JPH0682840A - 防眩ミラー - Google Patents

防眩ミラー

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JPH0682840A
JPH0682840A JP4238630A JP23863092A JPH0682840A JP H0682840 A JPH0682840 A JP H0682840A JP 4238630 A JP4238630 A JP 4238630A JP 23863092 A JP23863092 A JP 23863092A JP H0682840 A JPH0682840 A JP H0682840A
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JP
Japan
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film
transparent conductive
conductive film
coloring
refractive index
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Application number
JP4238630A
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English (en)
Inventor
Tadayoshi Ito
忠義 伊藤
Yasunori Taga
康訓 多賀
Akira Hosono
晃 細野
Koji Aoyama
浩二 青山
Hirotaka Ono
裕孝 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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Publication date
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Publication of JPH0682840A publication Critical patent/JPH0682840A/ja
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/15Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on an electrochromic effect
    • G02F1/153Constructional details
    • G02F1/1533Constructional details structural features not otherwise provided for

Landscapes

  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 着色時の色相を調整する。 【構成】 ガラス基板2と透明電導膜3との間に透明電
導膜3と屈折率の異なる薄膜8を設ける。この薄膜8の
材料を選択することによって、透明電導膜3と薄膜8の
相互干渉を制御し、着色時の色相を調整することができ
る。したがって、これを利用して、好適な防眩ミラーを
得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、全固体型エレクトロク
ロミック材料の用途に関し、さらに詳しくは、着色時の
色相を調整できる全固体型エレクトロクロミック素子を
用いた防眩ミラーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、電圧印加により電気化学反応
を生じ物質の色が可逆的に変化する現象(エレクトロク
ロミズムという)を利用したエレクトロクロミック素子
が知られている。
【0003】そして、このエレクトロクロミック素子と
しては、溶液型、全固体型など種々の構造のものがある
が、その中でもエレクトロクロミック(以下、ECとす
る)特性や耐久性に優れたものとして、EC物質、電解
質がともに固体である全固体型EC材料がある。
【0004】全固体型EC材料91は、図2に示すよう
に、還元発色膜96、固体電解質膜としての誘電体膜9
5、酸化発色膜94の3層を2つの電極93、97で挟
んだ5層を基板92上に形成して構成される。還元発色
膜96としては酸化タングステン(WO3 )などが、誘
電体膜95としては酸化タンタル(Ta2 5 )など
が、酸化発色膜として酸化イリジウム(IrOx)など
が用いられる。また、下部電極93は可視光透明のIT
O(InO3 −5wt%SnO2 )などが、上部電極9
7は透過型として用いるときはITO、反射型として用
いるときはAlなどが用いられる。
【0005】全固体EC膜の着色源は、膜中に含まれる
水であり、この水の分解により生じたプロトン
(H+ )、水酸イオン(OH- )の注入と引抜きにより
着色・消色が繰り返される。このときの反応式は、次の
ように推定されている。
【0006】 xH2 O=xH+ +xOH- …(1) xH+ +xe- +WO3 (透明)=Hx WO3 (ダークブルー) …(2) xOH- +Ir(OH)n =Ir(OH)n+x (黒色)+xe- …(3) なお、この式で=は、可逆反応(→および←)を意味す
る。
【0007】このように、全固体EC膜では、WO3
IrOxともに着色するが、着色効率および膜厚の比率
から着色時の色相はHx WO3 の色相に依存し、青色
(ダークブルー)を呈する。
【0008】一方、光学機能表示素子として、視認性向
上のために着色時の色相が黒色に近い材料の開発が望ま
れる。そこで、このような黒色表示EC材料として、W
3にMoO3 を添加した材料を還元発色膜に採用した
材料が提案されている(米国特許第4009935 号)。
【0009】しかしながら、このWO3 −MoO3 系の
EC材料は、その着色応答性はWO3 とほとんど同じで
あるものの、消色応答性が形成されるHx MoO3 中の
+の引抜きが難しくなるため非常に悪い。従って、消
色においても速いレスポンスが要求される防眩ミラー等
への応用は不向きであるという問題があった。また、高
温雰囲気下(85℃程度)においては、消色時の反射率
(透過率)が低下してしまうと共に、その耐久性が悪
く、十分な信頼性が得られないという問題点があった。
【0010】そこで、透明基板を挟んだEC膜との対面
に光反射特性調整層を設け、黒色化を図る方法も提案さ
れている(特開平2−649675号)。これは、基板
表面における可視光反射率の分布を制御する方法であ
る。すなわち、可視光の短波長側(<550nm)の反
射率を基板のそれより低くし、また可視光の長波長側
(>550nm)の反射率をガラス基板のそれより高く
なるような反射率分布をもつ干渉膜を基板表面に付与す
ることで黒色化を図っている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法に
は、二つの大きな問題点がある。その一つは干渉膜の視
感反射率(A光源で視感度補正した反射率)が基板のそ
れより高くなることである。このように、干渉膜の視感
反射率がガラス基板のそれより高くなると、干渉膜が増
反射膜として作用し、着色時の反射率が増加して防眩効
果が減少したり、多重写りしやすくなるなどの特性劣化
が起こってしまうという問題があった。
【0012】この方法のもう一つの問題点として、光反
射調整層が大気側に設けられているため、耐環境性が十
分でないことがあげられる。すなわち、光反射特性調整
層に用いている干渉膜が大気側に配置されているため、
これが磨耗等により欠損しやすく、これによって色相が
変化してしまう。そこで、この方法を車室外で使用する
ドアミラー等に応用すると、耐環境性という点で十分な
信頼性が得られないという問題があった。
【0013】そこで、本発明者らは、上述の如き従来技
術の問題点を解決すべく、鋭意研究し各種の系統的実験
を重ねた結果、本発明を成すに至ったものである。
【0014】発明の目的 本発明の目的は、EC材料のEC特性を損うことなく、
防眩時の色相を黒色化するとともに、防眩効果の優れた
防眩ミラーを提供することにある。
【0015】着眼点 本発明者らは上述の従来技術の問題に関し、以下のこと
に着眼した。すなわち前記従来技術の欠点である i) 干
渉膜の視感反射率が基板より高い、ii) 耐環境性に十分
な信頼性がない等はいずれも光反射調整層が大気側に設
けてあることに起因すると考えた。そこで、本発明者ら
はこれら従来技術のかかえる問題が、該調整層の設置場
所によるものであると考え鋭意検討を進めた。その結
果、この問題点を克服する手段として、該調整層の有す
る機能がEC膜を構成する透明電導膜にも存在すること
を見い出した。すなわち該調整層の機能を透明電導膜側
にもたせることで該調整層を大気側に設けることなく着
色時の色相が制御できることを見い出し本発明を成すに
至った。
【0016】
【課題を解決するための手段、作用および効果】本全固体EC材料の説明 本全固体EC材料は、下部透明電導膜単層または下部透
明電導膜と薄膜から成る多層膜間の相互干渉によって、
光透過特性を調整し、着色時の色相を制御する。そし
て、本第1発明の全固体EC材料はEC特性に優れ、か
つ着色時の色相を制御することができる。
【0017】本全固体EC材料が上述の如き効果を発揮
するメカニズムについては未だ必ずしも明らかでないが
次のように考えられる。
【0018】従来、全固体EC材料の着色時の色相は前
述したように還元発色膜の発色に伴う吸収の色とされて
きた。それはEC膜を構成する還元発色膜、固体電解質
膜、酸化発色膜および透明電導膜のいずれもが相互干渉
し合い干渉効果による色相の変化はないものと考えられ
ていたからである。
【0019】しかしながら、今回詳細に検討した結果、
EC膜を構成する多層膜の相互干渉の仕方が、酸化発色
膜を境界に還元発色膜、固体電解質膜の2層の相互干渉
と透明電導膜単層の干渉の二つに分けられることが判明
した(この原因は明らかでないが、酸化発色膜が金属電
導性を有するためと考えられる)。すなわち、全固体E
C材料の基板側から見た着色時の色相は還元発色膜の発
色に伴う吸収の色と透明電導膜の干渉反射に伴う透過率
変化の二つの重複したものであり(ここで還元発色膜と
固体電解質膜の膜厚は非常に厚いため、相互干渉の効果
による色相の変化はなく無彩色と考えてよい)、下部透
明電導膜側の干渉条件を変更することにより全固体EC
材料の着色時の色相が制御できることが判った。なお、
透明基板と下部透明電導膜の間に透明電導膜と屈折率の
異なる薄膜を配すことで色相の変化量を更に大きくする
ことができる。
【0020】以上のように本EC材料による色相の制御
は、EC膜内に配置してある透明電導膜単層または透明
電導膜と屈折率の異なる薄膜と透明電導膜で構成されて
いる多層膜の相互干渉に伴う可視光の透過特性の変化を
利用したものであり、光反射・透過調整のための層を基
板表面に設けなくても良い。そこで、基板表面の反射は
ガラス基板のままであり、増反射がない。基板表面が増
反射すると、可視光が乱反射され、同じ着色量であって
も、基板から見た反射率は増加し、低反射率(<15
%)のものが得られにくくなり、かつ多重写りしやすく
なるが、本発明によればこれらの問題点がない。そし
て、本EC材料では、着色時における反射率の増加を防
ぐため、従来法よりコントラスト比を大きくすることが
できる。さらに、光反射・透過特性調整のための層がE
C膜内に設けてあるため、該調整層の損耗に伴う色相の
変化は全くなく耐環境性にも優れている。
【0021】防眩ミラーの説明 本発明は前記全固体EC材料を防眩ミラーに応用したも
のである。
【0022】発明の構成 本発明の防眩ミラーは、透明性基板上に下部透明電導
膜、酸化発色膜、固体電解質膜、還元発色膜および上部
電導膜を順次積層して成るEC材料を有する防眩ミラー
であって、下部透明電導膜の光学的膜厚(屈折率と膜厚
を乗算したもの)をほぼλ/4または3λ/4(ここで
λ=400〜420nm)としたことを特徴とする。
【0023】また、基板と下部透明電導膜の間に、下部
透明電導膜とは異なる屈折率を有する薄膜を設け、この
薄膜と下部透明電導膜とを合わせた層の光学的膜厚(屈
折率と膜厚を乗算したもの)をほぼλ/4または3λ/
4(ここでλ=400〜420nm)としたことを特徴
とする。
【0024】発明の作用および効果 本発明の防眩ミラーはEC材料のEC特性を損うことな
く、防眩時の色相を黒色化することができ、しかも防眩
効果に優れている。
【0025】このメカニズムは今だ必しも十分に明らか
でないが次のように考えられる。全固体EC材料の基板
側からみた着色時の色相は前述したように還元発色膜の
発色に伴う吸収の色と下部透明電導膜側の干渉反射に伴
う透過率変化とが重複したものである。還元発色膜にW
3 を用いた場合、着色時にはHx WO3 を形成し、そ
の色相はダークブルーである。ここで、基板側からみた
着色時の色相を黒色に近づけるには、ダークブルーの補
色となる光反射・透過特性調整機能を下部透明電導膜側
が有すれば良い。具体的には、透明電導膜単層または透
明電導膜の屈折率と異なる薄膜と透明電導膜から成る多
層膜の光学膜厚(nd)をλ/4または3λ/4(ここ
でλ=400〜420nm)に設定し、かつ可視光内の
透過率変化の振幅が5%〜15%になるような特性を有
する光反射・透過特性調整層を下部透明電導膜側に設け
れば、基板側から肉眼でみた着色時の色相は黒色とな
る。以上のように本方法による黒色化は、上述のEC材
料を利用したものであり、素子自体の作用効果は上述の
EC材料と同様である。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づい
て説明する。図1には、本発明に係る全固体型EC材料
1が示されており、ガラス基板2上に下部透明電導膜
3、酸化発色膜4、固体電解質膜5、還元発色膜6、お
よび上部電導膜7を順次積層してある。そして、下部透
明電導膜3単層またはガラス基板2と下部透明電導膜3
との間に透明電導膜3と屈折率の異なる薄膜8を配し、
この下部透明電導膜3と薄膜8とで光反射・透過特性調
整用薄膜部LC1を形成している。そして、この光反射
・透過特性調整用薄膜部LC1の光学膜厚(nd:屈折
率・膜厚)をλ/4または3λ/4(ここでλ=400
〜420nm)に設定してある。
【0027】ここで、透明性基板2は透明なガラスなど
の無機質材料でできた板であり、その形状は平面板、曲
面板など何れでもよい。また、薄膜8を省略し、下部透
明電導膜3のみで光反射・透過特性調整用薄膜部LC1
を構成してもよい。さらに、上部電導膜7の上方には、
エポキシ系接着剤等を介し保護用のガラス板を配置する
とよい。なお、下部透明電導膜3を構成する材料として
は、ITO、AZO、ATOなどが採用される。
【0028】酸化発色膜4および還元発色膜6は酸化お
よび還元により着色する膜である。酸化発色膜4はIr
Ox、NiO、RhOx等から構成され、還元発色膜は
WO3 、MoO3 、TiO2 などから構成される。
【0029】固体電解質膜5は、プロトンと水酸化イオ
ンを移動させるための媒質であり、電子絶縁性に優れプ
ロトンおよび水酸化イオンの良導体である物質を用い
る。具体的にはTa2 5 、SiO2 などが採用され
る。上部電導膜7は、反射膜を兼ねた電極であり、通常
反射率が高いAlを用いる。
【0030】そして、本実施例においては、上述のよう
に薄膜8が透明基板2と透明電導膜3の間に設けられて
いる。この薄膜8は、透明電導膜3と屈折率の異なるも
のとしている。そこで、この薄膜8と透明電導膜3とか
らなる多層膜が光反射・透過特性調整用薄膜部LC1を
構成する。そして、この光反射・透過特性調整用薄膜部
LC1は、可視光内の分光反射・透過率を増減する機能
を有し、これにより防眩ミラーの色相制御を行う。な
お、透明電導膜3は電極として機能させるため必ず酸化
発色膜4と接する位置に配される。
【0031】前記光反射・透過特性調整部LC1として
干渉膜フィルターを用いる場合、この干渉膜フィルター
を適宜選択することにより、着色時の色相を制御するこ
とができる。すなわち、可視光内における干渉反射に伴
う透過率変化の振幅が15%〜30%の特性を有する干
渉膜とすれば橙色等の暖色系の色相に、また可視光内に
おける干渉反射に伴う透過率変化の振幅が5%〜15%
の特性を有する干渉膜とすれば緑色、紫色、黒色等の寒
色系の色相に制御することができる。
【0032】以下に着色時の色相を黒色系とする干渉膜
フィルターについて説明する。可視光内の干渉反射に伴
う透過率変化の振幅が5%〜15%の特性を有する干渉
膜フィルターの具体的な例としては透明電導膜3の単層
膜構造のもの、または透明電導膜3と他の薄膜を組み合
わせた二層および三層などからなる多層膜構造のものが
ある。
【0033】単層膜の場合、透明電導膜3を例えば、I
TO、AZO、ATOから構成し、この膜厚をλ/4ま
たは3λ/4(ここでλ=400〜420nm)の膜厚
とする。
【0034】一方、二層構造の場合は透明電導膜の屈折
率と異なる物質、例えばCeO2 、TiO2 、Al2
3 、SiO2 などの薄膜8と透明電導膜との二層構造と
し、二層合計の光学膜厚を3λ/4(ここでλ=400
〜420nm)になるよう積層する。三層構造の場合
は、TiO2 ,CeO2 などの高屈折率物質と、MgF
2 、SiO2 などの低屈折率物質と、透明電導膜物質か
ら構成され、各々λ/4(ここでλ=400〜420n
m)の膜厚になるよう積層する。
【0035】以上のように、本発明は単層および多層膜
の干渉反射に伴う透過率変化を利用したもので、干渉膜
フィルターの設計値は従来法とは全く異なる。
【0036】次に、より具体的に反射型のWO3 /Ta
2 5 /IrOx系EC材料を用いて説明する。該素子
の可視光の分光反射特性を図3に示す。同図に示すよう
に多くの波が認められるが、これは多層膜の相互干渉の
結果であり、人間の目には図4のような分光反射特性と
して観察される。消色時の反射率が可視光内でほぼ一定
で無彩色(白色)であるのに対し、着色時の反射率は可
視光の長波長側で低下しており、青色を呈している。な
お、このEC材料は可視光内で透明電導膜の明瞭な干渉
はない。
【0037】この場合、可視光の短波長側(<500n
m)の透過率を5%〜15%減少するような干渉効果を
透明電導膜側で生ずれば、着色時の色相を黒色化するこ
とができる。具体的には透明電導膜側の分光反射および
分光透過特性を図5にするような干渉特性にすれぱ、E
C材料の着色時の黒色化が可能になる。干渉膜を設計す
るにあたり、光学特性の理論計算を行った結果、図5の
特性と比較的良く一致する干渉膜が電極を兼ねた透明電
導膜の単層膜、透明電導膜を含めた二層膜および三層膜
で得られた。
【0038】なお、干渉膜を設けると消色時の分光特性
も変化するが、着色時に比べて消色時のほうが反射率の
変化率がすくないため、色相はあまり変化しないので問
題はない。
【0039】具体例1 スパッタリング法またはイオンプレーティング法で透明
ガラス基板(屈折率n=1.53)上に透明電導膜であ
るITOの光学膜厚(nd)がλ/4(ここでλ=41
0±10nm)になるように成膜した。なお、ITO膜
の屈折率は作成条件により少し異なる(1.90±0.
10)ため、屈折率の変化に対応して膜厚を設定する必
要がある(例えば、n=1.90ではd=54±1n
m、n=1.80ではd=57±1nm)。ここではI
TO膜の屈折率を1.80としたITO膜を成膜後、I
TO膜の上にIrOx膜、Ta2 5 膜、WO3 膜の順
に各々30nm、800nm、600nmイオンプレー
ティング法で成膜・被覆し、さらにその上にAl膜を1
50nm真空蒸着法で成膜・被覆して反射型のEC材料
を作成した(試料番号1)。
【0040】具体例2 スパッタリング法またはイオンプレーティング法で透明
ガラス基板(屈折率n=1.53)上に透明電導膜であ
るITOの光学膜厚(nd)が3λ/4(ここでλ=4
10±10nm)になるように成膜した。なお、ITO
膜の屈折率は作成条件により少し異なる(1.90±
0.10)ため、屈折率の変化に対応して膜厚を設定す
る必要がある(例えばn=1.90ではd=162±4
nm、n=180ではd=171±4nm)。ここでは
ITO膜の屈折率を1.80とした。その他条件は具体
例1と同一である(試料番号2)。
【0041】具体例3 透明ガラス基板(n=1.53)にスパッタリング法ま
たはイオンプレーティング法でTiO2 と透明電導膜で
あるITOの順に二層合計の光学膜厚が3λ/4(λ=
410±10nm)になるように成膜し二層から成る屈
折率制御層を作成した(試料番号3および4)。ここで
TiO2 とITOの膜厚比率を変えることで干渉反射に
伴う透過率が制御できる。今回は以下の2種類の屈折率
制御層を作成した。なお、TiO2 およびITOの屈折
率は作成条件により少し異なるがここではTiO2
2.45、ITOは1.80とした。
【0042】試料番号3:TiO2 (n=2.45 d
=48±2nm)、ITO(n=1.80、d=105
±3nm) 試料番号4:TiO2 (n=2.45 d=81±2n
m)、ITO(n=1.80、d=605±2nm) なお、本例において、ITOは電極を兼ねているため膜
厚は50nm以上にする必要がある。
【0043】なお、屈折率制御層を作成後、その上に形
成するIrOx膜、Ta2 5 膜、WO3 膜及びアルミ
膜については、具体例1と同一である。
【0044】具体例4 スパッタリング法またはイオンプレーティング法で透明
ガラス基板(屈折率n=1.53)上に高屈折率薄膜、
低屈折率薄膜および電極を兼ねた透明電導膜であるIT
O膜をそれぞれλ/4(ここでλ=410±10nm)
になるように成膜し、三層の屈折率制御層を作成した
(試料番号5)。
【0045】ここで、高屈折率薄膜と低屈折率薄膜の屈
折率を変えることで干渉反射に伴う透過率が制御でき
る。今回は高屈折率薄膜としてTiO2 、低屈折率薄膜
としてSiO2 を用いた。
【0046】なお、屈折率制御層を作成後、その上に形
成するIrOx膜、Ta2 5 膜、WO3 及びアルミ膜
等については、具体例1と同一である。
【0047】比較例1 スパッタリング法またはイオンプレーティング法で透明
ガラス基板(屈折率n=1.53)上に透明電導膜であ
るITOを成膜した(試料番号C1)。ここでITOの
屈折率は1.80±0.1であり、その膜厚は可視光内
で明瞭な干渉反射のピークをもたない110〜150n
mにした。
【0048】その他の条件は具体例1に同じとした。
【0049】比較例2 ガラス基板の一方の面にMgF2 (n=1.38)In
2 3 (n=1.90)、Al2 3 (n=1.60)
の順にそれぞれλ/4、λ/2、λ/4(ここでλ=3
20nmとする)に成るように真空蒸着法で反射増減特
性を有する三層の干渉膜を形成した。その後ガラス基板
のもう一方の面にITO、IrOx、Ta2 O5 、WO
3 の順に各々150nm、30nm、800nm、60
0nm、イオンプレーティングで成膜・被覆し、さらに
その上にAlを150nm真空蒸着法で成膜・被覆して
反射型の比較用三層干渉膜付EC材料を作成した(試料
番号C2)。
【0050】性能比較試験 前記具体例1〜4、比較例1および2で得られたEC材
料について1.35V駆動時の消色および着色時の反射
率変化と色相の変化を調べた。その結果を表1に示す。
表1から明らかの如く、本実施例の干渉膜を設けたEC
材料は比較用EC材料(C2)の従来法に比較して、消
色および着色時の反射率が共に低下しているものの低下
量は着色時の方が大きくコントラスト比がかなり増加
し、防眩効果が向上していることがわかる。EC材料を
構成する膜および駆動条件は両者とも同じであり、上記
特性の違いはガラス基板表面の反射特性に依存している
ことは明らかである。本実施例と従来法に用いた干渉膜
の分光反射特性を図6に示す。本実施例はガラス基板表
面に処理を施していないため、ガラス基板そのままの分
光反射特性を示すのに対し、従来法は基板表面の反射率
制御により黒色化を図っているため図6のように、反射
率はガラス基板(本実施例)よりかなり高くなってい
る。各々の基板表面の視感反射率を計算すると、本実施
例が4.3%に対し、従来法では5.5%であった。基
板表面の視感反射率が高いと可視光線が乱反射され同じ
着色量であっても、防眩時の反射率が高くなり、防眩効
果が減少し、多重写りしやすくなる。すなわち、本実施
例において前述したような特性の向上が図れたのは、従
来品より基板表面の反射率を低減できたからである。
【0051】
【表1】 また、表1に示すように、本実施例の干渉膜を設けたE
C材料の着色時の色度座標は比較用EC材料(C1)に
比べてよりA光の色度(白色)に近づいており、黒色に
なっていることが分る。特に試料番号3、5の二層およ
び三層の干渉膜を付与したものがより黒色に近くなって
いる。これはこれらEC材料に用いた干渉膜がより良く
設定されていたからである。
【0052】一方、干渉膜を設けたEC材料の消色時の
色度座標は比較用EC材料(C1)と比較して若干橙色
がかるが許容範囲内であり、防眩ミラーとして用いる場
合の問題はない。なお本法で用いた色相を制御するため
の干渉膜はEC膜の内部に設けてあるため、従来法のよ
うに干渉膜の損耗に伴う色相の変化は全くなく、耐環境
性も優れている。
【0053】このように、前記干渉膜を用いた防眩ミラ
ーは防眩時の色相を黒色化するとともに、コントラスト
比が従来品以上でかつ防眩時の多重写りを従来品以下に
することができるという優れた効果を奏することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の構成図である。
【図2】従来例の構成図である。
【図3】具体例の可視光域における分光反射特性を示す
図である。
【図4】具体例の観察される分光反射特性を示す図であ
る。
【図5】波長に対する透過率および反射率の波長依存性
を示す図である。
【図6】従来例と実施例の視感反射率の波長依存性を示
す図である。
【符号の説明】
1 全固体型EC材料 2 透明性基板 3 透明電導膜 4 酸化発色膜 5 固体電解質膜 6 還元発色膜 7 電導膜 8 薄膜
フロントページの続き (72)発明者 多賀 康訓 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 細野 晃 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 青山 浩二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 大野 裕孝 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明性基板上に下部透明電導膜、酸化発
    色膜、固体電解質膜、還元発色膜および上部電導膜を順
    次積層して成るEC材料を有する防眩ミラーであって、 下部透明電導膜の光学的膜厚(屈折率と膜厚を乗算した
    もの)をほぼλ/4または3λ/4(ここでλ=400
    〜420nm)としたことを特徴とする防眩ミラー。
  2. 【請求項2】 透明性基板上に下部透明電導膜、酸化発
    色膜、固体電解質膜、還元発色膜および上部電導膜を順
    次積層して成るEC材料を有する防眩ミラーであって、 基板と下部透明電導膜の間に、下部透明電導膜とは異な
    る屈折率を有する薄膜を設け、この薄膜と下部透明電導
    膜とを合わせた層の光学的膜厚(屈折率と膜厚を乗算し
    たもの)をほぼλ/4または3λ/4(ここでλ=40
    0〜420nm)としたことを特徴とする防眩ミラー。
JP4238630A 1992-09-07 1992-09-07 防眩ミラー Pending JPH0682840A (ja)

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