JPH0686705B2 - 滑止材 - Google Patents

滑止材

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JPH0686705B2
JPH0686705B2 JP60246822A JP24682285A JPH0686705B2 JP H0686705 B2 JPH0686705 B2 JP H0686705B2 JP 60246822 A JP60246822 A JP 60246822A JP 24682285 A JP24682285 A JP 24682285A JP H0686705 B2 JPH0686705 B2 JP H0686705B2
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Knitting Of Fabric (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ラケット、ゴルフクラブ、バット等の運動用
具の握り柄、グローブ、手袋等の掌面、座布団、ソファ
ークッション、車両マット、敷物等の裏面、ショルダー
バック肩当部等に使用し、手掌、床、洋服肩面等の当接
物から滑らない様に保持する滑止材に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
ゴム製品は摩擦係数が大きく、エンボス成形加工により
凹凸面を形成したゴム成形品、気泡痕による凹凸面を有
するスポンジシート、ゴム溶液を塗工したゴム引布地等
が滑止材として使用されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来のゴム製滑止材を見るに、エンボス成形加工による
凸部密度は細かいもので間隔1mm、高さ1〜2mmに植設さ
れ、凸部表面は吸湿性のない平滑面であるから、握り柄
の様に当接物たる手掌との間に汗水の溜まる箇所に使用
する場合、その溜った汗水が潤滑作用をなすので十分に
防滑効果が発揮されない。
この点でスポンジシートは、多孔質体であるからゴム皮
膜の表面積が大きく、内部気孔に汗水が溜るまでには一
定の時間を要するので、ゴム引布地やエンボス成形品に
比して防滑効果に優れている。その反面、薄いゴム皮膜
の気孔壁の集合体として全体が構成されるので耐摩耗性
を欠き、繰り返し荷重が衝撃的に作用する運動用具の握
り柄や、常時重い荷重を受けるショルダーバック肩当部
等の滑止材としての耐用性に欠ける。
〔発明の目的〕
本発明は、従来品のかかる欠陥を解消し、湿気の帯び易
い箇所や強い外力の作用をする箇所に使用して十分な防
滑効果を発揮し耐久性のある滑止材を得ることを目的と
する。
〔発明の構成〕
本発明は、モケット、別珍、パイルニット等のカットパ
イルやループパイル布帛11のパイル長5mm以下のパイル
を構成する個々の繊維12の表面をゴム粘弾性を有する樹
脂又は樹脂組成物の皮膜14を塗膜して滑止材15を構成す
ること要旨とするものである。
そして本発明の最も特徴とする滑止材15は、布帛本体11
の表面に繊維12をループ状にし0.5〜2mmの高さに突出し
た輪奈毛13を密植し、その輪奈毛繊維12の表面をゴム粘
弾性を有する樹脂又は樹脂組成物の皮膜14を塗膜して構
成される。
輪奈毛13は、タフテッド機、モケット織機、編機等でつ
くられるループパイル16によって、或は、平織布帛や不
織布のループ状の起毛毛羽によって形成することが出来
る。
ここで留意すべきことは、本発明における輪奈毛13は、
太い糸条による輪奈(ループパイル16)を意味せず、
又、朱子織組織の浮き糸の様に単に布帛表面に浮き出た
糸条を意味するものではないと言うことである。即ち本
発明における輪奈毛13について詳しく説明すると、それ
は繊度20デニール以下の繊維12が個々にループ状を成
し、その中に囲まれた空隙17を形成しているものを意味
し、従って例えば数十本のフイラメント12に成る総デニ
ール29以上の撚糸によるループパイル16は、ブラッシン
グや起毛処理によって繊維12間が分離される程度に開毛
されたものでなければ本発明に言う輪奈毛に該当せず、
又、平織編布帛や不織布の起毛品では、その布帛本体か
ら浮き出た起毛毛羽繊維の根元から根元までの浮き出し
長さLが浮き出た高さHの2倍以下(L≦2H)で半円を
描く様に浮き出たものでなければ本発明に言う輪奈毛と
しての用をなさない。
その様にループ状に突き出た輪奈毛13は少なくとも1cm
2当たり100個以上好ましくは1000個以上の密度をもって
絡み合う程度に高密に形成されなければならない。その
ためには輪奈毛13をフイラメント糸又は甘撚乃至無撚紡
績糸に成るループパイル16として形成するとよく、好ま
しくは起毛処理しループパイル16を構成する繊維12間を
分離開毛し、その間に細かい隙間が出来る様にするとよ
く、そのためには捲縮加工した繊維を使用するとよい。
本発明に使用する樹脂又は樹脂組成物のによる皮膜14の
ゴム粘弾性は、その皮膜14の組成樹脂の柔軟度と摩擦係
数によって示され、JIS−K−6301で表示されるゴム硬
さが90〔Hs〕以下で、平らな鉄鋼板面上での摩擦係数が
0.5以上で、塑性変形ぜず弾性変形する皮膜14の物性を
意味し、ゴム硬さが40〜80〔Hs〕で摩擦係数が0.7以上
の樹脂乃至樹脂組成物を使用すると概ね好結果が得られ
る。
因に、ナイロンやポリエチレン等のゴム硬さは略100〔H
s〕で摩擦係数は0.4以下(ナイロンでは0.37、ポリエチ
レンでは0.27)である。
その様なゴム粘弾性を示す樹脂としては天然ゴム、SB
R、NBRをはじめとする合成ゴム、及びエチレン・酢ビ共
重合樹脂系やアクリル樹脂系、ポリウレタン樹脂系等の
合成樹脂のエマルジョン・ラテックス或は有機溶剤溶液
が使用される。
これらの樹脂14で輪奈毛繊維12の表面を塗膜するには、
スプレー法、ロールコーター法、ディップ・ニップ法等
により、その樹脂溶液を布帛11に付与すればよい。
ただこの場合留意すべきは、これらの樹脂溶液乃至分散
液を十分低粘に希釈調製し、そうすることによって輪奈
毛13の中の空隙17が閉じたり樹脂で充填されてしまった
り、輪奈毛どうしが毛玉・塊状に固まってしまたりしな
いようにすることである。
そのためには樹脂溶液乃至分散液を発泡させて適用する
ことは良策と言える。
〔発明の効果〕
本案滑止材15の表面は、塑性変形せずゴム硬さが90〔H
s〕以下で摩擦係数が0.5以上のゴム粘弾性に優れた樹脂
皮膜14で構成され、当接物19との密着性が高く摩擦係数
も大きく、従って、優れた防滑効果を発揮する。
そして、その樹脂皮膜14が細かく突き出た輪奈毛繊維12
の表面に薄く形成されるので、その滑止材表面に占める
樹脂皮膜14の面積は滑止材15の表面積よりも遥かに大き
く、毛羽立った或は凹凸のあるザラザラした当接物19の
表面形状にも良く馴染み、滑止材15と当接物19とをずら
そうとする外力が作用しても樹脂皮膜14の剥離損傷が起
きず、輪奈毛繊維12が補強芯の作用をなすので樹脂皮膜
14の破断脱離も起きない。
この輪奈毛繊維12は両端がベースたる布帛本体11の内部
の繊維に絡み合って深く根ざした輪奈毛13を形成してお
り、その輪奈毛13が長さ2mm以下の微細なものであるか
ら、外力を受けても抜き取られず、常に形状を弾性的に
復元してループ状に維持し、当接物19が毛羽立った或は
凹凸のあるザラザラしたものであるときは輪奈毛13が当
接物の毛羽乃至凸部に引っ掛かるので、樹脂皮膜14の摩
擦係数だけに起因する防滑効果を遥かに超えた優れた防
滑効果を生じる。
又、本発明滑止材15の表面は、緻密に突き出た輪奈毛13
の多孔質層であり、当接物19との間に介在し又は生じる
湿気乃至水分は、この輪奈毛の多孔質層内に吸収され滑
剤の様に作用せず、従って湿気や水分によって滑止材15
の防滑効果が妨げられない。
そして繊維製の布帛11を基材とするので、本案滑止材15
は可撓且つ強靱で握り柄に強く引っ張ってしっかり捲装
することが出来、又、マットやショルダーバック肩掛紐
の裏材に使用しても優れた耐久性を示す。
以上の通り本発明滑止材15は、水分雰囲気のもとでも、
又ザラザラした当接物に対しても優れた防滑効果を発揮
し耐久性を有するものであるから極めて実用的である。
〔実施例〕 2.1デニール×36本(総デニール75デニール)捲縮加工
ポリエステルフイラメント糸をパイル糸とした輪奈毛密
度360個/cm2(パイル密度;タテ18個/cm2、ヨコ20個
/cm2)パイル長1.2mm、パイル16の引き伸ばし長さ2.5m
m、目付130g/m2の経編パイルニット布帛11を起毛処理し
各ループパイル16中のフイラメント12を輪奈毛13に開毛
し、粘度50c.p.sに調整した下記配合表の樹脂組成物
(樹脂は大日本インキ製、固形分40%、乾燥ゴム硬さ48
〔Hs〕)をスプレーして乾燥重量100g/m2塗工し、その
樹脂組成物で各輪奈毛繊維12に表面皮膜14を塗膜し滑止
材15を作成した。
配合表 (重量部) ポリウレタンエマルジョンF−505EL ………100 架橋剤 エポキシCR−5L(大日本インキ) ……15 浸透剤エマルゲン#106(花王アトラス) …………2 (ポリオキシエチレンラウリルエーテル) 水 ………50.5 合計 167.5 〔実施例〕 実施例に使用した経編パイルニット布帛11に粘度50c.
p.sに調整した下記配合表の樹脂組成物(固形分40%、
乾燥ゴム硬さ55〔Hs〕)をスプレーして乾燥重量100g/m
2塗工し、その樹脂組成物で各輪奈毛繊維12に表面皮膜1
4を塗膜し滑止材15′を作成した。
配合表 (重量部) 天然ゴム・ラテックス(濃度60%) ………167 硫黄(濃度50%) …………………………………2 亜鉛華(濃度50%) ………………………………4 ジエチルジカルバメイト亜鉛塩(濃度50%) …4 スチレン化フエノール(濃度50%) ……………4 オレイン酸カリ(濃度20%) …………………10 水 ………81.5 合計 272.5 〔比較例〕 実施例に使用した樹脂組成物167.5重量部に40メッシ
ュのゴム粉砕粒を30重量部配合した樹脂組成物(乾燥ゴ
ム硬さ66〔Hs〕)を、実施例に使用した経編パイルニ
ット布帛11の裏面(非パイル面)にドクターにより乾燥
重量135g/m2塗工しゴム粉砕粒の凹凸のある比較試料を
作成した。
〔防滑効果試験〕
水平台18にカットパイル敷物、綿布、合板(当接物19)
を個々に貼り付け、実施例と実施例と比較例及び未
処理の経編パイルニット布帛(ブランク)の試料を幅5c
m、長さ20cmに裁断して試験片20を作成し、それぞれ敷
物、綿布及び合板19の上に載置し、それら試験片20の片
端側に底面が5cm角正方形の重り(重量1kg)を載せ、他
端縁の幅5cmのクリップ22で把持して水平台18に平行に
引っ張ってそれぞれの摺動開始時の張力を測定した。
その結果、次表に示す通り本発明の実施例により試験片
が敷物、綿布、合板の何れに対しても比較例よりも大き
い張力を要した。
尚、実施例と実施例の試料では、スプレーによる樹
脂塑性物が裏面(非パイル面)にも充分浸透し、その繊
維の表面も樹脂塑性物により輪奈毛繊維12と同様に塗膜
されていた。然し、比較例の試料では樹脂塑性物が裏面
(非パイル面)まで浸透せず、その繊維の表面はブラン
クのものと同様に未処理の状態になっていた。
上記のデータより明らかな如く、経編パイルニット布帛
の輪奈毛面は裏面よりも防滑性を有し、樹脂組成物の塗
工面はブランクの非塗工面よりも防滑性を有する。
この点を更に詳しく調べてみるに、当接物19が綿布の場
合について説明すれば、ブランクにおいて輪奈毛は裏綿
よりも防滑性が180g優れ、それは輪奈毛に起因するもの
と考えられる。又、実施例とブランクの裏綿(非パイル
面)の防滑性は、実施例では120g、実施例では970g
それぞれブランクに比して優れ、それは樹脂組成物のゴ
ム粘弾性に起因するものと考えられる。
然し、実施例との何れにおいても輪奈毛面の防滑性
は、それらの輪奈毛とゴム粘弾性に起因する効果の合計
量よりも、実施例では250g(=930−380−180−120)
又、実施例では330g(=1860−380−180−970)と言
うように高い防滑性を示しており、これに比して比較例
ではゴム粉砕粒の凹凸又はゴム粘弾性だけに起因すると
思われるブランクの裏面に比して80g程度の僅かな効果
しか認められない。
この様に当接物19が綿布の場合において、本発明の滑止
材の防滑性には輪奈毛とゴム粘弾性による相乗効果が認
められ、かかる相乗効果は、当接物19を敷物のカットパ
イル面とする場合実施例では210g(=1660−600−470
−380)、実施例では30g(=1990−600−470−89
0)、又、当接物19を化粧合板の平滑面とする場合実施
例では150g(=440−240−20−30)、実施例では16
0g(=1100−240−20−680)とそれぞれ認められる。
このように実施例において本発明の滑止材15が優れた防
滑効果を有することが確認された。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係る滑止材の拡大断面図で丸
円内はその滑止材の表面部分を更に拡大して示してい
る。第2図は本発明において使用した防滑効果試験装置
の断面図である。 11…布帛本体、12…繊維、13…輪奈毛、 14…皮膜、15…滑止材、16…ループパイル、 17…空隙、18…水平台、19…当接物、 20…試験片、21…重り、22…クリップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06N 7/04 8016−4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)布帛本体11の表面に密植された高さ
    0.5〜2mmの開毛した輪奈毛13を構成するループ状の輪奈
    毛繊維12の表面を、ゴム粘弾性を有する樹脂、又は、ゴ
    ム粘弾性を有する樹脂組成物の皮膜14によって被覆して
    構成され、 (b)その輪奈毛13が、ゴム粘弾性を有する皮膜14によ
    って表面が被覆されたループ状の輪奈毛繊維12によって
    囲まれる空隙17を有し、 (c)輪奈毛13が、輪奈毛繊維12の表面の皮膜14を構成
    するゴム粘弾性を有する樹脂、又は、ゴム粘弾性を有す
    る樹脂組成物によって輪奈毛同士13が毛玉ないし塊状に
    固まることなく多孔質層を形成していることを特徴とす
    る滑止材。
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