JPH0676255A - 磁気ヘッド駆動装置 - Google Patents

磁気ヘッド駆動装置

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Publication number
JPH0676255A
JPH0676255A JP22842492A JP22842492A JPH0676255A JP H0676255 A JPH0676255 A JP H0676255A JP 22842492 A JP22842492 A JP 22842492A JP 22842492 A JP22842492 A JP 22842492A JP H0676255 A JPH0676255 A JP H0676255A
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JP
Japan
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magnetic head
expansion
contraction
magnetic
piezoelectric element
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Application number
JP22842492A
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English (en)
Inventor
Kimihide Nakatsu
公秀 中津
Kazuo Mori
一夫 森
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/56Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head support for the purpose of adjusting the position of the head relative to the record carrier, e.g. manual adjustment for azimuth correction or track centering

Landscapes

  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数が少なく、組立て工程も少なく、低
コストであり、小型軽量化が可能であり、更に、磁気ヘ
ッドのアジマス角及び初期位置の調整が容易であって、
しかも、漏れ磁束による減磁の発生がなく、低消費電力
の磁気ヘッド駆動装置を提供する。 【構成】 伸縮方向の一面に複数の電極151、152
を備えた圧電素子15,15…を伸縮方向に積層し、積
層方向の一側端面に磁気ヘッド7を取付け、また各電極
151、152側での圧電素子15,15…の伸縮量を
検出する歪ゲージ191、192を設け、磁気ヘッド駆
動装置1を構成する。このとき、複数の電極151、1
52に異なる調整電圧を印加し磁気ヘッド7のアジマス
角調整を行い得るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はビデオテープレコーダ
の如き磁気記録再生装置の回転ヘッドアセンブリに搭載
される磁気ヘッド駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図20は、例えば、特開平2-9015号公報
に開示されている従来の磁気記録再生装置の回転ヘッド
アセンブリの縦断面図である。まず、磁気記録再生装置
の回転ヘッドアセンブリの構成を説明する。
【0003】回転ヘッドアッセンブリは、図示しないデ
ッキベースに取付けられた固定シリンダ2と、該固定シ
リンダ2の中心部に一対の軸受4,4により回転自在に
支持された回転軸3と、該回転軸3の一端に連結フラン
ジ5を介して固着された回転シリンダ6とを備えてな
る。固定シリンダ2と対向する回転シリンダ6の一面に
形成された凹所60内には、後述する構成を有する磁気
ヘッド駆動装置1がその一端(上端)を固定されてお
り、磁気ヘッド7は、この磁気ヘッド駆動装置1の他端
(下端)側に取付けられている。磁気ヘッド7の先端
は、回転シリンダ6の周壁を貫通する窓61を経て回転
シリンダ6の外周面に露出しており、この外周面にリー
ド溝62に案内されて摺接する磁気テープTと接触し、
情報の記録又は記録情報の再生を行うようになしてあ
る。
【0004】図中8は、固定シリンダ2側に固着された
固定側トランス80と、回転シリンダ6側、具体的には
連結フランジ5に固着された回転側トランス81とを備
えてなるロータリトランスであり、また9は、固定シリ
ンダ2側に固着されたステータ90と、回転シリンダ6
側、具体的には、回転軸3に嵌着されたロータ91とを
備えてなり、回転シリンダ6の回転駆動用のモータであ
る。即ち、回転シリンダ6に磁気ヘッド駆動装置1を介
して固定された磁気ヘッド7は、モータ9の回転に応じ
た回転シリンダ6の回転を伴って磁気テープTに接触す
るが、該磁気ヘッド7と固定側の信号処理回路(図示せ
ず)との間で情報の授受は、前記ロータリトランス8に
より非接触で行われるようになっている。
【0005】磁気ヘッド駆動装置1は、連結フランジ5
の上部の軸心上に取付けられたスリップリング12に摺
接するブラシ11を介して供給される駆動電流に応じ
て、図における上下方向、即ち、回転軸3に沿う方向に
磁気ヘッド7を往復動せしめる動作をなすものである。
なお、前記スリップリング12から磁気ヘッド駆動装置
1への駆動電流の供給は、回転シリンダ6の上面に被着
され、両者からの電線を電気的に接続する中継基板13
を介して行われるようになっている。
【0006】図21は、例えば、前記特開平2-9015号公
報に開示されている磁気ヘッド駆動装置の縦断面図であ
り、次に本図を用いて従来の磁気ヘッド駆動装置の構成
を説明する。
【0007】図示の如く従来の磁気ヘッド駆動装置1
は、共にカップ状をなし、内側底面の軸心部に柱状をな
す永久磁石102及び106を夫々固定してある磁性材
料製の第1ヨーク101及び第3ヨーク105と、短寸
筒形をなし、長手方向略中央の内周に内向きに張り出す
凸部104を周設してある磁性材料製の第2ヨーク10
3とを備え、永久磁石102,106の固着面を内向き
とした第1ヨーク101と第3ヨーク106とにより、
第2ヨーク103の両端開口部を閉塞した構成となって
おり、前記凹部60の底面に第3ヨーク106の端面を
接着して、図20に示す如く回転シリンダ6に固定され
ている。
【0008】前記閉塞により互いに対向する永久磁石1
02,106のN極間には、磁性材料からなるポールピ
ース107が同軸的に介装され、いずれか一方に接着し
てあり、これらの外側には、被覆電線からなる駆動コイ
ル114を外側に巻回してなる円筒形のボビン113が
同軸的に配してある。ボビン113の両端部の外周に
は、薄肉円環状をなす非磁性材料製の第1板ばね108
及び第2板ばね111が周設され、ボビン113は、第
1板ばね108の周縁を第1,第2ヨーク101,10
3の端面間に挾持させ、また第2板ばね111の周縁を
第2,第3ヨーク103,106の端面間に挾持させ
て、永久磁石102,106及びポールピース107の
外周とボビン113の内周との間に所定の環状ギャップ
Hを、第2ヨーク103内側の凸部104の内周と駆動
コイル114の外周との間に所定の環状ギャップIを夫
々有して位置決め固定されている。第1板ばね108
は、第1ヨーク101と第2ヨーク103との境界部分
に開口する窓110を通って外部に突出する延在部10
9を有しており、磁気ヘッド7は、この延在部109の
先端に所定の精度で接着固定してある。
【0009】以上の如く構成された磁気ヘッド駆動装置
1において、第1ヨーク101に固定された永久磁石1
02は、第1ヨーク101、第2ヨーク103、ポール
ピース107で作る閉磁路により磁束Fを、第3ヨーク
105に固定された永久磁石106は、第2ヨーク10
3、第3ヨーク105、ポールピース107で作る閉磁
路により磁束Fと逆向きの磁束Gを夫々発生する。この
ように発生する磁束F及びGは、図示の如く、前記環状
ギャップH及びIを同一方向に横切る。
【0010】前述の如くブラシ11、スリップリング1
2及び中継基板13を介して供給される磁気ヘッド駆動
装置1の駆動電流は、ボビン113外側の駆動コイル1
14に供給される。このとき駆動コイル114には、前
述の如く発生する磁束F及び磁束Gを合計した磁束が横
切っているから、該駆動コイル114を巻回保持するボ
ビン113は、これを支持する第1,第2板ばね10
8,111の変形を伴って軸長方向に変位し、第1板ば
ね108の延在部109に固定された磁気ヘッド7もま
た、ボビン113の軸長方向、即ち、回転ヘッドアッセ
ンブリの回転軸3に沿う方向に往復動作する。なおこの
動作の向きは、駆動コイル114に供給される駆動電流
の向きにより、また動作量は、駆動電流の通電量により
夫々設定される。
【0011】以上の如く構成された回転ヘッドアッセン
ブリによる磁気テープTへの情報の記録は、磁気ヘッド
駆動装置1の駆動コイル114に一定の駆動電流を流
し、磁気ヘッド7を所定の高さに位置決めして行われ
る。図22は、磁気テープTにおける磁気記録跡の形成
態様を示している。前述した記録動作の間、磁気テープ
Tは所定の方向に走行しており、理想的には、図中に白
抜矢符にて示す走行方向に対して傾斜する直線状の磁気
記録跡が生じるが、実際には、磁気テープTのテンショ
ン変動、テープガイド(図示せず)の機械的精度等の外
乱の影響により、前記直線の線幅方向に曲がった磁気記
録跡14が形成される。
【0012】磁気ヘッド駆動装置1は、磁気テープTの
記録情報の再生に際し、駆動コイル114への供給電流
を変化させ、図中に矢符にて示す如く、磁気記録跡14
の曲がりに追随して磁気ヘッド7を往復動作せしめる動
作をなす。これにより、前述の如く形成された磁気記録
跡14を正確にトレースすることが可能となり、良好な
再生信号が得られる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上の如く
構成された従来の磁気ヘッド駆動装置1は、磁気記録再
生装置の回転ヘッドアセンブリの部品点数とほぼ等しい
10点以上の多数の部品で構成されており、各部品の加
工及び組立てに際し、回転ヘッドアセンブリ全体と同等
の工程を必要とする難点がある。更に、第1,第2板ば
ね108,111のボビン113への接着には、信頼性
を確保するために、UV(紫外線)硬化性の接着剤を用
いており、この接着剤を注入した後、紫外線の照射によ
る1分弱の硬化工程を別に必要とする難点もある。
【0014】一方、第1板ばね108及び第2板ばね1
11は、量産性を確保するために、板状の素材の打抜き
加工により形成されるが、この種の素材は、ロール状に
巻取られて保管されていることから、保管中に生じた反
りが打抜き加工後にも残り易く、高い平面度を有する第
1板ばね108及び第2板ばね111を得ることは難し
い。また、打抜きに伴って発生する周縁部の突出、所
謂、「かえり」の発生が避け難い。更に、ヨーク10
1,103,105、永久磁石102,106、板ばね
108,111及び駆動コイル114等、多くの部品は
接着により相互に固着されており、部品単体の精度のば
らつきによる誤差の他に、各部品間での接着剤の塗布厚
さのばらつき、及び接着剤の収縮程度のばらつきによる
誤差の積重ねが生じる。これらのことから、第1板ばね
108の延在部109に接着固定される磁気ヘッド7が
アジマス角等の要求精度を満足するように磁気ヘッド駆
動装置1を組立てることは極めて困難である。
【0015】そこで従来においては、前記誤差の影響に
よる磁気ヘッド7の取付け誤差を抑えるために、特に、
所定のアジマス角を得るために、磁気ヘッド駆動装置1
を回転シリンダ6に取付ける際に、磁気ヘッド駆動装置
1と回転シリンダ6の間に隙間調整用のシムを挾み、磁
気ヘッド駆動装置1を傾けて取り付けることにより、所
定のアジマス角を得る調整方法が採用されている。とこ
ろが、この方法においては、シムの挾み込みにより磁気
ヘッド7の高さも変わることから、要求高さを満足しつ
つ調整し得るアジマス角の誤差量は限られ、この限度を
超えた場合、磁気ヘッド駆動装置1を一旦分解して洗浄
した後に再組立てを行うか、あるいは廃却されるかのい
ずれかの対策がとられており、歩留りの悪化を招来する
こととなっている。
【0016】また前記調整方法は、磁気ヘッド駆動装置
1を回転シリンダ6に適宜のシムを挾んで取付け、顕微
鏡等を用いて磁気ヘッド7のアジマス角を計測し、要求
角度を満足していない場合、磁気ヘッド駆動装置1を回
転シリンダ6から取外し、他のシムを挾んで再度の取付
けを行う過程を繰り返す手順にて行われるため、所望の
アジマス角が得られるまでの間に多大の時間を必要とす
る難点がある。
【0017】また一方、従来の磁気ヘッド駆動装置1に
おいては、磁気ヘッド7の所定の可動範囲を確保するた
めに、永久磁石102,106が発生する磁束F,Gに
所定の強度を確保する必要があるが、前記磁束F,Gの
強度は、磁気ヘッド7の可動方向における永久磁石10
2,106の厚さに正比例することから、磁気ヘッド7
に要求される可動範囲を得るためには、永久磁石10
2,106の小型軽量化に限界がある。
【0018】更に、前述の如く閉磁路を形成する第1ヨ
ーク101、第2ヨーク103、第3ヨーク105、ポ
ールピース107の内部を流れる磁束が飽和すると、外
部への漏れ磁束が発生し、磁束F,Gの強度が低下する
ことから、磁気ヘッド7に要求される可動範囲を得るた
めには、第1ヨーク101、第2ヨーク103、第3ヨ
ーク105、ポールピース107は、磁束F,Gに垂直
方向の所定の断面積を有する必要があり、これらの小型
軽量化にも限界がある。
【0019】このように従来の磁気ヘッド駆動装置1は
小型軽量化に限界があり、このような磁気ヘッド駆動装
置1を備えた回転ヘッドアッセンブリの搭載が、カメラ
一体型VTRの小型軽量化を阻害する一因となってい
る。
【0020】更に従来の磁気ヘッド駆動装置1において
は、駆動コイル114への通電により磁気ヘッド7を往
復動作させることから、このための消費電力が大きいと
いう問題があり、更に、磁気ヘッド7の往復動作のため
に発生させた磁束F,Gの漏れによる減磁が発生し、再
生動作に際し、磁気テープTに形成された磁気記録跡1
4が消去される虞がある。
【0021】本発明は、以上の如き問題点を解決するた
めになされたものであり、部品点数が少なく、加工及び
組立て工数を削減でき、また、アジマス角等、磁気ヘッ
ドの要求精度を容易に満足し得ると共に、磁気ヘッド駆
動のための消費電力の低減が図れ、また再生時における
磁気記録跡の消去の虞がなく、しかも小型軽量化が容易
な磁気ヘッド駆動装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明に係る
磁気ヘッド駆動装置は、伸縮方向両面に表裏一対の正負
電極を複数対備えた圧電素子の一部に磁気ヘッドを固定
し、この圧電素子の伸縮量を各対の電極に対応する位置
にて検出する複数の伸縮量センサを設け、これらの伸縮
量センサの検出結果に基づいて対応する電極夫々への印
加電圧を各別に制御するようにしたものである。
【0023】また本発明の第2発明に係る磁気ヘッド駆
動装置は、伸縮方向両面に一対の正負電極を備えた圧電
素子を、夫々の伸縮方向を一致させて相互に固着し、こ
の固着部に磁気ヘッドを固定すると共に、夫々の圧電素
子の伸縮量を各別の伸縮量センサにより検出し、これら
の検出結果に基づいて対応する圧電素子への印加電圧を
各別に制御するようにしたものである。
【0024】また本発明の第3発明に係る磁気ヘッド駆
動装置は、前記圧電素子を取付け部材に固着し、この取
付け部材を介して回転ヘッドアッセンブリに取付けるも
のであり、更に本発明の第4発明に係る磁気ヘッド駆動
装置は、前記圧電素子を伸縮方向に挾圧する挾圧部材を
設け、この挾圧部材による挾圧力を回転ヘッドアッセン
ブリの外部から操作可能に構成したものである。
【0025】
【作用】本発明においては、圧電素子の複数対の電極、
又は複数の圧電素子の各電極に同一電圧を印加したとき
生じる圧電素子の一体的な伸縮により、該圧電素子の一
部に固定された磁気ヘッドが往復動する。そして、各伸
縮量センサの検出結果に基づく前記印加電圧の一括した
制御により、磁気ヘッドによる磁気記録跡の正確なトレ
ースを実現する。
【0026】また、第1〜第3発明においては、回転ヘ
ッドアッセンブリへの取付け後、各伸縮量センサの検出
結果に基づいて対応する電極への印加電圧を一括的及び
各別に変更することにより、磁気ヘッドの初期の高さ位
置及びアジマス角の調整を行う。また第4発明において
は、回転ヘッドアッセンブリへの取付け後、挾圧部材の
挾圧力を変更することにより、磁気ヘッドの初期の高さ
位置及びアジマス角の調整を機械的に行う。
【0027】また第3発明においては、磁気ヘッドが固
定された圧電素子を取付け部材を介して回転ヘッドアセ
ンブリに取付け、この取付け部材と回転ヘッドアッセン
ブリとの間での隙間調節により磁気ヘッドの補助的な位
置決めを行い、また取付けに際しての圧電素子の損傷を
防ぐ。
【0028】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面に基づい
て詳述する。図1は、本発明の第1実施例による磁気ヘ
ッド駆動装置を備えた回転ヘッドアセンブリの縦断面
図、図2は、図1の磁気ヘッド駆動装置の取付け位置近
傍の拡大断面図である。
【0029】回転ヘッドアッセンブリは、図示しないデ
ッキベースに取付けられた固定シリンダ2と、該固定シ
リンダ2の中心部に一対の軸受4,4により回転自在に
支持された回転軸3と、該回転軸3の一端に連結フラン
ジ5を介して固着された回転シリンダ6とを備えてな
る。図中8は、固定シリンダ2側に固着された固定側ト
ランス80と、連結フランジ5に固着された回転側トラ
ンス81とを備え、本発明に係る磁気ヘッド駆動装置1
を介して回転シリンダ6側に取付けられた磁気ヘッド7
と、固定側の信号処理回路(図示せず)との間で情報の
授受を行うためのロータリトランスであり、また9は、
固定シリンダ2側に固着されたステータ90と、回転軸
3に嵌着されたロータ91とを備えてなり、回転シリン
ダ6の回転駆動するためのモータであり、以上の構成
は、図20に示す従来の回転ヘッドアッセンブリと同様
である。
【0030】図2に示す如く本発明に係る磁気ヘッド駆
動装置1は、複数の圧電素子15,15…を夫々の伸縮
方向に積層し、相互に接着して一体化させた単純な構成
を有し、固定シリンダ2と対向する回転シリンダ6の一
面に形成された凹所60の底面に、積層方向一側端部の
圧電素子15の端面を接着することにより回転シリンダ
6に固定されている。磁気ヘッド7は、積層方向他側端
部の圧電素子15の端面に基端を接着固定され、回転シ
リンダ6の周壁を貫通する窓61を経て回転シリンダ6
の外周面に露出させてあり、この外周面にリード溝62
に案内されて摺接する磁気テープTと接触し、情報の記
録又は記録情報の再生を行うようになしてある。なお、
磁気ヘッド駆動装置1の凹所60への接着固定は、前記
窓61から露出する磁気ヘッド7の先端を所定の位置に
位置決め調整した後に、前記凹所60と圧電素子15と
の接着面間に接着剤を流し込む手順により行われる。
【0031】以上の如く構成された磁気ヘッド駆動装置
1は、図1に示す如く、回転ヘッドアッセンブリの連結
フランジ5上部の軸心上に取付けられたスリップリング
12に摺接するブラシ11を介して印加される電圧によ
り、複数の圧電素子15,15…が積層方向に伸縮し
て、この伸縮により磁気ヘッド7を、図における上下方
向、即ち、回転軸3に沿う方向に往復動せしめる動作を
なす。なお、スリップリング12から磁気ヘッド駆動装
置1への印加電圧の供給は、回転シリンダ6の上面に被
着され、両者からの電線を電気的に接続する中継基板1
3を介して行われるようになっている。
【0032】図3は、図1及び図2に示す磁気ヘッド駆
動装置の斜視図であり、図4は、磁気ヘッド駆動装置を
構成する各圧電素子の拡大断面図、図5は、各圧電素子
を構成する圧電材料層の斜視図である。図3に示す如
く、伸縮方向に積層されて磁気ヘッド駆動装置1を構成
する複数の圧電素子15は、夫々が図5に示す如き構成
を有する多数の圧電材料層150を、図4に示す如く積
層してなる。
【0033】図5に示す圧電材料層150は、圧電材料
のプレス及び焼結により、焼結後の収縮が生じた状態で
の伸縮方向の厚さが、所定の厚さ、具体的には20μm
となるように形成されている。圧電材料層150の伸縮
方向の両面には、例えば、銅の蒸着により、厚さ1μm
の正電極層151、152及び負電極層153、154
が各々形成されている。正電極層151は、圧電材料層
150の一面の略半部を被覆し、また正電極層152
は、前記正電極層極151に隣接して前記一面の残りの
略半部を被覆する態様にて夫々形成され、これらは、圧
電材料層150の周縁との間、及び相互間に夫々0.4
mmの隙間を有し、等面積の同一形状をなしている。一
方負電極層153は、圧電材料層150の他面に正電極
層151と整合するように形成され、また負電極層15
4は、負電極層153と同じ面に正電極層152と整合
するように形成されている。
【0034】正電極層151,152は、これらの並設
方向に沿う圧電材料層150の一側面に形成された各別
の端子層155,156に、また負電極層153,15
4は、端子層155,156の形成面と対向する圧電材
料層150の側面に形成された各別の端子層157,1
58に、夫々の延設部を介して電気的に接続されてい
る。なお、正電極層151,152及び負電極層15
3,154は、夫々の延設部を含めて等面積の同一形状
をなして形成されている。
【0035】磁気ヘッド駆動装置1を構成する夫々の圧
電素子15は、図4に示す如く、以上の如き構成の圧電
材料層150を交互に裏返して積層した構成となってい
る。この積層により、各圧電材料層150の正電極15
1,152は、これに積層された圧電材料層150の正
電極152,151に夫々接し、同様に、各圧電材料層
150の負電極153,154は、これに積層された圧
電材料層150の負電極154,153に夫々接するこ
とになる。圧電素子15は、このように積層された圧電
材料層150を、プレスにより密着させた後に焼結して
構成される。
【0036】このように構成される圧電素子15の厚さ
には、圧電材料層150同士の密着性の問題から上限が
あり、前述した圧電材料層150の場合、圧電素子5の
上限厚さは1mmとされている。前述の如く、各圧電材
料層150の厚さは20μmであり、伸縮方向の両面に
厚さ1μmの電極151,152,153,154を有
することから、圧電素子15を形成する際の、圧電材料
層150の積層可能枚数は、1mm/(20μm+2×
1μm)≒45枚となる。磁気ヘッド駆動装置1は、4
5枚の圧電材料層150を積層して形成した圧電素子1
5を、後述する理由により、厚さ方向(伸縮方向)に1
0個重ね合わせて構成する。各圧電素子15,15…の
固定は、強度、信頼性に優れた熱硬化性のエポキシ系の
接着剤を用いた接着により行う。
【0037】以上の如く圧電素子15,15…を積層し
てなる磁気ヘッド駆動装置1の一側面には、図4に示す
如く、各圧電材料層150の正電極151,152に接
続された端子層155,156が伸縮方向に並んで2列
をなして露出する。これらの露出部は、図3に示す如く
正の接続電極1510、1511により、列毎に相互に
接続してある。また、前記側面と対向する位置にある磁
気ヘッド駆動装置1の他側面には、各圧電材料層150
の負電極153,154に接続された端子層157,1
58が同様に露出する。これらの露出部は、図3に示す
如く負の接続電極1512、1513により、列毎に相
互に接続してある。
【0038】各圧電素子15への駆動電圧の印加は、夫
々の接続電極1510〜1513の端部に半田付けされ
た電線を介して行われ、接続電極1510と1512と
の間及び接続電極1511と1513との間の電圧印加
が、夫々独立して行い得るようになしてある。即ち、磁
気ヘッド駆動装置1は、接続電極1510と1512と
の間での電圧印加により伸縮する伸縮部1514と、接
続電極1511と1513との間の電圧印加により伸縮
する伸縮部1515とを、幅方向に並べて一体化させた
ものと等価である。なお、前記接続電極1510〜15
13は、いずれも、コンデンサの電極材に通常用いられ
る銀パラジウム合金からなる。
【0039】伸縮部1514及び伸縮部1515の伸縮
量は、磁気ヘッド駆動装置1の接続電極1510〜15
13が形成されていない2側面に夫々貼着された歪ゲー
ジ191及び192により各別に検出し得るようになし
てある。以上の如く構成された磁気ヘッド駆動装置1
は、接続電極1510、1511、1512、151
3、歪ゲージ191、192間での電気的に短絡を防止
すべく全面に塗装を施されて完成し、前述の如く回転ヘ
ッドアッセンブリに取付けられる。
【0040】図6は、磁気ヘッド駆動装置1の制御系の
ブロック線図であり、図において、20は、磁気ヘッド
駆動装置1に駆動電圧を印加する駆動回路であり、前記
伸縮部1514を駆動する駆動回路201と、前記伸縮
部1515を駆動する駆動回路202とからなる。21
は、磁気ヘッド7からの再生出力に基いて、駆動回路2
01、202各々に独立した制御信号を入力し、伸縮部
1514、1515を各別に駆動して、磁気ヘッド7の
アジマス角を調整するアジマス角補正制御回路である。
22は、磁気テープTの再生時に、磁気ヘッド7からの
再生出力に基いて、駆動回路201、202各々に同一
の制御信号を入力し、伸縮部1514、1515を一括
して駆動し、磁気テープT上での磁気記録跡14に沿わせ
るべく磁気ヘッド7を往復動作させるトラッキング制御
回路である。
【0041】図7、図8及び図9は、磁気ヘッド駆動装
置1の動作説明図である。圧電素子15は物性の違いに
より、駆動電圧の印加により、図7の如く厚さ方向に伸
びるものと、図8の如く厚さ方向に縮むものがあり、磁
気ヘッド駆動装置1を構成する圧電素子15,15…
は、いずれか一方の性質を有するものを用いる。また駆
動電圧の印加により伸長する性質を有する圧電素子15
に正負を逆にした駆動電圧を印加した場合の縮短量はわ
ずかであり、逆に厚さ方向に縮短する性質を有する圧電
素子15に逆電圧を印加した場合の伸長量はわずかであ
る。即ち、圧電素子15に逆電圧を印加した場合、電圧
感度(印加電圧に対する変位量)が低いことから、磁気
ヘッド駆動装置1への駆動電圧の印加は、圧電素子1
5,15…の本来の性質を活かす方向にのみ行う。
【0042】このような圧電素子15,15…を用いて
構成された磁気ヘッド駆動装置1において、磁気記録跡
14の曲がりの方向に拘わらず磁気ヘッド7を正確に追
随させるためには、磁気ヘッド7の初期位置を、磁気ヘ
ッド駆動装置1の最大可動量の中間付近に設定する必要
がある。図7のように、駆動電圧の印加に応じて延びる
性質を有する圧電素子15を用いた場合、初期電圧の印
加により、最大伸長位置1516の約2分の1の伸長量
が得られる初期位置1517を実現すればよく、また図
8のように、駆動電圧の印加に応じて縮む性質を有する
圧電素子15を用いた場合、初期電圧の印加により、最
小縮短位置1518の約2分の1の縮短量が得られる初
期位置1519を実現すればよい。
【0043】前述の如く圧電材料層150の積層限界に
より決定される上限厚さ1mmを有する圧電素子15
は、該圧電素子15が電圧印加により伸長する性質を有
する場合、駆動電圧に対する変位量は図9に示す特性を
示し、最大駆動電圧60Vの印加時における最大伸び量
が1.7μmとなる。この程度の伸び量では、一般的に
生じる磁気記録跡14の曲がりに磁気ヘッド7を追随さ
せることは不可能であることから、前述の如き特性を有
する圧電素子15を前述の如く10個重ね合わせ、最大
駆動電圧60Vの印加時において、1.7μm×10=
17μmなる最大伸び量が得られる磁気ヘッド駆動装置
1を構成する。一般的に生じる磁気記録跡14の曲がり
量は、5〜7μm程度であり、前述した伸び量は、磁気
ヘッド7による磁気記録跡14の正確なトレースのため
に十分なものである。このとき、17μm伸びた位置が
最大伸長位置1516に相当し、略30Vの印加により
17μm/2=8.5μm伸びた位置が初期位置151
7に相当する。
【0044】そして、磁気テープTへの情報の記録は、
独立して伸縮可能な2つの伸縮部1514、1515に
所定の同一電圧を印加し、磁気ヘッド7を所定の高さ、
例えば前記初期位置1517に位置決めした状態で行
う。一方、磁気テープTの記録情報の再生に際しては、
トラッキング制御回路22からの指令により各別の駆動
回路201、202から前記伸縮部1514、1515
に与えられる駆動電圧を同一に保ちつつ制御し、前記初
期位置1517を中心に磁気ヘッド7を往復動作させ、
磁気記録跡14をトレースさせる。
【0045】また以上の如き構成の磁気ヘッド駆動装置
1においては、独立して伸縮可能な2つの伸縮部151
4、1515の印加電圧を各別に変更することにより、
回転ヘッドアッセンブリへの取付け後に磁気ヘッド7の
アジマス角を調整できる。図10は、磁気ヘッド7のア
ジマス角の調整手順の説明図である。
【0046】アジマス角の調整は、工場の製造ラインに
おいて、図22に示す如き曲がりのない磁気記録跡14
を有する基準磁気テープを再生しながら行う。まず、伸
縮部1514、1515に同一の初期電圧を印加して、
図10(a)に示す如く、両者が最大伸長量の約2分の
1だけ伸びた仮の初期位置1517′に磁気ヘッド7を
位置決めし、その後、一方の伸縮部1514を仮の初期
位置1517′に固定したまま、他方の伸縮部1515
への印加電圧のみを段階的に増加させ、夫々の電圧印加
時における基準テープの再生出力を調べる。このとき、
図10(b)に示す如く、伸縮部1515側だけが伸
び、磁気ヘッド駆動装置1に固定された磁気ヘッド7は
傾き、アジマス角が変化するので、前記基準磁気テープ
の再生出力も段階的に変化する。
【0047】更にその後、一方の伸縮部1514を仮の
初期位置1517′に固定したまま他方の伸縮部151
5への印加電圧のみを段階的に減じ、夫々の電圧印加時
における基準テープの再生出力を調べる。このとき、図
10(b)に示す如く、伸縮部1515のみが仮の初期
位置1517′を経て更に縮み、磁気ヘッド7の傾きに
伴ってアジマス角が変化するので、基準磁気テープの再
生出力は、同様に段階的に変化する。
【0048】以上の如き印加電圧の変更により再生出力
が徐々に減少する場合、磁気ヘッド7のアジマス角が最
適値から外れつつあり、同様に再生出力が徐々に増加す
る場合、アジマス角が最適値に近付きつつあることを示
すから、伸縮部1515への印加電圧の増加又は減少の
内の一方のみを最終段階にまで継続すればよく、この継
続中に再生出力の増加から減少に反転する位置が存在し
た場合、この位置の近傍にアジマス角の最適値が存在す
る。
【0049】このようにして、一方の伸縮部1514を
仮の初期位置1517′に固定した状態でのアジマス角
の最適値を求めた後、他方の伸縮部1515を仮の初期
位置1517′に固定して同様の手順を実施し、この状
態でのアジマス角の最適値を求める。最後に両者を比較
して、再生出力が多いほうをアジマス角の最適値とす
る。こうすれば、伸縮部1514、1515の内部組成
のばらつき等によるヒステリシス等の特性のばらつきの
影響を低減できる。
【0050】以上の如く磁気ヘッド駆動装置1において
は、回転ヘッドアッセンブリへの組み込み後、伸縮部1
514、1515の一方を仮の初期位置1517′に固
定したまま他方を電気的に伸縮させる手順によりアジマ
ス角の最適化が達成される。このような調整作業は、シ
ムによる隙間調節による従来のアジマス角の調整作業と
比較した場合、調整のための所要時間の大幅な短縮が可
能となることは明らかである。
【0051】なお、アジマス角の調整作業に際しては、
磁気ヘッド7のアジマス角のずれによる再生出力変動だ
けを検出するために、調整対象となる磁気ヘッド駆動装
置1が搭載された回転ヘッドアセンブリのテンション変
動、テープガイドの機械的精度の外乱により生じる磁気
記録跡14の曲がりによる再生出力変動の影響を除去す
る必要がある。このことは、磁気ヘッド駆動装置1に固
着されている磁気ヘッド7が、常に1本の磁気記録跡1
4を外れることなくトレースできるように、磁気記録跡
14の幅が広く形成された基準磁気テープを用いること
により実現される。一般的に生じる磁気記録跡14の曲
がり量は、前述した如く5〜7μm程度であり、基準磁
気テープの磁気記録跡14は、磁気ヘッド駆動装置1に
固着されている磁気ヘッド7よりも5〜7μm程度幅の
広い磁気ヘッドにより形成すればい。
【0052】このようなアジマス角の最適化に際し、図
6に示す如く構成された磁気ヘッド駆動装置1の制御系
は次の如く動作する。
【0053】まず、基準磁気テープを再生しつつ、駆動
回路201、202から夫々の伸縮部1514、151
5に同一の初期電圧V1 を印加して伸長させ、磁気ヘッ
ド7を仮の初期位置1517′に位置決めする。次に、
駆動回路201から伸縮部1514への印加電圧を初期
電圧V1 に保ち、駆動回路202から伸縮部1515に
印加する電圧を初期電圧V1 を中心に増減させる。この
とき、駆動回路202から印加される電圧に応じて、伸
縮部1515が図10に示す如く伸縮し、それに伴って
磁気ヘッド7のアジマス角が変化し、再生出力が変化す
る。アジマス角制御回路21は、この間の再生出力の変
化、及び歪ゲージ191、192により検出される伸縮
部1514、1515の伸縮量を取込み、再生出力の最
大値Tと、この出力が得られたときの伸縮部151
4、1515の伸縮量を内部メモリに記憶する。
【0054】その後、駆動回路202から伸縮部151
5に印加する電圧を初期電圧Vに戻し、駆動回路2
01から伸縮部1514に印加する電圧を初期電圧V1
を中心に増減させる。アジマス角制御回路21は、この
間の再生出力の最大値T2 と、この出力が得られたとき
伸縮部1514、1515の伸縮量を内部メモリに記憶
し、最後に最大値T1 、T2 を比較し、大きい方をアジ
マス角の最適調整状態とし、この状態に対応する伸縮部
1514、1515の伸縮量だけを内部メモリに残し、
他方は消去する。また前記伸縮量を得るために駆動回路
201から伸縮部1514に印加すべき電圧V2 、駆動
回路202から伸縮部1515に印加すべき電圧V3
求め、これを記憶する。
【0055】工場出荷後、アジマス角補正制御回路21
は、例えば、電源のオン操作に伴って駆動回路201、
202に制御信号を与え、伸縮部1514、1515に
電圧V2 及びV3 を夫々印加する動作を常に行う。これ
により、伸縮部1514及び1515は、アジマス角補
正制御回路21の内部メモリに記憶されている伸縮量を
保ち、工場出荷後の使用時に、周囲の環境変化(特に温
度変化)の影響があっても、磁気ヘッド駆動装置1の磁
気ヘッド7のアジマス角は、常に出荷前に調整された最
適状態に保たれる。
【0056】次に、情報の記録時における磁気ヘッド7
の基準位置を設定する。この設定は、前述した如くアジ
マス角の最適化を行った後、回転シリンダ6を回転させ
たまま基準磁気テープを取外し、調整用センサ(図示せ
ず)を用いて磁気ヘッド7の高さを調整する手順にて行
われる。
【0057】アジマス角補正制御回路21からの制御信
号により、伸縮部1514、1515に前記電圧V2
3 を印加した状態を継続し、トラッキング制御回路2
2からの制御信号により、伸縮部1514、1515へ
の印加電圧を同一の変化量にて増減させると、磁気ヘッ
ド7は最適なアジマス角を保ったまま往復動作する。こ
の間の磁気ヘッド7の変位を前記調整用センサにより検
出し、回転ヘッドアセンブリに対する磁気ヘッド7の高
さ位置が、所定の初期位置となるように調整する。前記
調整用センサは、電磁石で形成され磁界を発生する磁気
センサであり、このセンサから発生する磁気信号を磁気
ヘッド7で再生し、その時の再生信号の強度から、磁気
ヘッド7の高さを検知するようになっている。前記初期
位置は、調整用センサからの磁気信号を再生したとき
に、最大の再生出力T3 が得られる高さ位置であり、こ
の位置が記録時における磁気ヘッド7の基準高さとな
り、前述した初期位置1517に略一致することは勿論
である。
【0058】磁気ヘッド7が初期位置1517に調整さ
れた状態における伸縮部1514、1515の伸縮量
は、歪ゲージ191、192により検出され、トラッキ
ング制御回路22の内部メモリに記憶させておく。前述
した初期位置調整において、トラッキング制御回路22
からの制御信号による伸縮部1514、1515への印
電圧がV4 であった場合、初期位置調整後における伸縮
部1514への印加電圧のは、アジマス角補正制御回路
21から指令による印加電圧V2 が重畳されて、V2
4 となり、伸縮部1515への印加電圧は、アジマス
角補正制御回路21からの指令による印加電圧V3 が重
畳されて、V3 +V4 となる。
【0059】以上の如き磁気ヘッド7の初期位置調整
は、アジマス角の最適化の後、工場の製造ラインおいて
連続して行え、しかも、磁気ヘッド駆動装置1を回転シ
リンダ6に取付けた状態で電気的に行えるので、前述の
ように調整時間の大幅な短縮が可能になる。
【0060】工場出荷後に使用する際には、前述した如
く、まずアジマス角補正制御回路21からの制御信号に
より磁気ヘッド7のアジマス角が最適化され、その後、
トラッキング制御回路22が駆動回路201、202に
制御信号を発し、トラッキング制御回路22の内部メモ
リに記憶されている初期位置1517になるように、伸
縮部1514、1515の伸縮量が調整される。これに
より、工場出荷後の使用時における周囲の環境変化(特
に温度変化)の如何に拘わらず、磁気ヘッド7は、出荷
前に調整されたアジマス角及び初期位置1517に調整
される。そしてこの状態で磁気テープTへの記録が行わ
れる結果、他の磁気記録再生装置の回転ヘッドアセンブ
リでも再生可能な、いわゆる互換性を持った磁気記録跡
14が形成できる。
【0061】一方、本発明に係る磁気ヘッド駆動装置1
の再生時の動作について説明する。磁気テープTの記録
情報の再生に際しては、まず記録の場合と同様に、アジ
マス角補正制御回路21からの制御信号によりアジマス
角が最適化され、更に、トラッキング制御回路22から
の制御信号により、磁気ヘッド7が初期位置1517に
位置決めされる。この後、トラッキング制御回路22か
ら駆動回路201、202から与えられる制御信号によ
り、伸縮部1514、1515への印加電圧を一括的に
制御することにより、磁気ヘッド7は、前記初期位置1
517を中心とした往復動作をなし磁気記録跡14をト
レースしつつ記録情報を再生する。この間の伸縮部15
14、1515への印加電圧の制御は、磁気ヘッド7に
よる再生出力の増減をトラッキング制御回路22が監視
し、再生出力が常に最大値を取るような制御信号を駆動
回路201、202に与えることによりなされ、これに
より、曲がりの如何に拘わらず磁気記録跡14の正確に
トレースが可能である。
【0062】また以上の如き記録動作時及び再生動作時
において、圧電素子15はそれ自体がコンデンサのよう
な働きをするので、磁気ヘッド駆動装置1の動作に必要
な駆動電流はわずかであり、消費電力は非常に低い。ま
た、磁気ヘッド駆動装置1は磁束を一切発生せず、漏れ
磁束による減磁が発生しないので、磁気テープTに形成
された磁気記録跡14が消去される虞がない。
【0063】なお、以上の実施例は、駆動電圧の印加に
より伸長する性質を有する圧電素子15を用いた場合に
ついて述べたが、駆動電圧の印加により縮短する性質を
有する圧電素子15もまた同様に使用し得ることは言う
までもない。また、アジマス角の最適化は、伸縮部15
14、1515の一方を仮の初期位置1517′に固定
し、他方に電圧を印加して伸縮させる手順により行って
いるが、両方の伸縮部1514、1515を共に仮の初
期位置1517′に固定した後、大きさが同じで、極性
が反対の電圧を両者に同時に印加し、一方を伸長させる
と共に他方を縮短させることにより、アジマス角の調整
を行っても構わない。
【0064】また本実施例においては、表裏一対の電極
を2対備えた圧電材料層150の積層により圧電素子1
5を構成しているが、3対以上の電極を設けてもよい。
また圧電素子15の平面形状は、実施例中に示す矩形に
限らず、円形、多角形等の他の平面形状を有するもので
あってもよい。
【0065】また、磁気ヘッド駆動装置1を構成する圧
電素子15の積層枚数は、実施例中に示す10枚に限る
ものではなく、圧電素子15単独での伸縮可能量、磁気
ヘッド7に要求される動作量、磁気ヘッド駆動装置1の
寸法の制約条件等の各種の条件を加味して適宜に決定す
ればよく、単独の圧電素子15により十分な伸縮量が得
られる場合には、積層自体が不要となる。
【0066】また、磁気ヘッド7の初期位置1517
は、積層型圧電素子15のヒステリシス特性等によって
決定されるもので、実施例中に示す如く、最大伸び量又
は最大縮短量の2分の1程度の位置とする必要はない。
また、伸縮部1514、1515の伸縮量を検出するセ
ンサとしては、実施例中に示す歪みゲージ191、19
2に限らず、要求を満足するものであれば、光学式、静
電容量式等何を用いても構わない。
【0067】また、磁気ヘッド駆動装置1の回転シリン
ダ6への固定は、実施例中に示す態様に限らず、磁気ヘ
ッド駆動装置1の他の面を固定面としてもよく、また磁
気ヘッド駆動装置1の固定方法は、接着に限定されるも
のではなく、両面テープを用いた取付け、ねじ止めによ
る取付け等の他の固定方法を用い得る。更に、磁気ヘッ
ド駆動装置1の取付け位置は、回転シリンダ6に限るも
のではなく、連結フランジ5等、回転側の他の部分に取
付けても構わない。
【0068】図11は本発明の第2実施例による磁気ヘ
ッド駆動装置の取付け位置近傍の拡大断面図、図12は
同じく平面図、図13及び図14は本発明の第2実施例
による磁気ヘッド駆動装置の斜視図である。
【0069】この実施例に示す磁気ヘッド駆動装置1
は、第1実施例に示す磁気ヘッド駆動装置1と同一であ
り、複数の圧電素子15,15…を伸縮方向に積層して
一体化させ、その一側端面に磁気ヘッド7を固定してな
り、以上の如く構成された磁気ヘッド駆動装置1は、回
転ヘッドアッセンブリに直接ではなく、取付け部材16
を介して取付けてある。
【0070】図13に示す如く取付け部材16は、コの
字形をなす部材の両端縁に外向きに突出する取付けフラ
ンジ160,160を設けてなり、アルミ合金等の金属
材料で形成されている。磁気ヘッド駆動装置1は、磁気
ヘッド7の固定側と逆側の端面を取付け部材16の天板
161の内面に接着固定される。取付けフランジ16
0,160は、これの略中央を厚さ方向に貫通するボル
ト孔162,162(形側のみ図示)を有している。そ
して図11及び図12に示す如く、磁気ヘッド駆動装置
1は、回転シリンダ6の凹所60に取付け部材16の天
板161側を先として挿入され、前記ボルト孔162,
162に挿入されて凹所60の周縁部のねじ孔にねじ込
まれる取付けボルト17,17により、回転ヘッドアッ
センブリの回転シリンダ6に固定されている。
【0071】図14は取付け部材16の他の構成例を示
している。この取付け部材16は、アルミ合金等の金属
材料で形成された矩形箱形をなす部材の側縁に外向きに
突出する取付けフランジ160,160を設けてなり、
図13に示す取付け部材16の取付けフランジ160,
160の取付け部の内側側面間に底板163を架設した
構成となっている。磁気ヘッド駆動装置1は、磁気ヘッ
ド7の固定側と逆側の端面を天板161の内面に接着固
定されるが、このとき磁気ヘッド7の取付け側端面と底
板163との間に圧電素子15の伸長のための隙間を確
保しておく。なおこの取付け部材16の回転シリンダ6
への取付け態様は、図13に示す取付け部材16の場合
と全く同様であり、説明は省略する。
【0072】以上の如き取付け部材16を回転シリンダ
6に固定する際には、図示しない治具を用いて取付けフ
ランジ160,160の一部を保持し、天板161側を
凹所60の内部に挿入した状態で磁気ヘッド7の位置決
め調整を行う。このとき、回転シリンダ6との接触面と
なる取付けフランジ160,160の上面の精度(平面
度、面粗さ等)が低く、直接的な固定による磁気ヘッド
7の位置決めが困難である場合においても、取付けフラ
ンジ160,160と回転シリンダ6との接触面に隙間
調整用のシムを挾むことにより、磁気ヘッド7の正しい
位置決めが可能となる。即ち、第2実施例による磁気ヘ
ッド駆動装置1は、圧電素子15の一面を接着面とする
第1実施例に比較した場合、磁気ヘッド7の初期の位置
決めが容易となる利点を有する。
【0073】更に図14に示す取付け部材16において
は、底板163の追加により十分な剛性が確保され、寸
法の制約条件等から各部の肉厚が制限される場合であっ
ても剛性不足を招来する虞がなく、位置決め調整時にお
ける前記治具による保持に際し、取付け部材16の変形
が少なく、固定後における前記保持の開放により磁気ヘ
ッド7の位置ずれが生じる虞が緩和される。また、図1
3及び図14に示す取付け部材16を用いた場合、磁気
ヘッド駆動装置1を構成する圧電素子15,15…の側
面全体が覆われるから、回転シリンダ6への前述した取
付けに際し、圧電素子15,15…に割れ、欠け等の損
傷が生じる虞がない。
【0074】なお第2実施例による磁気ヘッド駆動装置
1における動作原理、磁気ヘッド7のアジマス角及び初
期位置の調整手順、記録時及び再生時の動作は、第1実
施例におけるそれらと同一であり、説明は省略する。
【0075】なお、取付け部材16の構造は、図13、
図14示すものに限定されず、磁気ヘッド駆動装置1の
固定が可能であり、またこの磁気ヘッド駆動装置1と共
に回転シリンダ6への取付けが可能であるものであれば
どのような構造であっても構わない。また、取付け部材
16の材料は、実施例中に示すアルミ合金等の金属材料
に限らず、樹脂等、所定の強度、精度が得られるもので
あれば如何なる材料を用いても構わない。
【0076】また、磁気ヘッド駆動装置1の取付け部材
16への固定は、実施例中に示す態様に限らず、磁気ヘ
ッド駆動装置1の他の面を固定面としてもよく、またこ
の固定方法は、接着に限定されるものではなく、両面テ
ープを用いた取付け、ねじ止めによる取付け等の他の固
定方法を用い得る。更に、取付け部材16の磁気ヘッド
駆動装置1の取付け位置は、回転シリンダ6に限るもの
ではなく、連結フランジ5等、回転側の他の部分に取付
けても構わない。
【0077】図15及び図16は本発明の第3実施例に
よる磁気ヘッド駆動装置の斜視図である。図15に示す
磁気ヘッド駆動装置1は、伸縮方向に積層された複数の
圧電素子15,15…の両側を、矩形をなす一対の挾圧
板18,18間に挾み、これらの挾圧板18,18同士
を4隅に挿通された支柱180,180…により一体化
した構成となっており、磁気ヘッド7は、一方の挾圧板
18の外面に固定されている。
【0078】支柱180は、抜け止めのストッパとして
機能し、またねじ回しが噛み合うための溝が形成された
頭部181を一端部に備え、また他端側外周に適長に亘
って雄ねじが形成されたねじ棒である。一方の挾圧板1
8は、支柱180の挿通が可能な貫通孔を、他方の挾圧
板18は、支柱180の形成された前記雄ねじに対応す
る雌ねじ孔を夫々の4隅に有している。前述した構成の
磁気ヘッド駆動装置1は、伸縮方向を一致させて互いに
接着された圧電素子15,15…の両端面に挾圧板1
8,18を密着させ、一方の挾圧板18の4隅に形成さ
れた貫通孔に支柱180,180…を夫々挿通し、これ
らの支柱180,180…の先端側の雄ねじ部を、他方
の挾圧板18の4隅に形成された雌ねじにねじ込むこと
により、圧電素子15,15…の積層体を、挾圧板1
8,18間に挾圧状態に一体化して組立てられている。
【0079】この磁気ヘッド駆動装置1は、回転シリン
ダ6の凹所60に挿入し、窓62から露出する磁気ヘッ
ド7の先端を所定の位置に位置決め調整後、内奥側の挾
圧板18と凹所60の底面との間に接着剤を流し込む等
の手段によって、回転シリンダ6に固定される。前記支
柱180,180…の頭部181,181…は、以上の
如き取付け後においても、回転シリンダ6の一部に適宜
に形成された孔(図示せず)を介して外部からの操作が
可能に構成されている。
【0080】一方、図16に示す磁気ヘッド駆動装置1
は、第2実施例における取付け部材16の天板161を
一方の挾圧板として利用したものである。即ち、この磁
気ヘッド駆動装置1は、取付け部材16の天板161の
4隅に形成された貫通孔に支柱180,180…を挿通
し、これらの支柱180,180…先端の雄ねじを挾圧
板18の4隅に形成された雌ねじ孔にねじ込むことによ
り、圧電素子15,15…の両側を天板161と挾圧板
18との間に挾圧保持させる一方、挾圧板18の外面の
略中央に一側に突出する態様にて磁気ヘッド7を固定し
てなる。
【0081】以上の如き磁気ヘッド駆動装置1は、第2
実施例による磁気ヘッド駆動装置1と同様、取付け部材
16を介して回転シリンダ6に固定されるが、磁気ヘッ
ド7の位置決めは、取付け後に支柱180,180…の
頭部181,181…を締め付け操作し、天板161と
挾圧板18との間での挾圧により圧電素子15,15…
を圧縮することにより行い得る。
【0082】次に、第3実施例による磁気ヘッド駆動装
置1の動作説明を行う。なお、磁気ヘッド駆動装置1、
圧電素子15の動作原理、記録時の動作、再生時の動作
等において、第1実施例中に述べたものと重複する部分
の説明は省略する。なお、以上の如き第3実施例に係る
磁気ヘッド駆動装置1においては、駆動電圧の印加によ
り伸縮する性質を有する圧電素子15が用いられてい
る。
【0083】磁気ヘッド7のアジマス角の調整手順の概
要について説明する。アジマス角の調整は、第1実施例
中に述べた如く、工場の製造ラインにおいて、基準磁気
テープを再生しながら行う。まず、磁気ヘッド駆動装置
1単体の状態で、伸縮部1514、1515に同一の初
期電圧を印加して、夫々が最大縮短両の約2分の1だけ
縮んだ仮の初期位置を実現する。次に、支柱180の頭
部181をねじ回しで均等に回して締結し、圧電素子1
5,15…を締結板18,18間(又は転結板18と保
持部材16の天板161との間)に挾圧して一体化さ
せ、この状態で回転シリンダ6に取り付ける。
【0084】このような取付け後、伸縮部1514側の
支柱180は仮の初期位置に保ち、伸縮部1515側の
支柱180の締結力を徐々に緩めると、伸縮部1515
だけが伸び、磁気ヘッド7の傾きに伴ってアジマス角が
変化し、磁気ヘッド7による再生出力も変化する。この
調整は、回転シリンダ6が静止した状態で、支柱180
の締結力を少し緩め、次に、回転シリンダ6を回転させ
て再生出力を測定し、その後、再び、回転シリンダ6を
静止させ、支柱180の締結力をさらに少し緩めて、回
転シリンダ6を回転させて再生出力を測定する手順を繰
り返して行われる。
【0085】次に、伸縮部1514の支柱180を仮の
初期位置に保ったまま、伸縮部1515側の支柱180
の締結力を強めると、伸縮部1515だけが仮の初期位
置を経て縮み、磁気ヘッド7の傾きにともなってアジマ
ス角が変化し、再生出力も変化する。この調整において
もまた、回転シリンダ6が静止した状態で、支柱180
の締結力を強めてから、回転シリンダ6を回転させて再
生出力を測定する手順を繰り返す。
【0086】この間、第1実施例中に述べた如く再生出
力の増減から、伸縮部1514を仮の初期位置に保った
状態でのアジマス角の最適値を求める。同様にして、伸
縮部1515を仮の初期位置に保った状態での、アジマ
ス角の最適値を求める。そして、両者を比較して、再生
出力が多いほうをアジマス角の最適値とする。即ち、第
3実施例による磁気ヘッド駆動装置1においては、支柱
180の締結力の調節という機械的な手段によりアジマ
ス角の最適化が実現され、このような調整作業中におけ
る消費電力をゼロにすることができる。
【0087】次に、以上の如きアジマス角の調整作業を
より具体的に説明する。まず、磁気ヘッド駆動装置1単
体の状態で、図6の駆動回路201、202から、伸縮
部1514、1515に同一の初期電圧V1 を印加し、
約2分の1だけ縮んだ仮の初期位置を実現する。次い
で、複数の支柱180,180…の頭部181,181
…をねじ回しで均等に回して締結し、圧電素子15,1
5…を上下の挾圧板18,18間に挾圧保持させる。こ
のとき、初期電圧V1 の印加を停止すると、伸縮部15
14,1515は、挾圧板18,18間での挾圧によ
り、共に無電荷の状態で初期位置を保ち、また前記初期
電圧V1 の再度の印加により、各圧電素子15,15…
に圧縮方向に発生していた力を除去し得る状態となる。
回転シリンダ6への磁気ヘッド駆動装置1の固定は、こ
の状態で行われる。
【0088】次に、第1実施例の場合と同様に、工場の
製造ラインにおいて磁気記録跡14の曲がりがない基準
磁気テープを再生し、前述した手順によりアジマス角を
変更しつつ再生出力を調べる。そして、まず一方の伸縮
部1514を初期位置に保った状態において得られる最
大の再生出力T1 と、このとき歪ゲージ191、192
により検出された伸縮部1514、1515の伸縮量と
を、アジマス角補正制御回路21の内部メモリに記憶さ
せる。同様にして、他方の伸縮部1515をを初期位置
に保った状態において得られる最大の再生出力T2 、及
びこのとき歪ゲージ191、192により検出された伸
縮部1514、1515の伸縮量を、アジマス角補正制
御回路21の内部メモリに記憶させ、最後に、T1 とT
2 とを比較し、大きい方をアジマス角最適調整状態と
し、この状態で支柱180を締結し、ねじロック等のゆ
るみ止めを塗布しておく。なお、この最適調整状態での
伸縮部1514、1515の伸縮量だけをアジマス角補
正制御回路21の内部メモリに残し、他方の情報は消去
する。
【0089】以上の如く第3実施例による磁気ヘッド駆
動装置1においては、機械的にアジマス角を最適化で
き、工場出荷後に使用する際にも、初期電圧を印加する
ことなく最適アジマス角が得られる。また、アジマス角
を最適値に調整する際の消費電力をゼロにすることがで
きる。さらに、工場出荷後の使用時に、周囲の環境変化
(特に温度変化)の影響があっても、アジマス角補正制
御回路21内のメモリに記憶されているアジマス角最適
調整状態になるように電圧を印加することにより、出荷
前に記憶された最適調整状態に磁気ヘッド7のアジマス
角を調整される。なおこの調整は、伸縮部1514、1
515に夫々対応する歪みゲージ191、192の検出
結果に基づいて行われる。
【0090】次に、第3実施例による磁気ヘッド駆動装
置1の記録時の動作について説明する。第1実施例にお
けると同様に、アジマス角最適調整を行った後に、回転
シリンダ6だけを回転させたまま基準磁気テープを取外
し、調整用センサを用いて磁気ヘッド7の高さ調整を行
い、この状態を記録時及び再生時における初期位置15
19とする。
【0091】この調整は具体的には、アジマス角最適調
整状態のままでトラッキング制御回路22からの同一の
制御信号を入力し、伸縮部1514、1515に同一電
圧を増減させながら印加して、磁気ヘッド7をアジマス
角最適調整状態を中心に往復動させ、調整用センサの磁
気信号を再生しつつ行う。この間において、最大の再生
出力T3 が得られる位置が磁気ヘッド7の初期位置15
19である。この再生出力T3 及びこのときの伸縮部1
514、1515の伸縮量は、トラッキング制御回路2
2の内部メモリに記憶させる。
【0092】以上の如き磁気ヘッド7のアジマス角の最
適調整と初期位置調整とは、工場の製造ラインにおいて
連続して行え、しかも、磁気ヘッド駆動装置1を回転シ
リンダ6に取付けた状態で行えるので、調整時間の大幅
な短縮が実現される。
【0093】工場出荷後に使用する際には、トラッキン
グ制御回路22から駆動回路201、202に制御信号
を入力し、伸縮部1514、1515の可動方向の変位
が、トラッキング制御回路22の内部メモリに記憶され
ている初期位置1519になるように同一電圧を印加す
る。このようにすれば、工場出荷後の使用時に、周囲の
環境変化(特に温度変化)の影響があっても、磁気ヘッ
ド7は、常に出荷前に記憶された初期位置1519に調
整される。そしてこの状態で磁気テープTへの記録が行
われる結果、他の磁気記録再生装置の回転ヘッドアセン
ブリでも再生可能な、いわゆる互換性を持った磁気記録
跡14が形成できる。
【0094】一方、本発明に係る磁気ヘッド駆動装置1
の再生時の動作について説明する。磁気テープTの記録
情報の再生に際しては、まず記録の場合と同様に、アジ
マス角補正制御回路21からの制御信号によりアジマス
角が最適化され、更に、トラッキング制御回路22から
の制御信号により、磁気ヘッド7が初期位置1517に
位置決めされる。この後、、 次に、第3実施例による
磁気ヘッド駆動装置1の再生時の動作について説明す
る。再生に際しては、トラッキング制御回路22からの
制御信号により、磁気ヘッド7を初期位置1519に位
置決めした後、トラッキング制御回路22から駆動回路
201、202から与えられる制御信号により、伸縮部
1514、1515への印加電圧を一括的に制御して磁
気ヘッド7を動作させる。これにより磁気ヘッド7は、
前記初期位置1519を中心とした往復動作をなし磁気
記録跡14をトレースしつつ記録情報を再生する。この
間の伸縮部1514、1515への印加電圧の制御は、
磁気ヘッド7による再生出力の増減をトラッキング制御
回路22が監視し、再生出力が常に最大値を取るような
制御信号を駆動回路201、202に与えることにより
なされ、これにより、曲がりの如何に拘わらず磁気記録
跡14の正確にトレースが可能である。
【0095】以上で述べたアジマス角の調整、記録、再
生の各動作時に、トラッキング制御回路22からの制御
信号に忠実に磁気ヘッド7を動作させるためには、前記
支柱180,180…が、伸縮部1514、1515の
伸縮に追随して伸縮し、挾圧板18,18と圧電素子1
5,15との間の密着状態が維持される必要がある。つ
まり、初期位置1519から元の状態1520まで伸び
るまでの間、及び初期位置1519から最小に縮んだ状
態1518まで縮むまでの間、支柱180は積層型圧電
素子15に追随して弾性変形する必要がある。
【0096】この実施例の圧電素子15…は、寸法が4
mm(縦)×3.5mm(横)×1mm(厚さ)であ
り、最大駆動電圧60Vの印加時における厚さ方向の最
大変位が1.7μmとなるものであり、このような圧電
素子15を10個重ね合わせてなる伸縮部1514、1
515は、図17に示すような変位と発生力の関係を有
する。そのため、磁気ヘッド7の最大可動量は17μm
(=1.7μm×10)となり、初期位置1519を中
心に±8.5μm(=17μm/2)の可動範囲で往復
運動することになる。そして、初期位置1519は、元
の状態1520から8.5μm縮んだ状態であり、最小
に縮んだ状態1518は、元の状態1520から17μ
m、初期位置1519から8.5μm夫々縮んだ状態で
ある。
【0097】また最大駆動電圧60Vの印加時の発生力
(=最大駆動電圧印加時に各圧電素子15の変位を0に
するために必要な力)は、図17に示すように500N
であり、各圧電素子15は、初期位置1519では無電
荷で圧縮方向に発生していた力も除去されているので、
最小に縮んだ状態1518、元の状態1520になるた
めには、共に駆動電圧30V(=60V/2)を印加す
ればよく、その時の発生力は250N(=500N/
2)となる。
【0098】まず、初期位置1519から元の状態15
20まで伸びる場合を考える。伸縮部1514、151
5が初期位置1519から元の状態1520まで伸びる
際には、支柱180,180…による反力が発生する。
この反力が荷重として作用するため、図17に示すよう
に、駆動電圧30V印加時の伸縮部1514、1515
の伸長量は8.5μmよりも若干小さく、これに伴って
磁気ヘッド7の最大可動量も若干小さくなる。
【0099】このとき、伸縮部1514、1515が再
び初期位置1519まで縮んでも、支柱180が伸縮部
1514、1515に追従するためには、元の状態15
20まで伸びた際に、支柱180が弾性領域を超えない
ような材料を選定する必要がある。挾圧板18,18間
の4本の支柱180,180…は、ポリアセタール製で
あり、伸縮方向に直角な方向の1本の断面積をUmm2
とする。このとき、元の状態1520で、伸縮部151
4、1515の発生力に抗して支柱180の伸縮方向に
発生する反力X1 は以下の手順で求められる。
【0100】支柱180は、常に伸縮部1514、15
15と一体となって伸縮する必要がある。そこで、後述
するように、最小に縮んだ状態1518でも、支柱18
0の伸縮方向の反力X2 を発生させる必要がある。この
ため、初期位置1519の支柱180には、伸縮部15
14、1515の伸縮分以上の引張り方向の変位を与
え、初期反力X0 を導入しておく。この実施例では、伸
縮部1514、1515の変位が8.5μmであり、支
柱180に与える引張り方向の変位を10μmとする。
ここで、1.5μm(=10μm−8.5μm)が、余
分の引張り方向の変位である。
【0101】支柱180の直径を1.5mmとすると、
伸縮方向に直角な方向の断面積Uは次式で与えられる。
【0102】
【数1】
【0103】また、支柱180の自然長Wは、初期位置
1519にある伸縮部1514、1515の伸縮方向の
全長に等しいとする。このとき、伸縮部1514、15
15は元の状態1520から8.5μm縮んでいるの
で、自然長Wは次式で与えられる。 W=10mm−0.0085mm=9.9915mm …(2)
【0104】初期位置1519での支柱180は、下側
の挾圧板18形成された雌ねじに自然長Wからさらに1
0μm締め込まれている。このとき、伸縮部1514、
1515、挾圧板18、18に変形が生じないとする
と、支柱180は、この自然長Wから更に10μm引張
り方向に伸び、10.0015mmに保たれる。
【0105】次に、伸縮部1514、1515が元の状
態1520まで8.5μm伸びる際に、4本の支柱18
0,180…に発生する反力X1 は、次式で与えられ
る。
【0106】
【数2】
【0107】ここで、EPOM はポリアセタールの縦弾性
係数、ΔWは自然長Wからの伸び量である。
【0108】このように、4本の支柱180,180…
による反力X1 が38Nのとき、即ち、駆動電圧30V
印加時における伸縮部1514、1515の変位は7.
2μmとなるので、磁気ヘッド7の最大可動量も7.2
μmとなる。
【0109】また、初期位置1519での支柱180
は、前述の如く10.0015mmに保たれている。こ
のとき、4本の支柱180,180…に発生する初期反
力X0は、次式で与えられる。
【0110】
【数3】
【0111】このように、4本の支柱180の初期反力
0 が20Nのとき、伸縮部1514、1515は初期
位置1519に戻る。
【0112】式(3)、(4)の結果を各々Y、Y′と
し、図17にプロットした場合、原点からY点を経て
Y′点に至る太実線が、伸縮部1514、1515が初
期位置1519から、元の状態1520まで伸びる際の
印加電圧と変位との関係を示すようになる。このよう
に、伸縮部1514、1515が、初期位置1519か
ら元の状態1520まで伸びる場合は、初期反力X0
影響で、図17中の太実線にて示す径路をたどる。その
ため、原点〜Y′間では、駆動電圧を印加しても磁気ヘ
ッド7が動かない。しかし、伸縮部1514、1515
は応答性がよく、原点〜Y′間の所要時間はわずかなの
で実用上は何ら問題はない。
【0113】次に、伸縮部1514、1515が初期位
置1519から、最小に縮んだ状態1518まで縮む場
合を考える。最小に縮んだ状態1518まで縮む際に
は、伸縮部1514、1515が縮む方向と支柱180
が縮む方向とが一致するので、支柱180には反力が生
じない。そのため、伸縮部1514、1515の収縮
に、支柱180の収縮が追従すればよい。そのために
は、最小に縮んだ状態1518になる以前に、各支柱1
80の内部歪が0にならないように、即ち、最小に縮ん
だ状態1518において、支柱180の伸縮方向に収縮
力X2 が発生するように、各支柱180に初期反力X0
を導入すればよい。
【0114】支柱180の初期反力X0 は、前述の如
く、初期位置1519において、支柱180の下端部を
挾圧板18形成された雌ねじに自然長Wから10μmだ
け締め込むことによって与えている。このとき、図17
の縦軸に沿う一点鎖線が、伸縮部1514、1515が
初期位置1519から最小に縮んだ状態1518まで縮
む間の印加電圧と変位との関係を示している。但し、磁
気ヘッド7を初期位置1519の両側に同一ストローク
の往復運動させるために、元の状態1520までの伸び
量と同じ7.2μm縮んだ状態Zを最小に縮んだ状態1
518とする。
【0115】以上のように磁気ヘッド駆動装置1を構成
すれば、伸縮部1514、1515の伸縮に追随して支
柱180が伸縮可能となるので、トラッキング制御回路
22からの制御信号に忠実に磁気ヘッド7を動作させる
ことができ、再生時における磁気記録跡14の正確なト
レースが可能になる。なお、初期位置1519から元の
状態1520まで伸びる場合と、最小に縮んだ状態15
18まで縮む場合とでは、電圧感度(印加する駆動電圧
に対する伸縮部1514、1515の変位)が異なる
が、伸縮部1514、1515の変位を歪ゲージ19で
検出し、この検出結果に基づいて駆動回路20から駆動
電圧を印加するので、何ら問題はない。
【0116】なお、支柱180の材料としては、実施例
中に示すポリアセタールに限らず、図18に示すような
応力と歪の特性を満たす材料、即ち弾性変形域を有する
あらゆる種類の材料を用い得る。具体的には、元の状態
1520において支柱180の伸縮方向に発生する応力
σ1 (=X1 /U)、初期位置1519において支柱1
80の伸縮方向に発生する応力σ0 (=X0 /U)、最
小に縮んだ状態1518において支柱180の伸縮方向
に発生する応力σ2 (=X2 /U)が、図18に示す如
く弾性域内にあればよい。
【0117】また、支柱180の形態は、強度的な要
求、磁気ヘッド7の位置調整機能面からの要求を満足す
るのであれば、どのような形態であってもよく、例え
ば、コイルばねを用いることも可能である。また、支柱
180の本数は、強度的な要求、磁気ヘッド7の位置調
整機能面からの要求を満足するのであれば、何本であっ
ても構わない。更に、支柱180の断面形状は、強度的
な要求、磁気ヘッド7の位置調整機能面からの要求を満
足するのであれば、どのような形状であっても構わな
い。
【0118】磁気ヘッド7は、挾圧板18に固設する必
要はなく、挾圧板18の圧電素子15との接触面の一部
に逃げ部を形成しておき、この逃げ部に挿入した磁気ヘ
ッドを圧電素子15に固定する構成もまた可能である。
また、支柱180による挾圧板18,18、又は挾圧板
18と天板161との連結は、実施例中に示すねじに限
らず、夫々の間の長さ調整、及び挾圧力の調整が可能な
ものであればどのような連結手段を用いてもよい。
【0119】また、前記初期位置1519は、圧電素子
15のヒステリシス特性等によって決定されるものであ
り、最大縮み量の2分の1に設定する必要はない。この
ことは第1実施例の場合と同じである。
【0120】また、磁気ヘッド駆動装置1の回転シリン
ダ6への固定方向は、接着による直接的な固定、取付け
部材16による固定に限らず、両面テープを用いた取付
け、直接的なねじ止めによる取付け等の他の固定方法を
用い得る。また取付け部材16への圧電素子15の固定
方法もまた、接着に限らず両面テープを用いた取付け、
ねじ止めによる取付け等、他の固定方法を用い得る。更
に、磁気ヘッド駆動装置1又は取付け部材16のの取付
け位置は、回転シリンダ6に限るものではなく、連結フ
ランジ5等、回転側の他の部分であってもよい。
【0121】図19は本発明の第4実施例による磁気ヘ
ッド駆動装置1の斜視図である。この磁気ヘッド駆動装
置1は、伸縮方向両面に一対の電極(正電極151、負
電極153)を有する圧電素子15aと、伸縮方向両面
に一対の電極(正電極152、負電極154)を有する
圧電素子15bとを夫々の伸縮方向に積層して相互に接
着し、更にこれらを幅方向に並べ、相互に接着固定した
構成となっており、磁気ヘッド7は、積層方向一側の圧
電素子15aと圧電素子15bとの接合部端面に、両者
に跨がって固定してある。
【0122】圧電素子15a,15a…の正電極15
1,151…同士、負電極153,153…同士は、接
続電極1510、1512により夫々接続され、また、
圧電素子15b,15b…の正電極152,152…同
士、負電極153,153…同士は、接続電極151
0、1512により夫々接続されており、これらに各別
に駆動電極印加用の電線が接続されている。また圧電素
子15a,15a…及び圧電素子15b,15b…の夫
々との非固着面には、これらの伸縮量を各別に検出する
歪ゲージ191、192が貼着されている。
【0123】以上の如く構成された磁気ヘッド駆動装置
1もまた、第1実施例において述べた図6に示す制御系
に接続されている。第1実施例との相違点は、駆動回路
201が圧電素子15a,15a…に駆動電圧を印加す
る作用をなし、駆動回路202が圧電素子15b,15
bに駆動電圧を印加する作用をなす点である。
【0124】次に第4実施例による磁気ヘッド駆動装置
1の動作について説明する。なお、詳細な動作は実施例
1と同一なので簡略に述べる。磁気ヘッド7のアジマス
角調整は、工場の製造ラインで基準磁気テープを再生し
ながら、駆動回路201、202各々に独立した制御信
号を入力し、圧電素子15a,15bを独立に駆動し
て、電気的に行う。また、信号を記録する際には、駆動
回路201、202に所定の同一電圧を印加し、磁気ヘ
ッド7を所定の高さに固定して、磁気テープTに磁気記
録跡14を形成する。更に、信号を再生する際には、駆
動回路201、202に同一の制御信号を入力し、圧電
素子15a,15bを一括して駆動し、磁気ヘッド7を
往復動させつつ磁気テープTに形成された磁気記録跡1
4をトレースさせる。
【0125】第4実施例による磁気ヘッド駆動装置1に
おいては、アジマス角の最適化、磁気ヘッド7の初期位
置設定が、磁気ヘッド駆動装置1を回転シリンダ6に取
付けた後に電気的に行われるので、調整時間が大幅に短
縮できる。また、磁気ヘッド7の接着固定に際し、接着
剤の厚みの不均一、接着面の平面度のばらつき等によっ
て生じる磁気ヘッド7の傾きの影響を排除できる。ま
た、記録再生時において圧電素子15a,15bがコン
デンサのような働きをするので、電流がほとんど流れ
ず、消費電力が非常に低い。また、この磁気ヘッド駆動
装置1は磁束を一切発生せず、漏れ磁束による減磁が発
生しないので、磁気テープTに形成された磁気記録跡1
4が消去されることがない。
【0126】また、図19の磁気ヘッド駆動装置1は、
第2実施例に示す如く、取付け部材16を介して回転シ
リンダ6に取付けてもよい。このとき、磁気ヘッド駆動
装置1を、取付け部材16に取付ける手段、取付け部材
16の構造、材料等は、第2実施例で述べたものを全て
用い得る。また第4実施例による磁気ヘッド駆動装置に
第3実施例に示す構成を併せて用いることも可能であ
り、このとき、挾圧板18,18、支柱180,180
…の構造、材料、両者の連結方法等は、第3実施例に述
べたものを全て用い得る。
【0127】
【発明の効果】本発明の請求項1による磁気ヘッド駆動
装置は、以上に説明したように構成されているので、部
品点数が少なく、組立て工程も少ないため、低コスト
で、しかも、ムービのような小型VTRにも搭載可能な
小型の磁気ヘッド駆動装置を得られる効果がある。本発
明の請求項2による磁気ヘッド駆動装置は、圧電素子に
形成する電極の寸法精度緩和により低コスト化が図れる
効果がある。またこれらにおいては、組立て後における
アジマス角の調整、初期位置調整が容易に行える。本発
明の請求項3による磁気ヘッド駆動装置は、請求項1及
び請求項2にによって得られる効果に加えて、圧電素子
の端面の加工精度緩和により低コスト化が図れ、更に、
組立て中に圧電素子に割れ、欠け等の損傷が生じる虞が
なく、歩留まり低下を防止できるという効果がある。本
発明の請求項4による磁気ヘッド駆動装置は、請求項
1、請求項2及び請求項3によって得られる効果に加え
て、アジマス角の調整時に初期電圧を印加する必要がな
く、消費電力を抑えることができるので、バッテリ駆動
のため省電力化の要求が強いムービのような小型VTR
への適用が可能な磁気ヘッド駆動装置を得られる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による磁気記録再生装置を
備えた回転ヘッドアセンブリの縦断面図である。
【図2】磁気ヘッド駆動装置の取付け位置近傍の拡大断
面図である。
【図3】本発明の第1実施例による磁気ヘッド駆動装置
の斜視図である。
【図4】圧電素子の構成態様を示す拡大断面図である。
【図5】圧電素子を構成する圧電材料層の斜視図であ
る。
【図6】本発明に係る磁気ヘッド駆動装置の制御系のブ
ロック線図である。
【図7】第1実施例による磁気ヘッド駆動装置の動作説
明図である。
【図8】第1実施例による磁気ヘッド駆動装置の動作説
明図である。
【図9】圧電素子の印加電圧と変位、発生力との関係を
示す図である。
【図10】第1実施例による磁気ヘッド駆動装置におけ
るアジマス角の調整手順の説明図である。
【図11】本発明の第2実施例による磁気ヘッド駆動装
置の取付け態様を示す拡大断面図である。
【図12】本発明の第2実施例による磁気ヘッド駆動装
置の取付け態様を示す平面図である。
【図13】第2実施例による磁気ヘッド駆動装置の斜視
図である。
【図14】第2実施例による磁気ヘッド駆動装置の他の
構成例を示す斜視図である。
【図15】本発明の第3実施例による磁気ヘッド駆動装
置の斜視図である。
【図16】第3実施例による磁気ヘッド駆動装置の他の
構成例を示す斜視図である。
【図17】第3実施例における変位と発生力の特性を模
式的に示す図である。
【図18】第3実施例における支柱の応力と歪との関係
を模式的に示す図である。
【図19】本発明の第4実施例による磁気ヘッド駆動装
置の斜視図である。
【図20】従来の磁気ヘッド駆動装置を備えた回転ヘッ
ドアセンブリの縦断面図である。
【図21】従来の磁気ヘッド駆動装置の縦断面図であ
る。
【図22】磁気ヘッド駆動装置で駆動された磁気ヘッド
が磁気記録跡をトレースする様子を示す図である。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド駆動装置 7 磁気ヘッド 15 圧電素子 151 正電極 152 正電極 153 負電極 154 負電極 191 歪ゲージ 192 歪ゲージ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年1月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録再生装置の回転ヘッドアッセン
    ブリに搭載され、その一部に固設してある磁気ヘッド
    を、磁気記録媒体上での記録跡の曲がりに追随させるべ
    く、前記回転ヘッドアッセンブリの回転軸に沿う方向に
    往復動作させる磁気ヘッド駆動装置において、 伸縮方向の両面にて対をなす複数対の電極を有し、前記
    伸縮により前記磁気ヘッドの往復動作を行わせる圧電素
    子と、該圧電素子の伸縮量を前記電極の各対に対応する
    位置にて各別に検出する複数の伸縮量センサと、これら
    の伸縮量センサの検出結果に基づいて対応する電極夫々
    への印加電圧を各別に制御する制御手段とを具備するこ
    とを特徴とする磁気ヘッド駆動装置。
  2. 【請求項2】 磁気記録再生装置の回転ヘッドアッセン
    ブリに搭載され、その一部に固設してある磁気ヘッド
    を、磁気記録媒体上での記録跡の曲がりに追随させるべ
    く、前記回転ヘッドアッセンブリの回転軸に沿う方向に
    往復動作させる磁気ヘッド駆動装置において、 伸縮方向の両面に一対の電極を有し、夫々の伸縮方向を
    一致させて相互に固着され、該固着部の伸縮により前記
    磁気ヘッドの往復動作を行わせる複数の圧電素子と、各
    圧電素子の伸縮量を各別に検出する複数の伸縮量センサ
    と、これらの伸縮量センサの検出結果に基づいて対応す
    る圧電素子への印加電圧を各別に制御する制御手段とを
    具備することを特徴とする磁気ヘッド駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記圧電素子は、これが固着された取付
    け部材を介して前記回転ヘッドアッセンブリに取付けて
    ある請求項1又は請求項2記載の磁気ヘッド駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記圧電素子を伸縮方向に挾圧する挾圧
    部材と、前記回転ヘッドアッセンブリの外部から操作可
    能に構成され、前記挾圧部材の挾圧力を調節する調圧手
    段とを備える請求項1ないし請求項3記載の磁気ヘッド
    駆動装置。
JP22842492A 1992-08-27 1992-08-27 磁気ヘッド駆動装置 Pending JPH0676255A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8840711B2 (en) 2009-08-31 2014-09-23 Thyssenkrupp Uhde Gmbh Method for potting ceramic capillary membranes
CN115731955A (zh) * 2021-08-25 2023-03-03 株式会社东芝 磁盘装置以及控制方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8840711B2 (en) 2009-08-31 2014-09-23 Thyssenkrupp Uhde Gmbh Method for potting ceramic capillary membranes
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