JPH0677538B2 - 菓子その他可食物の蒸成装置 - Google Patents

菓子その他可食物の蒸成装置

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JPH0677538B2
JPH0677538B2 JP23903792A JP23903792A JPH0677538B2 JP H0677538 B2 JPH0677538 B2 JP H0677538B2 JP 23903792 A JP23903792 A JP 23903792A JP 23903792 A JP23903792 A JP 23903792A JP H0677538 B2 JPH0677538 B2 JP H0677538B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は菓子その他可食物の蒸成
装置に係り、詳しくは、菓子その他の可食物(以下、単
に可食物という。)を量産的に蒸成でき、しかも、可食
物は古来のせいろ蒸しと同様に蒸成でき、可食物の蒸成
室を具えるラックがハウジングから搬入または搬出でき
るよう、差込式に構成され、この搬入または搬出がきわ
めて簡単な蒸成装置に係る。
【0002】
【従来の技術】従来から、食品加工の分野において、ま
んじゅうその他の菓子、かまぼこ、米などの可食物を蒸
成することが行なわれている。この蒸成は量産的に行な
われるものとしてはバッチ方式とトンネル窯等を用いた
連続方式とに大別できる。しかし、何れの蒸成方式であ
っても量産的に行なわれる場合には、古来から行なわれ
その性能も確かめられている所謂せいろ蒸しと同等の性
能が得られないのが本質的な欠点であると云われてい
る。
【0003】すなわち、連続蒸成方式はバッチ方式と相
違してトンネル窯内を蒸成すべき可食物が移動コンベヤ
にのせられて連続的に移動する間ら可食物は蒸成され
る。このため、蒸気は経時的に位置が変化する可食物に
当ることになり、可食物が移動せずに静止状態で蒸成す
るせいろ蒸しとは異なって、せいろ蒸しと同等の製品が
得られない。
【0004】なお、連続蒸成方式であっても、せいろ蒸
しの性能に近づける努力がはらわれて、改良された連続
蒸成方式が提案されている。しかし、これら改良方法で
あっても、せいろ蒸しに近い製品が得られても同等のも
のは得られない。更に、トンネル窯側壁で蒸気が露結し
その水分が移動中の可食物の表面に付着し、品質が損な
われ、歩止りが低下する。
【0005】これに反し、バッチ方式はせいろ蒸しに近
く、バッチ方式で量産化できる方式が工業的に広く用い
られている。このバッチ方式は通常図6に示す如く、蒸
成すべき可食物1を数段に分けてハウジング2の中に収
容し、この上下に列べられた可食物1に対して下部から
蒸気3を入れ、この上昇流の蒸気3によって可食物1を
蒸成し、とくに、可食物1は蒸成程度に応じて最上段か
ら最下段に移動させて蒸成するものである。
【0006】この方式であると、古来のせいろ蒸しと同
様に静止している可食物1に蒸気3が上向きに当てら
れ、可食物1は順次に下段に達したときに蒸成は終了
し、更に、可食物1の下降はチェンコンベヤ等で行なわ
れるため、量産化方式のものとなり、処理量も多い。
【0007】しかし、図6に示すバッチ方式において
は、せいろ蒸しと同様に、下部から入れられた蒸気3が
上昇する間に可食物1を蒸成するが、蒸気3は通常外部
の蒸気源から蒸気パイプ4を通じて供給されているとこ
ろから、蒸気3の上昇流を各段の有効面、つまり、全て
の可食物1の全体にわたって同じ性質の蒸気を当てるこ
とがむづかしい。可食物1は載置場所によって蒸成度合
が変化し、古来のせいろ蒸しに較べて品質的に劣り、同
等のものが得られない。更に、蒸成された最下段の可食
物を取出し、最上段に蒸成すべき可食物を入れるとき
に、とびら等をあけると、内部が開放され、温度低下が
おこり、これにより蒸成性能が損なわれ、残存蒸成によ
って露結がおこり、これが製品に対して影響を与える。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記欠点の解
決を目的とし、具体的には、ハウジング内に移動自在に
ラック枠を配置し、このラック枠を上下に階段的に仕切
って複数個の蒸成室を連続的に形成する一方、各蒸成室
内に蒸気を供給すべキ蒸気パイプの一端をハウジングで
支持すると共に、他部を各蒸成室内に貫通し、ラック枠
の搬入、搬出がきわめて簡単な可食物の蒸成装置を提案
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係る
蒸成装置は、ハウジングの中にラック枠を搬入または搬
出できるよう配置し、このラック枠内を仕切って上下に
連続する複数個の蒸成室を形成し、各蒸成室に蒸気を供
給すべき蒸気パイプの一端をハウジングに固定する一
方、蒸気パイプの吹出し口形成部分を各蒸成室内に抜差
自在に貫通させて成ることを特徴とする。
【0010】そこで、これら手段たる構成ならびにその
作用について具体的に説明すると、次の通りである。
【0011】なお、図1は本発明の一つの実施例に係る
蒸成装置の図3のA−A線上の縦断面図であり、図2は
図3のA−A線と直交する図4のB−B線上の縦断面図
であり、図3は図1に示す蒸成装置の裏面図であり、図
4は図1に示す蒸成装置の横断面図であり、図5は図2
の一部の拡大縦断面図である。
【0012】まず、図1、図2、図4ならびに図5にお
いて、符号10はハウジングを示し、このハウジング1
0内にラック枠11が移動自在に配置され、ラック枠1
1には後記の如く上下に仕切って複数個の蒸成室15が
形成され、ラック枠11はロ−ラ12aを介して搬入若
しくは搬出自在に構成されている。ラック枠11は枠組
構造から成って、通常は上下の板状材11aの間に支柱
11bをたてて構成される。各蒸成室15内に載置板1
3が配置され、各載置板13は通常、各支柱11aの内
側面に取付けたアングル材等の係止具11cを介して着
脱自在に配置され、載置板13の上に可食物を直接若し
くは収納容器12を介してのせられる。すなわち、可食
物が定型性を保つもののときは直接載置板13の上にの
せることもできるが、図1に示す例の如く、可食物が定
型性を欠くときには、収納容器12をのせてこの容器1
2の中に蒸成すべき可食物を収納することもできる。
【0013】次に、ラック枠11の各蒸成室15は、そ
れぞれの載置板13をはさんで上下に反転板14を設
け、これら反転板14で仕切ってその間に形成する。
【0014】すなわち、数段にわたって設けられた各載
置板13の上下にそれぞれ反転板14を設け、それら上
下の反転板14によって包囲されて各ユニットの蒸成室
15が形成される。また、各反転板14は、図2に示す
如く、その中央部に向って上向きに傾斜するよう構成す
るのが好ましく、両側縁を一つの方向に折曲げて折曲げ
部14aを構成することもできる。反転板14の傾斜角
θ(図5参照)は10〜30°程度にするのが好まし
い。この理由は、後記の如く、傾斜角θが大きいほど結
露が少なくなり、仮に結露が生じても水滴の流れが円滑
で好ましい。しかし、30°をこえると、蒸気を均一に
広く拡散できず、各ユニットの蒸成室15の高さが必要
以上に高くなって好ましくない。
【0015】次に、一対の反転板14間の蒸成室15の
それぞれに対応させて、蒸気パイプ17を設け、各蒸気
パイプには蒸気の吹出し口16を設ける。
【0016】すなわち、各蒸気パイプ17の長手方向に
沿って複数個の吹出し口16をある間隔をおいて形成
し、蒸気パイプ17の一端はハウジング10に固定して
支持すると共に、吹出し口16の形成部分は各蒸気室1
5内に抜差自在に貫通させる。このように構成すると、
構造的に複雑で重量物の蒸気パイプ14のパイプライン
が全てハウジング10側に固定支持されているため、移
動すべきラック枠11が軽量で構造がコンパクトにな
り、合理的構造の差込式の蒸成装置が得られる。
【0017】また、ハウジング10側に取付けて固定さ
れた各蒸気パイプ17の先端は閉じられ、しかも、ラッ
ク枠11の搬入のときに、図1に示すように、各蒸成室
15内に蒸気パイプ17が貫入するように構成されてい
る。また、ハウジング10を貫通した蒸気パイプ17の
後端は図3に示す如く各蒸成室15毎に集められ、それ
ぞれのパイプ18を介して共通パイプ19に接続する。
この共通パイプ19は蒸気源20に連結する。このよう
に各蒸成室15毎に個別的に蒸気が供給できるよう構成
すると、全ての蒸成室15で一定の蒸成条件で焼結でき
る。また、蒸成条件の異なる可食物であっても、その入
れられる蒸成室15の蒸成条件を変化させることがで
き、蒸成条件の異なる可食物を同時に蒸成できる。
【0018】更に、上記構成に係る蒸成装置の使用態様
を通じて作用について説明すると、次の通りである。
【0019】まず、外部において、収納容器12の中に
蒸成すべき可食物(定型性のないもののときには収納容
器12の収納部に可食物を入れる)を入れ、これら収納
容器12をラック枠11の各載置板13の上にのせる。
その後、ラック枠11をハウジング10中に搬入し、と
びらをしめてハウジング10を密閉する。このときにラ
ック枠11の各蒸成室15内には、図1に示すように、
蒸気パイプ17の吹出し口16の形成部分が入り、その
後、蒸気源20から蒸気パイプ17に蒸気を送ると、各
吹出し口16を経て反転板14のうち下部の反転板14
の表面に蒸気が吹付けられ、衝突後に反転上昇する上昇
流の蒸気21によって可食物を蒸成する(図5参照)。
【0020】すなわち、本発明では、外部の蒸気源20
から導入された蒸気は、吹出し口16から図5で示す方
向に噴射し、下部の反転板14の表面に蒸気21を衝突
させる。この衝突により蒸気21を拡散させて広く分散
し、更に、衝突によって蒸気中の圧力エネルギ−が失な
われ、湿り度が大きい蒸気は可食物の蒸成に最適な性能
に調整され、噴射衝突後、蒸気21はゆっくりと上昇す
る。従って、均一に拡散されてゆっくりと上昇する蒸気
21は全体にわたり平均化した蒸気性能を持ち、この蒸
気21によって上下の反転板14間の蒸成室15は充満
される。要するに、本発明においては外部の蒸気源から
湿り蒸気を吹出し口16から吹出すのにも拘らず、各蒸
成室15においてせいろ蒸しと同様な条件で可食物が蒸
成される。
【0021】また、加熱状態の蒸気21ははじめに下部
の反転板14に当たるため、下部の反転板14は加熱さ
れる。この下部の反転板14は下の段の蒸成室15で上
部の反転板14になるため、下の段の蒸成室15で、上
昇流の蒸気21が可食物を通過して、上部の反転板14
に当たったときにも、蒸気21は冷却されることがない
ため、露結を生じることがない。換言すると、上部の反
転板14の表面に上昇流の蒸気21が衝突しても、蒸気
21は冷却されず、上部の反転板14の表面に沿って方
向を曲げられて排出される。
【0022】また、上昇流の蒸気21が上部の反転板1
4の表面に衝突するときに、蒸気条件によっては蒸気2
1の一部が途中で温度を失なって僅か露結し、僅かの水
分が上部の反転板14の表面に付着することもある。し
かし、この露結水分は上部の反転板14の表面は傾斜さ
れているため、この傾斜面に沿って水分は排出されてい
るが、この傾斜面に沿って流動する間に露結水分の全部
又はほとんど大部分が上部の反転板14の保有熱により
蒸発されて消失する。
【0023】また、蒸成の完了時や製品の取替のとき
に、とびら等をあけてハウジング10内が大気中に開放
されることがある。このときの蒸気圧や蒸気温度低下等
の変化によって残存蒸気の一部の露結による水分が付着
しても、上下の両反転板14は加熱されて100℃に近
い温度の保有熱を持っているために、完全に気化されて
消滅する。
【0024】また、下部の反転板14の表面に蒸気21
が衝突したときにも僅かであるが水分が生じる。この水
分は折返し部14aに順次に集められ、外部に容易に排
出されるほか、同様に気化されて相当の部分が消滅す
る。
【0025】また、蒸気の露結は可食物を載置する載置
板13や収納容器12においても僅かに起こる。すなわ
ち、この載置板13は通常金網等の如く表面積の小さい
多孔質板であると、露結はほとんど起らないが、表面積
の大きなものや板状材等であると、蒸成時に露結が起こ
り易い。
【0026】しかしながら、この場合でも、載置板13
や収納容器12で露結した水分は下部の反転板14の上
面に落下し、水分は折返し部14aに順次に集められて
外部に排出される。
【0027】なお、蒸気の衝突時の分散効果を調整する
ためには、反転板14の傾斜角を変化させることもでき
るが、通常、吹出し口16で蒸気の吹出し角を調整する
こともできる。このために、蒸気パイプ17を回転自在
に構成して蒸気の吹出し角を調整することもできる。
【0028】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、本発明に係る
蒸成装置は、ハウジングの中に移動自在にラック枠を配
置し、このラック枠に蒸成室を連続的に形成する一方、
蒸成室に蒸気を形成すべき蒸気パイプの一端をハウジン
グに固定して成るものである。
【0029】従って、各蒸成室はあたかも独立のものの
如く、可食物を蒸成でき、蒸成条件の異なるものであっ
ても、蒸成室毎に区別し、個別的に蒸成条件を変える
と、同時に蒸成できる。
【0030】また、蒸気の吹出し口を具える蒸気パイプ
等はハウジング側に固定されているために、ラック枠そ
のものはきわめて軽量となり、搬入又は搬出が簡単にな
り、構造もコンパクトで、合理的構造のものが得られ
る。
【0031】また、各蒸成室に導入した蒸気は下部の反
転板の表面に衝突後上昇し、これによって反転板が加熱
されると共に、上昇流の蒸気により可食物を蒸成できる
ため、上昇流の蒸気は古来のせいろ蒸しと同様に可食物
は均一かつ良好に蒸成でき、蒸気は上部の反転板に接触
しても、ほとんど露結が起らず、露結によって水分が生
じても気化されるため、露結による水分の滴下によって
製品品質が全く損なわれることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施例に係る蒸成装置の図3の
A−A線上の縦断面図である。
【図2】図3のA−A線と直交する図4のB−B線上の
縦断面図である。
【図3】図1に示す蒸成装置の裏面図である。
【図4】図1に示す蒸成装置の横断面図である。
【図5】図2の一部の拡大縦断面図である。
【図6】従来例に係るバッチ式蒸成装置の配置図であ
る。
【符号の説明】
10 ハウジング 11 ラック枠 12 収納容器 12a ロ−ラ 13 載置板 14 反転板 15 蒸成室 16 吹出し口 17 蒸気パイプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングの中にラック枠を搬入または
    搬出できるよう配置し、このラック枠内を仕切って上下
    に連続する複数個の蒸成室を形成し、各蒸成室に蒸気を
    供給すべき蒸気パイプの一端を前記ハウジングに固定す
    る一方、蒸気パイプの吹出し口形成部分を各蒸成室内に
    抜差自在に貫通させて成ることを特徴とする菓子その他
    可食物の蒸成装置。
  2. 【請求項2】 前記各蒸成室を仕切る衝突板に蒸気を衝
    突させて加熱して成ることを特徴とする請求項1記載の
    菓子その他可食物の蒸成装置。
  3. 【請求項3】 前記各蒸成室内に可食物の載置板を設
    け、この載置板を金網その他の多孔質板から構成するこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の菓子その他可食物
    の蒸成装置。
  4. 【請求項4】 前記各蒸気パイプを共通パイプを介して
    蒸気源に接続し、前記各蒸気室の蒸成条件を変化できる
    よう構成して成ることを特徴とする請求項1、2又は3
    記載の菓子その他可食物の蒸成装置。
JP23903792A 1992-08-14 1992-08-14 菓子その他可食物の蒸成装置 Expired - Lifetime JPH0677538B2 (ja)

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