JPH066364B2 - 農業用積層フィルム - Google Patents

農業用積層フィルム

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JPH066364B2
JPH066364B2 JP2703388A JP2703388A JPH066364B2 JP H066364 B2 JPH066364 B2 JP H066364B2 JP 2703388 A JP2703388 A JP 2703388A JP 2703388 A JP2703388 A JP 2703388A JP H066364 B2 JPH066364 B2 JP H066364B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は透明性、耐久性、耐摩擦性、防塵性及び耐衝撃
性の改良されたオレフィン系樹脂を主体とする農業用積
層フィルムに関する。
「従来の技術」 従来、農業用ハウス、トンネルハウス等の温室栽培に用
いられる温室被覆資材としてはポリ塩化ビニルフィルム
や、ポリエチレンフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重
合体フィルム等のポリオレフィン系樹脂フィルムが主と
して使用されている。これらのうちポリ塩化ビニルフィ
ルムは保温性、透明性、強靱性、耐久性等にすぐれてい
るので近年までこの分野で多用されてきた。しかしなが
ら、ポリ塩化ビニルフィルムは使用中にフィルム中に含
まれる可塑剤がフィルム表面にブリードする影響で塵埃
が付着して光線透過性が著しく損なわれ、ハウス内の温
度上昇を妨げるという欠点があるとともに使用後焼却処
理をすると塩酸ガスが発生するため廃棄処理が難しいと
いう問題がある。さらに低温では柔軟性を失い、耐衝撃
性が不良になるので寒冷地での使用に耐えないという問
題もある。
一方、オレフィン系樹脂フィルムはフィルム中に可塑剤
を含まず、化学的構造も安定しているため、長期の使用
中に光線透過性はほとんど変わらないし、焼却しても有
害ガスの発生がなくまた安価でかつ加工性にすぐれてい
るが、このフィルムはポリ塩化ビニルフィルムに比べて
耐久性が劣る欠点を有している。そのため前記長所をも
ちながら従来あまりハウス被覆フィルムとして利用され
なかったものである。
また、ポリオレフィン系樹脂フィルムの耐久性を改良し
た被覆フィルムとしては特開昭56−41254号公報
に見られるようにポリオレフィン系樹脂の特定のヒンダ
ードアミン系光安定剤と特定の極性を有する無機質微粉
末を添加してなるポリオレフィン系フィルムがあるが、
この場合耐久性はやや向上するもののフィルムの透明性
や物性強度が低下してしまう。さらに特開昭60−12
0732号公報、特開昭60−199039号公報、特
開昭61−31466号公報に見られるようにポリオレ
フィン系樹脂の特定のヒンダードアミン系光安定剤と特
定の複数組の酸化防止剤を添加してなるポリオレフィン
系樹脂組成物や、さらに特開昭62−43442号公報
に見られるようにポリオレフィン系樹脂に特定の有機リ
ン酸金属塩化合物と特定のヒンダードフェノール系酸化
防止剤を添加してなるポリオレフィン系樹脂組成物等が
知られているものの、これらの方法では酸化防止剤のポ
リオレフィン系樹脂にける拡散速度が大で、短期間にフ
ィルム表面に移行し、風雨にさらされて表面から流失し
てしまい長期間にわたって耐久性を保持することはでき
ない。さらに長期間耐久性を保持せしめる目的で、フィ
ルムにおける酸化防止剤添加濃度を高くしても、フィル
ム表面に移行する量が多くなるだけでフィルム内部の酸
化防止剤残存量は殆んど増加せず耐久性を長期間保持で
きない。しかも酸化防止剤添加濃度を高くするとフィル
ムの表面外観を悪化させかつ透明性を低下させる欠点が
生じる。
特に夏期の高温時には日射量も多くなり、それだけフィ
ルムの光劣化反応が促進されるばかりでなく、酸化防止
剤のフィルム表面への移行速度も大となり、両者相まっ
てフィルムの劣化が著しく速められるので、夏期の使用
において長期間の耐久性を保つのは著しく困難である。
「発明が解決しようとする問題点」 本発明者らはかかる実情に鑑みポリオレフィン系フィル
ムの具備する光線透過性、土壌の非汚染性、焼却処理性
等を損なうことなく極めて耐久性、透明性、防塵性、耐
摩擦性、及び耐衝撃性に優れた農業用フィルムを安価に
提供するため鋭意研究を重ねた結果、オレフィン系樹脂
に特定のハイドロタルサイト類化合物と有機リン酸金属
塩とを配合した樹脂組成物からなるフィルムの片面又は
両面にオレフィン系樹脂からなる被覆層を設けることに
より従来技術に比べて極めて優れた耐久性、透明性、防
塵性、耐摩擦性、及び耐衝撃性を兼ね備えたフィルムが
得られることを見いだし本発明を完成した。
「問題点を解決するための手段」 本発明の要旨は、ポリオレフィン系樹脂100重量部に
1〜25重量部のハイドロタルサイト類化合物と0.1〜
5重量部の有機リン酸金属塩化合物を配合した組成物か
らなる基層の片面又は両面にオレフィン系樹脂からなる
被覆層を設けることを特徴とする農業用積層フィルムに
ある。
以下に本発明をさらに詳細に説明する。
本発明において基層に使用されるオレフィン系樹脂とし
ては、α−オレフィン系の単独重合体、α−オレフィン
を主成分とする異種単量体との共重合体であり、例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン
共重合体、エチレン−ブテン共重合体、エチレン−4−
メチル−1−ペンテン共重合体、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体等が挙げられ
る。これらのうち、密度が0.910以上0.935以下の低密度
ポリエチレンやエチレン−α−オレフィン共重合体およ
び酢酸ビニル含有量が30重量%以下のエチレン−酢酸
ビニル共重合体が、透明性や耐久性および価格の点から
農業用フィルムとして好ましい。
なかでも、酢酸ビニル含有量が5重量%以上25重量%
以下のエチレン−酢酸ビニル共重合体はこれらのうちで
も特に透明性、柔軟性、耐久性等の点でより好ましい。
本発明において被覆層に使用されるオレフィン系樹脂は
上述した基層に使用されるオレフィン系樹脂と同じ範ち
ゅうに属するが、これらのうちでも特に耐摩擦特性の良
好な樹脂が好ましい。例えばポリエチレンの場合、密度
が0.910g/cm3以上0.935g/cm3以下でメルトインデック
スが0.1g/10分以上4g/10分以下のポリエチレンも
しくはエチレン−α−オレフィン共重合体が好ましい。
密度が0.910g/cm3以下では耐熱性の点で好ましくな
く、密度が0.935g/cm3以上では透明性の点で好ましく
ない。又、メルトインデックスが0.1g/10分以下では
加工性の点で好ましくなく4g/10分以上では摩擦特性
や強度の点で好ましくない。
また、エチレン−酢酸ビニル共重合体の場合、酢酸ビニ
ル含有量が15重量%以下、より好ましくは10重量%
以下でメルトインデックスが0.1g/10分以上4g/10
分以下、より好ましくは0.1g/10分以上1.5g/10分
以下のものが好ましい。酢酸ビニル含有量が15重量%
以上では耐熱性の点で好ましくなく、メルトインデック
スが0.1g/10分以下では加工性の点で4g/10分以上
では摩擦特性や強度の点で好ましくない。
また、エチレン−アクリル酸共重合体の場合、アクリル
酸含有量30重量%以下、より好ましくは25重量%以
下のものが好ましい。
本発明において使用されるハイドロタルサイト類化合物
とは一般式 M(1-x)・Alx・(OH)2・Xx/n・mH2O ただし式中Mはアルカリ土類金属およびZnをXはn価
のアニオンを示す。
そして、xおよびmは下記式の条件を満足する。
0<x<0.5 0≦m≦2 で表わされるハイドロタルサイト類化合物である。
上記式においてXは表わされるn価のアニオンの例とし
ては、Cl-、Br-、I-、NO3 -、ClO4 -、SO4 2−、CO3 2−、
SiO3 2-、HPO4 2-、HBO3 2-、PO4 3-、Fe(C
N)6 3-、Fe(CN)4 4-、CH3COO-、C6H4(O
H)COO-、 などの如きアニオンを例示することができる。
本発明の農業用積層フィルムで使用する上記ハイドロタ
ルサイト類化合物は、特に限定されるものではないが平
行光線透過率、フィルム加工性、物性等を特に向上させ
るためには屈折率1.47以上1.52以下平均2次粒子径5μ
m以下、BET比表面積が30m2/g以下が好ましい。
さらに、本発明においてハイドロタルサイト類化合物は
表面処理剤で処理して利用することができ、オレフィン
系樹脂に対する分散性ないし親和性を一層向上させて、
フィルムの加工適性及び物性に好ましい向上を与え、ま
た、平行光線透過性向上させるのにの役立つので好まし
い。このような表面処理剤の例としては、例えば、ラウ
リル酸ナトリウム、ラウリン酸カリウム、オレイン酸ナ
トリウム、オレイン酸カリウム、ステアリン酸ナトリウ
ム、ステアリン酸カリウム、パルミチン酸ナトリウム、
パルミチン酸カリウム、カプリン酸ナトリウム、カプリ
ン酸カリウム、ミリスチン酸ナトリウム、ミリスチン酸
カリウム、リノール酸ナトリウム、リノール酸カリウム
などの如き高級脂肪酸のアルカリ金属塩類;例えば、ラ
ウリル酸、パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、
カプリン酸、ミリスチン酸、リノール酸などの如き高級
脂肪酸類:例えば、イソプロピルトリイソステアロイル
チタネート、イソプロピルトリス(ジオクチルパイロホ
スフェート)チタネート、テトライソプロピルビス(ジ
オクチルホスファイト)チタネート、ビニルトリエトキ
シシラン、ガンマメタクリルオキシプロピルトリメトキ
シシラン、ガンマグリシドオキシプロピルトリメトキシ
シランなどの如きカップリング剤類;などを例示するこ
とができる。
これら表面処理剤による表面処理は、たとえば、温水に
ハイドロタルサイト類を懸濁した状態のところに、撹拌
下に、高級脂肪酸のアルカリ金属塩の水溶液を加える事
により、或いは、ハイドロタルサイト類粉末をヘンシェ
ルミキサー等の混合機により撹拌下、高級脂肪酸の融液
とか、カップリング剤の希釈液を滴下することにより行
うことができる。これら表面処理剤の量は適宜に選択変
更できるが、ハイドロタルサイト類化合物に対して、約
1〜約10重量%程度が適当である。
さらに本発明の主旨を損なわない限りは少量の他の金属
酸化物等の不純物を含んでもよい。
また、該ハイドロタルサイト類化合物の基層となるオレ
フィン系樹脂への配合割合は一般にオレフィン系樹脂1
00重量部に対し1〜25重量部が好ましく、2〜20
重量部がより好ましい。該配合物の配合量が1重量部未
満では得られるフィルムの保温性の改良効果があまり認
められず、また配合量が25重量部を越えると得られる
フィルムの強度が低下するので好ましくない。
さらに基層には、ハイドロタルサイト類化合物の分散を
より良好にするために例えばソルビタンモノステアレー
トのようなソルビタン脂肪酸エステルやグリセリンモノ
ステアレートのようなグリセリン脂肪酸エステルなどを
分散剤として組成物に対して0.1〜3重量部添加しても
よい。
本発明における有機リン酸金属塩化合物としては下記の
ような一般式 (式中、Mは、亜鉛、カルシウム、バリウム、マグネシ
ウム、コバルト又はストロンチュウムを意味する。また
R1、R2およびR3は各々、アルキル、アリール、アリ
ールアルキル、アルキルアリール又はエーテル結合を有
するアルキル基を意味する。) で示される化合物である。R1、R2及びR3で表わされ
るアルキル基の例としては、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、第2ブチル、
第3ブチル、アミル、ネオペンチル、イソアミル、ヘキ
シル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチル、イソオクチ
ル、2−エチルヘキシル、デシル、イソデシル、ラウリ
ル、トリデシル、C12〜C13混合アルキル、ステアリ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロオクチ
ル、シクロドデシル、4−メチルシクロヘキシル基等を
挙げることができる。
アリール基の例としては、フェニル、ナフチル基等を挙
げることができる。
アリールアルキル基の例としては、ベンジル、β−フェ
ニルエチル、α−フェニルプロピル、β−フェニルプロ
ピル基等を挙げることができる。
アルキルアリール基の例としては、トリル、キシリル、
エチルフェニル、ブチルフェニル、第3ブチルフェニ
ル、オクチルフェニル、イソオクチルフェニル、第3オ
クチルフェニル、ノニルフェニル、2,4−ジ−第3ブチ
ルフェニル基等が挙げられる。
エーテル結合を有するアルキル基としては、フルフリ
ル、テトラヒドロフルフリル、5−メチルフルフリル及
びα−メチルフルフリル基、又は、メチル−、エチル
−、イソプロピル−、ブチル−、イソブチル−、ヘキシ
ル−、シクロヘキシル−、フェニルセロソルブ残基;メ
チル−、エチル−、イソプロピル−、ブチル−、イソブ
チルカルビトール残基;トリエチレングリコールモノメ
チルエーテル、−モノエチルエーテル、−モノブチルエ
ーテル残基;グリセリン1,2−ジメチルエーテル、−1,3
−ジエチルエーテル、−1−エチル−2−プロピルエー
テル残基;ノニルフェノキシポリエトキシエチル、ラウ
ロキシポリエトキシエチル残基等が挙げられる。以上の
ような各種置換基を有する有機リン酸金属塩化合物は、
1種又は2種以上組み合わせて配合することができる。
その配合量は、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対
して0.1〜5重量部の範囲内、好ましくは、0.2〜5重量
部の範囲内で選ぶものとする。配合量が0.1重量部未満
ではハイドロタルサイト類化合物を併用したとしてもポ
リオレフィン系樹脂フィルムの耐久性は向上しない。他
方有機リン酸金属塩化合物の配合量が5重量部より多い
とフィルムの透明性が極度に劣ってしまうので好ましく
ない。前記範囲内では0.2〜2重量部が特に好ましい。
又金属の種類では亜鉛、カルシウムおよびバリウムが特
に好ましい。
又、本発明に係る積層フィルムには基層、被覆層ともに
必要に応じて下記の配合剤を使用することできる。
すなわち、可塑剤、有機リン酸エステル、エポキシ化合
物、熱安定剤、キレーター、滑剤、防曇剤(界面活性
剤)、ヒンダードアミン系光安定剤、紫外線吸収剤、赤
外線吸収剤、抗酸化剤、帯電防止剤、充填剤、防カビ
剤、防藻剤及び着色剤などである。
本発明に使用しうる可塑剤としては、ポリ塩化ビニルや
オレフィン−ビニルアルコール系共重合体等の可塑化に
常用されているものが使用される。特に好ましいのはグ
リセリン、エチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ソルビトール等の分子量250以下の低分子量の多
価アルコールである。これらは農業用フィルムとしては
不可欠の防曇性付与に際しても優れた効果を発揮する。
これらのアルコール系以外の可塑剤としては、例えばフ
タル酸ジブチル、フタル酸ヘプチル、フタル酸ジ−2−
エチルヘキシル等のフタル酸エステル類、フタル酸ブチ
ルベンジル、フタル酸ブチルラウリル、フタル酸メチル
オレイル等のフタル酸混基エステル類、アジピン酸ジオ
クチル、アジピン酸ジイソデシル、アゼライン酸ジオク
チル等の脂肪族2塩基酸エステル類、ジエチレングリコ
ールベンゾエート等のグリコールエステル類、オレイン
酸ブチル、アセチルリシノール酸メチル等の脂肪酸エス
テル類等が挙げられる。
使用しうる有機リン酸エステルとしてはトリクレジルホ
スフェート(TCP)、トリキシレニルホスフェート
(TXP)、ジキシレニルモノクレジルホスフェート、
モノキシレニルジクレジルホスフェート他、分子中に少
なくとも1個以上のエチルフェノールを有するリン酸エ
ステル等があげられる。
更に、原料がキシレノール、エチルフェノール及びクレ
ゾールを主成分とする混合アルコールであり、これらの
アルコール類を特定の比率で使用して製造されるリン酸
エステルも使用することができる。
エポキシ化合物としては例えば、エポキシ化大豆油、エ
ポキシ化アマニ油、エポキシ化魚油、エポキシ化トール
油脂肪酸エステル、エポキシ化牛脂油、エポキシ化ポリ
ブタジエン、エポキシステアリン酸メチル、エポキシス
テアリン酸ブチル、エポキシステアリン酸−2−エチル
ヘキシル、エポキシステアリン酸ステアリル、トリス
(エポキシプロピル)イソシアヌレート、エポキシ化ヒ
マシ油、エポキシ化サフラワー油、エポキシ化アマニ油
脂肪酸ブチル、3−(2−キセノキシ)−1,2−エポ
キシプロパン、ビスフェノール−A−ジグリシジルエー
テル、ビニルシクロヘキセンジエポキサイド、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンとエピクロルヒ
ドリンとの重縮合物等が挙げられる。
本発明において熱安定剤として使用される有機酸の金属
塩を構成するカルボン酸としては、カプロン酸、ペラル
ゴン酸、ラウリン酸、2−エチルヘキシル酸、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸、ウンデシレン酸、リシノール酸、
リノール酸、リノレイン酸、ネオデカン酸、、オレイン
酸、ステアリン酸、イソデカン酸、イソステアリン酸、
12−ヒドロキシステアリン酸、12−ケトステアリン
酸、クロロステアリン酸、フェニルステアリン酸、アラ
キン酸、ベヘン酸、エルカ酸、ブラシジン酸及び類似酸
並びに獣脂脂肪酸、やし油脂肪酸、桐油脂肪酸、大豆油
脂肪酸及び綿実油脂肪酸の如き天然に産出する上記の酸
の混合物、安息香酸、クロル安息香酸、トルイル酸、サ
リチル酸、p−t−ブチル安息香酸、5−t−オクチルサ
リチル酸、ナフテン酸、キシリル酸、エチル安息香酸、
イソプロピル安息香酸、ジ−t−ブチル安息香酸、ブロ
モ安息香酸、モノブチルマレート、モノデシルフタレー
ト、シクロヘキサンカルボン酸などがあげられる。
またフェノール類も有機酸として有用である。
例えばフェノール、クレゾール、エチルフェノール、ジ
メチルフェノール、イソプロピルフェノール、シクロヘ
キシルフェノール、t−ブチルフェノール、フェニルフ
ェノール、ノニルフェノール、ジノニルフェノール、メ
チル−t−ブチルフェノール、テトラメチルフェノー
ル、ポリ(ジ−ペンタ)イソプロピルフェノール、ジイ
ソプロピル−m−クレゾール、ブチルフェノール、イソ
アミルフェノール、イソオクチルフェノール、2−エチ
ルヘキシルフェノール、t−ノニルフェノール、デシル
フェノール、t−ドデシルフェノール、t−オクチルフェ
ノール、オクチルフェノール、イソヘキシルフェノー
ル、オクタデシルフェノール、ジイソブチルフェノー
ル、メチルプロピルフェノール、メチル−t−オクチル
フェノール、ジ−t−ノニルフェノール、ジ−t−ドデシ
ルフェノールなどがあげられる。
金属成分としては亜鉛と、リチウム、ナトリウム、カリ
ウム等の第Ia族金属、及びバリウム、カルシウム、マ
グネシウム、ストロンチウム等の第IIa族金属とが包含
される。
キレーターとして本発明において使用される有機ホスフ
ァイト化合物としては、ジフェニルデシルホスファイ
ト、トリフェニルホスファイト、トリス−ノニルフェニ
ルホスファイト、トリデシルホスファイト、トリス(2
−エチルヘキシル)ホスファイト、トリブチルホスファ
イト、トリス(ジノニルフェニル)ホスファイト、トリ
ラウリルトリチオホスファイト、トリラウリルホスファ
イト、ビス(ネオペンチルグリコール)−1,4−シクロ
ヘキサンジメチルホスファイト、ジステアリルペンタエ
リスリトールジホスファイト、ジイソデシルベンタエリ
スリトールジホスファイト、トリス(ラウリル−2−チ
オエチル)ホスファイト、テトラトリデシル−1,1,3−
トリス(2′−メチル−5′−第3ブチル−4′−オキシ
フェニル)ブタンジホスファイト、テトラ(C12〜C15
混合アルキル(4,4′−イソプロピリデンジフェニルジ
ホスファイト、トリス(4−オキシ−2,5−ジ−第3ブ
チルフェニル)ホスファイト、トリス(4−オキシ−3,
5−ジ−第3ブチルフェニル)ホスファイト、2−エチ
ルヘキシルジフェニルホスファイト、トリス(モノ、ジ
混合ノニルフェニル)ホスファイト、水素化−4,4′−
イソプロピリデンジフェニルポリホスファイト、ジフェ
ニル・ビス[4,4′−n−ブチリデンビス(2−第3ブチ
ル−5−メチルフェノール)]チオジエタノールジホス
ファイト、ビス(オクチルフェニル)・ビス[4,4′−n
−ブチリデンビス(2−第3ブチル−5−メチルフェノ
ール)]−1,6−ヘキサンジオールジホスファイト、フ
ェニル−4,4′−イソプロピリデンジフェノール・ペン
タエリスリトールジホスファイト、フェニルジイソデシ
ルホスファイト、テトラトリデシル−4,4′-n−ブチリ
デンビス(2−第3ブチル−5−メチルフェノール)ジ
ホスファイト、トリス(2,4−ジ−第3ブチルフェニ
ル)ホスファイト、トリステアリルホスファイト、オク
チルジフェニルホスファイト、ジフェニルトリデシルホ
スファイト、フェニルジ(トリデシル)ホスファイト、
トリス(2−シクロヘキシルフェニル)ホスファイト、
ジトリデシル・ジ(2−シクロヘキシルフェニル)・水
添ビスフェノールA・ジホスファイト、ジ(2,4−ジ−
第3ブチルフェニル)シクロヘキシルホスファイト、2,
4−ジ−第3ブチルフェニル・ジイソデシルホスファイ
ト、トリス(ブトキシエトキシエチル)ホスファイト、
ジフェニルアシドホスファイト、ビス(2−シクロヘキ
シルフェニル)アシドホスファイト、ビス(2,4−ジ−t
−ブチルフェニル)アシドホスファイト、ビス(ノニル
フェニル)アシドホスファイト、ジベンジルアシドホス
ファイトなどがあげられる。
使用しうる滑剤としては、ステアリン酸、パルミチン
酸、ミリスチン酸等の脂肪酸系滑剤;ステアリン酸アミ
ド、パルミチン酸アミド、メチレンビスステアロアミ
ド、エチレンビスステアロアミド等の脂肪酸アミド系滑
剤;ブチルステアレート、ブチルパルミテート等のエス
テル系滑剤、あるいはポリエチレンワックス、流動パラ
フィン等があげられる。
本発明で使用される防曇剤としては、非イオン系、アニ
オン系及びカチオン系の界面活性剤が使用され、例えば
ポリオキシアルキレンエーテル、多価アルコールの部分
エステル、多価アルコールのアルキレンオキサイド付加
物の部分エステル、高級アルコール硫酸エステルアルカ
リ金属塩、アルキルアリールスルホネート、四級アンモ
ニウム塩、脂肪族アミン誘導体があげられる。具体的に
はポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエ
チレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンノニル
フェニルエーテル、ポリエチレングライコールモノパル
ミテート、ポリエチレングライコールモノステアレー
ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポ
リオキシエチレンソルビタンモノパルミテート、グリセ
リンモノラウレート、グリセリンモノパルミテート、グ
リセリンモノステアレート、グリセリンモノオレート、
ペンタエリスリトールモノウラレート、ソルビタンモノ
パルミテート、ソルビタンモノベヘネート、ソルビタン
モノステアレート、ソルビタンジステアレート、ジグリ
セリンモノオレート、トリグリセリンジオレート、ナト
リウムラウリルサルフェート、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム、ブチルナフタレンスルホン酸ナトリウ
ム、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、アルキ
ルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、ドデシル
アミン塩酸塩、ラウリン酸ラウリルアミドエチル燐酸
塩、トリエチルセチルアンモニウムイオダイド、オレイ
ルアミノジエチルアミン塩酸塩、ドデシルピリジニウム
硫酸塩の塩基性ピリジニウム塩などがあげられる。
本発明に使用しうるヒンダードアミン系化合物の構造式
としては次のようなものがあげられる。
(1) 2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル−4−ベンゾ
エート (2) ビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニ
ル)セバケート (3) (4) (5) 1,3,8−トリアザ、7,7,9,9−テトラメチル−3−
n−オクチル−スピロ[4,5]デカン−2,4−ジオン (6) (7) 1,2,3,4−テトラ(4−カルボニルオキシ−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン)−ブタン (8) (9) トリ−(4−アセトキシ−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン)−アミン (10) 4−アセトキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン (11) 4−ステアロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン (12) 4−ベンジルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン (13) 4−(フェニルカルバモイルオキシ)−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン (14) 4−(p−トルエンスルホニルオキシ)−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン (15) ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)テレフタレート (16) トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ン)ホスファイト (17) 1,3,8−トリアザ−7,7,9,9−テトラメチル24−
ジオキソースピロ〔4,5〕デカン (18) (2,2,6,6−テトラメチルピペリジン)−4−ス
ピロ−2′−(6′,6′−ジメチルピペリジン)−4′−
スピロ−5″−ヒダントイン (19) (20) これらヒンダードアミン系化合物は1種類でまたは2種
類以上を組み合わせて使用できる。
紫外線吸収剤としては、例えば、2−ヒドロキシ−4−
メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オ
クチルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オ
クトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−ド
デシルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n
−オクタデシルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ
−4−ベンジルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ
−4−メトキシ−2′カルボキシベンゾフェノン、2−
ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−5−クロロベンゾフェノン、2,4
−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ
−4−メトキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ
−4,4′−ジ−メトキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒド
ロキシ−4,4′−ジ−メトキシ−5−スルホベンゾフェ
ノン、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン
等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤;2−(2′−ヒド
ロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2′−ヒドロキシ−5′−tert−ブチルフェニル)
ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,
5′−ジメチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2′−メチル−4′−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリ
アゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−メチル−5′
−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2′-ヒドロキシ−3′,5′−ジ−tert−アミルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
3′,5′−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジメチルフ
ェニル)−5−メトキシベンゾトリアゾール、2−
(2′−n−オクタデシルオキシ−3′,5′−ジメチルフ
ェニル)−5−メチルベンゾトリアゾール、2−(2′
−ヒドロキシ−5′−メトキシフェニル)ベンゾトリア
ゾール、2−(2′−ヒドロキシ−4′−オクトキシフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
5′−メトキシフェニル)−5−メチルベンゾトリアゾ
ール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)
−5,6−ジクロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒド
ロキシ−5′−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベ
ンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′
−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリ
アゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−フェニルフェ
ニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−
ヒドロキシ−5′−ジクロロヘキシルフェニル)ベンゾ
トリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ
クロロフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒ
ドロキシ−4′,5′−ジクロロフェニル)ベンゾトリア
ゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−tert
−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、
2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−メ
チルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−3′−メチルフェニル)−5−ブト
キシカルボニルベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒド
ロキシ−4′,5′−ジメチルフェニル)−5−ブトキシ
カルボニルベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキ
シ)−5−エトキシカルボニルベンゾトリアゾール、2
−(2′−アセトキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェ
ニル)−5−エチルスルホンベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジメチルフェニル)−
5−エチルスルホンベンゾトリアゾール、2−(2′−
ヒドロキシ−5′−フェニルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−(2′−ヒドロキシ−5′アミノフェニル)ベ
ンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収
剤;フェニルサリシレート、p−tert−ブチルフェニル
サリシレート、p−メチルフェニルサリシレート、p−オ
クチルフェニルサリシレート等のサリチル酸エステル系
紫外線吸収剤が挙げられる。
フェノール系抗酸化剤としては、例えば、2,6−ジ−第
3ブチル−p−クレゾール、ステアリル−(3,5−ジ−メ
チル−4−ヒドロキシベンジル)チオグリコレート、ス
テアリル−β−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−第3ブチ
ルフェニル)プロピオネート、ジステアリル−3,5−ジ
−第3ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、
2,4,6−トリス(3′,5′−ジ−第3ブチル−4′−ヒド
ロキシベンジルチオ)−1,3,5−トリアジン、ジステア
リル(4−ヒドロキシ−3−メチル−5−第3ブチル)
ベンジルマロネート、2,2′−メチレンビス(4−メチ
ル−6−第3ブチルフェノール)、4,4′−メチレンビ
ス(2,6−ジ−第3ブチルフェノール)、2,2′−メチレ
ンビス[6−(1−メチルシクロヘキシル)p−クレゾ
ール]、ビス[3,5−ビス(4−ヒドロキシ−3−第3
ブチルフェニル)ブチリックアシド]グリコールエステ
ル、4,4′−ブチリデンビス(6−第3ブチル−m−クレ
ゾール)、2,2′−エチリデンビス(4,6−ジ−第3ブチ
ルフェノール)、2,2′−エチリデンビス(4−第2ブ
チル−6−第3ブチルフェノール)、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第3ブチルフェニ
ル)ブタン、ビス[2−第3ブチル−4−メチル−6−
(2−ヒドロキシ−3−第3ブチル−5−メチルベンジ
ル)フェニル]テレフタレート、1,3,5−トリス(2,6−
ジメチル−3−ヒドロキシ−4−第3ブチル)ベンジル
イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ−第3ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベ
ンゼン、2,6−ジフェニル−4−オクタデシロキシフェ
ノール、テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−第3
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メ
タン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−第3ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス
[(3,5−ジ−第3ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオニルオキシエチル]イソシアヌレート、2−オク
チルチオ−4,6−ジ(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−第3ブ
チル)フェノキシ−1,3,5−トリアジン、4,4′−チオビ
ス(6−第3ブチル−m−クレゾール)などのフェノー
ル類及び4,4′−ブチリデンビス(2−第3ブチル−5
−メチルフェノール)の炭酸オリゴエステル(例えば重
合度2,3,4,5,6,7,8,9,10など)などの多価フェノール炭
酸オリゴエステル類があげられる。
硫黄系抗酸化剤としては、例えばジラウリル−、ジミリ
スチル−、ジステアリル−などのジアルキルチオジプロ
ピオネート及びブチル−、オクチル−、ラウリル−、ス
テアリル−などのアルキルチオプロピオン酸の多価アル
コール(例えばグリセリン、トリメチロールエタン、ト
リメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、トリス
ヒドロキシエチルイソシアヌレート)のエステル(例え
ばペンタエリスリトールテトララウリルチオプロピオネ
ート)があげられる。
本発明で用いられる安定化助剤としては、例えば、2,6
−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ジラウリルチオジプ
ロピオネート、ジフェニルチオ尿素、フェニルインドー
ル、チオジグリコールビス(アミノクロトネート)、ペ
ンタエリスリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソ
シアヌレート、ソルビトール、マンニトール、アニリノ
ジチオトリアジン、メラミン、ジペンタエリスリトール
アジペート、p−t−ブチル安息香酸、デヒドロ酢酸、デ
ヒドロ酢酸亜鉛、ノニルフェノキシポリエトキシ燐酸、
安息香酸、ケイヒ酸、ジベンゾイルメタン、ステアロイ
ルベンゾイルメタン、ベンゾイルペンタノイルメタンな
どがあげられる。
帯電防止剤としては、例えば、ポリオキシエチレン・ア
ルキルアミン、ポリグリコール・エーテル、p−スチレ
ンスルホン酸ナトリウム等が挙げられる。
防カビ剤、防藻剤として使用可能な化合物としては、2,
4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリル、10,10′−オ
キシビスフェノキシアルシン、2−(4−チアゾリル)
−ベンズイミダゾール、N(フルオロジクロロメチルチ
オ)フタルイミド、N−ジメチル−N′−フェニル−
(N′−フロロジクロロメチルチオ)スルファミド、パ
ラオキシ安息香酸エステル、5−ブロモ−5−ニトロ−
1,3−ジオキサン、2,3,5,6−テトラクロロ−4−メチル
スルホニルピリジン、3−メチル−4−クロロフェノー
ル、N(テトラクロロエチルチオ)フタルイミド、トリ
ブチルスズラウレート等をあげることができる。
着色剤として使用可能なものとしては、例えばフタロシ
アニンブルー、フタロシアニングリーン、ハンザイエロ
ー、アリザリンレーキ、酸化チタン、亜鉛華、パーナネ
ントレッド、キナクリドン、カーボンブラック等をあげ
ることができる。
以上の各種樹脂添加物は、それぞれ1種または数種を組
み合わせて使用することができる。
上記各種樹脂添加物の添加量は、フィルムの性質を悪化
させない範囲、通常は基体のオリオレフィン系樹脂10
0重量部に対して、5重量部以下の範囲で選ぶことがで
きる。
本発明の農業用積層フィルムを製造する際、基層に用い
るポリオレフィン系樹脂に前記ハイドロタルサイト類化
合物と有機リン酸金属塩化合物、更に他の樹脂添加物を
配合する場合、各々必要量秤量し、リボンブレンダー、
バンバリーミキサー、スーパーミキサーその他従来から
知られている配合機、混合機を使用すればよい。このよ
うにして得られた樹脂組成物をフィルム化するには、そ
れ自体公知の方法、例えば溶融押出し成形法(T−ダイ
法、インフレーション法を含む)、カレンダー成形法等
の従来から知られている方法によればよい。
かかるハイドロタルサイト類化合物と有機リン酸金属塩
化合物を含むオレフィン系樹脂からなる基層の片面又は
両面にオレフィン系樹脂からなる被覆層を設ける方法と
しては、それぞれのフィルムを形成してドライラミネー
ト、ヒートラミネート法により積層フィルムとする方
法、ハイドロタルサイト類化合物と有機リン酸金属塩化
合物を含むオレフィン系樹脂フィルムの基層にオレフィ
ン系樹脂からなる被覆層を押出しラミネートする方法、
多層共押出法より積層フィルムを同時に成形する方法
等、既存の技術を用いればよく、特に多層共押出法によ
り成形する方法が成形の容易さ、得られるフィルムの層
間接着性、透明性、コスト等の点で好ましい。さらに農
業用の用途では広巾フィルムが好まれるので多層インフ
レーション加工法が望ましい。なお、基層の両面に被覆
層を設ける場合、片面ずつ異種の樹脂を用いて被覆して
もよいが、押出機費用等を考えると通常の目的には同種
の樹脂で充分である。
また基層、被覆層ともに厚さは最終用途、目的に応じて
決定されるので一概に規定されないが、ハイドロタルサ
イト類化合物の図示への配合割合にもよるが、通常は2
0μmから200μm程度で充分であり、被覆層は基層
の外部ヘイズを低下させ耐摩擦性が発現される厚みでよ
く、通常は5μmから50μm程度で充分である。
本発明にかかる積層フィルムは、透明でも、梨地でも、
半梨地でもよく、その用途は農業用ハウス(温室)、ト
ンネル等の被覆用に使用できるほか、マルチング用、袋
掛用等にも使用できる。
また、積層した時のフィルム厚味については強度やコス
トの点で30μmから300μmの範囲のものが好まし
く、なかでも50μmから200μmのものが特に好ま
しい。
「作用」及び「効果」 本発明の農業用積層フィルムは以下のような作用及び効
果を奏する。
本発明の農業用積層フィルムは基層に無機フィラーとし
てハイドロタルサイトと有機リン酸金属塩化合物を含有
するが、該ハイドロタルサイトはオレフィン系樹脂とほ
ぼ同様の屈折率を有するため、オレフィン系樹脂/フィ
ラー界面での光の散乱を生起することなく、内部ヘイズ
を低下させることがない。さらに基層の少なくとも片面
にフィラーを含まない樹脂層を設けたことによりフィル
ム加工時に生成するフィラーに起因する表面凹凸が著し
く改良され結果として外部ヘイズも著しく低下するた
め、平行光線透過率の非常にすぐれた透明フィルムが得
られる。その上、従来のポリオレフィンフィルムの欠点
であった保温性は大巾に改良されポリ塩化ビニルフィル
ムに比肩しうる程度にまで高められる。
また本発明の農業用積層フィルムは、被覆面に耐摩擦特
性にすぐれたフィラーを含まない樹脂層を設けたことに
より、得られるフィルムの耐摩擦特性が著しく良好にな
り、強靱性を有するものとなり、またフィルム加工時に
生成する表面凹凸が著しく改良され結果として塵埃や汚
染物質のフィルム表面への蓄積が著しく抑制されるた
め、これらによる蓄熱劣化等が著しく改良され耐久性が
大巾に向上する。
次に本発明の農業用積層フィルムはハイドロタルサイト
類化合物が有する吸着性能により、加工時にいったん吸
着した防曇剤のような界面活性剤を徐々にブリードアウ
トするため、長期にわたるフィルムの防曇持続性を有す
る。
なお、本発明における好ましい屈折率を有するハイドロ
タルサイト類化合物は公知の製法により製造されるもの
であり、オレフィン系樹脂への添加も従来の農業用フィ
ルムを製造する際に用いられる一般の添加剤と格別変わ
りなく、一緒に添加しうるので従来技術の製造工程がそ
のまま使用でき、フィルム化も一般に容易であり、結果
として本発明は極めて優れたオレフィン系の農業用積層
フィルムを提供するものである。
更に、本発明の農業用積層フィルムはオレフィン系樹脂
を主体としているため、本質的に焼却処理が容易であ
り、焼却時に格別の有害物を発生するという問題がな
い。
「実施例」 次に実施例をあげて本発明を説明するが、これら実施例
は単に例示的なものであって、これらに限定されるもの
ではない。
実施例−1 酢酸ビニル含有量が15重量%のエチレン−酢酸ビニル
共重合体(メルトインデックス1.5g/10分、屈折
率1.495)と、予めステアリン酸ナトリウムで表面処理
をした化学組成Mg0.7Al0.3(OH)2(CO3)0.15・0.55H
2Oを有する平均2次粒子径0.3μm、BET比表面積1
2m2/gのハイドロタルサイト類化合物(屈折率1.50)
10重量部と有機リン酸金属塩化合物としてステアリル
リン酸亜鉛塩1.0重量部、防曇剤及び分散剤としてグリ
セリンモノステアレート0.5重量部、ポリグリセリンス
テアレート1.0重量部、耐候助剤として2−ヒドロキシ
−4−オクトキシベンゾフェノン0.2重量部を添加し、
2lバンバリーミキサーで樹脂温度130゜C〜150゜C
で5分間混練り後、押出機により造粒ペレットを製造し
た。
以下前記混合物をフィラー混合樹脂と呼ぶことにする。
二種三層インフレーション成形法により基層には上記フ
ィラー混合樹脂を供給し、被覆層には高圧法低密度ポリ
エチレン樹脂組成物(密度0.924g/cm3、メルトインデ
ックス2g/10分のポリエチレン100重量部に防曇剤
としてグリセリンモノステアレート0.5重量部、ポリグ
リセリンステアレート1.0重量部及び耐候性助剤として
2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン0.2重
量部を添加した樹脂組成物)を供給し、各層の厚みが基
層50μm、各被覆層13μmで構成される三層サンド
イッチ構造の透明フィルムを得た。
得られたフィルムの透明性、耐摩擦性、耐久性、防塵
性、耐衝撃性を測定した結果をまとめて表に示した。
実施例−2 実施例−1において基層に用いた有機リン酸金属塩化合
物をステアリルリン酸バリウム塩に代えた以外は実施例
−1をくり返し透明フィルムを得た。
実施例−3 実施例−1において基層に用いた有機リン酸金属塩化合
物をステアリルリン酸カルシウム塩に代えた以外は実施
例−1をくり返し透明フィルムを得た。
実施例−4 実施例−1において被覆層に用いた高圧法低密度ポリエ
チレン樹脂の代りにエチレン−酢酸ビニル共重合体(酢
酸ビニル含有量5重量%、密度0.92g/cm3、メルトイン
デックス 2g/10分)に代えた以外は実施例−1をく
り返し透明フィルムを得た。
実施例−5 実施例−1において基層に用いたフィラー混合樹脂のベ
ースに用いたエチレン−酢酸ビニル共重合体の代りに高
圧法低密度ポリエチレン(密度0.924g/cm3、メルトイ
ンデックス1.3g/10分)に代えた以外は実施例−1を
くり返し透明フィルムを得た。
実施例−6 実施例−1において用いた基層のハイドロタルサイト類
化合物を化学組成Mg0.66Al0.34(OH)2(SiO3)0.17
・0.52H2O(平均2次粒子径0.4μm、BET比表面積
15m2/g)のハイドロタルサイト類に代えた以外は実
施例−1をくり返し透明フィルムを得た。
実施例−7 実施例−1において、基層に用いたフィラー混合樹脂に
更にヒンダードアミン系化合物である三共(株)製SA
NOL LS−770(分子量480.7融点80〜90゜
C)を1.0重量部、添加した以外は実施例−1をくり返し
透明フィルムを得た。
比較例−1 実施例−1において、基層に用いた有機リン酸金属塩化
合物のステアリルリン酸亜鉛塩を除いた以外は実施例−
1をくり返しフィルムを得た。得られたフィルムは透明
感がやや悪かった。
比較例−2 実施例−1において基層に用いたフィラー混合樹脂を単
層インフレーション成形法により厚み76μmの単層フ
ィルムを得た。得られたフィルムは透明感がやや悪かっ
た。
尚、各物性試験は以下のようにして行った。また値は表
に示した。
透明性試験: 本発明で得られたフィルムの波長555ミリミクロンで
の平行光線透過率を分光光度計(日立製作所製330
型)によって測定し、その値を表に示した。
耐摩擦性試験: U−F耐揉試験機を使用してフィルム試験片を固定側に
しわが入らないように取り付け対応する側(左右に作動
する側)にペーパーヤスリ#400を貼り付けて固定さ
れたフィルム面に接触させフィルムが破れるまでの揉回
数を評価した。
尚、破れ回数が大きいほど耐摩擦性に優れる。この得ら
れたフィルムの値を表に示した。
耐久性試験: 南側に面し、地面に対して45度傾斜させて設置した窓
枠状の密閉試験台に(設置場所:愛知県名古屋市)各フ
ィルムを60年9月より24ケ月間暴露しフィルムの一
部を暴露試験台から取りはずし、外観及び伸び(JIS
K−6783)を評価したもの。評価基準は、次のと
おりとした。
◎・・・外観に変化がなく、伸び残率が90%以上ある
もの。
○・・・外観に変化がなく、伸び残率が89%〜80%
の範囲にあるもの。
○x・・・外観に変化がなく、伸び残率が79〜60%
の範囲にあるもの。
△・・・亀裂や破れ等の外観変化が一部認められ、伸び
残率が79〜60%の範囲にあるもの。
△x・・・亀裂や破れ等の外観変化がかなり認められ、
伸び残率が59〜40%の範囲にあるもの。
×・・・全面にわたってひび割れが認められるか、伸び
残率が40%未満のもの。
なお、伸び残率は次式より算出した。
防塵性試験: 試験フィルムを三重県一志郡の試験圃場に設置したハイ
プハウス(間口3m、奥行き5m、棟高1.5m屋根勾配30
度)に被覆し、昭和60年9月から昭和62年9月まで
の24ケ月間展張試験を行なった。
展張試験後のフィルムを回収し、波長555ミリミクロ
ンでの光線透過率を分光光度計(日立製作所製、330
型)によって測定した。測定結果の表示は次のとおりと
した。
◎・・・光線透過率が80%以上のもの。
○・・・光線透過率が65〜79%の範囲のもの。
△・・・光線透過率が45〜64%の範囲のもの。
×・・・光線透過率が45%未満のもの。
衝撃強度試験: 厚さ76μ、巾10cm、長さ10cmのフィルム試験片を
−5゜Cの雰囲気中に1時間以上放置後、パンクチャーフ
ィルムインパクトテスターを使用し、ダートは、1/2
インチの球面を使って衝撃強度を測定し、その値を表に
示した。
「発明の効果」 以上、実施例及び比較例から明らかなように、本発明に
係るフィルム、すなわち特定のハイドロタルサイト類化
合物と有機リン酸金属塩化合物を含有するオレフィン系
樹脂に他のオレフィン系樹脂を積層してなるフィルムは
格段に優れた耐久性を有し、また透明性(平行光線透過
率)、耐摩擦性、防塵性、耐衝撃性のいずれもすぐれ農
業用フィルムとしてきわめて好適であることがわかる。
なお、特定のハイドロタルサイト類化合物を含有するオ
レフィン系樹脂の単層フィルムでは保温性、透明性は達
成できるが、耐摩擦性、耐久性、防塵性、耐衝撃性が劣
る。なお特定のハイドロタルサイト類化合物のみを含有
するオレフィン系樹脂に他のオレフィン系樹脂を積層し
てなるフィルムは耐摩擦性は達成できるが、透明性が不
充分であり、耐久性、防塵性、衝撃強度も劣ることは前
述の説明から明らかであり具体例により示すまでもない
ことである。
又ハイドロタルサイト類化合物と有機リン酸金属塩化合
物にヒンダードアミン系化合物を更に併用すると耐久性
および初期強度が更に向上する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−41254(JP,A) 特開 昭57−168934(JP,A) 特開 昭60−120732(JP,A) 特開 昭60−199039(JP,A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オレフィン系樹脂100重量部に、1〜2
    5重量部の下記一般式 M(1-x)・Alx・(OH)2・Xx/n・mH2O ただし式中Mはアルカリ土類金属およびZnをXはn価
    のアニオンを示す。またx及びmは下記式の条件を満足
    する。 0<x<0.5 0≦m≦2 で表わされるハイドロタルサイト類化合物と0.1〜5重
    量部の下記一般式 (式中、Mは、亜鉛、カルシウム、バリウム、マグネシ
    ウム又はストロンチウムを意味する。また、R1、R2お
    よびR3は各々アルキル、アリール、アリールアルキ
    ル、アルキルアリール又はエーテル結合を有するアルキ
    ル基を意味する。) で表わされる特定の有機リン酸金属塩化合物から選ばれ
    た1種又はそれ以上の化合物とを配合した組成物からな
    る基層の片面又は両面にオレフィン系樹脂からなる被覆
    層を設けることを特徴とする農業用積層フィルム。
  2. 【請求項2】オレフィン系樹脂がエチレン−酢酸ビニル
    共重合体または密度0.935g/cm3以下の低密度ポリエチ
    レンもしくはエチレン−α−オレフィン共重合体である
    特許請求の範囲第1項記載の農業用積層フィルム。
  3. 【請求項3】ハイドロタルサイト類化合物の屈折率が1.
    47〜1.52の範囲で、平均2次粒子径が5μm以下でBE
    T比表面積が30m2/g以下である特許請求の範囲第1
    項記載の農業用積層フィルム。
  4. 【請求項4】被覆層に使用するオレフィン系樹脂の密度
    が0.915g/cm3以上0.935g/cm3以下、メルトインデック
    スが0.1g/10分以上4g/10分以下であるポリエチレ
    ンもしくはエチレン−α−オレフィン共重合体またはメ
    ルトインデックス0.1g/10分以上4g/10分以下で酢
    酸ビニル含有量が15重量%以下であるエチレン−酢酸
    ビニル共重合体である特許請求の範囲第1項記載の農業
    用積層フィルム。
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