JPH0675313A - 撮影目的に合わせて画質、階調を得られるハロゲン化銀写真感光材料及びその画像形成方法 - Google Patents

撮影目的に合わせて画質、階調を得られるハロゲン化銀写真感光材料及びその画像形成方法

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JPH0675313A
JPH0675313A JP4169297A JP16929792A JPH0675313A JP H0675313 A JPH0675313 A JP H0675313A JP 4169297 A JP4169297 A JP 4169297A JP 16929792 A JP16929792 A JP 16929792A JP H0675313 A JPH0675313 A JP H0675313A
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JP4169297A
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Haruhiko Sakuma
晴彦 佐久間
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一つのフィルムで撮影目的に合わせた特性が
得られ、増感紙との組み合わせにより高感度、高鮮鋭性
で、かつ粒状性の良い画像を得られるX線用ハロゲン化
銀写真感光材料およびその画像形成方法を提供する。 【構成】 透明支持体の両面に、乳剤層を有するハロゲ
ン化銀写真感光材料において、最高濃度の高い面側から
該面がカブリ濃度+1.0の濃度になる露光量で露光した
場合、裏面の最高濃度の低い面の濃度が、カブリ+0.20
以下であるハロゲン化銀写真感光材料であり、かつ最高
濃度の高い面の感度が、最高濃度の低い面の感度より高
感度であるハロゲン化銀写真感光材料による。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1種類のフィルムで撮
影目的に合わせた特性を得ることができるX線用ハロゲ
ン化銀写真感光材料及びその画像形成方法に関するもの
である。
【0002】
【発明の背景】現在、医療用の直接撮影用X線フィルム
は撮影部位や目的に応じて数多くの品種が販売されてい
る。例えばコニカ〔株〕の例を挙げると一般用としてSR
-G 、造影撮影などの高感度用としてSR-V、高コントラ
スト用としてSR-Hや、SR-HG、消化器撮影用として低コ
ントラストのSR-L、胸部撮影用としてワイドラチュード
用のSR-C、さらに乳房撮影などの超高鮮鋭性が求められ
る部位用としてはnew-CMなど数多くの品種が市販されて
いる。
【0003】このように数多くのフィルム品種を、それ
ぞれ撮影用途別に取り揃えることは、使用者の在庫管理
が非常に繁雑なばかりでなく、フィルム品種を誤って使
用する危険性もあり、その場合には診断に重大な障害を
及ぼす結果となる。
【0004】またフィルムメーカー側及び販売側として
も、このような多品種を製造、販売することはコストア
ップや物流を困難にすることから好ましいことではな
く、その改良が強く望まれていた。
【0005】
【発明の目的】従って本発明の第一の目的は、1種類の
フィルムで撮影目的に合わせた特性を得ることができる
X線用ハロゲン化銀写真感光材料を提供することであ
る。
【0006】本発明の第二の目的は、フィルムの両面に
用いるフロント用とバック用の2枚の増感紙のそれぞれ
の組み合わせを変えることにより高感度で、高鮮鋭性の
画像が得られるX線用ハロゲン化銀写真感光材料および
その画像形成方法を提供することである。その他の目的
は以下の明細から明らかとなる。
【0007】
【発明の構成】本発明者等は鋭意検討の結果、これらの
目的が以下により達成されることを見いだし本発明を成
すに至った。
【0008】即ち、 (1)透明支持体の両面に、最高濃度の異なる少なくと
も1層のハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真
感光材料において、最高濃度の高い面側から該面がカブ
リ濃度+1.0の濃度になる露光量で露光した場合、裏面
の最高濃度の低い面の濃度が、カブリ+0.20以下である
ハロゲン化銀写真感光材料であり、最高濃度の高い面
(表面)の感度(SH)が、最高濃度の低い面(裏面)の感度(S
L)より高感度であり、高感度面の特性曲線のカブリ+0.
8の濃度とカブリ+1.3の濃度2点を直線に結ぶコントラ
ストが、低感度面の特性曲線のカブリ+0.3の濃度とカ
ブリ+0.5の濃度2点を直線に結ぶコントラストより高
いことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
【0009】上記の(SH)、(SL)の感度は、下記に示す式
の濃度を得るに必要な露光量の逆数として求めた値であ
る。
【0010】〔(最高濃度−カブリ濃度)×0.4〕+カブ
リ濃度 (2)前記最高濃度の高い面から蛍光増感紙を用いて露
光した場合の最高濃度の低い面の感度SL′と、該最高
濃度の低い面から蛍光増感紙を用いて露光した場合の感
度SLの比(SL′/SL)が0.12以上である(1)項
記載のハロゲン化銀写真感光材料。
【0011】(3)前記最高濃度の高い面から蛍光増感
紙を用いて露光した場合の最高濃度の低い面の感度S
L′と、該最高濃度の低い面から蛍光増感紙を用いて露
光した場合の感度SLの比(SL′/SL)および前記
最高濃度の低い面から蛍光増感紙を用いて露光した場合
の最高濃度の高い面の感度SH′と、該最高濃度の高い
面から蛍光増感紙を用いて露光した場合の感度SHの比
(SH′/SH)が0.30以下である(1)項記載のハロ
ゲン化銀写真感光材料。
【0012】(4)前記高感度のみに蛍光増感紙を隣接
させて露光する前記(2)項記載のハロゲン化銀写真感
光材料の画像形成方法。
【0013】(5)前記(1)又は(2)項記載のハロ
ゲン化銀写真感光材料の両面に、それぞれ各々1枚の蛍
光増感紙を隣接させて露光するハロゲン化銀写真感光材
料の画像形成方法。
【0014】(6)前記(3)項記載のハロゲン化銀写
真感光材料の高感度面に、低感度蛍光増感紙を隣接さ
せ、低感度面に高感度蛍光増感紙を隣接させて露光する
ハロゲン化銀写真感光材料の画像形成方法。
【0015】(7)前記(3)項記載の感光材料の高感
度面に、高感度蛍光増感紙を隣接させ、低感度面に低感
度蛍光増感紙を隣接させて露光するハロゲン化銀写真感
光材料の画像形成方法。
【0016】(8)高感度面および低感度面に投影面積
の50%以上がアスペクト比が3以上の平板状のハロゲン
化銀粒子で形成される乳剤層を有する(1)、(2)及
び(3)項記載のハロゲン化銀写真感光材料により達成
される。
【0017】以下、本発明を詳述する。本発明の方法に
おいて1種類のフィルムにて片面撮影(1枚の増感紙で
撮影)しても、両面撮影(2枚の増感紙で撮影)の特性を得
るには、最高濃度の高い面を透過して最高濃度の低い面
と支持体の界面に到達する光量〔=(SL′/SL)〕が12%
以上50%以下であることが好ましく、特に好ましくは14
%〜30%以下である。
【0018】片面撮影専用ではこの透過率が大きいほど
有利である。一方透過光量が30%を越えると両面撮影し
た場合、クロスオーバー光の増大により鮮鋭性の劣化が
顕著となり画質が低下すること及び、それぞれの面に用
いた増感紙の特性が忠実に得られなくなるなど好ましく
ない効果を招く。従って本発明の目的とする1枚のフィ
ルムで片面と両面の撮影で高画質で任意の特性を得るに
は、最高濃度の高い面を透過して最高濃度の低い面と支
持体の界面に到達する光量と、最高濃度の低い面を透過
して最高濃度の高い面と支持体の界面に到達する光量と
も50%以下、特に好ましくは30%以下である。
【0019】なお、1枚の蛍光増感紙で高感度面側から
のみ露光する場合、高感度面から低感度面への透過光量
が12%未満になると低感度面の画像形成効率が非常に悪
くなる。両面に蛍光増感紙を用いることが専用のフィル
ムの場合は、透過光量は12%未満の方がよいが、本発明
のように1枚の蛍光増感紙で撮影する場合と従来のよう
に2枚使う撮影方法の両方に適合するためには、透過光
量は12%以上30%以下が好ましい。
【0020】本発明の感光材料は、高感度面のみに蛍光
増感紙を密着させて撮影した場合、通常の両面システム
である例えばフィルムがSRGで増感紙がSRO-250(いずれ
もコニカ〔株〕製)を組み合わせたのと同等の階調を得
られることが好ましい。即ち特性曲線におけるガンマと
して(カブリ+濃度0.25)と(カブリ+濃度2.0)を結
ぶ直線の傾きが1.6〜3.0を有していることである。
【0021】この場合、増感紙を高感度面のみに密着さ
せて撮影することにより、標準的な階調とラチュードが
得られ、多くの用途に用いることができる。なお、この
ような階調であると感光材料の両面に様々な感度の蛍光
増感紙を組み合わせて用いることで、撮影目的に合わせ
て多くの感度、階調を作り出すことが可能となる。
【0022】本発明によれば、従来の両面撮影システム
に比して、同一の画像を得るために必要なX線量が少な
くて済み、かつ高画質を得ることができる。
【0023】本発明の感光材料の高感度面に高感度(発
光強度の高い)増感紙を用い、低感度面に低感度(発光強
度の低い)増感紙を用いると階調が高くなり、例えばSRH
(コニカ〔株〕製フィルム)と同一の高コントラストが得
られ、両面システム(フィルムはSRHで増感紙はSRO-250
の組み合わせ)と同等の階調が得られる。この場合同一
の画像を得るために必要なX線量が少なくて済み、かつ
高画質を得られるメリットがある。
【0024】又、本発明の感光材料の高感度面に低感度
(発光強度の低い)増感紙を用い、低感度面に高感度(発
光強度の高い)増感紙を用いると高感度面のみに蛍光増
感紙を密着させて撮影する方法とほぼ同様な標準的な階
調とラチュードが得られる。この場合も同一画質を得る
ために必要なX線量は少なくて済むメリットがある。
【0025】又、本発明において高感度面のみに蛍光増
感紙を密着させて撮影することにより、従来の両面シス
テムに較べて極めて高い鮮鋭性を得られる利点がある。
しかし粒状性が若干劣化することから低管電圧で撮影す
る骨や造影撮影などの用途に限られる。
【0026】基本的な方法として本発明の感光材料の両
面に、蛍光増感紙を用いることで鮮鋭性の低下が若干あ
るもののそれ以上に粒状性の向上が大きく、胸部撮影な
どにも用途が広げられることが判った。
【0027】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られる乳剤は、沃臭化銀、沃塩化銀、沃塩臭化銀などい
ずれのハロゲン化銀であってもよいが、特に高感度のも
のが得られるという点では、沃臭化銀であることが好ま
しい。
【0028】写真乳剤中のハロゲン化銀粒子は、立方
体、8面体、14面体のような全て等方的に成長したも
の、あるいは球形のような多面的な結晶型のもの、面欠
陥を有した双晶から成るもの、あるいはそれらの混合型
または複合型であってもよい。これらハロゲン化銀粒子
の粒径は、0.1μm以下の微粒子から20μmに至る大粒子
であってもよい。
【0029】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られる乳剤は、公知の方法で製造できる。例えば、リサ
ーチ・ディスクロージャー(RD)No.17643(1978年12月)
・22〜23頁の1・乳剤製造法(Emulsion Preparation an
d types)及び同RDNo.18716(1979年11月)・648頁に記
載の方法で調製することができる。
【0030】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料の
乳剤は、例えば、T.H.James著“Thetheory of the phot
ographic process”第4版、Macmillan社刊(1977年)38
〜104頁に記載の方法、G.F.Dauffin著「写真乳剤化
学」“Photographic emulsion Chemistry”、Focal pre
ss 社刊(1966年)、P.Glafkides著「写真の物理と化学
“Chimie et physique photographique”Paul Montel
社刊(1967年)、V.L.Zelikman 他著「写真乳剤の製造と
塗布」“Making and Coating photographic Emulsion”
Focal press 社刊(1964年)などに記載の方法により調
製される。
【0031】即ち、中性法、酸性法、アンモニア法など
の溶液条件にて順混合法、逆混合法、ダブルジェット
法、コントロールド・ダブルジェット法などの混合条
件、コンバージョン法、コア/シェル法などの粒子調製
条件及びこれらの組合わせ法を用いて製造することがで
きる。
【0032】本発明の好ましい実施態様の1つとして
は、沃化銀を粒子内部に局在させた単分散乳剤が挙げら
れる。
【0033】本発明に好ましく用いられるハロゲン化銀
乳剤としては、例えば特開昭59-177535号、同61-802237
号、同61-132943号、同63-49751号などに開示されてい
る内部高沃度型単分散粒子が挙げられる。結晶の晶癖は
立方体、14面体、8面体及びその中間の{111}面と{1
00}面が任意に混在していてもよい。
【0034】ここで述べた単分散性についての定義は、
特開昭60-162244号に記載されており、粒径に関する変
動係数が0.20以下のものである。
【0035】ハロゲン化銀の結晶構造は、内部と外部が
異なったハロゲン化銀組成からなっていてもよい。好ま
しい態様としての乳剤は、高沃度のコア部分に低沃度の
シェル層からなる二層構造を有したコア/シェル型単分
散乳剤である。
【0036】高沃度部の沃化銀含量は20〜40モル%で特
に好ましくは20〜30モル%である。かかる単分散乳剤の
製法は公知であり、例えばJ.Phot.Sic.12.242〜251頁(1
963)、 特開昭48-36890号、同52-16364号、同55-14232
9、同58-49938号、英国特許1,413,748号、米国特許3,57
4,628号、同3,655,394号などの公報に記載されている。
【0037】上記の単分散乳剤としては種晶を用い、こ
の種晶を成長核として銀イオン及びハライドイオンを供
給することにより、粒子を成長させた乳剤が特に好まし
い。なお、コア/シェル乳剤を得る方法としては、例え
ば英国特許1,027,146号、米国特許3,505,068号、同4,44
4,877号、特開昭60-14331号などの公報に詳しく述べら
れている。
【0038】本発明に用いられるもう1つの粒子形態と
してのハロゲン化銀乳剤は、平均アスペクト比が3以上
の平板状粒子であることが好ましい。
【0039】かかる平板状粒子の利点は、分光増感効率
の向上、画像の粒状性及び鮮鋭性の改良などが得られる
として例えば、英国特許2,112,157号、米国特許4,439,5
20号、同4,433,048号、同4,414,310号、同4,434,226
号、特開昭58-113927号、同58-127921号、同63-138342
号、同63-284272号、同63-305343号などで開示されてお
り、乳剤はこれらの公報に記載の方法により調製するこ
とができる。
【0040】上述した乳剤は、粒子表面に潜像を形成す
る表面潜像型あるいは粒子内部に潜像を形成する内部潜
像型、表面と内部に潜像を形成する型のいずれの乳剤で
あってもよい。これらの乳剤は、物理熟成あるいは粒子
調製の段階でカドミウム塩、鉛塩、亜鉛塩、タリウム
塩、イリジウム塩又はその錯塩、ロジウム塩またはその
錯塩、鉄塩又はその錯塩などを用いてもよい。乳剤は可
溶性塩類を除去するためにヌーデル水洗法、フロキュレ
ーシヨン沈降法などの水洗方法がなされてよい。好まし
い水洗法としては、例えば特公昭35-16086号記載のスル
ホ基を含む芳香族炭化水素系アルデヒド樹脂を用いる方
法、又は特開昭63-158644号記載の凝集高分子剤例示G
3,G8などを用いる方法が特に好ましい脱塩法として
挙げられる。本発明に係る乳剤は、物理熟成または化学
熟成前後の工程において、各種の写真用添加剤を用いる
ことができる。公知の添加剤としては、例えばリサーチ
・ディスクロージャー(RD)No.17643(1978年12
月)、同No.18716(1979年11月)及び同No.308119(198
9年12月)に記載された化合物が挙げられる。これら三
つのリサーチ・ディスクロージャーに示されている化合
物種類と記載箇所を下記に掲載した。
【0041】 添加剤 RD-17643 RD-18716 RD-308119 頁 分類 頁 分類 頁 分類 化学増感剤 23 III 648 右上 996 III 増感色素 23 IV 648〜649 996〜8 IV 減感色素 23 IV 998 B 染料 25〜26 VIII 649〜650 1003 VIII 現像促進剤 29 XXI 648 右上 カブリ抑制剤・安定剤 24 IV 649 右上 1006〜7 VI 増白剤 24 V 998 V 硬膜剤 26 X 651 左 1004〜5 X 界面活性剤 26〜7 XI 650 右 1005〜6 XI 帯電防止剤 27 XII 650 右 1006〜7 XIII 可塑剤 27 XII 650 右 1006 XII スベリ剤 27 XII マット剤 28 XVI 650 右 1008〜9 XVI バインダー 26 XXII 1003〜4 XXII 支持体 28 XVII 1009 XVII 本発明に係る感光材料に用いることのできる支持体とし
ては、例えば前述のRD-17643の28頁及びRD-308119の100
9頁に記載されているものが挙げられる。
【0042】適当な支持体としてはプラスチックフィル
ムなどで、これら支持体の表面は塗布層の接着をよくす
るために、下塗層を設けたり、コロナ放電、紫外線照射
などを施してもよい。
【0043】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。但し
当然のことではあるが、本発明は以下述べる実施例によ
り限定されるものではない。
【0044】実施例1 ハロゲン化銀乳剤の作成 ハロゲン化銀粒子(A)は、沃素1.3モル%、臭素98.7
モル%からなる平均粒子径2.0μm、平均粒子厚さ0.4μm
であり、粒径の分散性は変動係数で0.20であった。
【0045】粒子(B)は、沃素0.3モル%、臭素98.7
モル%からなる平均粒子径1.7μm、平均粒子厚さ0.34μ
mであり、粒径の分散性は変動係数で0.21であった。
【0046】また、粒子(A)、(B)ともに全投影面
積の90%以上が平板状粒子で占めていた。
【0047】(変動係数:特開昭60-162244号記載の方
法による。) 試料の調製、処理及び評価 得られた乳剤(A)及び(B)のそれぞれのハロゲン化
銀乳剤に銀1モル当たりの容積が500mlになるよう純水
を加えてから50℃とし、後掲の分光増感色素AとBを10
0:1の重量比で合計の量をハロゲン化銀1モル当たり
(A)が600mg、(B)が250mgになるよう添加した。
【0048】10分後にチオシアン酸アンモニウム塩を銀
1モル当り(A)が4×10-3モル、(B)が2×10-3モル
加えて、さらに適当量の塩化金酸とハイポを添加し化学
熟成を開始した。
【0049】このときのpHは6.15、銀電位は80mvの条
件で行った。
【0050】化学熟成終了15分前(化学熟成開始から70
分後)に沃化カリウムを銀1モル当たり300mg添加し、5
分後に10%(wt/vol)の酢酸を添加して、pHを5.6に低下
させ5分間そのpH値を保ち、その後水酸化カリウムの
0.5%(wt/vol)液を添加してpHを6.15に戻し、その後
4-ヒドロキシ-6-メチル-1,3,3a,7-テトラザインデンを2
500mg添加し化学熟成を終了した。
【0051】得られた乳剤の(A)及び(B)に後掲の
乳剤用添加剤を加えて調製液とした。
【0052】なお、写真乳剤塗布液調製後のpHは6.2
0、銀電位は80mV(35℃)となるように炭酸ナトリウム
と臭化カリウム液を用いて調整した。
【0053】この乳剤塗布液を用いて、次のように試料
を調製した。即ち、写真乳剤層はゼラチン量として高感
度乳剤層側も低感度乳剤層側も2.1g/m2となるように、
ハロゲン化銀量は銀換算値で表1に示す量となるように
した。
【0054】又、後掲の添加物を用いて保護層液を調製
してた。該保護層はゼラチン付量として1.15g/m2となる
ように前記に調製した乳剤層と共に2台のスライドホッ
パー型コーターを用い毎分86mのスピードで支持体上に
両面同時塗布を行い、2分20秒で乾燥し、試料を得た。
支持体としては、グリシジルメタクリレート50wt%、メ
チルアクリレート10wt%、ブチルメタクリレート40wt%
の3種モノマーからなる共重合体の濃度が10wt%になる
ように希釈して得た共重合体水性分散液を下引き液とし
て塗設した175μmのX線フィルム用の濃度0.15の青色着
色したポリエチレンテレフタレートフィルムベースを用
いた。
【0055】試料調製に用いた分光増感色素は次のとお
りである。
【0056】〈分光増感色素A〉 5,5′-ジクロロ-9-エチル-3,3′-ジ-(3-スルホプロピ
ル)オキサカルボシアニンナトリウム塩の無水物 〈分光増感色素B〉 5,5′-ジ-(ブトキシカルボニル)-1,1′-ジエチル-3,
3′-ジ-(4-スルホブチル)ベンゾイミダゾロカルボシ
アニンナトリウム塩の無水物 又乳剤 (感光性ハロゲン化銀塗布液) に用いた添加剤は
次のとおりである。添加量はハロゲン化銀1モル当たり
の量で示す。
【0057】 1,1-ジメチロール-1-ブロム-1-ニトロメタン 70mg t-ブチル-カテコール 400mg ポリビニルピロリドン(分子量10,000) 1.0g スチレン-無水マレイン酸共重合体 2.5g ニトロフェニル-トリフェニルホスホニウムクロリド 50mg 2-アニリノ-4,6-ジメルカプトトリアジン 60mg 1,3-ジヒドロキシベンゼン-4-スルホン酸アンモニウム 4g 2-メルカプトベンツイミダゾール-5-スルホン酸ナトリウム 1.5mg C4H9OCH2CH(OH)CH2N(CH2COOH)2 1g 1-フェニル―5―メルカプトテトラゾール 15mg
【0058】
【化1】
【0059】 *(染料乳化分散液) 1.2g 又保護層液に用いた添加物は次のとおりである。添加量
は塗布液1l当たりの量で示す。
【0060】 石灰処理イナートゼラチン 68g 酸処理ゼラチン 2g ナトリウム-i-アミル-n-デシルスルホサクシネート 0.3g ポリメチルメタクリレート (面積平均粒径3.5μmのマット剤) 1.1g 二酸化ケイ素粒子 (面積平均粒径1.2μmのマット剤) 0.5g ルドックスAM (デュポン社製) (コロイダルシリカ) 30g 2,4-ジクロロ-6-ヒドロキシ- 1,3,5-トリアジンナトリウム塩の2%水溶液 (硬膜剤) 10ml グリオキサール40%水溶液 (硬膜剤) 1.5ml (CH2=CHSO2CH2)2O (硬膜剤) 300mg C12H25CONH(CH2CH2O)5H 2.0g
【0061】
【化2】
【0062】*染料乳化分散液は以下のように調製し
た。
【0063】下記の染料をそれぞれ10kg秤量し、ト
リクレジルホスフェート28lと酢酸エチル85lからなる
溶媒に、55℃で溶解した。これをオイル系溶液と称す
る。一方、アニオン性界面活性剤(下記AS)を1.35k
g、45℃で溶解した9.3%ゼラチン水溶液270mlを調製し
た。これを水系溶液と称する。
【0064】上記オイル系と水系の溶液を分散釜に入
れ、液温を40℃に保つようコントロールしながら分散し
た。
【0065】得られた分散物に下記添加剤Cを8gとフ
ェノールの2.5%水溶液16l及び水を加えて240kgに仕上
げた後、冷却し固化した。
【0066】
【化3】
【0067】得られた分散物の面積平均粒径はすべて0.
12〜0.14μmの範囲内に入っていた。
【0068】得られた試料No.1の感度測定に際して
は、蛍光増感紙SRO-250のバック用(コニカ〔株〕製)
を用いてシングルバック法(増感紙を片面にのみ用いた
もの)にて高感度乳剤層側(H面)に該蛍光増感紙を当
接させて撮影したものと、低感度乳剤層側(L面)に当
接させて撮影したものとを共に現像処理してそれぞれ試
料(I−H)と(I−L)を得た。
【0069】この際、カセッテの増感紙の存在しないフ
ロント側には、光吸収率の高い黒塗装を施した。
【0070】撮影は、管電圧60KVP,20mAで0.05秒間の
X線を照射し、距離法にてセンシトメトリーカーブを作
成し感度、最高濃度及びガンマを求めた。
【0071】なお、現像は、自動現像機SRX-502(コニ
カ〔株〕製)で下記組成の現像液及び定着液を用い、現
像温度が35℃、定着温度が33℃、水洗水は温度18℃で毎
分5lを供給し、全処理工程を45秒モードで処理した。
【0072】試料(I−H)からL面側の感光層を蛋白
分解酵素で除去することによってH面の感度を求め、同
様に試料(I−L)からH面側の感光層を除去すること
によってL面の感度が求められる。
【0073】感度の値は、最高濃度からカブリを引いた
値に0.4を乗じ、さらにカブリを足した値の濃度を得る
に必要なX線量の逆数として求めた。表2では試料No.
1の感度を100とした場合の相対感度で表している。
【0074】但し、試料No.1は通常の両面X線フィル
ムと同一の乳剤構成層のため蛍光増感紙を両面用いて通
常露光を施した。
【0075】表中のガンマは濃度1.0と2.0を与えるX線
量の逆数の対数の差の逆数で示した。
【0076】各試料No.1〜20の画質の評価として、鮮
鋭性を下記のフンクチャート撮影にて評価する。
【0077】シングルバック法で表1に記載の蛍光増感
紙を組み合わせ、管電圧90KVPで撮影した。処理は前記
センシトメトリーと同一処理(同一の自動現像機、処理
剤、処理温度、処理時間での処理)をした。
【0078】鮮鋭性はフンクテストチャートSMS5853
(コニカメディカル〔株〕販売)を用いて、表2のよう
な増感紙とフィルムの組み合わせで撮影し前記処理条件
で処理した。
【0079】露光量はフンクテストチャートによりでき
る濃淡の平均濃度が0.8±0.02になるよう各試料とも露
光した。
【0080】 〔現像液組成〕 現像液 亜硫酸カリウム 60.0g ハイドロキノン 25.0g 1-フェニル-3-ピラゾリドン 1.5g ホウ酸 10.0g 水酸化カリウム 23.0g トリエチレングリコール 17.5g 5-メチルベンツトリアゾール 0.04g 5-ニトロベンツイミダゾール 0.11g 1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール 0.015g 氷酢酸 16.0g 臭化カリウム 4.0g 水を加えて1lに仕上げる。
【0081】 〔定着液〕 チオ硫酸ナトリウム 45g エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム 0.5g チオ硫酸アンモニウム 150g 無水亜硫酸ナトリウム 8g 酢酸カリウム 16g 硫酸アルミニウム10水塩 27g 硫酸(50wt%) 6g クエン酸 1g ホウ酸 7g 氷酢酸 3g 1lの水溶液に仕上げて氷酢酸でpHを4.6(25℃)に調
整した。尚、現像液、定着液は作成から24時間後に自動
現像機に入れて用いた。
【0082】鮮鋭性の評価 A:ルーペで10LP/mmまで識別できる B:ルーペで8LP/mmまで識別できる C:ルーペで6LP/mmまで識別できる D:ルーペで5LP/mmまで識別できる E:ルーペで4LP/mmまで識別できる。
【0083】粒状性は、20段階で厚みを持つアルミニウ
ム製ペネトロメーターの格段に直径3mmのアクリル製ビ
ーズと直径3mmのアルミニウム製球を密着させて管電圧
90KVP撮影し、前記センシトメトリーと同一の処理条
件で現像した。得られた試料について粒状性の目立つ濃
度0.5から1.2の範囲の粒状性を目視評価した。
【0084】A:表2の試料No.1と同等で粒状性は非
常に良好 B:試料No.1に対して若干の劣化が認められるが実用
上の支障はない C:高コントラスト両面フィルムを用いた試料No.5と
同等であり、明らかに粒状性の劣化が認められる D:粒状性の劣化が顕著で、濃度差の僅かなアクリル製
ビーズの識別が困難になるが、アルミニウム製の濃度差
の大きい画像識別には影響がない E:粒状性の劣化が著しく、アルミニウム製球の画像識
別にも支障をきたしており、実用にならない。
【0085】上記でAが最も優れ、Eが優れないことを
示す。得られた結果を次の表2に示す。
【0086】次に塗布したフィルムの内訳及び特性を表
1に示す。
【0087】なお、コニカ〔株〕販売の蛍光増感紙SRO-
125,SRO-250およびSRO-500はフロント用とバック用で
1組となっている。表1において支持体の両面に同一性
を持ったフィルムNo.IおよびIIはフロント面にはフロ
ント用を、バック面にはバック用を用いた。支持体の両
面に異なる特性を持ったフィルムNo.III〜VIIは何れも
全てバック用を用いた。
【0088】
【表1】
【0089】なお、塗布した7種のフィルムは以下の写
真性能を有していた。
【0090】*塗布フィルムNo.Iは支持体の両側の乳
剤面の特性は同一であり、SH面、SL面とも相対感度
68であった。
【0091】カブリ+0.8の濃度とカブリ+1.3の濃度を
結ぶコントラストGHは1.30 カブリ+0.3の濃度とカブリ+0.5の濃度を結ぶコントラ
ストGLは1.15 SH面に現像後の濃度がカブリ+1.0の濃度となる露光
量を露光した場合のSL面の濃度はカブリ+0.32であっ
た。
【0092】*塗布フィルムNo.IIは支持体の両側の乳
剤面の特性は同一であり、SH面、SL面とも相対感度
75であった。
【0093】SH面:カブリ+0.8の濃度とカブリ+1.3
の濃度を結ぶコントラストHGは1.62 SH面:カブリ+0.3の濃度とカブリ+0.5の濃度を結ぶ
コントラストLGは1.45 SH面に現像後の濃度がカブリ+1.0の濃度となる露光
量を露光した場合のSL面の濃度はカブリ+0.22であっ
た。
【0094】*塗布フィルムNo.IIIは支持体の両側の乳
剤面の特性は異なり、SH面の相対感度は98、SL面の
相対感度は67であった。
【0095】SH面:カブリ0.8の濃度とカブリ+0.8の
濃度とカブリ+1.3の濃度を結ぶコントラストHGは2.30 SL面:カブリ+0.3の濃度とカブリ+0.5の濃度を結ぶ
コントラストはLGは1.10 SH面に現像後の濃度がカブリ+1.0の濃度となる露光
量を露光した場合のSL面の濃度はカブリ+0.06であっ
た。
【0096】*塗布フィルムNo.IVは支持体の両側の乳
剤面の特性は異なり、SH面の相対感度は91、SL面の
相対感度は68であった。
【0097】SH面:カブリ+0.8の濃度とカブリ+1.3
の濃度を結ぶコントラストHGは1.80 SL面:カブリ+0.3の濃度とカブリ+0.5の濃度を結ぶ
コントラストLGは1.15 SH面に現像後の濃度がカブリ+1.0の濃度となる露光
量を露光した場合のSL面の濃度はカブリ+0.12であっ
た。
【0098】*塗布フィルムNo.Vは支持体の両側の乳剤
面の特性は異なり、SH面の相対感度は99、SL面の相
対感度は60であった。
【0099】SH面:カブリ+0.8の濃度とカブリ+1.3
の濃度を結ぶコントラストHGは2.35 SL面:カブリ+0.3の濃度とカブリ+0.5の濃度を結ぶ
コントラストLGは0.90 SH面に現像後の濃度がカブリ+1.0の濃度となる露光
量を露光した場合のSL面の濃度はカブリ+0.05であっ
た。
【0100】*塗布フィルムNo.VIは支持体の両側の乳
剤面の特性は異なり、SH面の相対感度は99、SL面の
相対感度は70であった。
【0101】SH面:カブリ+0.8の濃度とカブリ+1.3
の濃度を結ぶコントラストHGは2.35 SL面:カブリ+0.3の濃度とカブリ+0.5の濃度を結ぶ
コントラストLGは1.35 SH面に現像後の濃度がカブリ+1.0の濃度となる露
光量を露光した場合のSL面の濃度はカブリ+0.05であ
った。
【0102】*塗布フィルムNo.VIIは支持体の両側の乳
剤面の特性は異なり、SH面の相対感度は87、SL面の
相対感度は70であった。
【0103】SH面:カブリ+0.8の濃度とカブリ+1.3
の濃度を結ぶコントラストHGは1.35 SL面:カブリ+0.3の濃度とカブリ+0.5の濃度を結ぶ
コントラストLGは1.35 SH面に現像後の濃度がカブリ+ 1.0の濃度となる露光
量を露光した場合のSL面の濃度はカブリ+0.05であっ
た。
【0104】これらのフィルムを用い、次の表2に示し
た如く蛍光増感紙を用いて感度、コントラストを求め
た。
【0105】〈システム感度とコントラストの求め方〉
得られた試料の感度測定は試料の片面および両面に感度
(発光度)の異なる増感紙を組み合わせて露光した。得
られた試料の相対感度は、カブリ+1.0濃度を得るに必
要なX線量の逆数として求めた。表2の試料1の感度を
100とした場合の相対感度で表している。又、コントラ
スト(ガンマ)は濃度1.0と2.0を与えるX線量の逆数の
対数で示した。
【0106】〈SL′、SL、SH′およびSHの求め
方〉最高濃度の高い面から蛍光増感紙を用いて露光した
場合の最高濃度の低い面の感度SB′および、該最高濃
度の低い面から蛍光増感紙を用いて露光した場合の感度
SBは、最高濃度の高い面の感光層を蛋白質分解酵素で
除去することで求めた。また、最高濃度の低い面から蛍
光増感紙を用いて露光した場合の最高濃度の高い面の感
度SHと、該最高濃度の高い面から蛍光増感紙を用いて
露光した場合の感度SHは、最高濃度の低い面の感光層
を蛋白質分解酵素で除去することで求めた。
【0107】SL′、SL、SHは、最高濃度からカブ
リ濃度を引いた値に0.4を乗じ、さらにカブリ濃度を足
した値の濃度を得るのに必要なX線量の逆数として求め
た。
【0108】〈各面のコントラストの求め方〉上記S
L、SHを求めた試料を用いた。
【0109】高感度面は特性曲線の(カブリ+0.80)と
(カブリ+1.30)を与えるX線量の逆数の対数の差を2
倍した数値の逆数で示した。
【0110】低感度面は特性曲線の(カブリ+0.30)と
(カブリ+0.50)を与えるX線量の逆数の対数の差を5
倍した数値の逆数で示した。
【0111】但し、両面とも同一乳剤を塗布した従来タ
イプのフィルムI、IIについては、高感度面と同様に特
性曲線の(カブリ+0.80)と(カブリ+1.30)を与える
X線量の逆数の対数の差を2倍した数値の逆数で示し
た。
【0112】得られた結果を表2、3に示す。
【0113】
【表2】
【0114】
【表3】
【0115】表2、3から明らかなように、支持体両面
に同一の写真特性を有したフィルムに対して、ほぼ同一
の発光強度(40%以内)を有する蛍光増感紙を用いた従
来システム試料に対して、本発明に係る試料は感度、粒
状性および鮮鋭性がバランス良く優れており遜色がなか
った。又、本発明に係るフィルムIIIをシングルバック
法で撮影した試料No.6は、比較試料のNO.1,2,3,及び5の
両面システム試料より感度、粒状性、鮮鋭性のバランス
が良好に向上している。さらに低感度乳剤面側に高感度
蛍光増感紙を、高感度乳剤面側に低感度蛍光増感紙を組
み合わせて撮影した試料では低感度面の最高濃度が高感
度面の最高濃度より高い試料No.14よりも本発明に係る
試料No.18のほうが粒状性、鮮鋭性ともに優れている。
このように本発明によれば、1種類のフィルムで発光強
度の異なる蛍光増感紙を目的に合わせて選択し撮影する
ことで、様々なコントラストを有する画像を得ることが
可能となる。従って従来のように多くの種類のフィルム
を撮影部位や目的に合わせて所有する必要がなくなり、
在庫管理が容易となり、かつフィルム品種の誤使用も避
けられるようになった。
【0116】
【発明の効果】本発明により、一つのフィルムで撮影目
的に合わせた特性が得られるX線用ハロゲン化銀写真感
光材料を得られた。又、本発明によりフィルムの両面に
用いるフロント用とバック用の2枚の増感紙のそれぞれ
の組み合わせを変えることにより高感度、高鮮鋭性で、
かつ粒状性の優れた画像が得られるX線用ハロゲン化銀
写真感光材料およびその画像形成方法を提供することが
できた。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明支持体の両面に、最高濃度の異なる
    少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン
    化銀写真感光材料において、最高濃度の高い面側から該
    面がカブリ濃度+1.0の濃度になる露光量で露光した場
    合、裏面の最高濃度の低い面の濃度が、カブリ+0.20以
    下であるハロゲン化銀写真感光材料であり、かつ最高濃
    度の高い面(表面)の感度(SH)が、最高濃度の低い面(裏
    面)の感度(SL)より高感度であり、高感度面の特性曲線
    のカブリ+0.8の濃度とカブリ+1.3の濃度2点を直線に
    結ぶコントラストが、低感度面の特性曲線のカブリ+0.
    3の濃度とカブリ+0.5の濃度2点を直線に結ぶコントラ
    ストより高いことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材
    料。
  2. 【請求項2】 前記最高濃度の高い面から蛍光増感紙を
    用いて露光した場合の最高濃度の低い面の感度SL′
    と、該最高濃度の低い面から蛍光増感紙を用いて露光し
    た場合の感度SLの比(SL′/SL)が0.12以上であ
    ることを特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀写真感
    光材料。
  3. 【請求項3】 前記最高濃度の高い面から蛍光増感紙を
    用いて露光した場合の最高濃度の低い面の感度SL′
    と、該最高濃度の低い面から蛍光増感紙を用いて露光し
    た場合の感度SLの比(SL′/SL)および前記最高
    濃度の低い面から蛍光増感紙を用いて露光した場合の最
    高濃度の高い面の感度SH′と、該最高濃度の高い面か
    ら蛍光増感紙を用いて露光した場合の感度SHの比(S
    H′/SH)が0.30以下であることを特徴とする請求項
    1記載のハロゲン化銀写真感光材料。
  4. 【請求項4】 前記高感度のみに蛍光増感紙を隣接させ
    て露光することを特徴とする請求項2記載のハロゲン化
    銀写真感光材料の画像形成方法。
  5. 【請求項5】 前記請求項1又は2記載のハロゲン化銀
    写真感光材料の両面に、それぞれ各々1枚の蛍光増感紙
    を隣接させて露光することを特徴とするハロゲン化銀写
    真感光材料の画像形成方法。
  6. 【請求項6】 前記請求項3記載のハロゲン化銀写真感
    光材料の高感度面に、低感度蛍光増感紙を隣接させ、低
    感度面に高感度蛍光増感紙を隣接させて露光することを
    特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の画像形成方法。
  7. 【請求項7】 前記請求項3記載の感光材料の高感度面
    に、高感度蛍光増感紙を隣接させ、低感度面に低感度蛍
    光増感紙を隣接させて露光することを特徴とするハロゲ
    ン化銀写真感光材料の画像形成方法。
  8. 【請求項8】 高感度面および低感度面に投影面積の50
    %以上がアスペクト比が3以上の平板状のハロゲン化銀
    粒子で形成される乳剤層を有することを特徴とする請求
    項1、2、及び3記載のハロゲン化銀写真感光材料。
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JP16499992 1992-06-23
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