JPH068103B2 - 油圧式倍力装置 - Google Patents

油圧式倍力装置

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JPH068103B2
JPH068103B2 JP61107479A JP10747986A JPH068103B2 JP H068103 B2 JPH068103 B2 JP H068103B2 JP 61107479 A JP61107479 A JP 61107479A JP 10747986 A JP10747986 A JP 10747986A JP H068103 B2 JPH068103 B2 JP H068103B2
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piston
booster
valve
hydraulic
oil
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JP61107479A
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誠 堀内
幸隆 宮川
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、例えば自動車用マスタシリンダを倍力作動す
るために用いられる油圧式倍力装置、特に、ブースタシ
リンダと;このブースタシリンダ内に摺合されてその内
部を油圧源に連なる前部の入力油圧室と後部の出力油圧
室とに区画し、且つマスタシリンダのマスタピストンに
連接されるブースタピストンと;このブースタピストン
に軸方向進退自在に摺合される入力杆と;ブースタピス
トンに穿設された入,出力油圧室間を結ぶ入口油路に設
けられ、入力杆の後退時には閉弁し前進時には開弁する
よう、該入力杆に連動する入口弁と;出力油圧室及び油
槽間を結ぶ出口油路に設けられ、入力杆の後退時には開
弁し、前進時には閉弁するよう、該入力杆に連動する出
口弁と;よりなるものの改良に関する。
(2) 従来の技術 この種倍力装置は、例えば特開昭61−44064号公
報に開示されているように、既に知られている。
従来、このような倍力装置に供給する作動油を濾過する
ためには、油圧源に作動油を供給する油槽にオイルフィ
ルタを設置している。
(3) 発明が解決しようとする問題点 上記のようにオイルフィルタを油槽に設置したもので
は、油槽に補給される作動油から異物を分離することは
できるが、製作時ブースタシリンダ内に残留する加工屑
等を分離することはできず、その加工屑等により入口弁
及び出口弁に目詰まりが生じることがある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、ブース
タシリンダ内に加工屑等が残留していても、これにより
入口弁及び出口弁が目詰まりを生じないようにした前記
油圧式倍力装置を提供することを目的とする。
B.発明の構成 (1) 問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために、ブースタピストンに、その
外周にあって入力油圧室に開口する環状溝と、この環状
溝を入口油路に連通する通孔とを設け、上記環状溝にオ
イルフィルタを装着したことを特徴とする。
(2) 作用 上記構成によれば、ブースタピストンの作動位置に拘わ
らず、常にオイルフィルタは入口弁の至近距離に位置す
る。したがってブースタシリンダ内に加工屑等の異物が
残留している場合でも、それを作動油から確実に分離し
て、入口弁側への侵入を防止することができる。
(3) 実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説明する
と、先ず第1図において、Mは自動車の2系統式油圧ブ
レーキ用のタンデム型マスタシリンダを示し、そのシリ
ンダ本体1の上側に油槽2が形成され、その内部は下半
部を隔壁2aによって前部油溜2と後部油溜2とに
区画される。
シリンダ本体1のシリンダ孔3は油槽2の直下を通る小
径孔3aと、この小径孔3aの後端に連なる大径孔3b
とより段付に形成される。小径孔3aには前部油溜2
より給油される前部油圧室(図示せず)をシリンダ孔3
の前端壁との間に画成する前部マスタピストン4の全体
と、後部油溜2より給油される後部油圧室6を前部マ
スタピストン4との間に画成する後部マスタピストン5
の前端部、即ち小径ピストン部5aとが摺合され、大径
孔3bには後部マスタピストン5の後端部、即ち大径ピ
ストン部5bが摺合される。したがって後部マスタピス
トン5は小径ピストン部5aと、これより大径の大径ピ
ストン部5bとより構成されている。
この両ピストン部5a,5bにより大径孔3bには補給
油室7が画成され、この油室7は油路8を介して後部油
溜2と連通される。
小径ピストン部5aの前面には弾性のピストンカップ9
が装着され、後部マスタピストン5の後退限においてこ
のピストンカップ9の直前に開口して後部油圧室6と前
記油路8間を連通するリリーフポート10がシリンダ本
体1に穿設され、また小径ピストン部5aには、補給油
室7をピストンカップ9の背部に連通させる透孔11が
穿設される。
前記前部油圧室(図示せず)及び後部油圧室6には、
前,後部マスタピストン4,5をそれぞれ後退方向に付
勢する戻しばね12が収容される。
而して、後部マスタピストン5が前方へ押動されてピス
トンカップ9がリリーフポート10の開口部を横切ると
後部油圧室6に油圧が発生し、その油圧は後部油圧室6
と連通するブレーキ油圧回路(図示せず)に供給され
る。
後部マスタピストン5が前進位置から後退して後部油圧
室6が減圧すれば、ピストンカップ9の外周部はその前
後の圧力差により前方へ撓んでシリンダ孔3内面との間
に隙間を生じ、その結果、後部油溜2の油が油路8、
補給油室7及び透孔11を経て後部油圧室6に流入し、
作動油の補給が行なわれ、その際、過剰補給が行なわれ
ると、その過剰分はリリーフポート10より後部油溜2
に戻される。
前部マスタピストン4は後部油圧室6の昇圧に伴い前進
して前部油圧室に油圧を発生させ、これを対応するブレ
ーキ油圧回路に供給する。また該ピストン4の後退時に
は前部油溜2の油が前部油圧室に補給されるものであ
るが、このような油圧の発生機構及び油の補給機構は後
部油圧室6側と略同様であるので、その詳細な説明は省
略する。
第2図に明示するように、マスタシリンダMのシリンダ
本体1の後端には環状体15を挟んで本発明の油圧式倍
力装置Bのブースタシリンダ16が連設され、シリンダ
本体1及びブースタシリンダ16はボルト17により結
着される。
ここで、マスタシリンダMのシリンダ孔3の小径孔3a
の直径をD、同大径孔3bの直径をD、環状体15
の内径をD、ブースタシリンダ16のシリンダ孔18
の直径をDとする(第1図参照)と、これらの寸法は
次式の関係に設定される。
<D<D<D ブースタピストン19は前部の小径ピストン部19a
と、後部の大径ピストン部19bと、大径ピストン部1
9bの後端面より突出するロッド部19cとよりなり、
小径径ピストン部19a及び大径ピストン部19bは前
記環状体15の内孔及びブースタシリンダ16のシリン
ダ孔18にそれぞれ油密に摺合され、ロッド部19cは
ブースタシリンダ16の後端壁を油密に貫通して外部に
突出している。このブースタピストン19の後退限を規
定するために、大径ピストン部19bの後端面を支承し
得る環状段部18aがシリンダ孔18の後端部に形成さ
れる。
而して、前記環状体15は、その前端面で後部マスタピ
ストン5の後端を支承してその後退限を規定する。また
シリンダ孔18において、環状体15及び大径ピストン
部19bはその間に入力油圧室20を画成し、また大径
ピストン部19b及びブースタシリンダ16の後端壁は
その間に出力油圧室21を画成する。この出力油圧室2
1は、受圧面積が入力油圧室20より当然大きく形成さ
れる。またマスタシリンダMの後部マスタピストン5の
大径ピストン部5b及びブースタピストン19の小径ピ
ストン部19aはその間に出口室22を画成する。
再び第1図において、入力油圧室20は供給油路23に
よって前記油槽2に接続され、上記油路23には、油槽
2の貯留油を入力油圧室20に圧送する油圧源としての
油圧ポンプ24が介装され、また該ポンプ24の下流側
に蓄圧器25が接続される。
第2図において、ブースタピストン19にはボール式の
第1,第2入口弁26,26と、1個のスプール式
出口弁27が並設される。
第1入口弁26は、入,出力油圧室20,21間を連
通する入口油路28の途中にブースタシリンダ19の
軸方向に沿って形成された筒状弁室29と、その弁室
29の後端壁に形成された弁座と協働して油路28
を開閉するボール弁体30と、弁室29内でその弁
体30を閉じ方向に付勢する弁ばね31と、その弁
ばね31の力に抗してボール弁体30を開き得る作
動杆32とより常閉型に構成される。作動杆32
ブースタピストン19はその軸方向摺動自在に嵌合さ
れ、その後端部は出力油圧室21に突出している。
第2入口弁26は、ブースタピストン19の軸線に関
して第1入口弁26と対称的に配置され、その構成
は、作動杆32,32の長さの相違点を除いては第
1入口弁26と同一であり、図中、第1入口弁26
と対応する部分にはそれと同じ大符号の末尾に小符号“
”を付す。
而して、第1入口弁26の開弁時期を第2入口弁26
のそれより早めるべく、第1入口弁26の作動杆3
を第2入口弁26の作動杆32より長く形成し
て、閉弁時、作動杆32の後端と後述の連動環48前
面との対向間隙Lは、作動杆32の後端と連動環4
8前面との対向間隙Lより小さく設定される。即ちL
<Lとされる。
ブースタピストン19の小径ピストン部19aにはオイ
ルフィルタ61が前記両入口弁26,26に近接し
て装着される。このオイルフィルタ61は、第2図及び
第5図に示すように、耐油性を有するゴム等の弾性材料
からなる環状のフィルタ本体62と、4枚の濾網63と
からなっている。フィルタ本体62は、その軸方向に延
びる4条のU字溝64を外周に有し、これらU字溝64
の底壁には、フィルタ本体62の内周面に達する4つの
窓65が穿設され、これら窓65の周壁に前記濾網63
の周縁部が埋入結合される。こうして各濾網63は対応
する65に張設される。
弾性を有する上記フィルタ本体62は、小径ピストン部
19aの外周に設けられた環状溝66に伸ばしながら緊
密に装着されると共に、ブースタシリンダ16のシリン
ダ孔18内周面に摺合される。上記記環状溝66の底面
には更に小環状溝67が形成され、この溝底に前記入口
油路28,28の各上流端が開口される。したがっ
て、入力油圧室20の作動油はU字溝64、窓65及び
小環状溝67を通して入口弁28,28へと流入す
ることができる。
出口弁27は、ブースタピストン19の軸線上で該ピス
トン19に嵌着された弁筒33と、この弁筒33の内
孔、即ち弁孔34に摺合された弁ピストン35とより構
成される。
弁ピストン35は、その後端を弁筒33より突出させて
入力杆に兼用され、その後端にプッシュロッド36を介
してブレーキペダル37が連接される。
弁筒33は出力油圧室21に連なる出口ポート38を有
し、弁ピストン35は、その進・退に応じて上記出口ポ
ート38と遮断・連通する環状溝39と、この環状溝3
9に連なる出口油路40とを有する。この出口油路40
は、ブースタピストン19に形成された出口油路41を
介して前記出口室22に連通され、出口室22は、環状
体15の前端面に設けられた放射状溝42(第4図参
照)、シリンダ本体1の後端に形成された環状油路43
及び該油路43に接続された戻り油路44を介して油槽
2に連通される。
出力油圧室21において、弁ピストン35にはその軸線
と直交してピン45が嵌着される。このピン45の両端
は、弁筒33及びブースタピストン19のロッド部19
cにそれぞれ穿設された軸方向の長孔46,47を貫通
してロッド部19cの外周面に突出し、この両突出端部
45a,45aは截頭円錐形に形成される。この両突出
端部45a,45aには、第3図に示すように、ロッド
部19cの外周面に摺合される2つ割の連動環48の連
結孔49,49が嵌合され、このピン45と連動環48
との連結状態を保持するために、連動環48の外周にコ
イルばね50が巻装される。而して、連動環48は弁ピ
ストン35の前進を受けて前記入口弁26,26
作動杆32,32を前方へ押動すべく、その後端に
対向して配置される。
弁ピストン35と弁筒33間には、これらを軸方向に離
反する方向に弾発する戻しばね52が介装される。した
がつて、このばね52は弁ピストン35をその後退方向
に勢する戻し機能のほかに、弁筒33をブースタピスト
ン19に保持する機能をも有する。
ブースタピストン19の後退過程で弁ピストン(即ち入
力杆)35の後退源を規制すべく弁ピストン35と一体
の前記ピン45の後面を支承し得る第1ストッパ60
が前記長孔47の後端面により構成される。
また、ブースタピストン19が後退限にあるとき、弁ピ
ストン35の後退源を規制すべく、連動環48の後端面
を支承し得る環状の第2ストッパ60がブースタシリ
ンダ16の内壁に係止される。
而して、弁ピストン35の後退時には出口弁27は開弁
し、即ち出口ポート38に環状溝39を連通させるが、
その開度は、ブースタピストン19の後退過程で弁ピス
トン35がピン45を介して第1ストッパ60に受け
止められたときに最大開度となり、ブースタピストン1
9の後退限で弁ピストン35が連動環48を介して第2
ストッパ60に受け止められたときに最小開度となる
ように設定される。
また、ブースタピストン19が後退源に位置し、且つ弁
ピストン35が第2ストッパ60で後退源を規制され
ているとき、第1入口弁26の作動杆32と連動環
48との対向間隙は出口弁27の前記最小開度より僅か
に大きく設定される。
ブースタピストン19には、その前面に開口する大径孔
53と、この大径孔53から前記弁孔34に至る小径孔
54とが穿設され、大径孔53にはその奥から順にゴム
製の弾性ピストン55、及びそれと同径の受圧ピストン
56が摺合され、また小径孔54には弁ピストン35及
び弾性ピストン55の対向面に両端を当接し得る反動ピ
ストン57が摺合される。
受圧ピストン56の前面には出力杆58が一体に突設さ
れ、この出力杆58は、後部マスタピストン5の背面の
凹部59に深く突入して該ピストン5に当接させ、これ
によって後部ピストン5及びブースタピストン19は可
及的に近接して配置される。
上記凹部59の深さは、後部マスタピストン5の大径ピ
ストン部5bの半径と同等若しくはそれより大きく選定
される。このようにすると、出力杆58による後部マス
タピストン5の押動時、該ピストン5に調心作用を与え
ることができる。
以上において受圧ピストン56、弾性ピストン55及び
反動ピストン57は、マスタシリンダMの作動反力を弁
ピストン35に伝達する反力機構Rを構成する。
つぎにこの実施例の作用を説明する。
ブレーキペダル37の非作動状態では、第2図に示すよ
うに弁ピストン35は連動環48を介して第2ストッパ
60で規制される後退限に戻しばね52の弾発力によ
って保持されるので、出口弁27は最小開度をもって開
弁している。一方、第1及び第2入口弁26,26
では、作動杆32,32が連動環48から解放され
ていて、弁体30,30が弁ばね31,31
力をもって弁室29,29の弁座に着座しているの
で、閉弁状態となっている。したがって入,出力油圧室
20,21間は両入口弁26,26により遮断され
ると共に、出力油圧室21は、出口ポート38、環状溝
39、出口通路40,41、出口室22、放射状溝4
2、環状油路43及び戻り油路44を介して油槽2に連
通して大気圧状態となっているから、前,後部マスタピ
ストン4,5及びブースタピストン19は各マスタピス
トンの戻しばね12の力によってそれぞれ後退限に保持
される。
また、この場合、入力油圧室20には油圧ポンプ24ま
たは蓄圧器25からの油圧が導入されており、この油圧
がブースタピストン19の大径ピストン部19b前面に
作用するので、これによってもブースタピストン19は
後退源に保持される。そして、ボール弁体30,30
は閉塞性が高いので、入力油圧室20から出力油圧室
21への圧油の漏洩を確実に防止することができる。
いま、自動車を制動すべくブレーキペダル37を踏み込
むと、ブレーキペダル37からプッシュロッド36を介
して弁ピストン35及び連動環48が前方へ押動され、
前記L<Lの関係から先ず環状溝39が出口ポート
38と遮断され、即ち出口弁27が閉弁する。次いで連
動環48が第1入口弁26の作動杆32の後端に当
接してこれを前方へ押動し、これによりボール弁体30
をその弁座から離間させ、その後、連動環48が第2
入口弁26の作動杆32の後端に当接してこれを前
方へ押動し、これによりボール弁体30をその弁座か
ら離間させる。こうして第1及び第2入口弁26,2
は順次開弁される。
ところで、出口弁27が閉弁し、第1入口弁26が開
弁した最初の段階では、出力油圧室21は油槽2との連
通を断たれ、油圧ポンプ24または蓄圧器25から入力
油圧室20に導入されていた油圧がオイルフィルタ6
1、入口油路28及び弁室29を通って出力油圧室
21に供給され、両油圧室20,21が略同圧となる。
したがって開弁前の第2入口弁26ではボール弁体3
が前後両面に略同等の油圧を受けるようになり、入
力油圧室20の油圧によるボール弁体30の閉弁力
は、出力油圧室21の油圧による開弁力により相殺若し
くは大幅に減少され、ボール弁体30の開弁抵抗は極
めて小さいものとなるため、次の段階で連動環48が作
動杆32を押動した時には、実質上、弁ばね31
力に抗するだけでボール弁体30を軽快に開くことが
できる。
そして、両入口弁26,26が開弁すると、オイル
フィルタ61及び両油路28,28を通して入力油
圧室20の圧油が出力油圧室21へ円滑に供給されるの
で、その油圧をもってブースタピストン19を速やかに
前進ささせることができる。
その際、オイルフィルタ61はブースタピストン19と
共に移動し、常に両入口弁6,26の至近距離に位
置しているので、入力油圧室20に加工屑等の異物が残
留している場合でも、それをオイルフィルタ61の濾網
63により作動油から分離し、異物の入口弁26,2
側への侵入を確実に防止することができる。またフ
ィルタ本体62はブースタピストン19の移動に伴いブ
ースタシリンダ16の内周面を摺動するので、ブースタ
ピストン19の作動の安定化にも寄与する。
前進するブースタピストン19は、反力機構R及び出力
杆58を介して後部マスタピストン5を前進させる。こ
うしてマスタシリンダMは倍力作動される。
ブースタピストン19が前進すると、その前端部はマス
タシリンダMの大径孔3bに進入していく。このように
大径孔3bは、後部マスタピストン5の大径ピストン部
5bを案内するほか、前進するブースタピストン19の
前端部を受容することにも役立つもので、これによって
ブースタシリンダ16の長さの短縮化が可能となる。
ブースタピストン19が後部マスタピストン5を押動し
ている間、受圧ピストン56は、マスタシリンダMの作
動反力を後部マスタピストン5から受けて弾性ピストン
55を圧縮するように作動し、その圧縮力の一部が反動
ピストン57を介して弁ピストン35へ、更にプッシュ
ロッド36を介してブレーキペダル37へとフィードバ
ックされ、これにより操縦者は制動力の大きさを感知す
ることができる。
マスタシリンダMの作動を解除すべくブレーキペダル3
7を解放すれば、弁ピストン35は連動環48共に戻し
ばね52の弾発力により後退し、これに伴い先ず連動環
48が作動杆32,32から順次離間して入口弁2
,26がその順に閉弁し、次いで弁ピストン35
の環状溝39が出口ポート38と連通し、即ち出口弁2
7が開弁し、その開度が最大開度となったところで弁ピ
ストン35はピン45を介して第1ストッパ60によ
り後退源を規制される。
このように、出口弁27の開度が最大開度とされるの
で、出力油圧室21にこれまであった油圧は出口ポート
38から環状溝39へ、したがって戻し油路44を通し
て油槽2へ素早く排出されるので、ブースタピストン1
9はマスタシリンダMの戻しばね12等の戻し力により
速やかに後退することができる。
そして、ブースタピストン19が環状段部18aに当接
する後退源に到達すれば、弁ピストン35は第2ストッ
パ60の規制を受け、ブースタピストン19に対して
は第1ストッパ60の規制を受たときよりも僅かに前
進した位置で停止し、これによって出口弁27の開度を
当初の最小開度に閉じることになる。
尚、図示例では、油圧ブースタBの油槽としてマスタシ
リンダMの油槽2を共用するようにしたが、油圧ブース
タB専用の油槽を設けることもある。
C.発明の効果 以上のように本発明によれば、ブースタピストンに、そ
の外周にあって入力油圧室に開口する環状溝と、この環
状溝を入口油路に連通する通孔とを設け、上記環状溝に
オイルフィルタを装着したので、ブースタピストンの作
動位置に拘わらず、常にオイルフィルタは入口弁の至近
距離に位置を占めることができ、したがつてブースタシ
リンダ内に残留する加工屑等の異物を作動油から確実に
分離して、入口弁及び出口弁の目詰まりを未然に防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す縦断面図、第2図はそ
の要部の拡大図、第3図は第1図のIII−III線拡大断面
図、第4図は第1図のIV−IV線断面図、第5図はオイル
フィルタの斜視図である。 B…油圧式倍力装置 16…ブースタシリンダ、19…ブースタピストン、2
0…入力油圧室、21…出力油圧室、24…油圧源とし
ての油圧ポンプ、26,26…入口弁、27…出口
弁、28,28…入口油路、40,41…出口油
路、61…オイルフィルタ、62…フィルタ本体、63
…濾網、65…窓、66…環状溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブースタシリンダと;このブースタシリン
    ダ内に摺合されてその内部を油圧源に連なる前部の入力
    油圧室と後部の出力油圧室とに区画し、且つマスタシリ
    ンダのマスタピストンに連接されるブースタピストン;
    このブースタピストンに軸方向進退自在に摺合される入
    力杆と;ブースタピストンに穿設された入,出力油圧室
    間を結ぶ入口油路に設けられ、入力杆の後退時には閉弁
    し前進時には開弁するよう、該入力杆に連動する入口弁
    と;出力油圧室及び油槽間を結ぶ出口油路に設けられ、
    入力杆の後退時には開弁し、前進時には閉弁するよう、
    該入力杆に連動する出口弁と;よりなる油圧式倍力装置
    において、ブースタピストンに、その外周にあって入力
    油圧室に開口する環状溝と、この環状溝を入口油路に連
    通する通孔とを設け、上記環状溝にオイルフィルタを装
    着したことを特徴とする油圧式倍力装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第(1)項記載のものにおい
    て、オイルフィルタが、前記環状溝に弾力的に装着され
    且つブースタシリンダの内周面に摺合される環状のフィ
    ルタ本体と、入力油圧室と前記通孔間を連通するように
    このフィルタ本体に設けられた複数の窓に張設された濾
    網とから構成された油圧式倍力装置。
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