JPH0653645B2 - 合成して製造された9―ベータ―l(+)アデノシンを用いる植物の生長促進法 - Google Patents

合成して製造された9―ベータ―l(+)アデノシンを用いる植物の生長促進法

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JPH0653645B2
JPH0653645B2 JP2506487A JP50648790A JPH0653645B2 JP H0653645 B2 JPH0653645 B2 JP H0653645B2 JP 2506487 A JP2506487 A JP 2506487A JP 50648790 A JP50648790 A JP 50648790A JP H0653645 B2 JPH0653645 B2 JP H0653645B2
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    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/90Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having two or more relevant hetero rings, condensed among themselves or with a common carbocyclic ring system

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  • General Health & Medical Sciences (AREA)
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  • Environmental Sciences (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 (1).発明が属する分野 この発明は化学的に製造された(合成)9−ベータ−L
(+)アデノシンを、植物の成長を促進するために利用
する方法に関するものである。特にこの発明は、上記目
的のために極く少量の化学的に製造された9−ベータ−
L(+)アデノシンを用いる方法に係る。
(2).先行技術 C30の第一アルコールで植物ロウ(plant wax)の天然成
分であるトリアコンタノール(TRIA)が数多くの作
物種の生長を増進し、ときには収量を増すことはリース
(Ries)等の米国特許NO.4,150,970;Ries,S.K.:Critical
Reviews in Plant Sciences,239−285(19
85);及びRies,S.K.,Wert,V.F.,Sweeley,C.C.and Le
avitt,R.H.:Science195,1339-1341(1977)に述べら
れている。またトリアコンタノールはAbstracts,Intern
ational Symposium on Triacontanol,November25−2
8,Zhenjiang,China,Shanghai Institute of Plant Ph
ysiology,Academia Sinica(1987);Lim,ungKyu,K
orean J.Ecol..1(1982);及びDevakumar,C.,Baskar
an,S.,and Mukerjee,S.K.:Indian J.Agr.Sci.56,744
-747(1986)に記載されているようにアジアにおき毎年、
数百万エーカーの茶、野菜及び農耕作物において収量を
増すために使用されている。
トウモロコシ及びイネの実生に対しTRIAを施用して
40分以内に葉面積、全ケルダール窒素、水溶性タンパ
ク質、還元糖、及び遊離アミノ酸の増大が測定されたこ
とが、上で引用したRies,S.K.:Critical Reviews in Pl
ant Sciences(1985)、及びRies,S.K.and Wert,V.
F.:J.Plant Growth Regulation,117-127(1982)に述
べられている。Ca2+及びMg2+の両者に依存するATPア
ーゼ活性が、オオムギ(Hordeum vulgare)の根からのセ
ル−フリー抽出液に対し2.3nmのTRIAを添加して3
0分以内に40−60%増大したことがLesniak,A.P.an
d Ries,S.K.:Physiol. Plant.68,20−26(19
86)に記載されている。Jones,J.,Wert,V.F.及びRie
s,S.K.:Planta144,277−292(1979)に
述べられているように等モル濃度のオクタコサノール
(OCTA,C28の第一アルコール)並びに他の長鎖ア
ルコール類はTRIAの活性の阻害し、このことは先に
引用したRies,S.K.:Critical Reviews in Plant Scienc
es(1985)及び同じく先に引用したJones,J.,Wert,
V.F.and Ries,S.K.:Planta(1979)に述べられてい
るように、2種の化学物質を幼芽及び根に対し分けて施
した場合にだけでなくTRIAの施用前に長鎖アルコー
ルを施用した場合もそうであつた。
リース(Ries)等の米国特許NO.4,150,970で述べられてい
るようにトリアコンタノール(TRIA)は、1.0μg
/lを施用して10分以内にイネ(Oryza sativaL.)及び
トウモロコシ(Zea mays L.)の実生の乾燥重量を増し新
陳代謝を変更させる(先に引用したRies,S.K.:Critical
Reviews in Plant Sciences(1985)も参照された
い。)。TRIAを施用する1分前にイネの根または幼
芽に対し実生の逆の側でOCTAを施用すると上述の効
果が阻害されるのは、先に引用したRies,S.K.:Critical
Reviews in Plant Sciences(1985)及び同じく先
に引用したJones,J.,Wert,V.F.and Ries,S.K.:Planta
(1979)で論じられている通りである。
リース(Ries)の米国特許NO.4,741,754に記載されている
ようにTRIAはTRIMと称される第2のメツセンジ
ヤーを迅速に誘発し、このTRIMが植物の全体を速や
かに移動して生長の促進(乾燥重量の増加)及び摂水の
促進をもたらす。OCTAも第2のメツセンジヤー(O
CTAM)を生じさせ、このOCTAMはTRIAの活
性を阻害するがTRIMの活性は阻害しない。TRIM
を抽出するのに使用したのと同じ方法をTRIAで処理
されていない対照植物に対し用いると、植物の成長に影
響を与えない化合物が産生された。融点、赤外線(I
R)、質量分析(MS)及び核磁気共鳴分析(NMR)
により、TRIMと獣脂アルキル硫酸塩(tallow alkyl
sulfate,TAS)との両者は一致するらしいという結果が得
られた。しかしこれらの化合物は生物活性において顕著
な相違を示した。長い間TRIMについて活性成分の化
学的同定及び合成を行ないえなかつた。
リース(Ries)の米国特許NO.4,741,754に記載されている
ようにTRIMは、植物に対するTRIAの施用後に植
物体から極く少量しか抽出及び精製されない。経済的な
レベルで植物の生長を促進するために必要である量から
考えて合成的に得られる純物質が必要である。
目的 したがつてこの発明の目的とするところは、天然で得ら
れるTRIMと少なくとも同等に有効であり或る場合に
はより大きく有効である合成して製造された9−ベータ
−L(+)アデノシンを用いる植物の生長促進法を提供
するにある。本目的及び他の目的は、以下の記述と図面
を参照することによつて当業者に明白に理解される。
図面の簡単な説明 第1図及び第1a図はそれぞれ、天然産の9−ベータ−
L(+)アデノシン(TRIM)及び9−ベータ−D
(−)アデノシン(TAS)の1H NMRスペクトル
(300MHZ,CD3OD)である。TRIMについての
類似のスペクトルを、合成して得られた9−ベータ−L
(+)アデノシンについても得た。
第2図は天然産のTRIMの化学的イオン化質量分析図
(MS)である。類似のMSスペクトルを天然産のTA
S、合成して製造された9−ベータ−D(−)アデノシ
ン、及び合成して製造された9−ベータ−L(+)アデ
ノシンについても得た。
第3a−3h図は有効性を阻害する不純物としての9−
ベータ−D(−)アデノシンを除去するようにアデノシ
ンデアミナーゼを用いて精製した、及び同精製を行なつ
ていないところの天然産のTAS、天然産のTRIM及
び合成して製造された9−ベーターL(+)アデノシン
の円偏光二色性(CD)を示している。第3a,3b図
は精製した9−ベータ−L(+)アデノシンについての
ものである。第3c図はアデノシンデアミナーゼを用い
て精製後のTRIMについてのものである。第3d図は
アデノシンデアミナーゼを用いて処理する以前のTRI
Mについてのものである。第3e図はアデノシンデアミ
ナーゼを用いて処理した上で再精製した不純9−ベータ
−D(−)アデノシンについてのものである。
第3f、3g図はアデノシンデアミナーゼを用いる処理
後及び処理前のTASについてのものである。
一般的な説明 この発明は植物の生長を促進する方法に係り、同方法は
合成して製造された9−ベーターL(+)アデノシンの
有効量を植物に対しその生長を促進するために施用する
ことを特徴としてなる。用いるアデノシンは、植物の生
長促進を阻害する他の化合物を実質的に含まないものと
できる。使用する量は、植物(根、幼芽または葉)に対
し表面を濡らすように施用される水溶液中で1当り
0.001〜10000μgであり、特に0.001〜
100μgとの間とするのが望ましい。
リース(Ries)の米国特許NO.4,741,754においてはTRI
Mが化学的に同定されておらず、抽出するのが高価につ
いていた。本発明はしたがつて活性化合物を同定し、そ
の合成法を提供するものである。米国特許NO.4,741,754
に示されているように幼芽に対し1.0μg/lのTRI
Aを散布された13−18日齢のイネ植物の根から少量
抽出された水溶性のTRIMは非処理植物からの同様の
抽出物と比較して、イネの実生の生長を施用後の24時
間以内に約50%、増進させた。OCTA及びOCTA
Mの両者がTRIAの活性を阻害したが、TRIMの活
性は阻害しなかつた。TRIMはTRIAを葉に対し施
用後の1分以内にイネの根から分離され、切断された幼
根に対し4mmの水柱(ラテツクス管−latex tubing)に
より連らなるイネ根中に見出された。TRIMはTRI
A処理植物の切断された茎を浸漬した水からも少量回収
されたが、非処理或は表面活性剤処理の切断茎を浸漬し
た水中からは回収されなかつた。
本明細書でTRIM及びTASといつた術語は、天然産
の物質を指す。合成して製造されたものはその旨を附記
する。
合成された9−ベータ−L(+)アデノシンは農業上で
受容できる非干渉性の様々な担体、特に水、表面活性剤
及び他の有機物質を含む水、及び/または混合物の中に
混入して用いることができる。このような担体は当業者
によく知られており、例えば粉状粘土、ケイ酸塩、セル
ロース等がある。担体に混入してなる製品は植物上に散
布して施すことができる。長期間にわたつて9−ベータ
−L(+)アデノシンを放出する徐放出錠剤ないしペレ
ツトの形とするのも好ましい。米国特許NO.4,741,754に
は種々の形式のものが記載されている。
9−ベータ−L(+)アデノシンはアントニン・ホリー
(Antonin Holy)法(Nuclei Acid Chemistry J.Wiley&So
ns,New York,Article NO.92,part1:527−532
(1978))によつて純粋な形で大量に合成して製造
可能である。Cusak,N.J.Hickman,M.E.and Born,G.V.R.:
Soc.London,Ser.B 206(1163)139−14
4(1979)も、この化合物を製造する方法を記載し
ている。アデノシンデアミナーゼは、イノシンを形成す
る9−ベータ−D(−)アデノシンを除去するために用
いられる。
明細な説明 実施例1及び2はTRIMの単離と精製、及び9−ベー
タ−L(+)アデノシンとしての精製化合物の特性化に
係る。9−ベータ−L(+)アデノシンは合成して得ら
れた化合物として市販されているが、一般に不純物を除
去するための精製を必要とする。試験によつて合成され
た純9−ベータ−L(+)アデノシンがTRIMよりも
有効であることが示される。比較実施例3はイネ植物に
対する9−ベータ−D(−)アデノシン及び他の化学物
質の影響を、TRIMと対比して示すものである。実施
例4はトウモロコシの処理に係り、実施例5はキユウリ
の処理に係る。
以下の実施例1−3ではイネ(cv M−101,Uof C
alif.)植物を、リース(Ries)の米国特許NO.4,741,754
に記載されているようにして育生した。活性に関する各
試験のために実生を、0.5強度の栄養溶液(20ml)を
含む試験管(14.5cm×2.4cm)中で24時間、昼間温度
を30℃、夜間温度を25℃とし16時間の光照射期間
(PAR 300−350molS-1-2)を与えて育成
した。植物寸法による観察された分散を実験計画上の区
分とした。全ての処理物は散布及び育成室への戻しの前
後に、乱数表を用いて区分内から任意抽出した。全ての
データは傾向分析し、傾向効果に対するF検定(分散比
検定)法或は平均分散に関するLSD寸法を用いて比較
した。
実施例1 化学的同定を行なうための精製されたTRIMを得るた
めに21−24日齢のイネの実生に、Laughlin,R.G.,Mu
nyon,R.L.,Ries,S.K.and Wert,V.F.:Science219,1
219−1221(1983)に記載されているような
コロイド系の形に調製したTRIA(1.0μg/l)
に散布した。調製において用いた表面活性剤の濃度に合
せて獣脂アルキル硫酸塩0.01μg/lを対照実生に散
布した。100分後に根を除去し、秤量し抽出前まで凍
結しておいた。凍結した根をメタノールを用いてソツク
スレー抽出器中で抽出処理(2時間で150ml)し、抽
出物を真空乾燥した。残渣を水(20ml)に再溶解し、
遠心分離(7900rpm)し、上澄液を減圧下で蒸発乾固し
た。この抽出物の一次精製をフラツシユカラム(35cm
×20mm、C18結合シリカゲル、40μm)を用い、溶
離液としてMeOHを用いて2ml/分の流量で実施した。5
ml部の20の画分を収集した。イネ植物についての生物
検定により画分6−14中にのみ活性が示された。活性化
合物TRIMを含むこれらの画分を一緒にして、蒸発乾
固した。対照(TAS)からの抽出物の同様のフラツシ
ユカラム精製を行なつて得た画分に関するイネ生物検定
によつては活性が何ら示されなかつた。
上記画分TRIM及びTASを分取C18CN-H2O(80:
20v/v、2ml/分)上で60℃におきHPLC法で
精製した。22.1分で溶出した画分を再び、TRIM
及びTASについて同じ溶剤中で上述のように精製し
た。最終のHPLC精製を同一カラム上で、CH3OH-H2O
(30:70v/v、4ml/分)を用い25℃で行なつ
た。19.4分で収集した画分を真空中で蒸発乾固し
た。得られた物質は実験に用いた根からのものがTRI
M、対照の根からの不活性化合物がTASであると、同
定された。
精製したTRIM及びTASをMeOHから再結晶させて、
一致する融点230−234℃(Kofler熱鏡台装置で測
定、較正せず。)を有する無色の結晶を得た。両化合物
は一致した1H−(第1図)及び13C−NMRスペクト
ルを与えた。TRIMとTASの混合1H−NMRスペ
クトルは、個別の陽子スペクトルに重ね合せ可能であつ
た。一致するCI及びFAB MS(第2図)が精製T
RIM及びTASに関しm/z268(M+H)を与え、
NMRのデータと合致した。これらの結果はTRIMを
同定することを困難とした。
TRIM及びTASは最終的に、9−ベータ アデノシ
ンを含むものであると同定された。TRIMとTAS間
の唯一の分析上の差異は、JASCO ModelJ600分光光
度計上で得られた円偏光二色性(CD)において存在し
た(第3a−3h図)。市販の9−ベータ−D(−)ア
デノシンと精製したTRIM及びTASとのスペクトル
対比により、精製TAS及び精製TRIMの構造がそれ
ぞれ9−ベータ−D(−)アデノシン及び9−ベータ−
L(+)アデノシンであることを確認した。
精製TRIM及び先に引用したCusack,N.J.,Hickman,M.
E.and Born,G.V.R.:Proc.R.Soc.London(1979)に
記載の方法で製造しアデノシンデアミナーゼで処理した
合成9−ベータ−L(+)アデノシンは、次の第1表に
示すようにイネ植物に対する生物活性を含む多くの点で
一致していた。
第1表の組成物を、TRIMを100μg/1(第1表
での10倍)で葉に対し施用するイネ生物検定によつて
試験したとき、TRIM及び9−ベータ−L(+)アデ
ノシンは20時間後に摂水量と乾燥重量を有為に増大し
た。正味の乾燥重量利得は対照、TAS及びTRIMに
ついてそれぞれ8.45、698及び13.04mg/全植物
体であり、試験開始時の全植物体の乾燥重量は38.70
mgであつた。合成9−ベータ−L(+)アデノシンは均
等する結果を生じさせた。TRIMを他の2つの処理物
と対比してみたF値は1%のレベルで有為であつた。
処理及び対照植物の異なつた組についての3つの抽出型
において、21−24日齢植物のイネ根からの精製TR
IMの平均収量は根の乾燥重量1g当り約124μgで
あつた。TAS(対照)植物からのアデノシンの収量は
根の乾燥重量1g当り約96μgであつた。したがつて
極く少量のTRIMを生成させるのに多数の植物を抽出
処理することが必要である。合成して得られる物質は大
量に製造可能である。
実施例2 種々の起源からの9−ベータ−L(+)アデノシンを、
9−ベータ−D(−)アデノシンと選択的に反応してD
−イノシンを生成するアデノシンデアミナーゼと反応さ
せることにより純度について調べた。9−ベータ−L
(+)アデノシンは上記酵素により影響を受けなかつ
た。結果を第2a表に示す。
8時間後の生成物を円偏光二重性について試験した。第
3a図はCusack等により製造された公知の純9−ベータ
−L(+)アデノシンを示している。第3b図はアデノ
シンデアミナーゼで処理後のTRIMを示している。第
3c図はアデノシンデアミナーゼで処理前のTRIMを
示している。第3d図はアデノシンデアミナーゼで処理
後の市販の9−ベータ−D(−)アデノシンを示してい
る。第3e図はアデノシンデアミナーゼで処理前の第3
d図の市販のアデノシンを示している。第3f図はアデ
ノシンデアミナーゼで処理後のTASを示し、第3g図
はアデノシンデアミナーゼで処理前のTASを示してい
る。
第2a表及び第3a−3g図からみてとれるように市販
の9−ベータ−D(−)アデノシンは、いくらかの9−
ベータ−L(+)アデノシンを含み極めて不純である。
同様に純粋であると考えられていたTRIMも極めて不
純である。数個のキラルコラムを通して試験してみたけ
れども、アデノシンデアミナーゼを用い次にHPLC処
理すること以外にTRIMをさらに精製することはでき
なかつた。上記酵素を使用することなくTRIMを、公
知のHPLC法を用いさらに精製することはできなかつ
た。
純9−ベータ−L(+)アデノシンは、米国特許NO.4,7
41,754の不純TRIMをより高濃度で用いた場合と同様
に有効であることを見出している。
第2b表は、アデノシンデアミナーゼと共に養生しHP
LCにより精製した後での種々の起源からのアデノシン
に対する16日齢のイネ実生の応動性を示している。
比較実施例3 アデノシンヘミ硫酸塩、アデノシン−9−ベータ−D−
アラビノサタノシド、アデノシン−5′−ジホスホグル
コースジカリウム、アデノシン−5′−リン酸、アデノ
シン−3′−リン酸一水和物、アデノシン−5−三リン
酸、及びアデノシン−3′,5−リン酸ナトリウム塩は
少なくとも100μg/lの濃度でイネ生物検定におい
て不活性であり、精製TRIM及びTASと共にクロマ
トグラフィー分離されることはなかつた。
合成して得た9−ベータ−D(−)アデノシンは数回の
イネ生物検定において活性であつた(乾燥重量を増加さ
せた。)しかし本アデノシンは全3種を同一試験で比較
したとき精製したTRIM(1.0μg/l)ほど、或
は同TRIMほど低濃度で、生長を増大させなかつた。
TAS(対照植物)からの9−ベータ−D(−)アデノ
シンが第3表に示すようにTRIM濃度の100倍施用
したときにさえ有為の活性を示さず、合成9−ベータ−
D(−)アデノシンが決つしてTRIMほど活性ではな
かつたことからして、結果は疑しい。実施例2から判る
ように合成9−ベータ−D(−)アデノシンは、いくら
かの9−ベータ−L(+)アデノシン鏡像異性体を含ん
でいることを見出した。
TRIMと均等した結果は本試験において、合成して得
た9−ベータ−L(+)アデノシンを用いても達成され
る。第4表は、アデノシンデアミナーゼを用いて処理し
たことで実質的に純粋である9−ベータ−L(+)アデ
ノシンを用い、それとTRIMとを比較したイネ実生に
対する効果を示している。
結果は、1当り約0.0001から1.0μgの間の
濃度で合成した純アデノシンがTRIMよりもずつと効
果的であることを明白に示している。
実施例4 第5表はL(+)アデノシンに対する「3780」トウ
モロコシの応動性を示しており、アデノシンは播種後1
週間目に施用し、温室で6日間育生した後に収穫したも
のについてである。
この試験は対照と対比しての9−ベータ−L(+)アデ
ノシンの使用、特に極く低濃度での使用による有為の増
大を示している。
実施例5 第6表はキユウリを温室内で2種の光強度で育成した場
合についてのL(+)アデノシン2回施用に対するキユ
ウリの応動性を示しており、アデノシンと対照は6モル
の尿素と共に散布した。アデノシンは細菌性分解を阻止
するために尿素中に溶解した。播種後12日目と17日
目に散布を行ない、22日目に幼芽を収穫した。
この試験は、対照と対比しての9−ベータ−L(+)ア
デノシンの使用による有為の増大を示している。種々の
公知の抗菌剤を、それが生長の促進に対し干渉しない限
り組成中に含ませて使用できる。
同様にしてダイズ、コムギ、モロコシ及びオオムギ、並
びに他の穀類を約0.01−100μg/lの9−ベー
タ−L(+)アデノシンで処理して、乾燥重量の増大を
生じさせることができる。
TRIAは細胞膜に作用して少量のTRIMを生じさせ
る極めて親油性の化合物であり、TRIMは迅速に植物
体中の全体に移動して一連の代謝現象をひき起し、それ
からして観察された水溶性タンパク質、還元糖及び乾燥
重量の増大が結果することを、見出している。9−ベー
タ−L(+)アデノシンが未だ対照植物中に見出されて
おらず文献に報告されてもいないことから、植物膜上に
存在するアデノシンは開鎖にリボース部分を含んでいる
と信じられる。これは膜結合酵素に作用するTRIAに
より9−ベータ−L(+)アデノシンに、そしてTRI
Aの不存在下では9−ベータ−D(−)アデノシンに、
変化しうる。先に引用したRies,S.K.:Critical Reviews
in Plant Sciences(1985)において述べられてい
るように植物の反対側の部分に施用される他の長鎖アル
コールも第2のメツセンジヤーを生じさせ、この第2の
メツセンジヤーが1分以内に9−ベータ−L(+)アデ
ノシンの形成を停止させる。したがつてTRIAによつ
て誘発される9−ベータ−アデノシンの9−ベータ−L
(+)アデノシンへの鏡像異性体化と他の長鎖アルコー
ルによる同活性の阻害とは、植物中に以前知られていな
かつた生長調整系が存在していることを示している。
本発明は1エーカー当り生産される植物の量を大きく増
大させる方法を提供するものである。9−ベータ−L
(+)アデノシンが植物中で活性であるといつた事実
は、先に引用したCusack et al及びJurovcick et al:F
ebs Letters18,274−276(1971)によつ
て示されているように本化合物がホ乳動物及び細菌細胞
中で不活性であるといつた事実からみて、予測されなか
つた。
全ての種類の植物を本発明の方法によつて処理できる。
処理の範囲は少なくともTRIA及びTRIM同様に広
い。
本明細書で用いて来た術語「合成」或は「合成した」(s
ynthetic)は、9−ベータ−L(+)アデノシンが植物
中での「生体内(インビボ)」プロセスに対抗する意義
での「管内(インビトロ)」プロセスで生産されること
を意味する。本プロセスないし方法は純粋に化学的な合
成である場合も、特定の工程を細胞により遂行させる生
細胞を包含する合成である場合も含む。
これまで述べて来たところは本発明を例示的に説明する
ためだけのものであり、本発明は以下に掲げる請求の範
囲によつてのみ限定されるべきである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】植物に対し、合成して製造された9−ベー
    タ−L(+)アデノシンの0.001〜10000μg
    /濃度の水溶液を施用することを特徴としてなる植物
    の成長促進法。
  2. 【請求項2】前記水溶液が0.001〜100μg/
    の9−ベータ−L(+)アデノシンを含むものである請
    求項1の成長促進法。
  3. 【請求項3】9−ベータ−L(+)アデノシンが実質的
    に純粋なものである請求項1の成長促進法。
  4. 【請求項4】前記植物がイネの実生である請求項1の成
    長促進法。
  5. 【請求項5】9−ベータ−L(+)アデノシンの前記水
    溶液が、抗菌剤を混合されたものである請求項1の成長
    促進法。
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