JPH1176392A - 貼付剤 - Google Patents

貼付剤

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JPH1176392A
JPH1176392A JP10195403A JP19540398A JPH1176392A JP H1176392 A JPH1176392 A JP H1176392A JP 10195403 A JP10195403 A JP 10195403A JP 19540398 A JP19540398 A JP 19540398A JP H1176392 A JPH1176392 A JP H1176392A
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崇光 村岡
Hitoshi Akemi
仁 明見
Saburo Otsuka
三郎 大塚
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 その目的は、液状成分を粘着剤層中に良好に
保持し、低刺激性の貼付剤を提供する。 【解決手段】 支持体の片面に粘着剤層を形成してなる
貼付剤であって、当該粘着剤層は、重量平均分子量25
0万以上のアクリル酸エステル系ポリマーと、当該ポリ
マーと相溶する液状可塑剤を含有することを特徴とする
貼付剤である。好適には、このアクリル酸エステル系ポ
リマーは、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成
分として共重合した共重合体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚面に貼付して
皮膚面の保護に用いる被覆用、皮膚を通しての薬物の体
内への連続的な投与用等として使用する貼付剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】健常皮膚や創傷皮膚などの皮膚面の保護
等に用いる被覆用、皮膚を通しての経皮投与用の薬物の
体内への投与用等に用いる貼付剤など、これまで、各種
の皮膚面貼付型外用剤の開発が行われてきた。これらの
剤は、貼付部位が皮膚面であるので、開発に当たって
は、貼付時の取り扱い性、皮膚面の動きに対する追従性
に加えて、皮膚に対して角質損傷等による刺激の抑制す
なわち低刺激性が要求される。
【0003】これらのうち、取り扱い性や皮膚に対する
低刺激性については、粘着剤自体の組成を変更して皮膚
接着力を適度に低下させたり、粘着剤層に水や油状成分
等の液状成分を含有させて含水ゲルや油状ゲルとし、粘
着剤層にソフト感を与える方法等が挙げられる。またこ
の方法において、架橋剤を用いて粘着剤を架橋させて凝
集力を持たせ、粘着剤層中に液状成分を保持させること
が知られている。この架橋剤は、粘着剤が有する官能
基、例えばカルボキシル基、ヒドロキシル基、アミノ基
と複数箇所で反応し、その結果、粘着剤層が網目構造と
なって液状成分が保持される。この反応において、液状
成分、添加物、薬物等が架橋剤と反応が可能な官能基を
有している場合には、拡散性の違いより、架橋剤が粘着
剤よりも優先的に低分子量であるこれらと反応するのが
一般的であり、実際そのようになるケースが多い。その
結果、架橋剤による粘着剤の架橋が行われないので液状
成分が粘着剤中に保持されず、加えて液状成分、添加
物、薬物等の本来の効果が発現されないといった問題が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の課題
を解決しようとするものであり、その目的は、液状成分
を粘着剤層中に良好に保持し、低刺激性の貼付剤を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、架橋剤を使用せず液状成分を保持す
る方法を検討した結果、粘着剤として、重量平均分子量
が250万以上のアクリル酸エステル系ポリマーを用い
ることにより、上記課題が解決できることを見い出し本
発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明は、以下の特徴を有する。 (1)支持体の片面に粘着剤層を形成してなる貼付剤であ
って、当該粘着剤層は、重量平均分子量250万以上の
アクリル酸エステル系ポリマーと、当該ポリマーと相溶
する液状可塑剤を含有することを特徴とする貼付剤。 (2)アクリル酸エステル系ポリマーの重量平均分子量が
500万以上である上記(1) に記載の貼付剤。 (3)アクリル酸エステル系ポリマーが、(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステルを主成分として共重合した共重合
体である上記 (1)または(2) に記載の貼付剤。 (4)液状可塑剤の含有量が、アクリル酸エステル系ポリ
マー100重量部に対して10〜100重量部である上
記 (1)〜(3) のいずれかに記載の貼付剤。 (5)液状可塑剤が、炭素数12〜16の高級脂肪酸と炭
素数が1〜4の低級1価アルコールからなる脂肪酸エス
テルである上記 (1)〜 (4)のいずれかに記載の貼付剤。 (6)粘着剤層がさらに経皮吸収性薬物を含有する上記
(1)〜 (5)のいずれかの貼付剤。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の貼付剤は、支持体の片面
に粘着剤層を形成してなるものである。本発明で使用さ
れる支持体としては、特に限定されないが、液状可塑剤
や薬物が支持体中を通って背面から失われて含有量が低
下しないもの、即ち、これらの成分が不透過性があるよ
うな材料が好ましい。具体的には、ポリエステル、ナイ
ロン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリテトラフルオ
ロエチレン、アイオノマー樹脂等からなるフィルム、金
属箔や、またはこれらのラミネートフィルム等が挙げら
れる。これらのうち、支持体と粘着剤層との間の接着性
(投錨力)を向上させるために、支持体を上記材料から
なる無孔フィルムと多孔性フィルムとのラミネートフィ
ルムとし、多孔性フィルム側に粘着剤層を形成すること
が好ましい。
【0008】多孔性フィルムとしては、粘着剤層の投錨
性が良好であれば特に限定されないが、例えば、紙、織
布、不織布、機械的に穿孔処理したシート等が挙げら
れ、特に紙、織布、不織布が好ましい。多孔性フィルム
の厚みは投錨力の向上および貼付剤の柔軟性を考慮して
10〜500μm、プラスタータイプや粘着テープタイ
プのような薄手の貼付剤の場合は10〜200μm程度
である。織布や不織布である場合、これらの目付量を5
〜30g/m2 、好ましくは8〜20g/m2 とするこ
とが投錨力の向上の点で好ましい。
【0009】支持体の片面に形成される粘着剤層は、粘
着剤としてのアクリル酸エステル系ポリマーと、当該ポ
リマーと相溶する液状可塑剤を含有する。アクリル酸エ
ステル系ポリマーは、重量平均分子量が250万以上、
好ましくは500万以上であり、このような高分子量の
アクリル酸エステル系ポリマーを粘着剤として使用する
と、この粘着剤が有する凝集力により液状可塑剤が粘着
剤層中に保持される。この分子量が250万未満の場
合、上記の粘着性ポリマーが有する凝集力が劣るので、
液状可塑剤は粘着剤層中に保持されず、粘着層表面にブ
ルーミングして接着性が悪化する。なお、上記ポリマー
の重量平均分子量の上限は1000万程度である。
【0010】このような重量平均分子量が250万以上
のポリマーの製造には、乳化重合、塊状重合、懸濁重合
が採用されるが、重量平均分子量の調整が比較的容易で
ある点から、乳化重合が好適に採用される。
【0011】なお、本発明でいう重量平均分子量とはポ
リマーをテトラヒドロフランまたはジメチルスルホキシ
ド等の測定用の溶媒に溶解し、ゲルパーミエーションク
ロマトグラフィー(GPC)により示差屈折系を用いて
検出したものである。
【0012】アクリル酸エステル系ポリマーとしては、
重量平均分子量が250万以上であり、後述する液状可
塑剤を相溶することができる限り特に限定されないが、
好ましくは、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主
成分として共重合した共重合体である。(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステルとしては、具体的にはアルキル基
がブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、
ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル等
の炭素原子数が4以上の直鎖アルキル基または分岐アル
キル基である(メタ)アクリル酸アルキルエステルが挙
げられ、これらの単独でまたは2種以上組み合わせて使
用される。
【0013】上記の(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ルと共重合し得るモノマーとしては、例えば、(メタ)
アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸
等のカルボキシル基を有するモノマー;スチレンスルホ
ン酸、アリルスルホン酸、スルホプロピル(メタ)アク
リレート、(メタ)アクリロイルオキシナフタレンスル
ホン酸、アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸等の
スルホン酸基を有するモノマー;(メタ)アクリル酸ヒ
ドロキシエチルエステル、(メタ)アクリル酸ヒドロキ
シプロピルエステル等のヒドロキシル基を有するモノマ
ー;(メタ)アクリルアミド、ジメチル(メタ)アクリ
ルアミド、N−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−メ
チロール(メタ)アクリルアミド等のアミド基を有する
(メタ)アクリル酸誘導体;(メタ)アクリル酸アミノ
エチルエステル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエ
チルエステル、(メタ)アクリル酸t−ブチルアミノエ
チルエステル等の(メタ)アクリル酸アミノアルキルエ
ステル;(メタ)アクリル酸メトキシエチルエステル、
(メタ)アクリル酸エトキシエチルエステル、(メタ)
アクリル酸テトラヒドロフルフリルエステル等の(メ
タ)アクリル酸アルコキシアルキルエステル;(メタ)
アクリル酸メトキシエチレングリコールエステル、(メ
タ)アクリル酸メトキシジエチレングリコールエステ
ル、(メタ)アクリル酸メトキシポリエチレングリコー
ルエステル、(メタ)アクリル酸メトキシポリプロピレ
ングリコールエステル等の(メタ)アクリル酸アルコキ
シアルキレングリコールエステル;(メタ)アクリロニ
トリル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、N−ビニル
−2−ピロリドン、メチルビニルピロリドン、ビニルピ
リジン、ビニルピペリドン、ビニルピリミジン、ビニル
ピペラジン、ビニルピラジン、ビニルピロール、ビニル
イミダゾール、ビニルカプロラクタム、ビニルオキサゾ
ール、ビニルモルホリン等のビニル基を有する化合物等
が挙げられ、これらの単独でまたは2種以上組み合わせ
て使用される。これらのモノマーの共重合量は、得られ
る共重合体の重量平均分子量に応じて適宜設定される。
【0014】なお、粘着剤がアクリル酸エステル系ポリ
マー以外の、例えば、天然ゴム、合成ゴム等のゴム系、
シリコーン系のポリマーであれば、液状可塑剤との相溶
性が充分でなかったり、薬物の溶解性や放出性が劣った
りする。
【0015】粘着剤層に含有される液状可塑剤は、粘着
剤層を可塑化してソフト感を付与するものであり、これ
により皮膚刺激性を低減する。本発明で使用される液状
可塑剤としては、室温で液状であり、可塑化作用を示
し、上記のアクリル酸エステル系ポリマーと相溶するも
のであれば、特に限定されないが、薬物の経皮吸収性、
保存安定性を向上させるものであることが好ましい。具
体的には、炭素数12〜16の高級脂肪酸と炭素数が1
〜4の低級1価アルコールからなる脂肪酸エステル;炭
素数8〜10の脂肪酸;エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレン
グリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレング
リコール等のグリコール類;オリーブ油、ヒマシ油、ス
クアレン、ラノリン等の油脂類;酢酸エチル、エチルア
ルコール、ジメチルデシルスルホキシド、メチルオクチ
ルスルホキシド、ジメチルスルホキシド、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルラウリルア
ミド、ドデシルピロリドン、イソソルビトール等の有機
溶剤;液状の界面活性剤;ジイソプロピルアジペート、
フタル酸エステル、ジエチルセバケート等の従来より公
知の可塑剤;流動パラフィン等の炭化水素類;その他、
エトキシ化ステアリルアルコール、グリセリンエステ
ル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソトリ
デシル、ラウリン酸エチル、N−メチルピロリドン、オ
レイン酸エチル、オレイン酸、アジピン酸ジイソプロピ
ル、パルミチン酸ジイソプロピル、パルミチン酸オクチ
ル、1,3−プロパンジオール、グリセリン等が挙げら
れる。勿論、これらの中から室温で液体のものが使用さ
れる。また、これらの単独でまたは2種以上組み合わせ
て使用される。
【0016】上記の液状可塑剤の中でも、粘着剤との相
溶性、適度な皮膚接着性、加熱工程での揮散が無い等の
点で、炭素数12〜16の高級脂肪酸と炭素数が1〜4
の低級1価アルコールからなる脂肪酸エステルが好まし
い。炭素数12〜16の高級脂肪酸としては、例えば、
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸等が挙げら
れ、炭素数が1〜4の低級1価アルコールとしては、例
えば、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピル
アルコール、イソプロピルアルコール等が挙げられる。
特に好適なものとしてミリスチン酸イソプロピルが例示
される。
【0017】液状可塑剤の含有量は、アクリル酸エステ
ル系ポリマー100重量部に対して、好ましくは10〜
100重量部、より好ましくは60〜100重量部であ
る。この含有量が10重量部未満の場合、粘着剤層の可
塑化が不充分となって皮膚刺激性を低減することができ
ない場合があり、逆に100重量部を超える場合、粘着
剤が有する凝集力によっても液状可塑剤を粘着剤層中に
保持させることができない場合があり、粘着層表面にブ
ルーミングして接着性が劣る場合がある。
【0018】粘着剤層はさらに経皮吸収性薬物を含有し
てもよい。本発明に使用される経皮吸収性薬物として
は、治療目的に応じて適宜選択されるが、例えば、コル
チコステロイド類、鎮痛消炎剤、催眠鎮静剤、精神安定
剤、抗高血圧剤、降圧利尿剤、抗生物質、麻酔剤、抗菌
剤、抗真菌剤、ビタミン剤、冠血管拡張剤、抗ヒスタミ
ン剤、鎮咳剤、性ホルモン、抗鬱剤、脳循環改善剤、制
吐剤、抗腫瘍剤、生体医薬等であって、経皮吸収可能な
薬物が挙げられる。これらの薬剤は、必要に応じて2種
以上併用される。中でも、粘着剤層での均一な分散性お
よび経皮吸収性の点から、疎水性薬物(水100gに対
する溶解量0.4g以下)を使用することが好ましい。
【0019】これらの薬物の含有量は、経皮吸収性薬物
の種類や、投与目的に応じて適宜設定されるが、粘着剤
層中、好ましくは1〜40重量%、より好ましくは3〜
30重量%である。この含有量が1重量%未満の場合、
治療に有効な量の薬物の放出が期待できず、逆に40重
量%を超える場合、治療効果に限界があり、また経済的
にも不利である。
【0020】粘着剤層の厚みは、粘着性や、経皮吸収性
薬物を含有する場合は薬物の必要量およびその利用率等
を考慮して、好ましくは10〜200μm、より好まし
くは30〜100μmである。
【0021】本発明の貼付剤は、重量平均分子量が50
0万以上のアクリル酸エステル系ポリマーと、液状可塑
剤とを(各種疾患の予防・治療用の場合は経皮吸収性薬
物も)、必要に応じて溶剤を用いて混合し、この溶液を
セパレーター上に、乾燥後の厚みが好ましくは10〜2
00μm、より好ましくは30〜100μmとなるよう
に塗布、乾燥して粘着剤層を形成し、この粘着剤層を支
持体の片面に転写することにより作成される。
【0022】本発明の貼付剤は、皮膚面の保護等に使用
される被覆用の貼付剤、例えば絆創膏、ドレッシング等
に、経皮吸収性薬物を含有する場合は、例えば各種疾患
の予防・治療を行う貼付剤として好適に使用され得る。
【0023】本発明の貼付剤は、接着性の良好なアクリ
ル酸エステル系ポリマーに液状可塑剤を配合するので、
粘着剤層の接着性を適度に低下させ、かつ粘着剤層を可
塑化してソフト感を与えて低刺激性を達成する。本発明
では、粘着剤として重量平均分子量が250万以上とい
う高分子量のアクリル酸エステル系ポリマーを使用する
が、このポリマーは高い凝集力を有するので、従来のよ
うな粘着剤の架橋処理を行わなくとも、粘着剤の凝集力
のみによって液状可塑剤を粘着剤層中に保持することが
できる。従って、本発明の貼付剤は、皮膚接着性とこれ
と相反する性質の低刺激性を同時に満足するものであ
る。また、液状可塑剤や薬物がどのような官能基を有す
るものであっても、その本来の効果を発現させることが
できる。
【0024】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を詳しく説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお、以下の文中で部とあるのは全て重量部を意味
するものである。
【0025】実施例1 アクリル酸2−エチルヘキシル75部、アクリル酸イソ
ブチル20部、アクリル酸5部、1−ドデカンチオール
0.06部およびペルオキソ2硫酸アンモニウム0.2
部を水溶液中で乳化重合させて得られたアクリル酸アル
キルエステル系粘着剤60部(重量平均分子量500
万)と、ミリスチン酸イソプロピル40部を酢酸エチル
中で混合し粘着剤層用溶液を得た。この溶液をポリエス
テル製セパレーター上に乾燥後の厚みが60μmとなる
ように塗布し、100℃、3分間乾燥して粘着剤層を形
成し、この粘着剤層をポリエステル製不織布(8g/m
2 )/ポリエステルフィルム(2μm厚)の積層フィル
ムの不織布面に転写して貼付剤を得た。
【0026】比較例1 不活性ガス雰囲気下、アクリル酸2−エチルヘキシル7
5部、アクリル酸イソブチル20部、アクリル酸5部お
よびアゾビスイソブチロニトリル0.2部を酢酸エチル
中で溶液重合させて得たアクリル酸アルキルエステル系
粘着剤60部(重量平均分子量200万)と、ミリスチ
ン酸イソプロピル40部を酢酸エチル中で混合し粘着剤
層用溶液を得た。この溶液を用いて、実施例1と同様の
方法により貼付剤を得た。
【0027】比較例2 実施例1において、ミリスチン酸イソプロピルを使用し
なかったこと以外は、実施例1と同様の方法により貼付
剤を得た。
【0028】比較例3 比較例1において、ミリスチン酸イソプロピルを使用し
なかったこと以外は、比較例1と同様の方法により貼付
剤を得た。
【0029】参考例 比較例1で得られた粘着剤50部、三官能性イソシアネ
ート(商品名コロネートHL、日本ポリウレタン社製)
0.2部、ミリスチン酸イソプロピル40部を酢酸エチ
ル中で混合して粘着剤層用溶液を得た。この溶液を用い
て、実施例1と同様の方法により貼付剤を得た。
【0030】実施例2 実施例1で得られた粘着剤50部、ミリスチン酸イソプ
ロピル40部、メトプロロール10部を酢酸エチル中で
混合して粘着剤層用溶液を得た。この溶液を用いて、実
施例1と同様の方法により貼付剤を得た。
【0031】比較例4 比較例1で得られた粘着剤50部、ミリスチン酸イソプ
ロピル40部、メトプロロール10部を酢酸エチル中で
混合して粘着剤層用溶液を得た。この溶液を用いて、実
施例1と同様の方法により貼付剤を得た。
【0032】比較例5 実施例1で得られた粘着剤90部、メトプロロール10
部を酢酸エチル中で混合して粘着剤層用溶液を得た。こ
の溶液を用いて、実施例1と同様の方法により貼付剤を
得た。
【0033】比較例6 比較例1で得られた粘着剤50部に、三官能性イソシア
ネート(商品名コロネートHL、日本ポリウレタン社
製)0.4部、ミリスチン酸イソプロピル40部、メト
プロロール10部を酢酸エチル中で混合して粘着剤層用
溶液を得た。この溶液を用いて、実施例1と同様の方法
により貼付剤を得た。
【0034】実施例3 アクリル酸2−エチルヘキシル75部、アクリル酸イソ
ブチル20部、アクリル酸5部、1−ドデカンチオール
0.06部およびペルオキソ2硫酸アンモニウム0.1
部を水溶液中で乳化重合させて得られたアクリル酸アル
キルエステル系粘着剤60部(重量平均分子量700
万)と、ミリスチン酸イソプロピル40部を酢酸エチル
中で混合し粘着剤層用溶液を得た。この溶液を用いて、
実施例1と同様の方法により貼付剤を得た。
【0035】比較例7 実施例3において、ミリスチン酸イソプロピルを使用し
なかったこと以外は、実施例3と同様の方法により貼付
剤を得た。
【0036】実施例4 アクリル酸2−エチルヘキシル75部、アクリル酸イソ
ブチル20部、アクリル酸5部、1−ドデカンチオール
0.06部およびペルオキソ2硫酸アンモニウム0.4
部を水溶液中で乳化重合させて得られたアクリル酸アル
キルエステル系粘着剤60部(重量平均分子量250
万)と、ミリスチン酸イソプロピル40部を酢酸エチル
中で混合し粘着剤層用溶液を得た。この溶液を用いて、
実施例1と同様の方法により貼付剤を得た。
【0037】比較例8 実施例4において、ミリスチン酸イソプロピルを使用し
なかったこと以外は、実施例4と同様の方法により貼付
剤を得た。
【0038】実施例5 実施例3で得られた粘着剤50部、ミリスチン酸イソプ
ロピル40部、メトプロロール10部を酢酸エチル中で
混合して粘着剤層用溶液を得た。この溶液を用いて、実
施例1と同様の方法により貼付剤を得た。
【0039】実施例6 実施例4で得られた粘着剤50部、ミリスチン酸イソプ
ロピル40部、メトプロロール10部を酢酸エチル中で
混合して粘着剤層用溶液を得た。この溶液を用いて、実
施例1と同様の方法により貼付剤を得た。
【0040】比較例9 実施例3で得られた粘着剤90部、メトプロロール10
部を酢酸エチル中で混合して粘着剤層用溶液を得た。こ
の溶液を用いて、実施例1と同様の方法により貼付剤を
得た。
【0041】比較例10 実施例4で得られた粘着剤90部、メトプロロール10
部を酢酸エチル中で混合して粘着剤層用溶液を得た。こ
の溶液を用いて、実施例1と同様の方法により貼付剤を
得た。
【0042】実験例 上記実施例1〜6、比較例1〜10および参考例で得ら
れた貼付剤(コロネートHLを添加したものに関して
は、70℃で2日間保存した後)を用いて以下の試験を
行った。 1.皮膚接着性 実施例1〜6、比較例1〜10および参考例で得られた
各サンプル10cm2をボランティア6名の上腕内側に
貼付し、24時間経過後の皮膚接着性を目視にて判定し
た。最も良く密着しているもの(接着良好のもの)を
5、剥がれの著しいものを1として評価した。その結果
を表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】表1より、実施例1〜6の貼付剤はいずれ
も皮膚接着性が良好であった。しかし、比較例1、4の
貼付剤においては、粘着剤の凝集力が悪いため、ミリス
チン酸イソプロピルが粘着剤層で保持されず、セパレー
ター界面にブルーミングしているため接着性がなかっ
た。比較例6の貼付剤においては、薬物であるメトプロ
ロールと架橋剤であるコロネートHLが優先的に反応し
てしまったため、ミリスチン酸イソプロピルが粘着剤層
で保持されず、セパレーター界面にブルーミングしてい
るため接着性がなかった。
【0045】2.角質剥離量 ボランティア6名の上腕内側に、12mm幅で50mm
長さに裁断した各サンプルを6時間貼付した後剥離し
て、このサンプルを下記の組成の染色液24時間浸漬し
た後、蒸留水で洗浄して剥離した角質細胞の染色を行っ
た。但し、この試験に用いた染色液は支持体を構成する
不織布に染み込むので、この試験用に、12μm厚のポ
リエステルフィルムを支持体とした貼付剤を作成し、こ
れを供試した。また、経皮吸収用薬物としてメトプロロ
ールを用いた実施例2、5、6および比較例4〜6、
9、10の貼付剤については、メトプロロールを配合し
ないこと以外は全く同様のプラセボ製剤を作製してこれ
を供試した。染色した各サンプルを12mm×5mmの
大きさに裁断し、1%ドデシル硫酸ナトリウム水溶液5
ml中にこれらのサンプルを24時間浸漬して付着した
角質細胞からの色素の抽出操作を行い抽出液の吸光度
(595nm)を分光光度計で測定した。対照サンプル
には皮膚面に貼付しなかったサンプルを用い、同様の抽
出操作を行い吸光度を測定した。上記サンプルと対照サ
ンプルの吸光度の差を剥離した角質細胞量とした。その
結果を表2に示す。剥離した角質細胞量が多いほど吸光
度は高くなる。この吸光度は、1.0以下、特に0.5
以下であることが好ましい。なお、実体顕微鏡にて計数
した剥離角質細胞数と上記吸光度との間には、良好な相
関関係が認められた。 <染色液組成> Gentian Violet 1.0% Brillian Green 0.5% 蒸留水 98.5%
【0046】3.痛み度 10cm2 の大きさに裁断した各サンプルをボランティ
ア6名の上腕内側に貼付し、1時間経過後の剥離時の痛
みを測定した。痛みの評価は下記基準に基づき、その平
均値を求めた。その結果を表2に示す。 1:痛みなし 2:痛みを感じる 3:僅かに痛い 4:痛い 5:非常に痛い
【0047】
【表2】
【0048】表2により、実施例1〜6の貼付剤はいず
れも角質剥離量が少なく、剥離時の痛みも少ないもので
あった。しかし、比較例2、3、5、7〜10の貼付剤
は、角質剥離量が多く、剥離時には痛みを感じるもので
あった。なお、比較例1、4および6の貼付剤は、セパ
レーター界面にブルーミングが生じていたため測定不可
能であった。
【0049】4.皮膚移行率 実施例2、5、6および比較例4〜6、9、10のサン
プル(10cm2 )を人の上腕内側に8時間貼付し、剥
離した後、メタノールを用いてテープ中から薬物である
メトプロロールを抽出し、HPLC(検出機:UV21
0nm)を用いて定量を行い、それぞれ未貼付サンプル
に含まれる薬物の含量を100%とし、測定値よりヒト
皮膚移行率を算出した。その結果を表3に示す。この移
行率は、10%以上、特に30%以上であることが好ま
しい。
【0050】
【表3】
【0051】表3より、実施例2、5、6の貼付剤はい
ずれも移行率が良好なものであったが、これらの実施例
と比較すると比較例5、9、10の貼付剤は移行率が劣
ったものであった。なお、比較例4、6の貼付剤は、貼
付部位に粘着剤およびミリスチン酸イソプロピルが残留
したため測定不可能であった。
【0052】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、架橋処理を行わなくとも、液状可塑剤を粘着剤
層中に良好に保持させることができるので、皮膚接着性
とこれと相反する性質の低刺激性を同時に満足する貼付
剤を提供できる。また、液状可塑剤や薬物がどのような
官能基を有するものであっても、その本来の効果を発現
させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 三郎 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の片面に粘着剤層を形成してなる
    貼付剤であって、 当該粘着剤層は、重量平均分子量250万以上のアクリ
    ル酸エステル系ポリマーと、当該ポリマーと相溶する液
    状可塑剤を含有することを特徴とする貼付剤。
  2. 【請求項2】 アクリル酸エステル系ポリマーの重量平
    均分子量が500万以上であることを特徴とする請求項
    1に記載の貼付剤。
  3. 【請求項3】 アクリル酸エステル系ポリマーが、(メ
    タ)アクリル酸アルキルエステルを主成分として共重合
    した共重合体であることを特徴とする請求項1または2
    に記載の貼付剤。
  4. 【請求項4】 液状可塑剤の含有量が、アクリル酸エス
    テル系ポリマー100重量部に対して10〜100重量
    部であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載の貼付剤。
  5. 【請求項5】 液状可塑剤が、炭素数12〜16の高級
    脂肪酸と炭素数が1〜4の低級1価アルコールからなる
    脂肪酸エステルであることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載の貼付剤。
  6. 【請求項6】 粘着剤層がさらに経皮吸収性薬物を含有
    することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の
    貼付剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002065841A (ja) * 2000-09-01 2002-03-05 Nitto Denko Corp 皮膚貼付用粘着剤組成物、および皮膚貼付用粘着テープもしくはシート
JP2003049142A (ja) * 2001-08-03 2003-02-21 K & I Medical Research:Kk 粘着絆創膏用粘着剤組成物

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JP2003049142A (ja) * 2001-08-03 2003-02-21 K & I Medical Research:Kk 粘着絆創膏用粘着剤組成物

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