JPH0685677B2 - 製パン改良剤組成物 - Google Patents

製パン改良剤組成物

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JPH0685677B2 JP5764687A JP5764687A JPH0685677B2 JP H0685677 B2 JPH0685677 B2 JP H0685677B2 JP 5764687 A JP5764687 A JP 5764687A JP 5764687 A JP5764687 A JP 5764687A JP H0685677 B2 JPH0685677 B2 JP H0685677B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は製パン改良剤組成物、更に詳細には、生パン時
原料小麦粉に添加することにより、機械耐性に優れたパ
ン生地を得ることができると共に、体積が大きく、しか
も内相、外観、食感の優れたパンを製造することのでき
る製パン改良剤組成物に関する。
〔従来の技術〕 従来、製パン性を向上させるための多くの研究がなされ
ており、例えば、L−アスコルビン酸、臭素酸カリウム
等の酸化剤;グルタチオン、システイン等の還元剤;ア
ミラーゼ、プロテアーゼ等の酵素剤;グリセリン脂肪酸
エステル、蔗糖脂肪酸エステル等の乳化剤;および活性
グルテン等の小麦蛋白などが製パン改良剤として使用さ
れている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来公知の上記改良剤は、その製パン改
良効果が不充分であると共に、パンのフレーバーや味の
低下をまねくことがあり、充分満足し得るものではなか
つた。しかも、最近、大型に機械化された製パン工程が
導入されるようになつたことから、機械耐性の優れたパ
ン生地を得ることができる製パン改良剤の提供が望まれ
ている。
本発明者は、斯かる製パン改良剤について鋭意研究を重
ねた結果、小麦粉にL−アスコルビン酸及びシスチンを
加えて水を捏和して得た生地に機械的損傷を与えて生地
中のグルテンを機械的に分解して、酢酸可溶性蛋白含量
の割合を多くした生地からグルテンを分離すると、製パ
ン性改良効果が優れた改質グルテンが得られることを見
出し、別途特許出願した。しかし、これも機械耐性のあ
るパン生地を得る点においては未だ充分であるとはいえ
なかつた。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、本発明者は更に研究を行つたところ、上記改質
グルテンにシスチン及び乳化剤を組合せて配合すると著
しく優れた製パン性改良効果が得られることを見出し、
本発明を完成した。
すなわち、本発明は、(A)小麦粉、L−アスコルビン
酸、シスチンおよび水を捏和して得られる生地に機械的
損傷を与えて、該生地中の総蛋白含量に対する0.05N酢
酸可溶性蛋白含量が75〜85%になるようにした生地より
分離された改質グルテン、(B)シスチン及び(C)乳
化剤を含有することを特徴とする製パン改良剤組成物を
提供するものである。
本発明の(A)成分の改質グルテンは次のように製造さ
れる。
本発明の改質グルテンを得るには、先ず、小麦粉にL−
アスコルビン酸、シスチン及び水を加えて捏和する。
本方法の原料小麦粉は特に制限されないが、特に強力粉
が好ましい。L−アスコルビン酸及びシスチンの量は、
小麦粉に対し、それぞれ10〜1000ppm、特に50〜500ppm
が好ましい。これらは10ppm未満であると充分な製パン
性改良効果を有するものを得ることができず、また1000
ppmを超えると製パン時の生地のつながりが悪くなり好
ましくない。水の量は一般に使用される小麦粉に対し40
〜150%が好ましい。L−アスコルビン酸、シスチンは
小麦粉に添加しても、また水に添加してもよい。尚この
際乳化剤を添加することもできる。
捏和とはグルテンが形成されるように充分に攪拌混合す
ることをいい、これは通常の方法によつて行うことがで
きる。すなわちパン用のたて型ミキサー等を用いて5〜
40℃の温度で、低速乃至中速にて1〜20分間行うのが好
ましく、斯くするとき半固体状の生地が得られる。
このようにして得られる生地の0.05N酢酸可溶性蛋白含
量は50〜70%であるが、本方法においては、この生地に
機械的損傷を与えて当該可溶性蛋白含量を75〜85%に上
昇させる。この機械的損傷は、例えば、生地を押し出し
機、ミートチヨツパー等を通すか、または高速ミキシン
グを過度に行うことによつて実施される。尚当該可溶性
蛋白含量が85%を超えることは一般にはないが、これを
超えて高くすると生地からのグルテンの分離が困難とな
り好ましくない。
0.05N酢酸可溶性蛋白含量の測定は次の方法によつて行
われる。すなわち、凍結乾燥後粉砕して100メツシユス
ルーとした生地1gに0.05N酢酸20mlを加え、5℃で1時
間攪拌した後遠心分離(5,000×g,20分)して、上澄液
と残渣に分離し、上澄液中の蛋白含量をミクロケルダー
ル法で求め全蛋白含量に対する割合を計算する。
斯くして得た生地を常法に従つて、例えば、必要により
ねかした後、水洗浄、篩分け操作、遠心分離等を繰り返
し行いグルテンと殿粉を分離する。
このようにして得られる改質グルテンは、そのまま生グ
ルテンとして使用しても、また凍結乾燥、噴霧乾燥、熱
風乾燥等の方法で乾燥して粉末グルテンとすることがで
きる。
(C)成分の乳化剤としては、HLB3〜10のものが好まし
く、HLBがこれより低いとパンの内相の膜がやゝ厚くな
り、またこれより高いと機械耐性が減少する。斯かる乳
化剤としてはシヨ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸
エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソル
ビタンモノステアレート等が挙げられる。
本発明の製パン改良剤組成物は、上記改質グルテン
(A)、シスチン(B)及び乳化剤(C)を混合するこ
とにより得られるが、その混合割合は、乾燥物として、
(A)に対し、(B)は0.001〜0.05重量%(以下、単
に%で示す)、特に0.005〜0.02%、(C)は0.05〜2
%、特に0.1〜0.5%が好ましい。
〔発明の効果〕
本発明の製パン改良剤組成物は、製パン用穀粉に少量、
例えば0.05〜5%、好ましくは0.1〜2%添加するだけ
で、分割や成型に対する機械耐性の優れたパン生地を得
ることができると共に、パンの体積を増加させ、内相、
外観、食感を顕著に向上させることができる。
〔実施例〕
次に実施例を挙げて説明する。
実施例 (i)改質グルテンの製造 強力小麦粉(蛋白含量12.9%)1Kgに表1の配合にした
がい、各添加物を加え、パン用たて型ミキサーで低速2
分、中速30秒ミキシングした後、表1の方法にしたがつ
て高速ミキシング、ミートチヨツパーによる生地の機械
的な損傷を行つた。このようにして得られた生地を水に
10分間浸漬した後、生地を流水中で水洗いし、グルテン
を分離した。グルテンは凍結乾燥後、粉砕して粉末状と
した。
(ii)製パン試験 表1の配合と行程で製パン試験を行つた。製パン試験
は、虐待試験でパンチ後の生地をミートチヨツパーに通
して生地に損傷を与え、回復力を比較した。分割重量60
gで丸めを行い菓子パンを得た。パンは中心部で切断
し、その品質を表2の評価基準によつて、パネラー5人
で評価すると共に、形状を比較した。形状は、第1図に
示すごとく、巾(A)、底の長さ(B)及び高さ(C)
を測定し、 を算出し、a−bの値で示した。ここで、a−bの値が
大きいものは腰高で良好な形状であり、a−bの値が小
さいものは偏平で形状が悪いことを示す。結果を表3に
示す 表1 <製パン配合> パン用小麦粉 1,000g イーストフード 1.0g イースト 50g 砂 糖 250g 食 塩 8g 脱脂粉乳 20g 全 卵 100g マーガリン 100g 水 450ml <製パン工程> ミキシング シヨートニングを除く全材料をミキサーに
入れ、低速で2分、中速で3分ミキシングし、次いでシ
ヨートニングを加え、中速で2分、高速で3分ミキシン
グする。
こね上げ温度 28℃ 発 酵 温度27℃、時間60分 パ ン チ 生地の虐待 パンチ後ミートチヨツパー処理 分割、重量 60g 成 形 手で丸める ホ イ ロ 温度38℃、湿度88%、時間60分 焼 成 温度220℃、時間8分 表2 <内相> 膜うすく粗い 4点 やや膜厚く粗い 3 膜厚くやや細かい 2 膜厚く、粗い 1 <食感> ひきが強くソフト 4 ややひきが強くややソフト 3 ややくちやつき 2 くちやつき 1
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例によつて得られるパンの正面説
明図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)小麦粉、L−アスコルビン酸、シス
    チンおよび水を捏和して得られる生地に機械的損傷を与
    えて、該生地中の総蛋白含量に対する0.05N酢酸可溶性
    蛋白含量が75〜85%になるようにした生地より分離され
    た改質グルテン、(B)シスチン及び(C)乳化剤を含
    有することを特徴とする製パン改良剤組成物。
JP5764687A 1986-04-25 1987-03-12 製パン改良剤組成物 Expired - Fee Related JPH0685677B2 (ja)

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DE8888103730T DE3863944D1 (de) 1987-03-12 1988-03-09 Modifiziertes gluten-produkt und zusammensetzung fuer brotverbesserung.
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