JPH0653990B2 - 天然毛皮調立毛製品 - Google Patents
天然毛皮調立毛製品Info
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- JPH0653990B2 JPH0653990B2 JP63162437A JP16243788A JPH0653990B2 JP H0653990 B2 JPH0653990 B2 JP H0653990B2 JP 63162437 A JP63162437 A JP 63162437A JP 16243788 A JP16243788 A JP 16243788A JP H0653990 B2 JPH0653990 B2 JP H0653990B2
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- Japan
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- fiber
- stabbing
- fibers
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、合成繊維より成る立毛製品、特に天然毛皮調
の外観、感触を持つ立毛製品に関する。
の外観、感触を持つ立毛製品に関する。
天然毛皮に類似の立毛製品、すなわち長く太い刺毛と短
く細い綿毛とを有する立毛製品を人工的に作る方法とし
て、特公昭48-4910号公報に記載される方法が知られて
いる。その方法は、アルカリに対する溶解性を異にする
2種以上のポリエステル系繊維をパイルとして使用し、
該パイルの先端部をアルカリ処理することを特徴とす
る。具体的には、綿毛用の細いポリエステルフィラメン
トと刺毛(粗毛)用の太いポリエステルフィラメントを
含むパイルを有するパイル織物をパイル側を下にしてア
ルカリ浴中にパイル先端10mmだけ浸漬し、次にパイル先
端2mmだけ浸漬する。しかし、この方法では、アルカリ
浴中に入るパイルの長さをパイル織物の縁部と中央部と
で同じにすることは困難であることに加えて、実際には
毛細管現象によってアルカリ液がパイルの根本部まで浸
透してパイルを膠着させるので、製品の風合が悪い。
く細い綿毛とを有する立毛製品を人工的に作る方法とし
て、特公昭48-4910号公報に記載される方法が知られて
いる。その方法は、アルカリに対する溶解性を異にする
2種以上のポリエステル系繊維をパイルとして使用し、
該パイルの先端部をアルカリ処理することを特徴とす
る。具体的には、綿毛用の細いポリエステルフィラメン
トと刺毛(粗毛)用の太いポリエステルフィラメントを
含むパイルを有するパイル織物をパイル側を下にしてア
ルカリ浴中にパイル先端10mmだけ浸漬し、次にパイル先
端2mmだけ浸漬する。しかし、この方法では、アルカリ
浴中に入るパイルの長さをパイル織物の縁部と中央部と
で同じにすることは困難であることに加えて、実際には
毛細管現象によってアルカリ液がパイルの根本部まで浸
透してパイルを膠着させるので、製品の風合が悪い。
特開昭55- 57069号公報には、溶解又は加水分解速度の
異る2種以上の合成繊維より成る立毛繊維を有する布帛
の立毛表面に、溶剤又は分解剤を含1000〜 15000 cpsの
粘性処理剤を付与して、綿毛と刺毛を同時に形成する方
法が開示されている。この方法は、前記特公昭48-4910
号公報記載の方法の欠点を解消するとされるものの、刺
毛はその先端が尖らされるのみならず、中央部を少なか
らず不均一に溶解されて細くなり、あるいはその表面が
劣化するという問題点がある。
異る2種以上の合成繊維より成る立毛繊維を有する布帛
の立毛表面に、溶剤又は分解剤を含1000〜 15000 cpsの
粘性処理剤を付与して、綿毛と刺毛を同時に形成する方
法が開示されている。この方法は、前記特公昭48-4910
号公報記載の方法の欠点を解消するとされるものの、刺
毛はその先端が尖らされるのみならず、中央部を少なか
らず不均一に溶解されて細くなり、あるいはその表面が
劣化するという問題点がある。
特公昭59- 45788号公報には、回転円筒体に立毛繊維構
造物を取付け回転させて立毛を起立させ、一方その外側
の同様に回転される円筒外郭内に溶剤を入れて遠心力に
よって円い液面を形成し、液面高さを制御しながら立毛
先端と接触させて綿毛の形成及び刺毛先端のテーパー化
を行う方法が記載されている。この方法では、綿毛及び
特に刺毛は均一にきれいに形成されるが、毛の長さがあ
まりにも均一であるので、却って不自然であり、天然毛
皮の外観及び感触と幾分異るという欠点があり、また製
造装置の構造及び運転が複雑である。
造物を取付け回転させて立毛を起立させ、一方その外側
の同様に回転される円筒外郭内に溶剤を入れて遠心力に
よって円い液面を形成し、液面高さを制御しながら立毛
先端と接触させて綿毛の形成及び刺毛先端のテーパー化
を行う方法が記載されている。この方法では、綿毛及び
特に刺毛は均一にきれいに形成されるが、毛の長さがあ
まりにも均一であるので、却って不自然であり、天然毛
皮の外観及び感触と幾分異るという欠点があり、また製
造装置の構造及び運転が複雑である。
本発明は、上記のような従来の人造毛皮の製造法の欠点
を解消して、より天然の毛皮に近い外観及び感触を有す
る立毛製品を提供することを目的とする。
を解消して、より天然の毛皮に近い外観及び感触を有す
る立毛製品を提供することを目的とする。
本発明の立毛製品は、夫々合成繊維より成る刺毛調立毛
繊維と綿毛調立毛繊維とが基布上に各々略均一に分布し
ている立毛布帛より成る立毛製品において、刺毛調立毛
と綿毛調立毛の夫々の繊維長累積分布(最長繊維側を0
%とする)における頻度0〜5%に含まれる繊維の平均
長さと同頻度95〜100 %に含まれる繊維の平均長さとの
差d(刺毛)及びd(綿毛)が 2<d(刺毛)<10(mm) 3<d(綿毛)<15(mm) であること、及び刺毛調立毛繊維の先端はテーパー状で
あること、刺毛調立毛と綿毛調立毛の夫々の繊維長累積
分布において、頻度25%と同75%との間の累積分布線が
略直線であること、及び全立毛繊維が略一方向に均整に
起立していることを特徴とする立毛製品である。
繊維と綿毛調立毛繊維とが基布上に各々略均一に分布し
ている立毛布帛より成る立毛製品において、刺毛調立毛
と綿毛調立毛の夫々の繊維長累積分布(最長繊維側を0
%とする)における頻度0〜5%に含まれる繊維の平均
長さと同頻度95〜100 %に含まれる繊維の平均長さとの
差d(刺毛)及びd(綿毛)が 2<d(刺毛)<10(mm) 3<d(綿毛)<15(mm) であること、及び刺毛調立毛繊維の先端はテーパー状で
あること、刺毛調立毛と綿毛調立毛の夫々の繊維長累積
分布において、頻度25%と同75%との間の累積分布線が
略直線であること、及び全立毛繊維が略一方向に均整に
起立していることを特徴とする立毛製品である。
すなわち本発明の立毛製品は、適切な立毛長さの分布及
び綿毛長さの分布を有する新規な人造立毛製品である。
上述した特公昭48-4910号公報記載の方法により得られ
る製品は、毛管現象によりアルカリ液が不均一に浸透す
るので、綿毛及び刺毛の長さの分布があまりにブロード
となり、天然毛皮の外観、感触とは違ったものである。
また、特公昭59-45788 号公報記載の方法により得られ
る製品では、綿毛及び刺毛の長さが夫々あまりにも均一
であり、これまた不自然な外観となる。
び綿毛長さの分布を有する新規な人造立毛製品である。
上述した特公昭48-4910号公報記載の方法により得られ
る製品は、毛管現象によりアルカリ液が不均一に浸透す
るので、綿毛及び刺毛の長さの分布があまりにブロード
となり、天然毛皮の外観、感触とは違ったものである。
また、特公昭59-45788 号公報記載の方法により得られ
る製品では、綿毛及び刺毛の長さが夫々あまりにも均一
であり、これまた不自然な外観となる。
本発明の立毛製品において、好ましくは 2<d(刺毛)<8(mm) 4<d(綿毛)<11(mm) 特に好ましくは 3<d(刺毛)<7(mm) 4<d(綿毛)<8(mm) である。また、刺毛調立毛と綿毛調立毛の夫々の繊維長
累積分布において、頻度25%と同75%との間、より好ま
しくは15%と85%との間の累積分布線がほぼ直線であ
る。すなわち、この間の繊維長分布は、ほぼ均一であ
る。従って、本発明の立毛製品の特徴を簡略的に表現す
れば、刺毛及び綿毛の夫々の繊維長分布が極端にシャー
プではなく、また極端にブロードでもなくて、比較的狭
い範囲で均一に分布しているのである。このような立毛
分布を持つ人造立毛製品は、従来無かった。また、刺毛
及び綿毛の先端は先細のテーパー状であり、全ての立毛
がほぼ一方向に均整に起立している。以上のような特徴
を持つ本発明の立毛製品は、天然毛皮に類似した外観及
び感触を持つ点で優れている。
累積分布において、頻度25%と同75%との間、より好ま
しくは15%と85%との間の累積分布線がほぼ直線であ
る。すなわち、この間の繊維長分布は、ほぼ均一であ
る。従って、本発明の立毛製品の特徴を簡略的に表現す
れば、刺毛及び綿毛の夫々の繊維長分布が極端にシャー
プではなく、また極端にブロードでもなくて、比較的狭
い範囲で均一に分布しているのである。このような立毛
分布を持つ人造立毛製品は、従来無かった。また、刺毛
及び綿毛の先端は先細のテーパー状であり、全ての立毛
がほぼ一方向に均整に起立している。以上のような特徴
を持つ本発明の立毛製品は、天然毛皮に類似した外観及
び感触を持つ点で優れている。
本発明の立毛製品は、下記の三つの新規な方法により作
ることができる。
ることができる。
その第一は、溶剤に対する溶解速度の異なる2種以上の
合成繊維立毛を有する立毛布帛の立毛側に、上記合成繊
維立毛のうち綿毛となるべき立毛を溶解する溶剤を含む
溶解処理液を付与し、該立毛を溶解切断して綿毛を形成
すること、次に立毛側を外側に向けて立毛布帛を保持体
に取付け、保持体を回転させることにより刺毛となるべ
き立毛を起立させること、次に該立毛布帛の立毛側に刺
毛となるべき立毛を溶解する溶剤を含む溶解処理液を付
与し、該立毛の先端をテーパー状にすることを包含する
方法である。
合成繊維立毛を有する立毛布帛の立毛側に、上記合成繊
維立毛のうち綿毛となるべき立毛を溶解する溶剤を含む
溶解処理液を付与し、該立毛を溶解切断して綿毛を形成
すること、次に立毛側を外側に向けて立毛布帛を保持体
に取付け、保持体を回転させることにより刺毛となるべ
き立毛を起立させること、次に該立毛布帛の立毛側に刺
毛となるべき立毛を溶解する溶剤を含む溶解処理液を付
与し、該立毛の先端をテーパー状にすることを包含する
方法である。
ここで、刺毛及び綿毛となるべき、溶剤に対する溶解速
度の異る2種以上の合成繊維立毛を有する立毛布帛自体
は、従来人造毛皮の製造において公知のものであること
ができる。
度の異る2種以上の合成繊維立毛を有する立毛布帛自体
は、従来人造毛皮の製造において公知のものであること
ができる。
溶剤に対する溶解速度が異なる合成繊維とは、構成ポリ
マー、単糸繊度、及び/又は表面・断面形状等に差異の
ある合成繊維の組合せである。従って溶剤により繊維を
処理した際、溶解速度の差異により、実質上特定の合成
繊維のみが選択的に溶解できる。合成繊維として、例え
ばポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリアクリロニ
トリル繊維を用いることができ、ポリエステル繊維が風
合及び加工性の点で特に好ましい。同種ポリマーを用い
て溶解速度を異ならしめるには、単糸繊度を大きく違
え、たとえば数倍〜数十倍違えることができる。同種ポ
リマーを用いる場合、綿毛形成のために比較的温和な溶
剤を用い、本発明に従い起立された刺毛用立毛をテーパ
ー状にするためには比較的強い溶剤を用いることが好ま
しい。異種ポリマーを用いる場合には、特定のポリマー
のみに対する溶剤を用いて特定のポリマーの立毛を優先
的に溶解できる。
マー、単糸繊度、及び/又は表面・断面形状等に差異の
ある合成繊維の組合せである。従って溶剤により繊維を
処理した際、溶解速度の差異により、実質上特定の合成
繊維のみが選択的に溶解できる。合成繊維として、例え
ばポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリアクリロニ
トリル繊維を用いることができ、ポリエステル繊維が風
合及び加工性の点で特に好ましい。同種ポリマーを用い
て溶解速度を異ならしめるには、単糸繊度を大きく違
え、たとえば数倍〜数十倍違えることができる。同種ポ
リマーを用いる場合、綿毛形成のために比較的温和な溶
剤を用い、本発明に従い起立された刺毛用立毛をテーパ
ー状にするためには比較的強い溶剤を用いることが好ま
しい。異種ポリマーを用いる場合には、特定のポリマー
のみに対する溶剤を用いて特定のポリマーの立毛を優先
的に溶解できる。
異種ポリマーの組合せとしては、たとえばポリエチレン
テレフタレートとポリブチレンテレフタレート、カチオ
ン可染ポリエチレンテレフタレートとポリブチレンテレ
フタレート等が挙げられる。
テレフタレートとポリブチレンテレフタレート、カチオ
ン可染ポリエチレンテレフタレートとポリブチレンテレ
フタレート等が挙げられる。
本発明で用いる立毛布帛は、織物、編物、不織布何れで
もよく又、立毛長、構成ポリマー等は特に限定されない
が立毛の長さは5〜80mm、立毛密度は3000〜 20000本/
cm2程度が好ましい。立毛の単糸繊度としては、刺毛と
なる繊維が15〜60D、綿毛となる繊維が0.2〜8D、
両繊維の本数の比が25〜40程度であるのが好ましい。
もよく又、立毛長、構成ポリマー等は特に限定されない
が立毛の長さは5〜80mm、立毛密度は3000〜 20000本/
cm2程度が好ましい。立毛の単糸繊度としては、刺毛と
なる繊維が15〜60D、綿毛となる繊維が0.2〜8D、
両繊維の本数の比が25〜40程度であるのが好ましい。
本発明において溶剤とは前記合成繊維を溶解又は加水分
解せしめるもので、たとえばポリアミド繊維に対しては
硫酸、塩酸、ギ酸、フェノール、メタクレゾール、ジメ
チルスルホキシド等、ポリエステルに対してはクロロフ
ェノール、水酸化カリウム、特に水酸化ナトリウム、ア
クリロニトリル繊維に対してはジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド、エチレンカーボネート、硫酸等
が挙げられる。溶解を促進するために、所望により加熱
を行うことができる。たとえば、 130〜 200℃で60秒〜
40分間の乾熱、 100〜 130℃で5〜40分間の蒸熱又は 1
20〜 220℃で5〜40分間の過熱蒸気加熱を行う。
解せしめるもので、たとえばポリアミド繊維に対しては
硫酸、塩酸、ギ酸、フェノール、メタクレゾール、ジメ
チルスルホキシド等、ポリエステルに対してはクロロフ
ェノール、水酸化カリウム、特に水酸化ナトリウム、ア
クリロニトリル繊維に対してはジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド、エチレンカーボネート、硫酸等
が挙げられる。溶解を促進するために、所望により加熱
を行うことができる。たとえば、 130〜 200℃で60秒〜
40分間の乾熱、 100〜 130℃で5〜40分間の蒸熱又は 1
20〜 220℃で5〜40分間の過熱蒸気加熱を行う。
本発明において、まず綿毛となるべき立毛を溶解する溶
剤を含む溶解処理液を布帛の立毛側に付与し、該立毛を
溶解切断して綿毛を形成する。該溶解処理液は、立毛の
表面から或る程度浸透して、綿毛となるべき立毛を基布
からたとえば立毛の半分の長さに切断する。このために
溶解処理液は、300 〜4000 cpsの粘度を持つことが好ま
しい。300cpsより低い粘度では、処理液があまりに深く
浸透して、短すぎる綿毛が生じる。一方、4000cps より
高い粘度では、処理液の浸透が不十分となり、不ぞろい
の綿毛が生じる。粘度の調節のためには慣用の手段を用
いることができ、たとえばアルギン酸ソーダ、ポリアク
リル酸ソーダ、ポリビニルアルコール、澱粉等の糊剤を
溶剤又は溶剤溶液に添加することができる。処理液は、
典型的には 500〜3000g/m2の量で付与される。綿毛用
立毛がポリエステルの場合、15〜25重量%の水酸化ナト
リウムを含む糊剤水溶液を立毛に付与し、100 ℃前後で
10〜40分間置くことが好ましい。
剤を含む溶解処理液を布帛の立毛側に付与し、該立毛を
溶解切断して綿毛を形成する。該溶解処理液は、立毛の
表面から或る程度浸透して、綿毛となるべき立毛を基布
からたとえば立毛の半分の長さに切断する。このために
溶解処理液は、300 〜4000 cpsの粘度を持つことが好ま
しい。300cpsより低い粘度では、処理液があまりに深く
浸透して、短すぎる綿毛が生じる。一方、4000cps より
高い粘度では、処理液の浸透が不十分となり、不ぞろい
の綿毛が生じる。粘度の調節のためには慣用の手段を用
いることができ、たとえばアルギン酸ソーダ、ポリアク
リル酸ソーダ、ポリビニルアルコール、澱粉等の糊剤を
溶剤又は溶剤溶液に添加することができる。処理液は、
典型的には 500〜3000g/m2の量で付与される。綿毛用
立毛がポリエステルの場合、15〜25重量%の水酸化ナト
リウムを含む糊剤水溶液を立毛に付与し、100 ℃前後で
10〜40分間置くことが好ましい。
前述したように、本発明により得られる立毛製品の綿毛
の長さは、従来のように均一すぎず、また逆に幅広すぎ
る分布を持つものでもなく、適度な長さ分布を示す。綿
毛の長さ分布を適当に調節するために特に好ましい一態
様は、立毛側を外側に向けて立毛布帛を保持体、好まし
くは円筒に取付け、立毛に溶解処理液を付与し、保持体
を回転させて2〜15Gの遠心力を与えながら綿毛用立毛
の溶解切断を行うことである。
の長さは、従来のように均一すぎず、また逆に幅広すぎ
る分布を持つものでもなく、適度な長さ分布を示す。綿
毛の長さ分布を適当に調節するために特に好ましい一態
様は、立毛側を外側に向けて立毛布帛を保持体、好まし
くは円筒に取付け、立毛に溶解処理液を付与し、保持体
を回転させて2〜15Gの遠心力を与えながら綿毛用立毛
の溶解切断を行うことである。
綿毛を形成した後で通常、溶解処理液を除去するため洗
浄を行う。
浄を行う。
次に、刺毛用立毛を加工する前に刺毛用立毛を起立させ
ることが、この方法の特徴の一つである。このために、
立毛側を外側に向けて立毛布帛を保持体に取付け、保持
体を高速回転させて30G以上、好ましくは60G以上の遠
心力を与える。好ましくは、保持体を回転させながら布
帛を加熱し、立毛が十分に起立し後に常温に冷却して立
毛をヒートセットした後に保持体の回転を止める。加熱
は、たとえば 150〜 250℃の乾熱、 160〜 250℃の高温
湿熱又は 100〜 150℃の湿熱蒸気により行うことができ
る。加熱時間は、温度によるが、通常5〜60分間であ
る。
ることが、この方法の特徴の一つである。このために、
立毛側を外側に向けて立毛布帛を保持体に取付け、保持
体を高速回転させて30G以上、好ましくは60G以上の遠
心力を与える。好ましくは、保持体を回転させながら布
帛を加熱し、立毛が十分に起立し後に常温に冷却して立
毛をヒートセットした後に保持体の回転を止める。加熱
は、たとえば 150〜 250℃の乾熱、 160〜 250℃の高温
湿熱又は 100〜 150℃の湿熱蒸気により行うことができ
る。加熱時間は、温度によるが、通常5〜60分間であ
る。
次に、刺毛用立毛の先端を溶解してテーパー状にする。
この際に、刺毛用立毛の先端のみが溶解され、中央部は
実質上溶解されないのがこの方法の利点の一つである。
これは、上記のように予め刺毛用立毛を遠心力で起立さ
せたこと、及び刺毛用立毛の溶解処理液の粘度を高く設
定することにより達成される。溶剤処理液は、立毛先端
部よりたとえば平均3〜5mm浸透することが好ましく、
典型的には 100〜1000g〜m2の量で付与される。このた
めに刺毛用立毛の溶解処理液は1500〜15000cpsの粘度を
持つことが好ましい。1500 cps未満では溶解処理液が立
毛中央部に浸透しやすく、一方、15000cpsを超えると均
一な溶解処理が困難となる。粘度の調節は、綿毛用の溶
剤処理液と同様に糊剤を用いて行うことができる。刺毛
用立毛がポリエステルの場合、25〜45重量%の水酸化ナ
トリウムを含む処理液を付与し、130 ℃前後で10〜30分
間置くことができる。
この際に、刺毛用立毛の先端のみが溶解され、中央部は
実質上溶解されないのがこの方法の利点の一つである。
これは、上記のように予め刺毛用立毛を遠心力で起立さ
せたこと、及び刺毛用立毛の溶解処理液の粘度を高く設
定することにより達成される。溶剤処理液は、立毛先端
部よりたとえば平均3〜5mm浸透することが好ましく、
典型的には 100〜1000g〜m2の量で付与される。このた
めに刺毛用立毛の溶解処理液は1500〜15000cpsの粘度を
持つことが好ましい。1500 cps未満では溶解処理液が立
毛中央部に浸透しやすく、一方、15000cpsを超えると均
一な溶解処理が困難となる。粘度の調節は、綿毛用の溶
剤処理液と同様に糊剤を用いて行うことができる。刺毛
用立毛がポリエステルの場合、25〜45重量%の水酸化ナ
トリウムを含む処理液を付与し、130 ℃前後で10〜30分
間置くことができる。
なお、上記の綿毛用の溶剤処理剤及び刺毛用の溶剤処理
剤の付与は、慣用の方法により行うことができ、たとえ
ばナイフコーティング法、グラビヤコーティング法等の
各種コーティング法やフラットスクリーン法、ロータリ
ースクリーン法等の印捺法等が挙げられる。
剤の付与は、慣用の方法により行うことができ、たとえ
ばナイフコーティング法、グラビヤコーティング法等の
各種コーティング法やフラットスクリーン法、ロータリ
ースクリーン法等の印捺法等が挙げられる。
このようにして得た立毛製品は通常、次いで洗浄され、
染色及び後加工に付される。
染色及び後加工に付される。
次に、本発明の立毛製品を作る第二の方法を説明する。
これは、溶剤に対する溶解速度の異なる2種以上の合成
繊維立毛を有する立毛布帛の立毛側表面に、綿毛となる
べき立毛を溶解する溶剤及び刺毛となるべき立毛を溶解
する溶剤を含む5〜15000cpsの粘性溶解処理液を付与
し、該布帛を上記した円筒上で湿潤状態のまま気相中で
回転せしめ、この際好ましくは低い回転数から徐々に又
は段階的に高い回転数へと移行せしめる方法である。溶
解速度を高めるために加熱することができる。加熱方法
としては、熱風を吹込む方法や、赤外線などによる輻射
加熱等が挙げられ、一般に、乾熱で80〜 100℃、湿熱で
98〜 130℃で、10〜40分間行う。回転中、布帛を湿潤状
態に保つためには湿熱が好ましく、特に飽和水蒸気によ
る加熱が好ましい。
これは、溶剤に対する溶解速度の異なる2種以上の合成
繊維立毛を有する立毛布帛の立毛側表面に、綿毛となる
べき立毛を溶解する溶剤及び刺毛となるべき立毛を溶解
する溶剤を含む5〜15000cpsの粘性溶解処理液を付与
し、該布帛を上記した円筒上で湿潤状態のまま気相中で
回転せしめ、この際好ましくは低い回転数から徐々に又
は段階的に高い回転数へと移行せしめる方法である。溶
解速度を高めるために加熱することができる。加熱方法
としては、熱風を吹込む方法や、赤外線などによる輻射
加熱等が挙げられ、一般に、乾熱で80〜 100℃、湿熱で
98〜 130℃で、10〜40分間行う。回転中、布帛を湿潤状
態に保つためには湿熱が好ましく、特に飽和水蒸気によ
る加熱が好ましい。
好ましくは、綿毛用立毛と刺毛用立毛に共通の溶剤を用
いる。たとえば繊度の異なる、又は共重合組成の異なる
ポリエステルを綿毛用立毛と刺毛用立毛に用い、両者に
対する溶剤として水酸化ナトリウムを用いる。
いる。たとえば繊度の異なる、又は共重合組成の異なる
ポリエステルを綿毛用立毛と刺毛用立毛に用い、両者に
対する溶剤として水酸化ナトリウムを用いる。
この方法において、当初比較的小さい遠心力がかかって
いる段階では粘性溶解処理液は立毛の中央部から先端に
かけて存在して、溶解速度の速い立毛を切断して綿毛を
形成する。遠心力が大きくなると粘性溶解処理液は立毛
先端の方に移行し、刺毛用立毛の先端をテーパー状にす
る。このように遠心力によって溶解処理液が移行するた
めには、工程中に溶解処理液が水分を失って乾燥しては
ならない。適当な遠心力は、当然溶解処理液の粘度と関
係する。一般に遠心力が2Gよりも低いと粘性溶解処理
液の先端部への移行が行えず刺毛先端のテーパー化が生
じ難く、遠心力が10Gを超えると粘性溶解処理液が急速
に飛散して綿毛が形成されない。
いる段階では粘性溶解処理液は立毛の中央部から先端に
かけて存在して、溶解速度の速い立毛を切断して綿毛を
形成する。遠心力が大きくなると粘性溶解処理液は立毛
先端の方に移行し、刺毛用立毛の先端をテーパー状にす
る。このように遠心力によって溶解処理液が移行するた
めには、工程中に溶解処理液が水分を失って乾燥しては
ならない。適当な遠心力は、当然溶解処理液の粘度と関
係する。一般に遠心力が2Gよりも低いと粘性溶解処理
液の先端部への移行が行えず刺毛先端のテーパー化が生
じ難く、遠心力が10Gを超えると粘性溶解処理液が急速
に飛散して綿毛が形成されない。
次に、本発明の立毛製品を作る第三の方法を説明する。
これは、溶剤に対する溶解速度の異なる2種以上の合成
繊維立毛を有する立毛布帛の立毛側表面に、綿毛となる
べき立毛を溶解する溶剤を含む低粘度の溶解処理液を付
与し、続いて刺毛となるべき立毛を溶解する溶剤を含む
高粘度の溶解処理液を付与し、しかる後に上記綿毛用立
毛の溶解切断による綿毛の形成及び刺毛用立毛の先端の
テーパー化による刺毛の形成を並行して進行せしめるこ
とを特徴とする方法である。
これは、溶剤に対する溶解速度の異なる2種以上の合成
繊維立毛を有する立毛布帛の立毛側表面に、綿毛となる
べき立毛を溶解する溶剤を含む低粘度の溶解処理液を付
与し、続いて刺毛となるべき立毛を溶解する溶剤を含む
高粘度の溶解処理液を付与し、しかる後に上記綿毛用立
毛の溶解切断による綿毛の形成及び刺毛用立毛の先端の
テーパー化による刺毛の形成を並行して進行せしめるこ
とを特徴とする方法である。
ここで綿毛用立毛を溶解する処理液は比較的低粘度であ
って、先に付与されること、及び刺毛用立毛を溶解する
処理液は比較的高粘度であって、上記低粘度処理液に引
続いて(別段の乾燥、加熱などを行わず)付与されるこ
とが肝要である。
って、先に付与されること、及び刺毛用立毛を溶解する
処理液は比較的高粘度であって、上記低粘度処理液に引
続いて(別段の乾燥、加熱などを行わず)付与されるこ
とが肝要である。
かかる溶解処理液のうち低粘度液を 300〜4000 cpsの粘
度とすることが好ましく、300cps未満では溶解処理液の
流動性が高く、立毛繊維の全体が均一に溶液にさらさ
れ、特定部位を選択的に処理することができなくなる。
また、4000 cpsを越えると立毛繊維の所定深さまで溶解
処理液を浸透させることが困難となる。一方、高粘度液
は1500〜15000cpsの粘度とすることが望ましく、1500 c
ps未満では溶解処理液が立毛繊維の根元部まで浸透し、
15000cpsを越えると通常の捺染機を用いては取扱いが難
しく、立毛表面のみに均一に溶解処理液を付着させるこ
とは困難となる。このような二つの処理液を前記立毛繊
維公造物表面に付与する付与方法は特に限定されず、ナ
イフコーティング法、グラビヤコーティング法等の各種
コーティング法やフラットスクリーン法、ロータリース
クリーン法等の印捺法等が挙げられる。
度とすることが好ましく、300cps未満では溶解処理液の
流動性が高く、立毛繊維の全体が均一に溶液にさらさ
れ、特定部位を選択的に処理することができなくなる。
また、4000 cpsを越えると立毛繊維の所定深さまで溶解
処理液を浸透させることが困難となる。一方、高粘度液
は1500〜15000cpsの粘度とすることが望ましく、1500 c
ps未満では溶解処理液が立毛繊維の根元部まで浸透し、
15000cpsを越えると通常の捺染機を用いては取扱いが難
しく、立毛表面のみに均一に溶解処理液を付着させるこ
とは困難となる。このような二つの処理液を前記立毛繊
維公造物表面に付与する付与方法は特に限定されず、ナ
イフコーティング法、グラビヤコーティング法等の各種
コーティング法やフラットスクリーン法、ロータリース
クリーン法等の印捺法等が挙げられる。
本発明では前記2種の粘度の違う粘性溶解処理液は、先
ず低粘度液を、次いで湿潤状態のまま高粘度液を付与す
る。低粘度液は主に、溶解速度が速い綿毛用立毛をたと
えば立毛長の中ほどから溶解除去して、綿毛を形成する
もので、基布面上10〜15mm程度まで浸透せしめると視覚
上効果的な綿毛が得られる。一方、高粘度液は刺毛用立
毛の先端部を溶解せしめてこれを光細(テーパー)状化
するもので、立毛の先端部より3〜5mm程度まで浸透さ
せるとよい。かかる範囲に溶解処理液を付与するために
は一般的に、低粘度液を1800〜2100g/m2(固形分で 2
00〜 600g/m2)、高粘度液を 100〜 500g/m2(固形
分で30〜 150g/m2)程度用いる。
ず低粘度液を、次いで湿潤状態のまま高粘度液を付与す
る。低粘度液は主に、溶解速度が速い綿毛用立毛をたと
えば立毛長の中ほどから溶解除去して、綿毛を形成する
もので、基布面上10〜15mm程度まで浸透せしめると視覚
上効果的な綿毛が得られる。一方、高粘度液は刺毛用立
毛の先端部を溶解せしめてこれを光細(テーパー)状化
するもので、立毛の先端部より3〜5mm程度まで浸透さ
せるとよい。かかる範囲に溶解処理液を付与するために
は一般的に、低粘度液を1800〜2100g/m2(固形分で 2
00〜 600g/m2)、高粘度液を 100〜 500g/m2(固形
分で30〜 150g/m2)程度用いる。
このように二つの溶解処理液を付与した後に、立毛の溶
解を進行させる。溶解を促進するために、上記第一の方
法におけると同様に加熱を行うことが好ましい。
解を進行させる。溶解を促進するために、上記第一の方
法におけると同様に加熱を行うことが好ましい。
得た立毛製品は、次いで洗浄し、染色及び後加工などに
付されることができる。
付されることができる。
本発明の立毛製品は、あまりに均一すぎず、またあまり
に広すぎない、適切な綿毛及び刺毛長分布を有してお
り、天然の毛皮に近い外観及び感触を有する。
に広すぎない、適切な綿毛及び刺毛長分布を有してお
り、天然の毛皮に近い外観及び感触を有する。
以下、本発明を実施例により更に説明する。実施例にお
いて、パーセントは重量%である。
いて、パーセントは重量%である。
実施例1 基布が緯糸ポリエチレンテレフタレート(PET)ステ
ープル63番双糸、経糸PETステープル63番双糸から成
り、パイル糸がPET150 d/72fバンロン糸及びPE
T 130d/3fの混繊糸から成る、パイル長30mm、立毛
密度8000本/cm2の立毛布帛を用意した。この立毛布帛
の立毛側に下記組成の低粘度溶解処理液をフラットスク
リーンにより均一に付着(850 g/m2)させた。
ープル63番双糸、経糸PETステープル63番双糸から成
り、パイル糸がPET150 d/72fバンロン糸及びPE
T 130d/3fの混繊糸から成る、パイル長30mm、立毛
密度8000本/cm2の立毛布帛を用意した。この立毛布帛
の立毛側に下記組成の低粘度溶解処理液をフラットスク
リーンにより均一に付着(850 g/m2)させた。
水酸化ナトリウム 20% ニッカガム MA-39 (商標、糊剤、日華化学工業 株式会社 固形分10%) 20% ネオレート NCB (商標、浸透剤としてのアル キルアミン四級化合物、 日華化学工業株式会社) 2% 水 58% 粘度 800cps 次に布帛を乾燥せずに高温スチーマにて 102℃で30分間
熱処理した後、水洗した。150 d/72fの細い立毛が溶
解切断されているのが観察された。
熱処理した後、水洗した。150 d/72fの細い立毛が溶
解切断されているのが観察された。
次に布帛を直径50cm、長さ 150cmの中空円筒に、立毛側
を外に向けて固定した。この中空円筒はモーターにより
回転されることができ、幅1800cm、奥行1000cm、高さ15
00cmの密閉できる箱形容器に収納されている。中空円筒
を回転させて100 Gの遠心力を立毛に与えつつ、200 ℃
の空気を箱内に20分間連続的に吹き込み、次に回転した
ままで室温空気を15分間吹き込み、そして回転を停止し
て布帛を取出した。
を外に向けて固定した。この中空円筒はモーターにより
回転されることができ、幅1800cm、奥行1000cm、高さ15
00cmの密閉できる箱形容器に収納されている。中空円筒
を回転させて100 Gの遠心力を立毛に与えつつ、200 ℃
の空気を箱内に20分間連続的に吹き込み、次に回転した
ままで室温空気を15分間吹き込み、そして回転を停止し
て布帛を取出した。
次に、下記組成の高粘度溶解処理液をロータリースクリ
ーンを用いて立毛の毛先に付着(200 g/m2)させた。
ーンを用いて立毛の毛先に付着(200 g/m2)させた。
水酸化ナトリウム 23% ニッカガム MA-39 25% 粘 度 2200 cps 布帛を乾燥せずに高温スチーマーにて130 ℃で20分間熱
処理した後、水洗及び乾燥した。刺毛用立毛の先端が溶
解されてテーパー状に尖っているのが観察された。
処理した後、水洗及び乾燥した。刺毛用立毛の先端が溶
解されてテーパー状に尖っているのが観察された。
次に布帛を染色するためにアングルを用いて布帛に染液
をパデイングし、コーマーの針を用いて一方向にコーミ
ングした後に乾燥し、高温スチーマーで160 ℃で20分間
熱処理して発色した。還元洗浄の後に柔軟処理を行い、
バッキングを行い、最後にブラッシングによる開綿を行
った。
をパデイングし、コーマーの針を用いて一方向にコーミ
ングした後に乾燥し、高温スチーマーで160 ℃で20分間
熱処理して発色した。還元洗浄の後に柔軟処理を行い、
バッキングを行い、最後にブラッシングによる開綿を行
った。
得られた天然毛皮調立毛製品は、長くて太い刺毛調毛と
短く細い綿毛調立毛を有し、両立毛ともその先端は先細
になっており、伏毛や淫れがなく、かつ刺毛及び綿毛の
夫々の長さが不自然に均一でなく、また過度にバラバラ
でもなく、極めて天然の毛皮に類似した毛並を有してお
り、表面の手ざわりは柔軟であり天然毛皮と類似してい
た。
短く細い綿毛調立毛を有し、両立毛ともその先端は先細
になっており、伏毛や淫れがなく、かつ刺毛及び綿毛の
夫々の長さが不自然に均一でなく、また過度にバラバラ
でもなく、極めて天然の毛皮に類似した毛並を有してお
り、表面の手ざわりは柔軟であり天然毛皮と類似してい
た。
この毛皮製品の刺毛と綿毛の夫々の繊維長を繊維長測定
器AL- 101(パイヤージャパン株式会社)により測定
した。刺毛及び綿毛の繊維長累積分布を第1図及び第2
図に示す。累積分布は、最長繊維側をゼロパーセントと
した。図から判るように、繊維長は均一でなく、比較的
狭い範囲に分布しており、かつその範囲内でほぼ均等に
分布(図上でほぼ直線)している。この分布状況が、本
発明の立毛製品を天然毛皮に極めて類似となしているの
である。
器AL- 101(パイヤージャパン株式会社)により測定
した。刺毛及び綿毛の繊維長累積分布を第1図及び第2
図に示す。累積分布は、最長繊維側をゼロパーセントと
した。図から判るように、繊維長は均一でなく、比較的
狭い範囲に分布しており、かつその範囲内でほぼ均等に
分布(図上でほぼ直線)している。この分布状況が、本
発明の立毛製品を天然毛皮に極めて類似となしているの
である。
実施例2 実施例1と同じ立毛布帛に、実施例1で初めに用いた綿
毛切断用の溶解処理液を実施例1と同様にして布帛に付
着させた。
毛切断用の溶解処理液を実施例1と同様にして布帛に付
着させた。
次に、直ちに実施例1と同じ中空円筒に布帛を固定し、
130℃の飽和蒸気中で2Gから10Gへと遠心力を徐々に
上げながら20分間溶解処理した。
130℃の飽和蒸気中で2Gから10Gへと遠心力を徐々に
上げながら20分間溶解処理した。
次に回転したままで常圧にもどしこの中空円筒内外部よ
り水でアルカリ糊及びアルカリ夾雑物を洗い流した後、
高速回転させて100 Gの遠心力を立毛に与えつつ200 ℃
の空気を箱内に20分間連続的に吹き込み次に回転したま
まで室温空気を15分間吹き込み、そして回転を停止して
布帛を取出した。この布帛は150 d/72fの細い立毛が
溶解切断され又、遠心力を与えた事によって刺毛の先端
にアルカリ糊が移動したため、刺毛の先端は均一にテー
パー状に尖っているのが観察された。
り水でアルカリ糊及びアルカリ夾雑物を洗い流した後、
高速回転させて100 Gの遠心力を立毛に与えつつ200 ℃
の空気を箱内に20分間連続的に吹き込み次に回転したま
まで室温空気を15分間吹き込み、そして回転を停止して
布帛を取出した。この布帛は150 d/72fの細い立毛が
溶解切断され又、遠心力を与えた事によって刺毛の先端
にアルカリ糊が移動したため、刺毛の先端は均一にテー
パー状に尖っているのが観察された。
次に実施例1と同様に染色及び仕上げを行った。得た立
毛製品の刺毛及び綿毛の長さの累積分布を第3図及び第
4図に示す。
毛製品の刺毛及び綿毛の長さの累積分布を第3図及び第
4図に示す。
実施例3 基布が緯糸ポリエチレンテレフタレートステープル63番
双糸、経糸ポリエチレンテレフタレートステープル63番
双糸から成り、パイル糸がPET150 d/ 144fバンロ
ン糸とPET 130d/3fの混繊糸から成るパイル長30
mm、立毛密度8000本/cm2のパイル織物に、下記組成の
低粘度溶解処理液を、フラットスクリーン法を用いて均
一に付着(2000g/m2)させ、湿潤状態のまま直ちに下
記組成の高粘度溶解処理液を同じくフラットスクリーン
法を用いて均一に付着(1000g/m2)させた。かかる付
与により、両溶解処理液は低粘度溶解処理液が立毛先端
部より15〜20mm程度まで、高粘度溶解処理液が立毛先端
部より3〜5mm程度まで浸透していた。
双糸、経糸ポリエチレンテレフタレートステープル63番
双糸から成り、パイル糸がPET150 d/ 144fバンロ
ン糸とPET 130d/3fの混繊糸から成るパイル長30
mm、立毛密度8000本/cm2のパイル織物に、下記組成の
低粘度溶解処理液を、フラットスクリーン法を用いて均
一に付着(2000g/m2)させ、湿潤状態のまま直ちに下
記組成の高粘度溶解処理液を同じくフラットスクリーン
法を用いて均一に付着(1000g/m2)させた。かかる付
与により、両溶解処理液は低粘度溶解処理液が立毛先端
部より15〜20mm程度まで、高粘度溶解処理液が立毛先端
部より3〜5mm程度まで浸透していた。
2種の溶解処理溶液を付与したパイル織物は、次いで乾
燥することなしに高温スチーマーで 130℃(湿度75%)
×20分にて熱処理を行ない水洗、乾燥を行った。
燥することなしに高温スチーマーで 130℃(湿度75%)
×20分にて熱処理を行ない水洗、乾燥を行った。
低粘度溶解処理液 NaOH 20% ニッカガムMA-39(10%) 20% ネオレートNCB 2% 水 58% 粘度 800 cps 高粘度溶解処理液 NaOH 40% ニッカガムMA-39(10%) 15% ネオレートNCB 2% 水 43% 粘度 2600 cps 得られた人工毛皮の立毛部は長くて太い刺毛と、短くて
細い且つしなやかな綿毛とから構成されており、その先
端部は両者共細化されており、伏毛や乱れのない天然毛
皮によく酷似し、立毛表面の手ざわりは非常にソフトで
あった。
細い且つしなやかな綿毛とから構成されており、その先
端部は両者共細化されており、伏毛や乱れのない天然毛
皮によく酷似し、立毛表面の手ざわりは非常にソフトで
あった。
得た立毛製品の刺毛及び綿毛の長さの累積分布を第5及
び6図に示す。
び6図に示す。
第1〜6図は、立毛製品の刺毛及び綿毛の長さの累積分
布図である。
布図である。
Claims (4)
- 【請求項1】夫々合成繊維より成る刺毛調立毛繊維と綿
毛調立毛繊維とが基布上に各々略均一に分布している立
毛布帛より成る立毛製品において、刺毛調立毛と綿毛調
立毛の夫々の繊維長累積分布(最長繊維側を0%とす
る)における頻度0〜5%に含まれる繊維の平均長さと
同頻度95〜100 %に含まれる繊維の平均長さとの差d
(刺毛)及びd(綿毛)が 2<d(刺毛)<10(mm) 3<d(綿毛)<15(mm) であること、刺毛調立毛繊維の先端はテーパー状である
こと、刺毛調立毛と綿毛調立毛の夫々の繊維長累積分布
において、頻度25%と同75%との間の累積分布線が略直
線であること、及び全立毛繊維が略一方向に均整に起立
していることを特徴とする立毛製品。 - 【請求項2】2<d(刺毛)<8(mm) 4<d(綿毛)<11(mm) である請求項第1項記載の立毛製品。
- 【請求項3】3<d(刺毛)<7(mm) 4<d(綿毛)<8(mm) である請求項第2項記載の立毛製品。
- 【請求項4】頻度15%と同85%との間の累積分布線が略
直線である請求項第1項記載の立毛製品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63162437A JPH0653990B2 (ja) | 1988-07-01 | 1988-07-01 | 天然毛皮調立毛製品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63162437A JPH0653990B2 (ja) | 1988-07-01 | 1988-07-01 | 天然毛皮調立毛製品 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0284536A JPH0284536A (ja) | 1990-03-26 |
| JPH0653990B2 true JPH0653990B2 (ja) | 1994-07-20 |
Family
ID=15754597
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63162437A Expired - Lifetime JPH0653990B2 (ja) | 1988-07-01 | 1988-07-01 | 天然毛皮調立毛製品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0653990B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS493456A (ja) * | 1972-04-25 | 1974-01-12 |
-
1988
- 1988-07-01 JP JP63162437A patent/JPH0653990B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0284536A (ja) | 1990-03-26 |
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