JPH0655716A - コンデンサ用ポリエステルフィルム - Google Patents
コンデンサ用ポリエステルフィルムInfo
- Publication number
- JPH0655716A JPH0655716A JP21303392A JP21303392A JPH0655716A JP H0655716 A JPH0655716 A JP H0655716A JP 21303392 A JP21303392 A JP 21303392A JP 21303392 A JP21303392 A JP 21303392A JP H0655716 A JPH0655716 A JP H0655716A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- polyester film
- capacitors
- polyester
- resistance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】少なくとも片面に炭素数が4以上のアルキレン
基を有する共重合ポリエステルを積層してなるコンデン
サ用ポリエステルフィルム。 【効果】本発明のコンデンサ用ポリエステルフィルムは
従来のポリエステルフィルムに比べ、特定のポリマーを
被覆することにより、耐圧性や他の電気特性を悪化させ
ることなく、従来にない耐湿熱ライフ性に優れたコンデ
ンサー用ポリエステルフィルムが得られたものであり、
さらに、チップ型コンデンサとした時、前述特性はもち
ろんのこと積層性が向上する。
基を有する共重合ポリエステルを積層してなるコンデン
サ用ポリエステルフィルム。 【効果】本発明のコンデンサ用ポリエステルフィルムは
従来のポリエステルフィルムに比べ、特定のポリマーを
被覆することにより、耐圧性や他の電気特性を悪化させ
ることなく、従来にない耐湿熱ライフ性に優れたコンデ
ンサー用ポリエステルフィルムが得られたものであり、
さらに、チップ型コンデンサとした時、前述特性はもち
ろんのこと積層性が向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンデンサ用ポリエステ
ルフィルムに関するものであり、さらに詳しくは耐湿熱
ライフ性に優れた金属化ポリエステルフィルムコンデン
サに関するものである。
ルフィルムに関するものであり、さらに詳しくは耐湿熱
ライフ性に優れた金属化ポリエステルフィルムコンデン
サに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンデンサ用ポリエステルフィル
ムとして金属化ポリエステルフィルムコンデンサでは耐
湿熱ライフ性を改良するため、特願平2−163111
に示されたようにアルミニウム蒸着膜の表面を酸化させ
ることや特願昭63−243433に示されたようにア
ルミニウム蒸着前に金銀、銅、ニッケル、錫を蒸着し、
その後アルミニウムを蒸着することにより耐湿熱性を改
良することなどが提案されてきた。
ムとして金属化ポリエステルフィルムコンデンサでは耐
湿熱ライフ性を改良するため、特願平2−163111
に示されたようにアルミニウム蒸着膜の表面を酸化させ
ることや特願昭63−243433に示されたようにア
ルミニウム蒸着前に金銀、銅、ニッケル、錫を蒸着し、
その後アルミニウムを蒸着することにより耐湿熱性を改
良することなどが提案されてきた。
【0003】また、コンデンサ用ポリエステルフィルム
の表面に各種被覆材料をコーティングすることも特開平
2−272713などで知られており、その目的は表面
オリゴマを低減させることが知られている。
の表面に各種被覆材料をコーティングすることも特開平
2−272713などで知られており、その目的は表面
オリゴマを低減させることが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すなわち本発明におけ
る課題は、従来の技術では耐湿熱寿命(耐湿熱ライフ
性)が不十分であり、この耐湿熱寿命を大幅に改良で
き、他の電気特性を悪化させずかつ生産性に優れたコン
デンサ用ポリエステルフィルムを提供することを目的と
するものである。
る課題は、従来の技術では耐湿熱寿命(耐湿熱ライフ
性)が不十分であり、この耐湿熱寿命を大幅に改良で
き、他の電気特性を悪化させずかつ生産性に優れたコン
デンサ用ポリエステルフィルムを提供することを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために次の構成を有する。すなわち、少なくと
も片面に炭素数が4以上のアルキレン基を有する共重合
ポリエステル(以下共重合ポリエステルという。)を被
覆したコンデンサ用ポリエステルフィルムである。
解決するために次の構成を有する。すなわち、少なくと
も片面に炭素数が4以上のアルキレン基を有する共重合
ポリエステル(以下共重合ポリエステルという。)を被
覆したコンデンサ用ポリエステルフィルムである。
【0006】本発明におけるポルエステルとは、エステ
ル結合によって高分子化されている結晶性の熱可塑性樹
脂組成物である。このようなポリエステルはジカルボン
酸成分とグリコール成分を重縮合することによって得ら
れる。ジカルボン酸成分としては、テレフタル酸、イソ
フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、シクロヘキサンジ
カルボン酸、ジフェニルエタンジカルボン酸などが挙げ
られ、グリコール成分としてはエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、テトラメチレングリコール、シク
ロヘキサンジメタノールなどが挙げられる。これらのう
ちジカルボン酸成分としてはテレフタル酸、ナフタレン
−2,6−ジカルボキシレートが好ましく、グルコール
成分としてはエチレングリコールが好ましい。該ポリエ
ステルの融点は250℃以上であることが耐熱性の点か
ら好ましく、また280℃以下であることが生産性の点
から好ましい。また、二軸延伸性の観点から溶融状態で
は光学的に等方性であることが好ましい。このような好
ましいポリエステルとしてはポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、ポリ−1,
4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレートを挙げ
ることができる。これらのポリマに30モル%未満、好
ましくは15モル%未満、より好ましくは5モル%未満
であれば上述したような他の成分および後述のような他
の成分が共重合、ブレンドされていることは差し支えな
い。
ル結合によって高分子化されている結晶性の熱可塑性樹
脂組成物である。このようなポリエステルはジカルボン
酸成分とグリコール成分を重縮合することによって得ら
れる。ジカルボン酸成分としては、テレフタル酸、イソ
フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、シクロヘキサンジ
カルボン酸、ジフェニルエタンジカルボン酸などが挙げ
られ、グリコール成分としてはエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、テトラメチレングリコール、シク
ロヘキサンジメタノールなどが挙げられる。これらのう
ちジカルボン酸成分としてはテレフタル酸、ナフタレン
−2,6−ジカルボキシレートが好ましく、グルコール
成分としてはエチレングリコールが好ましい。該ポリエ
ステルの融点は250℃以上であることが耐熱性の点か
ら好ましく、また280℃以下であることが生産性の点
から好ましい。また、二軸延伸性の観点から溶融状態で
は光学的に等方性であることが好ましい。このような好
ましいポリエステルとしてはポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、ポリ−1,
4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレートを挙げ
ることができる。これらのポリマに30モル%未満、好
ましくは15モル%未満、より好ましくは5モル%未満
であれば上述したような他の成分および後述のような他
の成分が共重合、ブレンドされていることは差し支えな
い。
【0007】本発明のポリエステルはその極限粘度が
0.50dl/g以上、好ましくは0.6dl/g以
上、より好ましくは0.65dl/g以上、さらに好ま
しくは0.7dl/g以上が耐圧性、機械特性、耐湿熱
ライフ性の観点から好ましい。
0.50dl/g以上、好ましくは0.6dl/g以
上、より好ましくは0.65dl/g以上、さらに好ま
しくは0.7dl/g以上が耐圧性、機械特性、耐湿熱
ライフ性の観点から好ましい。
【0008】本発明における共重合ポリエステルとは、
ジカルボン酸成分およびグリコール成分、またははジカ
ルボン酸成分、グリコール成分およびヒドロキシカルボ
ン酸成分から構成されるものである。
ジカルボン酸成分およびグリコール成分、またははジカ
ルボン酸成分、グリコール成分およびヒドロキシカルボ
ン酸成分から構成されるものである。
【0009】ジカルボン酸成分としては、芳香族ジカル
ボン酸、脂環族ジカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸など
が挙げられる。芳香族ジカルボン酸の具体例としては、
テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジ
カルボン酸、ジフェン酸およびそれらの誘導体などが挙
げられ、脂肪族ジカルボン酸成分としては、アジピン
酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、エイコサンジオン
酸、ダイマー酸、n−オクチルコハク酸、n−ドデシル
コハク酸、n−オクタデシルコハク酸等、グリコール成
分としては、エチレングリコール、1,4−ブタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジ
オール、1,10−デカンジオール、1,12−ドデカ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、1,4−シクロヘキ
サンジメタノール、ビスフェノールAなどが代表的なも
のである。また、ヒドロキシカルボン酸成分としては、
ヒドロキシ安息香酸、3−ヒドロキシ乳酸、3−ヒドロ
キシ吉草酸、12−ヒドロキシステアリン酸などを挙げ
ることができる。
ボン酸、脂環族ジカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸など
が挙げられる。芳香族ジカルボン酸の具体例としては、
テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジ
カルボン酸、ジフェン酸およびそれらの誘導体などが挙
げられ、脂肪族ジカルボン酸成分としては、アジピン
酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、エイコサンジオン
酸、ダイマー酸、n−オクチルコハク酸、n−ドデシル
コハク酸、n−オクタデシルコハク酸等、グリコール成
分としては、エチレングリコール、1,4−ブタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジ
オール、1,10−デカンジオール、1,12−ドデカ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、1,4−シクロヘキ
サンジメタノール、ビスフェノールAなどが代表的なも
のである。また、ヒドロキシカルボン酸成分としては、
ヒドロキシ安息香酸、3−ヒドロキシ乳酸、3−ヒドロ
キシ吉草酸、12−ヒドロキシステアリン酸などを挙げ
ることができる。
【0010】本発明の共重合ポリエステルにおいては、
少なくとも炭素数が4以上のアルキレン基を有するモノ
マーが含まれている必要があり、好ましくはアルキレン
基の炭素数が8以上、より好ましくは20以上である。
アルキレン基の炭素数が4未満では、本発明の目的とす
る耐湿熱ライフ性が全く改良されず、他の電気特性を悪
化させる。この具体例としては、脂肪族ジカルボン酸成
分では、アジピン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、
エイコサンジオン酸、ダイマー酸、n−オクチルコハク
酸、n−ドデシルコハク酸、n−オクタデシルコハク
酸、グリコール成分としては、1,6−ヘキサンジオー
ル、1,8−オクタンジオール、1,10−デカンジオ
ール、1,12−ドデカンジオール、ヒドロキシカルボ
ン酸成分としては、1,2−ヒドロキシステアリン酸な
どが挙げられる。もちろん、5−ヘキシルイソフタル
酸、4,4’−ジヒドロキシジフェニル−4,4−ヘプ
タンのような炭素数6以上のアルキレン基を有する置換
芳香族ジカルボン酸、置換芳香族ジオールであっても良
い。
少なくとも炭素数が4以上のアルキレン基を有するモノ
マーが含まれている必要があり、好ましくはアルキレン
基の炭素数が8以上、より好ましくは20以上である。
アルキレン基の炭素数が4未満では、本発明の目的とす
る耐湿熱ライフ性が全く改良されず、他の電気特性を悪
化させる。この具体例としては、脂肪族ジカルボン酸成
分では、アジピン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、
エイコサンジオン酸、ダイマー酸、n−オクチルコハク
酸、n−ドデシルコハク酸、n−オクタデシルコハク
酸、グリコール成分としては、1,6−ヘキサンジオー
ル、1,8−オクタンジオール、1,10−デカンジオ
ール、1,12−ドデカンジオール、ヒドロキシカルボ
ン酸成分としては、1,2−ヒドロキシステアリン酸な
どが挙げられる。もちろん、5−ヘキシルイソフタル
酸、4,4’−ジヒドロキシジフェニル−4,4−ヘプ
タンのような炭素数6以上のアルキレン基を有する置換
芳香族ジカルボン酸、置換芳香族ジオールであっても良
い。
【0011】また、この炭素数が4以上のアルキレン基
を有するモノマーは1種または2種以上であってもよい
が、その合計量は0.5モル%以上、好ましくは2モル
%以上、より好ましくは5モル%以上であるのが耐湿熱
ライフ性の点から好ましい。
を有するモノマーは1種または2種以上であってもよい
が、その合計量は0.5モル%以上、好ましくは2モル
%以上、より好ましくは5モル%以上であるのが耐湿熱
ライフ性の点から好ましい。
【0012】また、この炭素数が4以上のアルキレン基
を有するモノマーは1種または2種以上であってもよい
が、その合計量が50モル%以下、好ましくは40モル
%以下であるのが好ましい。
を有するモノマーは1種または2種以上であってもよい
が、その合計量が50モル%以下、好ましくは40モル
%以下であるのが好ましい。
【0013】50モル%以上では高温時の絶縁抵抗の悪
化やtanδの悪化を起こす方向になり、さらにコンデ
ンサにした際のプレス時の粘着が強くなりすぎ欠陥を有
するコンデンサとなり、さらには、フィルムの生産性を
も悪化する方向になる。
化やtanδの悪化を起こす方向になり、さらにコンデ
ンサにした際のプレス時の粘着が強くなりすぎ欠陥を有
するコンデンサとなり、さらには、フィルムの生産性を
も悪化する方向になる。
【0014】この炭素数が4以上のアルキレン基を有す
るモノマーは一旦高濃度に共重合したものを他のポリエ
ステルとブレンドしてもよい。
るモノマーは一旦高濃度に共重合したものを他のポリエ
ステルとブレンドしてもよい。
【0015】本発明の共重合ポリエステルの厚みは基材
ポリエステルとの厚み構成比が50%以下であり、好ま
しくは30%〜0.001%、より好ましくは15〜
0.005%以下であるのが好ましい。50%を越える
ものでは、高温時の絶縁抵抗の悪化やtanδの悪化を
起こす方向になり、被覆されない場合は耐湿熱ライフ性
が改良されない。
ポリエステルとの厚み構成比が50%以下であり、好ま
しくは30%〜0.001%、より好ましくは15〜
0.005%以下であるのが好ましい。50%を越える
ものでは、高温時の絶縁抵抗の悪化やtanδの悪化を
起こす方向になり、被覆されない場合は耐湿熱ライフ性
が改良されない。
【0016】また、本発明の炭素数が4以上のアルキレ
ン基を有する共重合ポリエステルには、下記するような
表面を形成するために、不活性粒子を添加することが好
ましく、不活性粒子としては、シリカ、炭酸カルシウ
ム、燐酸カルシウム、酸化チタン、カオリン、タルク、
アルミナなどが用いられる。さらに、架橋高分子粒子な
ども用いることができる。これらのうち、コロイダルシ
リカ粒子、架橋ポリスチレン粒子、アルミナ粒子、炭酸
カルシウム粒子などの球状不活性粒子が好ましい。
ン基を有する共重合ポリエステルには、下記するような
表面を形成するために、不活性粒子を添加することが好
ましく、不活性粒子としては、シリカ、炭酸カルシウ
ム、燐酸カルシウム、酸化チタン、カオリン、タルク、
アルミナなどが用いられる。さらに、架橋高分子粒子な
ども用いることができる。これらのうち、コロイダルシ
リカ粒子、架橋ポリスチレン粒子、アルミナ粒子、炭酸
カルシウム粒子などの球状不活性粒子が好ましい。
【0017】本発明フィルムにおける表面は、表面粗さ
が0.002〜0.2μmであるのが好ましく、0.0
02μm未満では、コンデンサの製造工程での歩止まり
が悪くなる。また、0.2μmを越えるものでは、コン
デンサの耐圧性が悪くなるばかりでなく、耐湿熱ライフ
性も悪くなる。
が0.002〜0.2μmであるのが好ましく、0.0
02μm未満では、コンデンサの製造工程での歩止まり
が悪くなる。また、0.2μmを越えるものでは、コン
デンサの耐圧性が悪くなるばかりでなく、耐湿熱ライフ
性も悪くなる。
【0018】次に本発明の製造方法について説明するが
必ずしも限定されるものではない。まず、前述のポリエ
ステルをその融点を越える温度で常法の押出機にて溶融
押出し、共重合ポリエステルを別の押出機からその融点
を越える温度で押出し、口金内で3層(共重合ポリエス
テル/ポリエステル/共重合ポリエステル)構成とし
た。この3層構成の溶融体をガラス転移点以下に冷却、
キャストし、ガラス転移点以上に加熱したのち、長手方
向に2.8〜7.5倍延伸し、ステンターにてガラス転
移点以上に予熱し横方向3.0〜6.0倍に延伸し、引
続き熱固定する。この際、熱固定温度はフィルムの温度
が180〜240℃であるのが好ましい。180℃未満
では耐湿熱ライフ性が悪くなり、240℃を越えるとポ
リエステルフィルムの耐圧性や機械的特性が低下し、好
ましくない。
必ずしも限定されるものではない。まず、前述のポリエ
ステルをその融点を越える温度で常法の押出機にて溶融
押出し、共重合ポリエステルを別の押出機からその融点
を越える温度で押出し、口金内で3層(共重合ポリエス
テル/ポリエステル/共重合ポリエステル)構成とし
た。この3層構成の溶融体をガラス転移点以下に冷却、
キャストし、ガラス転移点以上に加熱したのち、長手方
向に2.8〜7.5倍延伸し、ステンターにてガラス転
移点以上に予熱し横方向3.0〜6.0倍に延伸し、引
続き熱固定する。この際、熱固定温度はフィルムの温度
が180〜240℃であるのが好ましい。180℃未満
では耐湿熱ライフ性が悪くなり、240℃を越えるとポ
リエステルフィルムの耐圧性や機械的特性が低下し、好
ましくない。
【0019】次に、金属化ポリエステルフィルムとする
ために少なくとも片面にアルミニウムを蒸着して、コン
デンサの内部電極となるアルミニウム蒸着膜を設ける
が、この時アルミニウムと同時あるいは逐次にたとえば
ニッケル、銅、金、銀、クロム、亜鉛などの他の金属成
分が蒸着することもできる。また、蒸着膜上にオイルな
どで保護層を設けることもできる。該アルミニウム蒸着
膜の厚さは、コンデンサの電流特性とセルフヒール性の
点から200〜1000オングストロームであることが
好ましい。
ために少なくとも片面にアルミニウムを蒸着して、コン
デンサの内部電極となるアルミニウム蒸着膜を設ける
が、この時アルミニウムと同時あるいは逐次にたとえば
ニッケル、銅、金、銀、クロム、亜鉛などの他の金属成
分が蒸着することもできる。また、蒸着膜上にオイルな
どで保護層を設けることもできる。該アルミニウム蒸着
膜の厚さは、コンデンサの電流特性とセルフヒール性の
点から200〜1000オングストロームであることが
好ましい。
【0020】また、さらにアルミニウムの蒸着膜表面の
アルミニウム酸化指数が1.65以下、好ましくは1.
45〜1.60が好ましい。
アルミニウム酸化指数が1.65以下、好ましくは1.
45〜1.60が好ましい。
【0021】このようにすることにより、より一層耐湿
熱ライフ性が向上する。このような蒸着膜を得る手段と
しては蒸着した後、180℃以上の温度で1時間以上熱
処理することにより得られる。また、本発明のポリエス
テルフィルムは、180℃、30分の加熱収縮率が、コ
ンデンサとしたのち長手方向、横方向の合計で2.0%
以下であるのが好ましい。
熱ライフ性が向上する。このような蒸着膜を得る手段と
しては蒸着した後、180℃以上の温度で1時間以上熱
処理することにより得られる。また、本発明のポリエス
テルフィルムは、180℃、30分の加熱収縮率が、コ
ンデンサとしたのち長手方向、横方向の合計で2.0%
以下であるのが好ましい。
【0022】
【物性の測定方法ならびに効果の評価方法】本発明の特
性値は次の測定方法、評価基準による。
性値は次の測定方法、評価基準による。
【0023】(1)ポリエステルの極限粘度 ポリエステルをオルソクロロフェノールに溶解し、25
℃において測定した。
℃において測定した。
【0024】(2)フィルムの表面粗さ JIS−R601に準じて測定した。
【0025】 (3)アルミニウム蒸着膜表面のアルミニウム酸化指数 蒸着膜表面を軟X線光電子分光法で分析した。試料がコ
ンデンサとなっている時は解体して蒸着面を空気中に暴
露して試料とした。測定によって得られるピーク面積比
を各原子の相対感度因子で補正して得られる原子数比お
よび各原子の結合状態によりシフトしたピークを分割し
て求められる成分割合より、アルミニウム酸化指数O/
Alを下式によって求めた。
ンデンサとなっている時は解体して蒸着面を空気中に暴
露して試料とした。測定によって得られるピーク面積比
を各原子の相対感度因子で補正して得られる原子数比お
よび各原子の結合状態によりシフトしたピークを分割し
て求められる成分割合より、アルミニウム酸化指数O/
Alを下式によって求めた。
【0026】O/Al=[O(Al oxide)/A
l(Total)]/[Al(III)/Al(Tot
al)] ここで[Al(III)/Al(Total)]はアル
ミニウム原子のピークを分割して得られたAl(II
I)の存在比、また[O(Al oxide)/Al
(Total)]はアルミニウムに対する全酸素濃度か
ら酸素単体およびアルミニウム以外の元素と結合した酸
素濃度を差し引いて求められる。すなわち、例えば炭素
と結合した酸素の濃度は、炭素のピークを分割して求め
られる。この時、酸素を含む官能基がいくつか考えられ
たり、あるいは結合エネルギーが接近しているため分離
ができない等、酸素の量が特定できない場合には最も多
くの酸素が炭素と結合しているものと見積もる。同様に
して、他の元素に結合した酸素についても結合酸素量を
求め、合計した値を全酸素濃度から差し引く。測定条件
を以下に示す。
l(Total)]/[Al(III)/Al(Tot
al)] ここで[Al(III)/Al(Total)]はアル
ミニウム原子のピークを分割して得られたAl(II
I)の存在比、また[O(Al oxide)/Al
(Total)]はアルミニウムに対する全酸素濃度か
ら酸素単体およびアルミニウム以外の元素と結合した酸
素濃度を差し引いて求められる。すなわち、例えば炭素
と結合した酸素の濃度は、炭素のピークを分割して求め
られる。この時、酸素を含む官能基がいくつか考えられ
たり、あるいは結合エネルギーが接近しているため分離
ができない等、酸素の量が特定できない場合には最も多
くの酸素が炭素と結合しているものと見積もる。同様に
して、他の元素に結合した酸素についても結合酸素量を
求め、合計した値を全酸素濃度から差し引く。測定条件
を以下に示す。
【0027】 装置 :島津製作所製 ESCA750 励起X線 :MgKα1.2線(1253.6e
V) エネルギー補正:C1Sメインピークの結合エネルギー
を284.6eVとする。
V) エネルギー補正:C1Sメインピークの結合エネルギー
を284.6eVとする。
【0028】光電子脱出角度:90度 (4)コンデンサの耐湿熱ライフ性 コンデンサを60℃、95%RHの雰囲気下で250V
DCを印加し、エージングして静電容量変化率を測定し
た。これの△C/Cが10%低下するまでの時間で示
し、耐湿ライフ試験結果とした。この時間値が長いほど
耐湿ライフが短い。ここで、Cはエージング前の静電容
量、△Cはエージング前後の静電容量変化量である。
DCを印加し、エージングして静電容量変化率を測定し
た。これの△C/Cが10%低下するまでの時間で示
し、耐湿ライフ試験結果とした。この時間値が長いほど
耐湿ライフが短い。ここで、Cはエージング前の静電容
量、△Cはエージング前後の静電容量変化量である。
【0029】(5)耐電圧 JIS−2110に準じて、シートBDV(絶縁破壊電
圧)DCにて測定した。
圧)DCにて測定した。
【0030】陰極に厚み100μm、10cm角アルミ
箔電極、陽極に真鋳製25mmφ、500gの電極を用
い、この間にフィルムをはさみ、春日製高電圧直流電源
を用いて、100V/secの割合で昇圧しながら印加
し、10mA以上の電流が流れた場合を絶縁破壊したも
のとし、これを30回測定し、その平均値の電圧で示し
た。
箔電極、陽極に真鋳製25mmφ、500gの電極を用
い、この間にフィルムをはさみ、春日製高電圧直流電源
を用いて、100V/secの割合で昇圧しながら印加
し、10mA以上の電流が流れた場合を絶縁破壊したも
のとし、これを30回測定し、その平均値の電圧で示し
た。
【0031】(6)コンデンサの製造 フィルムの片面(コーティング面)に表面抵抗値が2Ω
となるようにアルミニウムを真空蒸着した。その際、長
手方向に走るマージン部を有するストライプ状に蒸着し
た(蒸着部の幅8.0mm、マージン部の幅1.0mm
の繰り返し)。次に各蒸着部の中央と各マージン部の中
央に刃を入れてスリットし、左もしくは右に0.5mm
のマージンを有する全幅4.5mmのテープ状に巻取リ
ールにした。得られたリールの左マージンおよび右マー
ジンのもの各1枚づつを重ね合わせて巻回し、静電容量
約0.047μFの巻回体を得た。その際、幅方向に蒸
着部分がマージン部より0.5mmはみだすように2枚
のフィルムをずらして巻回した。この巻回体から芯材を
抜いて、そのまま130℃、10kg/cm2 の温度、
圧力で5分間プレスした。これに両端面にメタリコンを
溶射して外部電極とし、メタリコンにリード線を溶接し
て巻回型コンデンサ素子を得た。
となるようにアルミニウムを真空蒸着した。その際、長
手方向に走るマージン部を有するストライプ状に蒸着し
た(蒸着部の幅8.0mm、マージン部の幅1.0mm
の繰り返し)。次に各蒸着部の中央と各マージン部の中
央に刃を入れてスリットし、左もしくは右に0.5mm
のマージンを有する全幅4.5mmのテープ状に巻取リ
ールにした。得られたリールの左マージンおよび右マー
ジンのもの各1枚づつを重ね合わせて巻回し、静電容量
約0.047μFの巻回体を得た。その際、幅方向に蒸
着部分がマージン部より0.5mmはみだすように2枚
のフィルムをずらして巻回した。この巻回体から芯材を
抜いて、そのまま130℃、10kg/cm2 の温度、
圧力で5分間プレスした。これに両端面にメタリコンを
溶射して外部電極とし、メタリコンにリード線を溶接し
て巻回型コンデンサ素子を得た。
【0032】(7)溶液ヘイズ JIS−D−1003−52に準じて測定した。
【0033】
【実施例】以下本発明を実施例に基づき説明する。
【0034】実施例1〜実施例4 ポリエステルとしてポリエチレンテレフタレート(IV
=0.60)を用い、180℃で真空乾燥し、押出機に
供給し、290℃で溶融させ、共重合ポリエステルとし
てジカルボン酸成分をテレフタル酸と炭素数36の水添
ダイマー酸を表1に示した割合(1モル%、3モル%、
7モル%、15モル%)とし、ジオール成分としてエチ
レングリコール100モル%を用いて公知の方法で極限
粘度0.80のダイマー酸共重合ポリエステルを別の押
出機から押出し、口金内マニホールドで3層構成とした
Tダイよりシートを吐出させ、冷却ドラムにてキャスト
した。このフィルムを90℃に加熱し、長手方向に3.
5倍延伸し、95℃に加熱して幅方向に3.6倍に延伸
し、引続き240℃で4%弛緩熱処理をし、被覆層の厚
み0.1μm(片面で)、トータル3.7μmの二軸延
伸フィルムを得た。(それぞれ実施例1、実施例2、実
施例3、実施例4とした。) 比較例1は、別押出機からも中央層と同じポリエステル
を押し出し、その他は同様にして二軸延伸フィルムを得
た。
=0.60)を用い、180℃で真空乾燥し、押出機に
供給し、290℃で溶融させ、共重合ポリエステルとし
てジカルボン酸成分をテレフタル酸と炭素数36の水添
ダイマー酸を表1に示した割合(1モル%、3モル%、
7モル%、15モル%)とし、ジオール成分としてエチ
レングリコール100モル%を用いて公知の方法で極限
粘度0.80のダイマー酸共重合ポリエステルを別の押
出機から押出し、口金内マニホールドで3層構成とした
Tダイよりシートを吐出させ、冷却ドラムにてキャスト
した。このフィルムを90℃に加熱し、長手方向に3.
5倍延伸し、95℃に加熱して幅方向に3.6倍に延伸
し、引続き240℃で4%弛緩熱処理をし、被覆層の厚
み0.1μm(片面で)、トータル3.7μmの二軸延
伸フィルムを得た。(それぞれ実施例1、実施例2、実
施例3、実施例4とした。) 比較例1は、別押出機からも中央層と同じポリエステル
を押し出し、その他は同様にして二軸延伸フィルムを得
た。
【0035】比較例2は、共重合ポリエステルとして、
実施例1〜実施例4の炭素数36の水添ダイマー酸に変
えて、イソフタル酸を15モル%と共重合した以外は実
施例1と同様とした。
実施例1〜実施例4の炭素数36の水添ダイマー酸に変
えて、イソフタル酸を15モル%と共重合した以外は実
施例1と同様とした。
【0036】これらのフィルムを前述のコンデンサ製造
法でコンデンサ素子をつくり、コンデンサ特性を評価し
たところ、ダイマー酸を共重合したポリエステルを被覆
したポリエステルフィルムとすることにより、耐湿熱性
の優れたものが得られた。
法でコンデンサ素子をつくり、コンデンサ特性を評価し
たところ、ダイマー酸を共重合したポリエステルを被覆
したポリエステルフィルムとすることにより、耐湿熱性
の優れたものが得られた。
【0037】表1に実施例1、実施例2、実施例3、実
施例4、比較例1、比較例2の物性を示す。
施例4、比較例1、比較例2の物性を示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】本発明のコンデンサ用ポリエステルフィ
ルムは従来のポリエステルフィルムに比べ、特定のポリ
マーを被覆することにより、耐圧性や他の電気特性を悪
化させることなく、従来にない耐湿熱ライフ性に優れた
コンデンサー用ポリエステルフィルムが得られたもので
あり、さらに、チップ型コンデンサとした時、前述特性
はもちろんのこと積層性が向上する。
ルムは従来のポリエステルフィルムに比べ、特定のポリ
マーを被覆することにより、耐圧性や他の電気特性を悪
化させることなく、従来にない耐湿熱ライフ性に優れた
コンデンサー用ポリエステルフィルムが得られたもので
あり、さらに、チップ型コンデンサとした時、前述特性
はもちろんのこと積層性が向上する。
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくとも片面に炭素数が4以上のアル
キレン基を有する共重合ポリエステルを被覆してなるこ
とを特徴とするコンデンサ用ポリエステルフィルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21303392A JPH0655716A (ja) | 1992-08-10 | 1992-08-10 | コンデンサ用ポリエステルフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21303392A JPH0655716A (ja) | 1992-08-10 | 1992-08-10 | コンデンサ用ポリエステルフィルム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0655716A true JPH0655716A (ja) | 1994-03-01 |
Family
ID=16632402
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21303392A Pending JPH0655716A (ja) | 1992-08-10 | 1992-08-10 | コンデンサ用ポリエステルフィルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0655716A (ja) |
-
1992
- 1992-08-10 JP JP21303392A patent/JPH0655716A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH03197136A (ja) | コンデンサ用二軸延伸プラスチックフイルムおよびそれを用いたコンデンサ | |
| JP3018543B2 (ja) | ポリフェニレンスルフィド積層フィルムおよびそれを用いてなるコンデンサ | |
| JPH0655716A (ja) | コンデンサ用ポリエステルフィルム | |
| JP2002141246A (ja) | コンデンサ用ポリエステルフィルムおよびフィルムコンデンサ | |
| JPH0760925A (ja) | コンデンサ用ポリエステルフィルム | |
| JP2005229104A (ja) | コンデンサ用二軸配向ポリエステルフィルム、金属化ポリエステルフィルムおよびフィルムコンデンサ | |
| JP3829424B2 (ja) | コンデンサ用ポリエステルフィルムおよびフィルムコンデンサ | |
| JP3185496B2 (ja) | コンデンサ用ポリエステルフィルム | |
| JP3080268B2 (ja) | ポリフェニレンスルフィド積層フィルムを用いたコンデンサ | |
| JP3718929B2 (ja) | コンデンサ用ポリエステルフィルム、金属化ポリエステルフィルムおよびフィルムコンデンサ | |
| JP2864673B2 (ja) | 金属化ポリエステルフィルムコンデンサ | |
| JPH05170961A (ja) | コンデンサ用ポリエステルフイルム | |
| JP4174907B2 (ja) | コンデンサ用ポリエステルフィルム | |
| JPH09226078A (ja) | ポリエステルフイルム | |
| JPH0532806A (ja) | コンデンサ用ポリエステルフイルム | |
| JP3931309B2 (ja) | コンデンサ用誘電体ポリエステルフィルムおよびプラスチックフィルムコンデンサ | |
| JP2001052953A (ja) | コンデンサー用ポリエステルフィルム | |
| JPH09302111A (ja) | コンデンサー用ポリエステルフイルム | |
| JPH07178885A (ja) | 熱可塑性樹脂フイルム | |
| JPH09327897A (ja) | コンデンサ用ポリエステルフイルム | |
| JPH0919991A (ja) | ポリエステルフイルム、金属化ポリエステルフイルムおよびフイルムコンデンサ | |
| JPH02205006A (ja) | 金属化フィルムコンデンサ | |
| JPH0577375A (ja) | コンデンサ用複合ポリエステルフイルム | |
| JP2000021681A (ja) | コンデンサ用誘電体ポリエステルフィルムおよびポリエステ ルフィルムコンデンサ | |
| JPH09239935A (ja) | コンデンサ用ポリエステルフイルム |