JPH066313Y2 - 無段変速機用vベルトの金属ブロック - Google Patents
無段変速機用vベルトの金属ブロックInfo
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- JPH066313Y2 JPH066313Y2 JP1986042142U JP4214286U JPH066313Y2 JP H066313 Y2 JPH066313 Y2 JP H066313Y2 JP 1986042142 U JP1986042142 U JP 1986042142U JP 4214286 U JP4214286 U JP 4214286U JP H066313 Y2 JPH066313 Y2 JP H066313Y2
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Description
本考案は、金属ブロックと無段環状の金属帯とで構成さ
れる無段変速機用Vベルトにおいて、これらの金属ブロ
ックを改良したもの関する。
れる無段変速機用Vベルトにおいて、これらの金属ブロ
ックを改良したもの関する。
一般に知られているとおり、Vベルト式無段変速機の代
表的なものは、有効径が変化する原動Vプーリおよび従
動Vプーリと、これら原動Vプーリ、従動Vプーリ間に
わたって掛け回されたVベルトとを主体にして構成され
ている。 かかる無段変速機の場合、原動Vプーリおよび/または
従動Vプーリの有効径を変化させることにより、ベルト
伝動比を無段階で設定することができる。 無段変速機用Vベルトの一つとして、多数の金属ブロッ
クと一重ないし多重の金属帯(無端環状体)とで構成さ
れたものが知られている。 これはV字形を形成するための傾斜面を両側に備えた多
数の金属ブロックが、無端環状をなす金属帯の全周にわ
たり互いに隣接して装着されたものである。 この種のVベルトは、特開昭46−4861号公報に開
示されて以来、実開昭58−22547号公報、実開昭
59−17350号公報、実開昭60−37646号公
報、その他の文献にみられる多くの周辺技術が開発され
ている。 上述した無段変速機用Vベルトの場合、つぎの点につい
て技術的に配慮しなければならない。 その一つは、ベルト駆動状態において金属帯が破断する
ことである。 このような破断事故は、金属ブロック群と金属帯との接
触面に摩擦抵抗が生じること、これら両者間に引張り応
力が発生すること、微視的にみて金属ブロック表面に存
在する多数の突起が金属帯の表面を傷つけることなど、
これらが複合して発生する。 他の一つは、ベルト駆動状態において、金属ブロック群
とVプーリとの接触面にも摩擦抵抗が生じるために、各
金属ブロックが摩耗することである。
表的なものは、有効径が変化する原動Vプーリおよび従
動Vプーリと、これら原動Vプーリ、従動Vプーリ間に
わたって掛け回されたVベルトとを主体にして構成され
ている。 かかる無段変速機の場合、原動Vプーリおよび/または
従動Vプーリの有効径を変化させることにより、ベルト
伝動比を無段階で設定することができる。 無段変速機用Vベルトの一つとして、多数の金属ブロッ
クと一重ないし多重の金属帯(無端環状体)とで構成さ
れたものが知られている。 これはV字形を形成するための傾斜面を両側に備えた多
数の金属ブロックが、無端環状をなす金属帯の全周にわ
たり互いに隣接して装着されたものである。 この種のVベルトは、特開昭46−4861号公報に開
示されて以来、実開昭58−22547号公報、実開昭
59−17350号公報、実開昭60−37646号公
報、その他の文献にみられる多くの周辺技術が開発され
ている。 上述した無段変速機用Vベルトの場合、つぎの点につい
て技術的に配慮しなければならない。 その一つは、ベルト駆動状態において金属帯が破断する
ことである。 このような破断事故は、金属ブロック群と金属帯との接
触面に摩擦抵抗が生じること、これら両者間に引張り応
力が発生すること、微視的にみて金属ブロック表面に存
在する多数の突起が金属帯の表面を傷つけることなど、
これらが複合して発生する。 他の一つは、ベルト駆動状態において、金属ブロック群
とVプーリとの接触面にも摩擦抵抗が生じるために、各
金属ブロックが摩耗することである。
金属帯の破断防止対策としては、相対的に金属帯の材質
を硬くし、金属ブロックの材質を軟らかくするのが有効
であり、金属ブロックの摩耗防止対策としては、これの
硬度を高めるのが有効であるといえる。 しかし、金属帯を防護するために金属ブロックを軟らか
くした場合は、Vプーリに対する金属ブロックの耐摩耗
性を確保することができず、逆に金属ブロックを防護す
べくこれの高度を高めた場合は、金属帯の破断を回避す
ることができない。 すなわち、二つの課題が技術的に対立するために、いず
れか一方を犠牲にしなければならない。 これらの課題を解決するために、たとえば、金属ブロッ
クとして金属帯よりも軟らかい材質のものを採用し、金
属ブロックの両側部(Vプーリと接触部)を焼き入れに
より硬くすることが考えられる。 このようにした場合は、金属ブロックの両側部を除く残
部が金属帯よりも軟らかいので、金属帯を傷つけること
がなく、かつ、金属ブロックの両側部がVプーリよりも
硬いので、Vプーリよる金属ブロックの摩耗を抑制する
ことができるが、金属ブロックの大部分が金属帯よりも
軟らかいために、つぎのような不都合が生じる。 すなわち、Vベルトを高速回転させたときの金属ブロッ
クが、振動、引張荷重、圧縮荷重、曲げ荷重、金属ブロ
ック相互の衝突、金属帯およびVプーリとの相対摩擦を
受けるなど、過酷な使用条件下におかれるので早期に変
形する虞があり、したがって、長期にわたり、円滑かつ
安定したベルト伝動機能を確保することができない。
を硬くし、金属ブロックの材質を軟らかくするのが有効
であり、金属ブロックの摩耗防止対策としては、これの
硬度を高めるのが有効であるといえる。 しかし、金属帯を防護するために金属ブロックを軟らか
くした場合は、Vプーリに対する金属ブロックの耐摩耗
性を確保することができず、逆に金属ブロックを防護す
べくこれの高度を高めた場合は、金属帯の破断を回避す
ることができない。 すなわち、二つの課題が技術的に対立するために、いず
れか一方を犠牲にしなければならない。 これらの課題を解決するために、たとえば、金属ブロッ
クとして金属帯よりも軟らかい材質のものを採用し、金
属ブロックの両側部(Vプーリと接触部)を焼き入れに
より硬くすることが考えられる。 このようにした場合は、金属ブロックの両側部を除く残
部が金属帯よりも軟らかいので、金属帯を傷つけること
がなく、かつ、金属ブロックの両側部がVプーリよりも
硬いので、Vプーリよる金属ブロックの摩耗を抑制する
ことができるが、金属ブロックの大部分が金属帯よりも
軟らかいために、つぎのような不都合が生じる。 すなわち、Vベルトを高速回転させたときの金属ブロッ
クが、振動、引張荷重、圧縮荷重、曲げ荷重、金属ブロ
ック相互の衝突、金属帯およびVプーリとの相対摩擦を
受けるなど、過酷な使用条件下におかれるので早期に変
形する虞があり、したがって、長期にわたり、円滑かつ
安定したベルト伝動機能を確保することができない。
本考案はこのような技術的課題に鑑み、金属帯の破断防
止、金属ブロックの摩擦防止を技術的に両立させるとと
もに、円滑かつ安定したベルト伝動機能を長期にわたり
確保することのできる無段変速機用Vベルトの金属ブロ
ックを提供しようとするものである。
止、金属ブロックの摩擦防止を技術的に両立させるとと
もに、円滑かつ安定したベルト伝動機能を長期にわたり
確保することのできる無段変速機用Vベルトの金属ブロ
ックを提供しようとするものである。
本考案は所期の目的を達成するために、無段変速機用の
Vプーリに掛け回される無段変速機用のVベルトが、無
端環状をなす金属帯と、金属帯の全周にわたり互いに隣
接して装着された多数の金属ブロックとを含み、かつ、
無段変速機用Vベルトにおける金属ブロックが、Vプー
リに対応する傾斜面部を幅方向の両側面に備えた基体部
と、基体部の上面より立ち上がる立ち上がり部と、これ
ら基体部、立ち上がり部により囲われたベルト係合部と
を備えており、そのベルト係合部が金属帯と接触自在に
対応しているとともに、その傾斜面部がVプーリと接触
自在に対応しているものにおいて、金属ブロックのベル
ト係合部が金属帯よりも硬度の低い低硬度層からなり、
金属ブロックのベルト係合部を除く残部がVプーリより
も硬度の高い高硬度層からなることを特徴とする。
Vプーリに掛け回される無段変速機用のVベルトが、無
端環状をなす金属帯と、金属帯の全周にわたり互いに隣
接して装着された多数の金属ブロックとを含み、かつ、
無段変速機用Vベルトにおける金属ブロックが、Vプー
リに対応する傾斜面部を幅方向の両側面に備えた基体部
と、基体部の上面より立ち上がる立ち上がり部と、これ
ら基体部、立ち上がり部により囲われたベルト係合部と
を備えており、そのベルト係合部が金属帯と接触自在に
対応しているとともに、その傾斜面部がVプーリと接触
自在に対応しているものにおいて、金属ブロックのベル
ト係合部が金属帯よりも硬度の低い低硬度層からなり、
金属ブロックのベルト係合部を除く残部がVプーリより
も硬度の高い高硬度層からなることを特徴とする。
本考案に係る金属ブロックを用いて無段変速機のVベル
トを構成するとき、多数の金属ブロックが、無端環状を
なす金属帯の全周にわたり、互いに隣接して装着され
る。 かくて構成されたVベルトは、無段変速機において、有
効径可変の原動Vプーリと従動Vプーリとに掛け回され
て駆動する。 本考案に係る金属ブロックは、金属帯と接触するベルト
係合部が金属帯よりも硬度の低い低硬度層からなり、ベ
ルト係合部を除く残部(Vプーリと接触する傾斜面部を
含む)がVプーリよりも硬度の高い高硬度層からなるの
で、上記ベルト駆動状態において、低硬度層により金属
帯の破断に対処することができ、高硬度層により金属ブ
ロック自身の摩耗を抑制することができる。 本考案に係る金属ブロックは、ベルト係合部を除く残部
(大部分)が高硬度層よりなるので、Vベルトを高速回
転させたときに、かかる高硬度層に依存して低硬度層を
バックアップしながら全体的に変形することない機械的
特性を発揮することができ、したがって、ベルト伝動機
能が長期にわたり円滑かつ安定する。
トを構成するとき、多数の金属ブロックが、無端環状を
なす金属帯の全周にわたり、互いに隣接して装着され
る。 かくて構成されたVベルトは、無段変速機において、有
効径可変の原動Vプーリと従動Vプーリとに掛け回され
て駆動する。 本考案に係る金属ブロックは、金属帯と接触するベルト
係合部が金属帯よりも硬度の低い低硬度層からなり、ベ
ルト係合部を除く残部(Vプーリと接触する傾斜面部を
含む)がVプーリよりも硬度の高い高硬度層からなるの
で、上記ベルト駆動状態において、低硬度層により金属
帯の破断に対処することができ、高硬度層により金属ブ
ロック自身の摩耗を抑制することができる。 本考案に係る金属ブロックは、ベルト係合部を除く残部
(大部分)が高硬度層よりなるので、Vベルトを高速回
転させたときに、かかる高硬度層に依存して低硬度層を
バックアップしながら全体的に変形することない機械的
特性を発揮することができ、したがって、ベルト伝動機
能が長期にわたり円滑かつ安定する。
はじめに、無段変速機とこれに用いられるVベルトとを
第3図に基づいて説明し、つぎに、本考案に係る金属ブ
ロックの実施例を第1図、第2図に基づいて説明する。 第3図に例示されたVベルト式無段変速機の場合、V溝
1を有する原動Vプーリ4およびV溝2を有する従動V
プーリ5と、これら原動Vプーリ4、従動Vプーリ5に
わたって掛け回されたVベルト3とを主体にして構成さ
れている。 第3図において、原動Vプーリ4は、V溝1を形成して
いる一対かつ同心の円錐板(図示せず)の相対間隔を調
整することにより、これの有効径を変化させることがで
きる。 第3図において、従動Vプーリ5も、V溝2を形成して
いる一対かつ同心の円錐板(図示せず)の相対間隔を調
整することにより、これらの有効径を変化させることが
できる。 第3図に例示されたVベルト3は、無端環状をなす金属
帯7と多数の金属ブロック6とを含み、多数の金属ブロ
ック6が、金属帯(無端環状体)5の全周にわたり、互
いに隣接するように装着されて構成されている。 上記における金属ブロック6は、金属の切削加工により
作製されることもあるが、これが焼結合金にて作製され
る場合は、各構成部が一体成形されるので、成形工数の
削減、量産性の点で望ましい。 上記における金属帯7としては、たとえば、鋼材からな
る一重ないし多重のものが任意に採用されるが、図示例
の場合、多重のものが採用されている。 第1図には、上述した金属ブロック6の一実施例が示さ
れている。 第1図に例示された凹形の金属ブロック6は、幅方向に
長い基体部6aと、基体部6aの上面両側から立ち上が
る二つの立ち上がり部6dとからなる。 金属ブロック6における基体部6aの幅方向の両端面
(両側面)には、原動Vプーリ4および/または従動V
プーリ5のV溝と対応する傾斜面部6bが形成されてお
り、金属ブロック6の基体部6aと両立ち上がり部6d
とで囲われた部所は、金属帯7が嵌まりこむ凹形のベル
ト係合部6cとなっている。 第1図において、金属ブロック6を同図点線の境界線
(仮想線)で区分にした場合、自明のとおり、ベルト係
合部6cの内面を形成している領域(後述する低硬度層
A)が、金属帯7と接触する部分に該当し、その残部領
域(後述する高硬度層B)が、Vプーリ4、5と接触す
る傾斜面部6bを含むこととなる。 このような金属ブロック6は、一例として、合金粉末体
の焼結法により成形加工され、その成形後、浸炭処理さ
れる。 浸炭処理に際して、金属ブロック6の前記A領域の表面
には、あらかじめ、メッキ処理(例:銅メッキ)、溶融
金属浸漬法(例:溶融銅)などの被膜形成手段を介して
浸炭防止用の被膜が形成され、その後、金属ブロック6
が浸炭処理される。 この浸炭処理によるとき、金属ブロック6の被膜(銅被
膜)を有する領域Aは浸炭されず、金属ブロック6の被
膜のない領域Bのみが浸炭されるので、金属ブロック6
には、低硬度層(非浸炭領域A)、および、高硬度層
(浸炭領域B)が形成される。 この場合、金属ブロック6の非浸炭領域A(以下低硬度
層ともいう)は、金属帯7と接触するベルト係合部6c
に該当するとともに、金属ブロック6の浸炭領域B(以
下高硬度層ともいう)は、ベルト係合部6cを除く残部
に該当し、その浸炭領域Bには、自明のとおり、Vプー
リと当接する傾斜面部6bも含まれる。 その他、高硬度層Bは、浸炭処理法のほか、公知ないし
周知の金属硬化処理手段でもつくることができる。 第1図の実施例に係る金属ブロック6は、たとえば、第
3図を参照して述べたVベルト3を構成するときに、多
数のものが、金属帯7の全周にわたり互いに隣接して装
着される。すなわち、各金属ブロック6のベルト係合部
6cを利用して、各金属ブロック6と金属帯7とが相対
係合されるとともに、これらがピン、クリップなどの止
具を介して相互に止着される。 このようにして構成されたVベルト3は、第2図に示さ
れているように、各金属ブロック6と金属帯7とがベル
ト係合部6c内において相対接触し、かつ、Vベルト3
が無段変速機の原動Vプーリ4、従動Vプーリ5にわた
って掛け回されたときに、各金属ブロック6の両傾斜面
部6bと両Vプーリ4、5とが相対接触する。 かかるVベルト3の使用態様において、Vベルト3が原
動Vプーリ4の駆動力を受けると、これの構成部材であ
る各金属ブロック6、金属帯7は一体となって回転す
る。 このとき、各金属ブロック6の両傾斜面部6bと両Vプ
ーリ4、5との間に摩擦抵抗が生じるとともに、各金属
ブロック6と金属帯7との周速度が一致しないためにこ
れらがスリップする。 両Vプーリ4、5に接触している金属ブロック6の傾斜
面部6bは、高硬度層(浸炭領域)Bの表層部であるた
めに耐摩耗性を発揮してこれの摩耗を抑制する。 金属帯7に接触している金属ブロック6のベルト係合部
6cの内面は、低硬度層(非浸炭領域)Aの表層部であ
るために、これよりも硬い金属帯7の内面を傷つけるこ
とがない。 すなわち、微視的にみてベルト係合部6cの内面に多数
の突起が存在するとしても、金属帯7の内面および両側
面がこれらの突起を擂り潰して、ベルト係合部の内面と
金属帯の前記各面とをなじませるので、金属ブロック6
は、金属帯7に破断原因となる傷を負わせないばかり
か、金属帯7と適合するようにもなる。 また、金属ブロック6の大部分が高硬度層(浸炭領域)
Bからなるので、Vベルトを高速回転させた場合でも、
これが変形しがたい。
第3図に基づいて説明し、つぎに、本考案に係る金属ブ
ロックの実施例を第1図、第2図に基づいて説明する。 第3図に例示されたVベルト式無段変速機の場合、V溝
1を有する原動Vプーリ4およびV溝2を有する従動V
プーリ5と、これら原動Vプーリ4、従動Vプーリ5に
わたって掛け回されたVベルト3とを主体にして構成さ
れている。 第3図において、原動Vプーリ4は、V溝1を形成して
いる一対かつ同心の円錐板(図示せず)の相対間隔を調
整することにより、これの有効径を変化させることがで
きる。 第3図において、従動Vプーリ5も、V溝2を形成して
いる一対かつ同心の円錐板(図示せず)の相対間隔を調
整することにより、これらの有効径を変化させることが
できる。 第3図に例示されたVベルト3は、無端環状をなす金属
帯7と多数の金属ブロック6とを含み、多数の金属ブロ
ック6が、金属帯(無端環状体)5の全周にわたり、互
いに隣接するように装着されて構成されている。 上記における金属ブロック6は、金属の切削加工により
作製されることもあるが、これが焼結合金にて作製され
る場合は、各構成部が一体成形されるので、成形工数の
削減、量産性の点で望ましい。 上記における金属帯7としては、たとえば、鋼材からな
る一重ないし多重のものが任意に採用されるが、図示例
の場合、多重のものが採用されている。 第1図には、上述した金属ブロック6の一実施例が示さ
れている。 第1図に例示された凹形の金属ブロック6は、幅方向に
長い基体部6aと、基体部6aの上面両側から立ち上が
る二つの立ち上がり部6dとからなる。 金属ブロック6における基体部6aの幅方向の両端面
(両側面)には、原動Vプーリ4および/または従動V
プーリ5のV溝と対応する傾斜面部6bが形成されてお
り、金属ブロック6の基体部6aと両立ち上がり部6d
とで囲われた部所は、金属帯7が嵌まりこむ凹形のベル
ト係合部6cとなっている。 第1図において、金属ブロック6を同図点線の境界線
(仮想線)で区分にした場合、自明のとおり、ベルト係
合部6cの内面を形成している領域(後述する低硬度層
A)が、金属帯7と接触する部分に該当し、その残部領
域(後述する高硬度層B)が、Vプーリ4、5と接触す
る傾斜面部6bを含むこととなる。 このような金属ブロック6は、一例として、合金粉末体
の焼結法により成形加工され、その成形後、浸炭処理さ
れる。 浸炭処理に際して、金属ブロック6の前記A領域の表面
には、あらかじめ、メッキ処理(例:銅メッキ)、溶融
金属浸漬法(例:溶融銅)などの被膜形成手段を介して
浸炭防止用の被膜が形成され、その後、金属ブロック6
が浸炭処理される。 この浸炭処理によるとき、金属ブロック6の被膜(銅被
膜)を有する領域Aは浸炭されず、金属ブロック6の被
膜のない領域Bのみが浸炭されるので、金属ブロック6
には、低硬度層(非浸炭領域A)、および、高硬度層
(浸炭領域B)が形成される。 この場合、金属ブロック6の非浸炭領域A(以下低硬度
層ともいう)は、金属帯7と接触するベルト係合部6c
に該当するとともに、金属ブロック6の浸炭領域B(以
下高硬度層ともいう)は、ベルト係合部6cを除く残部
に該当し、その浸炭領域Bには、自明のとおり、Vプー
リと当接する傾斜面部6bも含まれる。 その他、高硬度層Bは、浸炭処理法のほか、公知ないし
周知の金属硬化処理手段でもつくることができる。 第1図の実施例に係る金属ブロック6は、たとえば、第
3図を参照して述べたVベルト3を構成するときに、多
数のものが、金属帯7の全周にわたり互いに隣接して装
着される。すなわち、各金属ブロック6のベルト係合部
6cを利用して、各金属ブロック6と金属帯7とが相対
係合されるとともに、これらがピン、クリップなどの止
具を介して相互に止着される。 このようにして構成されたVベルト3は、第2図に示さ
れているように、各金属ブロック6と金属帯7とがベル
ト係合部6c内において相対接触し、かつ、Vベルト3
が無段変速機の原動Vプーリ4、従動Vプーリ5にわた
って掛け回されたときに、各金属ブロック6の両傾斜面
部6bと両Vプーリ4、5とが相対接触する。 かかるVベルト3の使用態様において、Vベルト3が原
動Vプーリ4の駆動力を受けると、これの構成部材であ
る各金属ブロック6、金属帯7は一体となって回転す
る。 このとき、各金属ブロック6の両傾斜面部6bと両Vプ
ーリ4、5との間に摩擦抵抗が生じるとともに、各金属
ブロック6と金属帯7との周速度が一致しないためにこ
れらがスリップする。 両Vプーリ4、5に接触している金属ブロック6の傾斜
面部6bは、高硬度層(浸炭領域)Bの表層部であるた
めに耐摩耗性を発揮してこれの摩耗を抑制する。 金属帯7に接触している金属ブロック6のベルト係合部
6cの内面は、低硬度層(非浸炭領域)Aの表層部であ
るために、これよりも硬い金属帯7の内面を傷つけるこ
とがない。 すなわち、微視的にみてベルト係合部6cの内面に多数
の突起が存在するとしても、金属帯7の内面および両側
面がこれらの突起を擂り潰して、ベルト係合部の内面と
金属帯の前記各面とをなじませるので、金属ブロック6
は、金属帯7に破断原因となる傷を負わせないばかり
か、金属帯7と適合するようにもなる。 また、金属ブロック6の大部分が高硬度層(浸炭領域)
Bからなるので、Vベルトを高速回転させた場合でも、
これが変形しがたい。
本考案に係る金属ブロックの場合は、金属帯と接触する
ベルト係合部が金属帯よりも硬度の低い低硬度層からな
るので、金属帯の損傷を防止することができ、ベルト係
合部を除く残部(Vプーリと接触する傾斜面部も含む)
がVプーリよりも硬度の高い高硬度層からなるので、金
属ブロック自身の摩耗を抑制することができ、しかも、
金属ブロックの大部分が高硬度層からなるので、Vベル
トを高速回転させてもこれが変形しがたい。 ゆえに、本考案に係る金属ブロックによるときは、対立
する二つの技術的課題を解決して、無段変速機用Vベル
トの寿命を高めることができるとともに、ベルト伝動機
能を長期にわたり円滑かつ安定にすることができる。
ベルト係合部が金属帯よりも硬度の低い低硬度層からな
るので、金属帯の損傷を防止することができ、ベルト係
合部を除く残部(Vプーリと接触する傾斜面部も含む)
がVプーリよりも硬度の高い高硬度層からなるので、金
属ブロック自身の摩耗を抑制することができ、しかも、
金属ブロックの大部分が高硬度層からなるので、Vベル
トを高速回転させてもこれが変形しがたい。 ゆえに、本考案に係る金属ブロックによるときは、対立
する二つの技術的課題を解決して、無段変速機用Vベル
トの寿命を高めることができるとともに、ベルト伝動機
能を長期にわたり円滑かつ安定にすることができる。
第1図は本考案に係る金属ブロックの一実施例を示した
斜視図、第2図は同実施例の金属ブロックをこれの使用
例と共に略示した正面図、第3図はVベルト式無段変速
機の一例を略示した説明図である。 3……Vベルト 4……原動Vプーリ 5……従動Vプーリ 6……金属ブロック 6a……基体部 6b……傾斜面部 6c……ベルト係合部 6d……立ち上がり部 7……金属帯 A……低硬度層 B……高硬度層
斜視図、第2図は同実施例の金属ブロックをこれの使用
例と共に略示した正面図、第3図はVベルト式無段変速
機の一例を略示した説明図である。 3……Vベルト 4……原動Vプーリ 5……従動Vプーリ 6……金属ブロック 6a……基体部 6b……傾斜面部 6c……ベルト係合部 6d……立ち上がり部 7……金属帯 A……低硬度層 B……高硬度層
Claims (1)
- 【請求項1】無段変速機用のVプーリに掛け回される無
段変速機用のVベルトが、無端環状をなす金属帯と、金
属帯の全周にわたり互いに隣接して装着された多数の金
属ブロックとを含み、かつ、無段変速機用Vベルトにお
ける金属ブロックが、Vプーリに対応する傾斜面部を幅
方向の両側面に備えた基体部と、基体部の上面より立ち
上がる立ち上がり部と、これら基体部、立ち上がり部に
より囲われたベルト係合部とを備えており、そのベルト
係合部が金属帯と接触自在に対応しているとともに、そ
の傾斜面部がVプーリと接触自在に対応しているものに
おいて、金属ブロックのベルト係合部が金属帯よりも硬
度の低い低硬度層からなり、金属ブロックのベルト係合
部を除く残部がVプーリよりも硬度の高い高硬度層から
なることを特徴とする無段変速機用Vベルトの金属ブロ
ック。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986042142U JPH066313Y2 (ja) | 1986-03-22 | 1986-03-22 | 無段変速機用vベルトの金属ブロック |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986042142U JPH066313Y2 (ja) | 1986-03-22 | 1986-03-22 | 無段変速機用vベルトの金属ブロック |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6314048U JPS6314048U (ja) | 1988-01-29 |
| JPH066313Y2 true JPH066313Y2 (ja) | 1994-02-16 |
Family
ID=30857779
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986042142U Expired - Lifetime JPH066313Y2 (ja) | 1986-03-22 | 1986-03-22 | 無段変速機用vベルトの金属ブロック |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH066313Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4503057B2 (ja) * | 2007-09-04 | 2010-07-14 | 本田技研工業株式会社 | 無段変速機用金属ベルト |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61116148A (ja) * | 1984-11-12 | 1986-06-03 | Toyota Motor Corp | 伝導ベルト用金属ブロツクの製造方法 |
-
1986
- 1986-03-22 JP JP1986042142U patent/JPH066313Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6314048U (ja) | 1988-01-29 |
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