JPH0657276U - 郵便箱 - Google Patents

郵便箱

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JPH0657276U
JPH0657276U JP122793U JP122793U JPH0657276U JP H0657276 U JPH0657276 U JP H0657276U JP 122793 U JP122793 U JP 122793U JP 122793 U JP122793 U JP 122793U JP H0657276 U JPH0657276 U JP H0657276U
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谷 一 郎 水
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 風雨が強い場合でも、内容物に雨水が付着す
ることのない郵便箱を提供する。 【構成】 取り出し口2cを有する箱本体2に上枠兼雨
樋6aを設け、箱本体2に下端を水平軸7を介して回動
可能に取り付けて取り出し口2cを閉塞・開放する取り
出し口用蓋体10に取り出し口2cを閉塞した状態で取
り出し口2cの内側に位置する横樋12Aおよびこれに
連続する竪樋12Bを設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、箱本体の背面や側面などの縦の面に取り出し口を備えた郵便箱に 係わり、とくに、箱本体内部から郵便物や新聞などの内容物を取り出し易くした うえで防水性をも向上させた郵便箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記したような郵便箱としては、例えば、正面に差入れ口を有しかつ背 面に取り出し口を有した箱本体と、差入れ口の下側の縁部に設けた雨樋と、取り 出し口の上側の縁部に設けた雨樋と、差入れ口を閉塞・開放する差入れ口用蓋体 と、取り出し口を閉塞・開放する取り出し口用蓋体を備え、この取り出し口用蓋 体の下部側を取り出し口の下側で回動可能にして、倒し窓の要領で操作するよう にした構成をなすものがあった。
【0003】 この郵便箱では、取り出し口用蓋体を倒し操作して取り出し口を開放した場合 、箱本体と取り出し口用蓋体との間に広い開口部が形成されるので、取り出し口 からは郵便物や新聞などの内容物が取り出し易いものとなっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来の郵便箱において、雨脚がそれ程強くない場合には、 取り出し口の上側の縁部に設けた雨樋で雨水を受けるため、箱本体と取り出し口 用蓋体の上端との間からほとんど雨水が浸入することがなく、箱本体の内部にあ る郵便物などの内容物が濡れてしまうことはないが、雨脚が強い場合や強風を伴 う降雨の場合には、前記雨樋で受けた雨水がここから溢れて箱本体と取り出し口 用蓋体との間から浸入することがあり、この浸入した雨水が、取り出し口の周縁 をつたわって箱本体の内部にまで入り込んで内容物を濡らしてしまう恐れがある という問題を有しており、この問題を解決することが従来の課題であった。
【0005】
【考案の目的】
この考案は、上記した従来の課題に着目してなされたものであり、部品コスト の上昇を抑えると共に組み立てを容易なものとしたうえで、雨脚が強いときや強 風を伴う降雨のときであっても、届けられた郵便物や新聞などの内容物が濡れて しまうのを防止することができる郵便箱を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案は、差入れ口を有すると共に取り出し口を有する箱本体と、下端に設 けた水平軸を介して前記箱本体に回動可能に取り付けられて前記取り出し口を閉 塞・開放する取り出し口用蓋体を備えた郵便箱において、前記箱本体における取 り出し口の上縁部分でかつ前記取り出し口用蓋体の上端部が当接する部分の下方 には上方に向けて開口する本体側雨樋を設けると共に、前記取り出し口用蓋体に は前記箱本体の取り出し口を閉塞した状態で当該取り出し口の内側に位置しかつ 取り出し口の上縁および側縁に向けて開口する横樋および竪樋を連続して設け、 前記竪樋を前記箱本体あるいは取り出し口用蓋体の下部を通して外部側に連通さ せた構成としたことを特徴としており、このような郵便箱の構成を前述した従来 の課題を解決するための手段としている。
【0007】 そして、一実施態様において、取り出し口用蓋体に箱内部視認用の開口を設け ると共に前記開口を閉塞する透明材よりなる閉塞プレートを前記取り出し口用蓋 体に取り付け、前記取り出し口用蓋体の上縁部と前記閉塞プレートに一体で設け た横樋構成部とにより横樋を形成すると共に前記取り出し口用蓋体の側縁部と前 記閉塞プレートに一体でかつ前記横樋構成部に連続して設けた竪樋構成部とによ り竪樋を形成した構成としている。
【0008】
【考案の作用】
この考案に係わる郵便箱では、上記した構成としてあるので、雨脚が強い場合 や強風を伴う降雨の場合に、箱本体と取り出し口用蓋体との間から雨水が浸入し たとしても、まず、本体側雨樋で浸入した雨水を受けるため、箱本体の内部にま で入り込むことがない。
【0009】 また、雨脚が強い場合や強風を伴う降雨の場合に、箱本体と取り出し口用蓋体 との間から多量の雨水が一時に浸入し、これらの雨水を本体側雨樋だけでは受け きれずに取り出し口の周縁側に溢れ出るようなことがあっても、これらの雨水は 取り出し口用蓋体に設けた横樋およびこれに連続する竪樋を通して排出されるこ とから、箱本体の内部にまで入り込むことがなく、したがって、箱本体内部の郵 便物や新聞などの内容物に対する雨水の付着は防止されることとなる。
【0010】 さらに、実施態様による郵便箱では、上記した構成としてあるので、横樋構成 部およびこれに連続する竪樋構成部を一体で設けた閉塞プレートを取り出し口用 蓋体に取り付けると、この閉塞プレート以外に他の部品を用いることなく、取り 出し口用蓋体との間に横樋およびこれに連続する竪樋が形成されることになるの で、部品のコストは低く抑えられると共に、横樋および竪樋の形成も簡単に行え ることとなる。
【0011】
【実施例】
以下、この考案を図面に基づいて説明する。
【0012】 図1ないし図6はこの考案に係わる郵便箱の一実施例を示している。
【0013】 図1ないし図4に示すように、この郵便箱1は、略直方体形状をなす箱本体2 を備えている。この箱本体2は、正面(図1左側面)に差入れ口2aを有してい ると共に、背面(図1右側面)の突出部分2bに取り出し口2cを有しており、 差入れ口2aは、箱本体2の内部でかつこの差入れ口2aの上側において上端を ヒンジ3を介して支持させた差入れ口用蓋体4によって、閉塞・開放するように してある。この場合、ヒンジ3に図示しない捩じりばねを設けることによって、 差入れ口用蓋体4を差入れ口2aの周縁部に常時押し付けるようにしてあり、風 で差入れ口用蓋体4が動いてしまうことがないようにしてある。また、箱本体2 の内部でかつ差入れ口2aの下には箱本体2の下端に連続する雨樋5が設けてあ り、郵便物などを差入れる際に、僅かにできる隙間から入り込む雨水をこの雨樋 5で受けて、箱本体2の下端に設けた図示しない排水孔を通して排出するように してある。
【0014】 また、この郵便箱1は、箱本体2の取り出し口2cを閉塞・開放する取り出し 口用蓋体10を備えている。この取り出し口用蓋体10は、取り出し口2cの周 縁外側に設けた上方に向けて開口する上枠兼雨樋(本体側雨樋)6a,左右竪枠 6b,6bおよび下枠6cからなる雨水避け枠体6の全体を嵌合する形状をなす ものであって、その下端を箱本体2の底面における背面側端部に水平軸7を介し て取り付けてあり、図2に示すように、倒し窓の要領で開閉操作するものとして ある。この場合、取り出し口用蓋体10の下端側には、この取り出し口用蓋体1 0とほぼ直角をなしかつ箱本体2側に突出する受けプレート8が取り付けてあり 、取り出し口用蓋体10を倒して取り出し口2cを開けた際に、この取り出し口 用蓋体10とともに回動して、郵便物などの内容物の取り出しが容易なものとな るようにしている。
【0015】 そして、図5および図6にも示すように、この取り出し口用蓋体10の中央部 分には箱内部視認用の開口10aが設けてあると共に、裏側(箱本体2側)には アクリル樹脂(透明材)よりなる閉塞プレート11が取り付けてあり、開口10 aに閉塞プレート11の中央部分に形成した突出平面部11aを嵌合させること により、開口10aにおいて段差が生じないようにしている。
【0016】 この実施例において、アクリル樹脂よりなる閉塞プレート11の上縁には、取 り出し口用蓋体10の上縁部10bと対向する上縁囲い壁部(横樋構成部)11 bが上縁傾斜底部(横樋構成部)11cを介して一体で設けてあると共に、閉塞 プレート11の側縁には、取り出し口用蓋体10の側縁部10cと対向する側縁 囲い壁部(竪樋構成部)11dが側縁傾斜底部(竪樋構成部)11eを介して同 じく一体でかつ上縁囲い壁部11bおよび上縁傾斜底部11cに各々連続して設 けてある。つまり、取り出し口用蓋体10の上縁部10bと上縁囲い壁部11b と上縁傾斜底部11cとにより、取り出し口2cの上縁に向けて開口する横樋1 2Aを形成していると共に、取り出し口用蓋体10の側縁部10cと側縁囲い壁 部11dと側縁傾斜底部11eとにより、取り出し口2cの側縁に向けて開口し かつ横樋12Aに連続する竪樋12Bを形成している。そして、取り出し口用蓋 体10により取り出し口2cを閉じた状態において、上縁囲い壁部11bおよび 側縁囲い壁部11dを箱本体2の内部側に位置させる、すなわち、横樋12Aお よびこれに連続する竪樋12Bを取り出し口2cの内側に位置させるようになす ことにより、取り出し口用蓋体10と箱本体2との間から浸入して取り出し口2 cの周縁をつたわったり、雨水避け枠体6の上枠兼雨樋6aから溢れ出たりした 雨水を、これらの横樋12Aおよび竪樋12Bにより受けて箱本体2の下端に流 し、図示しない排水孔を通して排出することができるようにしてある。
【0017】 さらに、閉塞プレート11には、突出平面部11aの上端部中央からその上方 にかけて凹部11fが一体形成してあり、この凹部11fに被さる取り出し口用 蓋体10に設けた開口10aの上側周縁部分を取り出し口用蓋体10の引き手と して用いるようにしている。
【0018】 なお、図1,図2および図4において、符号9は庇であって、取り出し口用蓋 体10の上端と箱本体2との間から雨水が浸入するのを防ぐようにしている。
【0019】 上記した郵便箱1において、雨脚が強くない場合には、箱本体2と取り出し口 用蓋体10の上端との間を庇9が上方から覆うので、両者の間の隙間から雨水が 浸入することはほとんどなく、たとえ、箱本体2と取り出し口用蓋体10の上端 との隙間から雨水が浸入したとしても、雨水避け枠体6の上枠兼雨樋6aで浸入 した雨水を受けることから、この雨水が箱本体2の内部にまで入り込むことはな い。
【0020】 また、雨脚が強い場合や強風を伴う降雨の場合には、万一、庇9を越えて箱本 体2と取り出し口用蓋体10との間から雨水が浸入し、この雨水が取り出し口2 cの周縁をつたわったり、雨水避け枠体6の上枠兼雨樋6aから溢れ出たりして も、取り出し口用蓋体10の上縁部10b,閉塞プレート11の上縁囲い壁部1 1bおよび上縁傾斜底部11cからなる横樋12Aと取り出し口用蓋体10の側 縁部10c,閉塞プレート11の側縁囲い壁部11dおよび側縁傾斜底部11e からなる竪樋12Bとにより、これらの雨水を受けて外部に排出するので、雨水 が箱本体2の内部にまで入り込むことがなく、したがって、箱本体2の内部にあ る郵便物や新聞などの内容物が雨水で濡れてしまうことは一切なくなる。
【0021】 上記した実施例では、アクリル樹脂よりなる閉塞プレート11に設けた上縁囲 い壁部11bおよび側縁囲い壁部11dが上縁傾斜底部11cおよび側縁傾斜底 部11eを介して取り出し口用蓋体10の上縁部10bおよび側縁部10cに対 向するようになすことによって、横樋12Aおよび竪樋12Bを形成するように しているが、上縁囲い壁部11b,側縁囲い壁部11d,上縁傾斜底部11cお よび側縁傾斜底部11eは、閉塞プレート11を真空成形により製造する際に一 体でかつ同時に形成されるので、横樋12Aおよび竪樋12Bを形成するのに他 の部品を用いる必要がなく、部品コストの上昇を抑える点で貢献することができ 、横樋12Aおよび竪樋12Bの形成も容易に行えることとなる。
【0022】 なお、この考案に係わる郵便箱の詳細な構成は、上記した実施例に限定される ものではない。
【0023】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案に係わる郵便箱によれば、上記した構成とした から、雨脚が強い場合や強風を伴う降雨の場合に、箱本体と取り出し口用蓋体と の間から雨水が浸入したとしても、まず、本体側雨樋でこの雨水を受けて外部に 排出してしまううえ、たとえ、本体側雨樋から雨水が溢れ出るようなことがあっ ても、箱本体の内部にまで雨水が浸入する前に、この雨水を横樋およびこれに連 続する竪樋によって外部に排出してしまうため、届けられた郵便物や新聞などの 内容物に雨水が付着するのを完全に防止することが可能であるという非常に優れ た効果がもたらされ、実施態様においては、上記効果に加えて、横樋構成部およ びこれに連続する竪樋構成部を一体で設けた閉塞プレートを取り出し口用蓋体に 取り付けるだけで、この閉塞プレートの他には部品を一切用いることなく、横樋 およびこれに連続する竪樋を形成することができるため、部品コストの上昇抑制 および組み立ての簡略化に貢献することが可能であるという優れた効果がもたら される。
【提出日】平成5年8月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、箱本体の背面や側面などの縦の面に取り出し口を備えた郵便箱に 係わり、とくに、箱本体内部から郵便物や新聞などの内容物を取り出し易くした うえで防水性をも向上させた郵便箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記したような郵便箱としては、例えば、正面に差入れ口を有しかつ背 面に取り出し口を有した箱本体と、差入れ口の下側の縁部に設けた雨樋と、取り 出し口の上側の縁部に設けた雨樋と、差入れ口を閉塞・開放する差入れ口用蓋体 と、取り出し口を閉塞・開放する取り出し口用蓋体を備え、この取り出し口用蓋 体の下部側を取り出し口の下側で回動可能にして、倒し窓の要領で操作するよう にした構成をなすものがあった。
【0003】 この郵便箱では、取り出し口用蓋体を倒し操作して取り出し口を開放した場合 、箱本体と取り出し口用蓋体との間に広い開口部が形成されるので、取り出し口 からは郵便物や新聞などの内容物が取り出し易いものとなっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来の郵便箱において、雨脚がそれ程強くない場合には、 取り出し口の上側の縁部に設けた雨樋で雨水を受けるため、箱本体と取り出し口 用蓋体の上端との間からほとんど雨水が浸入することがなく、箱本体の内部にあ る郵便物などの内容物が濡れてしまうことはないが、雨脚が強い場合や強風を伴 う降雨の場合には、前記雨樋で受けた雨水がここから溢れて箱本体と取り出し口 用蓋体との間から浸入することがあり、この浸入した雨水が、取り出し口の周縁 をつたわって箱本体の内部にまで入り込んで内容物を濡らしてしまう恐れがある という問題を有しており、この問題を解決することが従来の課題であった。
【0005】
【考案の目的】
この考案は、上記した従来の課題に着目してなされたものであり、部品コスト の上昇を抑えると共に組み立てを容易なものとしたうえで、雨脚が強いときや強 風を伴う降雨のときであっても、届けられた郵便物や新聞などの内容物が濡れて しまうのを防止することができる郵便箱を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案は、差入れ口を有すると共に取り出し口を有する箱本体と、下端に設 けた水平軸を介して箱本体に回動可能に取り付けられて取り出し口を閉塞・開放 する取り出し口用蓋体を備えた郵便箱において、箱本体における取り出し口の上 縁部分でかつ取り出し口用蓋体の上端部が当接する部分の下方には上方に向けて 開口する本体側雨樋を設けると共に、取り出し口用蓋体には箱本体の取り出し口 を閉塞した状態で当該取り出し口の内側に位置しかつ取り出し口の上縁および側 縁に向けて開口する横樋および竪樋を連続して設け、竪樋を箱本体あるいは取り 出し口用蓋体の下部を通して外部側に連通させた構成としたことを特徴としてお り、このような郵便箱の構成を前述した従来の課題を解決するための手段として いる。
【0007】 そして、一実施態様において、取り出し口用蓋体の側端部が当接する部分の内 側において取り出し口の側縁部分から箱本体外側に突出しかつ本体側雨樋の底部 分に上端が連続する雨水誘導壁を設けると共に、雨水誘導壁を箱本体あるいは取 り出し口用蓋体の下部を通して外部側に連通させた構成としており、より好まし い実施態様では、取り出し口用蓋体に開口を設けると共に開口を閉塞する閉塞プ レートを取り出し口用蓋体に取り付け、取り出し口用蓋体の上縁部と閉塞プレー トに一体で設けた上縁対向壁部および底部からなる横樋構成部分とにより横樋を 形成すると共に取り出し口用蓋体の側縁部と閉塞プレートに一体でかつ横樋構成 部分の上縁対向壁部および底部にそれぞれ連続して設けた側縁対向壁部および底 部からなる竪樋構成部分とにより竪樋を形成した構成としている。
【0008】
【考案の作用】
この考案に係わる郵便箱では、上記した構成としてあるので、雨脚が強い場合 や強風を伴う降雨の場合に、箱本体と取り出し口用蓋体との間から雨水が浸入し たとしても、まず、本体側雨樋で浸入した雨水を受けるため、箱本体の内部にま で入り込むことがない。
【0009】 また、雨脚が強い場合や強風を伴う降雨の場合に、箱本体と取り出し口用蓋体 との間から多量の雨水が一時に浸入し、これらの雨水を本体側雨樋だけでは受け きれずに取り出し口の周縁側に溢れ出るようなことがあっても、これらの雨水は 取り出し口用蓋体に設けた横樋およびこれに連続する竪樋を通して排出されるこ とから、箱本体の内部にまで入り込むことがなく、したがって、箱本体内部の郵 便物や新聞などの内容物に対する雨水の付着は防止されることとなる。
【0010】 さらに、実施態様による郵便箱では、上記した構成としてあるので、取り出し 口用蓋体の横樋および竪樋の他に、箱本体側にも排水経路が形成されることとな り、本体側両樋で多量の雨水を受けた場合には、雨水は誘導壁をつたわって外部 側に排出されるので、箱本体内部に雨水が入り込むのを阻止する機能はより一層 向上することとなる。
【0011】 さらにまた、より好ましい実施態様による郵便箱では、横樋構成部分およびこ れに連続する竪樋構成部分を一体で設けた閉塞プレートを取り出し口用蓋体に取 り付けると、この閉塞プレート以外に他の部品を用いることなく、取り出し口用 蓋体との間に横樋およびこれに連続する竪樋が形成されることになるので、部品 のコストは低く抑えられると共に、横樋および竪樋の形成も簡単に行えることと なる。
【0012】
【実施例】
以下、この考案を図面に基づいて説明する。
【0013】 図1ないし図6はこの考案に係わる郵便箱の一実施例を示している。
【0014】 図1ないし図4に示すように、この郵便箱1は、略直方体形状をなす箱本体2 を備えている。この箱本体2は、正面(図1左側面)に差入れ口2aを有してい ると共に、背面(図1右側面)の突出部分2bに取り出し口2cを有しており、 差入れ口2aは、箱本体2の内部でかつこの差入れ口2aの上側において上端を ヒンジ3を介して支持させた差入れ口用蓋体4によって、閉塞・開放するように してある。この場合、ヒンジ3に図示しない捩じりばねを設けることによって、 差入れ口用蓋体4を差入れ口2aの周縁部に常時押し付けるようにしてあり、風 で差入れ口用蓋体4が動いてしまうことがないようにしてある。また、箱本体2 の内部でかつ差入れ口2aの下には箱本体2の下端に連続する雨樋5が設けてあ り、郵便物などを差入れる際に、僅かにできる隙間から入り込む雨水をこの雨樋 5で受けて、箱本体2の下端に設けた図示しない排水孔を通して排出するように してある。
【0015】 また、この郵便箱1は、箱本体2の取り出し口2cを閉塞・開放する取り出し 口用蓋体10を備えている。この取り出し口用蓋体10は、取り出し口2cの周 縁外側に設けた上方に向けて開口する上枠兼雨樋(本体側雨樋)6aと、上端が この上枠兼雨樋6aにおける底部分の両端部に各々連続して上枠兼雨樋6aで受 けた雨水を箱本体2の下端に設けた図示しない排水孔に導く左右竪枠(雨水誘導 壁)6b,6bと、下枠6cと、からなる雨水避け枠体6の全体を嵌合する形状 をなすものであって、その下端を箱本体2の底面における背面側端部に水平軸7 を介して取り付けてあり、図2に示すように、倒し窓の要領で開閉操作するもの としてある。この場合、取り出し口用蓋体10の下端側には、この取り出し口用 蓋体10とほぼ直角をなしかつ箱本体2側に突出する受けプレート8が取り付け てあり、取り出し口用蓋体10を倒して取り出し口2cを開けた際に、この取り 出し口用蓋体10とともに回動して、郵便物などの内容物の取り出しが容易なも のとなるようにしている。
【0016】 そして、この実施例において、図5および図6にも示すように、この取り出し 口用蓋体10の中央部分には箱内部視認用の開口10aが設けてあると共に、裏 側(箱本体2側)にはアクリル樹脂よりなる閉塞プレート11が取り付けてあり 、開口10aに閉塞プレート11の中央部分に形成した突出平面部11aを嵌合 させることにより、開口10aにおいて段差が生じないようにしている。
【0017】 この実施例において、アクリル樹脂よりなる閉塞プレート11の上縁には、取 り出し口用蓋体10の上縁部10bと対向する上縁対向壁部(横樋構成部分)1 1bが上縁傾斜底部(横樋構成部分)11cを介して一体で設けてあると共に、 閉塞プレート11の側縁には、取り出し口用蓋体10の側縁部10cと対向する 側縁対向壁部(竪樋構成部分)11dが側縁傾斜底部(竪樋構成部分)11eを 介して同じく一体でかつ上縁対向壁部11bおよび上縁傾斜底部11cに各々連 続して設けてある。つまり、取り出し口用蓋体10の上縁部10bと上縁対向壁 部11bと上縁傾斜底部11cとにより、取り出し口2cの上縁に向けて開口す る横樋12Aを形成していると共に、取り出し口用蓋体10の側縁部10cと側 縁対向壁部11dと側縁傾斜底部11eとにより、取り出し口2cの側縁に向け て開口しかつ横樋12Aに連続する竪樋12Bを形成している。そして、取り出 し口用蓋体10により取り出し口2cを閉じた状態において、上縁対向壁部11 bおよび側縁対向壁部11dを箱本体2の内部側に位置させる、すなわち、横樋 12Aおよびこれに連続する竪樋12Bを取り出し口2cの内側に位置させるよ うになすことにより、取り出し口用蓋体10と箱本体2との間から浸入して取り 出し口2cの周縁をつたわったり、雨水避け枠体6の左右竪枠6b,6bだけで は図示しない排水孔側に導ききれずに上枠兼雨樋6aから溢れ出たりした雨水を 、これらの横樋12Aおよび竪樋12Bにより受けて箱本体2の下端に流し、上 述した排水孔を通して排出することができるようにしてある。
【0018】 さらに、閉塞プレート11には、突出平面部11aの上端部中央からその上方 にかけて凹部11fが一体形成してあり、この凹部11fに被さる取り出し口用 蓋体10に設けた開口10aの上側周縁部分を取り出し口用蓋体10の引き手と して用いるようにしている。
【0019】 なお、図1,図2および図4において、符号9は庇であって、取り出し口用蓋 体10の上端と箱本体2との間から雨水が浸入するのを防ぐようにしている。
【0020】 上記した郵便箱1において、雨脚が強くない場合には、箱本体2と取り出し口 用蓋体10の上端との間を庇9が上方から覆うので、両者の間の隙間から雨水が 浸入することはほとんどなく、たとえ、箱本体2と取り出し口用蓋体10の上端 との隙間から雨水が浸入したとしても、雨水避け枠体6の上枠兼雨樋6aで浸入 した雨水を受けると共に左右竪枠6b,6bによって雨水を排水孔側に導くこと から、この雨水が箱本体2の内部にまで入り込むことはない。
【0021】 また、雨脚が強い場合や強風を伴う降雨の場合には、万一、庇9を越えて箱本 体2と取り出し口用蓋体10との間から雨水が浸入し、この雨水が取り出し口2 cの周縁をつたわったり、雨水避け枠体6の左右竪枠6b,6bだけで誘導しき れずに上枠兼雨樋6aから溢れ出たりしても、取り出し口用蓋体10の上縁部1 0b,閉塞プレート11の上縁対向壁部11bおよび上縁傾斜底部11cからな る横樋12Aと取り出し口用蓋体10の側縁部10c,閉塞プレート11の側縁 対向壁部11dおよび側縁傾斜底部11eからなる竪樋12Bとにより、これら の雨水を受けて外部に排出するので、雨水が箱本体2の内部にまで入り込むこと がなく、したがって、箱本体2の内部にある郵便物や新聞などの内容物が雨水で 濡れてしまうことは一切なくなる。
【0022】 上記した実施例では、アクリル樹脂よりなる閉塞プレート11に設けた上縁対 向壁部11bおよび側縁対向壁部11dが上縁傾斜底部11cおよび側縁傾斜底 部11eを介して取り出し口用蓋体10の上縁部10bおよび側縁部10cに対 向するようになすことによって、横樋12Aおよび竪樋12Bを形成するように しているが、上縁対向壁部11b,側縁対向壁部11d,上縁傾斜底部11cお よび側縁傾斜底部11eは、閉塞プレート11を真空成形により製造する際に一 体でかつ同時に形成されるので、横樋12Aおよび竪樋12Bを形成するのに他 の部品を用いる必要がなく、部品コストの上昇を抑える点で貢献することができ 、横樋12Aおよび竪樋12Bの形成も容易に行えることとなる。
【0023】 なお、この考案に係わる郵便箱の詳細な構成は、上記した実施例に限定される ものではない。
【0024】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案に係わる郵便箱によれば、上記した構成とした から、雨脚が強い場合や強風を伴う降雨の場合に、箱本体と取り出し口用蓋体と の間から雨水が浸入したとしても、まず、本体側雨樋でこの雨水を受け、たとえ 、本体側雨樋から雨水が溢れ出るようなことがあっても、箱本体の内部にまで雨 水が浸入する前に、この雨水を横樋およびこれに連続する竪樋によって外部に排 出してしまうため、届けられた郵便物や新聞などの内容物に雨水が付着するのを 完全に防止することが可能であるという非常に優れた効果がもたらされ、実施態 様においては、箱本体側にも排水経路が形成されることとなり、本体側雨樋で多 量の雨水を受けた場合には、雨水誘導壁をつたわって雨水が外部に排出されるの で、箱本体内部への雨水の浸入を確実に阻止することができるという極めて優れ た効果がもたらされ、より好ましい実施態様では、上記効果に加えて、横樋構成 部分およびこれに連続する竪樋構成部分を一体で設けた閉塞プレートを取り出し 口用蓋体に取り付けるだけで、この閉塞プレートの他には部品を一切用いること なく、横樋およびこれに連続する竪樋を形成することができるため、部品コスト の上昇抑制および組み立ての簡略化に貢献することが可能であるという優れた効 果がもたらされ、閉塞プレートを透明材により形成すれば、取り出し口用蓋体の 開口から箱内部を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係わる郵便箱の一実施例を示す側面
方向からの縦断面説明図である。
【図2】図1に示した郵便箱の取り出し口を開けた状態
の全体斜視説明図である。
【図3】図1に示した郵便箱の正面説明図である。
【図4】図1に示した郵便箱の背面説明図である。
【図5】図1に示した郵便箱における取り出し口用蓋体
の全体斜視説明図である。
【図6】図5に示した取り出し口用蓋体の分解斜視説明
図である。
【符号の説明】
1 郵便箱 2 箱本体 2a 差入れ口 2c 取り出し口 6a 上枠兼雨樋(本体側雨樋) 7 水平軸 10 取り出し口用蓋体 10a 開口 10b 取り出し口用蓋体の上縁部 10c 取り出し口用蓋体の側縁部 11 閉塞プレート 11b 上縁囲い壁部(横樋構成部) 11c 上縁傾斜底部(横樋構成部) 11d 側縁囲い壁部(竪樋構成部) 11e 側縁傾斜底部(竪樋構成部) 12A 横樋 12B 竪樋
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 郵便箱
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係わる郵便箱の一実施例を示す側面
方向からの縦断面説明図である。
【図2】図1に示した郵便箱の取り出し口を開けた状態
の全体斜視説明図である。
【図3】図1に示した郵便箱の正面説明図である。
【図4】図1に示した郵便箱の背面説明図である。
【図5】図1に示した郵便箱における取り出し口用蓋体
の全体斜視説明図である。
【図6】図5に示した取り出し口用蓋体の分解斜視説明
図である。
【符号の説明】 1 郵便箱 2 箱本体 2a 差入れ口 2c 取り出し口 6a 上枠兼雨樋(本体側雨樋) 6b 竪枠(雨水誘導壁) 7 水平軸 10 取り出し口用蓋体 10a 開口 10b 取り出し口用蓋体の上縁部 10c 取り出し口用蓋体の側縁部 11 閉塞プレート 11b 上縁対向壁部(横樋構成部分) 11c 上縁傾斜底部(横樋構成部分) 11d 側縁対向壁部(竪樋構成部分) 11e 側縁傾斜底部(竪樋構成部分) 12A 横樋 12B 竪樋
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差入れ口を有すると共に取り出し口を有
    する箱本体と、下端に設けた水平軸を介して前記箱本体
    に回動可能に取り付けられて前記取り出し口を閉塞・開
    放する取り出し口用蓋体を備えた郵便箱において、前記
    箱本体における取り出し口の上縁部分でかつ前記取り出
    し口用蓋体の上端部が当接する部分の下方には上方に向
    けて開口する本体側雨樋を設けると共に、前記取り出し
    口用蓋体には前記箱本体の取り出し口を閉塞した状態で
    当該取り出し口の内側に位置しかつ取り出し口の上縁お
    よび側縁に向けて開口する横樋および竪樋を連続して設
    け、前記竪樋を前記箱本体あるいは取り出し口用蓋体の
    下部を通して外部側に連通させたことを特徴とする郵便
    箱。
  2. 【請求項2】 取り出し口用蓋体に箱内部視認用の開口
    を設けると共に前記開口を閉塞する透明材よりなる閉塞
    プレートを前記取り出し口用蓋体に取り付け、前記取り
    出し口用蓋体の上縁部と前記閉塞プレートに一体で設け
    た横樋構成部とにより横樋を形成すると共に前記取り出
    し口用蓋体の側縁部と前記閉塞プレートに一体でかつ前
    記横樋構成部に連続して設けた竪樋構成部とにより竪樋
    を形成した請求項1に記載の郵便箱。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009201697A (ja) * 2008-02-27 2009-09-10 Sankyo Tateyama Aluminium Inc 郵便受け箱
JP2018038502A (ja) * 2016-09-06 2018-03-15 富士機械製造株式会社 ロッカー
JP2019150408A (ja) * 2018-03-05 2019-09-12 株式会社デザインアーク 壁状部及び装置類

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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