JPH0665525A - 焼付型耐チッピング塗料用共重合体ラテックス - Google Patents

焼付型耐チッピング塗料用共重合体ラテックス

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JPH0665525A
JPH0665525A JP24730192A JP24730192A JPH0665525A JP H0665525 A JPH0665525 A JP H0665525A JP 24730192 A JP24730192 A JP 24730192A JP 24730192 A JP24730192 A JP 24730192A JP H0665525 A JPH0665525 A JP H0665525A
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JP
Japan
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chipping
copolymer latex
resistance
monomer
weight
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JP24730192A
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English (en)
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Yasuhisa Watabe
康久 渡部
Akio Hiraharu
晃男 平春
Yasuhiko Sasagawa
泰彦 笹川
Yoshiaki Yonekawa
芳明 米川
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 共役ジエン系単量体、エチレン性不飽和酸お
よび他の共重合性単量体を有機過酸化物開始剤を用いて
乳化重合して得られるトルエン不溶分が50重量%以上
の焼付型耐チッピング塗料用共重合体ラテックス。 【効果】 本発明の共重合体ラテックスは、焼付型耐チ
ッピング塗料に優れた成膜性、耐クラック性、耐ブリス
ター性、密着力、耐チッピング性、耐水性を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は焼付型耐チッピング塗料
に用いられる共重合体ラテックスに関し、さらに詳しく
は、焼付型耐チッピング塗料に成膜性、耐クラック性、
密着力、耐チッピング性および耐水性を付与する共重合
体ラテックスに関する。
【0002】
【従来の技術】焼付型耐チッピング塗料は金属あるいは
プラスチックスの表面に塗布された後、高温下で焼付乾
燥されて被覆膜を形成し、前記表面をチッピングから有
効に保護する塗料である。このような塗料を一般に(焼
付型)耐チッピング塗料と呼ばれている。例えば、自動
車に搭載されるガソリンタンクの表面においては、錆の
発生を防止するために鉛−スズ合金のメッキ処理が施さ
れている。しかしながら、自動車の走行中において、撥
ね上げられた小石などの衝撃によってメッキ処理された
表面が損傷(チッピング)を受けることがある。チッピ
ングが発生すると、ガソリンタンクはその損傷部位から
発生した錆により腐蝕されてしまう。
【0003】このようなチッピングを防止する手段とし
て、耐チッピング塗料を塗布し、被覆膜を形成させて表
面を保護することが知られている。耐チッピング塗料は
重合体成分と充填剤成分を必須の主成分とする組成物か
らなり、溶剤系耐チッピング塗料と水系の焼付型チッピ
ング塗料が知られている。近年、環境汚染などの公害問
題、火災の危険性、作業中の衛生問題によって溶剤系か
ら水系への切替えが進んでおり、その切替えが進むに従
って、水系の焼付型耐チッピング塗料の性能向上の要求
が高まってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】水系の焼付型耐チッピ
ング塗料の要求される性能としては、成膜性、耐クラッ
ク性、密着力、耐ブリスター性、耐チッピング性および
耐水性が挙げられる。従来の共重合体ラテックスを用い
た焼付型耐チッピング塗料は、これらの性能が十分でな
く、特に耐チッピング性と耐水性が劣る。この耐チッピ
ング性と耐水性は焼付型耐チッピング塗料の根幹的性能
であり、極めて重要な性能である。本発明は、焼付型耐
チッピング塗料に、焼付型耐チッピング塗料用として知
られている従来の共重合体ラテックスでは得ることので
きない優れた耐チッピング性と耐水性の効果を付与し、
さらに優れた成膜性、耐クラック性、密着力をも合わせ
て付与する共重合体ラテックスの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は共役ジエン系単
量体20〜80重量%、エチレン性不飽和酸0.1〜1
5重量%および他の共重合性単量体5〜79.9重量%
からなる単量体を有機過酸化物の存在下で重合してな
い、共重合体トルエン不溶分が50重量%以上であるこ
とを特徴とする焼付型耐チッピング塗料用共重合体ラテ
ックスを提供するものである。以下、本発明について詳
細に説明する。
【0006】前記共役ジエン系単量体の具体例として
は、1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジ
エン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、2−ネ
オペンチル−1,3−ブタジエン、2−クロロ−1,3
−ブタジエン、1,2−ジクロロ−1,3−ブタジエ
ン、2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン、2−ブロ
モ−1,3−ブタジエン、2−シアノ−1,3−ブタジ
エン、置換直鎖共役ペンタジエン類、直鎖および側鎖共
役ヘキサジエンなどがあり、特に1,3−ブタジエンが
好ましい。共役ジエン系単量体は20〜80重量%、好
ましくは30〜75重量%である。20重量%未満であ
ると成膜性、耐クラック性が劣り、一方、80重量%を
超えると耐チッピング性が劣る。
【0007】前記のエチレン性不飽和酸単量体の具体例
としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フ
マル酸、無水フマル酸、マレイン酸、無水マレイン酸な
どのエチレン性不飽和カルボン酸、ビニルスルホン酸、
イソプレンスルホン酸などのエチレン性不飽和スルホン
酸などを例示することができる。エチレン性不飽和酸単
量体は、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属やア
ンモニアなどによって中和されていてもよい。好ましく
はエチレン性不飽和カルボン酸である。エチレン性不飽
和酸単量体は0.1〜15重量%、好ましくは0.5〜
10重量%である。0.1重量%未満であると密着力、
耐チッピング性が劣り、一方、15重量%を超えると耐
クラック性、耐ブリスター性が劣る。
【0008】前記の共役ジエンおよびエチレン性不飽和
酸以外の共重合体単量体としては、例えば、芳香族ビニ
ル系単量体、(メタ)アクリル酸エステル単量体、シア
ン化ビニル系単量体、エチレン性不飽和カルボン酸ヒド
ロキシアルキルエステル単量体、エチレン性不飽和カル
ボン酸アミド単量体、エチレン性不飽和スルホン酸エス
テル単量体、エチレン性不飽和アルコール単量体および
これらのエステル単量体、エチレン性不飽和エーテル単
量体、エチレン性不飽和アミン単量体、エチレン性不飽
和シラン単量体、ハロゲン化ビニル系単量体などを挙げ
ることができ、これらは単独であるいは2種以上で使用
される。好ましくは芳香族ビニル系単量体、(メタ)ア
クリル酸エステル単量体、シアン化ビニル系単量体であ
る。さらに好ましくは芳香族ビニル系単量体である。
【0009】前記の芳香族ビニル化合物としては、例え
ば、スチレン、α−メチルスチレン、4−メチルスチレ
ン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−メ
トキシスチレン、2−ヒドロキシメチルスチレン、4−
エチルスチレン、4−エトキシスチレン、3,4−ジメ
チルスチレン、2−クロロスチレン、3−クロロスチレ
ン、4−クロロ−3−メチルスチレン、4−t−ブチル
スチレン、2,4−ジクロロスチレン、2,6−ジクロ
ロスチレン、1−ビニルナフタレン、ジビニルベンゼン
などが挙げられ、特にスチレンが好適に使用される。ま
た、ジビニルベンゼンは架橋性単量体であり、ジビニル
ベンゼンの使用量を調節することでトルエン不溶分量を
調節することができる。
【0010】前記アクリル酸エステル単量体の具体例と
しては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリ
ル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ペ
ンチル、アクリル酸へキシル、アクリル酸ヘプチル、ア
クリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、ア
クリル酸n−ノニル、アクリル酸イソノニル、アクリル
酸デシル、アクリル酸ウンデシル、アクリル酸ドデシ
ル、アクリル酸n−アミン、アクリル酸ラウリル、アク
リル酸ベンジル、アクリル酸シクロヘキシルなどを例示
することができる。これらのうち、炭素数4〜12のア
ルキル基を有するアクリル酸アルキルエステルが好まし
く、さらに好ましくはアクリル酸エチル、アクリル酸n
−ブチル、アクリル酸イソノニルであり、特に好ましく
はアクリル酸n−ブチルである。
【0011】前記メタクリル酸エステル単量体の具体例
としては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メ
タクリル酸ペンチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリ
ル酸ヘプチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタ
クリル酸オクチル、メタクリル酸n−ノニル、メタクリ
ル酸イソノニル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸ウ
ンデシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸n−ア
ミル、メタクリル酸イソアミル、メタクリル酸ラウリ
ル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸シクロヘキシ
ルなどを例示することができる。これらのうち、炭素数
4〜12のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエ
ステルが好ましい。
【0012】前記シアン化ビニル系単量体の具体例とし
ては、アクリロニトリル、α−クロロアクリロニトリ
ル、α−メトキシアクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、α−クロロメタクリロニトリル、α−メトキシメタ
クリロニトリル、シアン化ビニリデンなどを例示するこ
とができ、これらのうちアクリロニトリルが好ましい。
前記エチレン性不飽和カルボン酸ヒドロキシアルキルエ
ステル単量体の具体例としては、ヒドロキシエチルアク
リレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキ
シプロピルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリ
レート、ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシブ
チルメタクリレートなどを例示することができる。
【0013】前記エチレン性不飽和カルボン酸アミド単
量体の具体例としては、アクリルアミド、メタクリルア
ミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド、N−ブトキ
シメチルメタクリルアミド、N−ブトキシエチルアクリ
ルアミド、N−ブトキシエチルメタクリルアミド、N−
メトキシメチルアクリルアミド、N−メトキシメチルメ
タクリルアミド、N−n−プロピオキシメチルアクリル
アミド、N−n−プロピオキシメチルメタクリルアミ
ド、N−メチルアクリルアミド、N−メチルメタクリル
アミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジ
メチルメタクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルア
ミド、N,N−ジエチルメタクリルアミドなどを例示す
ることができる。
【0014】前記エチレン性不飽和スルホン酸エステル
単量体の具体例としては、ビニルスルホン酸アルキル、
イソプレンスルホン酸アルキルなどを例示することがで
きる。前記エチレン性不飽和アルコール単量体およびそ
れらのエステル単量体の具体例としては、アリルアルコ
ール、メタアリルアルコール、酢酸ビニル、プロピオン
酸ビニル、酪酸ビニル、ステアリン酸ビニル、安息香酸
ビニル、酢酸アリル、カプロン酸メタアリル、ラウリル
酸アリル、安息香酸アリル、アルキルスルホン酸ビニ
ル、アルキルスルホン酸アリル、アリールスルホン酸ビ
ニルなどを例示することができる。前記エチレン性不飽
和エーテル単量体の具体例としては、メチルビニルエー
テル、エチルビニルエーテル、n−プロピルビニルエー
テル、イソプロピルビニルエーテル、メチルアリルエー
テル、エチルアリルエーテルなどを例示することができ
る。
【0015】前記エチレン性不飽和アミン単量体の具体
例としては、ビニルジメチルアミン、ビニルジエチルア
ミン、ビニルジフェニルアミン、アリルジメチルアミ
ン、メタアリルジエチレンアミンなどを例示することが
できる。前記エチレン性不飽和シラン単量体の具体例と
しては、ビニルトリエチルシラン、メチルビニルジクロ
ロシラン、ジメチルアリルクロロシラン、ビニルトリク
ロロシランなどを例示することができる。前記ハロゲン
化ビニル系単量体の具体例としては、塩化ビニル、塩化
ビニリデン、1,2−ジクロロエチレン、臭化ビニル、
臭化ビニリデン、1,2−ジブロモエチレンなどを例示
することができる。
【0016】共役ジエンおよびエチレン性不飽和酸単量
体以外の共重合性単量体量は5〜79.5重量%、好ま
しくは15〜69.5重量%である。本発明の共重合体
ラテツクスの平均粒子径は、好ましくは0.04〜0.
4μm、さらに好ましくは0.5〜0.35μmであ
る。0.04μm未満であると耐ブリスター性が十分で
なく、一方、0.4μmを超えると密着力、耐チッピン
グ性が十分でない場合がある。ここでの共重合体ラテッ
クスの平均粒子径は、電子顕微鏡により100個の粒子
の数平均をとって、平均粒子径とした。上記の共重合体
ラテックスの平均粒子径については、重合時の乳化剤の
種類・量、重合水量、撹拌速度、シード重合法などを適
宜調節すること、あるいはこれらを適宜組合わせること
で目的の平均粒子径の共重合体ラテックスを得ることが
できる。共重合体ラテックスのトルエン不溶分は50重
量%以上、好ましくは55〜98重量%である。50重
量%未満であると耐水性、耐ブリスター性が劣る。ここ
での共重合体ラテックスのトルエン不溶分量は、下記の
方法で測定される。
【0017】共重合体ラテックスを水酸化ナトリウムま
たは水酸化カリウムの単独使用または併用によって、p
H8、固形分濃度48%に調製する。この共重合体ラテ
ックスを200μのアプリケーターを用いてテフロン板
に塗布した後、すばやく乾燥させる。完全に乾燥した塗
布成膜の固形分Agを採取し、トルエン50ミリリット
ルに室温で20時間浸漬した後、No.2定性ろ紙を用
いてろ過する。ろ液の一部(Cミリリットル)を正確に
採取して蒸発乾固させ、得られた残存固形分Bgを秤量
し、下記式によってトルエン不溶分を決定する。 [A−B(100/C)]/A×100%=トルエン不溶分
【0018】上記の共重合体ラテックスのトルエン不溶
分量については、重合時に使用する架橋性単量体の種類
・量、開始時の種類・量、連鎖移動剤の種類・量、重合
温度などを適宜調節すること、あるいはこれらを適宜組
合わせることで目的のトルエン不溶分量の共重合体ラテ
ックスを得ることができる。
【0019】本発明の共重合体ラテックスは、重合開始
剤である有機過酸化物の存在下で乳化重合により得られ
る。この有機過酸化物を用いることで、本発明の目的と
する耐チッピング性、耐水性に優れた共重合体ラテック
スが得られる。本発明において使用することのできる有
機過酸化物は、特に制限されるものではないが、好まし
い有機過酸化物としては、ハイドロパーオキサイド、ジ
アシルパーオキサイドなどが挙げられる。ハイドロパー
オキサイドとしては、例えば、t−ブチルパーオキサイ
ド、クメンハイドロパーオキサイド、ジ−イソプロピル
ベンゼンハイドロパーオキサイド、パラーメンタンハイ
ドロパーオキサイド、2,5−ジメチルヘキサン2,5
−ジハイドロパーオキサイド、1,1,3,3−テトラ
メチルブチルハイドロパーオキサイドなどが挙げられ
る。
【0020】ジアシルパーオキサイドとしては、例え
ば、オクタノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキ
サイド、ベンゾイルパーオキサイドなどが挙げられる。
さらに好ましくはハイドロパーオキサイド、特に好まし
くはクメンハイドロパーオキサイド、ジ−イソプロピル
ベンゼンハイドロパーオキサイド、パラーメンタンパー
オキサイドである。上記に挙げた有機過酸化物は1種ま
たは2種以上で使用することができる。また本発明の目
的に支障のない範囲で、過硫酸カリウム、過硫酸アンモ
ニウム、過酸化水素などの無機系開始剤、アゾビスイソ
ブチロニトリルになどのアゾ系開始剤などを併用しても
よい。
【0021】本発明において有機過酸化物の使用量は、
単量体成分の総計量に対し、好ましくは0.03〜25
重量%、さらに好ましくは0.03〜2重量%、特に好
ましくは0.05〜1重量%である。なお、乳化重合を
促進させるために、例えば、ピロ重亜硫酸ナトリウム、
亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、硫酸第一
鉄、グルコース、ホルムアルデヒドナトリウムスルホキ
シレート、L−アスコルビン酸およびその塩、亜硫酸水
素ナトリウムなどの還元剤:グリシン、アラニン、エチ
レンジアミン四酢酸ナトリウムなどのキレート剤を併用
することもできる。
【0022】本発明の共重合体ラテックスは、前記の単
量体成分を、前記の有機過酸化物、そして公知の乳化
剤、連鎖移動剤を使用して乳化重合することで得られ
る。ここで乳化剤としては、ドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ジフェニルエ
ーテルジスルホン酸ナトリウム、コハク酸ジアルキルエ
ステルスルホン酸ナトリウムなどのアニオン系乳化剤、
あるいはポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオ
キシエチレンアルキルアリルエーテルなどのノニオン系
乳化剤、両性乳化剤、フッ素系界面活性剤などを挙げる
ことができ、これらの1種または2種以上を併用するこ
とができる。乳化剤の使用量は、前記単量体成分の総計
量に対して、好ましくは0.1〜10重量%、さらに好
ましくは0.2〜5重量%、特に好ましくは0.2〜3
重量%である。この範囲であると重合安定性に優れ、か
つ本発明の目的の1段と優れた効果を有する共重合体ラ
テックスが得られる。
【0031】連鎖移動剤としては、α−メチルスチレン
ダイマー、ターピノーレン、α−テルピネン、γ−テル
ピネン、ジペンテン、オクチルメルカプタン、n−ドデ
シルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、n−ヘ
キサデシルメルカプタン、ジエチルキサントゲンジルス
ルフィド、ジメチルキントゲンジルスルフィド、ジイソ
プロピルキサントゲンジスルフィド、テトラメチルチウ
ラムモノスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィ
ド、テトラブチルチウラムジスルフィド、ジペンタンメ
チルチウラムジスルフィドなどを用いることができる。
これらは単量体成分の総計量に対し、通常0〜15重量
%使用される。
【0024】乳化重合に際しては、前記乳化剤、重合開
始剤、連鎖移動剤などのほかに、必要に応じて各種電解
質、pH調整剤などを併用することができる。そして、
通常、前記単量体成分100重量部に対して、水100
〜300重量部と前記乳化剤、重合開始剤、連鎖移動剤
などを前記範囲内の量で使用して、重合温度10〜90
℃、好ましくは30〜80℃、重合時間は5〜40時間
の重合条件下で乳化重合される。前記単量体成分の添加
方法は特に制限されるものではなく、一括添加法、連続
添加法あるいは分割添加法などの任意の方法が採用され
る。なお、共重合体ラテックスの最終的な重合転化率は
60〜100%、特に95〜100%であることが好ま
しい。本発明の共重合体ラテックスの固形分濃度は48
〜58重量%、さらに好ましくは50〜56重量%であ
る。
【0025】焼付型耐チッピング塗料は共重合体ラテッ
クスおよび充填剤を主成分とし、その他必要に応じて維
状充填剤、遅延凝固剤などの感熱性を有する添加剤、カ
ーボンブラック、有機顔料などの着色顔料、防錆顔料、
分散剤、消泡剤、増粘剤などの添加剤、エチレングルコ
ール、プロピレングリコール、ブチルセロソルブなどの
有機溶剤などが含有されていてもよい。焼付型耐チッピ
ング塗料における共重合体ラテックスと充填剤の組成割
合は、共重合体ラテックス100重量部(固形分)に対
し、充填剤は、通常10〜400重量部、好ましくは2
0〜300重量部、さらに好ましくは30〜250重量
部である。また、必要に応じて繊維状充填剤を併用する
場合は、その添加効果を十分発揮させるために、共重合
体ラテックス100重量部(固形分)に対し、好ましく
は5〜100重量部である。
【0026】充填剤の具体例としては、タルク、炭酸カ
ルシウム、マイカ、カオリン、硫酸バリウム、グラファ
イト、水酸化アルミニウム、アルミナ、酸化鉄、酸化チ
タン、シリカ、ゴム粉末、ガラストーク、少なくとも表
面が多孔質で二酸化ケイ素を主成分とするもの、例えば
ケイソウ土などの非繊維状の充填剤を挙げることがで
き、これらは単独であるいは2種以上併用される。これ
らの粉質充填剤のうち、ケイソウ土および水酸化アルミ
ニウムが特に好ましい。ケイソウ土については、SiO
2 が80重量%以上含有されるものであり、また水酸化
アルミニウムについてはAl2 (OH)3 が80重量%
以上含有されているものである。さらにシリカバルー
ン、ガラスバルーン、カーボンバルーン、ポリ塩化ビニ
リデンバルーン、ポリスチレン系バルーンなどの中空粒
子が挙げられる。これらの充填剤の好ましい平均粒子径
は1〜300μmである。
【0027】また必要に応じて用いられる繊維状充填剤
は、繊維形状のものであれば特に限定されるものではな
く、例えば、カーボンファイバー、ロックウール、繊維
状チタン酸カリウム、繊維状硫酸マグネシウム、アタバ
ルジャイト、ワラストナイト、繊維状硫酸バリウム、ア
スベスト、パルプなどを挙げることができる。焼付型耐
チッピング塗料の固形分濃度は通常60〜85重量%、
好ましくは65〜80重量%である。焼付型耐チッピン
グ塗料に本発明の共重合体ラテックスを用いることで、
焼付型耐ビッチング塗料に優れた成膜性、耐クラック
性、密着力、耐ブリスター性、耐チッピング性、耐水性
を付与するものであり、特に注目すべき点は耐チッピン
グ性と耐水性の効果の付与であり、これは従来、焼付
型、耐チッピング塗料で知られている共重合体ラテック
スでは得ることのできない効果である。
【0028】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお、実施例中、部および%は重量基準である。 共重合体ラテックスA〜C、イ〜ヘの製造方法 反応器の中に、表1、表2の単量体成分、乳化剤、連鎖
移動剤を仕込み、窒素ガス下、撹拌しながら加温し、内
温が30℃になったら開始剤成分を加え、重合温度35
〜60℃、重合時間15〜30時間の範囲内で適宜行な
い、表1、表2に示す共重合体ラテックスA〜C、イ〜
ヘを得た。A〜Cは本発明の範囲内の共重合体ラテック
ス、一方、イ〜ヘは本発明の範囲外の共重合体ラテック
スである。
【0029】実施例1〜3、比較例1〜6 表1、表2の共重合体ラテックスを用いて、焼付型耐チ
ッピング塗料の評価を行なった。評価結果を表1、表2
に示す。 評価方法 (1)焼付型耐チッピング塗料の調整 (a)表1、表2の共重合体ラテックス(固形分) 100部 (b)ヘキサメタリン酸ナトリウム(分散剤) 1.5 (c)消泡剤 KM−71 0.5 (d)炭酸カルシウム(スーパー#2000)注3) 200 (e)水 固形分濃度75%調整する量 注1) 信越化学工業(株)製 注2) 平均粒子径5μm、丸尾カルシウム(株)製 (a)、(b)、(e)成分を混合機に投入し、撹拌し
ながら(d)を徐々に添加し、十分撹拌して、固形分濃
度75%の焼付型耐チッピング塗料を得、これを用いて
下記に示す試験方法で耐チッピング塗料の評価を行なっ
た。
【0030】(2)焼付型耐チッピング塗料の評価 試験例1(耐チッピング性の評価) 焼付型耐チッピング塗料をエアレススプレー装置によ
り、ターンシート板(鉛−スズメッキ処理された鋼板)
上に塗布した。次いで、室温で10分間放置した後、1
00℃で10分間、さらに130℃で20分間焼付乾燥
することにより各塗料組成物を硬化させ、ターンシート
板に膜厚200μmの被覆膜をそれぞれ形成した。形成
された被覆膜について、それぞれ耐チッピング性の評価
を行なった。評価方法としては、まず内径を20mmの
塩化ビニル性パイプを、被覆膜が形成されたターンシー
ト板に対して60度の角度に伸びるように配置し、次い
でM4ナットを2mの高さから前記パイプ内を通して連
続的に被覆膜に落下させ、ターンシート板の素地が露出
した時点におけるM4ナットの総重量(kg)を測定す
ることにより行なった。結果を表1、表2に示す。
【0031】試験例2(耐水性の評価) 試験例1の膜厚200μmの被覆膜が形成されているタ
ーンシート板を40℃の温水中に1週間放置し、それを
取り出し、そのままの状態のターンシート板を用いて、
試験例1と同様の方法で耐チッピング特性を測定した。
結果を表1、表2に示す。 試験例3(耐ブリスター性の評価) 試験例1と同様にして焼付型耐チッピング塗料の塗布お
よび焼付乾燥を行ない、ターンシート板上に膜厚1,0
00μmの被覆膜を形成し、各被覆膜について膨れの発
生状況を観察した。結果を表1、表2に示す。 ○:塗膜表面に膨れがない。 ×:塗膜表面に膨れがある。 試験例4(成膜性の評価) 試験例3の被覆膜形成過程を目視によって、下記の評価
基準で評価した。結果を表1、表2に示す。 ○:塗膜表面に凹凸がない。 ×:塗膜表面に凹凸が顕著にある。
【0032】試験例5(密着力の評価) JIS K5400 8.5項の付着性の碁盤目テープ
法に準じて測定した。結果を表1に示す。 試験例6(耐クラック性の評価) 試験例1と同様にして焼付型耐チッピング塗料の塗布お
よび焼付乾燥を行ない、ターンシート板上に膜厚1,0
00μmの被覆膜を形成し、各被覆膜についてヒビ、ワ
レの発生状況を観察した。結果を表1、表2に示す。 ○:塗膜表面にヒビ、ワレがない。 ×:塗膜表面にヒビ、ワレがある。
【0033】実施例1〜3は、本発明の範囲内の共重合
体ラテックスを用いた焼付型耐チッピング塗料に関する
ものであり、本発明の目的の共重合体ラテックスが得ら
れる。比較例1,2は、本発明の範囲外の開始剤を用い
て得られた共重合体ラテックスの例であり、耐チッピン
グ性および耐水性が劣る。比較例3は、1,3−ブタジ
エンの使用量が本発明の範囲未満の共重合体ラテックス
の例であり、成膜性、耐チッピング性、耐クラック性が
劣る。比較例4は、3−ブタジエンの使用量が本発明の
範囲を超えた共重合体ラテックスの例であり、耐チッピ
ング性が劣る。比較例5は、エチレン性不飽和酸の使用
量が本発明の範囲未満の共重合体ラテックスの例であ
り、密着力、耐チッピング性が劣る。比較例6は、共重
合体ラテックスのトルエン不溶分量が本発明の範囲未満
の例であり、耐ブリスター性、耐水性が劣る。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【発明の効果】本発明の焼付型耐チッピング塗料用共重
合体ラテックスは、優れた成膜性、耐クラック性、密着
力、耐ブリスター性、耐チッピング性、耐水性を焼付型
耐チッピング塗料に付与する。特に注目すべき効果は耐
チッピング性と耐水性であり、これらの効果は、従来、
焼付型耐チッピグ塗料用として知られている共重合体ラ
テックスでは得ることのできない効果である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米川 芳明 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共役ジエン系単量体20〜80重量%、
    エチレン性不飽和酸0.1〜15重量%および他の共重
    合性単量体5〜79.9重量%からなる単量体を有機過
    酸化物の存在下で重合してない、共重合体のトルエン不
    溶分が50重量%以上であることを特徴とする焼付型耐
    チツピング塗料用共重合体ラテックス。
JP24730192A 1992-08-24 1992-08-24 焼付型耐チッピング塗料用共重合体ラテックス Pending JPH0665525A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7368494B2 (en) 2001-10-19 2008-05-06 Nippon Shokubai Co., Ltd. Emulsion for damping materials and chipping-resistant materials
CN116023879A (zh) * 2022-12-30 2023-04-28 芜湖徽氏新材料科技有限公司 一种声学胶带及其制备方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7368494B2 (en) 2001-10-19 2008-05-06 Nippon Shokubai Co., Ltd. Emulsion for damping materials and chipping-resistant materials
CN116023879A (zh) * 2022-12-30 2023-04-28 芜湖徽氏新材料科技有限公司 一种声学胶带及其制备方法

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