JPH068040B2 - 複合鋼板 - Google Patents
複合鋼板Info
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- JPH068040B2 JPH068040B2 JP24059785A JP24059785A JPH068040B2 JP H068040 B2 JPH068040 B2 JP H068040B2 JP 24059785 A JP24059785 A JP 24059785A JP 24059785 A JP24059785 A JP 24059785A JP H068040 B2 JPH068040 B2 JP H068040B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は相互の鋼板が二種のエチレン系共重合体の架橋
物の肉薄物によって接着されていることを特徴とする複
合鋼板に関する。さらにくわしくは、相互の鋼板が(A)
少なくともエチレン単位とカルボン酸単位、ジカルボン
酸単位、その無水物単位およびそのハーフエステル単位
からなる群からえらばれた少なくとも一種の単位とを有
するエチレン共重合体ならびに(B)少なくともエチレン
単位とヒドロキシル単位、アミノ単位およびグリシジル
単位からなる群からえらばれた少なくとも一種の単位と
を有するエチレン共重合体と未架橋の混合物またはその
架橋物の肉薄物によって接着されていることを特徴とす
る複合鋼板に関するものであり、耐熱性にすぐれた複合
鋼板を提供することを目的とするものである。
物の肉薄物によって接着されていることを特徴とする複
合鋼板に関する。さらにくわしくは、相互の鋼板が(A)
少なくともエチレン単位とカルボン酸単位、ジカルボン
酸単位、その無水物単位およびそのハーフエステル単位
からなる群からえらばれた少なくとも一種の単位とを有
するエチレン共重合体ならびに(B)少なくともエチレン
単位とヒドロキシル単位、アミノ単位およびグリシジル
単位からなる群からえらばれた少なくとも一種の単位と
を有するエチレン共重合体と未架橋の混合物またはその
架橋物の肉薄物によって接着されていることを特徴とす
る複合鋼板に関するものであり、耐熱性にすぐれた複合
鋼板を提供することを目的とするものである。
従来の技術 自動車の外装材、エンジン周辺の機器、高速回転機器、
さらに衝撃作用をともなう設備などに使われている鋼板
は、軽量化、防振性向上、耐熱性向上などの目的で、二
枚の鋼板の間に熱可塑性樹脂を中間層として介在させた
後、加熱・圧着させて得られる複合鋼板が用いられるよ
うになっている。しかし、この種の複合鋼板は、スポッ
ト溶接やシーム溶接などで鋼板が加熱されると、中間層
として介在する熱可塑性樹脂が流動性が帯び、外部から
のわずかの圧力によって当初の中間層の厚みを確保する
ことができず、樹脂が外部へ流れ出すこともあるなどの
欠点があり、使用条件が著しく限定されている。また、
両鋼板と樹脂との接着性がほとんど存在しないため上記
加熱作用、さらにわずかな曲げ加工などによって鋼板と
樹脂層が剥離し、そのすき間から水などが混入して腐食
が発生することによって強度低下の原因となっている。
すなわち、従来の一般に使用されているポリオレフィ
ン、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネートなど
のポリマーでは200℃前後の温度でわずかな塑性変形に
耐えることが難しい。また、接着性を向上するために鋼
板にエポキシ系樹脂などの耐熱接着剤を用いても、鋼板
と樹脂とを同時に接着することは困難であり、充分な接
着性を得るためにいずれかにあらかじめプライマーなど
の塗布、樹脂の表面の処理(たとえば、プラマ処理)な
どの複雑な工程が必要な場合もあり、コストアップおよ
び使用範囲の限定などの問題点がある。
さらに衝撃作用をともなう設備などに使われている鋼板
は、軽量化、防振性向上、耐熱性向上などの目的で、二
枚の鋼板の間に熱可塑性樹脂を中間層として介在させた
後、加熱・圧着させて得られる複合鋼板が用いられるよ
うになっている。しかし、この種の複合鋼板は、スポッ
ト溶接やシーム溶接などで鋼板が加熱されると、中間層
として介在する熱可塑性樹脂が流動性が帯び、外部から
のわずかの圧力によって当初の中間層の厚みを確保する
ことができず、樹脂が外部へ流れ出すこともあるなどの
欠点があり、使用条件が著しく限定されている。また、
両鋼板と樹脂との接着性がほとんど存在しないため上記
加熱作用、さらにわずかな曲げ加工などによって鋼板と
樹脂層が剥離し、そのすき間から水などが混入して腐食
が発生することによって強度低下の原因となっている。
すなわち、従来の一般に使用されているポリオレフィ
ン、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネートなど
のポリマーでは200℃前後の温度でわずかな塑性変形に
耐えることが難しい。また、接着性を向上するために鋼
板にエポキシ系樹脂などの耐熱接着剤を用いても、鋼板
と樹脂とを同時に接着することは困難であり、充分な接
着性を得るためにいずれかにあらかじめプライマーなど
の塗布、樹脂の表面の処理(たとえば、プラマ処理)な
どの複雑な工程が必要な場合もあり、コストアップおよ
び使用範囲の限定などの問題点がある。
発明が解決しようとする問題点 以上のことから、本発明はこれらの欠点(問題点)がな
く、すなわち簡易な方法によって鋼板と介在にする熱可
塑性樹脂層との接着性がすぐれているばかりでなく、耐
熱性が良好な複合鋼板を得ることである。
く、すなわち簡易な方法によって鋼板と介在にする熱可
塑性樹脂層との接着性がすぐれているばかりでなく、耐
熱性が良好な複合鋼板を得ることである。
問題点を解決するための手段および作用 本発明にしたがえば、これらの問題点は、相互の鋼板が
(A)「少なくともエチレンとカルボン酸単位、ジカルボ
ン酸単位、その無水物単位およびハーフエステル単位か
らなる群からえらばれた少なくとも一種の単位とからな
り、かつエチレン単位の含有量が30〜99.5重量%である
エチレン系共重合体」〔以下「エチレン系共重合体(A)
と云う〕1〜99重量%ならびに(B)「少なくともエチレ
ン単位とヒドロキシル単位、アミノ単位およびグリシジ
ル単位からなる群からえらばれた少なくとも一種の単位
とからなり、かつエチレン単位の含有量が30〜99.5重量
%であるエチレン系共重合体」〔以下「エチレン系共重
合体(B)と云う〕99〜1重量%である混合物の架橋物の
肉薄物によって接着されていることを特徴とする複合鋼
板、 によって解決することができる。以下、本発明を具体的
に説明する。
(A)「少なくともエチレンとカルボン酸単位、ジカルボ
ン酸単位、その無水物単位およびハーフエステル単位か
らなる群からえらばれた少なくとも一種の単位とからな
り、かつエチレン単位の含有量が30〜99.5重量%である
エチレン系共重合体」〔以下「エチレン系共重合体(A)
と云う〕1〜99重量%ならびに(B)「少なくともエチレ
ン単位とヒドロキシル単位、アミノ単位およびグリシジ
ル単位からなる群からえらばれた少なくとも一種の単位
とからなり、かつエチレン単位の含有量が30〜99.5重量
%であるエチレン系共重合体」〔以下「エチレン系共重
合体(B)と云う〕99〜1重量%である混合物の架橋物の
肉薄物によって接着されていることを特徴とする複合鋼
板、 によって解決することができる。以下、本発明を具体的
に説明する。
(A)エチレン系共重合体(A) 本発明において使われるエチレン系共重合体(A)は少な
くともエチレン単位と「カルボン酸単位、ジカルボン酸
単位、その無水物単位およびそのハーフエステル単位か
らなる群からえらばれた少なくとも一種の単位」〔以下
「コモノマー成分(1)」と云う〕とからなり、そのエチ
レン単位を30〜99.5重量%含有するエチレン系共重合体
である。
くともエチレン単位と「カルボン酸単位、ジカルボン酸
単位、その無水物単位およびそのハーフエステル単位か
らなる群からえらばれた少なくとも一種の単位」〔以下
「コモノマー成分(1)」と云う〕とからなり、そのエチ
レン単位を30〜99.5重量%含有するエチレン系共重合体
である。
このエチレン系共重合体(A)少なくとも第二成分(A)と
して構成するために下記のモノマーとを共重合させるこ
とによって得ることができる共重合体およびこれらと他
のモノマーとの多元系共重合体ならびにこれらの共重合
体中の酸無水物基を加水分解および/もしくはアルコー
ル変性させることによって得られるものがあげられる。
して構成するために下記のモノマーとを共重合させるこ
とによって得ることができる共重合体およびこれらと他
のモノマーとの多元系共重合体ならびにこれらの共重合
体中の酸無水物基を加水分解および/もしくはアルコー
ル変性させることによって得られるものがあげられる。
このモノマーの代表例としては、アクリル酸、メタクリ
ル酸およびエタクリル酸のごとき炭素数が多くとも25個
の不飽和モノカルボン酸ならびに無水マレイン酸、テト
ラヒドロ無水フタル酸、マレオ無水ピマル酸、4−メチ
ルシクロヘキサン−4−エン−1,2−無水カルボン酸
およびビシクロ(2,2,1)−ヘプタ−5−エン−2,3−ジ
カルボン酸無水物のごとき炭素数が4〜50個の不飽和ジ
カルボン酸無水物があげられる。
ル酸およびエタクリル酸のごとき炭素数が多くとも25個
の不飽和モノカルボン酸ならびに無水マレイン酸、テト
ラヒドロ無水フタル酸、マレオ無水ピマル酸、4−メチ
ルシクロヘキサン−4−エン−1,2−無水カルボン酸
およびビシクロ(2,2,1)−ヘプタ−5−エン−2,3−ジ
カルボン酸無水物のごとき炭素数が4〜50個の不飽和ジ
カルボン酸無水物があげられる。
また、その他のモノマーとして、メチル(メタ)アクリ
レート、エチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシメチ
ル(メタ)アクリレートおよびフマル酸ジエチルのごと
き炭素数が多くとも30(好適には、10個以上)の不飽和
カルボン酸エステルならびに酢酸ビニルおよびプロピオ
ン酸ビニルのごとき炭素数が多くとも30個のビニルエス
テルがあげられる。
レート、エチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシメチ
ル(メタ)アクリレートおよびフマル酸ジエチルのごと
き炭素数が多くとも30(好適には、10個以上)の不飽和
カルボン酸エステルならびに酢酸ビニルおよびプロピオ
ン酸ビニルのごとき炭素数が多くとも30個のビニルエス
テルがあげられる。
以上のエチレン系共重合体(A)のうち、エチレンと不飽
和ジカルボン酸無水物との共重合体またはこれらと不飽
和ジカルボン酸エステルおよび/もしくはビニルエステ
ルとの多元系共重合体を加水分解および/またはアルコ
ールによる変性させることによってこれらの共重合体の
ジカルボン酸無水物単位をジカルボン酸単位またはハー
フエステル単位に換えることができる。本発明において
は前記共重合体または多元系重合体の不飽和ジカルボン
酸無水物単位の一部または全部をジカルボン酸単位また
はハーフエステル単位にかえることによって得られるエ
チレン系共重合体(A)も好んで使用することができる。
和ジカルボン酸無水物との共重合体またはこれらと不飽
和ジカルボン酸エステルおよび/もしくはビニルエステ
ルとの多元系共重合体を加水分解および/またはアルコ
ールによる変性させることによってこれらの共重合体の
ジカルボン酸無水物単位をジカルボン酸単位またはハー
フエステル単位に換えることができる。本発明において
は前記共重合体または多元系重合体の不飽和ジカルボン
酸無水物単位の一部または全部をジカルボン酸単位また
はハーフエステル単位にかえることによって得られるエ
チレン系共重合体(A)も好んで使用することができる。
加水分解を実施するには、前記エチレン系共重合体(A)
を該共重合体を溶解する有機溶媒(たとえば、トルエ
ン)中で触媒(たとえば、三級アミン)の存在下で80〜
100℃の温度において水と0.5〜10時間(好ましく
は、2〜6時間、好適には、3〜6時間)反応させた
後、酸で中和させることによって得ることができる。
を該共重合体を溶解する有機溶媒(たとえば、トルエ
ン)中で触媒(たとえば、三級アミン)の存在下で80〜
100℃の温度において水と0.5〜10時間(好ましく
は、2〜6時間、好適には、3〜6時間)反応させた
後、酸で中和させることによって得ることができる。
アルコール変性を実施するには、前記エチレン系共重合
体(A)を後記の溶液法または混練法によって得ることが
できる。
体(A)を後記の溶液法または混練法によって得ることが
できる。
溶液法は加水分解の場合と同様な有機溶媒中で前記の触
媒の存在下または不存在下(不存在下では反応が遅い)
で使われるアルコールの還流温度で2分ないし5時間
(望ましくは2分ないし2時間、好適に15分ないし1時
間)反応させる方法である。
媒の存在下または不存在下(不存在下では反応が遅い)
で使われるアルコールの還流温度で2分ないし5時間
(望ましくは2分ないし2時間、好適に15分ないし1時
間)反応させる方法である。
一方、混練法は前記エチレン系共重合体(A)100重量部に
対して通常0.01〜1.0重量部(好ましくは、0.05〜
0.5重量部)の第三級アミンおよび該共重合体中のジ
カルボン酸単位に対して一般には0.1〜3.0倍モル
(望ましくは、1.0〜2.0倍モル)の飽和アルコー
ルをエチレン系共重合体(A)の融点以上であるが、用い
られるアルコールの沸点以下において、通常ゴムおよび
合成樹脂の分野において使われているバンバリーミキサ
ー、押出機などの混練機を使用して数分ないし数十分
(望ましくは、10分ないし30分)混練させながら反応す
る方法である。
対して通常0.01〜1.0重量部(好ましくは、0.05〜
0.5重量部)の第三級アミンおよび該共重合体中のジ
カルボン酸単位に対して一般には0.1〜3.0倍モル
(望ましくは、1.0〜2.0倍モル)の飽和アルコー
ルをエチレン系共重合体(A)の融点以上であるが、用い
られるアルコールの沸点以下において、通常ゴムおよび
合成樹脂の分野において使われているバンバリーミキサ
ー、押出機などの混練機を使用して数分ないし数十分
(望ましくは、10分ないし30分)混練させながら反応す
る方法である。
以上のアルコールによる変性において使用される飽和ア
ルコールは炭素数は1〜12個の直鎖状または分岐鎖状の
飽和アルコールであり、メチルアルコール、エチルアル
コール、一級ブチルアルコールがあげられる。
ルコールは炭素数は1〜12個の直鎖状または分岐鎖状の
飽和アルコールであり、メチルアルコール、エチルアル
コール、一級ブチルアルコールがあげられる。
以上の加水分解の場合でも、アルコールによる変性の場
合でも、ジカルボン酸への転化率およびハーフエステル
化率は、いずれも0.5〜100%であり、10.0〜100%が
望ましい。
合でも、ジカルボン酸への転化率およびハーフエステル
化率は、いずれも0.5〜100%であり、10.0〜100%が
望ましい。
このエチレン系共重合体(A)中のエチレン単位は30〜9
9.5重量%であり、30〜99.0重量%が好ましく、特に35
〜99.0重量%が好適である。また、該共重合体中に占め
るカルボン酸単位、その無水物単位およびハーフエステ
ル単位の割合はそれらの合計量として0.1〜70重量%
あり、0.5〜70重量%が望ましく、とりわけ0.5〜
60重量%が好適である。このエチレン系共重合体(A)中
に占めるカルボン酸単位、その無水物単位およびハーフ
エステル単位の割合が0.1重量%未満のエチレン系重
合体を使用するならば、後記のエチレン系共重合体(B)
と加熱させて架橋するさい、架橋が不完全であるのみな
らず、金属層との密着性がよくない。一方、70重量%を
越えても本発明の特徴は発現するが、70重量%を越える
必要はなく、製造上および経済上好ましくない。
9.5重量%であり、30〜99.0重量%が好ましく、特に35
〜99.0重量%が好適である。また、該共重合体中に占め
るカルボン酸単位、その無水物単位およびハーフエステ
ル単位の割合はそれらの合計量として0.1〜70重量%
あり、0.5〜70重量%が望ましく、とりわけ0.5〜
60重量%が好適である。このエチレン系共重合体(A)中
に占めるカルボン酸単位、その無水物単位およびハーフ
エステル単位の割合が0.1重量%未満のエチレン系重
合体を使用するならば、後記のエチレン系共重合体(B)
と加熱させて架橋するさい、架橋が不完全であるのみな
らず、金属層との密着性がよくない。一方、70重量%を
越えても本発明の特徴は発現するが、70重量%を越える
必要はなく、製造上および経済上好ましくない。
また、前記不飽和カルボン酸エステルおよび/またはビ
ニルエステルを含む多元系応重合体を使用する場合、そ
れらの合計量として通常多くとも70重量%であり、60重
量%以下が好ましい。不飽和ジカルボン酸エステルおよ
び/またはビニルエステルの共重合体割合が70重量%を
越えたエチレン系共重合体を用いると、該共重合体の軟
化点が高くなり、150℃以下の温度において流動性が損
われるために望ましくないのみならず、経済上について
も好ましくない。
ニルエステルを含む多元系応重合体を使用する場合、そ
れらの合計量として通常多くとも70重量%であり、60重
量%以下が好ましい。不飽和ジカルボン酸エステルおよ
び/またはビニルエステルの共重合体割合が70重量%を
越えたエチレン系共重合体を用いると、該共重合体の軟
化点が高くなり、150℃以下の温度において流動性が損
われるために望ましくないのみならず、経済上について
も好ましくない。
(B)エチレン系共重合体(B) また、本発明において用いられるエチレン系共重合体
(B)は少なくともエチレン単位と「ヒドロキシル単位、
アミノ単位およびグリシジル単位からなる群からえらば
れた少なくとも一種の単位」〔以下「コモノマー成分
(2)」と云う〕とからなり、そのエチレン単位を30〜9
9.5重量%含有するエチレン系共重合体である。
(B)は少なくともエチレン単位と「ヒドロキシル単位、
アミノ単位およびグリシジル単位からなる群からえらば
れた少なくとも一種の単位」〔以下「コモノマー成分
(2)」と云う〕とからなり、そのエチレン単位を30〜9
9.5重量%含有するエチレン系共重合体である。
このエチエン系重合体(B)は少なくともエチレンとコモ
ノマー成分(2)として構成するために下記のモノマーと
を共重合させることによって得ることができる共重合体
およびこれらと他のモノマーとの多元系共重合体ならび
にエチレンとビニルエステル(とりわけ、酢酸ビニル)
との共重合体をけん化させることによって得られるけん
化物があげられる。
ノマー成分(2)として構成するために下記のモノマーと
を共重合させることによって得ることができる共重合体
およびこれらと他のモノマーとの多元系共重合体ならび
にエチレンとビニルエステル(とりわけ、酢酸ビニル)
との共重合体をけん化させることによって得られるけん
化物があげられる。
このモノマーとしては、下記の一般式で示されるグリシ
ジルアルキル(メタ)アクリレート、ヒドロキシアルキ
ル(メタ)アクリレート(アルキル基の炭素数は通常1
〜25個)、炭素数が3〜25個のα−アルケニルアルコー
ルならびに炭素数が2〜25個のα−アミンおよび一級ま
たは二級のアミノアルキル(メタ)アクリレート(アル
キル基)の炭素数は通常1〜25個)があげられる。
ジルアルキル(メタ)アクリレート、ヒドロキシアルキ
ル(メタ)アクリレート(アルキル基の炭素数は通常1
〜25個)、炭素数が3〜25個のα−アルケニルアルコー
ルならびに炭素数が2〜25個のα−アミンおよび一級ま
たは二級のアミノアルキル(メタ)アクリレート(アル
キル基)の炭素数は通常1〜25個)があげられる。
(ここにR1はHまたはメチル基であり、またR2は炭
素数が1〜12個の直鎖状またな分岐アルキル基である)
このモノマーの代表例としては、プテントリカルボン酸
モノグリシジルエステル、グリシジルメタアクリレー
ト、グリシジルアクリレート、グリシジルエタアクリレ
ート、イタコン酸グリシジルエステル、ヒドロキシメチ
ル(メタ)アクリレート、ヒドロシキメチル(メタ)ア
クリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ヒドロキ
シヘキシル(メタ)アクリレート、アリル(allyl)ア
ルコール、アリル(allyl)アミンおよびアミノエチル
(メタ)アクリレートがあげられる。
素数が1〜12個の直鎖状またな分岐アルキル基である)
このモノマーの代表例としては、プテントリカルボン酸
モノグリシジルエステル、グリシジルメタアクリレー
ト、グリシジルアクリレート、グリシジルエタアクリレ
ート、イタコン酸グリシジルエステル、ヒドロキシメチ
ル(メタ)アクリレート、ヒドロシキメチル(メタ)ア
クリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ヒドロキ
シヘキシル(メタ)アクリレート、アリル(allyl)ア
ルコール、アリル(allyl)アミンおよびアミノエチル
(メタ)アクリレートがあげられる。
また、他のモノマーとしては、前記不飽和カルボン酸エ
ステルおよびビニルエステルがあげられる。
ステルおよびビニルエステルがあげられる。
このエチレン系共重合体(B)中のエチレン単位は30〜9
9.5重量%であり、30〜99.0重量%が望ましく、とりわ
け35〜99.0重量%が好適である。また、該共重合体中に
占めるヒドロキシル単位、アミノ単位およびグリシジル
単位の割合は前記のエチレン系共重合体(A)の場合と同
じ理由で0.1〜70重量%であり、0.5〜70重量%が
好ましく、特に0.5〜60重量%が好適である。さら
に、前記不飽和カルボン酸エステルおよび/またはビニ
ルエステルを含む多元系共重合体を用いる場合、前記エ
チレン系共重合体(A)の場合と同じ理由でそれらの合計
量として一般には多くとも70重量%であり、とりわけ60
重量%以下が望ましい。
9.5重量%であり、30〜99.0重量%が望ましく、とりわ
け35〜99.0重量%が好適である。また、該共重合体中に
占めるヒドロキシル単位、アミノ単位およびグリシジル
単位の割合は前記のエチレン系共重合体(A)の場合と同
じ理由で0.1〜70重量%であり、0.5〜70重量%が
好ましく、特に0.5〜60重量%が好適である。さら
に、前記不飽和カルボン酸エステルおよび/またはビニ
ルエステルを含む多元系共重合体を用いる場合、前記エ
チレン系共重合体(A)の場合と同じ理由でそれらの合計
量として一般には多くとも70重量%であり、とりわけ60
重量%以下が望ましい。
前記エチレン系共重合体(A)およびエチレン系共重合体
(B)のメルトインデックス(JIS K-7210にしたがい、条
件4で測定、以下、「M.I.」と云う)は一般には0.001
〜1000g/10分であり、0.05〜500g/10分が好まし
く、特に0.1〜500g/10分が好適である。M.I.が0.0
1g/10分未満のこれらのエチレン系共重合体を用いる
と、これらの共重合体を混合するさい均一状に混合させ
ることが難しいのみならず、成形性もよくない。
(B)のメルトインデックス(JIS K-7210にしたがい、条
件4で測定、以下、「M.I.」と云う)は一般には0.001
〜1000g/10分であり、0.05〜500g/10分が好まし
く、特に0.1〜500g/10分が好適である。M.I.が0.0
1g/10分未満のこれらのエチレン系共重合体を用いる
と、これらの共重合体を混合するさい均一状に混合させ
ることが難しいのみならず、成形性もよくない。
これらのエチレン系共重合体のうち、共重合方法によっ
て製造する場合では、通造500〜2500Kg/cm2と高圧下で1
20〜260℃の温度で速鎖移動剤(たとえば、有機過酸化
物)の存在下でエチレンと第二成分(A)もしくは第二成
分(B)またはこれらと他の成分とを共重合させることに
よって得ることができ、それらの製造方法についてはよ
く知られているものである。また、前記エチレン系共重
合体(A)のうち加水分解および/アルコールによる変性
によって製造する方法ならびにエチレン系共重合体(B)
のうちけん化方法によって製造する方法についてもよく
知られている方法である。
て製造する場合では、通造500〜2500Kg/cm2と高圧下で1
20〜260℃の温度で速鎖移動剤(たとえば、有機過酸化
物)の存在下でエチレンと第二成分(A)もしくは第二成
分(B)またはこれらと他の成分とを共重合させることに
よって得ることができ、それらの製造方法についてはよ
く知られているものである。また、前記エチレン系共重
合体(A)のうち加水分解および/アルコールによる変性
によって製造する方法ならびにエチレン系共重合体(B)
のうちけん化方法によって製造する方法についてもよく
知られている方法である。
(C)混合物の製造 (1)混合割合 本発明の混合物を製造するにあたり、得られる混合物中
のエチレン系共重合体(A)とエチレン系共重合体(B)の
合計量(総和)に占めるエチレン系共重合体(A)の混合
割合1〜99重量%〔すなわち、エチレン系共重合体(B)
の混合割合99〜1重量%〕であり、5〜95重量%が望ま
しく、とりわけ10〜90重量%が好適である。エチレン系
共重合体(A)とエチレン系共重合体(B)の合計量中に占
めるエチレン系共重合体(A)の混合割合が1重量%未満
でも、99重量%を越える場合でも、混合物を後記の方法
で架橋させるさいに架橋が不充分であり、たとえば後記
の金属の成形物との接着性がよくない。
のエチレン系共重合体(A)とエチレン系共重合体(B)の
合計量(総和)に占めるエチレン系共重合体(A)の混合
割合1〜99重量%〔すなわち、エチレン系共重合体(B)
の混合割合99〜1重量%〕であり、5〜95重量%が望ま
しく、とりわけ10〜90重量%が好適である。エチレン系
共重合体(A)とエチレン系共重合体(B)の合計量中に占
めるエチレン系共重合体(A)の混合割合が1重量%未満
でも、99重量%を越える場合でも、混合物を後記の方法
で架橋させるさいに架橋が不充分であり、たとえば後記
の金属の成形物との接着性がよくない。
(2)混合方法 この混合物を製造するにはエチレン系共重合体(A)とエ
チレン系共重合体(B)とを均一に混合させればよい。混
合方法としてはオフフィン系重合体の分野において一般
に行なわれているヘンシェルミキサーのごとき混合機を
使ってドライブレンドしてもよく、バンバリー、押出機
およびロールミルのごとき混合機を用いて溶融混練させ
る方法があげられる。このさい、あらかじめドライブレ
ンドし、得られる混合物を溶融混練させることによって
より均一な混合物を得ることができる。溶融混練するさ
い、エチレン系共重合体(A)とエチレン系共重合体(B)
とが実質に架橋反応しないことが必要である(かりに架
橋すると、得られる混合物を後記のように成形加工する
さいに成形性が悪くなるばかりでなく、目的とする成形
物の形状や成形物を架橋する場合に耐熱性を低下させる
などの原因となるために好ましくない)。このことか
ら、溶融混練する温度は使われるエチレン系重合体の種
類および粘度にもよるが、室温(20℃)ないし150℃が
望ましく140℃以下が好適である。
チレン系共重合体(B)とを均一に混合させればよい。混
合方法としてはオフフィン系重合体の分野において一般
に行なわれているヘンシェルミキサーのごとき混合機を
使ってドライブレンドしてもよく、バンバリー、押出機
およびロールミルのごとき混合機を用いて溶融混練させ
る方法があげられる。このさい、あらかじめドライブレ
ンドし、得られる混合物を溶融混練させることによって
より均一な混合物を得ることができる。溶融混練するさ
い、エチレン系共重合体(A)とエチレン系共重合体(B)
とが実質に架橋反応しないことが必要である(かりに架
橋すると、得られる混合物を後記のように成形加工する
さいに成形性が悪くなるばかりでなく、目的とする成形
物の形状や成形物を架橋する場合に耐熱性を低下させる
などの原因となるために好ましくない)。このことか
ら、溶融混練する温度は使われるエチレン系重合体の種
類および粘度にもよるが、室温(20℃)ないし150℃が
望ましく140℃以下が好適である。
この「実質的に架橋しない」の目安として、「沸騰トル
エン中で3時間抽出処理した後、径が0.1ミクロン以
上である残査」(以下「抽出残査」と云う)が一般には
15重量%以下であることが好ましく、10重量%以下が好
適であり、5重量%以下が最適である。
エン中で3時間抽出処理した後、径が0.1ミクロン以
上である残査」(以下「抽出残査」と云う)が一般には
15重量%以下であることが好ましく、10重量%以下が好
適であり、5重量%以下が最適である。
この混合物を製造するにあたり、オルフィン系重合体の
分野において一般に使われている酸素、光(紫外線)お
よび熱に対する安定剤、金属劣化防止剤、難燃化剤、電
気的特性改良剤、帯電防止剤、滑剤、加工性改良剤なら
びに粘着性改良剤のごとき添加剤を本発明の肉薄物が有
する特性(物性)をそこなわない範囲で添加してもよ
い。さらに、エポキシ系化合物、p−トルエンスルホン
酸およびAl−イソプロポキシドのごとき架橋促進剤を添
加させることによって前記のごとくエチレン系共重合体
(A)とエチレン系共重合体(B)との架橋を一層完結させ
ることができる。添加量はこれらの樹脂100重量部に対
して通常多くとも0.1重量部(好適には0.01〜0.05重
量部)である。さらに、アルミナ、窒化ケイ素のごとき
絶縁性を有するセラミックを添加させることによって絶
縁性を改良することも可能である。さらに、無機粉末状
物、ガラス繊維、ガラスビーズなどを充填させることに
よって本発明の機能を一層向上させることができる。
分野において一般に使われている酸素、光(紫外線)お
よび熱に対する安定剤、金属劣化防止剤、難燃化剤、電
気的特性改良剤、帯電防止剤、滑剤、加工性改良剤なら
びに粘着性改良剤のごとき添加剤を本発明の肉薄物が有
する特性(物性)をそこなわない範囲で添加してもよ
い。さらに、エポキシ系化合物、p−トルエンスルホン
酸およびAl−イソプロポキシドのごとき架橋促進剤を添
加させることによって前記のごとくエチレン系共重合体
(A)とエチレン系共重合体(B)との架橋を一層完結させ
ることができる。添加量はこれらの樹脂100重量部に対
して通常多くとも0.1重量部(好適には0.01〜0.05重
量部)である。さらに、アルミナ、窒化ケイ素のごとき
絶縁性を有するセラミックを添加させることによって絶
縁性を改良することも可能である。さらに、無機粉末状
物、ガラス繊維、ガラスビーズなどを充填させることに
よって本発明の機能を一層向上させることができる。
(D)肉薄物の製造 本発明の肉薄物をフイルム状またはシート状として利用
する場合、熱可塑性樹脂の分野において一般に用いられ
ているT−ダイフイルム、インフレーション法によるフ
イルムを製造するさい広く使用されている押出機を使っ
てフイルム状ないしシート状に押出させることによって
肉薄物を得ることができる。このさい、押出温度は250
℃以下である。かりに、250℃を越えて押出すと、エチ
レン系共重合体(A)とエチレン系共重合体(B)の一部が
架橋し、ゲル状物の小塊が発生することによって均一状
の押出成形物が得られない。これらのことから、押出温
度は架橋促進剤を添加(配合)する場合でも添加しない
場合でも前記の溶融混練の場合と同じ温度範囲である。
する場合、熱可塑性樹脂の分野において一般に用いられ
ているT−ダイフイルム、インフレーション法によるフ
イルムを製造するさい広く使用されている押出機を使っ
てフイルム状ないしシート状に押出させることによって
肉薄物を得ることができる。このさい、押出温度は250
℃以下である。かりに、250℃を越えて押出すと、エチ
レン系共重合体(A)とエチレン系共重合体(B)の一部が
架橋し、ゲル状物の小塊が発生することによって均一状
の押出成形物が得られない。これらのことから、押出温
度は架橋促進剤を添加(配合)する場合でも添加しない
場合でも前記の溶融混練の場合と同じ温度範囲である。
以上のいずれの場合でも、肉薄物を製造した後、肉薄物
間または肉薄物と引取ロールなどとの接着を防止するた
めに水冷ロールまたは水槽中に急冷させることによって
透明性の良好な肉薄物が得られる。このようにして得ら
れた肉薄物の厚さは一般には5ミクロンないし2mmであ
り、5ミクロンないし1.5mmが望ましく、とりわけ10
ミクロンないし1.0mmが好適である。
間または肉薄物と引取ロールなどとの接着を防止するた
めに水冷ロールまたは水槽中に急冷させることによって
透明性の良好な肉薄物が得られる。このようにして得ら
れた肉薄物の厚さは一般には5ミクロンないし2mmであ
り、5ミクロンないし1.5mmが望ましく、とりわけ10
ミクロンないし1.0mmが好適である。
(E)鋼板 さらに、本発明において使用される鋼板は前記混合物の
架橋物との接着性をより効果的にするために必要に応じ
てあらかじめ脱脂またはクロム酸もしくはりん酸などの
化成処理を施してもよい。また、サンドプラストなどに
よって表面層に凹凸をつけて接着面積を物理的に増加さ
せたり、アンカー効果を期待することもできる。鋼板の
厚さは通常20ミクロンないし5mmであり、50ミクロンな
いし5mmが望ましく、とりわけ50ミクロンないし3mmが
好適である。さらに、絞り加工などの後加工を施す場合
では、0.2mmないし1mmがよく使われる。本発明の鋼
板は冷延鋼板、亜鉛メッキ鋼板、錫メッキ鋼板、クロム
メッキ鋼板などの軟鋼を主体としたものの他にステンレ
ス鋼板などの合金鋼板を用いることもできる。
架橋物との接着性をより効果的にするために必要に応じ
てあらかじめ脱脂またはクロム酸もしくはりん酸などの
化成処理を施してもよい。また、サンドプラストなどに
よって表面層に凹凸をつけて接着面積を物理的に増加さ
せたり、アンカー効果を期待することもできる。鋼板の
厚さは通常20ミクロンないし5mmであり、50ミクロンな
いし5mmが望ましく、とりわけ50ミクロンないし3mmが
好適である。さらに、絞り加工などの後加工を施す場合
では、0.2mmないし1mmがよく使われる。本発明の鋼
板は冷延鋼板、亜鉛メッキ鋼板、錫メッキ鋼板、クロム
メッキ鋼板などの軟鋼を主体としたものの他にステンレ
ス鋼板などの合金鋼板を用いることもできる。
鋼板は必ずしも同種類の必要はなく、また同じ厚さを有
する必要性はなく、異なった種類、厚さを組合せて使用
することができる。
する必要性はなく、異なった種類、厚さを組合せて使用
することができる。
(F)複合鋼板の製造 前記のエチレン系共重合体(A)およびエチレン系共重合
体(B)の混合物の肉薄物は架橋がほとんど進行していな
い(前記抽出検査が一般には15重量%以下、好ましくは
10重量%以下、好適には5重量%以下)のために通常の
オルフィン系重合体の肉薄物(フイルム、シート)と同
一の挙動を示す。すなわち、この肉薄物は一般のオレフ
ィン系重合体の肉薄物と同様に金属との接着性がよくな
い。
体(B)の混合物の肉薄物は架橋がほとんど進行していな
い(前記抽出検査が一般には15重量%以下、好ましくは
10重量%以下、好適には5重量%以下)のために通常の
オルフィン系重合体の肉薄物(フイルム、シート)と同
一の挙動を示す。すなわち、この肉薄物は一般のオレフ
ィン系重合体の肉薄物と同様に金属との接着性がよくな
い。
したがって、この肉薄物と前記の金属の成形物とを後記
の加熱・加圧処理させることによってエチレン系共重合
体(A)の第二成分(1)(すなわち、カルボン酸単位、ジ
カルボン酸単位、その無水物単位およびハーフエステル
単位)とエチレン系共重合体(B)の第二成分(2)(すな
わち、ヒドロキシル単位、アミノ単位およびグリシジル
単位)とが架橋反応(縮合反応)が起り、接着性が著し
く高いのみならず、該肉薄物が耐熱性も著しく向上した
本発明の複合鋼板が得られる。
の加熱・加圧処理させることによってエチレン系共重合
体(A)の第二成分(1)(すなわち、カルボン酸単位、ジ
カルボン酸単位、その無水物単位およびハーフエステル
単位)とエチレン系共重合体(B)の第二成分(2)(すな
わち、ヒドロキシル単位、アミノ単位およびグリシジル
単位)とが架橋反応(縮合反応)が起り、接着性が著し
く高いのみならず、該肉薄物が耐熱性も著しく向上した
本発明の複合鋼板が得られる。
中間層に前記混合物の架橋物を積層させることによって
本発明の複合鋼板を得ることができる。その製造方法は
未架橋の前記混合物または肉薄物を一般に熱硬化熱可塑
性樹脂の分野で行なわれているプレス法、スタンピング
法、ラミネート法などがあげられる。最も通常的な方法
としては、未架橋の前記肉薄物を二枚の鋼板の間に挟
み、電熱プレス装置を使用して後記の加熱・加圧処理条
件で接着および架橋を同時に行なう方法である。また、
長尺で巻ける鋼板の場合では、後記の第1図で説明され
ているごとく、両鋼板の中間に前記未架橋肉薄物を圧着
ロールを用いて挟んだ状態で仮接着を行ない、その後圧
着ロールを使って接着および加熱・加圧処理を行なうこ
ともできる。さらに、鋼板の片側の内面に前記混合物の
押出ラミネートを行ない、片面に樹脂が積層された鋼板
を製造し、この混合物が中間層になるように圧着ロール
を使用して二枚の鋼板を挟み、後記の加熱・加圧処理を
行なうことによて積層させることもできる。
本発明の複合鋼板を得ることができる。その製造方法は
未架橋の前記混合物または肉薄物を一般に熱硬化熱可塑
性樹脂の分野で行なわれているプレス法、スタンピング
法、ラミネート法などがあげられる。最も通常的な方法
としては、未架橋の前記肉薄物を二枚の鋼板の間に挟
み、電熱プレス装置を使用して後記の加熱・加圧処理条
件で接着および架橋を同時に行なう方法である。また、
長尺で巻ける鋼板の場合では、後記の第1図で説明され
ているごとく、両鋼板の中間に前記未架橋肉薄物を圧着
ロールを用いて挟んだ状態で仮接着を行ない、その後圧
着ロールを使って接着および加熱・加圧処理を行なうこ
ともできる。さらに、鋼板の片側の内面に前記混合物の
押出ラミネートを行ない、片面に樹脂が積層された鋼板
を製造し、この混合物が中間層になるように圧着ロール
を使用して二枚の鋼板を挟み、後記の加熱・加圧処理を
行なうことによて積層させることもできる。
本発明の重要な点は未架橋の前記混合物または混合物の
未架橋の肉薄物120〜240℃の温度範囲で加熱状態で接着
を行ない、160〜360℃の温度範囲で架橋処理を行なうこ
とである。一般に、接着は前記温度範囲で0〜30kg/cm2
(ゲージ圧)の加圧下で行なえばよい。一方、架橋処理
は、温度が高い程、短時間で充分であるが、通常160〜2
20℃では30秒ないし10分間、200〜360℃では10秒ないし
2分位が好ましい。重要な点はむしろ第1図の圧着ロー
ル入口で前記混合物またはその肉薄物を鋼板との間に空
気を巻き込まないようにすることである。
未架橋の肉薄物120〜240℃の温度範囲で加熱状態で接着
を行ない、160〜360℃の温度範囲で架橋処理を行なうこ
とである。一般に、接着は前記温度範囲で0〜30kg/cm2
(ゲージ圧)の加圧下で行なえばよい。一方、架橋処理
は、温度が高い程、短時間で充分であるが、通常160〜2
20℃では30秒ないし10分間、200〜360℃では10秒ないし
2分位が好ましい。重要な点はむしろ第1図の圧着ロー
ル入口で前記混合物またはその肉薄物を鋼板との間に空
気を巻き込まないようにすることである。
代表的な成形方法を第1図に示す。この図面は鋼板1
(巻物)と鋼板2との中間に前記混合物の肉薄物(シー
トまたはフイルム)3を圧着ロール4,4’で積層する
ときの代表的な製造方法の概略である。
(巻物)と鋼板2との中間に前記混合物の肉薄物(シー
トまたはフイルム)3を圧着ロール4,4’で積層する
ときの代表的な製造方法の概略である。
実施例および比較例 以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明す
る。
る。
なお、実施例および比較例において使ったエチレン系共
重合体(A)とエチレン系共重合体(B)との混合物を下記
に示す。
重合体(A)とエチレン系共重合体(B)との混合物を下記
に示す。
エチレン系共重合体(A)とエチレン系共重合体(B)との
混合物としてM.I.が300g/10分であるエチレン−アク
リル酸共重合体(密度 0.954g/cm3、アクリル酸共重
合割合 20重量%、以下「EAA」と云う)と酢酸ビニル
共重合体割合が28重量%であるエチレン−酢酸ビニル共
重合体をけん化させることによって得られるけん化物
(けん化度 97.5%、M.I 75g/10分、密度 0.951/
g/cm3、以下「けん化物」と云う)とからなる混合物
〔混合割合 50:50重量比)、以下「混合物(I)」と
云う〕、M.Iが20g/10分であるエチレン−メタクリル酸
共重合体(密度 0.950g/cm3、メタクリル酸共重合体
25重量%)と上記けん化度の混合物〔混合割合 50:
50(重量比)、以下「混合物(II)と云う〕、M.I.が21
2g/10分であるエチレン−エチルアクリレート−無水
マレイン酸の三元共重合体(エチルアクリレート共重合
体割合 30.7重量%、無水マレイン酸共重合割合 1.7
重量%、以下「EAM」と云う)とM.I.が123g/10分であ
るエチレン−メチルメタクリレートヒドロキシメタレレ
ートの三元共重合体(メチルメタクリレートの共重合体
割合 20.7重量%、ヒドロキシメタクリレートの共重合
割合 11.7重量%)との混合物〔混合割合 50:50(重
量比)、以下「混合物(III)」と云う〕ならびにM.I.
が105g/10分であるエチレン−メチルメタクリレート
−無水マレイン酸の三元共重合体(メチルメタクリレー
トの共重合割合20.5重量%、無水マレイン酸の共重合割
合3.1重量%)とエチレン−メチルメタクリレートグリ
シジルメタクリレートの三元共重合体(メチルメタクリ
レートの共重合割合 18.6重量%、グリシジルメタクリ
レートの共重合割合12.7重量%、以下「GMA」と云う)
との混合物〔混合割合 30:70(重量比)、以下「混合
物(IV)」と云う〕を使用した。なお、これらの混合物
はそれぞれの共重合体または三元共重合体をヘンシェル
ミキサーを使って5分間ドライブレンドさせることによ
って製造した。
混合物としてM.I.が300g/10分であるエチレン−アク
リル酸共重合体(密度 0.954g/cm3、アクリル酸共重
合割合 20重量%、以下「EAA」と云う)と酢酸ビニル
共重合体割合が28重量%であるエチレン−酢酸ビニル共
重合体をけん化させることによって得られるけん化物
(けん化度 97.5%、M.I 75g/10分、密度 0.951/
g/cm3、以下「けん化物」と云う)とからなる混合物
〔混合割合 50:50重量比)、以下「混合物(I)」と
云う〕、M.Iが20g/10分であるエチレン−メタクリル酸
共重合体(密度 0.950g/cm3、メタクリル酸共重合体
25重量%)と上記けん化度の混合物〔混合割合 50:
50(重量比)、以下「混合物(II)と云う〕、M.I.が21
2g/10分であるエチレン−エチルアクリレート−無水
マレイン酸の三元共重合体(エチルアクリレート共重合
体割合 30.7重量%、無水マレイン酸共重合割合 1.7
重量%、以下「EAM」と云う)とM.I.が123g/10分であ
るエチレン−メチルメタクリレートヒドロキシメタレレ
ートの三元共重合体(メチルメタクリレートの共重合体
割合 20.7重量%、ヒドロキシメタクリレートの共重合
割合 11.7重量%)との混合物〔混合割合 50:50(重
量比)、以下「混合物(III)」と云う〕ならびにM.I.
が105g/10分であるエチレン−メチルメタクリレート
−無水マレイン酸の三元共重合体(メチルメタクリレー
トの共重合割合20.5重量%、無水マレイン酸の共重合割
合3.1重量%)とエチレン−メチルメタクリレートグリ
シジルメタクリレートの三元共重合体(メチルメタクリ
レートの共重合割合 18.6重量%、グリシジルメタクリ
レートの共重合割合12.7重量%、以下「GMA」と云う)
との混合物〔混合割合 30:70(重量比)、以下「混合
物(IV)」と云う〕を使用した。なお、これらの混合物
はそれぞれの共重合体または三元共重合体をヘンシェル
ミキサーを使って5分間ドライブレンドさせることによ
って製造した。
前記のようにして得られた混合物(I)ないし(IV)な
らびにEAAおよびけん化物をそれぞれTダイを備えた押
出機(径 40mm、ダイス幅 30cm、回転数 85回転/
分)を用いて第1表にシリンダー温度が示される条件で
厚さが100ミクロンのフイルムを成形した。得られたフ
イルムの前記抽出残査の測定を行なった。いずれの場合
も0%であった。
らびにEAAおよびけん化物をそれぞれTダイを備えた押
出機(径 40mm、ダイス幅 30cm、回転数 85回転/
分)を用いて第1表にシリンダー温度が示される条件で
厚さが100ミクロンのフイルムを成形した。得られたフ
イルムの前記抽出残査の測定を行なった。いずれの場合
も0%であった。
実施例 1〜4、比較例 1、2 あらかじめそれぞれの表面が脱脂されたステンレス鋼
(厚さ 0.6mm)と亜鉛メッキ鋼板(厚さ 0.7mm)の各
中間層に前記混合物(I)ないし(IV)またはEAAもし
くはけん化物のシートを挟み、180℃で10Kg/cm2ゲージ
圧)の加圧下で5分間接着を行なった。得られた各積層
物を260℃の温度で20kg/cm2(ゲージ圧)と加圧下で3
分間架橋処理を行ない、複合鋼板を製造した。
(厚さ 0.6mm)と亜鉛メッキ鋼板(厚さ 0.7mm)の各
中間層に前記混合物(I)ないし(IV)またはEAAもし
くはけん化物のシートを挟み、180℃で10Kg/cm2ゲージ
圧)の加圧下で5分間接着を行なった。得られた各積層
物を260℃の温度で20kg/cm2(ゲージ圧)と加圧下で3
分間架橋処理を行ない、複合鋼板を製造した。
得られた各複合鋼板を100℃の温度でそれぞれの鋼板間
の剥離強度を測定したが、実施例1ないし4の試験は、
いずれも2kg/cm以上であったが、比較例1および比較
例2は、いずれもほとんど溶融状態となり、各鋼板が剥
離してしまった。
の剥離強度を測定したが、実施例1ないし4の試験は、
いずれも2kg/cm以上であったが、比較例1および比較
例2は、いずれもほとんど溶融状態となり、各鋼板が剥
離してしまった。
また、得られた各複合鋼板をそれぞれ20mm角に切段し、
鉛/錫=90/10(重量比)組成のハンダ浴(300℃)に
1分間浮かべて耐熱テストを実施した。実施例1ないし
4の試験片はすべてまがり、そりなども認められず、ま
た端面から樹脂の流れもなかった。しかし、比較例1お
よび2では、中間層が流出し、各ステンレス板および亜
鉛メッキ鋼板が分離した。
鉛/錫=90/10(重量比)組成のハンダ浴(300℃)に
1分間浮かべて耐熱テストを実施した。実施例1ないし
4の試験片はすべてまがり、そりなども認められず、ま
た端面から樹脂の流れもなかった。しかし、比較例1お
よび2では、中間層が流出し、各ステンレス板および亜
鉛メッキ鋼板が分離した。
以上の実施例および比較例の結果から、本発明の複合鋼
板は、鋼板の間に介在する架橋物が鋼板との接着性にす
ぐれているのみならず、耐熱性がすぐれた複合鋼板を容
易に得られることが明らかである。
板は、鋼板の間に介在する架橋物が鋼板との接着性にす
ぐれているのみならず、耐熱性がすぐれた複合鋼板を容
易に得られることが明らかである。
発明の効果 本発明の複合鋼板はその製造工程も含めて下記のごとき
効果を発揮する。
効果を発揮する。
(1)ホットメルト接着剤を使用しないから、接着剤の塗
布工程および焼付け工程を省略することができ、したが
って製造工程が簡易である。
布工程および焼付け工程を省略することができ、したが
って製造工程が簡易である。
(2)使われる架橋物は耐熱性にすぐれ、分離が始まる温
度域(400℃近傍)まで流動化せず、そのために中間層
としての厚さを保持することができるばかりでなく、ス
ポット溶接などを行なったとしても、樹脂が流出するこ
とが起こらない。
度域(400℃近傍)まで流動化せず、そのために中間層
としての厚さを保持することができるばかりでなく、ス
ポット溶接などを行なったとしても、樹脂が流出するこ
とが起こらない。
(3)該架橋物の接着性が良好であり、しかも弾力性がす
ぐれているために曲げ加工、絞り加工などが容易であ
る。
ぐれているために曲げ加工、絞り加工などが容易であ
る。
(4)また、この架橋物の耐熱性が良好であり、さらに耐
溶剤性もすぐれているために積層状態でメッキ工程にか
けることが可能であり、たとえば自動車の外装に使用し
た場合、金属板(鋼板)と同じ条件下(180〜240℃)の
温度でも表面塗装が可能である。
溶剤性もすぐれているために積層状態でメッキ工程にか
けることが可能であり、たとえば自動車の外装に使用し
た場合、金属板(鋼板)と同じ条件下(180〜240℃)の
温度でも表面塗装が可能である。
本発明の複合鋼板は以上のごとき効果を発揮するために
軽量鋼板のあらゆる分野において使用が可能であり、代
表的な用途として、自動車の外板、駆動図面の筐体、電
気機器および電子機器のハウジング、建築物の構造材な
どがあげられる。
軽量鋼板のあらゆる分野において使用が可能であり、代
表的な用途として、自動車の外板、駆動図面の筐体、電
気機器および電子機器のハウジング、建築物の構造材な
どがあげられる。
第1図は本発明の複合鋼板の代表的な製造方法の概略図
である。 1……鋼板(巻物)、2……鋼板 3……肉薄物(シートまたはフイルム) 4,4’……圧着ロール
である。 1……鋼板(巻物)、2……鋼板 3……肉薄物(シートまたはフイルム) 4,4’……圧着ロール
Claims (1)
- 【請求項1】相互の鋼板が(A)少なくともエチレンとカ
ルボン酸単位、ジカルボン酸単位、その無水物単位およ
びハーフエステル単位からなる群からえらばれた少なく
とも一種の単位とからなり、かつエチレン単位の含有量
が30〜99.5重量%であるエチレン系共重合体1〜99重量
%ならびに(B)少なくともエチレン単位とヒドロキシル
単位、アミノ単位およびグリシジル単位からなる群から
えらばれた少なくとも一種の単位とからなり、かつエチ
レン単位の含有量が30〜99.5重量%であるエチレン系共
重合体99〜1重量%である混合物の架橋物の肉薄物によ
って接着されていることを特徴とする複合鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24059785A JPH068040B2 (ja) | 1985-10-29 | 1985-10-29 | 複合鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24059785A JPH068040B2 (ja) | 1985-10-29 | 1985-10-29 | 複合鋼板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62101431A JPS62101431A (ja) | 1987-05-11 |
| JPH068040B2 true JPH068040B2 (ja) | 1994-02-02 |
Family
ID=17061863
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24059785A Expired - Lifetime JPH068040B2 (ja) | 1985-10-29 | 1985-10-29 | 複合鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH068040B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05293924A (ja) * | 1990-12-28 | 1993-11-09 | Nippon Paint Co Ltd | 制振性複合金属板とその製造法 |
-
1985
- 1985-10-29 JP JP24059785A patent/JPH068040B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62101431A (ja) | 1987-05-11 |
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