JPH0652102U - 正特性サーミスタ装置 - Google Patents
正特性サーミスタ装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】端子の酸化による劣化及びそれに伴う接触抵抗
の増大を防止し得る正特性サーミスタ装置を提供する。 【構成】正特性サーミスタ2と、端子4、5とを有す
る。正特性サーミスタ2は平板状素体21の表面に電極
22、23を有している。端子は、金属板部材で構成さ
れ、正特性サーミスタ2の電極22、23に接触し、少
なくとも接触部が第1の金属膜410と、第2の金属膜
420とを含む。第1の金属膜410はNi膜であって
金属板部材400の表面に付着されている。第2の金属
膜420は第1の金属膜410を覆っている。
の増大を防止し得る正特性サーミスタ装置を提供する。 【構成】正特性サーミスタ2と、端子4、5とを有す
る。正特性サーミスタ2は平板状素体21の表面に電極
22、23を有している。端子は、金属板部材で構成さ
れ、正特性サーミスタ2の電極22、23に接触し、少
なくとも接触部が第1の金属膜410と、第2の金属膜
420とを含む。第1の金属膜410はNi膜であって
金属板部材400の表面に付着されている。第2の金属
膜420は第1の金属膜410を覆っている。
Description
【0001】
本考案は、正特性サーミスタ装置に関し、更に詳しくは、正特性サーミスタを 用いた電流制限装置または発熱装置において、正特性サーミスタの電極に接触す る端子の酸化による劣化及びそれに伴う接触抵抗の増大を防止するための改良に 係わる。
【0002】
正特性サーミスタを用いた電流制限装置及び発熱装置は従来より周知である。 電流制限装置の一例として、例えば、実公昭55ー42402号公報などに記載 されるごとく、テレビジョン受像機のシャドウ.マスクの磁化を消去する消磁装 置が知られており、更に、モータ起動用装置なども知られている。これらの装置 を構成する場合、一般に、正特性サーミスタの電極に金属板材でなる端子を接触 させ、端子を介して正特性サーミスタに給電する。端子は金属板材で構成され、 金属板材の表面を金属膜によって被覆した構造を有する。金属膜は金属板材の表 面にCu膜をメッキなどの手段によって付着させ、このCu膜をAg膜またはS n膜によって被覆した積層膜構造となっている。
【0003】
しかしながら、上述した積層膜構造の金属膜を有する端子を用いた場合、正特 性サーミスタが熱平衡した時の熱の影響を受けて、金属板材の表面に付着されて いるCu膜が酸化される。この酸化現象は高温下でその進行性が極めて顕著に現 れ、金属板材表面に対するCu膜の密着性劣化及び剥離を招く。そして、端子と 正特性サーミスタとの間の接触抵抗が増大して両者間でスパークを発生し、焼損 に至る場合もある。
【0004】 特に、2素子型消磁装置の場合は、残留電流を減少させ消磁作用を増進させる 手段として、消磁用素子を加熱用素子で加熱し、熱平衡温度を高く取ってあるた め、端子のCu膜の酸化による劣化が著しい。
【0005】 そこで、本考案の課題は、上述する従来の問題点を解決し、端子の酸化による 劣化及びそれに伴う接触抵抗の増大を防止し得る正特性サーミスタ装置を提供す ることである。
【0006】
上述した課題解決のため、本考案は、正特性サーミスタと、端子とを有する正 特性サーミスタ装置であって、 前記正特性サーミスタは、平板状素体の表面に電極を有しており、 前記端子は、金属板部材で構成され、前記正特性サーミスタの前記電極に接触 し、少なくとも接触部が第1の金属膜と、第2の金属膜とを含み、前記第1の金 属膜がNi膜であって前記金属板部材の表面に付着され、前記第2の金属膜が前 記第1の金属膜を覆っている。
【0007】
端子は金属板部材で構成され、正特性サーミスタの電極に接触し、少なくとも 接触部が第1の金属膜を含み、第1の金属膜がNi膜であって金属板部材の表面 に付着されているから、第1の金属膜の熱による劣化が表面層に限定され、内部 に進行せず、金属板材表面に対するNi膜の密着性が保たれ、剥離を招くことが ない。このため、端子と正特性サーミスタとの間の接触抵抗が低い値に保たれ、 両者間でのスパーク及び焼損が防止される。
【0008】 金属膜は第2の金属膜を含み、第2の金属膜が前記第1の金属膜を覆っている ので、第2の金属膜を第1の金属膜とは異なる電気抵抗の小さな金属材料、例え ばAg膜またはSn膜で構成し、低い接触抵抗を確保できる。
【0009】
図1は本考案に係る正特性サーミスタ装置の部分断面図である。図において、 1はケース、2は正特性サーミスタ、4及び5は端子である。
【0010】 ケース1は、底部材11と、キャップ部材12との組合せで構成されている。 底部材11及びキャップ部材12は適当な耐熱絶縁プラスチックの成形品として 構成されている。正特性サーミスタ2は正特性サーミスタ素体21の厚み方向の 両面に電極22、23を設けた構造となっている。
【0011】 端子4、5は底部材11の一面側から他面側に貫通して設けられている。端子 4、5は金属板部材で構成され、正特性サーミスタ2の電極22、23に接触し 、少なくとも接触部が表面に金属膜を有している。図2は端子4の拡大断面図で ある。金属膜は、第1の金属膜410と、第2の金属膜420とを含んでいる。 第1の金属膜410はNi膜であって金属板部材400の表面に付着され、第2 の金属膜420は第1の金属膜410を覆っている。第1の金属膜410及び第 2の金属膜420は、一般には、メッキ膜である。第1の金属膜410は厚みが 2.0μm以上となるように形成するのが望ましい。第2の金属膜420はSn 膜またはAg膜の少なくとも一種を含むように形成する。第2の金属膜420は 厚みが3.0μm以上となるように形成するのが望ましい。図示は省略するが端 子5も同様の構成になる。
【0012】 上述のように、端子4(または5)は金属板部材400で構成され、正特性サ ーミスタ2の電極22、23に接触し、少なくとも接触部が表面に金属膜410 を有しており、金属膜は第1の金属膜410がNi膜であって金属板部材400 の表面に付着されているから、熱による劣化が第1の金属膜410の表面層に限 定され、内部に進行せず、金属板部材400の表面に対するNi膜の密着性が保 たれ、剥離を招くことがない。このため、端子4(または5)と正特性サーミス タ2との間の接触抵抗が低い値に保たれ、両者4(または5)、2の間でのスパ ーク及び焼損が防止される。
【0013】 金属膜410は第2の金属膜420が第1の金属膜410を覆っているので、 第2の金属膜420を第1の金属膜410とは異なる電気抵抗の小さな金属材料 、例えばAg膜またはSn膜で構成し、低い接触抵抗を確保できる。
【0014】 次に、実験データを挙げて、本願考案の効果を具体的に説明する。図3は図1 及び図2に示した構造を有する正特性サーミスタ装置の試験条件を示す図、図4 は接触抵抗測定回路を示す図、図5は図3及び図4に示す試験条件によって得ら れた正特性サーミスタ装置の実験データを示す図である。試験条件は次の通りで ある。
【0015】 <図3に示す試験条件> 正特性サーミスタ2として、直径13.3mm、厚み2.2mmの円板状であ って、常温(25℃)抵抗値が5Ω±20%のものを用いた。正特性サーミスタ 2は25℃で100Vを印加した時、表面温度が115℃であった。上記構成の 正特性サーミスタ2を用い、2種類の正特性サーミスタ装置を構成した。1つは 端子4、5の表面にメッキによるCu膜を付着させ、その上にSn膜をメッキに よって付着させた正特性サーミスタ装置(従来品と称する)であり、他は端子4 、5の表面にメッキによるNi膜を付着させ、その上にSn膜をメッキによって 付着させた本考案に係る正特性サーミスタ装置(本考案品と称する)である。電 源8として135Vの交流電源を用いた。負荷抵抗RLは5.5Ωとした。周囲 温度は85℃に保った。9はスイッチである。
【0016】 <図4に示す試験条件> 正特性サーミスタ2の電極23(または22)と端子4(または5)との間に 定電流源から1Aの定電流を流し、端子接触部近傍の電位差を電位差計vで測定 し、電流及び電位差に基づき計算によって接触抵抗を求めた。
【0017】 図5の試験データに示すように、(Ni+Sn)の端子メッキ構成を有する本 考案品は、従来品と比較して、初期接触抵抗が少し高いものの、接触抵抗の経時 変化が極めて小さい。1つの比較例として、17000時間後の接触抵抗及び変 化率を見ると、従来品では接触抵抗値が1.58(mΩ)、変化率(初期値に対 する)が110.7(%)になるのに対し、本考案品は接触抵抗値が1.38( mΩ)、変化率が74.7(%)である。
【0018】 図6は本考案に係る正特性サーミスタ装置の別の実施例を示す部分断面図であ る。図において、図1と同一の参照符号は同一性ある構成部分を示している。3 は正特性サーミスタ、6は端子である。図6は2素子型消磁装置として用いるの に好適な正特性サーミスタ装置を示している。2個の正特性サーミスタ2、3が 備えられ、それぞれが互いに熱結合されている。正特性サーミスタ2は電流制限 素子として用いられ、正特性サーミスタ3は加熱素子として用いられ、正特性サ ーミスタ2を正特性サーミスタ3によって加熱し、正特性サーミスタ2の熱平衡 温度を高くし、残留電流を減少させ、消磁作用を増進させる。
【0019】 端子5は正特性サーミスタ2ー3間に配置されている。端子4〜6は、前述し たと同様に、金属板部材で構成され、表面に金属膜を有する。金属膜は第1の金 属膜がNi膜であって金属板部材の表面に付着され、第2の金属膜が第1の金属 膜を覆っている。この構造により、端子4〜6の熱による劣化がNi膜の表面層 に限定され、内部に進行せず、金属板材の表面に対するNi膜の密着性が保たれ 、剥離を招くことがない。このため、端子4〜6と正特性サーミスタ2との間の 接触抵抗が低い値に保たれ、両者間でのスパーク及び焼損が防止される。
【0020】 次に、実験データを挙げて、図6に示した実施例の効果を具体的に説明する。 図7は図6に示した構造を有する正特性サーミスタ装置の試験条件を示す図、図 8及び図9はその実験データを示す図である。試験条件は次の通りである。
【0021】 正特性サーミスタ2として、直径13.3mm、厚み2.2mmの円板状であ って、常温(25℃)抵抗値が5Ω±20%のものを用いた。正特性サーミスタ 2は25℃で100Vを印加した時の表面温度が115℃であった。正特性サー ミスタ3は直径12mm、厚み2.0mmの円板状であって、常温抵抗100〜 400Ω、表面温度144℃(25℃、100V印加)のものを用いた。上記構 成の正特性サーミスタ2、3を用い、2種類の正特性サーミスタ装置を構成した 。1つは端子4〜6の表面にメッキによるCu膜を付着させ、その上にSn膜を メッキによって付着させた正特性サーミスタ装置(従来品と称する)であり、他 は端子4〜6の表面にメッキによるNi膜を付着させ、その上にSn膜をメッキ によって付着させた本考案に係る正特性サーミスタ装置(本考案品と称する)で ある。電源8として135Vの交流電源を用いた。負荷抵抗RLは5.5Ωとし た。周囲温度は85℃に保った。9はスイッチである。接触抵抗は図4に示した 方法によって求めた。
【0022】 図8、9のデータに示すように、(Ni+Sn)の端子メッキ構成を有する本 考案品は、従来品と比較して、初期接触抵抗が少し高いものの、接触抵抗の経時 変化が極めて小さい。1つの比較例として、図8を参照し、18000時間後の 接触抵抗及び変化率を見ると、従来品は接触抵抗値が1.82(mΩ)、変化率 が136.3(%)になるのに対し、本考案品は接触抵抗値が1.69(mΩ) 、変化率が96.5(%)となっている。また、図9を参照し、18000時間 後の接触抵抗及び変化率を見ると、従来品では正特性サーミスタ2と端子5との 間の接触抵抗値が2.35(mΩ)、変化率が202.4(%)になるのに対し 、本考案品は接触抵抗値が2.06(mΩ)、変化率が139.5(%)である 。
【0023】 図10は本考案に係る正特性サーミスタ装置の更に具体的な実施例における平 面部分断面図、図11は図10に示した正特性サーミスタ装置の正面部分断面図 、図12は図11のA12ーA12線上における側面部分断面図、図13は図1 1のA13ーA13線上における側面部分断面図、図14は図10に示した正特 性サーミスタ装置の底面図である。図において、図1及び図6と同一の参照符号 は同一性ある構成部分を示している。
【0024】 ケース1は、底部材11が一面側から他面側に貫通する複数の孔111、11 2、113を有するとともに、孔111、113の付近に端子受け部114、1 15を有する(図12参照)。端子受け部114、115は、底部材11の他面 側に突出して設けた突起116、117を通る孔111、113の内壁面に溝状 に形成されている。キャップ部材12は底部材11の一面上に装着され、孔11 1、113の上方に位置する内側面に、凹部状の端子受け部121、122を有 する。
【0025】 正特性サーミスタ2、3は、正特性サーミスタ素体21、31の厚み方向の両 面に電極(22、23)、(32、33)を設けた構造となっている。これらの 正特性サーミスタ2、3のうち、正特性サーミスタ2は消磁用として備えられて おり、正特性サーミスタ3は加熱用として備えられている。正特性サーミスタ2 、3は、金属板でなる平板状の共通の端子5を間に挟んで重ね合せると共に、弾 力性のある端子4、6で弾力的に挾持した構造となっている。
【0026】 端子4〜6は、金属板部材で構成され、表面に金属膜を有する。金属膜は第1 の金属膜がNi膜であって金属板部材の表面に付着され、第2の金属膜が第1の 金属膜を覆っている。この構造により、端子4〜6の熱による劣化がNi膜の表 面層に限定され、内部に進行せず、金属板材の表面に対するNi膜の密着性が保 たれ、剥離を招くことがない。このため、端子4〜6と正特性サーミスタ2との 間の接触抵抗が低い値に保たれ、両者間でのスパーク及び焼損が防止される。
【0027】 端子4〜6は、更に、孔111〜113を通り底部材11の一面側から他面側 に貫通して設けられている。そのうちの2本である端子4及び端子6は、正特性 サーミスタ2、3を両面側から挟み込むように配置されている。端子4及び6の それぞれは、底部材11の一面側に位置する第1の突起41、61と、他面側に 位置する第2の突起42、62とを有し、第1の突起41、61がキャップ部材 12の端子受け部121、122に掛け止められ、第2の突起42、62が第1 の突起41、61とは逆向きに底部材11の端子受け部114、115に掛け止 められ、両掛け止めにより底部材11とキャップ部材12とを結合している。
【0028】 端子4、6は、正特性サーミスタ2、3の電極23、32に接触するバネ性の 接触部43、63と、ケース1の外部に導出される端子部44、64を有してい る。端子5は、正特性サーミスタ2の電極22及び正特性サーミスタ3の電極3 3の間に介在して設けられている。
【0029】 実施例に示すように、ケース1は底部材11が一面側から他面側に貫通する複 数の孔111〜113を有するとともに、孔111、113の付近に端子受け部 114、115を有し、キャップ部材12が底部材11の一面上に装着され孔1 11、113の上方に位置する内側面に端子受け部121、122を有しており 、端子4〜6のうち、正特性サーミスタ2、3を両面側から挟み込むように配置 された2本の端子4、6のそれぞれが、底部材11の一面側に位置する第1の突 起41、61と、他面側に位置する第2の突起42、62とを有し、第1の突起 41、61がキャップ部材12の端子受け部121、122に掛け止められ、第 2の突起42、62が第1の突起41、61とは逆向きに底部材12の端子受け 部121、122に掛け止められ、両掛け止めにより底部材11とキャップ部材 12とを結合しているから、ケース1を構成する底部材11とキャップ部材12 との間の機械的結合強度が大きくなる。このため、落下試験においても、消磁回 路組立工程において振動や落下等の衝撃を受けても、底板部材11とキャップ部 材12とが分離したり、両者11、12の嵌合部が破損してキャップ部材12が 脱落してしまう等の問題を生じなくなる。
【0030】 底部材11及びキャップ部材12は、接触面の少なくとも一部に凹部を有し、 凹部内に充填された接着剤7により接合されている。かかる構造を取ることによ り、接着剤7のはみ出しを防止しつつ、底部材11及びキャップ部材12をより 一層強固に結合できる。凹部はキャップ部材12の端面に設けてもよい。
【0031】 図示の端子5は、正特性サーミスタ2の電極22及び正特性サーミスタ3の電 極33に共通に接触する接触部51と、ケース1の底部材11を貫通して外部に 導出される端子部52と、迂回部53とを有している。これらは、同一の金属板 材にプレス加工等を施して同体に形成されている。
【0032】 迂回部53は、接触部51よりは狭い幅の狭幅路となっていて、接触部51の 側方に間隔を隔てて配置されている。迂回部53の一端部は、接触部51の上方 に連接され、他端部は端子部52に連接され、接触部51及び端子部52に対し て、電気的、熱的な直列回路を形成している。迂回部53は接触部51の面から 浮かしてあり、正特性サーミスタ2との接触を防止してある。また、上述のよう にして浮かされた迂回部53に正特性サーミスタ3が接触するのを阻止するため 、迂回部53と対向する接触部51の端縁に阻止片54を突設してある。
【0033】 更に、迂回部53、及び端子部52は、その機械的強度を増大させるため、面 に凹または凸による補強部531、521がスジ状に設けられている。端子部5 2は、更に、突起55を有し、突起55が底部材11の他面側に掛け止められて いる。端子5は、機械的強度を補うために、全体に電気メッキを施すのが望まし い。
【0034】 図15は本考案に係る正特性サーミスタ装置を使用したカラーテレビ消磁回路 を示し、Cが当該正特性サーミスタ装置である。8は交流電源、9は電源投入用 のスイッチ、10は消磁コイルである。
【0035】 正特性サーミスタ2に対して、正特性サーミスタ3を熱結合させた場合、正特 性サーミスタ2が正特性サーミスタ3によって加熱され、正特性サーミスタ2の 動作温度が単独の場合よりも高い温度に移行する。このため、正特性サーミスタ 2の安定動作時抵抗値が高くなり、消磁コイル10に流れる平衡点電流が低下す る。平衡点電流を減少させるには、正特性サーミスタ2の抵抗値をできるだけ高 い値に持ち上げる必要があり、正特性サーミスタ3としては、正特性サーミスタ 2よりも、抵抗値及びスイッチング温度の高いものが使用される。従って、正特 性サーミスタ2と正特性サーミスタ3との間にある共通の端子5はかなり高い温 度で加熱される。
【0036】 ここで、端子4〜6は、金属板部材で構成され、表面に金属膜を有する。金属 膜は第1の金属膜がNi膜であって金属板部材の表面に付着され、第2の金属膜 が第1の金属膜を覆っている。このため、端子4〜6の熱による劣化がNi膜の 表面層に限定され、内部に進行せず、金属板材の表面に対するNi膜の密着性が 保たれ、剥離を招くことがない。このため、端子4〜6と正特性サーミスタ2と の間の接触抵抗が低い値に保たれ、両者間でのスパーク及び焼損が防止される。
【0037】
以上述べたように、本考案によれば、次のような効果が得られる。 (a)端子は金属板部材で構成され、正特性サーミスタの電極に接触し、少なく とも接触部が第1の金属膜を含み、第1の金属膜がNi膜であって金属板部材の 表面に付着されているから、端子と正特性サーミスタとの間の接触抵抗が低い値 に保たれ、両者間でのスパーク及び焼損を生じにくい正特性サーミスタ装置を提 供できる。 (b)少なくとも接触部が第2の金属膜を含み、第2の金属膜が第1の金属膜を 覆っているので、第2の金属膜を第1の金属膜とは異なる電気抵抗の小さな金属 材料、例えばAg膜またはSn膜で構成し、低い接触抵抗を確保し得る正特性サ ーミスタ装置を提供できる。
【図1】本考案に係る正特性サーミスタ装置の部分断面
図である。
図である。
【図2】本考案に係る正特性サーミスタ装置に用いられ
る端子の拡大断面図である。
る端子の拡大断面図である。
【図3】図1及び図2に示した構造を有する正特性サー
ミスタ装置の試験条件を示す図である。
ミスタ装置の試験条件を示す図である。
【図4】正特性サーミスタと端子との間の接触抵抗測定
回路を示す図である。
回路を示す図である。
【図5】図3及び図4に示す試験条件によって得られた
正特性サーミスタ装置の実験データを示す図である。
正特性サーミスタ装置の実験データを示す図である。
【図6】本考案に係る正特性サーミスタ装置の別の実施
例を示す部分断面図である。
例を示す部分断面図である。
【図7】図6に示した構造を有する正特性サーミスタ装
置の試験条件を示す図である。
置の試験条件を示す図である。
【図8】図6に示した構造を有する正特性サーミスタ装
置の実験データを示す図である。
置の実験データを示す図である。
【図9】図6に示した構造を有する正特性サーミスタ装
置の実験データを示す図である。
置の実験データを示す図である。
【図10】本考案に係る正特性サーミスタ装置の平面部
分断面図である。
分断面図である。
【図11】図10に示した正特性サーミスタの正面部分
断面図である。
断面図である。
【図12】図11のA12ーA12線上における側面部
分断面図である。
分断面図である。
【図13】図11のA13ーA13線上における側面部
分断面図である。
分断面図である。
【図14】図10に示した正特性サーミスタ装置の底面
図である。
図である。
【図15】本考案に係る正特性サーミスタ装置を使用し
た消磁回路である。
た消磁回路である。
1 ケース 2、3 正特性サーミスタ 4〜6 端子 400 金属板部材 410 第1の金属膜 420 第2の金属膜
Claims (5)
- 【請求項1】 正特性サーミスタと、端子とを有する正
特性サーミスタ装置であって、 前記正特性サーミスタは、平板状素体の表面に電極を有
しており、 前記端子は、金属板部材で構成され、前記正特性サーミ
スタの前記電極に接触し、少なくとも接触部が第1の金
属膜と、第2の金属膜とを含み、前記第1の金属膜がN
i膜であって前記金属板部材の表面に付着され、前記第
2の金属膜が前記第1の金属膜を覆っている正特性サー
ミスタ装置。 - 【請求項2】 前記第1の金属膜は、厚みが2.0μm
以上である請求項1に記載の正特性サーミスタ装置。 - 【請求項3】 前記第2の金属膜は、Sn膜またはAg
膜の少なくとも一種を含む請求項1に記載の正特性サー
ミスタ装置。 - 【請求項4】 前記正特性サーミスタは、2個であり、
それぞれが互いに熱結合されている請求項1に記載の正
特性サーミスタ装置。 - 【請求項5】 前記正特性サーミスタのそれぞれは、電
極の一つが互いに重ねられており、前記端子は3本備え
られ、第1の端子が一方の正特性サーミスタの電極に接
触し、第2の端子が他方の正特性サーミスタの電極に接
触し、第3の端子が前記正特性サーミスタの互いに重ね
られる電極間に配置されている請求項4に記載の正特性
サーミスタ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992091293U JP2597366Y2 (ja) | 1992-12-15 | 1992-12-15 | 正特性サーミスタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992091293U JP2597366Y2 (ja) | 1992-12-15 | 1992-12-15 | 正特性サーミスタ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0652102U true JPH0652102U (ja) | 1994-07-15 |
| JP2597366Y2 JP2597366Y2 (ja) | 1999-07-05 |
Family
ID=14022427
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992091293U Expired - Lifetime JP2597366Y2 (ja) | 1992-12-15 | 1992-12-15 | 正特性サーミスタ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2597366Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-12-15 JP JP1992091293U patent/JP2597366Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2597366Y2 (ja) | 1999-07-05 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990420 |