JPH06830B2 - 重合反応の停止方法 - Google Patents

重合反応の停止方法

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JPH06830B2
JPH06830B2 JP11069186A JP11069186A JPH06830B2 JP H06830 B2 JPH06830 B2 JP H06830B2 JP 11069186 A JP11069186 A JP 11069186A JP 11069186 A JP11069186 A JP 11069186A JP H06830 B2 JPH06830 B2 JP H06830B2
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boron trifluoride
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trioxane
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茂 沖田
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  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、新規な重合停止剤を用いてトリオキサン等の
重合反応の触媒を失活させ、重合反応を停止させる方法
に関する。
更に詳しくは、三フッ化ホウ素系の触媒を用いトリオキ
サン等を溶液重合あるいは懸濁重合させてオキシメチレ
ンホモポリマ又はコポリマを製造するに際し、ヒンダー
ドアミン化合物を添加して重合反応を停止する方法に関
するものである。
<従来の技術> トリオキサン単独、又はトリオキサンと環状エーテル及
び/又は環状アセタールを溶液重合あるいは懸濁重合さ
せてオキシメチレンホモポリマ又はコポリマを得ること
は、例えば特公昭36−14640号公報で公知であ
る。溶液重合あるいは懸濁重合で得られたポリマは、こ
のままでは熱的に不安定であるため、ホモポリマの場合
には、エステル化などにより末端基を封鎖して、又コポ
リマの場合には、不安定末端基を分解除去して安定化さ
れているが、それに先立つて触媒を失活させ、重合反応
を停止することが必要である。
即ち、トリオキサン等をカチオン重合して得られるオキ
シメチレンホモポリマやコポリマは、その中に残存して
いる触媒を失活させないと、徐々に解重合を起こし、著
しい分子量の低下が生じたり、熱的に極端に不安定なポ
リマとなる。
三フッ化ホウ素系重合触媒の失活に関しては、米国特許
明細書第2989509号に、脂肪族アミンやヘテロ環
状アミンを用いることが提案されており、これらのアミ
ン化合物で触媒を失活後、洗浄することによってこれら
を除去すればポリマは安定化され、そのまま長期間保存
しても分子量の低下がみられないことが記載されてい
る。
<発明が解決しようとする問題点> しかしながら、通常のアミン化合物で触媒を失活させて
も、洗浄によって触媒をポリマから除去しなければ、ポ
リマを溶解又は融解した場合に、やはり解重合が生じ分
子量の低下が見られる。
従って、アミン化合物により触媒を失活させた後、十分
な洗浄操作によりポリマから触媒を除去することが不可
欠であった。
そこで、本発明者らは、上記従来技術の問題点を解決す
るため、三フッ化ホウ素系触媒の失活と重合反応の停止
について鋭意検討した結果、本発明に到達したものであ
る。
<問題点を解決するための手段> 即ち、本発明はトリオキサンあるいはトリオキサンと環
状エーテル及び/又は環状アセタールとの混合物を三フ
ッ化ホウ素、三フッ化ホウ素水和物及び三フッ化ホウ素
と酸素原子又はイオウ原子を含む有機化合物との配位化
合物から成る群から選ばれる少なくとも一種の重合触媒
の存在下、溶液重合あるいは懸濁重合させて得られた重
合体溶液あるいは重合体懸濁液に対して、下記一般式
(I)で表わされるヒンダードアミン化合物を添加する
ことを特徴とする重合反応の停止方法を提供するもので
ある。
(ただし、式中R1は水素原子又は炭素数1〜30の一
価の有機残基を示し、又R2〜R5は炭素数1〜5のア
ルキル基を示し、それぞれ同一であっても互いに異なっ
ていても良い。nは1以上の整数を示し、R6はn価の
有機残基を示す) 本発明の重合反応停止方法は、トリオキサン単独又はト
リオキサンと環状エーテル及び/又は環状アセタールの
混合物を溶液重合あるいは懸濁重合する際に行われる
が、本発明で使用される環状エーテルまたは環状アセタ
ールとは、下記一般式(II)で表わされる化合物を意味
する。
(ただし、式中Y1〜Y4は、水素原子、炭素数1〜6
のアルキル基、炭素数1〜6のハロゲン置換アルキル基
を示し、それぞれ同一であっても異なっていても良い。
又、Xはメチレン又はオキシメチレン基を表わし、アル
キル基やハロゲン置換アルキル基で置換されていても良
く、mは0〜3の整数を示す。あるいは、Xは−(CH
)p−O−CH−又は−O−CH−(CH)p
−O−CH−であっても良く、この場合はm=1であ
って、pは1〜3の整数である) 上記一般式(II)で示される環状エーテル又は環状アセ
タールの中で、特に好ましい化合物として、エチレンオ
キシド、プロピレンオキシド、1,3−ジオキソラン、
1,3−ジオキサン、1,3−ジオキセパン、1,3,
5−トリオキセパン、1,3,6−トリオキソカン、エ
ピクロルヒドリンなどが挙げられる。
本発明の重合触媒は、三フッ化ホウ素、三フッ化ホウ素
水和物及び酸素又はイオウ原子を有する有機化合物と三
フッ化ホウ素との配位化合物の群より選ばれる一種以上
の化合物が、ガス状、液状又は適当な有機溶剤の溶液と
して使用される。
三フッ化ホウ素との配位化合物を形成する酸素又はイオ
ウ原子を有する有機化合物としては、アルコール、エー
テル、フエノール、スルフィド等が挙げられる。
これらの触媒の中で、特に三フッ化ホウ素の配位化合物
が好ましく、とりわけ、三フッ化ホウ素・ジエチルエー
テラート、三フッ化ホウ素・ジブチルエーテラートが好
ましく使用される。
本発明の重合触媒用溶剤としては、ベンゼン、トルエ
ン、キシレンのような芳香族炭化水素、n−ヘキサン、
n−ヘプタン、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水
素、メタノール、エタノールなどのアルコール類、クロ
ロホルム、ジクロルメタン、1,2−ジクロルエタンの
ようなハロゲン化炭化水素、アセトン、メチルエチルケ
トンのようなケトン類が使用される。
重合触媒の添加量は、トリオキサン1モルに対して、5
×10-6〜1×10-1モルの範囲であり、特に好ましく
は1×10-5〜1×10-2モルの範囲である。
本発明の溶液重合あるいは懸濁重合に使用される溶媒
は、トリオキサン、環状エーテルあるいは環状アセター
ル及び触媒に対して不活性であれば良く、n−ヘキサ
ン、n−ヘプタン、シクロヘキサンのような脂肪族炭化
水素、クロロホルム、1,2−ジクロルエタンのような
ハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレンの
ような芳香族炭化水素、アジピン酸ジメル、ゲルタル酸
ジメチルのようなエステル類が使用できるが、特に生成
するポリマとの分離が容易なため、n−ヘキサン、シク
ロヘキサンが好ましく用いられる。
本発明の溶液重合あるいは懸濁重合の重合反応温度とし
て0〜100℃の範囲、好ましくは20〜80℃の温度
範囲で行われる。
又、重合反応は乾燥不活性雰囲気下、例えば窒素ガスや
二酸化炭素ガス雰囲気下で行うのが好ましく、通常は常
圧下で行われるが、高圧下でも行うことが可能である。
本発明で使用されるヒンダードアミン化合物としては、
下記構造式の化合物が挙げられるが、得られたポリマの
色調から、三級アミンタイプのヒンダードアミン化合物
が好ましく使用される。
これのヒンダードアミン化合物は、そのままの形で添加
しても良いし、有機溶媒の溶液として添加しても良い。
その際の有機溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシ
レンのような芳香族炭化水素、n−ヘキサン、n−ヘプ
タン、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素、メタノ
ール、エタノールなどのアルコール類、クロロホルム、
ジクロルメタン、1,2−ジクロルエタンのようなハロ
ゲン化炭化水素、アセトン、メチルエチルケトンのよう
なケトン類が挙げられる。
本発明の停止剤の添加量は、使用した重合触媒と等モル
以上のヒンダードアミン構造が存在するように添加する
ことが好ましい。ヒンダードアミン構造のモル数が使用
した触媒のモル数より少なくても触媒失活効果は見られ
るが、得られたポリマの耐熱安定性が若干低下するの
で、目的とする耐熱安定性の程度に応じて添加量を調整
する必要がある。
<実施例> 次に実施例および比較例により本発明を説明する。な
お、実施例および比較例中に示される対数粘度ηinhお
よび加熱分解率Kは次のようにして測定される。
ηinh 2%のα−ピネンを含有するp−クロロフエノ
ール100ml中に0.5gのポリマーを溶解し60℃
にて測定した。
Kx X℃での加熱分解率 約10mgのサンプルを用い、熱天秤により、空気雰囲
気下、一定時間後の分解率をもとめた。
W0:加熱前のサンプル重量 W1:加熱後のサンプル重量 熱天秤は、DuPont社の熱分析機1090/109
1を使用して測定した。
実施例1 温度計、攪拌翼、コンデンサ及び窒素導入管を備えた2
リットル丸底フラスコを減圧下で加熱した後、乾燥窒素
空気流により冷却した。このフラスコに800gのトリ
オキサン、540gのシクロヘキサン、20gの1,3
−ジオキソランを仕込んだ。この際、この反応混合物の
含水率をKar1−Fischer法で測定したとこ
ろ、90ppmであった。
次に、反応混合物を攪拌しながら、オイルバス中で徐々
に加熱した。内容物の温度が60℃になったところで、
0.16g(トリオキサンに対して200ppm)の三
フッ化ホウ素ジエチルエーテラートを添加した。添加
後、約1分で発熱が始まり、約70℃まで内温が上昇し
た。それと共に内容物は白濁し、スラリー状となった。
触媒の三フッ化ホウ素ジエチルエーテラートを添加から
15分後に、SanolLS765(Ciba−Gei
gy社製ヒンダードアミン化合物、前述の構造式G−2
の化合物)0.14gを100mのベンゼンに溶解し
て添加し、5分間攪拌した。内容物を吸引ロ過し、生成
したポリマを取り出し、減圧下で乾燥した。
得られたポリマのηinh、K222及びK240を測定し、結
果を下記の表1に示した。
実施例2〜4 SanolLS765を0.57g、2.90g、2
9.0g使用した以外は、実施例1と同様にしてポリマ
を製造し、ηinh、K222及びK240を測定した。
結果を下記の表1に示した。
実施例5 1,3−ジオキソランの代わりに、27gの1,3−ジ
オキセパンを使用する以外は実施例1と同様にしてポリ
マを製造した。
得られたポリマのηinh、K222及びK240を測定し、結
果を下記の表1の示した。
比較例1 SanolLS765の代わりに、0.57g(触媒に
対して5倍モル)のトリエチルアミンを使用する以外は
実施例1と同様にしてポリマを製造した。
得られたポリマのηinh、K222及びK240を測定し、結
果を下記の表1の示した。
比例例2 SanolLS765の代わりに、1.05g(触媒に
対して5倍モル)のトリ(n−ブチル)アミンを使用す
る以外は実施例1と同様にしてポリマを製造した。
得られたポリマのηinh、K222及びK240を測定し、結
果を下記の表1に示した。
比較例3 比較例1のポリマを、2リットルの2%アンモニア水溶
液中に投入し、30分間攪拌した。吸引ロ過によりポリ
マを分離し、さらに1リットルの水で2回洗浄した後、
減圧乾燥した。
得られたポリマのηinh、K222及びK240を測定し、結
果を下記の表1に示した。
表1から、本発明のヒンダードアミン化合物は、通常の
アミン化合物より触媒失活効果が大きく、その効果は共
重合成分の影響を受けないこと、又洗浄等によって触媒
を除去しなくても耐熱安定性に優れていることが明らか
である。
<発明の効果> 本発明による重合反応の停止方法は、洗浄による触媒の
除去を行う必要がなく、本停止方法を使用することによ
り、オキシメチレンポリマの製造工程を簡略化できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トリオキサンあるいはトリオキサンと環状
    エーテル及び/又は環状アセタールとの混合物を三フッ
    化ホウ素、三フッ化ホウ素水和物及び三フッ化ホウ素と
    酸素原子又はイオウ原子を含む有機化合物との配位化合
    物から成る群から選ばれる少なくとも一種の重合触媒の
    存在下、溶液重合あるいは懸濁重合させて得られる重合
    体溶液あるいは重合体懸濁液に対して、下記一般式
    (I)で表わされるヒンダードアミン化合物を添加する
    ことを特徴とする重合反応の停止方法。 (ただし、式中R1は水素原子又は炭素数1〜30の一
    価の有機残基を示し、又R2〜R5は炭素数1〜5のア
    ルキル基を示し、それぞれ同一であっても互いに異なっ
    ていても良い。nは1以上の整数を示し、R6はn価の
    有機残基を示す)。
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