JPH0669183A - ベーパ乾燥方法および装置 - Google Patents

ベーパ乾燥方法および装置

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JPH0669183A
JPH0669183A JP23780392A JP23780392A JPH0669183A JP H0669183 A JPH0669183 A JP H0669183A JP 23780392 A JP23780392 A JP 23780392A JP 23780392 A JP23780392 A JP 23780392A JP H0669183 A JPH0669183 A JP H0669183A
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JP
Japan
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vapor
wafer
atmosphere
ipa
bath
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Application number
JP23780392A
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English (en)
Inventor
Minoru Tamura
実 田村
Shigeji Masuyama
茂治 増山
Shigeo Shimizu
重雄 清水
Shigeji Osono
成志 大園
健治 ▲高▼橋
Kenji Takahashi
Akira Okawa
章 大川
文男 ▲高▼橋
Fumio Takahashi
Shigemi Sekine
茂実 関根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウォータマークの発生を防止できるベーパ乾
燥技術を提供する。 【構成】 ウエハ2をIPAのベーパ雰囲気に浸漬し
て、水分とIPAとを置換した後、そのIPAを気化さ
せてウエハ2を乾燥する方法において、ウエハ2をベー
パ15の雰囲気に浸漬させる以前に冷却浴槽30におい
て冷却して、ウエハ2の表面に氷結被膜24Bを形成し
てウエハ2の表面を被覆する。 【効果】 ウエハ2がベーパ15の雰囲気に投入された
際、ベーパ15の境界面レベルLがウエハ2の下まで低
下しても、ウエハ2の表面自体に水滴が局所的に付着す
るのを防止することができ、また、ウエハ2の表面自体
が大気中に露出するのを防止することができるため、自
然乾燥時に、ウエハ2の表面自体に局所的に付着した水
滴に大気中の酸素が溶け込むことによって起こるウォー
タマークの発生を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベーパ乾燥技術、特
に、被処理物が有機溶剤のベーパを使用されて乾燥され
る乾燥技術に関し、例えば、半導体装置の製造におい
て、水洗い後の半導体ウエハ(以下、ウエハという。)
を乾燥させる技術に利用して有効なものに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造において、水洗い後の
ウエハを乾燥する装置として、複数枚のウエハを保持治
具にて保持した状態で、ベーパ浴槽においてイソ・プロ
ピル・アルコール等のような有機溶剤によって形成され
たベーパ雰囲気中に浸漬し、ウエハとベーパとの温度差
によって、水とベーパの滴である有機溶剤とを置換さ
せ、その後、乾燥室にてウエハに付着した有機溶剤を蒸
発させてウエハを乾燥させるように構成されているベー
パ乾燥装置がある。
【0003】なお、ベーパ乾燥装置を述べてある例とし
ては、特開昭56−168072号公報および実開昭5
9−138232号公報がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなベ
ーパ乾燥装置においては、次のような問題点があること
が、本発明者によって明らかにされた。
【0005】ウエハが保持治具に保持された状態で、1
8℃〜19℃の純水中に浸漬されて洗浄されると、ウエ
ハおよび治具は18℃〜19℃の温度状態になる。この
温度状態で、ウエハおよび治具がベーパ浴槽に搬入され
ると、一瞬にして大量のベーパが結露することにより消
費されるため、ベーパ浴槽内のベーパ面(ベーパ雰囲気
と大気との境界面)のレベルが一気に下降する。その結
果、ベーパ浴槽に搬入されたウエハがベーパ雰囲気に浸
漬されない期間が発生するため、この間に自然乾燥が進
むと、自然酸化等によるウォータマークが発生する。
【0006】本発明の目的は、ウォータマークの発生を
防止することができるベーパ乾燥装置を提供することに
ある。
【0007】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、次の通り
である。
【0009】すなわち、ベーパ浴槽の内部に有機溶剤の
ベーパ雰囲気が形成され、このベーパ浴槽における有機
溶剤のベーパ雰囲気に洗浄後の被処理物が浸漬されるこ
とにより、被処理物とベーパとの温度差によって水とベ
ーパの滴である有機溶剤とが置換され、その後乾燥室に
て被処理物に付着した有機溶剤が蒸発されて被処理物が
乾燥されるベーパ乾燥方法において、前記ベーパ雰囲気
に浸漬される以前に、被処理物が湿潤した状態で冷却さ
れることにより、被処理物の表面に付着した水が凍結さ
れて被処理物の表面に氷結被膜が形成され、続いて、氷
結被膜が形成された状態の被処理物が前記ベーパ雰囲気
に浸漬されることを特徴とする。
【0010】
【作用】前記した手段によれば、被処理物の表面が氷結
被膜によって被覆された状態で、ベーパ雰囲気に浸漬さ
れるため、被処理物がベーパ雰囲気に搬入された際に、
ベーパが瞬時に大量に消費されることによって、被処理
物がベーパ雰囲気の外部に露出しても、被処理物の表面
が外気に接触することは回避することができる。したが
って、ベーパ面が一気に低下することにより、被処理物
がベーパ雰囲気の外部に露出しても、被処理物がベーパ
雰囲気から大気中に露出することによって起こるウォー
タマーク現象は発生しない。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例であるベーパ乾燥装
置を示す縦断面図、図2および図3はその作用を説明す
るための模式図および一部省略拡大断面図である。
【0012】本実施例において、本発明に係るベーパ乾
燥装置は、洗浄後のウエハをベーパ乾燥するベーパ乾燥
装置1として構成されている。このベーパ乾燥装置1に
おいて、被処理物としてのウエハ2は複数枚が、保持治
具(以下、治具という。)3に保持されて一括に乾燥処
理されるようになっている。
【0013】治具3は耐薬品性の良好な弗素樹脂が用い
られて、その平面形状が長方形の箱形状に形成されてい
る。治具3の長辺側の一対の側壁面には保持溝4が複数
条、軸心方向に略等間隔に配されて円弧形状に刻設され
ている。そして、各保持溝4は被保持物としてのウエハ
2を治具3の上面開口から挿入されることにより、ウエ
ハ2を一枚宛保持するように構成されている。
【0014】本実施例において、このベーパ乾燥装置1
は、ベーパ浴槽10、希IPA浴槽20および冷却浴槽
30を備えている。ベーパ浴槽10は浴槽本体11を備
えており、この本体11は石英ガラスが用いられて、平
面形状が略正方形の箱形状に形成されている。本体11
の上部には治具3を出し入れするための出入口12が開
設されている。この浴槽本体11の出入口12の内周壁
には冷却水を循環させるためのコイル状の冷却パイプ1
3が敷設されている。
【0015】浴槽本体11の内部には、有機溶剤として
のイソ・プロピル・アルコール(以下、IPAとい
う。)14が収容されており、このIPA14は本体1
1の外部から給液管16によって供給されるようになっ
ている。浴槽本体11の下には赤外線ヒータ、または鉄
やアルミニュームのブロックにシーズヒータを埋め込ん
だヒートブロック等からなる加熱装置17が設置されて
おり、加熱装置17はIPA14を加熱することによ
り、それを強制的に蒸発させてベーパ15を発生させる
ように構成されている。
【0016】また、浴槽本体11内のIPA14の液面
よりも上方には、上部を開口したトレー18が滴下して
来る水滴を受け得るように設置されており、このトレー
18の底部には本体1の外部へ連通する排液管19が接
続されている。そして、トレー18の真上には治具3が
ハンドラ(後述する。)によって吊り下げられてセット
されるようになっている。
【0017】本実施例において、希IPA浴槽20はウ
エハ洗浄工程における最終段階としての純水洗浄処理を
実施する洗浄装置を兼ねるように構成されている。図1
に示されているように、この洗浄装置兼用希IPA浴槽
20は内外二重槽に構成されている処理槽21を備えて
おり、内外槽は同心の略正方形筒形状に形成されてい
る。外槽22は石英ガラスが用いられて形成されてお
り、内槽23はステンレス等が用いられて形成されてい
るとともに、弗素樹脂により表面がコーティングされて
いる。
【0018】洗浄槽21には純水にIPAが所定量だけ
添加された希IPA24が貯留されており、この希IP
A24は外槽22および内槽23を循環するようになっ
ている。すなわち、外槽22の底部にはポンプ25が設
備されており、このポンプ25は外槽22の希IPA2
4を内槽23に圧送するように構成されている。ポンプ
25の吸入側にはプレフィルタ26が介設されており、
ポンプ25の排出側である内槽23の底部にはメインフ
ィルタ27が介設されている。また、内槽23のメイン
フィルタ27の上方には多孔質の整流板28が介設され
ており、この整流板28により希IPA24が内槽23
を層流となって上昇して行くようになっている。そし
て、内槽23において、希IPA24は常時オーバフロ
ーして外槽22側へ循環して行くようになっている。し
たがって、内槽23はオーバフロー槽を構成しているこ
とになる。
【0019】なお、図示しないが、洗浄槽21には希I
PA24を適宜補給するための給水系、および、希IP
A24を適宜排出するための排水系が設備されている。
【0020】本実施例において、冷却浴槽30は工程的
に希IPA槽20とベーパ槽10との間に設備されてい
る。図1に示されているように、この冷却浴槽30は内
外二重槽に構成されている。内槽31には冷却剤として
の低温窒素ガス34が低温窒素ガス供給装置によって供
給されるようになっている。すなわち、外槽32の底部
には液体窒素タンク(図示せず)に接続されたポンプ3
5が設備されており、このポンプ35は液体窒素33を
噴霧するように構成されている。そして、噴霧された液
体窒素34は直ちに低温窒素ガス34に気化するように
なっている。
【0021】内槽31に供給された低温窒素ガス34
は、重くかつきわめて低温度であるため、内槽31の底
部に停滞する状態になる。そして、停滞した低温窒素ガ
ス34が内槽31に充満すると、低温窒素ガス34は常
時オーバフローして外槽32側へ循環して行くようにな
っている。したがって、内槽31はオーバフロー槽を構
成していることになる。
【0022】外槽32の底部には排気口36が開設され
ており、排気口35は排気装置(図示せず)に接続され
ている。そして、この排気装置は内槽31から外槽32
にオーバフローした低温窒素ガス34を外槽32の底部
から徐々に排気し得るように制御されている。
【0023】このベーパ乾燥装置1は吊り具42を介し
て保持治具3を吊持するハンドラ41を備えており、詳
細な説明は省略するが、ハンドラ41は保持治具3を吊
り下げた状態で、希IPA浴槽20と冷却浴槽30とベ
ーパ浴槽10と、例えば、後述するベンチレータ43、
その他の場所との間を適宜移動するように構成されてい
る。
【0024】次に作用を説明する。強酸等によって所定
の洗浄処理が施されたウエハ2は、洗浄工程の最終段階
である純水洗浄装置を兼用する希IPA浴槽20にハン
ドラ41によって搬送されて来る。このとき、洗浄すべ
きウエハ2は複数枚が治具3に保持されている。すなわ
ち、1枚のウエハ1は保持溝4に嵌入されており、複数
枚のウエハ2が互いに、同心的に並べられた状態に保持
されている。また、治具3は吊り具42を介してハンド
ラ41に吊持されている。
【0025】複数枚のウエハ2がセットされた治具3
は、ハンドラ41に吊持された状態で、ハンドラ41に
よって洗浄槽21に搬送されて下降され、内槽23の希
IPA24中に浸漬される。
【0026】治具3が希IPA24中に浸漬されると、
各ウエハ2および治具3に希IPA24が接触するた
め、ウエハ2および治具3の表面に付着した強酸やエッ
チング残渣等の異物(以下、異物等という。)は洗い流
される。そして、洗い流された異物等は、上方に向かう
水流に乗って、内槽23の希IPA24中における上部
に運ばれる。この内槽23の上部においては、希IPA
24のオーバフロー流が常時形成されているため、水流
に乗って上部に運ばれた異物等は、このオーバフロー流
に乗ってそのまま直ちに外槽22に排出されることにな
る。したがって、内槽23の希IPA24中には異物等
が浮遊することは、殆どない状態になっている。
【0027】このようにして、ウエハ2および治具3が
洗浄液としての希IPA24によって洗浄された後、治
具3はハンドラ41に吊持されたまま希IPA24中か
ら引き上げられる。このとき、希IPA24の水面に異
物等が浮遊していることがないため、引き上げ途中で、
異物等がウエハ2の表面に再付着することはない。した
がって、洗浄の効果はそのまま維持され、その結果、露
光工程等の後の工程における処理精度を高めることがで
きる。
【0028】この希IPA浴槽20から引き上げられた
際、洗浄液として希IPA24が使用されているため、
希IPA浴槽20から引き上げられたウエハ2および治
具3の表面は、希IPAの被膜24Aによって被覆され
た状態になる。このとき、純水の表面張力が微量のIP
Aによって緩和されているため、希IPA被膜24Aは
ウエハ2および治具3の表面に全体的に均一に形成され
た状態になる(図2参照)。
【0029】本実施例において、希IPA浴槽20中か
ら引き上げられた治具3は、希IPA被膜24Aによっ
て湿潤されたウエハ2群がセットされたままの状態で、
冷却浴槽30にハンドラ41により直ちに搬入される。
【0030】そして、搬入されたウエハ2および治具3
の表面に均一に形成された希IPA被膜24Aは、冷却
浴槽30内の低温窒素ガス34に接触することにより、
瞬間的に冷却されて凍結される。したがって、ウエハ2
および治具3の表面には、図2に示されているように、
希IPA被膜24Aによる氷結被膜24Bが形成され
る。この氷結被膜24Bは希IPA被膜24Aが均一に
形成されているため、ウエハ2および治具3の表面を均
一に被覆した状態になる。
【0031】このようにして冷却浴槽30において、そ
の表面を氷結被膜24Bによって被覆されたウエハ2お
よび治具3は、冷却浴槽30から引き上げられて、氷結
された状態のまま、ベーパ浴槽10にハンドラ41によ
って直ちに搬入される。そして、氷結被膜24Bによっ
て表面が被覆されたウエハ2および治具3は、図1に示
されているように、ベーパ浴槽10により乾燥処理が実
施される。
【0032】ここで、ベーパ浴槽10の底部に貯留され
ているIPA14の液体は加熱装置17により加熱され
て蒸発しベーパ15を発生する。ベーパ15は上昇し、
冷却パイプ13によってコールドトラップされるため、
ベーパ浴槽本体11内は完全にベーパ15の雰囲気にな
っている。
【0033】前述したように、冷却浴槽30において、
氷結被膜24Bによって表面が被覆されたウエハ2群は
治具3に保持された状態で、ハンドラ41により吊持さ
れ、ベーパ浴槽本体11内へ出入口12から、図1に示
されているように、治具3がトレー18の真上位置に来
るまで下降される。
【0034】投入時、ウエハ2および治具3は前工程で
冷却処理されたため、低温度の状態になっている。すな
わち、ウエハ2および治具3はベーパ15の雰囲気温度
よりも非常に低い温度に冷却されたため、ベーパ15の
雰囲気温度(約80℃)以下の温度状態になっている。
【0035】そして、ウエハ2および治具3はベーパ1
5の雰囲気温度よりもきわめて低い温度の状態になって
いるため、ウエハ2および治具3がベーパ15の雰囲気
中に浸漬されると、それらの表面においてベーパ15が
瞬間的に結露して、IPA14の滴になってそれらの表
面に急激に付着して行く。
【0036】IPA14がウエハ2および治具3の表面
に付着して行くに際して、その付着開始初期には表面を
被覆している氷結被膜24Bに付着するが、その氷結被
膜24Bが解凍した後には、結露したIPA14はウエ
ハ2および治具3の表面を湿潤している水分44と次第
に置き換わって行く。そして、ウエハ2および治具3の
表面温度がベーパ15の温度と同等になった時点で水分
44と、IPA14との置換が終了する。
【0037】ところで、低温度に冷却されたウエハ2お
よび治具3が、高温度(約80℃)のベーパ15の雰囲
気に投入されると、ベーパ15が一瞬にして結露するこ
とにより、ベーパ15が一気に消費されるため、図3に
示されているように、ベーパ15の境界面レベルLが急
激に低下してしまう。
【0038】そして、境界面レベルLがウエハ2よりも
下まで低下すると、ウエハ2がベーパ15の雰囲気から
大気中に露出する状態になるため、ウエハ2が自然乾燥
する結果、ウォータマークが発生する。すなわち、ウエ
ハ2の表面自体に局所的に付着した水滴に大気中の酸素
が溶け込み、この酸素によりウエハ2の表面は水滴が付
着していた場所だけが局所的に自然酸化されるため、所
謂ウォータマーク現象が発生する。
【0039】しかし、本実施例においては、ベーパ浴槽
10への搬入当初、ウエハ2および治具3の表面は氷結
被膜24Bによって均一に被覆されているため、境界面
レベルLがウエハ2よりも低下しても、ウエハ2および
治具3の表面自体に水滴が局所的に付着することはない
し、また、ウエハ2および治具3の表面自体が大気中に
露出することもない。したがって、自然乾燥時に、ウエ
ハ2の表面自体に局所的に付着した水滴に大気中の酸素
が溶け込むことによって起こるウォータマークは必然的
に発生しない。
【0040】ちなみに、氷結被膜24Bが大気中に露出
しても、氷結被膜24Bはウエハ2の表面を全体的に均
一に被覆しているので、ウエハ2の表面に局所的に付着
した水滴に大気中の酸素が溶け込むことによって起こる
ウォータマークは、発生することはない。
【0041】そして、IPA14と置換した水分44
は、ウエハ2および治具3の表面に残った異物等と共に
表面を流下して、トレー18上にそれぞれ滴下し、トレ
ー18により集水されて、排液管19を通じて外部に排
出される。このように、滴下する水分44をトレー18
によって集水することにより、水分44がベーパ浴槽本
体11の底部に貯留されているIPA14の液中に混入
するのを防止することができるため、混入した水分44
が再蒸発して水蒸気になるのを回避することができる。
その結果、水分44のウエハ2への再付着を防止するこ
とができる。
【0042】置換が終了した時点において、治具3はハ
ンドラ41によってベーパ浴槽本体11からベンチレー
タ43内へ引き上げられる。治具3およびウエハ2がベ
ーパ浴槽本体11から引き上げられると、治具3および
ウエハ2はベーパ15の雰囲気温度によって加熱されて
昇温しているため、これらの表面に滴になって付着して
いるIPA14は温度を奪いながら気化することにな
る。IPA14が気化しきると、治具3およびウエハ2
は乾燥することになる。気化したIPA14はベンチレ
ータ33により吸引されて他所へ拡散するのを防止され
る。
【0043】前記実施例によれば次の効果が得られる。 ウエハ2をベーパ15の雰囲気に浸漬させる以前に
冷却浴槽30において冷却して、ウエハ2の表面に氷結
被膜24Bを形成してウエハ2の表面を被覆することに
より、ウエハ2がベーパ15の雰囲気に投入された際、
ベーパ15の境界面レベルLがウエハ2の下まで低下し
ても、ウエハ2の表面自体に水滴が局所的に付着するの
を防止することができ、また、ウエハ2の表面自体が大
気中に露出するのを防止することができるため、自然乾
燥時に、ウエハ2の表面自体に局所的に付着した水滴に
大気中の酸素が溶け込むことによって起こるウォータマ
ークの発生を防止することができる。
【0044】 ウォータマークの発生を防止すること
により、乾燥精度を高めることができるとともに、露光
工程等の後の工程における不良の発生率を低下させるこ
とができる。
【0045】 希IPA浴槽20を洗浄工程における
最終段階の純水洗浄処理と兼用的に構成することによ
り、設備費用および占拠面積の増加を抑制することがで
きる。
【0046】 洗浄液として希IPA24を使用する
ことにより、純水の表面張力が微量のIPAによって緩
和することができるため、希IPA浴槽20から引き上
げられたウエハ2の表面に希IPA被膜24Aを均一に
形成させることができ、その結果、ウエハ2の表面に氷
結被膜24Bを均一に凍結させることができる。
【0047】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。
【0048】例えば、希IPA浴槽は、洗浄工程におけ
る最終段階の純水洗浄処理と兼用的に構成するに限ら
ず、専用的に構成してもよい。また、希IPA浴槽を省
略して、洗浄工程における最終段階の純水洗浄処理によ
って湿潤されたウエハを直接的に冷却して、ウエハの表
面に氷結被膜を形成してもよい。
【0049】冷却浴槽の冷却装置としては、低温窒素ガ
ス供給装置を使用するに限らず、冷凍サイクルによる一
般的な冷却装置を使用してもよい。
【0050】有機溶剤としては、IPAを使用するに限
らず、トリクレンやメタノールアルコール等の有機溶剤
を使用してもよい。
【0051】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるウエハ
のベーパ乾燥技術に適用した場合について説明したが、
それに限定されるものではなく、ホトマスクや光学レン
ズ、液晶ディスプレイパネル等についてのベーパ乾燥技
術全般に適用することができる。特に、本発明は、局所
的に付着した水滴に大気中の酸素が溶け込むことによっ
て起こるウォータマークが重大な障害になる板状物を複
数枚同時に乾燥するのに使用して優れた効果が得られ
る。
【0052】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、次
の通りである。
【0053】被処理物をベーパの雰囲気に浸漬させる以
前に冷却浴槽において冷却して、被処理物の表面に氷結
被膜を形成して被処理物の表面を被覆することにより、
被処理物がベーパの雰囲気に投入された際、ベーパの境
界面レベルが被処理物の下まで低下しても、被処理物の
表面自体に水滴が局所的に付着するのを防止することが
でき、また、被処理物の表面自体が大気中に露出するの
を防止することができるため、自然乾燥時に、被処理物
の表面自体に局所的に付着した水滴に大気中の酸素が溶
け込むことによって起こるウォータマークの発生を必然
的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるウエハの乾燥装置を示
す縦断面図である。
【図2】作用を説明するための模式図である。
【図3】作用を説明するための一部省略拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1…ウエハの乾燥装置、2…ウエハ(被処理物)、3…
…治具、4…保持溝、10…ベーパ浴槽、11…浴槽本
体、12…出入口、13…冷却パイプ、14…IPA
(有機溶剤)、15…ベーパ、16…給液管、17…加
熱装置、18…トレー、19…排液管、20…希IPA
浴槽、21…洗浄槽、22…内槽、23…外槽、24…
希IPA(洗浄液)、24A…希IPA被膜、24B…
氷結被膜、25…ポンプ、26…プリフィルタ、27…
メインフィルタ、28…整流板、29…温水循環パイ
プ、30…冷却浴槽、31…内槽、32…外槽、33…
液体窒素、34…低温窒素ガス、35…液体窒素噴霧用
ポンプ、36…排気口、41…ハンドラ、42…吊り
具、43…ベンチレータ、44…水分。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 重雄 群馬県高崎市西横手町111番地 株式会社 日立製作所高崎工場内 (72)発明者 大園 成志 群馬県高崎市西横手町111番地 株式会社 日立製作所高崎工場内 (72)発明者 ▲高▼橋 健治 群馬県高崎市西横手町111番地 株式会社 日立製作所高崎工場内 (72)発明者 大川 章 群馬県高崎市西横手町111番地 株式会社 日立製作所高崎工場内 (72)発明者 ▲高▼橋 文男 群馬県高崎市西横手町111番地 株式会社 日立製作所高崎工場内 (72)発明者 関根 茂実 群馬県高崎市西横手町111番地 株式会社 日立製作所高崎工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベーパ浴槽の内部に有機溶剤のベーパ雰
    囲気が形成され、このベーパ浴槽における有機溶剤のベ
    ーパ雰囲気に洗浄後の被処理物が浸漬されることによ
    り、被処理物とベーパとの温度差によって水とベーパの
    滴である有機溶剤とが置換され、その後乾燥室にて被処
    理物に付着した有機溶剤が蒸発されて被処理物が乾燥さ
    れるベーパ乾燥方法において、 前記ベーパ雰囲気に浸漬される以前に、被処理物が湿潤
    した状態で冷却されることにより、被処理物の表面に付
    着した水が凍結されて被処理物の表面に氷結被膜が形成
    され、 続いて、氷結被膜が形成された状態の被処理物が前記ベ
    ーパ雰囲気に浸漬されることを特徴とするベーパ乾燥方
    法。
  2. 【請求項2】 前記氷結被膜が形成される以前に、被処
    理物が希釈された有機溶剤中に浸漬されることを特徴と
    する請求項1に記載のベーパ乾燥方法。
  3. 【請求項3】 ベーパ浴槽の内部に有機溶剤のベーパ雰
    囲気が形成され、このベーパ浴槽における有機溶剤のベ
    ーパ雰囲気に洗浄後の被処理物が浸漬されることによ
    り、被処理物とベーパとの温度差によって水とベーパの
    滴である有機溶剤とが置換され、その後乾燥室にて被処
    理物に付着した有機溶剤が蒸発されて被処理物が乾燥さ
    れるベーパ乾燥装置において、 前記ベーパ浴槽の外部に、前記ベーパ雰囲気に浸漬され
    る以前に、被処理物を湿潤した状態で冷却することによ
    り、被処理物の表面に付着した水を凍結させて被処理物
    の表面に氷結被膜を形成する冷却浴槽が設けられている
    ことを特徴とするベーパ乾燥装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5815942A (en) * 1996-12-13 1998-10-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Vapor drying system and method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5815942A (en) * 1996-12-13 1998-10-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Vapor drying system and method

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