JPH0652150U - 走行ワイヤへの給電装置 - Google Patents
走行ワイヤへの給電装置Info
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 給電ブラシの部分的な摩耗と接触不良を防
ぐ。 【構成】 溝付きの2個の案内ロ8,9でワイヤ電極W
を案内にて走行させる。案内ローラ8,9の間に、ワイ
ヤ電極Wを案内ローラ8,9に押し付けるようにワイヤ
電極Wに接触して給電する給電ブラシ35を設ける。揺
動用モータ32でピニオンとラックを介して給電ブラシ
35をワイヤ電極Wと交差する方向に揺動させる。
ぐ。 【構成】 溝付きの2個の案内ロ8,9でワイヤ電極W
を案内にて走行させる。案内ローラ8,9の間に、ワイ
ヤ電極Wを案内ローラ8,9に押し付けるようにワイヤ
電極Wに接触して給電する給電ブラシ35を設ける。揺
動用モータ32でピニオンとラックを介して給電ブラシ
35をワイヤ電極Wと交差する方向に揺動させる。
Description
【0001】
本考案は、ラジカル(遊離基)反応を利用した精密切断装置のワイヤ電極等に 給電する給電装置に関する。
【0002】
シリコン単結晶等の切断には、従来、ダイヤモンドホイールによるダイシング 加工方法が採用されているが、この方法による切断では、表面に塑性加工層の残 留、微細クラックが発生し、製造されたウェハーの歩留りが低下する原因となっ ている。
【0003】 このような問題点を解消するために、ラジカル反応を利用した精密加工方法が 提案されている(特開平1−125829号公報)。このラジカル反応による精 密加工方法は、反応ガスの雰囲気中に配した被加工物近傍で、放電又はレーザ光 励起により反応ガスを活性化させてラジカルを生成し、該ラジカルと被加工物の 構成原子又は分子とをラジカル反応させて被加工物を加工するものである。この 加工方法は、例えば半導体デバイス製造用シリコン単結晶やゲルマニウム単結晶 、ガリウム−ひ素化合物、或いは通常の機械的方法では加工が困難なセラミック ス、ガラスなどの加工を対象としている。
【0004】 そして、上記の公開公報には、加工方法の一例として、ワイヤ供給用ボビンに 巻かれたワイヤ電極をワイヤ引取りボビンに巻き取りながら該ワイヤ電極に電圧 を印加し、ワイヤ電極と被切断物間に放電を発生させて反応ガスを活性化させ、 該反応ガスによりラジカルを生成して該ラジカルと被切断物の構成原子又は分子 とをラジカル反応させて被切断物を切断するラジカル反応による精密切断方法が 開示されている。
【0005】 上記の精密切断方法を実施するためには、ワイヤ電極を走行させ、これに給電 して電圧を印加しなければならないが、このような場合、従来においては、固定 式の給電ブラシや回転式の給電ブラシをワイヤ電極に押し付けて給電することが 行われている。
【0006】
ところが、上記従来の給電方式では、固定式と回転式で程度の差はあるものの 、いずれの場合も給電ブラシが走行するワイヤ電極によって部分的に摩耗して接 触不良を生じやすいという問題点がある。
【0007】 本考案は、給電ブラシが部分的に摩耗して接触不良を生じにくい、走行ワイヤ への給電装置を提供することを目的とする。
【0008】
上記の目的を達成するために、本考案は、ワイヤを案内する2個の案内ローラ の間に、該2個の案内ローラに案内されて走行するワイヤに該ワイヤを上記案内 ローラに押し付けるように接触して給電する給電ブラシを設け、該給電ブラシに 給電ブラシをワイヤの走行方向に対して交差する方向に揺動させる揺動装置を付 設した構成とした。
【0009】
給電ブラシは揺動装置でワイヤの走行方向に対して交差する方向に揺動させら れる。このため、ワイヤに対する給電ブラシの接触部位が絶えず変わることとな り、給電ブラシの部分的な摩耗と、これに起因する接触不良が防止される。
【0010】
本考案の提案者らが開発したラジカル反応による新しい精密切断装置の概要を 、まず図1を参照して説明する。 図1において符号1はフレームであり、三つのチャンバCa,Cb,Ccを有 する。第1のチャンバCaにはワイヤ電極(ワイヤ)Wの供給機構2が、また中 央の第2のチャンバCbには切断機構3が、更に第3のチャンバCcにはワイヤ 電極Wの引取り機構4がそれぞれ設けられている。
【0011】 ワイヤ電極Wの供給機構2は、ワイヤ電極Wが巻かれているワイヤ供給用ボビ ン5を主体とし、ワイヤ電極Wを位置決めローラ6とシール装置7を介してチャ ンバCb内に供給する。チャンバCbに供給されたワイヤ電極Wは絶縁された案 内ローラ8,9、8,9に案内されて他のシール装置10を通り、第3のチャン バCcに引き取られる。シール装置7,10は隔壁1a,1bに設けられている 。
【0012】 切断機構3は、本考案の給電装置12,13と、反応ガスの供給ノズル14と 、吸引ノズル15と、保持板16とを主体とする。給電装置12,13はワイヤ 電極Wに電圧を印加し、ワイヤ電極Wと被切断物17との間で放電を起こさせる ものであり、その具体構造は後で述べる。また、供給ノズル14は、ラジカル反 応によって被切断物17に形成される切断溝の溝幅よりも薄くされており、ワイ ヤ電極Wに従って切断溝に入りその溝底に反応ガスを噴出する。吸引ノズル15 は、余剰反応ガスとラジカル反応で生じた生成物を吸引する。吸引ノズル15に よる吸引作用で中央のチャンバCb内の気圧は左右のチャンバCa,Ccの気圧 よりも僅に低く保たれる。保持板16は被切断物17を支え、ラジカル反応によ る被切断物17の切断の進行にしたがって上下装置18で動かされて被切断物1 7を上昇させる。
【0013】 また、ワイヤ電極Wの引取り機構4は、引取りローラ19を主体とし、該引取 りローラ19の回転駆動装置(図示せず)による回転でボビン5からワイヤ電極 Wを引き取る。符号20はシール装置10と引取りローラ19の間に配設された ガイドローラである。なお、ワイヤ電極Wには、通常、0.05〜0.3mm径の各 種材質のワイヤが使用され、その張力は、通常500 〜2 とされる。
【0014】 次に、本考案に係る走行ワイヤへの給電装置12,13の詳細構造を図2ない し図5を参照して説明する。これらの図は本考案の一実施例を示すもので、チャ ンバCb内には、上下部材22が調節ねじ23によって上下に調節自在に設けら れている。上下部材22は横移動部材24を有する。横移動部材24は調節ねじ 25によって、案内ローラ8,9の並び方向と直交する水平方向(図2で紙面に 垂直な方向)に調節自在に上下部材22に取り付けられている。各案内ローラ8 ,9は、横移動部材24に軸26で取り付けられており、外周にV字状に形成さ れた二つの案内面8a,8b、9a,9bでワイヤ電極Wを水平に案内する。
【0015】 また、チャンバCb内には、取付板27が設けられ、この取付板27には揺動 部材28が取り付けられている。揺動部材28はラック29を備え、取付板27 に設けられたレール31に沿ってワイヤ電極Wの走行方向に対して直交する方向 (図4で左右方向)に揺動自在である。揺動部材28のラック29には、揺動用 モータ32の出力軸に連結されたピニオン33が噛み合わされており、揺動用モ ータ32の作動で間欠的に往復回動して揺動部材28をレール31に沿って揺動 させる。揺動用モータ32は隔壁1a,1bに設けられた透孔1cに挿通され、 固定板34で気密に取り付けられている。
【0016】 揺動部材28には給電ブラシ35の支持部材36が取り付けられている。支持 部材36は揺動部材28に設けられたレール37に沿って上下自在とされ、ばね 38で上に付勢されている。揺動部材28には、ボルト39が支持部材36の軸 孔36aを貫通して螺着され、支持部材36の上下位置を調節自在にしている。 給電ブラシ35は一対のガイドピン41,41を有し、該ガイドピン41,41 をガイドパイプ42,42に挿通して支持部材36の先端に上下自在に絶縁状態 で取り付けられている。各ガイドピン41,41の上部に架設された架設部材4 3と支持部材36の間には引きばね44が設けられており、給電ブラシ35を下 に付勢している。給電ブラシ35には可撓線45を介して電源(図示せず)が接 続される。揺動用モータ32とピニオン33、及びラック29等は給電ブラシ3 5の揺動装置46を構成する。
【0017】 次に、上記のように構成された本考案に係る走行ワイヤへの給電装置の作用を 説明する。 引取り機構4を作動させてワイヤ電極Wを供給機構2のボビン5から引取りロ ーラ19に引き取りながら、供給ノズル14から反応ガスを供給するとともに、 揺動用モータ32の作動で各給電ブラシ35,35を揺動させ、ワイヤ電極Wに 電圧を印加してワイヤ電極Wと被切断物17との間に放電を発生させる。この放 電によって反応ガスが活性化してラジカルを生成し、該ラジカルは被切断物の構 成原子又は分子とラジカル反応する。この結果、被切断物17に溝が穿設され、 被切断物17が切断されるようになる。
【0018】 上記において、引きばね44は、給電ブラシ35を下に動かしてワイヤ電極W に押し付ける。このため、給電ブラシ35が接触不良を起こすことがない。また 、給電ブラシ35は、揺動装置46の働きによってワイヤ電極Wと直交する方向 に揺動し、ワイヤ電極Wとの接触部位を絶えず変えているため、給電ブラシ35 が部分的に摩耗することがなく、長期間の使用に耐えるとともに、部分的な摩耗 に起因する接触不良を生じることがない。なお、給電ブラシ35の揺動サイクル は、案内ローラ8,9の間隔やワイヤ電極Wの材質、及びワイヤ電極Wの張力等 によって変化する、案内ローラ8,9間のワイヤ電極Wの固有振動数を考慮し、 ワイヤ電極Wが共振しないサイクルに設定される。
【0019】 図6は本考案の他の実施例を示す。この実施例においては、2個の案内ローラ 8,9はワイヤ電極Wの走行方向と案内ローラ8,9の回転中心線の方向に互い に位置をずらして設けられており、ワイヤ電極Wの走行方向に見て互いにV字状 に向き合う案内面8b,9aによってワイヤ電極Wを案内する。このため、通例 のように案内ローラ8,9の各案内面8a,8b、9a,9bにワイヤ電極Wを 触れさせてこれを案内する場合と違って、ワイヤ電極WがV字状の溝に食い込む ことがなく、円滑に走行する。
【0020】 また、図6の実施例においては、給電ブラシ35は、揺動装置(図示せず)に よってワイヤ電極Wと角度θで交差する方向に揺動させられる。この構成では、 給電ブラシ35の揺動距離をPとした場合、ワイヤ電極Wの直径方向の給電ブラ シ35の揺動幅Tは Psinθとなるため、それだけワイヤ電極Wが振動しにくく なり、走行精度が向上する。なお、揺動装置46と給電ブラシ35の支持構造等 は基本的に図2ないし図5のものと同じである。
【0021】 揺動装置46は上記に限らず、例えば、ピニオン33をカムに代えるとともに 、揺動部材28にカム板を取り付け、揺動用モータ32によるカムの一方向回転 で揺動部材36と一緒に給電ブラシ35を揺動させることができる。本考案は、 ラジカル反応を利用した精密切断装置のワイヤ電極以外の走行ワイヤに対する給 電にも適用できることは言うまでもない。
【0022】
以上説明したように、本考案に係る走行ワイヤへの給電装置は、ワイヤを案内 する2個の案内ローラの間に、該2個の案内ローラに案内されて走行するワイヤ に該ワイヤを上記案内ローラに押し付けるように接触して給電する給電ブラシが 設けられ、該給電ブラシには給電ブラシをワイヤの走行方向に対して交差する方 向に揺動させる揺動装置が付設された構成とされているので、給電ブラシが部分 的に摩耗して短期間で接触不良を生じることがない。
【図1】 本考案に係る走行ワイヤへの給電装置を設備
したラジカル反応による精密切断装置の概略図である。
したラジカル反応による精密切断装置の概略図である。
【図2】 本考案に係る走行ワイヤへの給電装置の一実
施例を示す正面図である。
施例を示す正面図である。
【図3】 同じく、一部分を切断した平面図である。
【図4】 同じく、一部分を切断した側面図である。
【図5】 ピニオンとラック等の関係を示す外観図であ
る。
る。
【図6】 本考案の他の実施例を示す平面図である。
8,9 案内ローラ 35 給電ブラシ 46 揺動装置 W ワイヤ電極(走行ワイヤ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 菊地 吉郎 横浜市磯子区新磯子町27番地 株式会社新 潟鉄工所製品開発部内
Claims (1)
- 【請求項1】 ワイヤを案内する2個の案内ローラの間
に、該2個の案内ローラに案内されて走行するワイヤに
該ワイヤを上記案内ローラに押し付けるように接触して
給電する給電ブラシが設けられ、該給電ブラシには給電
ブラシをワイヤの走行方向に対して交差する方向に揺動
させる揺動装置が付設されたことを特徴とする走行ワイ
ヤへの給電装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9658191U JPH0735385Y2 (ja) | 1991-11-25 | 1991-11-25 | 走行ワイヤへの給電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9658191U JPH0735385Y2 (ja) | 1991-11-25 | 1991-11-25 | 走行ワイヤへの給電装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0652150U true JPH0652150U (ja) | 1994-07-15 |
| JPH0735385Y2 JPH0735385Y2 (ja) | 1995-08-09 |
Family
ID=14168920
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9658191U Expired - Lifetime JPH0735385Y2 (ja) | 1991-11-25 | 1991-11-25 | 走行ワイヤへの給電装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0735385Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-11-25 JP JP9658191U patent/JPH0735385Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0735385Y2 (ja) | 1995-08-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960206 |