JPH0680693A - ポリペプチドおよびそれを用いた抗血小板抗体吸着材 - Google Patents

ポリペプチドおよびそれを用いた抗血小板抗体吸着材

Info

Publication number
JPH0680693A
JPH0680693A JP4234727A JP23472792A JPH0680693A JP H0680693 A JPH0680693 A JP H0680693A JP 4234727 A JP4234727 A JP 4234727A JP 23472792 A JP23472792 A JP 23472792A JP H0680693 A JPH0680693 A JP H0680693A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peptide
polypeptide
cellulose
antiplatelet antibody
amino acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4234727A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Inamori
和紀 稲森
Masahiro Seko
政弘 世古
Hideyuki Yokota
英之 横田
Masakazu Tanaka
昌和 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP4234727A priority Critical patent/JPH0680693A/ja
Publication of JPH0680693A publication Critical patent/JPH0680693A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • External Artificial Organs (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 特定のアミノ酸配列を含有するペプチドあ
るいはこれを修飾した有機化合物を用いることにより、
抗血小板抗体と結合させてこれを除去する方法および上
記ペプチドまたは有機化合物を水不溶性担体に固定化し
た抗血小板抗体吸着材を提供する。 【構成】 (1)PERAP,(2)RARARA,
(3)RAGTDESのいずれかのアミノ酸配列から成
るペプチド領域を含有するような70以下のアミノ酸残
基により構成されるポリペプチド類のうち少なくとも1
種類を水不溶性担体に固定化した抗血小板抗体吸着材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は何らかの原因により血液
中に産生された自己抗体である抗血小板抗体を、特定の
アミノ酸配列を含有しているペプチドまたは該ペプチド
領域を含む有機化合物を利用して、抗血小板抗体と結合
させることを特徴とする抗血小板抗体の除去方法および
該ペプチドあるいは有機化合物を担体に固定化したこと
を特徴とする抗血小板抗体吸着材に関するものである。
本発明は特に抗血小板抗体の存在による血小板数の減少
に起因して、出血,紫斑などの諸症状をもたらす特発性
血小板減少性紫斑病(以下ITPと言う)のような疾患
に関する治療において非常に有用なものである。
【0002】
【従来の技術】ITPは自己免疫疾患の一種であり、血
小板寿命の短縮,血小板結合免疫グロブリンである抗血
小板抗体の増加を特徴とし、骨髄では巨核球数は正常あ
るいは増加を示し、他の血液疾患の存在を示唆する所見
を認めない免疫性の血小板減少症のうち膠原病,リンパ
増殖性疾患,薬剤アレルギーなどの原因疾患の認められ
ないものを指す。
【0003】ITPは急性型と慢性型に分けられる。急
性型は小児に多く見られ、出血症状は激しいが比較的治
癒はしやすい。発症3週間以前に上気道感染,ウイルス
感染などの先行感染が認められることが多い。感染の回
復期に血小板減少を認めることから、形成された免疫複
合体が血小板膜Fc受容器に結合し、血小板が非特異的
に破壊される免疫複合病の可能性が強い。一方慢性型は
出血症状は弱いが長期間持続し、成人で特に20才代の
女性に多く、抗血小板抗体による自己免疫病と考えられ
ているものである。
【0004】抗血小板抗体による血小板数の減少により
見られる症状には個人差があるが、一般的には血小板数
50000個/μl以上では通常出血症状は見られず、
30000ないし50000個/μlでは外傷時の易出
血性,斑状出血,10000ないし30000個/μl
では露出部への紫斑の出現,月経過多,10000個/
μl以下では血尿,不正性器出血,鼻出血,歯肉出血が
認められ、頭蓋内出血,消化管出血がしばしば直接の死
因となっている。
【0005】ITPの治療に際してはその症状の程度に
応じて副腎皮質ホルモン剤の投与,脾臓の摘出,ステロ
イド系免疫抑制剤の投与などが適用される。しかしこう
した薬物療法や摘脾手術では血小板数が効果的には回復
しないような症例も多く存在している。ITPをはじめ
種々の自己免疫疾患の発生に関するメカニズムはまだ十
分には解明されておらず、こうした患者に対する治療方
法についても絶対的なものは確立されていないのが現状
であり対策が急がれている。
【0006】こうした自己免疫疾患の治療方法として、
免疫吸着カラムを用いた血液の体外循環による自己抗体
の吸着除去も種々試みられている。たとえば免疫グロブ
リンと結合性を有するプロテインAを担体に固定化した
カラムの適用も検討されている。しかしプロテインAは
高価であり、吸着特異性の点で優れず、さらには副作用
の問題も有しておりあまり有用なものではない。また除
去対象物質に対する抗体の固定化カラムも種々検討され
ているが、安全性,保存安定性の問題,抗体が有効に反
応できるような固定化が困難なこと,滅菌方法が限定さ
れるなどの理由から医用機材として用いるには多くの課
題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は血液中の抗血
小板抗体を認識して結合性を有するような比較的低分子
量のペプチドあるいはそれを修飾した有機化合物により
結合させ除去しようとするものである。また上記ペプチ
ドまたは有機化合物を水不溶性担体に固定化した吸着材
を提供し、さらにはこれを充填したカラムを用いて体外
循環などによる治療に適用しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成した本発
明は抗血小板抗体の抗原決定基となりうるアミノ酸配列
を含有しているペプチドあるいはこれを修飾した有機化
合物による抗血小板抗体の除去を要旨とするものであ
る。上記ペプチドあるいは有機化合物を水不溶性担体に
固定化することにより抗血小板抗体吸着材が得られ、こ
れを充填したカラムを用いて体外循環などによる血液浄
化治療が可能である。
【0009】一般にITP患者における抗血小板抗体は
血小板膜表面に存在する糖タンパク質の複合体であるG
P2b/3aやGP1b/9に対する抗体であること多
いことが知られている。本発明における請求項第1項記
載の(1)〜(3)の3種類のペプチド領域はGP1b
β鎖の一次構造から種々の方法により抗原決定基となり
うる領域を予測およびスクリーニングすることにより得
られたものである。
【0010】GP1bβ鎖は分子量約24キロダルトン
の1本のポリペプチドから成る糖タンパク質であり、す
でにcDNAがクローニングされている(Proc.N
atl.Acad.Sci.USA,85,2135,
1988)。181個のアミノ酸残基から構成されてお
り、N末端部には25アミノ酸残基から成るシグナルペ
プチドが存在する。
【0011】GP1bβ鎖はGP1bα鎖とともに血小
板膜表面において、GP9と非共有的に結合して図1に
示すような複合体を形成すると考えられている(医学の
あゆみ,160,677,1992)。GP1b/9は
非活性化状態の血小板が内皮下組織に存在するvon
Willebrand因子を認識する際の膜受容体であ
り、血小板血栓形成のごく初期段階を制御する分子とし
て重要と考えられている。
【0012】GP1bβ鎖に関するアミノ酸配列中にお
いて、83ないし87番目に相当するPERAP(請求
項1の(1)),156ないし161番目に相当するR
ARARA(請求項1の(2)),175ないし181
番目に相当するRAGTDES(請求項1の(3))の
3つの領域(特定アミノ酸配列)が抗血小板抗体に対す
る免疫原性がエンザイムイムノアッセイ(以下ELIS
A法と言う)により確認された領域である。これらの領
域は図2に示すようにいずれも親水性の比較的強い領域
であり、GP1bβ鎖の表面に存在している領域である
ことが推定される。
【0013】上記の領域は抗血小板抗体との結合に最小
限必要な領域であると考えられる。実際にこうしたペプ
チドを用いて抗血小板抗体を除去することを行なう場合
には、血液中に存在する抗血小板抗体との反応様式に近
い状態を再現する必要がある。また血液中に存在する場
合の構造の安定性や、あるいは担体に固定化する場合に
は水系溶媒に対する溶解性を大きくしたりすることを考
慮する必要があることが多い。
【0014】そこで上記に示したペプチド領域の一方の
末端または両末端の領域を図1に従って領域を延長した
り、たとえばリジンのような水溶性を大きくするような
アミノ酸を数個末端に結合させたり、システインのよう
なアミノ酸を末端に結合させて担体に固定化しやすくす
るなどすることが好ましい。こうした点から実際に用い
るポリペプチドのアミノ酸残基数としては70以下であ
ることが好ましく、4ないし30個が好ましいが、さら
には10ないし20個が合成に関わるコスト,安定性,
取扱いやすさなどの点からより好ましい。また固定化反
応や安定性などを考慮して、たとえばN末端をアミド化
したり、末端に適当な官能基を導入したりして上記ポリ
ペプチドの修飾したポリペプチドを用いることも好まし
い。すなわち本発明においては、領域そのものまたは領
域を修飾したものも本発明のポリペプチドまたは修飾ポ
リペプチドである。
【0015】ペプチド領域、またはそれを結合させたポ
リペプチドまたはそれを修飾したポリペプチド(これを
ペプチド類と総称する)の合成については特に限定され
ないが、液相合成法よりも固相合成法を適用する方が操
作が簡単である。この場合有機溶媒に不溶性である支持
体に合成するペプチドのC末端に対応するアミノ酸を結
合させ、N末端方向にαカルボキシル基以外のαアミノ
基などの官能基を保護した対応するアミノ酸を順に縮合
反応により結合させた後、結合した後その保護基を脱離
させる反応を交互に繰返すことによりペプチド鎖を延長
させる。
【0016】目的とする領域が得られた後、該ペプチド
鎖を支持体から切断および脱保護基を行なう。これには
フッ化水素がしばしば用いられるが、安全性,取扱いや
すさの点からトリフルオロメタンスルホン酸(以下TF
MSAと言う)を用いるのが適当である。チオアニソー
ル,1,2−エタンジオールとTFMSA中で反応させ
脱保護基を行なった後、トリフルオロ酢酸(以下TFA
と言う)により支持体からの切断を行ないペプチドを回
収する。これを凍結乾燥することによりクルードペプチ
ド領域が得られる。
【0017】本発明においては領域そのものが、ポリペ
プチドとして本発明の目的物であることは勿論のことで
あり、この複数領域を他のアミノ酸で結合したものでも
よく、また末端を特定化合物で修飾したりしたものでも
よい。また本発明のアミノ酸の総和とは領域のアミノ酸
とこの領域を結合させるためのアミノ酸をも含むもので
ある。
【0018】上記クルードペプチド領域は逆相系カラム
を用いた高速液体クロマトグラフィ(以下HPLCと言
う)に供することにより分取,精製を行なう。HPLC
条件は通常タンパク質の精製に用いる系を基本として最
適化を行なうのがよい。得られたクロマトピークに相当
する画分を分取しこれを凍結乾燥する。得られた精製ペ
プチド領域画分についてマススペクトル分析による分子
量解析,アミノ酸組成分析あるいはアミノ酸配列解析な
どにより同定を行なう。
【0019】本発明のペプチド類を固定化する場合に用
いる水不溶性担体としては特に限定されるものではない
が、血液浄化に用いる場合には血液中成分と接触した際
の補体系や凝固系などへの影響を考慮する必要性がある
ことから、セルロース,ポリスチレン,ポリビニルアル
コール,ポリアクリル酸エステルあるいはこれらの誘導
体の多孔質担体を用いるのが好ましい。平均細孔径は2
00ないし30000Åのものが好ましく、300ない
し10000Åのものがより好ましい。また担体の形態
としてはビーズ状,繊維状,膜状(中空糸も含む)など
いずれも可能である。
【0020】またリガンドの導入の際には立体障害を小
さくすることにより吸着効率の向上させ、非特異的吸着
を抑えることを目的として、親水性スペーサーを介して
固定化することがより好ましい。親水性スペーサーとし
てはたとえば両末端をカルボキシル基,アミノ基,アル
デヒド基,エポキシ基などで置換されたポリアルキレン
オキサイドの誘導体を用いるのが好ましく、その重合度
は10ないし1000のものが好ましく、100ないし
500のものがより好ましい。
【0021】上記のリガンドに用いるペプチドや有機化
合物は比較的安定で低分子量の物質であり、たとえば酵
素や抗体のようなタンパク質を固定化する場合と比較し
てその固定化反応条件は制約が少なくなることも有利な
要因の一つである。したがって固定化方法については特
に限定されるものではないが、酵素や抗体を固定化する
場合にしばしば用いられるシッフ塩基反応,エポキシ反
応,カルボジイミド試薬などを用いた縮合反応などによ
る固定化方法を適用することが好ましい。
【0022】
【実施例】本発明におけるペプチド系物質の水不溶性担
体への導入方法は上記に述べたものを基本とすれば特に
限定されるものではない。以下に実施例を用いて本発明
を説明する。
【0023】<実施例1> PERAPのセルロースへ
の固定化 (ペプチドの合成)PERAPの配列を有するペプチド
の合成をペプチドシンセサイザーModel430A
(アプライドバイオシステムズ社製)を用いて固相合成
法により行なった。C末端のグルタミン酸の結合した支
持体であるPAMプロリン(t−Boc−L−Pro)
0.5mmol(アプライドバイオシステムズ社製)を
用いて、N末端の方向に順に上記ペプチドシンセサイザ
ーに掲載されている合成プログラムにより脱保護基反応
および縮合反応を繰返してペプチド鎖を延長した。すな
わちTFAおよびジクロロメタン(以下DCCと言う)
により保護基であるt−ブトキシカルボニル基の除去を
行ない、ジクロロメタン(以下DCMと言う)で洗浄
し、ジイソプロピルエチルアミンおよびDCCで中和し
た後、ジメチルホルムアミド(以下DMFと言う)で洗
浄し、DMFで縮合反応を行ない、DCMで洗浄する操
作を繰返した。アミノ酸はt−Boc−L−Pro,t
−Boc−L−Glu(OBzl),t−Boc−L−
Arg(Tos),t−Boc−L−Ala(いずれも
アプライドバイオシステムズ社製)の2.0mmolの
カートリッジを用いた。
【0024】(脱保護基,ペプチド鎖の切断)上記の反
応が終了した支持対1gにチオアニソール1ml,1,
2−エタンジオール0.5mlを加えて10分間攪拌し
た後、TFA10mlを加えて10分間攪拌した。さら
にTFMSA1mlを加えて室温で30分間攪拌した。
これにあらかじめ冷やしておいたジエチルエーテルを沈
殿が現れなくなるまで加えて攪拌し、ミディアム孔のガ
ラスフィルターを用いてジエチルエーテルで共洗いしな
がら濾過し、TFAを加えてペプチドを溶解してエーテ
ル中に補集した。エーテル中のペプチドをファイン孔の
ガラスフィルターで濾過し、ガラスフィルター上のペプ
チドを2N酢酸に溶解して、凍結乾燥を行ないクルード
ペプチドを得た。
【0025】(ペプチドの精製)上記クルードペプチド
を再度2N酢酸に溶解して、0.2μmのメンブレンフ
ィルターで濾過した溶液をHPLCに供した。HPLC
はModel130Aシステム(アプライドバイオシス
テムズ社製)を用い、カラムは逆相系のAquapor
e Prep−10,C8(アプライドバイオシステム
ズ社製)を用いた。移動相は0.1%TFAを含む水を
A液,0.1%TFAを含む70%アセトニトリル/水
(v/v)をB液として、A液からB液への濃度直線勾
配により溶出した。クロマトピークはほぼ単一なものが
得られ、相当画分を分取した。分取を数回繰返し、これ
を凍結乾燥することにより精製ペプチドを得た。得られ
たペプチドはBIOION20マスアナライザー(アプ
ライドバイオシステムズ社製)により解析して目的ペプ
チドが得られていることを確認した。
【0026】(ペプチドの免疫原性)得られたペプチド
の免疫原性を赤血球凝集反応により確認した。Alse
ver液保存ヒツジ赤血球(セダレーン社製)を2.5
%濃度(v/v)になるようにPBS(pH7.2)に
浮遊させた。浮遊液10mlに0.005%タンニン酸
溶液を加えて37℃で15分間攪拌して反応させ、上記
PBSで1500rpm,10分の遠心分離により洗浄
した後10mlの生理食塩水に再度浮遊させた。一方上
記精製ペプチドを2mg/mlになるように0.15M
リン酸緩衝液(pH6.4)に溶解し、上記浮遊液に当
量混合した。37℃で15分間攪拌処理を行ない、上記
PBSで2回洗浄後に再度同じPBSに浮遊させた。9
6穴マイクロプレートに0.01MのEDTA添加ベロ
ナール緩衝液25μlずつを入れ、当量のITP患者
(5種類)の血清を加えて混合し、2倍系列で段階希釈
を行なう。上記赤血球浮遊液を1滴ずつ添加して混合
し、37℃で2時間反応させた後凝集性を確認した。結
果は表1に示す通りであり、凝集性の確認された最大希
釈倍率を表示した。
【0027】
【表1】 表1中N.D.は反応しなかったものを示す。
【0028】(ペプチドのセルロースへの固定化)上記
ペプチドを多孔質セルロースへの固定化を行なった。セ
ルロースにはセルロファインシリーズGCL−1000
m(チッソ製)を用いた。過ヨウ素酸ナトリウム3.5
gを1N硫酸300mlに溶解して、GCL−1000
m100gを添加し、室温で20時間攪拌により反応さ
せた。反応生成物を回収し、十分に洗浄して[アルデヒ
ド]−[セルロース]を得た。アルデヒド含量はオキシ
ム法により定量を行ない0.58meq/gであった。
【0029】次に分子量5000の両末端にアミノ基を
有するポリアルキレンオキサイド(以下PEOアミンと
言う)15gをpH9.5の炭酸緩衝液300mlに溶
解し、上記[アルデヒド]−[セルロース]を加えて室
温で24時間攪拌により反応させた。反応生成物を回収
し、十分に洗浄して[PEOアミン]−[セルロース]
を得た。アミノ基含量は塩酸による電位差滴定をCOM
TITE101(平沼産業製)を用いて行ない、0.5
4meq/gであった。
【0030】上記[PEOアミン]−[セルロース]を
pH9.5の炭酸緩衝液300mlに懸濁し、25%グ
ルタルアルデヒド溶液30mlを加えて室温で24時間
攪拌により反応させた。反応生成物を回収し、十分に洗
浄して[PEOアルデヒド]−[セルロース]を得た。
アルデヒド含量はオキシム法により定量を行ない0.4
5meq/gであった。
【0031】一方上記精製ペプチド25mgをpH9.
5の炭酸緩衝液50mlに溶解し、上記[PEOアルデ
ヒド]−[セルロース]5gを加えて、室温で24時間
攪拌により反応させた。反応生成物を回収し、十分に洗
浄して[ペプチド]−[セルロース]を得た。ペプチド
固定化率は反応残液中の窒素含量をマイクロケルダール
法により定量することにより算出し、82%が固定化さ
れていた。上記[ペプチド]−[セルロース]をpH
9.0の炭酸緩衝液50mlに懸濁して水素化ホウ素ナ
トリウム1gを加えて、室温で20時間攪拌により反応
させた。反応生成物を回収し、十分に洗浄して目的であ
る吸着材を得た。
【0032】(ペプチド固定化吸着材の吸着性能評価)
上記吸着材における上記のITP患者の血清を用いて抗
血小板抗体の吸着性能を評価した。上記吸着材を1ml
バイヤル中に採取し、上記ITP患者の血清(5種類)
3mlを加えて37℃で30分間振盪しながらインキュ
ベートした。懸濁液を3000rpmで10分間遠心分
離を行ない、上清の抗血小板抗体量をELISA法によ
り定量した(Acta.haemat.,66,25
1,1981)。結果は表2に示す通りであり、インキ
ュベート前の血清での値から算出した吸着率[%]で示
した。またアルブミンの非特異的吸着に関しても、アル
ブミンBーテストワコー(和光純薬工業製)を用いて定
量した。結果は表3に示す通りであり、表2と同様に吸
着率[%]で示した。
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】<実施例2> RARARAのセルロース
への固定化 RARARAの配列を有するペプチドの合成に関しても
PAMアラニン(t−Boc−L−Ala)(アプライ
ドバイオシステムズ社製)およびt−Boc−L−Ar
g(Tos),t−Boc−L−Ala(いずれもアプ
ライドバイオシステムズ社製)を用いて実施例1と同様
にして実施した。合成の終了した支持体の脱保護基,ペ
プチド鎖の切断,逆相系HPLCによる精製および同定
についても実施例1と同様にして行なった。
【0036】得られた精製ペプチドの免疫原性について
も実施例1と同様にして行なった。結果は表1に示す通
りで、凝集性の確認された最大希釈倍率を表示した。上
記ペプチドに関しても実施例1と同様にしてセルロース
への固定化を行なった。すなわち上記精製ペプチド25
mgをpH9.5の炭酸緩衝液50mlに溶解し、実施
例1で得た[PEOアルデヒド]−[セルロース]5g
を加えて、室温で24時間攪拌により反応させた。反応
生成物を回収し、十分に洗浄して[ペプチド]−[セル
ロース]を得た。ペプチド固定化率は実施例1と同様に
して求め、83%が固定化されていた。上記[ペプチ
ド]−[セルロース]をpH9.0の炭酸緩衝液50m
lに懸濁して水素化ホウ素ナトリウム1gを加えて、室
温で20時間攪拌により反応させた。反応生成物を回収
し、十分に洗浄して目的である吸着材を得た。得られた
吸着材の性能評価に関しても実施例1と同様にして行な
った。すなわち5人のITP患者の血清における抗血小
板抗体およびアルブミンの吸着性能を評価した。それぞ
れの吸着率を表2および表3に示した。
【0037】<実施例3> RAGTDESのセルロー
スへの固定化 RAGTDESの配列を有するペプチドの合成に関して
もPAMセリン(t−Boc−L−Ser(Bzl))
(アプライドバイオシステムズ社製)およびt−Boc
−L−Arg(Tos),t−Boc−L−Ala,t
−Boc−L−Gly,t−Boc−L−Thr(Bz
l),t−Boc−L−Asp(OBzl),t−Bo
c−L−Glu(OBzl)(いずれもアプライドバイ
オシステムズ社製)を用いて実施例1と同様にして実施
した。合成の終了した支持体の脱保護基,ペプチド鎖の
切断,逆相系HPLCによる精製および同定についても
実施例1と同様にして行なった。
【0038】得られた精製ペプチドの免疫原性について
も実施例1と同様にして行なった。結果は表1に示す通
りで、凝集性の確認された最大希釈倍率を表示した。上
記ペプチドに関しても実施例1と同様にしてセルロース
への固定化を行なった。すなわち上記精製ペプチド25
mgをpH9.5の炭酸緩衝液50mlに溶解し、実施
例1で得た[PEOアルデヒド]−[セルロース]5g
を加えて、室温で24時間攪拌により反応させた。反応
生成物を回収し、十分に洗浄して[ペプチド]−[セル
ロース]を得た。ペプチド固定化率は実施例1と同様に
して求め、85%が固定化されていた。上記[ペプチ
ド]−[セルロース]をpH9.0の炭酸緩衝液50m
lに懸濁して水素化ホウ素ナトリウム1gを加えて、室
温で20時間攪拌により反応させた。反応生成物を回収
し、十分に洗浄して目的である吸着材を得た。得られた
吸着材の性能評価に関しても実施例1と同様にして行な
った。すなわち5人のITP患者の血清における抗血小
板抗体およびアルブミンの吸着性能を評価した。それぞ
れの吸着率を表2および表3に示した。
【0039】
【比較例】
<比較例1> RAGWDESのセルロースへの固定化 実施例3のペプチドを1残基置換したRAGWDESの
配列を有するペプチドの合成に関して、PAMセリン
(t−Boc−L−Ser(Bzl))(アプライドバ
イオシステムズ社製)およびt−Boc−L−Arg
(Tos),t−Boc−L−Ala,t−Boc−L
−Gly,t−Boc−L−Trp(CHO),t−B
oc−L−Asp(OBzl),t−Boc−L−Gl
u(OBzl)(いずれもアプライドバイオシステムズ
社製)を用いて実施例1と同様にして実施した。合成の
終了した支持体の脱保護基については配列中にt−Bo
c−L−Trp(CHO)を含んでいるので、先に1g
の合成を終えた支持体に1,2−エタンジオール0.2
ml,m−クレゾール0.8ml,ジメチルスルフィド
3ml,TFA5ml,TFMSA1mlを加えて、氷
水で冷やしながら3時間攪拌して反応させた。反応物を
あらかじめ冷やしておいたジエチルエーテルで洗浄しな
がらガラスフィルター(ミディアム孔)で濾過し後に実
施例1で行なった脱保護基反応を行なった。以下ペプチ
ド鎖の切断,逆相系HPLCによる精製および同定につ
いては実施例1と同様にして行なった。
【0040】得られた精製ペプチドの免疫原性について
も実施例1と同様にして行なった。結果は表1に示す通
りで、凝集性の確認された最大希釈倍率を表示した。上
記ペプチドに関しても実施例1と同様にしてセルロース
への固定化を行なった。すなわち上記精製ペプチド25
mgをpH9.5の炭酸緩衝液50mlに溶解し、実施
例1で得た[PEOアルデヒド]−[セルロース]5g
を加えて、室温で24時間攪拌により反応させた。反応
生成物を回収し、十分に洗浄して[ペプチド]−[セル
ロース]を得た。ペプチド固定化率は実施例1と同様に
して求め、82%が固定化されていた。上記[ペプチ
ド]−[セルロース]をpH9.0の炭酸緩衝液50m
lに懸濁して水素化ホウ素ナトリウム1gを加えて、室
温で20時間攪拌により反応させた。反応生成物を回収
し、十分に洗浄して目的である吸着材を得た。得られた
吸着材の性能評価に関しても実施例1と同様にして行な
った。すなわち5人のITP患者の血清における抗血小
板抗体およびアルブミンの吸着性能を評価した。それぞ
れの吸着率を表2および表3に示した。
【0041】
【発明の効果】本発明により血液中の抗血小板抗体と効
果的に結合させることが可能であり、重症なITP患者
の治療に適用が可能である。本発明における抗血小板抗
体吸着材を用いた血液浄化療法は副作用もなく安全であ
り、保存による安定性の面でも優れている。またオート
クレーブ処理による蒸気滅菌を行なってもリガンドとし
ての活性が低下することがほとんどない点も医療機材と
して有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】GP1b/9の複合体の模式図。
【図2】GP1bβ鎖の親水性プロフィールを示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07K 99:00 (72)発明者 田中 昌和 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記のいずれかの特定アミノ酸配列のう
    ち少なくとも1種類をその連鎖の中に含有し、かつ連鎖
    のうちアミノ酸残基の総和が70以下であることを特徴
    とする修飾ポリペプチドまたはポリペプチド。 (1)Pro Glu Arg Ala Pro (2)Arg Ala Arg Ala Arg Al
    a (3)Arg Ala Gly Thr Asp Gl
    u Ser
  2. 【請求項2】 請求項第1項記載の修飾ポリペプチドま
    たはポリペプチドのうちの少なくとも1種類を水不溶性
    担体に固定化したことを特徴とする抗血小板抗体吸着
    材。
JP4234727A 1992-09-02 1992-09-02 ポリペプチドおよびそれを用いた抗血小板抗体吸着材 Pending JPH0680693A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4234727A JPH0680693A (ja) 1992-09-02 1992-09-02 ポリペプチドおよびそれを用いた抗血小板抗体吸着材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4234727A JPH0680693A (ja) 1992-09-02 1992-09-02 ポリペプチドおよびそれを用いた抗血小板抗体吸着材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0680693A true JPH0680693A (ja) 1994-03-22

Family

ID=16975428

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4234727A Pending JPH0680693A (ja) 1992-09-02 1992-09-02 ポリペプチドおよびそれを用いた抗血小板抗体吸着材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0680693A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2710025T3 (es) Esquemas de aislamiento y purificación secuencial de proteínas mediante cromatografía de afinidad
US7223734B2 (en) Plasma protein-binding ligands
US4749780A (en) Biologically active fragments of human antihemophilic factor and method for preparation thereof
EP0180595B1 (en) Method of inhibiting and inducing human platelet aggregation
EP0955312A2 (en) Antimicrobial peptide
LT3175B (en) Process for the preparation of a standardized human von willebrand factor concentrate for therapeutical use
Huang et al. Affinity purification of von Willebrand factor using ligands derived from peptide libraries
CA2026881A1 (en) Peptide and adsorbent thereof immobilized on carrier
AU706019B2 (en) Peptide ligands which bind to von Willebrand factor
JP4104691B2 (ja) フイブリノーゲン結合性ペプチド
JPH0680693A (ja) ポリペプチドおよびそれを用いた抗血小板抗体吸着材
JPH0665298A (ja) ポリペプチドおよび抗血小板抗体吸着材
EP1131348B1 (en) Regulatory/unfolding peptides of ezrin
JPH0625287A (ja) ポリペプチドおよびそれを用いた抗血小板抗体吸着材
JPH0654906A (ja) ポリペプチドおよびそれを用いた抗血小板抗体吸着材
JPH0792167A (ja) IgE吸着材
JPH0630989A (ja) ポリペプチドおよび該ポリペプチドを用いた抗血小板抗体吸着材
JP3734855B2 (ja) ペプチド及びその用途
JPH06105909A (ja) 抗血小板抗体吸着材
EP0595638B1 (en) Epitope-related peptides of human parvovirus
JPH06105910A (ja) 抗ヌクレオリン抗体吸着材
JP4171794B2 (ja) ペプチド及びその用途
RU2136307C1 (ru) Способ диагностики депрессии кроветворения
JPH06121834A (ja) 抗血小板抗体吸着材
JPH06269498A (ja) 抗血小板抗体吸着材