JPH0672375B2 - 耐カーリング特性に優れた釣糸 - Google Patents
耐カーリング特性に優れた釣糸Info
- Publication number
- JPH0672375B2 JPH0672375B2 JP1026490A JP2649089A JPH0672375B2 JP H0672375 B2 JPH0672375 B2 JP H0672375B2 JP 1026490 A JP1026490 A JP 1026490A JP 2649089 A JP2649089 A JP 2649089A JP H0672375 B2 JPH0672375 B2 JP H0672375B2
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- JP
- Japan
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- fishing line
- wire
- resin
- twisted
- strength
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、魚釣りに使用される釣糸に関し、特に釣糸と
しての基本特性を満足しながら、カーリング特性,キン
ク特性に優れ、しかも結節強力を向上できるようにした
釣糸の構造に関する。
しての基本特性を満足しながら、カーリング特性,キン
ク特性に優れ、しかも結節強力を向上できるようにした
釣糸の構造に関する。
〔従来の技術〕 従来から、魚釣り用の釣糸には、ポリアミド,ポリエス
テル,ポリフッ化ビニリデン樹脂等からなる合成樹脂線
が一般的であり、また引張強力を向上するためにピアノ
鋼線,ステンレス鋼線,又はタングステン鋼線等からな
る金属線を採用する場合もある。このような釣糸の基本
的な特性としては、水切り抵抗が小さく,当たりの感度
が良く,また海水,河川での水中劣化が小さく,さらに
しなやかさ等が要求される。また、釣糸は釣る魚の種類
や釣り方によってそれぞれ異なった特性が要求されるこ
とから、この要求される特性に応じて上記各材料を選定
している。例えば、鮎の友釣りをする場合は、流れの速
い河川で、合わせと略同時に引き抜くという釣り方であ
ることから、水切り抵抗が小さく,当たりの感度が良
く,しかも衝撃力に対する引張強力の大きいものが要求
される。従って、鮎釣りの釣糸には、引張強力が合成樹
脂線よりも約1.5倍大きく、かつ線径の細い金属線が好
ましい。
テル,ポリフッ化ビニリデン樹脂等からなる合成樹脂線
が一般的であり、また引張強力を向上するためにピアノ
鋼線,ステンレス鋼線,又はタングステン鋼線等からな
る金属線を採用する場合もある。このような釣糸の基本
的な特性としては、水切り抵抗が小さく,当たりの感度
が良く,また海水,河川での水中劣化が小さく,さらに
しなやかさ等が要求される。また、釣糸は釣る魚の種類
や釣り方によってそれぞれ異なった特性が要求されるこ
とから、この要求される特性に応じて上記各材料を選定
している。例えば、鮎の友釣りをする場合は、流れの速
い河川で、合わせと略同時に引き抜くという釣り方であ
ることから、水切り抵抗が小さく,当たりの感度が良
く,しかも衝撃力に対する引張強力の大きいものが要求
される。従って、鮎釣りの釣糸には、引張強力が合成樹
脂線よりも約1.5倍大きく、かつ線径の細い金属線が好
ましい。
また上述のような要請に応えるための釣糸として、従
来、特許第175396号明細書に記載されたもの,あるいは
特開昭62−257331号公報に記載されたものがある。
来、特許第175396号明細書に記載されたもの,あるいは
特開昭62−257331号公報に記載されたものがある。
上記特許明細書に記載された釣糸は、複数の鉄線を撚り
合わせてなる撚り線の表面を樹脂で被覆した構造のもの
である。
合わせてなる撚り線の表面を樹脂で被覆した構造のもの
である。
また上記公開公報記載の釣り糸は、複数のアモルファス
金属線を撚り合わせてなる撚り線の表面を合成樹脂で被
覆した構造のものであり、この公開公報によれば、従来
のピアノ鋼線等の各金属線より線径を細くしながら引張
強力を向上できるとしている。
金属線を撚り合わせてなる撚り線の表面を合成樹脂で被
覆した構造のものであり、この公開公報によれば、従来
のピアノ鋼線等の各金属線より線径を細くしながら引張
強力を向上できるとしている。
ところで、上記従来公報によるアモルファス金属撚り線
を樹脂被覆したもの及び上記特許明細書に記載された鉄
撚り線を樹脂被覆したものは従来の各金属線に比べ引張
強力の点で優れているものの、例えば釣糸同士を結んだ
り,あるいは釣り針に釣糸を結びつけたりした時の結線
強力が低く、断線し易いという問題点があり、これを防
止するため、わざわざ接着剤で接着する方法が採用され
ている。
を樹脂被覆したもの及び上記特許明細書に記載された鉄
撚り線を樹脂被覆したものは従来の各金属線に比べ引張
強力の点で優れているものの、例えば釣糸同士を結んだ
り,あるいは釣り針に釣糸を結びつけたりした時の結線
強力が低く、断線し易いという問題点があり、これを防
止するため、わざわざ接着剤で接着する方法が採用され
ている。
また、上記従来の釣糸は、衝撃力が作用した場合のカー
リング特性,キンク特性に劣るという問題点がある。従
ってこれら金属撚り線を樹脂被覆したものは、引張強力
については合成樹脂線を上回るものの、上述の金属線特
有の弱点によりほとんど普及されず、現在でも合成樹脂
線が永らく市場を独占してきた。このカーリングとは、
釣糸が大きな荷重によって緊張状態に引っ張られた後、
この荷重が急に除去されると、該釣糸が長さ方向に波状
に形状変化することを云う。このカール(波)が多いと
糸が延びてしまうとともに、引張強力が低下する。また
キンクとは、波状にカールした部分が鋭角状に折れた状
態をいい、これは断線する恐れがあり、このキンクの発
生は釣糸としての致命傷となる。従って、上記カーリン
グやキンクの発生をできるだけ少なくすることが釣糸の
寿命を向上させるうえで重要である。
リング特性,キンク特性に劣るという問題点がある。従
ってこれら金属撚り線を樹脂被覆したものは、引張強力
については合成樹脂線を上回るものの、上述の金属線特
有の弱点によりほとんど普及されず、現在でも合成樹脂
線が永らく市場を独占してきた。このカーリングとは、
釣糸が大きな荷重によって緊張状態に引っ張られた後、
この荷重が急に除去されると、該釣糸が長さ方向に波状
に形状変化することを云う。このカール(波)が多いと
糸が延びてしまうとともに、引張強力が低下する。また
キンクとは、波状にカールした部分が鋭角状に折れた状
態をいい、これは断線する恐れがあり、このキンクの発
生は釣糸としての致命傷となる。従って、上記カーリン
グやキンクの発生をできるだけ少なくすることが釣糸の
寿命を向上させるうえで重要である。
ここで、上記カーリング,キンク特性を向上させるに
は、衝撃力に耐える線径にすることが考えられるが、こ
のしょうにした場合は釣糸が太くなる分だけ水中抵抗が
大きくなり、釣糸としての基本特性を満足できない。
は、衝撃力に耐える線径にすることが考えられるが、こ
のしょうにした場合は釣糸が太くなる分だけ水中抵抗が
大きくなり、釣糸としての基本特性を満足できない。
本発明の目的は、釣糸としての基本特性を満足しなが
ら、結節強力を向上でき、しかもカーリグ特性,キンク
特性に優れた釣糸を提供することにある。
ら、結節強力を向上でき、しかもカーリグ特性,キンク
特性に優れた釣糸を提供することにある。
本件発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討を重
ねたところ、カールやキンクの発生は鋼線の撚りピッチ
と、撚り線に被覆した合成樹脂の厚さとが関係している
ことを見出した。つまり、従来公報の釣糸は、単に撚り
線がばらけるのを防止する目的で薄い樹脂膜を被覆形成
したり、真円度や見栄えを向上させる目的で撚り線ピッ
チを規定したりしているだけである。従って、従来の釣
糸ではカーリング特性の向上は望めない。本発明者は、
上記合成樹脂の厚みと撚り線ピッチとを規定すればカー
リング特性を向上できることに想到し、本発明を成した
ものである。
ねたところ、カールやキンクの発生は鋼線の撚りピッチ
と、撚り線に被覆した合成樹脂の厚さとが関係している
ことを見出した。つまり、従来公報の釣糸は、単に撚り
線がばらけるのを防止する目的で薄い樹脂膜を被覆形成
したり、真円度や見栄えを向上させる目的で撚り線ピッ
チを規定したりしているだけである。従って、従来の釣
糸ではカーリング特性の向上は望めない。本発明者は、
上記合成樹脂の厚みと撚り線ピッチとを規定すればカー
リング特性を向上できることに想到し、本発明を成した
ものである。
そこで本発明は、外表面にNiめっき皮膜が電気めっきに
より被覆された複数のピアノ線又はステンレス鋼線を、
撚り線の撚りピッチが撚り線径の13〜20倍となるように
撚り線化し、該撚り線に厚さ4μm以上の合成樹脂を被
覆するとともに、さらに該釣糸の結節強力を撚り線強力
の50%以上としたことを特徴とする釣糸である。
より被覆された複数のピアノ線又はステンレス鋼線を、
撚り線の撚りピッチが撚り線径の13〜20倍となるように
撚り線化し、該撚り線に厚さ4μm以上の合成樹脂を被
覆するとともに、さらに該釣糸の結節強力を撚り線強力
の50%以上としたことを特徴とする釣糸である。
ここで、本発明における各種要件の限定理由について説
明する。
明する。
まず、ピアノ線等に電気Niめっき皮膜を被覆形成したの
は、外装樹脂との接着力を高めるため,及び水中での劣
化を防止するためである。
は、外装樹脂との接着力を高めるため,及び水中での劣
化を防止するためである。
また、撚り線の外表面に樹脂を被覆したのは、全体とし
ての真円度を高めて水切り抵抗を低下させるとともに、
鋼線を水,海水等から保護し、さらに結節強力を向上さ
せるためである。この合成樹脂としてはポリアミド,ポ
リエステル,ポリウレタン等の熱可塑性樹脂等を採用で
き、これらの被覆方法としては樹脂浴槽に浸漬するディ
ップコート等の手段が採用できる。なお、上記樹脂の厚
さとは、第1図に示すように、釣糸1の外径から上記撚
り線3の外接円の外径Dを差し引いた値の1/2を云い、
この樹脂厚さtが4μm未満の場合は上述の効果が十分
に得られない。一方、この樹脂厚さtの上限は特に限定
しないが、あまり厚くすると引張り強力が低下するとと
もに、水切り抵抗等の特性を悪化させる。このような点
から樹脂厚さは4μm以上で、かつ撚り線径の0.1〜0.5
倍の範囲が好ましい。
ての真円度を高めて水切り抵抗を低下させるとともに、
鋼線を水,海水等から保護し、さらに結節強力を向上さ
せるためである。この合成樹脂としてはポリアミド,ポ
リエステル,ポリウレタン等の熱可塑性樹脂等を採用で
き、これらの被覆方法としては樹脂浴槽に浸漬するディ
ップコート等の手段が採用できる。なお、上記樹脂の厚
さとは、第1図に示すように、釣糸1の外径から上記撚
り線3の外接円の外径Dを差し引いた値の1/2を云い、
この樹脂厚さtが4μm未満の場合は上述の効果が十分
に得られない。一方、この樹脂厚さtの上限は特に限定
しないが、あまり厚くすると引張り強力が低下するとと
もに、水切り抵抗等の特性を悪化させる。このような点
から樹脂厚さは4μm以上で、かつ撚り線径の0.1〜0.5
倍の範囲が好ましい。
さらにまた、本発明において、撚りピッチを撚り上がり
径の13〜20倍としたのは、この範囲にすればカール発生
を大幅に減少できることが判明したからである。また、
撚りピッチが13倍未満の場合は鋼線の残留歪が大きくな
り、20倍超の場合は弾性で元に戻り、撚り線としての形
状保持が困難となる問題もある。なお、上記撚り線を構
成する鋼線の本数は、特に限定するものではないが、7
本撚りにした場合は構造的にも安定しており、真円度も
得られ易く、かつ見栄えもよい。
径の13〜20倍としたのは、この範囲にすればカール発生
を大幅に減少できることが判明したからである。また、
撚りピッチが13倍未満の場合は鋼線の残留歪が大きくな
り、20倍超の場合は弾性で元に戻り、撚り線としての形
状保持が困難となる問題もある。なお、上記撚り線を構
成する鋼線の本数は、特に限定するものではないが、7
本撚りにした場合は構造的にも安定しており、真円度も
得られ易く、かつ見栄えもよい。
本発明に係る耐カーリング特性に優れた釣糸によれば、
合成樹脂の厚さを4μm以上とするとともに、撚りピッ
チを線径の13〜20倍としたので、衝撃力が作用した際の
カール及びキンクの発生個数を低減でき、しかもカーリ
ングが生じても撚り線強力を低下させることはなく、寿
命を大幅に延長できる。
合成樹脂の厚さを4μm以上とするとともに、撚りピッ
チを線径の13〜20倍としたので、衝撃力が作用した際の
カール及びキンクの発生個数を低減でき、しかもカーリ
ングが生じても撚り線強力を低下させることはなく、寿
命を大幅に延長できる。
また、樹脂厚を4μm以上としたので、結節強力を撚り
線強力の50%以上と向上でき、従来のアモルファス金属
線のように結びつける際に断線し易いという問題を解消
でき、勿論接着剤を使用する必要もない。
線強力の50%以上と向上でき、従来のアモルファス金属
線のように結びつける際に断線し易いという問題を解消
でき、勿論接着剤を使用する必要もない。
さらにまた、鋼線の表面に電気Niめっき皮膜を形成した
ので、該鋼線と樹脂皮膜との密着性を向上でき、この点
から結節強力を向上できるとともに樹脂の割れ,剥離を
防止できる。またNiめっき皮膜により鋼線の水中での劣
化を防止できる。
ので、該鋼線と樹脂皮膜との密着性を向上でき、この点
から結節強力を向上できるとともに樹脂の割れ,剥離を
防止できる。またNiめっき皮膜により鋼線の水中での劣
化を防止できる。
以下、本発明の実施例を図について説明する。
第1図及び第2図は本発明の一実施例による耐カーリン
グ特性に優れた釣糸を説明するための図である。
グ特性に優れた釣糸を説明するための図である。
図において、1は本実施例の釣糸であり、これは表面に
Niめっき2が電気めっきにより被覆形成された7本の鋼
線3a〜3gを束ね、これの中心鋼線3aを直線状にして外周
鋼線3b〜3gをらせん状に撚り合わせて撚り線3を形成
し、さらに該撚り線3に合成樹脂4を被覆して構成され
ている。
Niめっき2が電気めっきにより被覆形成された7本の鋼
線3a〜3gを束ね、これの中心鋼線3aを直線状にして外周
鋼線3b〜3gをらせん状に撚り合わせて撚り線3を形成
し、さらに該撚り線3に合成樹脂4を被覆して構成され
ている。
また、上記撚り線3の撚りピッチPは、該撚り線3の外
接円の直径Dの13〜20倍となっており、さらに、上記合
成樹脂4の厚さtは4μm以上となっている。
接円の直径Dの13〜20倍となっており、さらに、上記合
成樹脂4の厚さtは4μm以上となっている。
このように本実施例の釣糸1によれば、撚り線3に厚さ
4μm以上の合成樹脂4を被覆するとともに、撚りピッ
チPを撚り線径Dの13〜20倍としたので、カーリング,
キンク特性を大幅に向上でき、寿命を延長できる。
4μm以上の合成樹脂4を被覆するとともに、撚りピッ
チPを撚り線径Dの13〜20倍としたので、カーリング,
キンク特性を大幅に向上でき、寿命を延長できる。
また、鋼線3a〜3gにNiめっき2を施すとともに、樹脂厚
さを4μm以上としたので、鋼線と樹脂との接着性が向
上し、結節強力を撚り線強力の50%以上と大幅に向上で
き、従来のアモルファス金属線からなる撚り線に1μm
程度の樹脂被膜を形成した場合のような結びつける際に
断線し易いという問題を解消できる。
さを4μm以上としたので、鋼線と樹脂との接着性が向
上し、結節強力を撚り線強力の50%以上と大幅に向上で
き、従来のアモルファス金属線からなる撚り線に1μm
程度の樹脂被膜を形成した場合のような結びつける際に
断線し易いという問題を解消できる。
さらに、鋼線3a〜3gの表面にNiめっきを施したので、水
中での劣化を防止できるとともに、合成樹脂4との接着
性を向上でき、これにより結節部の樹脂の剥離を防止で
きる。その結果、水中での音の発生、結び目のゆるみを
防止できる。
中での劣化を防止できるとともに、合成樹脂4との接着
性を向上でき、これにより結節部の樹脂の剥離を防止で
きる。その結果、水中での音の発生、結び目のゆるみを
防止できる。
ここで、本実施例の釣糸1の効果を確認するための実験
結果について説明する。
結果について説明する。
まず、この実験に採用する釣糸については、鋼線として
ピアノ線,ステンレス線(SUS304)を採用し、それぞれ
7本撚り合わせるとともに、この撚りピッチが撚り線径
の12〜23倍になるように撚り線を形成した。さらに、こ
の各撚り線に厚さ2〜10μmの合成樹脂を被覆して、直
径82〜95μmからなる釣糸のサンプルを形成した。な
お、比較するためにNiめっきを被覆していない鋼線も採
用した。そして、引張試験による各釣糸の撚り線強力,
結節強力を測定し、続いてカール,キンク特性について
調べた。この特性は各釣糸に、0.6kgfの衝撃荷重を加え
た場合の250mm当たりのカール発生個数,キンク発生個
数で調べた。ここで上記衝撃荷重は、0.6kgfの重りを吊
り下げた状態で釣糸を急撃に切断することによって作用
させた。また、上記各釣糸の結節部の樹脂の剥離状態に
ついても調べた。
ピアノ線,ステンレス線(SUS304)を採用し、それぞれ
7本撚り合わせるとともに、この撚りピッチが撚り線径
の12〜23倍になるように撚り線を形成した。さらに、こ
の各撚り線に厚さ2〜10μmの合成樹脂を被覆して、直
径82〜95μmからなる釣糸のサンプルを形成した。な
お、比較するためにNiめっきを被覆していない鋼線も採
用した。そして、引張試験による各釣糸の撚り線強力,
結節強力を測定し、続いてカール,キンク特性について
調べた。この特性は各釣糸に、0.6kgfの衝撃荷重を加え
た場合の250mm当たりのカール発生個数,キンク発生個
数で調べた。ここで上記衝撃荷重は、0.6kgfの重りを吊
り下げた状態で釣糸を急撃に切断することによって作用
させた。また、上記各釣糸の結節部の樹脂の剥離状態に
ついても調べた。
表にその結果を示す。表中、No.1〜6はピアノ線,No.7
はステンレス鋼線である。同表からも明らかなように、
各サンプルNo.1〜7とも静的負荷テストでは撚り線強
力,結節強力とも特性の差異はほとんどない。ところ
が、衝撃負荷テストでは樹脂厚が2μm以下(No.1)、
撚りピッチが12倍(No.3),23倍(No.4)の場合、カー
ル個数が3〜8個,キンク個数が1〜5個と発生してお
り、断線する恐れがある。また、Niめっきを被覆してい
ない場合(No.5)、キンク,カール発生個数が3,5個と
特性劣化が生じている。これは、樹脂厚,撚り線ピッチ
とも規定範囲ではあるが鋼線の表面処理を行っていない
ことから、樹脂の接着性が不十分であったためと考えら
れる。しかもこの場合、結節部の樹脂が剥離しており、
結び目のゆるみ,水中での音の発生,水中劣化等の原因
となる。
はステンレス鋼線である。同表からも明らかなように、
各サンプルNo.1〜7とも静的負荷テストでは撚り線強
力,結節強力とも特性の差異はほとんどない。ところ
が、衝撃負荷テストでは樹脂厚が2μm以下(No.1)、
撚りピッチが12倍(No.3),23倍(No.4)の場合、カー
ル個数が3〜8個,キンク個数が1〜5個と発生してお
り、断線する恐れがある。また、Niめっきを被覆してい
ない場合(No.5)、キンク,カール発生個数が3,5個と
特性劣化が生じている。これは、樹脂厚,撚り線ピッチ
とも規定範囲ではあるが鋼線の表面処理を行っていない
ことから、樹脂の接着性が不十分であったためと考えら
れる。しかもこの場合、結節部の樹脂が剥離しており、
結び目のゆるみ,水中での音の発生,水中劣化等の原因
となる。
これに対して、本実施例によるサンプル(No.2,No.6及
びNo.7)では、撚り線強力,結節強力とも満足しなが
ら、カールの発生個数は2〜4個であり、しかもキンク
の発生は全くない。実際上における釣糸の使用条件は、
衝撃的荷重の繰り返しであることから、この衝撃荷重に
よるカールの発生が少ないことが釣糸の寿命延長に必須
であるが、本実施例の釣糸は上述のようにカールの発生
が少なく、従って飛躍的に寿命を向上できる。
びNo.7)では、撚り線強力,結節強力とも満足しなが
ら、カールの発生個数は2〜4個であり、しかもキンク
の発生は全くない。実際上における釣糸の使用条件は、
衝撃的荷重の繰り返しであることから、この衝撃荷重に
よるカールの発生が少ないことが釣糸の寿命延長に必須
であるが、本実施例の釣糸は上述のようにカールの発生
が少なく、従って飛躍的に寿命を向上できる。
以上のように本発明の耐カーリング特性に優れた釣糸に
よれば、複数のピアノ線又はステンレス鋼線からなる撚
り線に電気Niめっき皮膜を形成するとともに、厚さ4μ
m以上の合成樹脂を被覆し、かつ撚りピッチを線径の13
〜20倍としたので、結節強力を撚り線強力の50%以上と
向上でき、カーリング特性,キンク特性を向上して寿命
を延長できる効果がある。
よれば、複数のピアノ線又はステンレス鋼線からなる撚
り線に電気Niめっき皮膜を形成するとともに、厚さ4μ
m以上の合成樹脂を被覆し、かつ撚りピッチを線径の13
〜20倍としたので、結節強力を撚り線強力の50%以上と
向上でき、カーリング特性,キンク特性を向上して寿命
を延長できる効果がある。
第1図は本発明の一実施例による耐カーリング特性に優
れた釣糸を説明するための断面図、第2図はその撚り線
化した状態を示す模式図である。 図において、1は釣糸、2はNiめっき(耐蝕性金属めっ
き)、3a〜3gは鋼線(ピアノ線又はステンレス鋼線)、
3は撚り線、4は合成樹脂、Pは撚りピッチ、Dは撚り
線径、tは樹脂厚である。
れた釣糸を説明するための断面図、第2図はその撚り線
化した状態を示す模式図である。 図において、1は釣糸、2はNiめっき(耐蝕性金属めっ
き)、3a〜3gは鋼線(ピアノ線又はステンレス鋼線)、
3は撚り線、4は合成樹脂、Pは撚りピッチ、Dは撚り
線径、tは樹脂厚である。
Claims (1)
- 【請求項1】複数のピアノ線又はステンレス鋼線を撚り
合わせた撚り線に合成樹脂を被覆してなる釣糸におい
て、上記鋼線の外表面にNiめっき皮膜が電気めっきによ
り被覆されており、撚りピッチが上記撚り線径の13〜20
倍であり、上記合成樹脂の厚さが4μm以上であり、さ
らに該釣糸の結節強力が撚り線強力の50%以上であるこ
とを特徴とする耐カーリング性に優れた釣糸。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1026490A JPH0672375B2 (ja) | 1989-02-03 | 1989-02-03 | 耐カーリング特性に優れた釣糸 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1026490A JPH0672375B2 (ja) | 1989-02-03 | 1989-02-03 | 耐カーリング特性に優れた釣糸 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02210079A JPH02210079A (ja) | 1990-08-21 |
| JPH0672375B2 true JPH0672375B2 (ja) | 1994-09-14 |
Family
ID=12194943
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1026490A Expired - Lifetime JPH0672375B2 (ja) | 1989-02-03 | 1989-02-03 | 耐カーリング特性に優れた釣糸 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0672375B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0684594B2 (ja) * | 1989-02-02 | 1994-10-26 | 株式会社神戸製鋼所 | 釣 糸 |
| JP5362534B2 (ja) * | 2009-12-15 | 2013-12-11 | 株式会社サンライン | 金属メッキが施された釣糸及びその製造方法 |
| JP7304160B2 (ja) * | 2018-01-26 | 2023-07-06 | 東京製綱株式会社 | フレキシブル・ウエイト・ワイヤロープ |
| JP2024107817A (ja) * | 2023-01-30 | 2024-08-09 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 撚線及びロボット |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0316465Y2 (ja) * | 1985-04-01 | 1991-04-09 | ||
| JPH0681576B2 (ja) * | 1987-12-18 | 1994-10-19 | 株式会社潤工社 | 鮎友釣用テグス |
-
1989
- 1989-02-03 JP JP1026490A patent/JPH0672375B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02210079A (ja) | 1990-08-21 |
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