JPH06696B2 - テ−プ製剤 - Google Patents

テ−プ製剤

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JPH06696B2
JPH06696B2 JP1650087A JP1650087A JPH06696B2 JP H06696 B2 JPH06696 B2 JP H06696B2 JP 1650087 A JP1650087 A JP 1650087A JP 1650087 A JP1650087 A JP 1650087A JP H06696 B2 JPH06696 B2 JP H06696B2
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Sekisui Chemical Co Ltd
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,有効成分として硝酸イソソルビド(ISDN),
四硝酸ペンタエリスリトール(PETN),ニトログリセリ
ン(GTN)などの亜硝酸系の冠血管拡張薬を含む経皮投
与型のテープ製剤に関する。
(従来の技術) ISDN,PETN,GTNなどの亜硝酸系の薬剤は,狭心症などに
有効な冠血管拡張薬として知られている。これらは体内
での薬効持続時間が短いため,例えば,狭心症の抑制ま
たは予防という点からは体内に所定量ずつ長時間にわた
り投与されることが望ましい。このような薬剤のコント
ロール・リリースという観点から,上記亜硝酸系薬剤の
徐放錠(徐放カプセル),軟膏,テープ製剤などが用い
られている。特に粘着テープ状の経皮投与型製剤である
上記テープ製剤は、徐放錠(徐放カプセル)よりも投薬
頻度が低いこと;軟膏よりも投与量が明確でありかつ投
薬および投薬の中止が簡便であること;などから極めて
好適に使用される。
このようなテープ製剤は,通常,上記亜硝酸系の薬剤を
含有する粘着剤層が支持体上に形成されており、該支持
体には,テープ製剤の薬剤の損失を防ぐために上記薬剤
不透過性の素材が用いられる。亜硝酸系冠血管拡張薬が
移行しにくいもしくは透過しにくい支持体の素材として
は、特開昭58-913号公報にセロハン,酢酸セルロース,
ポリエステル,ポリプロピレン,ポリアミド,ポリ塩化
ビニリデン,ポリビニルアルコールおよび金属が挙げら
れている。このような素材の支持体を使用することによ
り亜硝酸系薬剤の支持体への移行もしくは透過は抑制さ
れるが、これらの支持体は得られるテープ製剤に充分な
機能を与えるとは限らない。例えば,上記素材で構成さ
れたシートは,いずれも比較的堅く,伸長性に乏しく,
かついわゆる腰の強いシートである。そのため,これら
のシートを支持体としたテープ製剤を皮膚表面に貼付す
ると,貼付部位を刺激して長時間の貼付により発赤を生
じる;皮膚の柔軟な動きに追随できないためつっぱり感
を与える;などの不都合を生じる。亜硝酸系薬剤を透過
しにくくかつ柔軟性を有する材料としてはポリウレタン
が挙げられるが,これは柔らかすぎるため寸法安定性に
乏しく,加工時の操作性に劣る。適度の柔軟性と堅さを
有する材料としては,ポリエチレンやエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体(EVA)が挙げられるが亜硝酸系薬剤の移
行もしくは透過性を有するため単独で用いることはでき
ない。上記公報に挙げられた素材のうち,テープ製剤貼
付時の発汗や入浴を考慮すると,ポリビニルアルコール
(PVA)は水溶性であるため支持体としては不適であ
り,さらに保存期間中の寸法安定性を考慮すると吸湿に
より変形するポリアミドも好ましくない。
このように,薬剤不透過性という性質に加え,テープ製
剤の製造時の加工性,テープ製剤の保存時の形状および
寸法安定性,貼付感や皮膚に対する安全性などを考慮す
ると,これらの項目をすべて満足しうる支持体は得られ
ていないのが現状である。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記従来の欠点を解決するものであり,その目
的とするところは,亜硝酸系の薬剤を透過させず,かつ
テープ製剤製造時の加工性,保存時の形状および寸法安
定性,貼付感や皮膚に対する安全性などに優れた支持体
が使用された,優れた性質の亜硝酸系冠血管拡張薬含有
テープ製剤を提供することにある。
(問題点を解決するための手段および作用) 発明者は,支持体素材として亜硝酸系薬剤不透過性のポ
リビニルアルコール(PVA)に注目し,ビニルアルコ
ール単位〔-CH2-CH(OH)-〕が100%ではなくともある程
度の割合で含有されるポリマーであれば上記薬剤の不透
過性が達成されかつ耐水性が向上すること,およびこ
のようなポリマーは支持体としての種々の優れた特性を
有すること,を見出し,本発明を完成するに至った。
本発明のテープ製剤は,亜硝酸系の冠血管拡張薬を有効
成分として含有する粘着剤層が支持体上に形成された製
剤であって,該支持体が,ビニルアルコール単位〔-CH2
-CH(OH)-〕を20〜45モル%の割合で含有するエチレン−
ビニルアルコール共重合体でなり、そのことにより上記
目的が達成される。
本発明のテープ製剤の支持体の素材であるエチレン−ビ
ニルアルコール共重合体は,エチレン−酢酸ビニル共重
合体(EVA)のケン化により製造される。ケン化度は高
い程好ましいが,90%以上のケン化率であればよい。エ
チレン−ビニルアルコール共重合体に含有されるビニル
アルコール単位の必要最低含有率は,支持体の厚みや亜
硝酸系薬剤の種類により多少異なるが,通常,上記のよ
うに約20モル%である。ビニルアルコール単位の含有率
が低すぎると亜硝酸系薬剤の不透過性が達成されず,高
すぎると支持体の耐水性および寸法安定性に劣る。
このようなエチレン−ビニルアルコール共重合体はビニ
ルアルコール単位の含有率を適当に選択することにより
適度なガラス転移温度を有するポリマーとすることでき
る。例えば,ビニルアルコール単位の含有率が40モル%
であるポリマーは,そのガラス転移温度が約30℃であ
る。このようなポリマーのシートを支持体として利用す
れば,15〜25℃という平均的室温においてポリマーは比
較的堅い状態にあるため,テープ製剤の製造やテープ製
剤の皮膚上への貼付操作が容易である。皮膚表面に貼付
後はポリマーのガラス転移温度を越えるためポリマーは
柔軟性を有するようになる。そのため皮膚の動きに追随
することが可能となり,皮膚に対して刺激を与えたりつ
っぱり感を与えることがなくなる。このような優れた性
質を与えるポリマーのビニルアルコール単位含有率は,
ヒトの体表温度の個人差や粘着剤層の厚みなどにより異
なるが,通常35〜45モル%である。
本発明のテープ製剤に用いられる支持体(上記エチレン
−ビニルアルコール共重合体)シートの厚みは特に限定
されないが,薬剤透過性などを考慮すると,通常10〜20
0μmである。このシートの表面には,引張り強さや耐
水性を向上させる目的で,必要に応じて,ポリエチレ
ン,EVA,ポリウレタンなどの柔軟な素材でなるフィル
ムがラミネートされる。粘着剤層との接着面にはコロナ
放電処理などの表面処理を行うことも推奨される。
本発明に用いられる亜硝酸系の冠血管拡張薬としては,
亜硝酸アミル,ニトログリセリン,四硝酸ペンタエリス
リトール,トリエタノールアミントリニトラート,硝酸
イソソルビドなどが挙げられる。このほかにも経皮投与
の可能な亜硝酸系の薬剤はいずれも使用され得,上記化
合物に限定されない。亜硝酸系薬剤は粘着剤層に通常,
5〜30重量%の割合で含有される。
粘着基剤としては,皮膚表面にテープ製剤を貼付するこ
とが可能であり,かつ安定性が高く皮膚障害をおこさな
い素材がいずれも用いられ得る。例えば,ゴム系,アク
リル系,シリコン系などの粘着基剤が挙げられる。亜硝
酸系薬剤を含有した状態における安定性や該薬剤の放出
性を考慮するとアクリル系の粘着基剤が好適である。特
に(メタ)アクリル酸エステルを50モル%以上の割合で
含有し,かつ該(メタ)アクリル酸エステルのエステル
部分の炭素数が2〜14である(メタ)アクリル酸エステ
ル(共)重合体が,その高い安定性ゆえに好ましい。
本発明のテープ製剤は,上記支持体,粘着基剤および薬
剤を用いて常法により調製される。例えば,上記薬剤と
上記粘着基剤とを含有する有機溶剤溶液を支持体表面に
塗工・乾燥することにより得られる。別に準備した剥離
ライナー上に上記溶液を塗工・乾燥した後,支持体と密
着させてもよい。
このようにして得られたテープ製剤においては,支持体
が亜硝酸系の薬剤を実質的に透過しないため,保存中に
薬剤が支持体を通して浸出もしくは揮発,または支持体
内に移行して損失することが極めて少ない。支持体には
ビニルアルコール単位が重合成分として含有されている
が,PVAに比較すると耐水性・耐湿度性に極めて優れる
ため,保存時の寸法安定性が確保され,かつ使用時の発
汗・入浴などにより溶解することがない。支持体を構成
するポリマー組成を選択すれば,さらに優れたテープ製
剤が得られる。この支持体は,室温においては比較的堅
いためテープ製剤の製造時および貼付時の取り扱いが容
易であり,保存時の寸法安定性にも優れる。そして,皮
膚表面貼付後は適度の柔軟性を有するため,皮膚を刺激
したり違和感を与えることがない。
(実施例) 以下に本発明を実施例につき説明する。
実施例1 厚さ45μmのポリエステルフィルムを準備した。粘着基
剤(2−エチルヘキシルアクリレート96重量%およびア
クリル酸4重量%でなる共重合体)90重量部,硝酸イソ
ソルビド10重量部および酢酸エチル300重量部の混合溶
液を上記支持体上に薄く均一に塗布し,60℃で30分間乾
燥して粘着剤層の厚みが30μmのテープを得た。このテ
ープの粘着面に表1に示すフィルムを貼り合わせ,5cm
×5cmの大きさにテープを裁断し,サンプルとした。こ
のサンプルを,三方をシールをしたアルミラミネートフ
ィルム袋を入れ,密封して室温で約1ケ月間保存した。
サンプルを袋から注意して取り出し,貼り合わせたフイ
ルムの背面に硝酸イソソルビドの結晶が見られるか否か
を目視観察した。結晶の認められない場合を薬剤不透過
性○,認められる場合を×として表1に示す。
表1から,20モル%以上の割合でビニルアルコール(V
A)を含有するエチレン−ビニルアルコール共重合体フ
ィルムおよびポリウレタンフイルムが,ISDNの不透過性
に優れることが明らかである。
実施例2 ポリエチレンフィルムと上質紙とをラミネートし,その
表面をシリコーン離型処理をした剥離ライナー上に実施
例1と同様の粘着基剤を用いて粘着基剤(薬剤を含まな
い)を40μmの厚みに形成した。実施例1においてISDN
不透過性が確認された4種のフィルムおよびポリエステ
ルフィルム(12μm厚)を上記剥離ライナー上にそれぞ
れ貼り合わせ、5×5cmの大きさに裁断してテープ製剤
のサンプルとした。ボランティア12人により5種のサン
プルの8時間の貼付試験を行った。テープ製剤の貼り易
さ,貼付時の違和感,皮膚刺激の程度について評価を行
った。貼付位置は胸部および腹部とし,各人ランダムに
できるだけ離して貼付した。サンプル貼付中の問題点お
よびその出現例数を表2に示す。
表2から,ビニルアルコール含有率が20モル%および40
モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム
を支持体として使用したテープ製剤においては,各評価
項目中での問題の出現例数が最も少ないことが明らかで
ある。
実施例3 ビニルアルコール含有率が35,40および45モル%のエチ
レン−ビニルアルコール共重合体のフィルム(厚さ24μ
m)を準備した。20℃および35℃にセットした2機の恒
温槽内にそれぞれのフィルムを収容し,2時間放置し
た。フィルムを取り出し,触覚により各フィルムの堅さ
を評価した。その結果を表3に示す。
表3から,ビニルアルコール含有率が35〜45モル%の範
囲においては,製造および貼付時(室温)には堅く,貼
付中(体表温度)には柔らかい支持体フィルムが得られ
ることが明らかである。
実施例4 ブチルアクリレート80モル%,N−ビニル−2−ピロリ
ドン20モル%および1,6−ヘキサンジオールジメタク
リレート0.05モル%の共重合体を調製し,これを粘着基
剤とした。この粘着基剤にニトログリセリンの酢酸エチ
ル溶液を加えて均一な溶液とした。これをポリエステル
フィルム製剥離ライナーの上に均一に塗布し,乾燥さ
せ,厚み45μmの粘着剤層を形成した。この粘着剤層表
面に表4に示すフィルムを支持体として貼り合わせ,5
×5cmの大きさに裁断しサンプルとした。
このサンプル製造直後に,剥離ライナーを除いたテープ
1枚当たりのニトログリセリン含有量を定量した。これ
は,テープを共栓三角フラスコ中メタノールで20時間抽
出した後,液体クロマトグラフィーにかけて行った。残
りのサンプルの一部はアルミラミネートフィルム袋中に
封入し,40℃で1ケ月間保存後,同様の方法でニトログ
リセリンの含有量を測定した。その結果を表4に示す。
表4から,ビニルアルコール含有率が20モル%以上のエ
チレン−ビニルアルコール共重合体フィルムはニトログ
リセリンの透過率が極めて低く,支持体として使用可能
であることがわかる。
(発明の効果) 本発明によれば,このように,亜硝酸系の冠血管拡張薬
が支持体に移行もしくは支持体を透過して損失すること
のない。経皮投与型のテープ製剤が得られる。このテー
プ製剤の支持体は特定の組成のエチレン−ビニルアルコ
ール共重合体をその素材とするため、上記薬剤不透過性
に加え,加工性,得られるテープ製剤の寸法・形状安定
性,テープ製剤使用時の貼付性などに優れる。そのため
本テープ製剤は硝酸イソソルビドやニトログリセリンを
はじめとする亜硝酸系冠血管拡張薬の経皮投与製剤とし
て広く使用され得る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】亜硝酸系の冠血管拡張薬を有効成分として
    含有する粘着剤層が支持体上に形成された経皮投与型の
    テープ製剤であって, 該支持体が,ビニルアルコール単位〔-CH2-CH(OH)-〕を
    20〜45モル%の割合で含有するエチレン−ビニルアルコ
    ール共重合体でなる, テープ製剤。
  2. 【請求項2】前記ビニルアルコール単位の含有率が35〜
    45モル%である特許請求の範囲第1項に記載のテープ製
    剤。
  3. 【請求項3】前記亜硝酸系の冠血管拡張薬が,亜硝酸ア
    ミル,ニトログリセリン,四硝酸ペンタエリスリトー
    ル,トリエタノールアミントリニトラートおよび硝酸イ
    ソソルビドでなる群から選択される少なくとも一種であ
    る特許請求の範囲第1項に記載のテープ製剤。
  4. 【請求項4】前記粘着剤層の粘着基剤が,(メタ)アク
    リル酸エステルを50モル%以上の割合で含有する(共)
    重合体であり,該(メタ)アクリル酸エステルのエステ
    ル部分の炭素数が2〜14である特許請求の範囲第1項に
    記載のテープ製剤。
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