JPH0687632A - 防眩効果を有する低反射導電膜及びその製造方法 - Google Patents
防眩効果を有する低反射導電膜及びその製造方法Info
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- JPH0687632A JPH0687632A JP4224653A JP22465392A JPH0687632A JP H0687632 A JPH0687632 A JP H0687632A JP 4224653 A JP4224653 A JP 4224653A JP 22465392 A JP22465392 A JP 22465392A JP H0687632 A JPH0687632 A JP H0687632A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】Ru化合物とIn化合物及び、更に必要に応じ
Si、Zr、Ti、Al、Sn等の化合物を含む塗布液
をガラス基体上に塗布、加熱して導電膜を形成する。こ
の導電膜を含む多層膜の最上層にSiO2 を主成分とす
る液をスプレーコートした後、加熱することにより表面
に凹凸を有し、同時に光の干渉作用による低反射性を付
与する防眩効果を備えた低反射導電膜を形成する。 【効果】大面積にわたり、効率よく、優れた防眩効果を
有する低反射導電膜を形成できる。
Si、Zr、Ti、Al、Sn等の化合物を含む塗布液
をガラス基体上に塗布、加熱して導電膜を形成する。こ
の導電膜を含む多層膜の最上層にSiO2 を主成分とす
る液をスプレーコートした後、加熱することにより表面
に凹凸を有し、同時に光の干渉作用による低反射性を付
与する防眩効果を備えた低反射導電膜を形成する。 【効果】大面積にわたり、効率よく、優れた防眩効果を
有する低反射導電膜を形成できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブラウン管パネル等のガ
ラス基体表面に塗布されるのに適した低反射導電膜及び
それらの製造方法に関するものである。
ラス基体表面に塗布されるのに適した低反射導電膜及び
それらの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ブラウン管は高電圧で作動するため、起
動時あるいは終了時に該ブラウン管のフェイスパネル表
面に静電気が誘発される。この静電気により該表面にほ
こりが付着しコントラスト低下を引き起こしたり、ある
いは直接触れた際軽い電気ショックによる不快感を生ず
ることが多い。
動時あるいは終了時に該ブラウン管のフェイスパネル表
面に静電気が誘発される。この静電気により該表面にほ
こりが付着しコントラスト低下を引き起こしたり、ある
いは直接触れた際軽い電気ショックによる不快感を生ず
ることが多い。
【0003】従来、上述の事柄を防止するためにブラウ
ン管フェイスパネル表面に帯電防止膜を付与する試みが
かなりなされてきた。例えば特開昭63−76247号
記載の通り、ブラウン管フェイスパネル表面を350℃
程度に加熱しCVD法により酸化スズ及び酸化インジウ
ム等の導電性酸化物層を設ける方法が採用されてきた。
しかしながらこの方法では装置コストがかかることに加
え、ブラウン管を高温加熱するためブラウン管内の蛍光
体の脱落を生じたり、寸法精度が低下する等の問題があ
った。また、導電層に用いる材料としては酸化スズが最
も一般的であるが、この場合低温処理では高性能膜が得
にくい欠点があった。
ン管フェイスパネル表面に帯電防止膜を付与する試みが
かなりなされてきた。例えば特開昭63−76247号
記載の通り、ブラウン管フェイスパネル表面を350℃
程度に加熱しCVD法により酸化スズ及び酸化インジウ
ム等の導電性酸化物層を設ける方法が採用されてきた。
しかしながらこの方法では装置コストがかかることに加
え、ブラウン管を高温加熱するためブラウン管内の蛍光
体の脱落を生じたり、寸法精度が低下する等の問題があ
った。また、導電層に用いる材料としては酸化スズが最
も一般的であるが、この場合低温処理では高性能膜が得
にくい欠点があった。
【0004】また近年、電磁波ノイズによる電子機器へ
の電波障害が社会問題となり、それらを防止するため規
格の作成、規制が行われている。電磁波ノイズは人体に
ついて、ブラウン管フェイスパネル上の静電気チャージ
による皮膚ガンの恐れ、低周波電磁界(ELF)による
胎児への影響、その他X線、紫外線などによる害が各国
で問題視されている。この場合、導電性塗膜の存在によ
り、導電性塗膜に電磁波が当たると、塗膜中に渦電流を
誘導して、この作用で電磁波を反射する。しかしこのた
めには高い電界強度に耐え得る金属並みの電気特性の良
導電性が必要であるが、それほどの良導電性の膜を得る
ことは更に困難であった。
の電波障害が社会問題となり、それらを防止するため規
格の作成、規制が行われている。電磁波ノイズは人体に
ついて、ブラウン管フェイスパネル上の静電気チャージ
による皮膚ガンの恐れ、低周波電磁界(ELF)による
胎児への影響、その他X線、紫外線などによる害が各国
で問題視されている。この場合、導電性塗膜の存在によ
り、導電性塗膜に電磁波が当たると、塗膜中に渦電流を
誘導して、この作用で電磁波を反射する。しかしこのた
めには高い電界強度に耐え得る金属並みの電気特性の良
導電性が必要であるが、それほどの良導電性の膜を得る
ことは更に困難であった。
【0005】また低反射膜のコーティング法は、従来よ
り光学的機器においては言うまでもなく、民生用機器、
特にTV、コンピューター端末の陰極線管(CRT)に
関し数多くの検討がなされてきた。
り光学的機器においては言うまでもなく、民生用機器、
特にTV、コンピューター端末の陰極線管(CRT)に
関し数多くの検討がなされてきた。
【0006】従来の方法は例えば特開昭61−1189
31号記載の如くブラウン管フェイスパネル表面に防眩
効果をもたせるために表面に微細な凹凸を有するSiO
2 層を付着させたり、フッ酸により表面をエッチングし
て凹凸を設ける等の方法がとられてきた。しかし、これ
らの方法は、外部光を散乱させるノングレア処理と呼ば
れ、本質的に低反射層を設ける手法でないため反射率の
低減には限界があり、またブラウン管などにおいては防
眩効果をもたせるには膜の厚みを必要とするため、解像
度を低下させる原因ともなっていた。
31号記載の如くブラウン管フェイスパネル表面に防眩
効果をもたせるために表面に微細な凹凸を有するSiO
2 層を付着させたり、フッ酸により表面をエッチングし
て凹凸を設ける等の方法がとられてきた。しかし、これ
らの方法は、外部光を散乱させるノングレア処理と呼ば
れ、本質的に低反射層を設ける手法でないため反射率の
低減には限界があり、またブラウン管などにおいては防
眩効果をもたせるには膜の厚みを必要とするため、解像
度を低下させる原因ともなっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は従来技術が
有していた前述の欠点を解消できる導電膜として、酸化
ルテニウムを主成分とする導電膜を下層とする多層膜か
らなる低反射導電膜を既に提案した。しかしながら、多
層干渉を利用した低反射膜では指紋などが目だちやすい
という問題点があった。そこで本発明では酸化ルテニウ
ムを主成分とする導電膜を含む多層膜の最上層にSiO
2 を主成分とする凹凸を有する膜を形成することによ
り、光の干渉作用による低反射性及び防眩効果を併せて
付与した高性能の低反射導電膜、及びその製造方法を新
規に提供することを目的とする。
有していた前述の欠点を解消できる導電膜として、酸化
ルテニウムを主成分とする導電膜を下層とする多層膜か
らなる低反射導電膜を既に提案した。しかしながら、多
層干渉を利用した低反射膜では指紋などが目だちやすい
という問題点があった。そこで本発明では酸化ルテニウ
ムを主成分とする導電膜を含む多層膜の最上層にSiO
2 を主成分とする凹凸を有する膜を形成することによ
り、光の干渉作用による低反射性及び防眩効果を併せて
付与した高性能の低反射導電膜、及びその製造方法を新
規に提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の問題点を
解決すべくなされたものであり、RuとInの酸化物を
主成分とする導電膜を含む少なくとも2層からなる低反
射導電膜を形成し、その最上層の表面に低屈折率膜とな
り得る材料を含む液をスプレーコートした後、加熱する
ことにより、低屈折率を有し、表面に凹凸を有する膜を
形成し、防眩効果を有する低反射導電膜を形成すること
を特徴とする防眩効果を有する低反射導電膜の製造方法
を提供するものである。
解決すべくなされたものであり、RuとInの酸化物を
主成分とする導電膜を含む少なくとも2層からなる低反
射導電膜を形成し、その最上層の表面に低屈折率膜とな
り得る材料を含む液をスプレーコートした後、加熱する
ことにより、低屈折率を有し、表面に凹凸を有する膜を
形成し、防眩効果を有する低反射導電膜を形成すること
を特徴とする防眩効果を有する低反射導電膜の製造方法
を提供するものである。
【0009】また本発明は、ブラウン管のフェイスパネ
ル等のガラス基体に、Ru酸化物となり得るRu化合物
とIn酸化物となり得るIn化合物と水且つ/又は有機
溶媒を含む塗布液を塗布し、100〜500℃で加熱し
て得られる導電膜を含む多層膜を形成し、さらにその最
上層にSiO2 を主成分とする凹凸を有する膜を形成す
ることにより、光の干渉作用による低反射性と防眩効果
を同時に付与することを特徴とするブラウン管フェイス
パネル等のガラス基体の低反射導電膜の製造方法を提供
するものである。
ル等のガラス基体に、Ru酸化物となり得るRu化合物
とIn酸化物となり得るIn化合物と水且つ/又は有機
溶媒を含む塗布液を塗布し、100〜500℃で加熱し
て得られる導電膜を含む多層膜を形成し、さらにその最
上層にSiO2 を主成分とする凹凸を有する膜を形成す
ることにより、光の干渉作用による低反射性と防眩効果
を同時に付与することを特徴とするブラウン管フェイス
パネル等のガラス基体の低反射導電膜の製造方法を提供
するものである。
【0010】また本発明は、ブラウン管のフェイスパネ
ル等のガラス基体に、Ru酸化物となり得るRu化合物
とIn酸化物となり得るIn化合物と水且つ/又は有機
溶媒を含む塗布液に、Si化合物、Ti化合物、Zr化
合物、Al化合物、Sn化合物のうち少なくとも1種を
加えた溶液を塗布し、100〜500℃で加熱して得ら
れる導電膜を含む多層膜を形成し、さらにその最上層に
SiO2 を主成分とする凹凸を有する膜を形成すること
により、光の干渉作用による低反射性と防眩効果を同時
に付与することを特徴とするブラウン管フェイスパネル
等のガラス基体の低反射導電膜の製造方法を提供するも
のである。
ル等のガラス基体に、Ru酸化物となり得るRu化合物
とIn酸化物となり得るIn化合物と水且つ/又は有機
溶媒を含む塗布液に、Si化合物、Ti化合物、Zr化
合物、Al化合物、Sn化合物のうち少なくとも1種を
加えた溶液を塗布し、100〜500℃で加熱して得ら
れる導電膜を含む多層膜を形成し、さらにその最上層に
SiO2 を主成分とする凹凸を有する膜を形成すること
により、光の干渉作用による低反射性と防眩効果を同時
に付与することを特徴とするブラウン管フェイスパネル
等のガラス基体の低反射導電膜の製造方法を提供するも
のである。
【0011】本発明の塗布液に用いるRu化合物として
は、加熱により酸化ルテニウムとなるものであればよ
く、特に限定されないが、例えば塩化ルテニウム、硝酸
ルテニウム等の塩、β−ジケトン又はケトエステルと錯
体を形成するRu、そのRuの塩、ルテニウムレッド、
ヘキサアンミンルテニウム(III) 塩、ペンタアンミン
(二窒素)ルテニウム(II)塩、クロロペンタアンミン
ルテニウム(III) 塩、cis−ジクロロテトラアンミン
ルテニウム(III) 塩化物一水和物、トリス(エチレンジ
アミン)ルテニウム(II)塩、酢酸ルテニウム、臭化ル
テニウム、フッ化ルテニウム、及びその加水分解物のう
ち少なくとも1種の何れも使用可能である。
は、加熱により酸化ルテニウムとなるものであればよ
く、特に限定されないが、例えば塩化ルテニウム、硝酸
ルテニウム等の塩、β−ジケトン又はケトエステルと錯
体を形成するRu、そのRuの塩、ルテニウムレッド、
ヘキサアンミンルテニウム(III) 塩、ペンタアンミン
(二窒素)ルテニウム(II)塩、クロロペンタアンミン
ルテニウム(III) 塩、cis−ジクロロテトラアンミン
ルテニウム(III) 塩化物一水和物、トリス(エチレンジ
アミン)ルテニウム(II)塩、酢酸ルテニウム、臭化ル
テニウム、フッ化ルテニウム、及びその加水分解物のう
ち少なくとも1種の何れも使用可能である。
【0012】塗布液の溶媒としては、水や有機溶媒が挙
げられる。親水性有機溶媒としてはメタノール、エタノ
ール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類、エ
チルセロソルブ等のエーテル類が任意に使用できる。
げられる。親水性有機溶媒としてはメタノール、エタノ
ール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類、エ
チルセロソルブ等のエーテル類が任意に使用できる。
【0013】本発明に用いるIn化合物としては、加熱
により酸化インジウムとなるものであればよく、特に限
定されないが、例えば塩化インジウム、硝酸インジウム
等の無機塩、オクチル酸インジウム、ナフテン酸インジ
ウム等の有機酸塩、トリブトキシインジウム、トリエト
キシインジウム等のアルコキシド、アセチルアセトン等
のβ−ジケトンやメチルアセチルアセトネート等のケト
エステル等が配位した錯体や、有機In化合物等が挙げ
られる。
により酸化インジウムとなるものであればよく、特に限
定されないが、例えば塩化インジウム、硝酸インジウム
等の無機塩、オクチル酸インジウム、ナフテン酸インジ
ウム等の有機酸塩、トリブトキシインジウム、トリエト
キシインジウム等のアルコキシド、アセチルアセトン等
のβ−ジケトンやメチルアセチルアセトネート等のケト
エステル等が配位した錯体や、有機In化合物等が挙げ
られる。
【0014】また本発明に於て用いる塗布液には膜の付
着強度及び硬度を向上させるためにバインダーとしてS
i(OR)y ・R´(4-y) (y=3又は4、R、R´:
アルキル基)等の加熱によりSiO2 となるSi化合物
又はその部分加水分解物を含む溶液を添加することも可
能である。その際加水分解の触媒としてはHCl、HN
O3 、CH3 COOH等を用いることができる。さらに
基体との濡れ性を向上させるために種々の界面活性剤を
添加することもできる。
着強度及び硬度を向上させるためにバインダーとしてS
i(OR)y ・R´(4-y) (y=3又は4、R、R´:
アルキル基)等の加熱によりSiO2 となるSi化合物
又はその部分加水分解物を含む溶液を添加することも可
能である。その際加水分解の触媒としてはHCl、HN
O3 、CH3 COOH等を用いることができる。さらに
基体との濡れ性を向上させるために種々の界面活性剤を
添加することもできる。
【0015】またさらには導電膜の屈折率調整のため、
加熱によりそれぞれTiO2 、ZrO2 、Al2 O3 、
SnO2 となるTi化合物、Zr化合物、Al化合物、
Sn化合物等の1種又は複数種を塗布液に混合すること
もできる。Ti、Zr、Al、Snの各化合物として
は、これら金属のアルコキシド、金属塩及び、それらの
加水分解物等、何れも使用可能である。
加熱によりそれぞれTiO2 、ZrO2 、Al2 O3 、
SnO2 となるTi化合物、Zr化合物、Al化合物、
Sn化合物等の1種又は複数種を塗布液に混合すること
もできる。Ti、Zr、Al、Snの各化合物として
は、これら金属のアルコキシド、金属塩及び、それらの
加水分解物等、何れも使用可能である。
【0016】導電膜を形成する塗布液において、Ru化
合物とIn化合物は任意の比で混合することができる
が、酸化物換算でRuO2 /In2 O3 の比が大きいほ
ど導電性が高くなる。しかしながら、あまりRuO2 が
多いと透過率が低下するため、RuO2 /In2 O3
は、重量比で8/2〜1/9程度が好ましい。
合物とIn化合物は任意の比で混合することができる
が、酸化物換算でRuO2 /In2 O3 の比が大きいほ
ど導電性が高くなる。しかしながら、あまりRuO2 が
多いと透過率が低下するため、RuO2 /In2 O3
は、重量比で8/2〜1/9程度が好ましい。
【0017】Ru化合物及びIn化合物とSi化合物は
任意の比で混合することができるが、導電性の発現、膜
強度を考慮に入れると、その混合比(重量比)は(Ru
O2+In2 O3 )/SiO2 換算で1/6から20/
1まで混合することが好ましい。さらに好ましくは1/
4から10/1にするとよい。また液中の固形分含量は
0.05〜10wt%含まれることができるが、さらに
好ましくは0.3〜5.0wt%にするとよい。濃度が
高いと液の保存安定性が悪くなり、また濃度が低すぎる
と膜厚が薄くなり、充分な導電性が得られないためであ
る。
任意の比で混合することができるが、導電性の発現、膜
強度を考慮に入れると、その混合比(重量比)は(Ru
O2+In2 O3 )/SiO2 換算で1/6から20/
1まで混合することが好ましい。さらに好ましくは1/
4から10/1にするとよい。また液中の固形分含量は
0.05〜10wt%含まれることができるが、さらに
好ましくは0.3〜5.0wt%にするとよい。濃度が
高いと液の保存安定性が悪くなり、また濃度が低すぎる
と膜厚が薄くなり、充分な導電性が得られないためであ
る。
【0018】かかる塗布液の基体上への塗布方法として
は、最上層の凹凸を有する膜を除いては特に限定されず
スピンコート、ディップコート、スプレーコート法等が
好適に使用できる。
は、最上層の凹凸を有する膜を除いては特に限定されず
スピンコート、ディップコート、スプレーコート法等が
好適に使用できる。
【0019】本発明におけるRu化合物及びIn化合物
を含む溶液はそれ自体で基体上への塗布液として供し得
るため、低沸点の溶媒を用いた場合は、室温乾燥で均一
な膜が得られるが、高沸点溶媒を用いた場合あるいは膜
の強度を向上させたい場合、塗布した基板を加熱する。
加熱温度の上限は基板に用いられるガラス、プラスチッ
ク等の軟化点によって決定される。この点も考慮すると
好ましい温度範囲は100〜500℃である。
を含む溶液はそれ自体で基体上への塗布液として供し得
るため、低沸点の溶媒を用いた場合は、室温乾燥で均一
な膜が得られるが、高沸点溶媒を用いた場合あるいは膜
の強度を向上させたい場合、塗布した基板を加熱する。
加熱温度の上限は基板に用いられるガラス、プラスチッ
ク等の軟化点によって決定される。この点も考慮すると
好ましい温度範囲は100〜500℃である。
【0020】本発明においては、光の干渉を利用した低
反射導電膜を形成する。例えば2層からなる低反射膜で
は基体がガラス(屈折率n=1.52)の場合、上記の
導電膜の上に、n1 (導電膜)/n2 (低屈折率膜)の
比の値が約1.23となるような低屈折率膜を形成する
と最も反射率を低減できる。
反射導電膜を形成する。例えば2層からなる低反射膜で
は基体がガラス(屈折率n=1.52)の場合、上記の
導電膜の上に、n1 (導電膜)/n2 (低屈折率膜)の
比の値が約1.23となるような低屈折率膜を形成する
と最も反射率を低減できる。
【0021】反射防止性能を有する多層の低反射膜の構
成としては、反射防止したい波長をλとして、基体側よ
り、高屈折率層−低屈折率層を光学厚みλ/2−λ/4、又
はλ/4−λ/4で形成した2層の低反射膜、基体側より中
屈折率層−高屈折率層−低屈折率層を光学厚みλ/4−λ
/2−λ/4で形成した3層の低反射膜、基体側より低屈折
率層−中屈折率層−高屈折率層−低屈折率層を光学厚み
λ/4−λ/4−λ/2−λ/4で形成した4層の低反射膜等が
典型的な例として知られており、RuとInの酸化物を
主成分とする導電膜を高屈折率膜として用いて、各種の
低反射層膜を形成することも可能である。
成としては、反射防止したい波長をλとして、基体側よ
り、高屈折率層−低屈折率層を光学厚みλ/2−λ/4、又
はλ/4−λ/4で形成した2層の低反射膜、基体側より中
屈折率層−高屈折率層−低屈折率層を光学厚みλ/4−λ
/2−λ/4で形成した3層の低反射膜、基体側より低屈折
率層−中屈折率層−高屈折率層−低屈折率層を光学厚み
λ/4−λ/4−λ/2−λ/4で形成した4層の低反射膜等が
典型的な例として知られており、RuとInの酸化物を
主成分とする導電膜を高屈折率膜として用いて、各種の
低反射層膜を形成することも可能である。
【0022】さらにこの低反射導電膜に防眩効果を付与
するには、光の干渉作用を利用した上述の低反射導電膜
の最上層の表面に、低屈折率を有し、表面に凹凸を有す
る膜をスプレーコート法により形成することによって供
し得る。又は、上述のRuとInの酸化物を主成分とす
る導電膜上に直接、低屈折率を有し、表面に凹凸を有す
る膜を、加熱後の膜厚が干渉による反射防止効果が生じ
る厚さになるように、スプレーコート法により形成し、
防眩効果を付与すると同時に低反射性を付与することも
できる。
するには、光の干渉作用を利用した上述の低反射導電膜
の最上層の表面に、低屈折率を有し、表面に凹凸を有す
る膜をスプレーコート法により形成することによって供
し得る。又は、上述のRuとInの酸化物を主成分とす
る導電膜上に直接、低屈折率を有し、表面に凹凸を有す
る膜を、加熱後の膜厚が干渉による反射防止効果が生じ
る厚さになるように、スプレーコート法により形成し、
防眩効果を付与すると同時に低反射性を付与することも
できる。
【0023】陰極線管の前表面に形成する低反射帯電防
止膜に防眩性を付与する場合、その防眩性の程度として
は、グロス値で60以上70以下が好ましい。60未満
であるとヘイズが高くなるとともに解像度が悪くなり、
70を超えると膜がぎらついて見える傾向があるためで
ある。
止膜に防眩性を付与する場合、その防眩性の程度として
は、グロス値で60以上70以下が好ましい。60未満
であるとヘイズが高くなるとともに解像度が悪くなり、
70を超えると膜がぎらついて見える傾向があるためで
ある。
【0024】低反射導電膜を構成する低屈折率膜や、低
屈折率を有し、表面に凹凸を有する膜の製造方法として
は、MgF2 ゾルを含む溶液や、加熱によりSiO2 と
なるSiアルコキシド等のSi化合物を含む溶液のうち
から選ばれる少なくとも1種よりなる溶液を用いて形成
する。屈折率の面からみると該材料のうちMgF2 が最
も低く反射率低減のためにはMgF2 ゾルを含む溶液を
用いることが好ましいが、膜の硬度や耐擦傷性の点では
SiO2 を主成分とする膜が好ましい。
屈折率を有し、表面に凹凸を有する膜の製造方法として
は、MgF2 ゾルを含む溶液や、加熱によりSiO2 と
なるSiアルコキシド等のSi化合物を含む溶液のうち
から選ばれる少なくとも1種よりなる溶液を用いて形成
する。屈折率の面からみると該材料のうちMgF2 が最
も低く反射率低減のためにはMgF2 ゾルを含む溶液を
用いることが好ましいが、膜の硬度や耐擦傷性の点では
SiO2 を主成分とする膜が好ましい。
【0025】低反射導電膜を構成する低屈折率膜形成
用、及び/又は低屈折率を有し、表面に凹凸を有する膜
形成用のSi化合物を含む溶液としては種々の物質が使
用可能であるが、Si(OR)m R´n (m=1〜4、
n=0〜3、R、R´=C1 〜C4 のアルキル基)で示
されるSiアルコキシドあるいは部分加水分解物を含む
液が挙げられる。例えば、シリコンエトキシド、シリコ
ンメトキシド、シリコンイソプロポキシド、シリコンブ
トキシドのモノマーあるいは重合体が好ましく使用可能
である。
用、及び/又は低屈折率を有し、表面に凹凸を有する膜
形成用のSi化合物を含む溶液としては種々の物質が使
用可能であるが、Si(OR)m R´n (m=1〜4、
n=0〜3、R、R´=C1 〜C4 のアルキル基)で示
されるSiアルコキシドあるいは部分加水分解物を含む
液が挙げられる。例えば、シリコンエトキシド、シリコ
ンメトキシド、シリコンイソプロポキシド、シリコンブ
トキシドのモノマーあるいは重合体が好ましく使用可能
である。
【0026】Siアルコキシドはアルコール、エステ
ル、エーテル等に溶解して用いることもでき、また前記
溶液中に塩酸、硝酸、酢酸、フッ酸あるいはアンモニア
水溶液を添加して加水分解して用いることもできる。ま
た前記Siアルコキシドは溶媒に対して、30wt%以
下であることが好ましい。またこの溶液には膜の強度向
上のためにバインダーとして、Zr、Ti、Al等のア
ルコキシドや、これらの部分加水分解物を添加して、Z
rO2 、TiO2 、Al2 O3 の1種、又は2種以上の
複合物をMgF2 、SiO2 と同時に析出させてもよ
い。あるいはまた、かかる液を塗布する表面との濡れ性
を挙げるために界面活性剤を添加してもよい。添加され
る界面活性剤としては、直鎖アルキルベンゼンスルホン
酸ナトリウム、アルキルエーテル硫酸エステル等が挙げ
られる。
ル、エーテル等に溶解して用いることもでき、また前記
溶液中に塩酸、硝酸、酢酸、フッ酸あるいはアンモニア
水溶液を添加して加水分解して用いることもできる。ま
た前記Siアルコキシドは溶媒に対して、30wt%以
下であることが好ましい。またこの溶液には膜の強度向
上のためにバインダーとして、Zr、Ti、Al等のア
ルコキシドや、これらの部分加水分解物を添加して、Z
rO2 、TiO2 、Al2 O3 の1種、又は2種以上の
複合物をMgF2 、SiO2 と同時に析出させてもよ
い。あるいはまた、かかる液を塗布する表面との濡れ性
を挙げるために界面活性剤を添加してもよい。添加され
る界面活性剤としては、直鎖アルキルベンゼンスルホン
酸ナトリウム、アルキルエーテル硫酸エステル等が挙げ
られる。
【0027】本発明の低反射導電膜を形成する基体とし
てはブラウン管フェイスパネル、複写機用ガラス板、計
算機用パネル、クリーンルーム用ガラス、CRTあるい
はLCD等の表示装置の前面板等の各種ガラス、プラス
チック基板を用いることができる。
てはブラウン管フェイスパネル、複写機用ガラス板、計
算機用パネル、クリーンルーム用ガラス、CRTあるい
はLCD等の表示装置の前面板等の各種ガラス、プラス
チック基板を用いることができる。
【0028】
【実施例】以下に本発明の実施例を挙げ更に説明を行う
が、本発明はこれらに限定されるものではない。以下の
実施例及び比較例において得られた膜の評価方法は次の
通りである。 1)導電性評価 ローレスタ抵抗測定器(三菱油化製)により膜表面の表
面抵抗値を測定した。
が、本発明はこれらに限定されるものではない。以下の
実施例及び比較例において得られた膜の評価方法は次の
通りである。 1)導電性評価 ローレスタ抵抗測定器(三菱油化製)により膜表面の表
面抵抗値を測定した。
【0029】2)耐擦傷性 1kg荷重下で(LION製50−50)で膜表面を2
00回往復後、その表面の傷の付きを目視で判断した。
評価基準は以下の通りとした。 ○:傷が全くつかない △:傷が多少つく ×:一部に膜剥離が生じる
00回往復後、その表面の傷の付きを目視で判断した。
評価基準は以下の通りとした。 ○:傷が全くつかない △:傷が多少つく ×:一部に膜剥離が生じる
【0030】3)鉛筆硬度 1kg荷重下において、鉛筆で膜表面を走査しその後目
視により表面の傷の生じ始める鉛筆の硬度を膜の鉛筆硬
度と判断した。 4)視感反射率 GAMMA分光反射率スペクトル測定器により多層膜4
00〜700nmでの視感反射率を測定した。 5)グロス値 HORIBA製グロスメーターにより測定した。
視により表面の傷の生じ始める鉛筆の硬度を膜の鉛筆硬
度と判断した。 4)視感反射率 GAMMA分光反射率スペクトル測定器により多層膜4
00〜700nmでの視感反射率を測定した。 5)グロス値 HORIBA製グロスメーターにより測定した。
【0031】[実施例1]RuCl3 ・nH2 Oをエタ
ノールに溶かし、Ru濃度をRuO2 換算で3重量%と
なるように調製した。この液をA液とする。塩化インジ
ウムをアセチルアセトンに、アセチルアセトンが塩化イ
ンジウムの1.5倍(モル比)になるように溶かし、1
10℃で1時間加熱を行った。この溶液をエタノールに
溶かし、In濃度をIn2 O3 換算で3重量%となるよ
うに調製した。この液をB液とする。ケイ酸エチルをエ
タノールに溶かし、HCl水溶液で加水分解し、SiO
2 換算で3重量%となるようにした。この溶液をC液と
する。
ノールに溶かし、Ru濃度をRuO2 換算で3重量%と
なるように調製した。この液をA液とする。塩化インジ
ウムをアセチルアセトンに、アセチルアセトンが塩化イ
ンジウムの1.5倍(モル比)になるように溶かし、1
10℃で1時間加熱を行った。この溶液をエタノールに
溶かし、In濃度をIn2 O3 換算で3重量%となるよ
うに調製した。この液をB液とする。ケイ酸エチルをエ
タノールに溶かし、HCl水溶液で加水分解し、SiO
2 換算で3重量%となるようにした。この溶液をC液と
する。
【0032】酸化物換算でRuO2 とIn2 O3 とSi
O2 が種々の重量比になるようにA液、B液、C液を混
合した溶液をさらにアルコールなどの溶媒で希釈して1
cm厚のガラス板にスピンコート法で100RPMで6
0秒塗布し、その後300℃で10分加熱した。更にこ
の膜の上にC液を100RPMの回転速度で60秒間ス
ピンコート法で塗布し、その後60℃で10分加熱し
た。更にこの膜の上にC液をスプレーコート法で塗布
し、450℃で10分加熱した。第1層の組成と、最終
的に形成された膜の特性との関係を表1に示す。
O2 が種々の重量比になるようにA液、B液、C液を混
合した溶液をさらにアルコールなどの溶媒で希釈して1
cm厚のガラス板にスピンコート法で100RPMで6
0秒塗布し、その後300℃で10分加熱した。更にこ
の膜の上にC液を100RPMの回転速度で60秒間ス
ピンコート法で塗布し、その後60℃で10分加熱し
た。更にこの膜の上にC液をスプレーコート法で塗布
し、450℃で10分加熱した。第1層の組成と、最終
的に形成された膜の特性との関係を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】[実施例2]実施例1における各種導電膜
形成用塗布液を1cm厚のガラス板にスピンコート法で
100RPMで60秒塗布し、その後300℃で10分
加熱した。その上にTi(C5 H7 O2 )2 (OC3 H
7 )2 とケイ酸エチルを酸化物換算でTiO2 :SiO
2 =7:3となるように調合し、HCl水溶液で同時加
水分解した溶液を100RPMで60秒スピンコート法
で塗布し、その後60℃で10分加熱した。更にこの膜
の上にC液をスプレーコート法で塗布し、450℃で1
0分加熱した。第1層の組成と最終的に形成された膜の
特性との関係を表2に示す。
形成用塗布液を1cm厚のガラス板にスピンコート法で
100RPMで60秒塗布し、その後300℃で10分
加熱した。その上にTi(C5 H7 O2 )2 (OC3 H
7 )2 とケイ酸エチルを酸化物換算でTiO2 :SiO
2 =7:3となるように調合し、HCl水溶液で同時加
水分解した溶液を100RPMで60秒スピンコート法
で塗布し、その後60℃で10分加熱した。更にこの膜
の上にC液をスプレーコート法で塗布し、450℃で1
0分加熱した。第1層の組成と最終的に形成された膜の
特性との関係を表2に示す。
【0035】
【表2】
【0036】[実施例3]SnCl4 ・nH2 OをSn
O2 換算で3重量%となるようにエタノールに溶かした
溶液をD液とする。Ti(C5 H7 O2 )2 (OC3 H
7 )2 をTiO2換算で3重量%となるようにしてエタ
ノール中で塩酸で加水分解した溶液をE液とする。Al
(OC3 H7 )2 (C6 H10O3 )をAl2 O3 換算で
3重量%となるようにエタノールに溶かした溶液をF液
とする。Zr(C5 H7 O2 )2 (OC4 H9 )2 をZ
rO2 換算で3重量%となるようにしてエタノール中で
塩酸で加水分解した溶液をG液とする。A液とB液、又
はA液とB液とC液に、D、E、F、G液のうち1種を
混合して第1層の導電膜を形成したこと以外は、実施例
1と同様に行った。第1層の組成と、最終的に形成され
た膜の特性を表3に示す。
O2 換算で3重量%となるようにエタノールに溶かした
溶液をD液とする。Ti(C5 H7 O2 )2 (OC3 H
7 )2 をTiO2換算で3重量%となるようにしてエタ
ノール中で塩酸で加水分解した溶液をE液とする。Al
(OC3 H7 )2 (C6 H10O3 )をAl2 O3 換算で
3重量%となるようにエタノールに溶かした溶液をF液
とする。Zr(C5 H7 O2 )2 (OC4 H9 )2 をZ
rO2 換算で3重量%となるようにしてエタノール中で
塩酸で加水分解した溶液をG液とする。A液とB液、又
はA液とB液とC液に、D、E、F、G液のうち1種を
混合して第1層の導電膜を形成したこと以外は、実施例
1と同様に行った。第1層の組成と、最終的に形成され
た膜の特性を表3に示す。
【0037】
【表3】
【0038】[比較例1]実施例1におけるA液、B
液、C液を酸化物換算でRuO2 とIn2 O3 とSiO
2 の比が30:45:25になるように混合した溶液を
さらにアルコールなどの溶媒で希釈して1cm厚のガラ
ス板にスピンコート法で100RPMで60秒塗布し、
その後300℃で10分加熱した。更にこの膜の上にC
液を100RPMの回転速度で60秒間スピンコート法
で塗布し、その後450℃で10分加熱した。このコー
ト膜の表面抵抗値は1×104 (Ω/□)で、耐擦傷性
は△、鉛筆硬度は3H、視感反射率は0.4%であった
が、グロス値が78%で、塗膜に指紋がつくと目だって
見えた。
液、C液を酸化物換算でRuO2 とIn2 O3 とSiO
2 の比が30:45:25になるように混合した溶液を
さらにアルコールなどの溶媒で希釈して1cm厚のガラ
ス板にスピンコート法で100RPMで60秒塗布し、
その後300℃で10分加熱した。更にこの膜の上にC
液を100RPMの回転速度で60秒間スピンコート法
で塗布し、その後450℃で10分加熱した。このコー
ト膜の表面抵抗値は1×104 (Ω/□)で、耐擦傷性
は△、鉛筆硬度は3H、視感反射率は0.4%であった
が、グロス値が78%で、塗膜に指紋がつくと目だって
見えた。
【0039】
【発明の効果】本発明によればスプレーコートやスピン
コート等の、液体の塗布による簡便な方法により効率よ
く、高透過率、高導電性を有し、防眩効果を有する優れ
た低反射導電膜を提供することが可能となる。本発明は
生産性に優れ、かつ真空を必要としないので装置も比較
的安価なものでよい。特にCRTのパネルフェイス面等
の大面積の基体にも充分適用でき、量産も可能であるた
め工業的価値は非常に高い。
コート等の、液体の塗布による簡便な方法により効率よ
く、高透過率、高導電性を有し、防眩効果を有する優れ
た低反射導電膜を提供することが可能となる。本発明は
生産性に優れ、かつ真空を必要としないので装置も比較
的安価なものでよい。特にCRTのパネルフェイス面等
の大面積の基体にも充分適用でき、量産も可能であるた
め工業的価値は非常に高い。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】従来の方法は例えば特開昭61−1189
31号記載の如くブラウン管フェイスパネル表面に防眩
効果をもたせるために表面に微細な凹凸を有するSiO
2 層を付着させたり、フッ酸により表面をエッチングし
て凹凸を設ける等の方法がとられてきた。しかし、これ
らの方法は、外部光を散乱させるノングレア処理と呼ば
れ、本質的に低反射層を設ける手法でないため反射率の
低減には限界があり、またブラウン管などにおいては防
眩効果をもたせるには膜の厚みを必要とするため、解像
度を低下させる原因ともなっていた。
31号記載の如くブラウン管フェイスパネル表面に防眩
効果をもたせるために表面に微細な凹凸を有するSiO
2 層を付着させたり、フッ酸により表面をエッチングし
て凹凸を設ける等の方法がとられてきた。しかし、これ
らの方法は、外部光を散乱させるノングレア処理と呼ば
れ、本質的に低反射層を設ける手法でないため反射率の
低減には限界があり、またブラウン管などにおいては防
眩効果をもたせるには膜の厚みを必要とするため、解像
度を低下させる原因ともなっていた。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は従来技術が
有していた前述の欠点を解消できる導電膜として、酸化
ルテニウムを主成分とする導電膜を下層とする多層膜か
らなる低反射導電膜を既に提案した。しかしながら、多
層干渉を利用した低反射膜では指紋などが目だちやすい
という問題点があった。そこで本発明では酸化ルテニウ
ムを主成分とする導電膜を含む多層膜の最上層にSiO
2 を主成分とする凹凸を有する膜を形成することによ
り、光の干渉作用による低反射性及び防眩効果を併せて
付与した高性能の低反射導電膜、及びその製造方法を新
規に提供することを目的とする。
有していた前述の欠点を解消できる導電膜として、酸化
ルテニウムを主成分とする導電膜を下層とする多層膜か
らなる低反射導電膜を既に提案した。しかしながら、多
層干渉を利用した低反射膜では指紋などが目だちやすい
という問題点があった。そこで本発明では酸化ルテニウ
ムを主成分とする導電膜を含む多層膜の最上層にSiO
2 を主成分とする凹凸を有する膜を形成することによ
り、光の干渉作用による低反射性及び防眩効果を併せて
付与した高性能の低反射導電膜、及びその製造方法を新
規に提供することを目的とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】また本発明は、ブラウン管のフェイスパネ
ル等のガラス基体に、Ru酸化物となり得るRu化合物
とIn酸化物となり得るIn化合物と水且つ/又は有機
溶媒を含む塗布液を塗布し、100〜500℃で加熱し
て得られる導電膜を含む多層膜を形成し、さらにその最
上層にSiO2 を主成分とする凹凸を有する膜を形成す
ることにより、光の干渉作用による低反射性と防眩効果
を同時に付与することを特徴とするブラウン管フェイス
パネル等のガラス基体の低反射導電膜の製造方法を提供
するものである。
ル等のガラス基体に、Ru酸化物となり得るRu化合物
とIn酸化物となり得るIn化合物と水且つ/又は有機
溶媒を含む塗布液を塗布し、100〜500℃で加熱し
て得られる導電膜を含む多層膜を形成し、さらにその最
上層にSiO2 を主成分とする凹凸を有する膜を形成す
ることにより、光の干渉作用による低反射性と防眩効果
を同時に付与することを特徴とするブラウン管フェイス
パネル等のガラス基体の低反射導電膜の製造方法を提供
するものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】また本発明は、ブラウン管のフェイスパネ
ル等のガラス基体に、Ru酸化物となり得るRu化合物
とIn酸化物となり得るIn化合物と水且つ/又は有機
溶媒を含む塗布液に、Si化合物、Ti化合物、Zr化
合物、Al化合物、Sn化合物のうち少なくとも1種を
加えた溶液を塗布し、100〜500℃で加熱して得ら
れる導電膜を含む多層膜を形成し、さらにその最上層に
SiO2 を主成分とする凹凸を有する膜を形成すること
により、光の干渉作用による低反射性と防眩効果を同時
に付与することを特徴とするブラウン管フェイスパネル
等のガラス基体の低反射導電膜の製造方法を提供するも
のである。
ル等のガラス基体に、Ru酸化物となり得るRu化合物
とIn酸化物となり得るIn化合物と水且つ/又は有機
溶媒を含む塗布液に、Si化合物、Ti化合物、Zr化
合物、Al化合物、Sn化合物のうち少なくとも1種を
加えた溶液を塗布し、100〜500℃で加熱して得ら
れる導電膜を含む多層膜を形成し、さらにその最上層に
SiO2 を主成分とする凹凸を有する膜を形成すること
により、光の干渉作用による低反射性と防眩効果を同時
に付与することを特徴とするブラウン管フェイスパネル
等のガラス基体の低反射導電膜の製造方法を提供するも
のである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】また本発明に於て用いる塗布液には膜の付
着強度及び硬度を向上させるためにバインダーとしてS
i(OR)y ・R´(4-y) (y=3又は4、R、R´:
アルキル基)等の加熱によりSiO2 となるSi化合物
又はその部分加水分解物を含む溶液を添加することも可
能である。その際加水分解の触媒としてはHCl、HN
O3 、CH3 COOH等を用いることができる。さらに
基体との濡れ性を向上させるために種々の界面活性剤を
添加することもできる。
着強度及び硬度を向上させるためにバインダーとしてS
i(OR)y ・R´(4-y) (y=3又は4、R、R´:
アルキル基)等の加熱によりSiO2 となるSi化合物
又はその部分加水分解物を含む溶液を添加することも可
能である。その際加水分解の触媒としてはHCl、HN
O3 、CH3 COOH等を用いることができる。さらに
基体との濡れ性を向上させるために種々の界面活性剤を
添加することもできる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】またさらには導電膜の屈折率調整のため、
加熱によりそれぞれTiO2 、ZrO2 、Al2 O3 、
SnO2 となるTi化合物、Zr化合物、Al化合物、
Sn化合物等の1種又は複数種を塗布液に混合すること
もできる。Ti、Zr、Al、Snの各化合物として
は、これら金属のアルコキシド、金属塩及び、それらの
加水分解物等、何れも使用可能である。
加熱によりそれぞれTiO2 、ZrO2 、Al2 O3 、
SnO2 となるTi化合物、Zr化合物、Al化合物、
Sn化合物等の1種又は複数種を塗布液に混合すること
もできる。Ti、Zr、Al、Snの各化合物として
は、これら金属のアルコキシド、金属塩及び、それらの
加水分解物等、何れも使用可能である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】導電膜を形成する塗布液において、Ru化
合物とIn化合物は任意の比で混合することができる
が、酸化物換算でRuO2 /In2 O3 の比が大きいほ
ど導電性が高くなる。しかしながら、あまりRuO2 が
多いと透過率が低下するため、RuO2 /In2 O3
は、重量比で8/2〜1/9程度が好ましい。
合物とIn化合物は任意の比で混合することができる
が、酸化物換算でRuO2 /In2 O3 の比が大きいほ
ど導電性が高くなる。しかしながら、あまりRuO2 が
多いと透過率が低下するため、RuO2 /In2 O3
は、重量比で8/2〜1/9程度が好ましい。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】Ru化合物及びIn化合物とSi化合物は
任意の比で混合することができるが、導電性の発現、膜
強度を考慮に入れると、その混合比(重量比)は(Ru
O2+In2 O3 )/SiO2 換算で1/6から20/
1まで混合することが好ましい。さらに好ましくは1/
4から10/1にするとよい。また液中の固形分含量は
0.05〜10wt%含まれることができるが、さらに
好ましくは0.3〜5.0wt%にするとよい。濃度が
高いと液の保存安定性が悪くなり、また濃度が低すぎる
と膜厚が薄くなり、充分な導電性が得られないためであ
る。
任意の比で混合することができるが、導電性の発現、膜
強度を考慮に入れると、その混合比(重量比)は(Ru
O2+In2 O3 )/SiO2 換算で1/6から20/
1まで混合することが好ましい。さらに好ましくは1/
4から10/1にするとよい。また液中の固形分含量は
0.05〜10wt%含まれることができるが、さらに
好ましくは0.3〜5.0wt%にするとよい。濃度が
高いと液の保存安定性が悪くなり、また濃度が低すぎる
と膜厚が薄くなり、充分な導電性が得られないためであ
る。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】本発明においては、光の干渉を利用した低
反射導電膜を形成する。例えば2層からなる低反射膜で
は基体がガラス(屈折率n=1.52)の場合、上記の
導電膜の上に、n1 (導電膜)/n2 (低屈折率膜)の
比の値が約1.23となるような低屈折率膜を形成する
と最も反射率を低減できる。
反射導電膜を形成する。例えば2層からなる低反射膜で
は基体がガラス(屈折率n=1.52)の場合、上記の
導電膜の上に、n1 (導電膜)/n2 (低屈折率膜)の
比の値が約1.23となるような低屈折率膜を形成する
と最も反射率を低減できる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】低反射導電膜を構成する低屈折率膜や、低
屈折率を有し、表面に凹凸を有する膜の製造方法として
は、MgF2 ゾルを含む溶液や、加熱によりSiO2 と
なるSiアルコキシド等のSi化合物を含む溶液のうち
から選ばれる少なくとも1種よりなる溶液を用いて形成
する。屈折率の面からみると該材料のうちMgF2 が最
も低く反射率低減のためにはMgF2 ゾルを含む溶液を
用いることが好ましいが、膜の硬度や耐擦傷性の点では
SiO2 を主成分とする膜が好ましい。
屈折率を有し、表面に凹凸を有する膜の製造方法として
は、MgF2 ゾルを含む溶液や、加熱によりSiO2 と
なるSiアルコキシド等のSi化合物を含む溶液のうち
から選ばれる少なくとも1種よりなる溶液を用いて形成
する。屈折率の面からみると該材料のうちMgF2 が最
も低く反射率低減のためにはMgF2 ゾルを含む溶液を
用いることが好ましいが、膜の硬度や耐擦傷性の点では
SiO2 を主成分とする膜が好ましい。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】低反射導電膜を構成する低屈折率膜形成
用、及び/又は低屈折率を有し、表面に凹凸を有する膜
形成用のSi化合物を含む溶液としては種々の物質が使
用可能であるが、Si(OR)m R´n (m=1〜4、
n=0〜3、R、R´=C1 〜C4 のアルキル基)で示
されるSiアルコキシドあるいは部分加水分解物を含む
液が挙げられる。例えば、シリコンエトキシド、シリコ
ンメトキシド、シリコンイソプロポキシド、シリコンブ
トキシドのモノマーあるいは重合体が好ましく使用可能
である。
用、及び/又は低屈折率を有し、表面に凹凸を有する膜
形成用のSi化合物を含む溶液としては種々の物質が使
用可能であるが、Si(OR)m R´n (m=1〜4、
n=0〜3、R、R´=C1 〜C4 のアルキル基)で示
されるSiアルコキシドあるいは部分加水分解物を含む
液が挙げられる。例えば、シリコンエトキシド、シリコ
ンメトキシド、シリコンイソプロポキシド、シリコンブ
トキシドのモノマーあるいは重合体が好ましく使用可能
である。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】Siアルコキシドはアルコール、エステ
ル、エーテル等に溶解して用いることもでき、また前記
溶液中に塩酸、硝酸、酢酸、フッ酸あるいはアンモニア
水溶液を添加して加水分解して用いることもできる。ま
た前記Siアルコキシドは溶媒に対して、30wt%以
下であることが好ましい。またこの溶液には膜の強度向
上のためにバインダーとして、Zr、Ti、Al等のア
ルコキシドや、これらの部分加水分解物を添加して、Z
rO2 、TiO2 、Al2 O3 の1種、又は2種以上の
複合物をMgF2 、SiO2 と同時に析出させてもよ
い。あるいはまた、かかる液を塗布する表面との濡れ性
を挙げるために界面活性剤を添加してもよい。添加され
る界面活性剤としては、直鎖アルキルベンゼンスルホン
酸ナトリウム、アルキルエーテル硫酸エステル等が挙げ
られる。
ル、エーテル等に溶解して用いることもでき、また前記
溶液中に塩酸、硝酸、酢酸、フッ酸あるいはアンモニア
水溶液を添加して加水分解して用いることもできる。ま
た前記Siアルコキシドは溶媒に対して、30wt%以
下であることが好ましい。またこの溶液には膜の強度向
上のためにバインダーとして、Zr、Ti、Al等のア
ルコキシドや、これらの部分加水分解物を添加して、Z
rO2 、TiO2 、Al2 O3 の1種、又は2種以上の
複合物をMgF2 、SiO2 と同時に析出させてもよ
い。あるいはまた、かかる液を塗布する表面との濡れ性
を挙げるために界面活性剤を添加してもよい。添加され
る界面活性剤としては、直鎖アルキルベンゼンスルホン
酸ナトリウム、アルキルエーテル硫酸エステル等が挙げ
られる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】[実施例1]RuCl3 ・nH2 Oをエタ
ノールに溶かし、Ru濃度をRuO2 換算で3重量%と
なるように調製した。この液をA液とする。塩化インジ
ウムをアセチルアセトンに、アセチルアセトンが塩化イ
ンジウムの1.5倍(モル比)になるように溶かし、1
10℃で1時間加熱を行った。この溶液をエタノールに
溶かし、In濃度をIn2 O3 換算で3重量%となるよ
うに調製した。この液をB液とする。ケイ酸エチルをエ
タノールに溶かし、HCl水溶液で加水分解し、SiO
2 換算で3重量%となるようにした。この溶液をC液と
する。
ノールに溶かし、Ru濃度をRuO2 換算で3重量%と
なるように調製した。この液をA液とする。塩化インジ
ウムをアセチルアセトンに、アセチルアセトンが塩化イ
ンジウムの1.5倍(モル比)になるように溶かし、1
10℃で1時間加熱を行った。この溶液をエタノールに
溶かし、In濃度をIn2 O3 換算で3重量%となるよ
うに調製した。この液をB液とする。ケイ酸エチルをエ
タノールに溶かし、HCl水溶液で加水分解し、SiO
2 換算で3重量%となるようにした。この溶液をC液と
する。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】酸化物換算でRuO2 とIn2 O3 とSi
O2 が種々の重量比になるようにA液、B液、C液を混
合した溶液をさらにアルコールなどの溶媒で希釈して1
cm厚のガラス板にスピンコート法で100RPMで6
0秒塗布し、その後300℃で10分加熱した。更にこ
の膜の上にC液を100RPMの回転速度で60秒間ス
ピンコート法で塗布し、その後60℃で10分加熱し
た。更にこの膜の上にC液をスプレーコート法で塗布
し、450℃で10分加熱した。第1層の組成と、最終
的に形成された膜の特性との関係を表1に示す。
O2 が種々の重量比になるようにA液、B液、C液を混
合した溶液をさらにアルコールなどの溶媒で希釈して1
cm厚のガラス板にスピンコート法で100RPMで6
0秒塗布し、その後300℃で10分加熱した。更にこ
の膜の上にC液を100RPMの回転速度で60秒間ス
ピンコート法で塗布し、その後60℃で10分加熱し
た。更にこの膜の上にC液をスプレーコート法で塗布
し、450℃で10分加熱した。第1層の組成と、最終
的に形成された膜の特性との関係を表1に示す。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】
【表1】
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】[実施例2]実施例1における各種導電膜
形成用塗布液を1cm厚のガラス板にスピンコート法で
100RPMで60秒塗布し、その後300℃で10分
加熱した。その上にTi(C5 H7 O2 )2 (OC3 H
7 )2 とケイ酸エチルを酸化物換算でTiO2 :SiO
2 =7:3となるように調合し、HCl水溶液で同時加
水分解した溶液を100RPMで60秒スピンコート法
で塗布し、その後60℃で10分加熱した。更にこの膜
の上にC液をスプレーコート法で塗布し、450℃で1
0分加熱した。第1層の組成と最終的に形成された膜の
特性との関係を表2に示す。
形成用塗布液を1cm厚のガラス板にスピンコート法で
100RPMで60秒塗布し、その後300℃で10分
加熱した。その上にTi(C5 H7 O2 )2 (OC3 H
7 )2 とケイ酸エチルを酸化物換算でTiO2 :SiO
2 =7:3となるように調合し、HCl水溶液で同時加
水分解した溶液を100RPMで60秒スピンコート法
で塗布し、その後60℃で10分加熱した。更にこの膜
の上にC液をスプレーコート法で塗布し、450℃で1
0分加熱した。第1層の組成と最終的に形成された膜の
特性との関係を表2に示す。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】
【表2】
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】[実施例3]SnCl4 ・nH2 OをSn
O2 換算で3重量%となるようにエタノールに溶かした
溶液をD液とする。Ti(C5 H7 O2 )2 (OC3 H
7 )2 をTiO2換算で3重量%となるようにしてエタ
ノール中で塩酸で加水分解した溶液をE液とする。Al
(OC3 H7 )2 (C6 H10O3 )をAl2 O3 換算で
3重量%となるようにエタノールに溶かした溶液をF液
とする。Zr(C5 H7 O2 )2 (OC4 H9 )2 をZ
rO2 換算で3重量%となるようにしてエタノール中で
塩酸で加水分解した溶液をG液とする。A液とB液、又
はA液とB液とC液に、D、E、F、G液のうち1種を
混合して第1層の導電膜を形成したこと以外は、実施例
1と同様に行った。第1層の組成と、最終的に形成され
た膜の特性を表3に示す。
O2 換算で3重量%となるようにエタノールに溶かした
溶液をD液とする。Ti(C5 H7 O2 )2 (OC3 H
7 )2 をTiO2換算で3重量%となるようにしてエタ
ノール中で塩酸で加水分解した溶液をE液とする。Al
(OC3 H7 )2 (C6 H10O3 )をAl2 O3 換算で
3重量%となるようにエタノールに溶かした溶液をF液
とする。Zr(C5 H7 O2 )2 (OC4 H9 )2 をZ
rO2 換算で3重量%となるようにしてエタノール中で
塩酸で加水分解した溶液をG液とする。A液とB液、又
はA液とB液とC液に、D、E、F、G液のうち1種を
混合して第1層の導電膜を形成したこと以外は、実施例
1と同様に行った。第1層の組成と、最終的に形成され
た膜の特性を表3に示す。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】[比較例1]実施例1におけるA液、B
液、C液を酸化物換算でRuO2 とIn2 O3 とSiO
2 の比が30:45:25になるように混合した溶液を
さらにアルコールなどの溶媒で希釈して1cm厚のガラ
ス板にスピンコート法で100RPMで60秒塗布し、
その後300℃で10分加熱した。更にこの膜の上にC
液を100RPMの回転速度で60秒間スピンコート法
で塗布し、その後450℃で10分加熱した。このコー
ト膜の表面抵抗値は1×104 (Ω/□)で、耐擦傷性
は△、鉛筆硬度は3H、視感反射率は0.4%であった
が、グロス値が78%で、塗膜に指紋がつくと目だって
見えた。
液、C液を酸化物換算でRuO2 とIn2 O3 とSiO
2 の比が30:45:25になるように混合した溶液を
さらにアルコールなどの溶媒で希釈して1cm厚のガラ
ス板にスピンコート法で100RPMで60秒塗布し、
その後300℃で10分加熱した。更にこの膜の上にC
液を100RPMの回転速度で60秒間スピンコート法
で塗布し、その後450℃で10分加熱した。このコー
ト膜の表面抵抗値は1×104 (Ω/□)で、耐擦傷性
は△、鉛筆硬度は3H、視感反射率は0.4%であった
が、グロス値が78%で、塗膜に指紋がつくと目だって
見えた。
Claims (6)
- 【請求項1】RuとInの酸化物を主成分とする導電膜
を含む少なくとも2層からなる低反射導電膜を形成した
後、その最上層の表面に、低屈折率膜となり得る材料を
含む液をスプレーコートして加熱し、低屈折率を有し、
表面に凹凸を有する膜を形成することにより、防眩効果
を有する低反射導電膜を形成することを特徴とする防眩
効果を有する低反射導電膜の製造方法。 - 【請求項2】RuとInの酸化物を主成分とする導電膜
を形成し、かかる導電膜上に、低屈折率を有し、表面に
凹凸を有する膜を、加熱後の膜厚が、干渉による反射防
止効果が生じる厚さになるようにスプレーコート法によ
り形成した後、加熱することにより、表面に凹凸を有
し、防眩効果を有する低反射導電膜を形成することを特
徴とする防眩効果を有する低反射導電膜の製造方法。 - 【請求項3】RuとInの酸化物を主成分とする導電膜
を、Ru酸化物となり得るRu化合物と、In酸化物と
なり得るIn化合物を含む塗布液であって、かつ、加熱
によりそれぞれSiO2 、ZrO2 、TiO2 、Al2
O3 、SnO2 となるSi化合物、Zr化合物、Ti化
合物、Al化合物、Sn化合物のうち少なくとも1種を
含む塗布液を塗布した後、加熱且つ/又は紫外線を照射
することより形成することを特徴とする請求項1又は2
の防眩効果を有する低反射導電膜の製造方法。 - 【請求項4】請求項1〜3いずれか1項の製造方法によ
って得られた防眩効果を有する低反射導電膜。 - 【請求項5】請求項4の防眩効果を有する低反射導電膜
をガラス基体上に形成したガラス物品。 - 【請求項6】請求項4の防眩効果を有する低反射導電膜
をブラウン管のフェイスパネルの表面に形成したブラウ
ン管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4224653A JPH0687632A (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | 防眩効果を有する低反射導電膜及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4224653A JPH0687632A (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | 防眩効果を有する低反射導電膜及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0687632A true JPH0687632A (ja) | 1994-03-29 |
Family
ID=16817099
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4224653A Withdrawn JPH0687632A (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | 防眩効果を有する低反射導電膜及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0687632A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20140009413A (ko) * | 2011-02-28 | 2014-01-22 | 코닝 인코포레이티드 | 낮은 디스플레이 스파클을 갖는 방현 표면을 구비한 유리 |
| JP2016504260A (ja) * | 2012-11-30 | 2016-02-12 | コーニング インコーポレイテッド | 反射低減ガラス物品ならびにその製造方法および使用方法 |
-
1992
- 1992-07-31 JP JP4224653A patent/JPH0687632A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20140009413A (ko) * | 2011-02-28 | 2014-01-22 | 코닝 인코포레이티드 | 낮은 디스플레이 스파클을 갖는 방현 표면을 구비한 유리 |
| US10899661B2 (en) | 2011-02-28 | 2021-01-26 | Corning Incorporated | Glass having antiglare surface with low display sparkle |
| JP2016504260A (ja) * | 2012-11-30 | 2016-02-12 | コーニング インコーポレイテッド | 反射低減ガラス物品ならびにその製造方法および使用方法 |
| JP2018165245A (ja) * | 2012-11-30 | 2018-10-25 | コーニング インコーポレイテッド | 反射低減ガラス物品ならびにその製造方法および使用方法 |
| US10961147B2 (en) | 2012-11-30 | 2021-03-30 | Corning Incorporated | Reduced reflection glass articles and methods for making and using same |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19991005 |