JPH0651341A - 空間光変調素子 - Google Patents

空間光変調素子

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JPH0651341A
JPH0651341A JP20528992A JP20528992A JPH0651341A JP H0651341 A JPH0651341 A JP H0651341A JP 20528992 A JP20528992 A JP 20528992A JP 20528992 A JP20528992 A JP 20528992A JP H0651341 A JPH0651341 A JP H0651341A
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light
photoconductive
spatial light
light modulation
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Application number
JP20528992A
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English (en)
Inventor
Yasuo Namikawa
靖生 並川
Kuniharu Takizawa
國治 滝沢
Hiroshi Kikuchi
宏 菊池
Koji Tada
紘二 多田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Sumitomo Electric Industries Ltd
Japan Broadcasting Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高画質の空間光変調素子を得ること。 【構成】 BSOウェハ30の一方の面上には、光吸収
層31、誘電体ミラー32、高分子液晶複合膜33、I
TO透明電極34及びガラス板35が順次重なってい
る。また、BSOウェハ30の他方の面上には、ITO
透明電極36が密着されている。光吸収層31を構成す
るダイヤモンドライクカーボン膜は、その高比抵抗によ
って光変調層に印加される電界分布をシャープなものと
することができ、光伝導層及び光変調層の光アイソレー
ションを高め、読出し光が光伝導層に入射することを十
分に防止して、読出した画像の質を高めることができ、
さらに、その高耐熱性及び表面平滑性のゆえに光変調層
との接着が容易かつ確実なものとなる。よって、本発明
の空間光変調素子は、鮮明な画像を表示することがで
き、高解像度の画像ディスプレイ等の用途に効果的に利
用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光書込み型の空間光変
調素子に関し、特に、書込み光を用いて画像等の2次元
情報を入力し、読出し光を用いて、この2次元情報を出
力する光書込み型空間光変調素子に関する。
【0002】
【従来の技術】2次元情報処理、或いはディスプレイを
目的として、従来より各種の空間光変調素子の開発が進
められている。
【0003】図5は、応答速度が速く、読出し光の利用
効率が高いタイプの空間光変調素子の構造を示す(滝沢
ほか、1989年秋季電子情報学会、C−338、或い
は特開平2−93519等)。図示のように、この素子
では、ITO透明電極1、光導電層2、反射層3、光変
調層4及びITO透明電極5の積層構造となっており、
ITO透明電極5はガラス6で被覆されている。このよ
うな構造において、光変調層4には高分子分散型液晶
が、光反射層3には誘電体ミラーが、光変調層4にはB
12SiO20(以下、BSOと略す)単結晶ウェハが用
いられている。
【0004】まず、書込み光7が光導電層2に照射され
ていないときは、光導電層2のインピーダンスが十分に
高く、光変調層4の液晶にはほとんど電界が印加されな
い。したがって、液晶分子はランダムに配向しており、
光変調層4中のポリマー及び液晶の屈折率差に起因して
読出し光8が散乱される。一方、光導電層2に書込み光
7を照射すると、BSOの光伝導効果によりそのインピ
ーダンスが低下し、光変調層4に電界が印加される。こ
れにより、液晶分子が電界方向に配向するが、液晶の常
光屈折率とポリマーの屈折率とが一致するように構成さ
れており、読出し光8は散乱を受けずに反射層3で反射
される。したがって、書込み光7として画像を入力する
と、この画像の面内強度分布に対応して読出し光8が反
射され、出力画像を得ることができる。この素子では、
光導電層2としてBSOを、光変調層4として高分子分
散型液晶を用いているため、応答速度が速く、TVレー
トでの動画表示が可能である。また、読出し出力の部分
に偏光板を用いていないので、光の利用率が高く明るい
像を得ることができる。
【0005】図6は、別の空間光変調素子である液晶ラ
イトバルブ(Liquid Crystal LightValve, LCLV)の構
造を示した図である(J. Grinberg, Opt. Eng., Vol. 1
4,217(1975) )。図示のように、この素子では、CdS
からなる光導電層12の一方の面にITO透明電極13
が設けられ、またITO透明電極13の表面は、透明な
プレート14で被覆されている。一方、光導電層12の
他方の側面には、CdTeからなる光吸収層15、誘電
体ミラーで構成される反射層16、光変調層17、及び
ITO透明電極18が順次重ねられてい設けられ、さら
にITO透明電極18はガラス19で覆われている。な
お、光変調層17は、ハイブリッド電界モードで動作す
る結晶17aとこれを挟んで対向する液晶配向層17
b、17cとによって形成されている。
【0006】この素子の動作を以下に説明する。まず、
2次元画像情報を持った書込み光20を光導電層12側
に入射させる。この結果、光強度分布に対応して光導電
層12のインピーダンスが低下し、これに応じて液晶1
7aに印加される実効電界が変化する。読出し光21を
ITO透明電極18側から液晶17aに入射させると、
液晶17aへの印加電界分布に応じて読出し光21が変
調される。この変調された読出し光21は、反射層16
で反射されて読出し光21が入力側から再度出力画像と
して出射する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図5の反射層3には、
通常誘電体多層膜ミラーが用いられる。その理由は、書
込み光の強度に対応して光導電層2の面内に形成された
電界分布をシャープに光変調層4に印加する必要がある
ため、反射層3としてできるだけ比抵抗の高い材質を選
択しなければならず、金属ミラー等の低抵抗材料は使用
できないからである。
【0008】誘電体多層膜ミラーは、屈折率の異なる2
種類の誘電体を交互に多数回積層し、膜内での光の多重
干渉を利用して、ある特定波長域の入射光に対して反射
率を高めるものである。屈折率n1 、n2 (n1
2 )の各誘電体層を交互に重ねた2層膜を繰り返しp
組み重ねた多層膜の最大反射率Rは次式で与えられる。
【0009】
【数1】
【0010】ただし、n0 は外部物質の屈折率で、ns
は基板の屈折率である。
【0011】例えば、石英ガラス板上にTiO2 とSi
2 とを交互に8回積層した場合(n1 =2.35、n
2 =1.46)、R=0.997となる。式(1)よ
り、R=1とすることは不可能であることが分かる。ま
た、図5の素子では光変調層4として高分子分散型液晶
を用いているが、この液晶では読出し光の変調に光散乱
を利用しているため、OFF状態の領域に入射した読出
し光は光変調層4で散乱され誘電体多層膜ミラーに斜め
に入射する。この場合、ミラーの反射条件が垂直入射光
に対して設計されているので、このような斜め入射光の
ミラー透過率は高くなってしまう。
【0012】このように、この素子構造では、読出し光
の一部が光伝導層に達するため、光伝導層の抵抗率が低
下し、書込み光により光伝導層2に形成された電界分布
が消去または減衰され、光変調層4に印加される電界分
布が鈍り、その結果として読出し画像の画質が低下する
ことになる。この問題を解決するために光吸収層の付加
が検討されている。これは、光吸収係数の高い光吸収層
を誘電体ミラー層と光伝導層との間に光吸収層を挿入す
ることにより、誘電体ミラー層を通過した読出し光の光
伝導層への入射を遮光しようというものである。光吸収
層に要求される性能は、高光吸収係数、高比抵抗、高耐
熱性、表面平滑性、光伝導層に対する密着性である。こ
のうち耐熱性は、光吸収層上への誘電体多層膜ミラーの
コートプロセス時の加熱に対するものであり、通常20
0℃〜300℃に対する耐熱性が要求される。
【0013】図6に示す従来例では、このような光吸収
層としてCdTeを使用しているが、CdTeは純度・
組成の制御が困難であるので高比抵抗の薄膜を得ること
が困難であり、また、光伝導効果を有するため、読出し
光の強度が大きい場合にはさらに低抵抗化するという問
題がある。
【0014】高抵抗比、光耐熱性の材料としては、ポリ
イミド等の耐熱性高分子膜を挙げることができる。ポリ
イミドに顔料や染料を分散することにより透過率の低い
膜を得ることができるが、空間光変調素子の仕様を完全
に満足するものを得ることは難しい。
【0015】耐熱性のある顔料(カーボンや無機顔料)
を2次凝集を抑制しつつ分散し、表面がサブミクロンオ
ーダで平滑な膜を得るためには、かなり樹脂成分の比率
を上げる必要があり、膜の吸収係数を十分に高くするこ
とが難しい。そのため、透過率を抑えるためには光吸収
層の膜厚を3〜4μmと厚くしなければならない。この
結果、光伝導層内に形成された電界分布が変調層に印加
されるとき、面内方向のダレが大きくなり、読出し画質
の解像度が低下するという問題が生じる。
【0016】一方、染料では150℃以上の耐熱性を有
する材料が少なく、また光吸収係数も比較的低いため、
満足できる性能の光吸収層を得ることができない。
【0017】そこで、本発明は、以上の問題を解決し、
高性能の光吸収層を形成することによって高画質の空間
光変調素子を得ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る空間光変調素子は、(a)光伝導材料
から形成された光伝導層と、(b)印加電圧に応じて入
射した光の状態を変化させる光変調層と、(c)光伝導
層と光変調層との間に設けられた誘電体ミラーと、
(d)誘電体ミラーと光伝導層との間に設けられたダイ
ヤモンドライクカーボンからなる光吸収層とを備えるこ
ととしている。
【0019】
【作用】上記の空間光変調素子によれば、ダイヤモンド
ライクカーボンから形成した光吸収層を、誘電体ミラー
と光伝導層との間に設けている。ダイヤモンドライクカ
ーボンは、空間光変調素子の光吸収層に要求される高比
抵抗を有する。また、光吸収係数についても所定の波長
範囲に亘って極めて高いものとなっている。さらに、ダ
イヤモンドライクカーボンの層は高い耐熱性を有し、か
つ、表面平滑性を高いものとすることができる。したが
って、ダイヤモンドライクカーボンから形成した光吸収
層は、その高比抵抗のゆえに光変調層に印加される電界
分布をシャープなものとすることができる。また、光伝
導層と光変調層との光アイソレーションを高め、読出し
光が光伝導層に入射することを十分に防止して、読出し
た画像の質を高めることができる。さらに、その高耐熱
性及び表面平滑性のゆえに光変調層との接着が容易なも
のとなる。
【0020】この場合、光伝9導層を光伝導材料である
Bi12SiO20単結晶またはBi12GeO20単結晶から
形成し、この光伝導層と光吸収層とをSiO2 等から形
成したバッファ層を介して付着させるならば、これら光
伝導層及び光吸収層の密着性を高めることができる。
【0021】
【実施例】図1は、第1実施例に係る空間光変調素子の
構成を示した図である。BSOウェハ30の一方の面上
には、光吸収層31、誘電体ミラー32、高分子液晶複
合膜33、ITO透明電極34及びガラス板35が順次
重なっている。また、BSOウェハ30の他方の面上に
は、ITO透明電極36が密着されている。
【0022】図1の空間光変調素子は以下のようにして
作製した。まず、両面を光学研磨した35×35×0.
5mm3 のBSO(100)ウェハ30の一方の面に、
In2 3 に5%のSnを添加した組成のITO透明電
極36をコーティングし、他方の面に、ダイヤモンドラ
イクカーボンからなる厚さ1.1μmの薄膜の光吸収層
31と、TiO2 及びSiO2 の多層膜からなる誘電体
ミラー32とを順次形成した。光吸収層31となるべき
ダイヤモンドライクカーボンはメタンガスを原料として
プラズマCVD法によりコーティングした。得られた光
吸収層31は450nmの光に対し透過率0.02%で
あった。誘電体ミラー32を構成するTiO2 等の多層
膜は電子ビーム蒸着法によりコーティングした。得られ
た誘電体ミラー32は410〜490nmの光に対し透
過率97%以上の反射率を有していた。
【0023】次に、両面を光学研磨した40×40mm
2 のガラス板(BK7)35の片面にITO透明電極3
4を形成した。このガラス板35上のITO透明電極3
4上に膜厚20μmの高分子液晶複合膜33をコーティ
ングした。この高分子液晶複合膜33は、液晶とポリマ
ーマトリックスとを混合して形成している。具体的に
は、液晶としてネマティック液晶を使用するとともにポ
リマーマトリックスとしてアクリル系高分子を使用し、
これらを配合比1:1で混合した。コーティングした複
合膜中では、それぞれによりドメインが形成された。こ
の場合、ネマティック液晶の常光屈折率とアクリル系高
分子の屈折率とが一致するように調整されていた。
【0024】最後に、誘電体ミラー32と高分子液晶複
合膜33とを圧着して貼合わせ、BSOウェハ30とガ
ラス板35とを一体化した。この結果、図1のような空
間光変調素子が得られた。
【0025】図2は、図1の空間光変調素子で光吸収層
31として用いるダイヤモンドライクカーボン膜の透過
率の波長依存性を参考のために示した図である。測定に
用いたのは、プラズマCVD法でコーティングした膜厚
1.3μmのダイヤモンドライクカーボン膜であった。
図示のように、このダイヤモンドライクカーボン膜は波
長領域400〜550nmで透過率が低く、この波長領
域で光伝導効果を有する光伝導材料を空間光変調素子の
光伝導層に用いた場合にその光吸収層の材料として適し
ていることが分かる。また、比抵抗が2.2×108 Ω
cmと高く、表面平滑性も極めて良好である。すなわ
ち、ダイヤモンドライクカーボン膜から形成した光吸収
層は、高光吸収係数、高比抵抗、高耐熱性及び表面平滑
性を備えている。
【0026】以上のようにして形成された空間光変調素
子を、図3に示すような光学系にセットしてその動作特
性を評価した。この光学系では、書込み用光源50より
出射される書込み光は、凸レンズ51で平行光化された
後に液晶パネル52に照射され、液晶パネル52に表示
されている入力画像が凸レンズ53を介して測定用の空
間光変調素子54上に結像される。一方、表示用光源6
0から出射される読出し光は、凸レンズ61を通って反
射鏡62で光路偏向され、レンズ63を通って空間光変
調素子54に照射される。空間光変調素子54の出力光
は、再びレンズ63を通過した後、レンズ64を通過し
てスクリーン65に青色画像として拡大投影される。
【0027】書込み用光源50としては、キセノンラン
プを使用し、またその書込み光は、BSOが高い感度を
有する波長400〜550nmの短波長光とした。読出
し光としては、透過帯域400〜500nmの青色ダイ
クロイックフィルタを通したキセノンランプ光を使用し
た。その出力光は、スクリーン65上に対角長2mで拡
大投影された。このとき、空間光変調素子54には20
rms 、100Hzの電圧を印加した。また、液晶パネ
ル52は、対角長76mmで画素数9万のものを用い
た。
【0028】液晶パネル52にビデオ画像を入力し、ス
クリーン65に投射して空間光変調素子54の特性を測
定した。BSOが光伝導感度を持たず空間光変調素子5
4中に光吸収層が不要な赤色光を発生する表示用光源を
用いた赤色表示の画像と比較すると、投射された青色画
像は分解能・コントラストともにやや劣るものであった
が、従来のポリイミドフィルム等の光吸収層を用いた素
子の投射画像に比べるとかなり鮮明な画像を得ることが
できた。
【0029】図4は、第2実施例に係る空間光変調素子
の構成を示した図である。この空間光変調素子は、BS
Oウェハ30と光吸収層31との間にバッファ層131
を設けている。その他、図1の第1実施例と同一部分に
ついては同一の符号を付してその説明を省略する。
【0030】図4の空間光変調素子は以下のようにして
作製した。まず、BSOウェハ30の一方の面にITO
透明電極36をコーティングした。次に、BSOウェハ
30の他方の面に、SiO2 からなる厚さ0.3μmの
バッファ層131と、ダイヤモンドライクカーボンから
なる厚さ1.1μmの薄膜の光吸収層31を順次形成し
た。その次に、多層膜からなる誘電体ミラー32を形成
した。光吸収層31及び誘電体ミラー32の形成は、第
1実施例と同様であった。バッファ層131の形成は、
誘電体ミラー32と同様に電子ビーム法によるコーティ
ングとした。次に、ガラス板35の片面にITO透明電
極34を形成し、さらにその上に厚さ20μmの高分子
液晶複合膜33をコーティングした。この高分子液晶複
合膜33は、第1実施例と同様に、ネマティック液晶と
これと同等の屈折率を有する樹脂マトリックスとを混合
して形成している。最後に、誘電体ミラー32と高分子
液晶複合膜33とを圧着して貼合わせ、BSOウェハ3
0、ガラス板35等を一体化した。この結果、図4のよ
うな空間光変調素子が得られた。
【0031】以下、バッファ層131をBSOウェハ3
0と光吸収層31との間に介在させた理由について簡単
に説明する。
【0032】光吸収層31として用いるダイヤモンドラ
イクカーボン膜は、450nmでの透過率が0.02%
で、吸収係数が65,500cm-1であり、膜厚1.0
5μmで透過率0.1%以下の性能が得られることが分
かる。また既に述べたように、ダイヤモンドライクカー
ボン膜は、高比抵抗、高耐熱性及び表面平滑性を備てい
る。しかし、ダイヤモンドライクカーボンは、その線膨
脹係数が1〜3×10-6-1で、例えばBSOの線膨脹
係数16×10-6-1と大きく異なる。このため、BS
O、BGO等のウェハ上に直接ダイヤモンドライクカー
ボンをコーティングしても剥離しやすく密着性に乏しい
といった問題がある。そこで、第2実施例では、両者の
間にこれらの中間の線膨脹係数(5〜10×10
-6-1)を有するSiO2 のバッファ層131を挿入し
てダイヤモンドライクカーボンの光吸収層31が剥離す
ることを防止する。
【0033】以上のようにして形成された空間光変調素
子を、図3に示すような光学系にセットしてその動作特
性を評価した。
【0034】液晶パネル52にビデオ画像を入力し、ス
クリーン65に投射して空間光変調素子の特性を測定し
た。第1実施例の空間光変調素子と同様に、赤色表示の
画像と比較すると投射された青色画像は分解能・コント
ラストともにやや劣るものであったが、従来のポリイミ
ドフィルム等の光吸収層を用いた素子の投射画像に比べ
るとかなり鮮明な画像を得ることができた。
【0035】本発明は上記実施例に限定されるものでは
ない。例えば、ダイヤモンドライクカーボンが500n
m以下の短波長光に対して高い遮光性を有するので、光
伝導材料としてこの波長領域に高い感度をもつ各種の材
料を使用できる。このような光伝導材料としては、BS
Oの他、Bi12GeO20(BGO)、a−SiC等を用
いることができる。また、バッファ層として、SiO2
の他に、光伝導層及び光吸収層の中間の線膨脹係数を有
し、これらと密着性の良い各種の材料を使用することが
できる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の空間光変
調素子は、ダイヤモンドライクカーボンから形成した光
吸収層を、誘電体ミラーと光伝導層との間に設けてい
る。したがって、ダイヤモンドライクカーボンの高比抵
抗によって光変調層に印加される電界分布をシャープな
ものとすることができる。また、光伝導層と光変調層と
の光アイソレーションを高め、読出し光が光伝導層に入
射することを十分に防止して、読出した画像の質を高め
ることができる。さらに、ダイヤモンドライクカーボン
の高耐熱性及び表面平滑性のゆえに光変調層との接着が
容易かつ確実なものとなる。よって、本発明の空間光変
調素子は、鮮明な画像を表示することができ、高解像度
の画像ディスプレイ等の用途に効果的に利用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の空間光変調素子の構成を示す断面
図。
【図2】図1の空間光変調素子の形成に用いるダイヤモ
ンドライクカーボン膜の透過率波長依存性の一例を示し
た図。
【図3】空間光変調素子の特性を評価するための光学系
を示した模式図。
【図4】第2実施例の空間光変調素子の構成を示す断面
図。
【図5】従来の空間光変調素子の一例の構成図。
【図6】従来の空間光変調素子の他の例の構成図。
【符号の説明】
30…光伝導層、31…光吸収層、32…誘電体ミラ
ー、33…光変調層、131…バッファ層。 代理人弁理士 長谷川 芳樹
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊池 宏 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 多田 紘二 大阪府大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友電気工業株式会社大阪製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光伝導材料から形成された光伝導層と、 印加電圧に応じて入射した光の状態を変化させる光変調
    層と、 前記光伝導層と前記光変調層との間に設けられた誘電体
    ミラーと、 前記誘電体ミラーと前記光伝導層との間に設けられたダ
    イヤモンドライクカーボンからなる光吸収層と、 を備える空間光変調素子。
  2. 【請求項2】 前記光伝導層を光伝導材料であるBi12
    SiO20単結晶から形成し、この光伝導層と前記光吸収
    層とをSiO2 から形成したバッファ層を介して付着さ
    せていることを特徴とする請求項1記載の空間光変調素
    子。
  3. 【請求項3】 前記光伝導層を光伝導材料であるBi12
    GeO20単結晶から形成し、この光伝導層と前記光吸収
    層とをSiO2 から形成したバッファ層を介して付着さ
    せていることを特徴とする請求項1記載の空間光変調素
    子。
JP20528992A 1992-07-31 1992-07-31 空間光変調素子 Pending JPH0651341A (ja)

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