JPH07178885A - 熱可塑性樹脂フイルム - Google Patents

熱可塑性樹脂フイルム

Info

Publication number
JPH07178885A
JPH07178885A JP11284994A JP11284994A JPH07178885A JP H07178885 A JPH07178885 A JP H07178885A JP 11284994 A JP11284994 A JP 11284994A JP 11284994 A JP11284994 A JP 11284994A JP H07178885 A JPH07178885 A JP H07178885A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
thermoplastic resin
acid
coating
resin film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11284994A
Other languages
English (en)
Inventor
Seizo Aoki
精三 青木
Takashi Ueda
隆司 上田
Tomoaki Ueda
智昭 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Publication of JPH07178885A publication Critical patent/JPH07178885A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 少なくとも片面に被膜を形成してなる熱可塑
性樹脂フイルムであって、該被膜が実質的にポリエーテ
ル成分を含まないポリエステル樹脂からなり、該被膜表
面のカルボン酸濃度が0.01以上であることを特徴と
する熱可塑性樹脂フイルム。 【効果】 本発明の熱可塑性樹脂フイルムは従来の熱可
塑性樹脂フイルムに比べ、特定のポリエステル樹脂の被
覆層を用い、その表面カルボン酸濃度を0.01以上と
することにより耐圧性,他の電気特性を悪化させること
なく、従来にない耐湿熱ライフ性に優れ、巻取性、滑り
性、ブロッキング防止性にも優れた熱可塑性樹脂フイル
ムが得られたものであり、さらに、チップ型コンデンサ
とした時、前述の特性はもちろんのこと積層性が向上す
る。また、本発明の被覆剤は熱可塑性樹脂へ混合しても
ゲル化、変色、発泡などを起こさないため、回収が可能
となり、生産性にも優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱可塑性樹脂フイルムに
関するものであり、さらに詳しくは耐湿熱ライフ性に優
れ、コンデンサ用に好適な熱可塑性樹脂フイルムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンデンサ用熱可塑性樹脂フイル
ムとして金属化フイルムコンデンサでは耐湿熱ライフ性
を改良するため、特開平4−56119に示されたよう
にアルミニウム蒸着膜の表面を酸化させることや特願昭
63−243433に示されたようにアルミニウム蒸着
前に金銀、銅、ニッケル、錫を蒸着し、その後アルミニ
ウムを蒸着することにより耐湿熱性を改良することなど
が提案されてきた。
【0003】また、コンデンサ用ポリエステルフイルム
などにおいてはその表面に各種被覆材料をコーティング
することも特開平5−152159などで知られてお
り、特定物質をコートすることにより耐湿熱特性を改良
させることなどが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記手法では
まだ十分なものでなく、耐湿熱寿命が不十分であり、ま
た、ポリエステルにおいては回収ができないなどの問題
(黄変色化、発泡)がある。この耐湿熱寿命を大幅に改
良でき他の電気特性を悪化させずかつ生産性に優れたコ
ンデンサ用熱可塑性樹脂フイルムを提供することを目的
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、次ぎの構成、すなわち、本発明は、少
なくとも片面に被膜を形成してなる熱可塑性樹脂フイル
ムであって、該被膜が実質的にポリエーテル成分を含ま
ないポリエステル樹脂からなり、かつ該被膜表面のカル
ボン酸濃度が0.01以上であることを特徴とする熱可
塑性樹脂フイルムである。
【0006】本発明における熱可塑性樹脂とは、ポリエ
ステル,ポリポリオレフィン,ナイロンポリフェニレン
スルフィド樹脂などのように溶融押出可能な樹脂を言
う。
【0007】本発明におけるポリエステル樹脂として
は、エステル化によって高分子化されている結晶性の熱
可塑性樹脂組成物であり、このようなポリエステルはジ
カルボン酸成分とグリコール成分を重縮合することによ
って得られる。ジカルボン酸成分としては、テレフタル
酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、シクロヘ
キサンジカルボン酸、ジフェニルエタンジカルボン酸な
どが挙げられ、グリコール成分としてはエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、テトラメチレングリコー
ル、シクロヘキサンジメタノールなどが挙げられる。こ
れらのうち酸成分としてはテレフタル酸、ナフタレン−
2,6−ジカルボン酸が好ましく、グルコール成分とし
てはエチレングリコールが好ましい。
【0008】該ポリエステルの融点は250℃以上であ
ることが耐熱性の点から好ましく、また300℃以下で
あることが生産性の点から好ましい。また、2軸延伸性
の観点から溶融状態では光学的に等方性であることが好
ましい。このような好ましいポリエステルとしてはポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフ
タレート、ポリ−1,4−シクロヘキシレンジメチレン
テレフタレートを挙げることができる。これらのポリマ
には他の成分が共重合、ブレンドされていることは差し
支えない。
【0009】本発明のポリエステルはその極限粘度
[η]が0.50dl/g以上、好ましくは0.6dl
/g以上、より好ましくは0.65dl/g以上、さら
に好ましくは0.7dl/g以上が耐圧性,機械特性,
耐湿熱ライフ性の観点から好ましい。
【0010】本発明におけるポリオレフィン樹脂として
は、ポリプロピレン,ポリスチレンなどをあげることが
できアイソタクチック,シンジオタクチック構造などが
よく、特に耐熱性に優れ、かつ耐湿熱ライフ性にも優れ
るところから後者の構造がより好ましい。
【0011】また、これらポリオレフィン樹脂には、他
の成分の共重合、ブレンドなどがされていることは差し
支えない。このポリオレフィン樹脂の極限粘度は、1.
0〜3.0dl/g、好ましくは1.4〜2.5dl/
gが、生産性,耐圧性,機械特性,耐湿熱ライフ性に優
れ好ましい。
【0012】本発明におけるポリフェニレンスルフィド
樹脂(以下PPSと言う)としては繰り返し単位の70
モル%以上、好ましくは85モル%以上が下記構造式
(1)で表わされるp−フェニレンスルフィドユニット
からなるものを言う。
【0013】
【化1】 70モル%未満では、ポリマの結晶性、熱特性が低くな
り、二軸延伸時の特徴である耐熱性、寸法安定性、機械
特性などを悪化させるため好ましくない。PPS樹脂の
溶融粘度は,300℃、剪断速度200sec-1のもと
で100〜50000ポイズの範囲であり、好ましくは
500〜12000ポイズの範囲のものが生産性、フイ
ルム特性から好ましい。
【0014】これらの熱可塑性樹脂フイルムは、二軸延
伸フイルムであるのがフイルム特性(機械的特性,熱的
特性など)、電気特性などから好ましい。
【0015】本発明における少なくとも片面の表面のカ
ルボン酸濃度は0.01以上が必要であり、好ましくは
0.012〜0.20、より好ましくは0.015〜
0.10、さらに好ましくは0.02〜0.05である
のが良い。0.01未満では、発明の目的とする耐湿熱
ライフ性が不十分となる。また、必要以上に多くなりす
ぎても耐湿熱ライフ性が低下する傾向にある。
【0016】本発明の少なくとも片面の表面のカルボン
酸濃度が、0.01以上を得る方法としては、カルボン
酸を末端および/または側鎖に多く有するポリエステル
樹脂を表面に被覆(複合溶融押出法,ホットメルトコー
ト法,水以外の溶媒、水溶性及び/または水分散性樹脂
からのオフライン,インラインコート法など)する方法
や、同様組成のブレンド品の表層積層法などによって得
られる。
【0017】また、このカルボン酸を末端および/また
は側鎖に多く有するポリエステル樹脂を得る方法として
は特開昭54−46294,特開昭60ー20907
3,特開昭62−240318,特開昭53−2682
8,特開昭53−26829,特開昭53−9833
6,特開昭56−116718,特開昭61−1246
84などに記載の3価以上の多価カルボン酸を共重合し
た樹脂により製造することができる。また、これら以外
の方法であっても良い。
【0018】このポリエステルは、ジカルボン酸成分と
グリコール成分を重縮合することにより得られるが、ジ
カルボン酸成分としては、テレフタル酸、イソフタル
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、ト
リメチルアジピン酸、セバシン酸、マロン酸、ジメチル
マロン酸、コハク酸、グルタール酸、ピメリン酸、2,
2−ジメチルグルタール酸、アゼライン酸、フマール
酸、マレイン酸、イタコン酸、1,3−シクロペンタン
ジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、
1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−ナフタ
ール酸、ジフェニン酸、4,4′−オキシ安息香酸、
2,5−ナフタレンジカルボン酸などが挙げられる。こ
のカルボン酸は酸無水物、エステル、クロライドなどで
あってもよく、例えば、1,4−シクロヘキサンジカル
ボン酸ジメチル、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメ
チル、イソフタル酸ジメチル、テレフタル酸ジメチル、
テレフタル酸ジフェニルなどが挙げられる。なかでも、
テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸、アジピン酸、セバシン酸成分等が好ましく用
いられる。
【0019】グリコール成分としては、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオ
ール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオ
ール、1,10−デカンジオール、2,4−ジメチル−
2−エチルヘキサン−1,3−ジオール、ネオペンチル
グリコール、2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパ
ンジオール、2−エチル−2−イソブチル−1,3−プ
ロパンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオー
ル、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジオー
ル、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シ
クロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジ
メタノール、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−
シクロブタンジオール、4,4′−チオジフェノール、
ビスフェノールA、4,4′−メチレンジフェノール、
4,4′−(2−ノルボルニリデン)ジフェノール、
4,4′−ジヒドロキシビフェノール、o−,m−,お
よびp−ジヒドロキシベンゼン、4,4′−イソプロピ
リデンフェノール、4,4′−イソプロピリデンビス
(2,6−ジクロロフェノール)、2,5−ナフタレン
ジオール、p−キシレンジオール、シクロペンタン−
1,2−ジオール、シクロヘキサン−1,2−ジオー
ル、シクロヘキサン−1,4−ジオールなどが挙げられ
る。なかでも、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール、ビスフェノールA等が
好ましく用いられる。
【0020】また、この多価カルボン酸としては、たと
えばトリメリット酸、無水トリメリット酸、ピロメリッ
ト酸、無水ピロメリット酸、4−メチルシクロヘキセン
−1,2,3−トリカルボン酸、トリメシン酸、1,
2,3,4−ブタンテトラカルボン酸、1,2,3,4
−ペンタンテトラカルボン酸、3,3′,4,4′−ベ
ンゾフェノンテトラカルボン酸、5−(2,5−ジオキ
ソテトラヒドロフルフリル)−3−メチル−3−シクロ
ヘキセン−1,2−ジカルボン酸、5−(2,5−ジオ
キソテトラヒドロフルフリル)−3−シクロヘキセン−
1,2−ジカルボン酸、シクロペンタンテトラカルボン
酸、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸、
1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸、エチレ
ングリコールビストリメリテート、2,2′,3,3′
−ジフェニルテトラカルボン酸、チオフェン−2,3,
4,5−テトラカルボン酸、エチレンテトラカルボン酸
などが挙げられる。なかでも、トリメリット酸、ピロメ
リット酸、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフルフ
リル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジ
カルボン酸等が好ましく用いられる。また、特に好まし
いものとしてはポリエステル共重合体とした時、昇温と
ともに分子量が低下するが、降温とともに分子量が増加
する(必ずしも元の分子量である必要はない)、すなわ
ち、分子量が可逆的変化をするものが、ガスバリア性の
向上効果のみではなく再使用時発泡や溶融粘度低下、異
物の発生が起こり難いため好ましい。この具体例として
は、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフルフリル)
−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボ
ン酸などが挙げられる。
【0021】表面カルボン酸濃度は、上述したポリマの
3価以上の多価カルボン酸量を変えることにより、濃度
を変えることができる。
【0022】また、ポリエチレンテレフタレートの極限
粘度を低下させることによっても目的とするカルボン酸
濃度を達成できるが、ガスバリア性の観点からは末端カ
ルボン酸よりも前者のほうが優れたものとなる。
【0023】本発明における水溶性及び/または水分散
性ポリエステル樹脂とは、水に溶解及び/または分散可
能なポリエステルであるが微量の溶媒を含むものであっ
ても良い。しかし界面活性剤などの乳化剤を含むもので
は本発明の効果、すなわち耐湿熱ライフ性が低下傾向に
あるので使用しないのが好ましい。この水溶性及び/ま
たは水分散性ポリエステル樹脂に用いられるポリエステ
ル樹脂は、前述した樹脂のカルボン酸を中和し、カルボ
ン酸塩とすることにより得られる。この水溶性及び/ま
たは水分散性ポリエステル樹脂をコート法の場合、塗
布、乾燥し、被膜を形成するが、カルボン酸塩、スルホ
ン酸塩が被膜中に存在すると耐湿熱ライフ性を悪化させ
るため、含まないことが好ましい。このため、水溶化、
水分散化のため中和剤としては、その沸点が170℃以
下,好ましくは150℃以下,より好ましくは130℃
以下、さらに好ましくは100℃以下であるのが耐湿熱
ライフ性の観点から好ましい。
【0024】また、この被覆層に用いるポリエステル樹
脂にはポリエチレングリコールやポリテトラメチレング
リコールなどのポリエーテル成分を、実質的に含まない
必要があり、具体的には好ましくは1モル%未満、より
好ましくは0.5モル%未満、さらに好ましくは全く含
有しないのが良い。ポリエーテル成分を含むと、ガスバ
リア性、耐湿熱ライフ性を悪化させる。このポリエーテ
ル成分は、公知の電位差滴定法などによって求められ
る。
【0025】また、さらにエーテル成分については、好
ましくは50モル%以下、より好ましくは5〜45モル
%であるのが良い。50モル%を越えるものでは、ガス
バリア性が低下したり、耐湿熱ライフ性が悪化したり、
蒸着時の白化や表面荒れを起こす場合がある。少な過ぎ
る場合は耐湿熱ライフ性が悪化傾向にある。ここでいう
エーテル成分とは分子内にエーテル結合を1〜5個程度
持ったものを言い、エチレングリコール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコールなどを言う。
【0026】また、これらの樹脂のガラス転移温度は、
0〜100℃、好ましくは2〜90℃が好ましく、さら
に好ましくは10℃〜85℃が好ましい。0℃未満では
耐湿熱ライフ性が悪化するのみでなく、蒸着時に白化し
たり、表面荒れを起こすなどの問題がある。また、10
0℃を越えるものでは、耐湿熱ライフ性が悪化し、表面
荒れを起こすなどの問題がある。
【0027】また、さらにこれらの樹脂は、その接着開
始温度が80〜160℃、好ましくは90〜150℃、
より好ましくは100〜140℃であるのが耐湿熱ライ
フ性を向上させるために好ましい。80℃未満,160
℃を越えるものではいずれも耐湿熱ライフ性を悪化し易
い。
【0028】また、このフイルムの上述した接着開始温
度以上において その接着力が5〜400g/15mm
幅であるのが好ましく、より好ましくは20〜300g
/15mm幅であるのが好ましい。5g/15mm幅未
満では耐湿熱ライフ性が悪化し、400g/15mm幅
を越えるものでは耐湿熱ライフ性はもちろんのことセル
フヒール性(自己回復性)も悪化し易い。
【0029】本発明の被覆樹脂は熱可塑性樹脂へのブレ
ンドが可能である。従来、この種のカルボン酸を側鎖に
多量に有するものは、ブレンドすることによりゲル化を
起し、フイルム破れや表面欠点を作るためフイルム用途
でのブレンド使用は出来ず(回収使用が)生産性が悪
い。しかし本発明の範囲においては、ブレンドが可能な
ため回収が可能となり生産性に優れる。
【0030】また、これらにより構成された表面カルボ
ン酸濃度が0.01以上のフイルムをコロナ放電処理や
プラズマ放電処理などの公知の表面処理をすることによ
ってもさらに耐湿熱ライフ性は向上される。
【0031】本発明における熱可塑性樹脂フイルムの表
面は、表面粗さが0.002〜0.5μmであるのが好
ましく、0.002μm未満では、コンデンサの製造工
程での歩止まりが悪化し易い。0.5μmを越えるもの
では、コンデンサの耐圧性が悪化し易いばかりでなく、
耐湿熱ライフ性も悪化し易い。
【0032】この表面を形成する手段としては、例えば
熱可塑性樹脂フイルム中や被覆フイルムにおいては被覆
樹脂中に、不活性粒子を添加することにより得られ、場
合によってはいずれか一方の層に添加することにより得
られる。具体例としては、シリカ,炭酸カルシウム,酸
化チタン,カオリン,タルク,アルミナなどがある。さ
らに架橋高分子粒子なども用いることができる。
【0033】また、別の手段としては、高級脂肪酸、ま
たはそのエステルからなる化合物を含有し、好ましくは
5%以下、より好ましくは0.001〜2%含有するの
が好ましい。
【0034】高級脂肪酸、またはそのエステルからなる
化合物を含有することにより、各種コンデンサ特性や耐
湿熱ライフ性を悪化させることなく、コンデンサの製造
工程での歩止まり性(素子巻性など)、滑り性、耐ブロ
ッキング性を向上させ、適度なプレス粘着性を維持させ
ることができ好ましい。
【0035】この高級脂肪酸またはそのエステルからな
る化合物とは、炭素原子数が10〜33の高級脂肪族モ
ノカルボン酸またはそのエステルからなる化合物を言
う。
【0036】この炭素原子数が10〜33の高級脂肪族
モノカルボン酸からなる化合物とは、具体例として、カ
プリン酸、ラウリル酸、ステアリン酸、ナノデカン酸、
アラキン酸、ベヘニン酸、メリシン酸、リグノセリン
酸、セロチン酸、モンタン酸、ヘントリアコンタン酸、
ペトロセリン酸、オレイン酸、エルカ酸、リノール酸お
よびこれらを含む酸混合物などが挙げられる。これらの
うちで好ましくは炭素原子数18〜33、さらに好まし
くは20〜32を有する高級脂肪族モノカルボン酸が各
種コンデンサ特性や耐湿熱ライフ性を悪化させることな
く、コンデンサの製造工程での歩止まり性(素子巻性な
ど)を向上させるため好ましい。
【0037】また、本発明における高級脂肪族モノカル
ボン酸エステルとは、上記の高級脂肪族モノカルボン酸
を、炭素原子数2〜33を有する1価または2価の直鎖
状または分岐状のアルコールで一部または全部をエステ
ル化することによって得られるものである。
【0038】具体的には、モンタン酸エチレングリコー
ルエステル、モンタン酸エチルエステル、モンタン酸セ
リル、リグノセリン酸オクタコシル、リゴノセリン酸メ
リシル、リグノセリン酸セリル、セロチン酸ミリシル、
セロチン酸セリルなどが挙げられ、天然に得られるモン
タンワックス、カルナウバワックス、ビーズワックス、
カンデリラワックス、ヌカロウ、イボタロウなども好ま
しく用いられる。
【0039】この少なくとも片面の表面のカルボン酸濃
度が、0.01以上のフイルムは、片面であっても良い
が、両面であるのが耐湿熱ライフ性の向上から好まし
い。
【0040】蒸着層を設ける場合、この少なくとも片面
の表面のカルボン酸濃度が、0.01以上のフイルム面
に蒸着層を設けるのが好ましく、より好ましくは両面の
カルボン酸濃度が、それぞれ0.01以上のフイルムで
あるのが耐湿熱ライフ性の点から好ましい。
【0041】また、コンデンサの場合、片面蒸着を2枚
重ね巻や両面蒸着と生フイルムの合わせ巻を行なうが、
蒸着フイルムへの適用のみでなく、蒸着面に接する面へ
も適用することにより一層優れた耐湿熱ライフ性が得ら
れる。
【0042】本発明のフイルムは公知のポリエステルウ
レタンを被覆したものに比べ、蒸着フイルムとフイルム
の巻回し時、滑り性の点で優れたものとなる。すなわち
蒸着フイルム(金属化フイルム)とフイルムの摩擦係数
が低減される。さらに詳しくは、ポリエステルウレタン
被覆フイルムでは静摩擦係数(μs)が大きいのみでな
く、動摩擦係数(μd)がμs以上に大きく上昇する
が、本発明のフイルムではμs、μdとも小さくなり、
かつμs>μdの関係となり、滑り性にも優れる。この
表面により、蒸着面とフイルム面の摩擦による摩擦帯電
圧が低減出来、その結果、静摩擦係数はもちろんのこと
特に動摩擦係数の低減が著しく低減させることができ、
コンデンサ素子巻時のフイルム蛇行による素子巻不良率
の低減が計れ、蒸着フイルムの巻取性をも向上させるこ
とができる。さらには摩擦帯電が起こりにくいため巻取
時に発生する帯電による蒸着抜け防止にも効果がある。
【0043】また、この被覆層の厚みは少なくとも片面
に、好ましくは0.01〜2μm、より好ましくは0.
02〜0.5μmである。0.01μm未満では耐湿熱
ライフ性が改良されにくい。また、2μmを越えるもの
では、コンデンサとしての電気特性(絶縁抵抗,tan
δなど)を損ない、またセルフヒール性なども悪化しや
すい。さらに回収性の悪化に伴い生産性も悪化しやす
い。
【0044】次に本発明の製造方法について説明するが
必ずしも限定されるものではない。まず、熱可塑性樹脂
を押出機にて溶融押出し、一方別の押出機から前述した
カルボン酸を末端および/または側鎖に多く有する他の
樹脂をブレンドした熱可塑性樹脂を2層以上の複合フイ
ルムとなるよう、融点を越える温度で溶融押出し、ガラ
ス転移点以下に冷却、キャストし、ガラス転移点以上に
加熱したのち、長手方向に2.8〜7.5倍延伸し、さ
らにステンターにてガラス転移点以上に予熱したのち
3.0〜12倍に幅方向に延伸し、必要により弛緩し、
熱可塑性樹脂の融点未満の温度で(160〜260℃)
熱固定する。
【0045】また、別の方法として、長手方向の延伸が
終わったあと必要に応じてコロナ放電処理を行ない、前
述した、カルボン酸を末端および/または側鎖に多く有
するポリエステル樹脂をホットメルトコータにて塗布
し、同様の延伸,熱固定によっても得られる。
【0046】また、溶融粘度が高い場合は、複合押出製
膜によっても良い。
【0047】また、水溶性及び/または水分散性ポリエ
ステル樹脂を用いる場合は、長手方向の延伸が終わった
あと必要によりコロナ放電処理を行ない公知の方法でコ
ートし、ステンタにて予熱、幅方向延伸、熱処理(必要
により弛緩)を行なうことにより得られるが、この予熱
工程において、まず100℃未満の温度で水を飛ばし、
その後熱可塑性樹脂のガラス転移温度以上に昇温するこ
とが重要である。またこの場合のステンタエアーの風速
は30m/sec以下、好ましくは20m/sec以下
であることが重要である。30m/secを越える風速
では、塗布欠点を生じ耐湿熱ライフ性が悪化し、生産性
が劣るなどの問題を起こす場合がある。また、別の表面
被覆方法としては、熱可塑性樹脂フイルムを二軸延伸フ
イルムとしたのちに、コートする方法もあり、この際
は、被覆剤をコートする前に、コロナ放電などの処理を
行ない、その後、コートし熱処理する。
【0048】次に、金属化熱可塑性樹脂フイルムとする
ために少なくとも片面にアルミニウムを蒸着して、コン
デンサの内部電極となるアルミニウム蒸着膜を設ける
が、この時アルミニウムと同時あるいは逐次にたとえば
ニッケル、銅、金、銀、クロム、亜鉛などの他の金属成
分を蒸着することもできる。また、蒸着膜上にオイルな
どで保護層を設けることもできる。該アルミニウム蒸着
膜の厚さは、コンデンサの電流特性とセルフヒール性の
点から200〜1000オングストロームであることが
好ましい。
【0049】また、さらにアルミニウムの蒸着膜表面の
アルミニウム酸化指数が1.65以下、好ましくは1.
45〜1.60が好ましい。このようにすることによ
り、より一層耐湿ライフ性が向上する。このような蒸着
膜を得る手段としては、表面のカルボン酸濃度を0.0
1以上とした熱可塑性樹脂フイルム上に蒸着した後、1
80℃以上の温度で1時間以上熱処理することにより得
られる。
【0050】また、本発明のポリエステルフイルムは、
180℃,30分の加熱収縮率が、コンデンサとしたの
ち長手方向、横方向の合計で2.0%以下であるのが好
ましい。
【0051】本発明のフイルムは、工業材料用途や包装
用途などにも適用が可能でガスバリア性や接着性などの
優れた特徴を示すものが得られる。
【0052】
【評価方法】
(1)極限粘度[η] ポリエステルはオルソクロロフェノールに溶解し、25
℃において測定した。ポリオレフィンはASTM−D1
601に従い、テトラリン中で測定し、dl/g単位で
あらわした。
【0053】(2)ポリエーテル成分およびエーテル成
分の分析方法 被覆ポリマを溶媒(シクロヘキサノンなど)など(基材
を溶解しないもので)で溶解し、溶媒を蒸発乾固し、こ
のサンプルを分析する。このサンプルを加水分解し、G
PC,NMR等を用いてポリエーテル成分,およびエー
テル成分を定量分析する。
【0054】(3)フイルムの表面粗さRa JIS R601に準じて測定する。
【0055】(4)アルミニウム蒸着膜表面のアルミニ
ウム酸化指数 蒸着膜表面を軟X線光電子分光法で分析する。試料がコ
ンデンサとなっている時は解体して蒸着面を空気中に暴
露して試料とする。測定によって得られるピーク面積比
を各原子の相対感度因子で補正して得られる原子数比お
よび各原子の結合状態によりシフトしたピークを分割し
て求められる成分割合より、アルミニウム酸化指数O/
Alを(1)式によって求める。
【0056】O/Al=[O(Al oxide)/Al(Total)
]/[Al (III ) /Al(Total)] (1) ここで
[Al (III ) /Al(Total) ]はアルミニウム原子の
ピークを分割して得られたAl (III ) の存在比、また
[O(Aloxide) /Al(Total) ]はアルミニウムに対す
る全酸素濃度から酸素単体およびアルミニウム以外の元
素と結合した酸素濃度を差し引いて求められる。すなわ
ち、例えば炭素と結合した酸素の濃度は、炭素のピーク
を分割して求められる。この時、酸素を含む官能基がい
くつか考えられたり、あるいは結合エネルギーが接近し
ているため分離ができない等、酸素の量が特定できない
場合には最も多くの酸素が炭素と結合しているものと見
積もる。同様にして、他の元素に結合した酸素について
も結合酸素量を求め、合計した値を全酸素濃度から差し
引く。測定条件を以下に示す。
【0057】 装置 :島津製作所製 ESCA750 励起X線 :MgKα1.2線 (1253.6e
V) エネルギー補正:C1Sメインピークの結合エネルギーを
284.6eVとする。
【0058】光電子脱出角度:90度 (4)コンデンサの耐湿熱ライフ性 コンデンサを60℃、95%RHの雰囲気下で400V
DCを印加し、エージングして静電容量変化率を測定し
た。この静電容量変化率△C/Cが10%低下するまで
の時間で示し、耐湿ライフ試験結果とした。この時間が
長いほど耐湿熱ライフ性が良い。ここで、Cはエージン
グ前の静電容量、△Cはエージング前後の静電容量変化
量である。
【0059】(5)シート平均耐電圧 JIS2110に準じ、シートBDV(絶縁破壊電圧)
DCにて測定した。陰極に厚み100μm、10cm角
アルミ箔電極、陽極に真鋳製25mmφ、500gの電
極を用い、この間にフイルムをはさみ、春日製高電圧直
流電源を用いて、100V/secの割合で昇圧しなが
ら印加し、10mA以上の電流が流れた場合を絶縁破壊
したものとし、これを30回測定し、その平均値の電圧
で示した。
【0060】(6)コンデンサの製造 前述(実施例、比較例含む)の製法で得られた熱可塑性
樹脂フイルムの表面カルボン酸濃度が0.01以上を有
した片面に表面抵抗値が2Ω/□となるようにアルミニ
ウムを真空蒸着した。その際、長手方向に走るマージン
部を有するストライプ状に蒸着した(蒸着部の幅8.0
mm、マージン部の幅1.0mmの繰り返し)。次に各
蒸着部の中央と各マージン部の中央に刃を入れてスリッ
トし、左もしくは右に0.5mmのマージンを有する全
幅4.5mmのテープ状に巻取リールにした。
【0061】得られたリールの左マージンおよび右マー
ジンのもの各1枚づつを重ね合わせて巻回し、静電容量
約0.047μFの巻回体を得た。その際、幅方向に蒸
着部分がマージン部より0.5mmはみだすように2枚
のフイルムをずらして巻回した。
【0062】この巻回体から芯材を抜いて、そのまま1
50℃、10kg/cm2 の温度、圧力で5分間プレス
した。これに両端面にメタリコンを溶射して外部電極と
し、メタリコンにリード線を溶接して巻回型コンデンサ
素子を得た。
【0063】(8)溶液ヘイズ JIS D−1003−52に準じて測定した。
【0064】(9)ガラス転移温度(Tg) パーキンエルマ社製DSCIIを用い、10mgをサンプ
リングし、昇温速度20℃/minで測定し、求めた。
【0065】(10)表面のカルボン酸濃度 島津製作所製 ESCA750を使用し、次ぎの条件で
測定した。
【0066】励起X線:MgKα1,2 線(1253.6eV) 光電子脱出角度θ:90゜ 標準サンプルは ポリアクリル酸(PAA)フイルムを
使用した。
【0067】標準サンプル,測定サンプル共に以下の気
相化学修飾反応を実施した。
【0068】
【化2】 試料フイルムと標準試料であるPAAフイルムを約1c
m角に切り、デシケータ中で空気雰囲気下、ピリジンと
ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)を触媒と
し、トリフルオロエタノール(TFE)により、フイル
ム表面カルボン酸のエステル化を行なった(試料フイル
ムとPAAフイルムは同一バッチで行なった)。
【0069】PAA標準試料からTFEとの反応率
(r)と反応触媒として用いたDCCの残留率(m)を
求め、各試料のC1S ,F1S のピーク面積にrとmを
配慮してフイルム表面カルボン酸濃度(ー COOH/C[tota
l ])を求めた。
【0070】(11)接着開始温度、接着力 テスター産業(株)製 TP−701Sヒートシーラテ
スターを用い、上面シーラーバーを所定の温度に加熱
し、下面のシーラーバーは加熱せずシリコンゴムを当て
る。
【0071】次に、表面のカルボン酸濃度が、0.01
以上のフイルム面にアルミニウムを表面抵抗が2Ω/□
となるよう蒸着し、この面と表面のカルボン酸濃度が、
0.01以上のフイルム面が向き合う状態とし、1kg
/cm2 の圧力で60sec間シールしたあと、15m
m幅で接着力を評価した。この接着力を縦軸にとり、横
軸をシール温度としてプロットした時、接着力が上昇し
始める温度を接着開始温度とした。
【0072】接着力は公知の引っ張り試験機にて評価し
た。
【0073】(12)素子巻性 前述のコンデンサ製造方法において、素子巻を終えたも
のをプレス工程に入る前に解体し、2枚のフイルムの蛇
行状態で判断した。蛇行が0.5mm未満を良好として
○で示し、1.0mm以上は使用不可として×で示し
た。また、その中間のものを△で示した。
【0074】(13)滑り性 摩擦係数にて評価した。摩擦係数の評価法としてはAS
TM D1894に準じた。
【0075】
【実施例】以下本発明を実施例に基づき説明する。
【0076】実施例1 被覆用塗剤として、テレフタル酸0.4molとイソフ
タル酸0.4mol及びエチレングリコール1.1mo
lを触媒の存在下、190〜220℃で溜出する水を除
去しながら13時間反応し、プレポリマを得、次に無水
トリメリット酸0.2mol%を仕込み、160℃,3
時間反応しポリマを得た。このポリマは酸価が66KOHm
g/g であった。さらにこのポリマをアンモニアで中和し
たものを水溶液とした。
【0077】次に、熱可塑性樹脂としてポリエチレンテ
レフタレート(極限粘度0.60)を用い、180℃で
真空乾燥し、押出機に供給し、290℃で溶融させたの
ちTダイよりシートを吐出させ、冷却ドラムにてキャス
トした。
【0078】このフイルムを90℃に加熱し、長手方向
に3.5倍延伸し、コロナ放電処理を施したのち、前述
の塗剤をコートしたのち、90℃に予熱し、さらに10
0℃に加熱して幅方向に3.6倍に延伸し、引続き24
0℃で4%弛緩処理をし、5.4μmの二軸延伸フイル
ムを得た。コート厚みは0.1μmとした。
【0079】比較例1 被覆層を設け無かった以外実施例1と同様とした。
【0080】比較例2 コート剤として実施例1と同様のものに分子量1000
のポリエチレングリコールを0.005モル添加し反応
した以外は実施例1と同様とした。
【0081】実施例2 コート剤として、エーテル成分であるジエチレングリコ
ール55モル%を含む日本合成化学工業(株)製”ポリ
エスター”WR−961を用いた以外は実施例1と同様
とした。
【0082】比較例3 カルボキシル基含有のポリエステルウレタンである、大
日本インキ化学工業(株)製”ハイドラン”AP40を
を用いた以外は実施例1と同様とした。
【0083】比較例4 スルホン酸塩基含有のポリエステルである日本合成化学
工業(株)製”ポリエスター”WR901を用いた以外
は実施例1と同様とした。
【0084】比較例5 塗剤に変わり、極限粘度が0.4のポリエチレンテレフ
タレートを複合した以外は実施例1と同様とした。
【0085】実施例3 極限粘度1.7のポリプロピレンを押し出し機に供給
し、280℃で溶融させたのち、Tダイよりシートを吐
出させ、冷却ドラムにてキャストした。このフイルムを
120℃に加熱し、長手方向に5倍延伸し、コロナ放電
処理をしたのち、実施例1と同様のコート剤を塗布し、
95℃で予熱を行ない水が無くなったあと引続き158
℃に加熱し8.5倍横延伸を行ない、5%の弛緩処理を
160℃で行ないフイルム厚み6μm(被覆厚み0.1
μm)の二軸延伸フイルムを得た。 実施例4 300℃剪断速度200sec-1のもとで溶融粘度が4
000ポイズのPPSを押出機に供給し、300℃で溶
融させた後、Tダイよりシートを吐出させ、冷却ドラム
にてキャストした。このフイルムを90℃に加熱し、長
手方向に3.5倍延伸し、コロナ放電処理を行ない、実
施例1と同様のポリマを被覆し、ステンタにて95℃で
予熱、100℃にて3.5倍延伸し、引続き260℃に
加熱し、4%の弛緩処理を行ないフイルム厚み6μm
(被覆厚み0.1μm)二軸延伸フイルムを得た。
【0086】実施例5 被覆ポリマを酸成分としてイソフタル酸83モル%,5
−(2,5−ジオキソテトラヒドロフルフリル)−3−
メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸1
7モル%,グリコール成分としてジエチレングリコール
40モル%,ネオペンチルグリコール60モル%からな
るポリマを用いたい以外は実施例1と同様とした。
【0087】実施例6 実施例4と同様の被覆ポリマにカルナウバワックスを
0.5wt%添加した以外は実施例4と同様とした。
【0088】これらの結果を表1に示した。本願発明の
構成とすることにより、耐圧性,他の電気特性を悪化さ
せることなく、従来にない耐湿熱ライフ性に優れ、巻取
性、滑り性、ブロッキング防止性にも優れた熱可塑性樹
脂フイルムが得られたものである。
【0089】
【表1】
【0090】
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂フイルムは従来の
熱可塑性樹脂フイルムに比べ、特定のポリエステル樹脂
の被覆層を用い、その表面カルボン酸濃度を0.01以
上とすることにより耐圧性,他の電気特性を悪化させる
ことなく、従来にない耐湿熱ライフ性に優れ、巻取性、
滑り性、ブロッキング防止性にも優れた熱可塑性樹脂フ
イルムが得られたものであり、さらに、チップ型コンデ
ンサとした時、前述の特性はもちろんのこと積層性が向
上する。
【0091】また、本発明の被覆剤は熱可塑性樹脂へ混
合してもゲル化、変色、発泡などを起こさないため、回
収が可能となり、生産性にも優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C08L 81:04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも片面に被膜を形成してなる熱
    可塑性樹脂フイルムであって、該被膜が実質的にポリエ
    ーテル成分を含まないポリエステル樹脂からなり、かつ
    該被膜表面のカルボン酸濃度が0.01以上であること
    を特徴とする熱可塑性樹脂フイルム。
  2. 【請求項2】 被膜のエーテル成分が50モル%以下で
    あることを特徴とする請求項1記載の熱可塑性樹脂フイ
    ルム。
  3. 【請求項3】 被膜の厚みが0.01〜2μmであるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の熱可塑性樹脂フイ
    ルム。
  4. 【請求項4】 被膜に高級脂肪酸またはそのエステルか
    らなる化合物を含有することを特徴とする請求項1〜3
    に記載の熱可塑性樹脂フイルム。
  5. 【請求項5】 熱可塑性樹脂フイルムがポリエステル、
    ポリオレフィン、ポリフェニレンスルフィド樹脂からな
    ることを特徴とする請求項1〜4記載の熱可塑性樹脂フ
    イルム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5に記載の熱可塑性樹脂フィ
    ルムの少なくとも片面に金属層を形成してなることを特
    徴とする金属化熱可塑性樹脂フイルム。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の金属化熱可塑性樹脂フ
    イルムを用いてなることを特徴とするフイルムコンデン
    サ。
JP11284994A 1993-11-10 1994-05-26 熱可塑性樹脂フイルム Pending JPH07178885A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28141093 1993-11-10
JP5-281410 1993-11-10

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07178885A true JPH07178885A (ja) 1995-07-18

Family

ID=17638771

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11284994A Pending JPH07178885A (ja) 1993-11-10 1994-05-26 熱可塑性樹脂フイルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07178885A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150210879A1 (en) * 2012-10-12 2015-07-30 Fujifilm Corporation Laminated film and method for producing the same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150210879A1 (en) * 2012-10-12 2015-07-30 Fujifilm Corporation Laminated film and method for producing the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5081910B2 (ja) 電気絶縁用二軸配向フィルム
JP5507960B2 (ja) 電気絶縁用二軸配向フィルム
JP3757488B2 (ja) 金属板ラミネート用積層フイルム
JPH07178885A (ja) 熱可塑性樹脂フイルム
US5256471A (en) Composite polyester film
JP2005229104A (ja) コンデンサ用二軸配向ポリエステルフィルム、金属化ポリエステルフィルムおよびフィルムコンデンサ
JPH09226078A (ja) ポリエステルフイルム
JPH09302111A (ja) コンデンサー用ポリエステルフイルム
JP3185496B2 (ja) コンデンサ用ポリエステルフィルム
JP2000129008A (ja) 金属板貼合わせ成形加工用ポリエステルフィルム
JPH0919991A (ja) ポリエステルフイルム、金属化ポリエステルフイルムおよびフイルムコンデンサ
JP3031301U (ja) ポリエステルフイルムコンデンサー
JPH09306780A (ja) コンデンサー用ポリエステルフイルム、コンデンサー用金属化ポリエステルフイルムおよびフイルムコンデンサー
JPH0970934A (ja) ラミネート用積層ポリエステルフイルム
JPH106461A (ja) ポリエステルフィルム、金属化ポリエステルフィルムおよびフィルムコンデンサー
JPH10130410A (ja) ポリエステルフイルム、金属化ポリエステルフイルムおよびフイルムコンデンサー
JPH04338620A (ja) 金属蒸着ポリエステルフィルムコンデンサ
JPS6410186B2 (ja)
JP2004103787A (ja) コンデンサー用ポリエステルフィルム
JPH1064750A (ja) フイルムコンデンサ
JPH09239935A (ja) コンデンサ用ポリエステルフイルム
JPH0532806A (ja) コンデンサ用ポリエステルフイルム
JPH08267684A (ja) ポリエステルフイルム
JP2002110449A (ja) コンデンサー用ポリエステルフィルム及びコンデンサー
JP2001006968A (ja) コンデンサー用積層フィルム