JPH0649628Y2 - 海洋鋼構造物の防食被覆構造 - Google Patents

海洋鋼構造物の防食被覆構造

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JPH0649628Y2
JPH0649628Y2 JP3029489U JP3029489U JPH0649628Y2 JP H0649628 Y2 JPH0649628 Y2 JP H0649628Y2 JP 3029489 U JP3029489 U JP 3029489U JP 3029489 U JP3029489 U JP 3029489U JP H0649628 Y2 JPH0649628 Y2 JP H0649628Y2
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株式会社ナカボーテック
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は海洋鋼構造物の防食被覆構造に関し、特に鋼
管杭、桟橋や鋼矢板岸壁等の頂部が鉄筋コンクリート内
に埋設され、その下方が空中および/または水中に暴露
されて用いられる海洋構造物の基礎鋼材の防食被覆構造
に係る。
〔従来の技術〕
従来、この種の海洋構造物の基礎鋼材の防食被覆とし
て、この基礎鋼材の外側に取付けられた繊維強化プラス
チックあるいは繊維強化セメントからなる型枠内に厚さ
数センチメートル程度のモルタルが充填された型枠とモ
ルタルとからなる防食被覆を構成したり、あるいは前記
基礎鋼材の表面にペトロラタム系防食テープあるいはペ
トロラタム系防食シートが被覆され、その外側が、プラ
スチックまたは繊維強化プラスチックからなる保護カバ
ーあるいは繊維強化プラスチックの内側に緩衝材を貼着
した保護カバーで被覆されたペトロラタム系防食材と保
護カバーとからなる防食被覆構造が採用されていた。
これらの防食被覆を上部コンクリートが打設される前に
施工する場合は、防食被覆がコンクリート内に10センチ
メートル程度埋没されるような位置から下方に施工し、
また上部コンクリートが打設された後に防食被覆を施工
する場合は、コンクリート下端面より下方にだけ施工す
るのが通例である。
〔考案が解決しようとする問題点〕
一般に、基礎鋼材とその上部に打設されるコンクリート
駆体とから構成される海洋構造物の建造に際しては複数
の基礎鋼材のコンクリート下面より1〜2m下に鋼製ブラ
ケットを溶接し、このブラケット上に鋼材を渡して梁を
形成し、この梁を利用してコンクリート打設のための型
枠を支える支保工を設けるのが通例である。もし、コン
クリート打設前に基礎鋼材に防食被覆を施工するような
場合は上述したようなコンクリート下面より下部の基礎
鋼材を利用して支保工を設けることができないから基礎
鋼材の頭部に鋼製梁を渡して支保工を設けなければなら
ない。このようにして支保工を組み立てる場合は支保工
を取付ける際に、重機や吊り下げた梁材が防食被覆に衝
突して損傷を生ずることが多く、損傷部の補修が困難で
あること等もあって、防食上問題とされていた。
また、上部コンクリートの打設後に防食被覆を施工する
場合は、支保工を取外した後に防食被覆を施すから上述
したような損傷を生ずることはないが、コンクリート下
面と防食被覆との境界部に隙間を生ずるので、この部分
の腐食が問題となる。通常、この隙間部にはモルタルや
合成樹脂パテを用いて充填するが、これらの充填材は現
場施工では接着が十分でないこと等もあって接着面で剥
離を生じたり、あるいは充填材自体にクラックを生ずる
等して、これらが腐食を生ずる原因となるという問題点
を有するものであった。
この考案は従来の防食被覆が有する上記のような問題点
を解消し、長期間に亘って基礎鋼材の防食を達成するこ
とを可能とする防食被覆構造を提供することを目的とす
るものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案では、基礎鋼材の鉄筋コンクリート埋設部と空
中および/または水中に暴露される部分の境界部を含
み、この境界部から鉄筋コンクリート内および空中およ
び/または水中に暴露された上部部分を不透水性でかつ
電気絶縁性の被覆材で被覆し、この被覆材の空中および
/または水中に暴露された部分の下端部上に一部重複す
るように基礎鋼材の全部または一部を、防食材とその外
側の保護材とからなる被覆材で被覆するという、基礎鋼
材のコンクリートと暴露部との境界部付近と、それの下
端部に重複してそれ以下に被覆される被覆材との2区分
に分割して基礎鋼材を被覆することにより前記課題を達
成したものである。
この考案において、不透水性でかつ電気絶縁性の被覆材
としては、基礎鋼材に対して接着性、粘着性を有するも
のが好ましく、例えば粘着層を有するプラスチックテー
プまたはシート、熱収縮性チューブ、ペトロラタム系防
食テープとその外側に被覆したプラスチックテープまた
はシート、あるいは繊維強化プラスチックシート等が使
用される。
また、この考案における防食材としては、鋼材との接着
性または粘着性を有するものとし、具体的にはペトロラ
タム系防食テープまたはペトロラタム系防食シート、エ
ポキシ樹脂または樹脂モルタル、セメントモルタルまた
はコンクリート等が挙げられる。
さらに、この考案における保護材としては、強度および
耐久性を有する耐食性金属、プラスチックあるいは繊維
強化プラスチックの内側に軟質の発泡プラスチツクシー
トを貼着させた複合材料等が挙げられる。
〔作用〕
この考案では、防食被覆をコンクリート埋設部と露出部
との境界部付近とそれに続く鋼材の露出部とに分けて構
成しているため、上部コンクリート打設前には境界部付
近の防食被覆のみを施工し、それに続く鋼材露出部の防
食被覆は上部コンクリートの打設後に施工することがで
きる。このようにすることにより、上部コンクリートの
打設前には境界部付近の防食被覆だけを施工すればよい
から、コンクリート打設のための支保工は上部コンクリ
ートの下方1〜2メートルの基礎鋼材に鋼製ブラケット
を溶接し、これを利用して鋼製梁材を渡して組み立てる
ことができる。基礎鋼材のコンクリート外に露出した表
面の防食被覆はコンクリート打設後、支保工が取り除か
れブラケットが切断除去されてから施工することがで
き、従って被覆への重機や梁材などの衝突がなく、被覆
に損傷を生ずることがない。
境界部付近の防食被覆と鋼材露出部の防食被覆との接続
部は少なくとも数センチメートル以上の重ね部をとるこ
とができる。この重ね部は接着性または粘着性のある防
食材によって密に接着するかあるいはエポキシ樹脂やペ
トロラタム系防食テープなどの防食材によって粘着して
重ね合わされ、これにより接続部に隙間を生ずることが
なく、内側の鋼材を海水や海洋大気などの腐食性環境か
ら完全に遮断することができる。
以下、この考案の実施例を第1図により説明する。
第1図において、1は海洋鋼構造物の上部鉄筋コンクリ
ートであり、2は基礎鋼材である。この基礎鋼材2のコ
ンクリート埋設部と露出部との境界部に、上部コンクリ
ート1の打設前に、ガラス繊維強化プラスチツクの内側
に不透水性でかつ電気絶縁性および粘着性を有するペト
ロラタム系防食シートを貼着した被覆材3を被覆し、こ
の被覆材3のコンクリート外に突出した部分の一部と基
礎鋼材2の露出部とを粘着性を有するペトロラタム系防
食シート4で被覆し、その外側をガラス繊維強化プラス
チツク5で被覆した。ペトロラタム系防食シート4およ
びガラス繊維強化プラスチツク5からなる被覆材は上部
コンクリート1が打設され溶接位置6に溶接されていた
ブラケットが切断されて取り除かれた後に施工されたも
のである。
なお、不透水性でかつ電気絶縁性および接着性、粘着性
を有する被覆材3として上記のガラス繊維強化プラスチ
ツクの内側にペトロラタム系防食シートを貼着したもの
のほかペトロラタム系防食テープまたは粘着層を有する
プラスチックテープあるいは粘着層を有する熱収縮性チ
ューブ等を用いても同様の防食効果が確認できた。ま
た、鋼材との接着性または粘着性を有する防食材4とし
ては前記のペトロラタム系防食シートのほかペトロラタ
ム系防食テープあるいはエポキシ樹脂、樹脂モルタル、
セメントモルタルまたはコンクリート等を用いることが
でき、さらに強度および耐久性を有する保護材5として
は前記の繊維強化プラスチックのほかプラスチックある
いは金属板または上記保護材の内側に軟質の発泡プラス
チックシートを貼着した保護材等を用いることができ、
これらによっても同様の腐食効果が確認できた。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案では海洋構造物基礎鋼材
の防食被覆がコンクリート埋設部と露出部との間の境界
部付近とそれに続く鋼材の露出部とに分けられて構成さ
れるから、境界部付近の防食被覆は上部コンクリート打
設前に施工し、露出部の防食被覆は上部コンクリートが
打設され上部コンクリート型枠の支保工が取り除かれた
後に施工することができる。従って露出部の防食被覆は
支保工や重機の衝突による損傷を受けることがない。ま
た、2分割された防食被覆は接着性あるいは粘着性を有
する防食材で密着して接合されるから基礎鋼材の上部コ
ンクリート埋設部から露出部に到る防食範囲の全体に亘
って防食被覆が一体化され腐食性を有する海水や海洋大
気が全く遮断される。その上、最外層の保護材は強度お
よび耐久性を有するものを用いることにより、基礎鋼材
の表面は完全に防食保護される。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す概略断面図である。 1…上部鉄筋コンクリート 2…基礎鋼材(鋼管杭) 3…ガラス繊維強化プラスチックの内側にペトロラタム
系防食シートを貼着させた被覆材 4…ペトロラタム系防食シート 5…ガラス繊維強化プラスチック 6…ブラケットの溶接位置

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】頂部が鉄筋コンクリート中に埋設され、そ
    の下方が空中および/または水中に暴露されて用いられ
    る海洋鋼構造物の基礎鋼材における防食被覆構造におい
    て、前記基礎鋼材の鉄筋コンクリート埋設部と空中およ
    び/または水中に暴露される部分の境界部を含み、この
    境界部から鉄筋コンクリート内および空中および/また
    は水中に暴露された上部部分が不透水性でかつ電気絶縁
    性の被覆材で被覆され、この被覆材の空中および/また
    は水中に暴露された部分の下端部上に一部重複するよう
    に基礎鋼材の全部または一部が、防食材とその外側の保
    護材とからなる被覆材で被覆されたことを特徴とする海
    洋鋼構造物の防食被覆構造。
  2. 【請求項2】不透水性でかつ電気絶縁性の被覆材が粘着
    層を有するプラスチックテープ、またはシートである請
    求項1記載の海洋鋼構造物の防食被覆構造。
  3. 【請求項3】不透水性でかつ電気絶縁性の被覆材が熱収
    縮性チューブである請求項1記載の海洋鋼構造物の防食
    被覆構造。
  4. 【請求項4】不透水性でかつ電気絶性の被覆材がペトロ
    ラタム系防食テープとその外側に被覆したプラスチック
    テープまたはシートあるいは繊維強化プラスチックシー
    トである請求項1記載の海洋鋼構造物の防食被覆構造。
  5. 【請求項5】前記防食材がペトロラタム系防食テープま
    たはペトロラタム系防食シートである請求項1記載の海
    洋鋼構造物の防食被覆構造。
  6. 【請求項6】前記防食材がエポキシ樹脂または樹脂モル
    タルである請求項1記載の海洋鋼構造物の防食被覆構
    造。
  7. 【請求項7】前記防食材がセメントモルタルまたはコン
    クリートである請求項1記載の海洋鋼構造物の防食被覆
    構造。
  8. 【請求項8】前記保護材がプラスチックまたは繊維強化
    プラスチックである請求項1記載の海洋鋼構造物の防食
    被覆構造。
  9. 【請求項9】前記保護材が耐食性金属である請求項1記
    載の海洋鋼構造物の防食被覆構造。
  10. 【請求項10】前記保護材がプラスチックあるいは繊維
    強化プラスチックの内側に軟質の発泡プラスチックシー
    トを貼着させた複合材料である請求項1記載の海洋鋼構
    造物の防食被覆構造。
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JP6531634B2 (ja) * 2015-11-24 2019-06-19 日本製鉄株式会社 杭式基礎構造物の施工方法
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