JPH0678630B2 - リサイクル緑化基盤形成工法 - Google Patents

リサイクル緑化基盤形成工法

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JPH0678630B2
JPH0678630B2 JP41496590A JP41496590A JPH0678630B2 JP H0678630 B2 JPH0678630 B2 JP H0678630B2 JP 41496590 A JP41496590 A JP 41496590A JP 41496590 A JP41496590 A JP 41496590A JP H0678630 B2 JPH0678630 B2 JP H0678630B2
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人工的に造成された裸
地や、災害で崩壊した山腹又は無機質で劣性土壌の岩盤
等の法面又はゴルフ場における目土、基盤、公園緑化等
に植物を導入して緑化保護する、いわゆる法面緑化工事
に先立って施工する植生基盤を形成するのに、産業廃棄
物や生活廃棄物若しくは公共下水汚泥に、紙を製造する
ときに発生するパルプ滓(ペ−パ−スラッジ)の焼却灰
を高温の状態で加えることるにって法面緑化工事におけ
る植生用の基盤材にリサイクルして活用しようとするも
のである。
【0002】
【従来の技術】現在、地方自治体が抱えている共通の問
題の一つとして、毎日のように大量に発生する産業廃棄
物や生活廃棄物の処理がある。
【0003】その中でも特に、公共下水から発生する汚
泥は年々増加し、その処理としては、燃焼、埋め立て、
海洋投棄などによって行われているが、多額の費用が掛
かると共に、環境破壊や二次公害の恐れもあって深刻な
社会問題となっている。
【0004】そこで、本出願人は先に、特願昭63−2
24131号において、コ−ティング肥料又は堆肥及び
コンニャクの飛粉に、燃える廃棄物の焼却灰を加えて攪
拌混合し、モルタル吹付機を用いてノズル噴射時に水を
加えて地山に所定厚さになるように吹付けて基盤層を形
成したリサイクルによる緑化基盤形成工法を提供した。
【0005】これによって、法面緑化工事において、植
生基盤材を得る手法として従来行われていた、環境破壊
につながる山地の表土や山砂、または品薄とコスト高の
外国産のピ−トモス類を使用する必要がなくなり、而も
従来の基盤材と同様に恒久的な緑化が得られた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本出願人が
提供した上記発明において、植生基盤材用の汚泥コンポ
ストとなる産業廃棄物や公共下水汚泥中には、非健康物
質や重金属類が含有している。現在、埋め立て場所に廃
棄しようとする「金属等を含む産業廃棄物」に係わる判
定基準(総理府令)は次のとおりである。
【0007】
【表1】
【0008】他方、本願出願人が提供した前記発明にお
いて、生育基盤材として利用する汚泥焼却灰中に含まれ
る重金属等の溶出試験結果及び含有量は次のとおりであ
る。
【0009】
【表2】
【0010】
【表3】
【0011】従って、重金属類を含有する焼却灰を利用
した植生基盤材を法面に吹付けて植生基盤層を形成した
後に、台風や豪雨または地震等よる自然災害の発生で植
生基盤層が崩壊流失し、これが水源地または田畑もしく
は養殖池などに流れ込んでそれらを汚染する恐れがある
ものと考えられる。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、従来の
リサイクルによる法面緑化工事において、生育基盤材を
吹付けて植生基盤層を形成したときに、重金属のような
有害物質が外部に溶出しないにようにすると共に、植生
基盤材として保水性、通気性、土質改良効果を利用した
最適な状態で施工できるようにしたことを目的とする。
【0013】本発明は上記の目的を達成するためにリサ
イクル緑化基盤形成工法において、有機質の下水汚泥又
は生活廃棄物若しくは産業廃棄物に、焼却炉から取出し
て間もない高温のパルプ滓の焼却灰を加えて60℃前後に
保持した後、醗酵・熟成して粒状又は粉末化した堆肥を
生産し、この堆肥にコンニャクの精製時に生じる飛び粉
を混合して基盤材を作製し、その基盤材を吹付機に投入
し、コンプレッサの圧縮空気によるノズル噴射時に水を
加えて混合しながら、地表面に所定の厚さの基盤層にな
るように吹付けるようにしたものである。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係るリサイクル緑化基盤形成
工法の実施例を示す。図1は基盤材の生産プラント図、
図2は本発明工法におけるパルプ滓の焼却灰を得る処理
工程を示す系統図である。
【0015】前記の図1において、地表面1に吹付けて
形成した植生基盤層2の基盤材3は、堆肥4とコンニャ
クの飛粉5を混ぜて製造する。そして、前記の堆肥は、
下水汚泥又は生活廃棄物若しくは産業廃棄物等の有機質
の廃棄物6に高温のパルプ滓の焼却灰7を加え、醗酵・
熟成して粒状又は粉末化して生産する。また、前記のパ
ルプ滓の焼却灰7は、製紙工場において紙を製造すると
きに発生し、通常では排泄処理するリグニン・ヘミセル
ロ−ス・ペクチン等のパルプ滓をキルン型焼却炉で焼却
処理して製造するものであり、このパルプ滓の焼却灰
は、含水量がきわめて少なく、水分調整材として有効に
機能する。この焼却炉から取出して間もない高温の焼却
灰を用いるものである。
【0016】図2において、パルプ滓7の焼却灰ができ
るまでの工程概略を示すと、化学パルプ工程と、機械パ
ルプ工程とに分けられる。まず、化学パルプ工程におい
ては、国内や国外から得た木材チップ20を貯溜槽21に一
時貯溜し、次いで木釜22に入れ、釜内で木材チップを薬
品と蒸気で圧力をかけながらどろどろに溶かしてパルプ
化し、洗浄機23で洗って繊維だけを取出し、スクリ−ン
24でゴミを取除き、さらに漂白機25にかけた後、再度ス
クリ−ン26を通して抄紙機27にかけて上質紙用パルプが
できる。一方、機械パルプ工程にあっては、丸太27を貯
木場28に運び、これをドラムバ−カ−29にかけて樹皮を
取除き、次いで砕木機30ですり潰して繊維をばらばらに
し、さらにスクリ−ン31を通して漂白機32でにかけた
後、再度スクリ−ン33に通して抄紙機34にかけて新聞紙
用パルプができる。前記の抄紙機27、34から滓となって
出た木質系繊維は、クラリファイヤ−35を通り、次いで
脱水機36に送り、最後にキルン型焼却炉37でパルプ滓を
燃焼してその焼却灰が排出される。
【0017】次に、前記堆肥4の具体的製造工程は次の
とおりである。例えば有機質の公共下水汚泥6を醗酵槽
を備えている醗酵機8に投入し、これと一緒に前記の焼
却炉から取出して間もない 100℃以上ある高温のパルプ
滓の焼却灰7を投入すると、前記の汚泥と混合され、そ
の汚泥の低温により、熱交換作用で温度が下がるが、少
なくとも60℃前後を保って完全熟成させることにより、
比較的さらさらした砂粒状の堆肥4が得られる。そし
て、この堆肥は、有機質であって、肥料成分(N.P.
Kその他のミネラル) を含有し、また酸性土壌の中和す
る機能もあり、土壌改良効果を発揮する。前記の高温の
パルプ滓焼却灰7を汚泥等と混合することは、醗酵熱と
して利用でき、醗酵の促進が図れることと、併せて従来
方法では、醗酵熱を保持するためにバ−ナ−を使用して
いたが、温度調整としてバ−ナ−を必要としない。さら
に、パルプ滓の焼却灰7は、有機炭素が10%から15%程
度含まれていて、脱臭作用又は重金属等非健康物質の吸
着による流失防止作用を成している。
【0018】次に、下水汚泥は、公共の下水道から生じ
るヘドロその他の生の泥土物を主とし、また生活廃棄物
は、家庭から出る野菜・魚の調理屑、その他の生ゴミ
類、さらに産業廃棄物は、業務用に扱う大量の魚介類、
畜肉類の加工残滓等がある。に処理されたものが適当で
ある。図中、9は堆肥4に、コンニャクの飛粉5を加え
て攪拌する混合機、10は前記混合機9によって得た吹付
基盤材3を吹付けるためのモルタル吹付機、11は吹付基
盤材3を吹付ホ−ス12の先端ノズル部13に圧送するため
のコンプレッサ、14はノズル部において、水ホ−ス12′
を通じて貯水タンク15に水を加えるための動力噴霧機、
16は吹付機10へのベルトコンベヤ用及び動力噴霧機17の
駆動用発電機、18は水源19から汲水する揚水ポンプであ
る。前記のコンニャクの飛粉は、植物性の粘着材であっ
て、吹付材料の安定効果があると共に、肥料効果も兼ね
備えたものである。
【0019】本発明の施工にあたり、堆肥をベルトコン
ベヤ又はショベル等によって混合機9に投入し、さら
に、コンニャクの飛粉5を投入して混合機内で攪拌す
る。法面の吹付け面積=100 平方m、吹付け厚さt=10
cmにおける配合は、次のとおりである。 (使用材料) (数 量) ○ 堆肥(パルプ滓焼却灰と有機質汚泥 の混合醗酵・熟成物) 15,300.0 l ○ コンニャクの飛粉(ピ−エムザイ=登録商標)255.0 kg
【0020】上記の配合割合によって得た吹付基盤材を
ベルトコンベヤでモルタル吹付機10に投入し、コンプレ
ッサ11の圧搾空気によってノズル部13に圧送し、同時に
水源9 から水を別の水ホ−ス12′を通じて前記ノズル部
に送り、吹付基盤材3と一緒に地山1に吹付けて植生基
盤層2を形成する。前記の植生基盤層2は、用途に応じ
て、その植生基盤層の表面に緑化ネットを張設したもの
(特公昭62−21937号「特許第1416457
号」)や、排水処理工法(特公昭62−1050号「特
許第1396451号)、(特公平1−4012号「特
許第1522804号」)及び丸太伏せ工法(特開昭6
2−182316号) のそれぞれの施工に適用すること
ができる。
【0021】
【発明の効果】本発明は上記の構成であるから、有機質
の公共下水汚泥や産業廃棄物や生活廃棄物に、高温のパ
ルプ滓を加えた後、醗酵及び熟成して粒状又は粉末化し
た得た堆肥により、従来植生基盤材として用いられてい
た、黒土や山砂又は外国産ピ−トモスを採取調達する必
要がなくなり、環境破壊の防止と品質の安定が図れ、且
つ施工コストの低減を図ることができる。
【0022】次に、本発明における堆肥には、パルプ滓
の焼却灰が混合されていることにより水分調整材の効果
及び醗酵促進並びに脱臭作用等の効果がある。すなわ
ち、パルプ滓の焼却灰は、含水量がきわめて少なく、水
分調整材として有効に発揮する。また、 100℃以上の高
温の焼却灰を低温の有機質汚泥や生活廃棄物若しくは産
業廃棄物と混合することによって、前記パルプの焼却熱
は熱交換作用で温度が下がるが、少なくとも60℃前後を
保持できるように設定したことにより、醗酵熱として利
用でき、醗酵の促進が図れることと、併せて従来では温
度調整のために用いていたガスバ−ナ−を使用しないで
済むから、そのガスバ−ナ−の炎が汚泥に触れてその近
傍の微生物を死滅させていたものが、その死滅を防止す
ることによって、醗酵や生産された基盤材用の堆肥効果
が高い。
【0023】さらに、パルプ滓の焼却灰は、焼却炉から
取出して間もない高温の状態で大量に使用するから、パ
ルプ滓の焼却灰の廃棄処理が不要となり、その廃棄処理
のための一時貯溜設備の設置や人手が不要となって一石
二鳥の効果がある。
【0024】また、パルプ滓の焼却灰は、有機炭素が10
%から15%程度含まれているので、脱臭作用や重金属等
非健康物質の吸着による流失防止作用および緑化の基盤
材としての有効性を高めることなど、粉炭と同様な効果
があるので、別途に粉炭を混入する必要がない。
【0025】さらに、前記の堆肥にコンニャクの精製時
に生じる飛粉を混合して基盤材を作製し、その基盤材を
吹付機に投入し、コンプレッサの圧縮空気によるノズル
噴射時に水を加えて混合しながら、地表面に所定の厚さ
になるように吹付けることにより、法面緑化の基盤作り
は、一度施工すればよく、重金属類の蓄積濃縮はなくな
り、肥料の成分も植生には充足しているから緑地の育成
に最適である。
【0026】そして、基盤材を形成するのに従来のよう
に、山砂及び黒土又は土壌改良材としてピ−トモス及び
その類似物の使用の代わりに、有機質の下水汚泥その他
の廃棄物に対して、通気性を有して酸素供給が十分に行
われるパルプ滓の焼却灰を加えて醗酵・熟成して堆肥を
作製し、これにコンニャクの飛粉を加えることによって
得られる。そして、前記の基盤材をモルタル吹付機に投
入して混合し、そのノズル噴射機械を用いて、そのノズ
ル噴射時に水を混合しながら法面に所定の厚さに吹付け
ることにより、緑化に有効な基盤層が得られる。
【0027】しかも、有機質の産業廃棄物、生活廃棄物
を法面緑化工事における植生基盤の形成に有効利用でき
ることはもち論のこと、公共下水道から発生する生汚泥
の処理も無駄なく消化することができる。しかも、それ
らの廃棄処分に困窮していた問題も解決し、用途の拡大
も図れ、この種のリサイクル緑化基盤形成方法として新
規有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】基盤材生産プラント図である。
【図2】パルプ滓の焼却灰を得る処理工程を示す系統図
である。
【符号の説明】
1 地山 2 植生基盤層 3 基盤材 4 堆肥 5 飛粉 6 有機質の廃棄物 7 パルプ滓の焼却灰 8 醗酵機 9 混合機 10 吹付機 11 コンプレッサ− 12 吹付ホ−ス 13 ノズル部(1)
【表1】 (2)
【表2】 (3)
【表3】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機質の下水汚泥又は生活廃棄物若しく
    は産業廃棄物に焼却炉から取出して間もない高温のパル
    プ滓の焼却灰を加えて60℃前後を保持した後、醗酵・熟
    成して粒状又は粉末化した堆肥を生産し、この堆肥にコ
    ンニャクの精製時に生じる飛粉を混合して基盤材を作製
    し、その基盤材を吹付機に投入し、コンプレッサの圧縮
    空気によるノズル噴射時に水を加えて混合しながら、地
    表面に所定の厚さの基盤層になるように吹付けることを
    特徴とするリサイクル緑化基盤形成工法。
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