JPH0671845B2 - ホイール用バルブ圧入装置 - Google Patents

ホイール用バルブ圧入装置

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JPH0671845B2
JPH0671845B2 JP4083284A JP8328492A JPH0671845B2 JP H0671845 B2 JPH0671845 B2 JP H0671845B2 JP 4083284 A JP4083284 A JP 4083284A JP 8328492 A JP8328492 A JP 8328492A JP H0671845 B2 JPH0671845 B2 JP H0671845B2
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進 横田
公祐 宝諸
敏一 早野
末男 加納
勇 中田
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車(とくに自動二
輪車)用のホイール(車輪)に、圧入によってバルブ
(空気栓)を装着するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用のホイールは、リム上の一箇所
に設けられた半径方向の貫通穴(バルブ装着穴)にバル
ブが装着され、そのうえでチューブやタイヤなどが取り
付けられる。装着されたバルブは、その一部(ネジのつ
いた金属の短管)をホイールの内側に突出させ、チュー
ブやタイヤに空気を入れる口(空気栓)となる。バルブ
は、ゴムなどの弾性材を有する部分を介して上記の穴に
嵌めこまれるので、その装着は、穴にバルブを押し入れ
るという、いわゆる圧入工程によって行われる。なお、
四輪車用ホイールではバルブの位置はリム幅の中央でな
く車体の外側寄りとなる箇所であるが、自動二輪車用の
ホイールについては、ほとんど例外なくリム幅の中央に
バルブが取り付けられる。
【0003】ホイールに対するバルブの圧入は、従来、
図4のような装置を用いて行われていた。すなわち、圧
入用のエアシリンダ51を下向きの定位置に備えるほ
か、ホイールAの保持のために水平なアーム52を有す
る装置である。ホイールAを、直径方向が鉛直(軸心が
水平)になる縦向きにしバルブ装着穴Aaを上にしてア
ーム52上の所定の位置に掛け、作業員がバルブBを一
個だけ穴Aaに付けたうえ圧入シリンダ51を起動する
(伸ばす)ことにより、圧入が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図4の装置による従来
のバルブ圧入工程は、作業員にとって負担の少ないもの
ではなかった。アーム52に対してホイールAをセット
することや、そのホイールAの穴AaにバルブBを付け
ること、さらに、スイッチ操作にてシリンダ51を伸縮
させることなどを、すべて作業員の手で行わねばならな
いからである。これらのうちホイールAのセットに関し
ては、圧入シリンダ51の伸縮端51aの真下にバルブ
装着穴Aaを置く必要があるため、ホイールAは、周方
向(回転角度)だけでなく幅方向についても位置ぎめを
してアーム52上に掛けなければならない。リム幅の異
なる多種類のホイールに対応させるため、幅方向の位置
ぎめのための段差やストッパなどはアーム52上に設け
られていない(リム幅の中央に穴Aaがあるホイールで
あっても、リム幅が異なるとホイールの端面から穴Aa
までの寸法も異なる)ことから、幅方向の位置ぎめはた
やすい作業ではない。
【0005】本発明の目的は、リム幅の中央にバルブ装
着穴があるホイールに対するバルブの圧入工程におい
て、作業負担を軽減し、同工程の省力化および能率向上
を実現する装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のホイール用バル
ブ圧入装置は、二輪車用ホイールなど、リム幅の中央に
バルブ装着穴があるホイールへのバルブの圧入を行うも
ので、つぎのとおり構成している。すなわち、ホイール
を固定してバルブを圧入する固定・圧入手段として、ホ
イールを水平(横向き。つまり直径方向が水平で軸心が
鉛直な向き)に置くテーブルと、テーブル上へまっすぐ
下降してホイールを押さえるクランププレートと、伸縮
端にバルブ保持片を有して全体を水平に保ちながらの上
下動が自在な圧入シリンダと、同シリンダ・上記テーブ
ル間および同シリンダ・上記プレート間をそれぞれつな
ぐ等長の二本のリンクと−を設けている。
【0007】この装置には、請求項2に記載のとおり、
上記のバルブ保持片に対するバルブの供給手段として、
向きを整えてバルブを一個ずつ差し出すパーツフィーダ
と、差し出されたバルブの受け具と、パーツフィーダの
正面からバルブ保持片正面までの受け具の移送機構と、
バルブ保持片へ向けての受け具の押出し機構と−を設
けるのもよい。パーツフィーダとしては、振動式のもの
など一般的な市販の機器を使用することができる。
【0008】さらに請求項3のように、上記の固定・圧
入手段とバルブ供給手段とを組み合わせた圧入エリアに
並べて、バルブを圧入ずみのホイールのための仮置き台
を含む搬出エリアを設け、両エリア間にホイール移動手
段を配置したうえ、固定・圧入手段とバルブ供給手段お
よびホイール移動手段の駆動制御のために、各エリアに
ホイールの有無の検知手段を設けると、なお好ましい。
【0009】
【作用】本発明の請求項1に記載の圧入装置では、リム
幅の中央にバルブ装着穴があるホイールに対し、バルブ
の圧入をつぎの要領で行うことができる。すなわち、
圧入シリンダの伸縮端にあるバルブ保持片にバルブを一
個とり付けておき、向きを定めてテーブル上の所定位
置に水平にホイールを置き、クランププレートを下降
させてそのホイールを押さえたうえ、上記の圧入シリ
ンダを伸ばすことによってホイールにバルブを圧入し、
バルブを圧入ずみのホイールを、圧入シリンダ等のあ
る部分(圧入エリア)から運び出す。
【0010】特筆すべき点は、上記においてホイール
の向きを定める際、バルブ装着穴について周方向上の位
置(つまり回転角度位置)のみを合わせればよく、その
高さ位置(リム幅方向の位置)や傾斜角を合わせる必要
がないほか、に先だって圧入シリンダの位置ぎめを特
別に行う必要もないことである。しかもこのことは、リ
ム幅の異なる(したがってテーブルに置いたときのバル
ブ装着穴の高さが異なる)別のサイズのホイールをテー
ブル上に置く場合にも全く同様で、ホイール・圧入シリ
ンダともに高さ方向の位置合わせは全く必要がなく、圧
入工程に立ち会う作業員の負担は極めて少ない。これ
は、以下の作用によるものである。
【0011】伸縮端にバルブ保持片を有する圧入シリン
ダは、第一に、前記のとおり全体を水平に保ちながら自
在に上下動する。つまり、圧入シリンダは、その位置の
上下によらず、伸縮方向つまりバルブ保持片の動作する
方向が常に水平である。この動きはたとえば、いわゆる
直線案内など鉛直軌道を有するスライド機構によって容
易に実現される。この点により、上記のようにホイー
ルを置けば、そのホイールと圧入シリンダとの間で傾斜
角を合わせる必要は全くない。
【0012】圧入シリンダは、第二に、上記のテーブル
およびクランププレートのそれぞれと、二本の等長のリ
ンク(当然ながら連結部分はすべて回転節点)にてつな
がれている。これら二本のリンクは、二等辺三角形また
は等脚台形の等長の二辺とされるとき、それらの図形の
底辺等の長さ変化に拘わらず、ある軸(対称軸)をはさ
んで互いに常に対称な配置を保ちながら変位する。した
がって、二本のリンクが上記の対称図形をえがくように
配置され、その対称軸上に圧入シリンダが位置するとい
う条件が満たされるなら、上記図形の底辺長(すなわち
テーブル・プレート上の節点間の距離)が変化しても、
圧入シリンダは常にそれら節点間の中央に位置すること
になる。本装置においては、テーブルおよびプレートが
両リンクの各一の節点と連結されておりプレートがまっ
すぐに上下して両リンクの上記節点間が鉛直線上で接近
・離反するほか、圧入シリンダが上述のように水平に保
たれるため、両リンクの他方の節点間の中央(または二
等辺三角形の頂点としてこれら二節点の重なる位置)に
圧入シリンダの中心軸がある限り、上記の条件が満たさ
れる。なお、テーブル・プレート上の節点間の距離は、
両者によってはさむホイールのリム幅に対応して決まる
が、これら節点間の中点がテーブル・プレートの内面
(対向してホイールのリムをはさむ面)間の中央になる
ものとする。
【0013】以上に基づき、前記・においてホイー
ルまたは圧入シリンダの高さ方向の位置調整を何ら行わ
なくても、圧入シリンダが(したがってバルブ保持片
が)自ずとリム幅の中央に位置し、によって穴へ的確
にバルブを圧入することができるのである。
【0014】請求項2に記載の圧入装置では、さらに、
前記のが下記のとおり自動的に行われる。すなわち、
まずパーツフィーダが、バルブを一個ずつ一定の向きに
してバルブ受け具へ差し出す。続いて、バルブを差し出
されたパーツフィーダ正面の位置からバルブ保持片の正
面の位置まで、その受け具を移送機構が移送する。同保
持片の正面に到達した受け具を押出し機構が押し出すこ
とにより、受け具がもつ一個のバルブを同保持片に取り
付ける。こうしてバルブを取り付け終わると、押出し機
構および移送機構が上記と逆の動作をなして、受け具を
もとの位置(パーツフィーダの正面)に戻す。
【0015】多数のホイールに対してバルブの圧入を行
う場合、前記の〜を繰り返すことになるが、請求項
3の圧入装置では、ホイール移動手段によって上記の
が自動的に行われるうえ、固定・圧入手段やバルブ供給
手段、ホイール移動手段が、作業員によるホイールの取
り扱いに合わせて円滑かつ自動的に駆動される。すなわ
ち、作業員のスイッチ操作等による逐一の駆動指示がな
くとも、たとえば前記の終了後、ホイールの移動先で
ある搬出エリアの仮置き台上に他のホイールがないこと
を条件に、圧入ずみのホイールを前記のように移動手
段が搬出エリアに移動する。またたとえば、圧入エリア
におけるテーブル上の所定の位置にホイールが置かれた
ことを一つの必要条件にして、バルブ供給手段と固定・
圧入手段とが自動的に〜を行う。
【0016】請求項3のこの装置が上記のように自動的
に動作するのは、上記した三つの手段に動作機能が備わ
っていることに加え、それらが、圧入エリア・搬出エリ
アのそれぞれに設けられたホイールの有無の検知手段と
接続されているからにほかならない。作業員によるホイ
ールAの取り扱い状況をこれらの検知手段が検知し、そ
の結果によって上記の各手段の駆動制御がなされるた
め、上記のとおり、操作スイッチ等による指示がなくと
も円滑な動作がなされるのである。
【0017】
【実施例】図1〜図3に本発明の一実施例を示す。図1
(a)・(b)は、ホイール用バルブ圧入装置を全体的に示
す正面図および側面図、図2は、図1(b)におけるII部
(固定・圧入手段)を示す斜視図、図3(a)・(b)は図
1(b)のIII部(バルブ供給手段)について説明する斜
視図である。
【0018】自動二輪車用のホイールA(リム幅の中央
にバルブを付けるアルミホイール)に対してバルブBを
圧入するこの圧入装置は、図1のとおり、圧入作業その
ものを行うための圧入エリア1と、バルブBの圧入ずみ
のホイールAを搬出作業前に仮置きするための搬出エリ
ア2とを併設したものである。圧入エリア1は、形鋼等
によるフレーム1aのうちに、ホイールAの固定とそれ
へのバルブBの圧入とをなす固定・圧入手段10や、同
手段10のバルブ保持片13aに対してバルブBを供給
するためのバルブ供給手段20などを組みこんだ部分。
一方の搬出エリア2は、圧入エリア1内の圧入用テーブ
ル11に続く仮置き台2bをフレーム2a内に設けた部
分である。エリア1・2間、つまりテーブル11と仮置
き台2bとの間には、前者から後者へホイールAを運ぶ
移動手段30を配置している。そのほか、エリア1・2
のテーブル11上および仮置き台2bの上には、ホイー
ルAの有無を検知するためのセンサー41・42(41
は接触式、42は光電式)をそれぞれ設け、上記の各手
段10・20・30用の駆動制御盤(図示せず)に接続
している。以下、まずはこれらの各手段ごとに説明す
る。
【0019】固定・圧入手段10は、図2のように構成
している。すなわち、まず、水平なテーブル11の上方
に、ホイールAを押さえて固定するためのクランププレ
ート12を配置し、このプレート12をエアシリンダ1
2aによってまっすぐ鉛直に上下動するようにした。バ
ルブBを圧入するエアシリンダ13については、バルブ
Bを保持する突起(保持片)13a(図1(b)または図
3(b)参照)を伸縮端に設け、本体は、鉛直フランジ1
3bの面上に取り付けている。フランジ13bは、鉛直
な案内枠13cに対してスライド自在に組みこんだもの
であるため、シリンダ13は、全体の中心線を水平に保
ちながら上下動することになる。また、シリンダ13本
体の両側部には、その中心線の高さにボルト13dを固
定したうえ、その頭部を利用して移動板13eを連結し
ている。長穴13fをボルト13dに掛けているので、
移動板13eは、シリンダ13に対してその長穴13f
の範囲内で移動し得る。
【0020】さらに、上記のテーブル11およびクラン
ププレート12とシリンダ13の移動板13eとの間を
それぞれ、長さの等しいリンク14A・14Bにより図
のように(シリンダ13の他方の側部についても同様)
連結した。テーブル11と移動板13eとに対するリン
ク14Aの回転自在な節点はそれぞれピン14a・14
b、プレート12と移動板13eとに対するリンク14
Bの回転節点はピン14c・14dである。ピン14a
とピン14cとは鉛直線上に並ぶ位置であり、テーブル
11の上面からピン14aまでの高さ寸法は、プレート
12の下面からピン14cまでの高さ寸法に等しい。一
方、移動板13e上の二つのピン14b・14dは、長
穴13fをはさんで上下に隣あう位置で、両者を結ぶ直
線が長穴13fの長手方向と直角をなすものとした。ま
た、それらを節点とするリンク14A・14Bの一端部
にはともにギヤ14eを取り付け、これらは、リンク1
4A・14Bのそれぞれが、移動板13eの長穴13f
に対し等しくはさみ角を有するよう噛み合わせている。
【0021】リンク14A・14Bとギヤ14eなどを
組み合わせた上記の機構によって、つぎのような動きが
もたらされる。すなわち、クランププレート12の位置
が上下に変化するとき、 1) 四つのピン14a・14b・14c・14dを結ぶ
四辺形は、ピン14a・14c間の距離が変化して変形
はするものの、等脚台形に保たれる。リンク14A・1
4Bが等長であることに加えて、ギヤ14eの作用によ
り水平面に対する両リンクの角度が常に等しくされるか
らである。
【0022】2) リンク14A・14Bの角度が変わる
のにともなってピン14b・14dの水平位置は変化す
るが、長穴13fを有する移動板13eを介してシリン
ダ13の本体を連結しているため、シリンダ13は水平
には移動せず、前記のように水平姿勢を保ちながら案内
枠13cに沿って鉛直方向にのみ移動する。
【0023】3) 移動板13eの長穴13fは、ピン1
4a・14b・14c・14dが形成する等脚台形の対
称軸に重なり、常に水平に保たれる。この長穴13f内
にボルト13dを係合させることによりシリンダ13
(水平)の高さ位置が定まっていることから、シリンダ
13の中心軸はピン14a・14c間のちょうど中間点
を含む水平面上に含まれる。ピン14a・14cの中間
点は、テーブル11の上面とプレート12の下面との中
間点に一致するので、つまりは、突起13a(図3
(b))を含むシリンダ13の中心軸が、テーブル11と
プレート12の各内面間の中央に常に位置することにな
る。
【0024】つぎに、バルブ供給手段20は、図1(b)
内のパーツフィーダ21のほか、図3(a)に示すバルブ
Bの受け具22、その受け具22の押出し機構24、お
よびそれらを上下に移送するための移送機構23などを
組み合わせて構成している。パーツフィーダ21は、バ
ルブBを一個ずつ、向きを整えて先端のフィード口21
aから差し出す振動式もので、市販品をほとんどそのま
ま使用した。受け具22は、六面体状のブロックの前部
にバルブBの形状に合う凹部22aを形成するととも
に、後部に図示(図3(b)参照)の傾斜面22bを設け
たもので、揺動枠22c内にスライド可能に取り付けて
いる。押出し機構24は、受け具22の上記傾斜面22
bに合う傾斜面24c(やはり図3(b))を前面に有す
る押出し片24bを、エアシリンダ24aで上方に押す
ようにしたもの。また、移送機構23は、受け具22と
押出し機構24とを一体として戸車23bで案内しなが
ら、エアシリンダ23aにより上下に移動するよう構成
している。移送機構23のシリンダ23aの向きに合わ
せて、受け具22と押出し機構24を縦向きに並べて配
置したので、移動部分がコンパクトに構成できた。
【0025】図3(a)は、移送機構23のシリンダ23
aを縮め、受け具22や押出し機構24をパーツフィー
ダ21(図1)の正面にまで下げた状態を示す。受け具
22の揺動枠22cに設けた突片22dが、パーツフィ
ーダ21内のロッド21bに付属の金具21c上に載る
ことによって、揺動枠22cとともに受け具22は図の
ように傾斜し、凹部22a内にバルブBを受け入れやす
くなる。
【0026】一方、図3(b)は、シリンダ23aを伸ば
して受け具22等を圧入シリンダ13の高さまで上昇さ
せ、凹部22a(およびその内部のバルブB)を突起1
3aの正面に位置させた状態を示す。パーツフィーダ2
1の金具21c(図3(b))から離れているので、受け
具22と揺動枠22cとは水平状態になっている。図3
(b)の状態に続いてバルブBをシリンダ13の突起13
aに取り付ける(バルブBの穴を突起13aに嵌める)
必要があるが、そのためには、押出し機構24のシリン
ダ24aを伸ばして押出し片24bを押し上げる。押出
し片24bのこの動きは、傾斜面24c・22bの作用
で受け具22の水平方向(突起13a寄り)の動きに変
えられ、それによって凹部22a内のバルブBを突起1
3aに取り付けることができる。シリンダ24aを縮め
ると、スプリング22eによって図3(b)の状態に戻
る。
【0027】ホイールAの移動手段30は、図1のよう
に、圧入エリア1のテーブル11の下方から圧入エリア
2の仮置き台2bの下方にかけて配置している。同手段
30としては、往復動作をなすエアシリンダ(いわゆる
ロッドレスシリンダ)31を水平に設置したうえ、その
ピストン部分31aに上向きにエアシリンダ32を取り
付け、その伸縮端に昇降板33を設けている。圧入エリ
ア1においてシリンダ32を伸ばすと、テーブル11の
上面より上に昇降板33が上がってホイールAを載せる
ことができ、そのうえでシリンダ31を動かすとそのホ
イールAを搬出エリア2まで移動でき、そこでシリンダ
32を縮めれば、仮置き台2b上にホイールAを下ろす
ことになる。
【0028】さて、この圧入装置では、以上の各手段
(固定・圧入手段10とバルブ供給手段20、ホイール
移動手段30)と前述のセンサー41・42、および図
示しない駆動制御盤との作用によって、つぎのような自
動運転がなされる。
【0029】 バルブ供給手段20が起動(一つめの
ホイールAの場合には作業員の手動スイッチ操作で起
動。二つめ以降はのように自動起動)し、圧入シリン
ダ13の突起13aにバルブBを一個とり付ける。同手
段20は、図3(a)の状態でバルブBを一個だけ受け具
22内に受け取り、移送機構23によって同(b)の状態
になったうえ、押出し機構24の作用でバルブBを突起
13aに取り付けて、再び図3(a)の位置・状態に戻
る。
【0030】 ホイールAにあるバルブ装着穴が圧入
シリンダ13の方を向くよう向き(周方向の位置)を定
めて、作業員がテーブル11上にホイールAを水平に置
く。のちのにおいて圧入・固定手段10の作用によ
り、ホイールAのサイズに拘わらずリム幅の中央に圧入
シリンダ13の中心軸(突起13aを含む)がくること
から、ホイールAの高さ調整は一切不要である。
【0031】 固定・圧入手段10が起動(と同じ
く一つめのみは手動にて起動。二つめ以降は下記の自動
起動)し、まずクランププレート12が下降することに
よってホイールAを押さえる。前述のようにこの時点
で、圧入シリンダ13の突起13a(およびそれに取り
付けられたバルブB)の位置は、リム幅の中央にあるバ
ルブ装着穴の正面にくることになる。同手段10の起動
は、圧入エリア1のテーブル11上にバルブBを未圧入
のホイールAが置かれたうえで、搬出エリア2の仮置き
台2b上から先の圧入ずみホイールAが運び出されたこ
とを条件とし、それらがセンサー41・42で検知され
たとき自動的に行われる。
【0032】 固定・圧入手段10は、続く動作とし
て、圧入シリンダ13を伸ばすことによりホイールAに
バルブBを圧入する。圧入後、そのシリンダ13を縮め
るとともにクランププレート12を上昇させる。
【0033】 上記の終了後に移動手段30が自動
的に起動して、バルブBの圧入ずみホイールAを圧入エ
リア1から搬出エリア2へ移動し、その後に再び図1の
位置へ戻る。そして、同手段30の起動終了を条件と
し、あるいは圧入エリア1からホイールAがなくなった
ことのセンサー41による検知を条件として、次のホイ
ールAへのバルブBの圧入のためにバルブ供給手段20
がのように自動起動する。
【0034】本装置はこのように、多数のホイールに対
するバルブの圧入を、作業員によるホイールの取り扱い
に合わせて順次円滑に、かつ自動的に行うことができ
る。二つめ以降のホイールAへのバルブBの圧入につい
ては、スイッチ操作等による作業員の逐一の駆動指示が
不要であり、搬出エリア2からホイールが搬出されるこ
とを契機として各手段10・30・20がこの順に起動
し、一サイクルの動作を行う。搬出エリア2は各手段の
主要な動作部分から比較的離れているので、ここでの作
業員のホイールの取り扱い直後にそれらが動作し始める
ことは、作業環境の面でも好ましい。
【0035】なお、テーブル11や圧入シリンダ13の
向きが厳密な意味で水平でなくてもよいことは言うまで
もない。ただし、圧入シリンダ13の上下動の向きなど
が、テーブル11等に対して直角(90°)である必要
はある。
【0036】
【発明の効果】本発明のホイール用バルブ圧入装置によ
れば、リム幅の中央にバルブ装着穴があるホイールに対
するバルブの圧入が下記のように簡単に行え、圧入工程
の省力化および能率向上が実現される。
【0037】すなわち、請求項1に記載の圧入装置によ
ると、所定位置にホイールを置くとき、ホイールのサイ
ズに拘わらずそのリム幅方向の位置を合わせる必要がな
く、圧入シリンダの位置ぎめを行う必要もない。
【0038】請求項2に記載の圧入装置ではさらに、圧
入シリンダの伸縮端へのバルブの供給が自動的に行われ
るので、そのための作業員の手作業が不要である。
【0039】請求項3の装置によると、多数のホイール
に対してバルブの圧入を行う場合、ホイールの固定と圧
入、圧入ずみホイールの移動、および新たな圧入用バル
ブの供給−といった必要な動作が、作業員によるホイ
ールの取り扱いに合わせて円滑かつ自動的になされる。
本装置に作業員が付きっきりである必要がないので、一
人で他の作業を兼務でき、工場内の省人化がはかれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である圧入装置を全体的に示
す図で、図1(a)は正面図、同(b)は側面図である。
【図2】図1(b)におけるII部(固定・圧入手段10)
を示す斜視図である。
【図3】図1(b)のIII部に相当するバルブ供給手段2
0の構成を動きとともに説明する図面で、図3(a)は同
手段20の受け具がパーツフィーダの正面にある状態を
示し、同(b)は受け具が圧入シリンダの正面にきた状態
を示す。
【図4】従来の圧入装置を示す図で、図4(a)は正面
図、同(b)は側面図である。
【符号の説明】
1 圧入エリア 2 搬出エリア 10 固定・圧入手段 11 テーブル 12 クランププレート 13 圧入シリンダ 13a 突起(バルブ保持片) 14A・14B リンク 20 バルブ供給手段 21 パーツフィーダ 22 受け具 23 移送機構 24 押出し機構 30 ホイール移動手段 41・42 センサー(検知手段) A ホイール B バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加納 末男 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 中田 勇 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホイールを固定したうえ、そのバルブ装
    着穴にバルブを圧入する固定・圧入手段として、 ホイールを水平に置くテーブルと、テーブル上へまっす
    ぐ下降してホイールを押さえるクランププレートと、伸
    縮端にバルブ保持片を有して全体を水平に保ちながらの
    上下動が自在な圧入シリンダと、同シリンダ・上記テー
    ブル間および同シリンダ・上記プレート間をそれぞれつ
    なぐ等長の二本のリンクとを設けたことを特徴とするホ
    イール用バルブ圧入装置。
  2. 【請求項2】 上記のバルブ保持片に対するバルブの供
    給手段として、 向きを整えてバルブを一個ずつ差し出すパーツフィーダ
    と、差し出されたバルブの受け具と、パーツフィーダの
    正面からバルブ保持片正面までの受け具の移送機構と、
    バルブ保持片へ向けての受け具の押出し機構とを設けた
    請求項1に記載のホイール用バルブ圧入装置。
  3. 【請求項3】 上記の固定・圧入手段とバルブ供給手段
    とを組み合わせた圧入エリアに並べて、バルブを圧入ず
    みのホイールのための仮置き台を含む搬出エリアを設
    け、両エリア間にホイール移動手段を配置したうえ、固
    定・圧入手段とバルブ供給手段およびホイール移動手段
    の駆動制御のために、各エリアにホイールの有無の検知
    手段を設けた請求項2に記載のホイール用バルブ圧入装
    置。
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