JPH0676254U - ボビン搬送システム - Google Patents

ボビン搬送システム

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JPH0676254U
JPH0676254U JP1614193U JP1614193U JPH0676254U JP H0676254 U JPH0676254 U JP H0676254U JP 1614193 U JP1614193 U JP 1614193U JP 1614193 U JP1614193 U JP 1614193U JP H0676254 U JPH0676254 U JP H0676254U
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一男 中西
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 精紡機とワインダとを直結したシステムにお
いて、ワインダの錘数を少なくし、効率の良い処理を行
うと共にその駆動系を簡素にする。 【構成】 精紡機1とワインダ2との間に複数のコンベ
アライン3a…3hを備えたリザーブ部3を設ける。コ
ンベアライン3a…3hを一本のラインシャフト53で
駆動する駆動系46を設ける。ラインシャフト53と各
コンベアライン3a…3hとの間に電磁クラッチ81を
設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、精紡機とワインダとの間のボビン搬送を行うボビン搬送システムに 関するものである。
【0002】
【従来の技術】
精紡機上がりの精紡ボビン(実ボビン)を巻き返して巻取パッケージを生産す る工程においては、実ボビンをボビン搬送媒体(トレイ)に挿立させた状態でワ インダに供給し、ワインダでの巻き返しを終えた空ボビンを精紡機に返却するこ とが行われている。
【0003】 近来にあっては、このようなボビンの受け渡しを自動化するために、精紡機と ワインダとを直結し、ワインダから排出された空ボビンをトレイから抜き取り、 玉揚された実ボビンをそのトレイに挿着することで、消費した分だけ順次ワイン ダに実ボビンを供給することが行われている。このシステムは、実ボビン同士の 接触がなく、糸を損傷しない等といった利点がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで上記精紡機とワインダとを直結したシステムでは、精紡機の紡出終了 時点までに、一斉玉揚に必要な数の空ボビンを所定位置にセットしなければなら ない。従って空ボビンのセット時間を残して実ボビン払い出しを終えなければな らず、実ボビンの払い出しを速く行う必要が生じる。このためにはワインダの処 理能力を上げなければならず、ワインダの処理能力(錘数)を精紡機の実ボビン 生産能力よりも高くする必要があった。
【0005】 またこの課題を解決すべくボビン搬送機構を追加する場合は、その駆動系がで きるだけ簡素であることが望まれる。
【0006】 そこで本考案は、上記事情に鑑み、ワインダの錘数の増加を必要としないボビ ン搬送システムを提供すると共に、その駆動系を簡素にすべく創案されたもので ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、精紡機とワインダとの間に複数のコンベアラインを備えたリザーブ 部を設けると共に、コンベアラインを一本のラインシャフトで駆動する駆動系を 設け、ラインシャフトと各コンベアラインとの間にクラッチを設けたものである 。
【0008】
【作用】
上記構成によって、ワインダの処理能力にかかわりなく、精紡機からリザーブ 部へ実ボビンが払い出され、実ボビンの払い出しが速やかに完了する。リザーブ 部にストックされた実ボビンは順次ワインダへ搬送される。コンベアラインは、 クラッチの断続によりラインシャフトから回転駆動力を適宜伝達されてボビンを 搬送する。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付図面に従って説明する。
【0010】 図1及び図2は、本考案に係わるボビン搬送システムの一実施例を示したもの である。このボビン搬送システムは、精紡機1とワインダ2との間に、実ボビン B1 或いはボビン搬送媒体たるトレイTをストックし、ワインダ2及び精紡機1 に適宜搬送するリザーブ部3が設けられて構成されている。本実施例にあっては 、このリザーブ部3は床面4上に設けられており、その上方にはこれを覆うカバ ー5がステップとして設けられている。ワインダ2は、多数のワインディングユ ニット(図示せず)を備えている。また精紡機1は、両サイドにトランスポート バンド10a,10bを備えている。各トランスポートバンド10a,10bは 、ボビンBを挿着するためのペグ48を複数個備え、正逆駆動できるようになっ ている。
【0011】 リザーブ部3は、ワインダ2及び精紡機1の機長方向に伸びた八列(A〜H) のコンベアライン3a…3hで成り、載置したトレイTを精紡機1からワインダ 2に向かう方向Jに搬送するようになっている。またこれらコンベアライン3a …3hの両外側には、これらと並行して伸びた実ボビン直送路6と空トレイ直送 路7とが設けられ、実ボビン直送路6はコンベアライン3a…3hと同一方向J に、空トレイ直送路7は反対方向KにトレイTを搬送するように形成されている 。そしてこれらコンベアライン3a…3h及び直送路6,7は、精紡機1側に設 けられた長円形の循環路8とワインダ2側に設けられた概ね長円形の連結路9と により互いに連絡されており、循環路8はトランスポートバンド10a,10b に、また連結路9はワインダ2の実ボビン搬入路11及び空ボビン排出路12に 、それぞれ連結されている。これら循環路8及び連結路9は、それぞれ図1中反 時計方向にトレイTを搬送するようになっている。
【0012】 図3に示すように、コンベアライン3a…3h及び直送路6,7は、駆動プー リ51,55及び従動プーリ52間に掛け渡された平ベルト25で構成されてい る。駆動系46となる各駆動プーリ51,55は略同軸上に位置され、これらを 貫通するラインシャフト53がモータ54により回転されるようになっている。 ただし空トレイ直送路7の駆動プーリ55は、他の駆動プーリ51と反対方向に 回転するように歯車(図示せず)を介してラインシャフト53と連結されている 。そしてラインシャフト53と各コンベアライン3a…3h及び直装路6,7と の間に、必要に応じて各駆動プーリ51,55に回転駆動力を伝達するための電 磁クラッチ81が設けられている。
【0013】 図4に示すように、駆動プーリ51,55は軸受82を介してラインシャフト 53に嵌合され、その側面に板ばね83を介して可動板84が取り付けられてい る。この可動板84から適宜間隔を隔てて回転円板85がラインシャフト53に 取り付けられ、この回転円板85を挟んで反対側に電磁石のコイル86が設けら れている。このコイル86は制御部(図示せず)から伸びた電線87により適宜 給電されたときに励磁されて、その磁力により可動板84を回転円板85に吸着 させて一体化し、ラインシャフト53の回転を駆動プーリ51,55に伝達する ものである。すなわちこれらコイル86、回転円板85、可動板84、板ばね8 3等によって、電磁クラッチ81が構成されていることになる。
【0014】 一方循環路8及び連結路9は、縦軸56に軸支された駆動プーリ57及び従動 プーリ58と、これらの間に掛け渡された断面円形の丸ベルト24とで形成され 、丸ベルト24は平ベルト25の搬送端と適宜接近して位置されている。
【0015】 図5に示すように、プーリ57,58の外周溝部は、丸ベルト24の載置面( 上端)が上方に露出するように、片側の突起59が小さく形成されている。また 図6に示すように、プーリ57,58の間の区間には、トレイTの下面に係合す る下ガイド板60が設けられ、上ガイド板61と協動してトレイTを挟むように 案内すると共に、丸ベルト24がトレイTと適宜接触するように軸受62を介し て保持している。なおこの上ガイド板61は、コンベアライン3a…3h及び直 送路6,7側に一体的に延長され、平ベルト25との間でトレイTを挟んで所定 の搬送経路に導くようになっている。
【0016】 次にトランスポートバンド10a,10bは、一斉玉揚において空ボビンB 0 をスピンドル(図示せず)に渡し、実ボビンB1 を受け取るものであって、そ のワインダ側端部13は、図2に示したように上方に向かって傾斜され、循環路 8上に設けられた実ボビン挿着装置14に連絡されている。実ボビン挿着装置1 4は、トランスポートバンド10a,10bに面して開口され下部が窄まされた シュート15と、シュート15の下端に設けられた一対のガイド片16とで構成 されている。シュート15の内部には水平なバー17が取り付けられ、トランス ポートバンド10a,10bの送りによりシュート15内に入ってきた実ボビン B1 の頭部BT に当接して、尻部BE を下にした姿勢で滑り落とすようになって いる。ガイド片16は、実ボビンB1 の落下時に動作するレバー機構(図示せず )により開閉されるように形成され、実ボビンB1 が落下してきたときに閉じて 挿着の際の衝撃を緩和させると共に、トレイTのペグPに挿着させた後は横断方 向に開いて、循環路8による搬送に支障を与えないようになっている。またシュ ート15の開口部外方及び内方の適宜位置には、実ボビンB1 の待機及び通過を 検出するためのセンサー18,19がそれぞれ設けられている。
【0017】 循環路8と実ボビン直送路6及びコンベアライン3a…3hとの連結部(分岐 箇所)には、図7に示すように搬送経路を切り換えるためのガイド装置20がそ れぞれ設けられている。このガイド装置20は、トレイTの周縁部に当接するガ イドレバー21と、ガイドレバー21の基端をその回転出力軸22で支持するロ ータリーソレノイド23とで構成されている。ガイドレバー21は、通常姿勢に あって当接部分が循環路8の丸ベルト24に斜交するように保持され、搬送され てきたトレイTを実ボビン直送路6或いはコンベアライン3a…3h側に導き、 その平ベルト25に渡すようになっている。そして実ボビン直送路6及びコンベ アライン3a…3hの上流側端部位置にはトレイTの有無を確認するためのトレ イセンサー26が設けられ、搬送路上がトレイTで満杯になったことを感知する と、ロータリーソレノイド23を作動させ、ガイドレバー21を図中反時計回り に回転させて丸ベルト24から隔離させることで、トレイTを下流側に直進させ るようになっている。また本実施例の循環路8は、図1に示したように最も下流 側のコンベアライン3であるHライン3hから空ボビン直送路7までの間にも延 長されているものであって、必要なトレイTが実ボビン直送路6或いは各コンベ アライン3a…3hで万一取り込まれなかったときに、循環路8を経由させて導 入を再トライできるようになっている。
【0018】 また実ボビン直送路6及びコンベアライン3a…3hと連結路9との連結部( 合流箇所)には、図8に示すようにストッパを兼ねた切り出し装置27とトレイ センサー(近接センサー)26とが設けられ、さらに各コンベアライン3a…3 hの搬送下流端にはボビンBの有無を検出するためのボビンセンサー(光電セン サー)28が併設されている。切り出し装置27は、垂直軸29に上下に間隔を 隔てて回転自在に設けられた二枚の水平プレート30,31と、各水平プレート 30,31の二箇所の角部に支持されたローラ32,33,34,35と、これ らプレート30,31を適宜揺動させるためのロータリーソレノイド36とで構 成されている。二枚の水平プレート30,31は軸部(図示せず)を介して一体 的に形成され、上位の水平プレート30がロータリソレノイド36の回転出力軸 37に取り付けられたレバー38により押されて回転することで、下位の水平プ レート31が回転し、そのローラ34,35がトレイTの周縁面に係合するよう になっている。このローラ34,35は、対向するトレイTの前方と後方とにそ れぞれ位置され、前方のローラ34がトレイTに当接することでその移動を阻む と共に、揺動されて離間したときにそのトレイTの移動を許容し、後方のローラ 35が後続のトレイTの前進を阻んで、先頭のトレイTのみを平ベルト25から 連結路9の丸ベルト24に渡すようになっている。すなわちロータリーソレノイ ド36が上位水平プレート30を揺動させて下位水平プレート31を所定の角度 だけ回転させることで、順次トレイTを切り出すようになっている。この切り出 し装置27は、空トレイ直送路7の先頭位置にも設けられている。またボビンセ ンサー28は、トレイTに挿立されたボビンBに向けて保持され、ボビンBの有 無を判別するようになっている。なおこれら切り出し装置27及びセンサー26 ,28は、循環路8の実ボビン挿着装置14の下方にも設けられている。
【0019】 さらに連結路9とワインダ2の実ボビン搬入路11との連結部(分岐箇所)に は、トンネルゲート39が設けられている。図9に示すようにこのトンネルゲー ト39は、L字状に折り曲げられた板65で成り、連結路9を斜交して跨ぐよう に片側の上ガイド板61に立ち上げられ、他端はボルトロッド66にて支持され ている。すなわち板65の斜交する部分が搬送面よりも適宜上方に位置されてお り、搬送されてきたトレイTが実ボビンB1 を挿立させたものであれば側部67 がその糸層68に係合して実ボビン搬入路11に導き、空トレイT0 であればそ のまま通過させて空トレイ直送路7へと搬送させるようになっている。
【0020】 なお空トレイ直送路7の上流側端部とコンベアライン3a…3hとはバイパス されておらず(連絡路9は循環搬送路ではない)、ワインダ2の空ボビン排出路 12から排出された空トレイT0 は、空トレイ直送路7のみに入るようになって いる。
【0021】 この他ワインダ2及び精紡機1には、図2に示したように空ボビン返却機構4 0が備えられている。この空ボビン返却機構40は、空ボビン排出路12の途中 に設けられたボビン抜取り装置41と、抜取り装置41の上部から精紡機1側に 略水平に伸びた空ボビン搬送ガイド42と、空ボビン搬送ガイド42の末端下方 に設けられたボビンボックス43と、ボビンボックス43の下方に設けられた空 ボビン挿着装置44とで成る。ボビン抜取り装置41は、縦に伸びた中間フレー ム71及びその上下に接続された上下フレーム72,73と、上下フレーム72 ,73にそれぞれ設けられた上下プーリ74,75間に掛け渡された無端ベルト 76と、無端ベルト76の搬送面に対向して設けられた複数枚のボビン押接ガイ ド板(図示略)と、上フレーム72に連結されたシュート部77とにより主とし て構成されている。
【0022】 ボビン押接ガイド板には無端ベルト76の搬送面と平行に離反接近するように リンクが設けられ、スプリングにより接近方向に付勢されることで、無端ベルト 76と協動して空ボビンB0 を上方に移送するようになっている。最も下位のボ ビン押接ガイド板には、ローラを有した可動ガイド板が取り付けられ、この可動 ガイド板の下端に、下プーリ75と対向するようにローラが軸支されている。す なわち可動ガイド板の揺動により、トレイTに挿立されたボビンBを適宜挟んで 抜き取るようになっている。シュート部77は、斜め下方に且つ精紡機1側に伸 び、上フレーム72の位置まで搬送されたボビンBをシュート端に接続された空 ボビン搬送ガイド42のコンベア上に落とすようになっている。
【0023】 このボビン抜取り装置41によって、上フレーム72まで引き上げられた空ボ ビンB0 は、空ボビン搬送ガイド42により精紡機1側に順次搬送され、ボビン ボックス43内に一時保管される。そして空ボビン挿着装置44により、尻部B E を下にしてトランスポートバンド10a,10bのペグ48に挿着されること になる。なお、空ボビン排出路12のボビン抜取り装置41の位置には、トレイ センサー及び切り出し装置が設けられている。
【0024】 次に、上記構成における搬送制御を説明する。このボビン搬送システムには、 図10に示すようなボビン搬送を行うための制御部たるコントローラが備えられ ている。すなわち、玉揚されてトランスポートバンド10a,10bに挿立され た実ボビンB1 を連続して払出すようにして、ワインダ2の要求に応じて実ボビ ンB1 を供給するのと並行して、予め空トレイT0 をストックしておいたリザー ブ部3が残りを受け入れて順次ストックしていく。そして実ボビンB1 の払出し が終わった段階で、リザーブ部3は空トレイT0 が全て実ボビンB1 を挿立させ たトレイT1 に置き換わった状態となり、その後の空ボビン返却機構40による 空ボビン返却と並行して、ストックしていた実ボビンB1 をワインダ2に順次供 給すると共に、排出された空トレイT0 を受け入れるものとする。従ってリザー ブ部3の必要ストック容量REは、次式で表わされる。
【0025】 RE=(空ボビンリターン時間/紡出時間)×精紡機錘数×a … ここに、紡出時間は糸の番手、管糸重量等の条件により決まるものであり、空 ボビンリターン時間は精紡機1の能力、錘数により変化する。なおaは、余裕時 間を考慮した常数(例えばa=1.1 )である。このようにリザーブ部3の容量( コンベアライン3a…3hの長さ及び本数)を決めることで、リザーブ部3を必 要最小限の規模とすることができる。
【0026】 次に本実施例の作用を説明する。
【0027】 最初に、各コンベアライン3a…3hに所定数の空トレイT0 をストックさせ ておき、空トレイ直送路7にも適宜数の空トレイT0 が待機している状態とする 。またワインダ2は実ボビンB1 を巻き終り、ノッティング停止で待機中である 。この状態で精紡機1の玉揚が終了すると、玉揚完了信号を出し、ワインダ2は 運転を開始する。同時にトランスポートバンド10a,10bにより実ボビンB 1 がワインダ2側に移送されると共に、空トレイ直送路7から空トレイT0 が 切り出されて循環路8により実ボビン挿着装置14のシュート15の真下まで移 送される。そして実ボビンB1 がシュート15の上部開口近傍に有り、空トレイ T0 が待機しているという条件で、トランスポートバンド10a,10bが1 ピ ッチ駆動され、実ボビンB1 がシュート15を通って落下し、空トレイT0 に挿 着される。この挿着は連続的に行われる。この実施例の場合、先ず一方のトラン スポートバンド10aが作動して全ての実ボビンB1 を払い出した後、他方のト ランスポートバンド10bが実ボビンB1 を払い出すようになっている。なお、 トランスポートバンド10a,10bから交互に実ボビンB1 を払い出すように してもよい。片側のトランスポートバンドで実ボビンB1 の空トレイT0 への挿 着が行われる場合、反対側は空トレイT0 を通過させる。実ボビンB1 が挿着さ れたトレイT1 は、循環路8を流され、実ボビン直送路6が満杯でないときはこ の直送路6に送り込まれる。一方実ボビン直送路6が満杯のときは、コンベアラ イン3a…3hに流される。初期の段階では実ボビン直送路6が空いているので 、専らこの直送路6へ送られる。
【0028】 この間にも、ワインダ2側では各ワインディングユニットでワインダ2内に待 機していた実ボビンB1 の巻き返しが行われる。したがって、各ワインディング ユニットから順次空ボビンB0 の載ったトレイTが払い出され、このトレイTは 空ボビン排出路12上のボビン抜取り装置41に送られ、この抜取り装置41で 空ボビンB0 が抜き取られて空トレイT0 となって空トレイ直送路7へ排出され る。この空トレイT0 の排出は、ボビン抜取り装置41の下流側に設けられたト レイ確認センサー45で確認される。ワインダ2から空トレイT0 が一個排出さ れると、実ボビン直送路6から実ボビンB1 が一個払い出され、連結路9のトン ネルゲート39で実ボビン搬入路11へ向けられ、この搬入路11へ送り込まれ る。なお実ボビン直送路6に実トレイT1 (実ボビンB1 )がないとき(実ボビ ン直送路6の先頭のセンサー26により検知される)には、コンベアライン3a …3hから実ボビンB1 が切り出されるようになっているが、後述するようにコ ンベアライン3a…3h上の空トレイT0 を実トレイT1 に入れ換え終わるまで は実ボビン直送路6に実トレイT1 が存在するので、それまでは実ボビン直送路 6から実ボビンB1 が払い出される。なお、空トレイ直送路7の上流端にこの直 送路7が満杯であることを確認するためのセンサーを設けて、このセンサーによ り満杯が確認されると、ボビン抜取り装置41の位置で空トレイT0 の排出を止 めるようにしてもよい。
【0029】 空トレイ直送路7にあった空トレイT0 は、連続した実ボビン払出しにより次 々と実ボビンB1 が挿着される。このため、空トレイT0 のワインダ2からの排 出量よりも空トレイ直送路7から送り出される量が上回り、空トレイT0 が不足 する状態となる。この状態が空トレイ直送路7の途中に設けられたトレイセンサ ー26により感知されると、コンベアライン3a…3hにストックされていた空 トレイT0 が、Aライン3a側から順次切り出され、連結路9のトンネルゲート 39をくぐり抜けて空トレイ直送路7に送り込まれる。一方実ボビン直送路6で は、ワインダ2が必要とする実ボビンB1 の量よりも、連続して送り込まれる実 ボビンB1 の量が上回るので、やがて満杯となる。この満杯を上流端のトレイセ ンサー26が感知すると、ガイド装置20が作動し、空トレイT0 の排出により 空きができているAライン3aへと送り込まれる。以降、リザーブ部3では、空 トレイT0 の切り出しと実ボビンB1 の受け入れがAライン3aからHライン3 hまで順次行われる(Aライン3aから順に空トレイT0 と実トレイT1 との入 れ換えが完了していく)。またワインダ2のボビン抜取り装置41で抜き取られ た空ボビンB0 は、空ボビン搬送機構40により精紡機1側に送られ、ボビンボ ックス43に一旦保管される。
【0030】 やがてリザーブ部3は実ボビンB1 で満たされる状態となり、実ボビンB1 の 全量払出しが完了する。払い出しが完了すると、空ボビンB0 の返却が行われる 。すなわち払出しが終わったトランスポートバンド10a,10bは払い出し方 向Lと逆の方向Mに駆動され、空いたペグ48に空ボビン挿着装置44により空 ボビンB0 が挿着されていく。まず一方のトランスポートバンド10aへの空ボ ビンB0 の挿着が行われ、続いて他方のトレンスポートバンド10bへの挿着が 行われる。空ボビンB0 が挿着されている時間帯にもワインダ2は運転を継続し ている。このためワインダ2からは空トレイT0 が排出され続け、ワインダ2へ 実ボビンB1 が供給され続ける。この結果、実ボビン直送路6には実ボビンB1 がなくなる。実ボビンB1 がなくなったことが先頭のトレイセンサー26により 感知されると、Aライン3a側から実ボビンB1 を切り出して実ボビン搬入路1 1に送り込む。一方、ワインダ2から排出された空トレイT0 は、空トレイ直送 路7に入り、さらに循環路8を経由して実ボビンB1 が切り出されて空きができ たコンベアライン3a…3hに順次送り込まれる。そしてコンベアライン3a… 3hに実ボビンB1 が無くなると、ワインダ2の運転を一旦停止する。このとき 玉揚に要する量の空ボビンB0 はすでに精紡機1側に移送し終わっており、ボビ ンボックス43内の空ボビンB0 の挿着が終了することで、玉揚可能となり、精 紡機1の紡出終了を待つ。
【0031】 このように、精紡機1とワインダ2との間にバッファとしてのリザーブ部3を 設けて、精紡機1側から払い出される実ボビンB1 のうち、精紡機1側からの実 ボビン払い出し速度とワインダ2の処理速度により生ずる余剰ボビンをリザーブ 部3にストックすると共に、ストックした実ボビンB1 を、払出しが完了した後 、空ボビンB0 のトランスポートバンド10a,10bへの挿着期間中にワイン ダ2に順次供給するようにしたので、実ボビンB1 の払出しを早めに行わせるこ とでトランスポートバンド10a,10bを空ボビンB0 の挿着期間を残して空 の状態にし、空ボビンB0 の挿着とワインダ2の運転とを並行して行わせること ができる。すなわちワインダ2の処理能力と精紡機の生産能力とを略1: 1の能 力としてもほとんどタイムラグがなく、ボビン搬送の自動化に際してワインダ錘 数を増加させる必要がない。またワインダ2と精紡機1とを連携させて制御する 必要がなく、別個に運転制御する生産ラインであっても大きな変更なく容易に適 用できる。すなわち極めて汎用性に富むボビン搬送システムが達成される。
【0032】 また八本のコンベアライン3a…3hを一本のラインシャフト53及び電磁ク ラッチ81にて駆動させるようにしたので、駆動系46を簡素なものにできると 共に、無駄な駆動力を消費することがない。すなわちコンベアライン3a…3h は同時に駆動されることはなく、ガイド装置20や切り出し装置27と連動させ ることにより、搬送が必要なコンベアのみを駆動させることができ、駆動源(モ ータ54)は比較的小型のもので済む。
【0033】 そして本実施例にあっては、実ボビン直送路6及び空トレイ直送路7をコンベ アライン3a…3hに併設したので、実ボビンB1 の払い出し開始後速やかにワ インダ2に供給できると共に、空ボビンB0 の排出及び実ボビンB1 受け入れを 円滑にできる。さらに循環路8を閉ループ状に形成したので、搬送速度を上げる こと等によりコンベアライン3a…3hにトレイTが取り込まれないことがあっ ても再トライすることができる。すなわち必要とするコンベアライン3a…3h に適確にトレイTをストックすることができ、搬送速度を上げることが可能とな る。またリザーブ部3を覆うカバー5を設けたので、ワインダ2と精紡機1との 間の通行が容易にできると共に、実ボビンB1 や搬送駆動系などへの風綿の付着 を防ぐことができる。なお本実施例にあってはリザーブ部3を床上に設置するも のとしたが、コンベアライン3a…3h及び直送路6,7を立上り部を有した捻 りコンベアによりゲート状に構成して、台車の横断通行等も可能な空間を確保す るようにしてもよい。
【0034】 さらにまた、前記実施例において次のようにすることが好ましい。すなわちト ランスポートバンド10aの実ボビンB1 の払い出しが完了すると、すぐにこの トランスポートバンド10aへの空ボビンB0 の挿着を開始するようにする。こ れにより、他方のトランスポートバンド10bの実ボビンB1 の払い出し期間と 並行して一方のトランスポートバンド10aへの空ボビンB0 の挿着が行われる こととなり、実質的に空ボビンB0 挿着時間を減らすことができる。このためリ ザーブ部3でストックする実ボビンB1 の量が少なくてよくなり、リザーブ部3 をコンパクトにできる。
【0035】 なおリザーブ部は実ボビンのみをストックするものとしてもよい。リザーブ部 に実ボビン付きトレイと空トレイとを混在させないようにすることも可能である 。混在させる場合、前記した組み合わせの他、実ボビン付きトレイと空ボビン付 きトレイとの組み合わせ、実ボビン付きトレイ,空ボビン付きトレイ及び空トレ イの組み合わせがあり、いずれを選択してもよい。ワインダ側の連結路は循環路 としても構わない。また前記ガイド装置に代えて、循環路の各コンベアライン入 口部にトレイをコンベアライン側へ向けるガイドを付けておき、コンベアライン が空いているときにはトレイがコンベアラインに取り込まれるようにするととも に、コンベアラインがトレイで満杯のときには最入口部のトレイに邪魔されてコ ンベアラインへの取り込みが阻止され、循環路を流れるようにしてもよい。
【0036】
【考案の効果】
以上要するに本考案によれば、実ボビンの払い出しを速く行うためにワインダ の錘数を増やさなくともよくなる。このため、ワインダの錘数を少なくでき、ワ インダの稼動効率を上げることができる。また精紡機とワインダとの間に大容量 のバッファとしてのリザーブ部を設けたので、従来の直結タイプのように精紡機 、ワインダ間で電気信号のやりとりを行う必要がなく、精紡機およびワインダが 互いに制約を受けなくなり、それぞれ単独で制御できるようになる。既設の精紡 機とワインダとを大幅に変更しなくとも改良できる。そしてリザーブ部の駆動系 を簡素にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わるボビン搬送システムの一実施例
を示した平面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1の搬送系を示した平面図である。
【図4】図3の要部を示した側断面図である。
【図5】図2の循環路及び連結路の要部を示した側断面
図である。
【図6】図2の循環路及び連結路の他の要部を示した側
断面図である。
【図7】図1の要部を示した平面図である。
【図8】図1の他の要部を示した平面図である。
【図9】図1のトンネルゲートを示した斜視図である。
【図10】図1の作用を説明するためのタイミングチャ
ートである。
【符号の説明】
1 精紡機 2 ワインダ 3 リザーブ部 3a…3h コンベアライン 46 駆動系 53 ラインシャフト 81 電磁クラッチ(クラッチ)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 精紡機とワインダとの間に複数のコンベ
    アラインを備えたリザーブ部を設けると共に、上記コン
    ベアラインを一本のラインシャフトで駆動する駆動系を
    設け、該ラインシャフトと各コンベアラインとの間にク
    ラッチを設けたことを特徴とするボビン搬送システム。
JP1614193U 1993-04-01 1993-04-01 ボビン搬送システム Pending JPH0676254U (ja)

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JP1614193U JPH0676254U (ja) 1993-04-01 1993-04-01 ボビン搬送システム

Applications Claiming Priority (1)

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JP1614193U JPH0676254U (ja) 1993-04-01 1993-04-01 ボビン搬送システム

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JPH0676254U true JPH0676254U (ja) 1994-10-28

Family

ID=11908228

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1614193U Pending JPH0676254U (ja) 1993-04-01 1993-04-01 ボビン搬送システム

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JP (1) JPH0676254U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117302635A (zh) * 2023-10-19 2023-12-29 赛特环球机械(青岛)有限公司 筒纱输送线及输送装置

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