JPH0687736A - 抗癌剤 - Google Patents

抗癌剤

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JPH0687736A
JPH0687736A JP4264311A JP26431192A JPH0687736A JP H0687736 A JPH0687736 A JP H0687736A JP 4264311 A JP4264311 A JP 4264311A JP 26431192 A JP26431192 A JP 26431192A JP H0687736 A JPH0687736 A JP H0687736A
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JP
Japan
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hydroxyanthraquinone
methoxy
active ingredient
formyl
solvent
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Pending
Application number
JP4264311A
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English (en)
Inventor
Kazuo Umezawa
一夫 梅澤
Masaya Imoto
正哉 井本
Shigeru Oba
茂 大場
Takashi Koyano
喬 小谷野
Yoshiko Komiyama
淑子 小宮山
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Tonen General Sekiyu KK
Original Assignee
Tonen Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 有効成分として1−メトキシ−2−ホルミル
−3−ヒドロキシアントラキノンを含有する抗癌剤。 【効果】 1−メトキシ−2−ホルミル−3−ヒドロキ
シアントラキノンは、癌細胞の増殖を阻止し、その形態
を正常化させる活性を有し、抗癌剤として有効に使用で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1−メトキシ−2−ホ
ルミル−3−ヒドロキシアントラキノンを含有する抗癌
剤、及び、熱帯植物(Morinda citrifolia L.)から
の1−メトキシ−2−ホルミル−3−ヒドロキシアント
ラキノンの単離方法に関する。
【0002】
【従来の技術】癌遺伝子は、プロト癌遺伝子に点突然変
異、転座、増幅などの異常が起こることで発生し、種々
のヒト腫瘍において存在している例が数多く見い出さ
れ、腫瘍の形成に重要な役割を果たしていると考えられ
ている。癌遺伝子は、src、ras、mycなどに代
表されるいくつかのグループに分類されている。
【0003】ras癌遺伝子の発現は、多くのヒト腫瘍
組織においてみられ、このras癌遺伝子産物の作用を
阻害する物質が癌治療薬として期待されている。現在ま
でに、そのような阻害物質として放線菌から単離された
オキザノシン[N. Shimada ら, J. Antibiotics, 34(9),
1216-1218 (1981) 、O. Itoら, Cancer Research,49,
February 15, 996-1000 (1989)] 、かびから単離され
たコンパクチン[A. Endoら, FEBS Lett., 72, 323-326
(1976)]などが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、現在までに知
られているras癌遺伝子産物の作用を阻害する物質
は、いずれも安定性や毒性に問題があり、臨床応用可能
なものはまだないといってよい。そのため、現在までに
知られている阻害物質には見られない構造あるいは作用
機構を有する、臨床応用が可能な薬剤の開発が望まれて
いる。
【0005】本発明者らは、臨床応用可能な阻害物質を
得るために、癌細胞の形態を正常化させる作用を指標と
してスクリーニングすることにより、植物由来のras
癌遺伝子産物の作用を阻害する物質の探索を行った結
果、熱帯植物モリンダ・シトリフォリアの抽出液にra
s癌遺伝子産物の作用を阻害する活性があることを発見
し、本発明を完成させた。
【0006】本発明の目的は、有効成分として1−メト
キシ−2−ホルミル−3−ヒドロキシアントラキノンを
含有する抗癌剤を提供することである。
【0007】本発明の別の目的は、1−メトキシ−2−
ホルミル−3−ヒドロキシアントラキノンの単離方法を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、有効成分とし
て1−メトキシ−2−ホルミル−3−ヒドロキシアント
ラキノン及び任意に医薬上許容可能な坦体等を含有する
抗癌剤を提供する。
【0009】1−メトキシ−2−ホルミル−3−ヒドロ
キシアントラキノンは、下記の構造を有するアントラキ
ノン誘導体である。
【0010】
【化1】
【0011】上記化合物は、ras癌遺伝子産物の作用
を阻害する効果を有することが判明した。本化合物を癌
細胞に与えると、癌細胞の形態が正常化され、かつ、そ
の増殖が阻止される。
【0012】本化合物を5及び10μg/mlの濃度で加
えた培地で、癌細胞(形質転換した細胞)を培養したと
ころ、細胞の癌形態が正常状態に戻った。
【0013】また、本化合物の、癌細胞の細胞増殖を5
0%抑制する濃度(IC50)は、癌細胞の種類によって
異なるが、約7.5 〜2μg/mlであった。
【0014】本発明の抗癌剤に使用される医薬上許容可
能な坦体としては、例えば天然もしくは合成ケイ酸アル
ミニウム、微結晶セルロース、タルク、デキストリン、
澱粉、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、乳糖などの
賦形剤、及び、植物油、プロピレングリコールなどの希
釈剤が挙げられる。これに加えて、その他の任意成分と
して、医薬上許容可能な安定剤、崩壊剤、コーティング
剤、懸濁化剤、乳化剤、溶解補助剤、保存剤、緩衝剤、
甘味剤なども存在させ得る。これらの添加剤としては、
公知のものを適宜組み合せて使用し得る。また、剤形と
しては、紛剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、注射剤など
の任意形態で用いられる。
【0015】本発明の抗癌剤は主として経口投与される
が、本発明は投与方法によって限定されない。成人1日
当たりの投与量は投与方法及び病状等によって異なる。
主たる投与方法である経口投与の場合では、体重1kg・
1日当たり50〜500 mgが通常の投与量である。しかし、
本発明は投与量によって限定されない。
【0016】本発明は、また、モリンダ・シトリフォリ
アからの1−メトキシ−2−ホルミル−3−ヒドロキシ
アントラキノンの単離方法を提供する。この方法は、モ
リンダ・シトリフォリアから1−メトキシ−2−ホルミ
ル−3−ヒドロキシアントラキノンを溶媒抽出し、次い
で精製することを包含する。
【0017】モリンダ・シトリフォリア(Morinda ci
trifolia L. 、アカネ科、日本名ヤエヤマアオキ)は、
白色の花をもつ小木であり、東南アジアに自生し、ある
いは一部栽培されている。原料植物は、保存、運搬等の
理由から乾燥したものが好ましく使用される。また、抽
出に際しては粉砕したものが好ましい。
【0018】抽出に用いる溶媒としては、非極性溶媒が
好ましく、特に、炭化水素溶媒又はハロゲン化炭化水素
溶媒が好ましい。炭化水素溶媒としては、例えば、ペン
タン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ベンゼン、トル
エン、キシレンなどが挙げられ、特にヘキサンが好まし
い。また、ハロゲン化炭化水素溶媒としては、例えば、
クロロホルム、メチレンクロライド、四塩化炭素などが
挙げられ、特にクロロホルムが好ましい。最も好ましい
溶媒はクロロホルムである。もちろん、これらの溶媒類
に限定されるものでなく、本活性成分を安定に抽出し得
る溶媒は全て本発明の方法の範囲に含まれる。
【0019】溶媒の量は特に限定されないが、本活性成
分が抽出され得る量であればよく、一般に、乾燥粉砕し
たモリンダ・シトリフォリア 100g当たり 200〜1000m
lである。抽出温度も特に限定されないが、本化合物が
分解を起こすことなく安定に抽出され得る温度であれば
よく、好ましくは室温〜60℃である。抽出時間は温度に
より異なるが、例えば室温で抽出する場合 2〜20時間で
ある。なお、抽出は抽出率に応じて2回以上繰り返して
もよい。
【0020】得られた抽出物は精製される。精製は、例
えば、抽出物を一旦濃縮した後にクロマトグラフィーに
よって行うことができる。
【0021】クロマトグラフィーは好ましくはカラムク
ロマトグラフィー、ゲル瀘過クロマトグラフィー、高速
液体クロマトグラフィー、液−液向流分配クロマトグラ
フィー、薄層クロマトグラフィー又はこれらの組み合せ
を包含し得る。適切に使用し得る坦体及び溶媒系はそれ
ぞれ、カラムクロマトグラフィーの場合例えばMerckSil
icagel 60(メルク社製)及びヘキサン:酢酸エチル=1
0:1(v/v) である。しかし、クロマトグラフィー、坦
体及び溶媒系の種類は上記のものに限定されない。
【0022】さらに、再結晶化を適用してもよい。この
目的の溶媒としては、例えばジクロロメタンとヘキサン
の混合液が好適である。
【0023】1−メトキシ−2−ホルミル−3−ヒドロ
キシアントラキノン自体は、Gopalakirhsnanら、J. In
dian Chem. Soc., 67(5), 390-393(1990)に記載されて
おり、化学合成によって得ることも可能であろう。
【0024】
【実施例】以下の実施例により、本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はその実施例に限定されるものでな
い。
【0025】本明細書において、「%」は特記しない限
り重量%を示す。
【0026】1.有機溶媒によるモリンダ・シトリフォ
リアからの活性物質の抽出 天日または60℃のオーブンで乾燥したモリンダ・シトリ
フォリア(Morinda citrifolia L.)の根50gを破砕した
後、1lの三角フラスコに入れ、クロロホルム200ml を
加えて室温で7時間撹拌した。溶媒を新しくして同様の
操作を繰り返し、計3回の抽出を行った。3回分の抽出
液を合わせて減圧下にクロロホルム溶媒を留去し、得ら
れた抽出物をさらに凍結乾燥して黄褐色の粉末 0.7gを
得た。この粉末を次の精製の原料とした。
【0027】尚、クロロホルム又はヘキサンによる抽出
物には、癌細胞(K-rasts-NRK 細胞)の形態変化誘導活
性が認められたが、メタノール又は水による抽出物に
は、同活性は認められなかった。
【0028】2.抽出物からの活性物質の精製 抽出物200mg を少量のクロロホルムに溶かし、少量のシ
リカゲルに付着させた。溶媒を除去後、カラムにつめた
20g のシリカゲルの上にのせ、ヘキサン:酢酸エチル=
11:1、10:1、5:1(v/v) のヘキサンと酢酸エチル
の各混合物で順次溶出し、約10mlずつ分画した。活性が
認められた10:1の溶出液で溶離した部分を集め、乾燥
させたところ重量は51.8mgであった。これをメタノール
と混合し、その不溶画分として活性物質35.4mgを得た。
【0029】更に、結晶化のためこれを少量のジクロロ
メタンに溶かし、数滴のヘキサンを加え、放置したとこ
ろ結晶12.6mgが得られた。
【0030】3.精製物の物理化学的性質及び構造 精製物の物理化学的性質を分析した。結果を下記に示
す。
【0031】
【表1】
【0032】これらの物理化学的性質、NMRスペクト
ル及びX線結晶解析により、精製物は化1の構造のアン
トラキノン誘導体であることが判明した。
【0033】4.癌細胞の形態正常化作用 1−メトキシ−2−ホルミル−3−ヒドロキシアントラ
キノンを5及び10μg/mlの濃度で加えた5%の仔牛
血清を含むダルベッコ変法イーグル(DME)培地で、
温度感受性Kirsten 肉腫ウィルスで形質転換したラット
腎細胞(K-rasts-NRK) を3日間培養したところ、細胞の
癌形態が正常状態に戻った(図1及び図2)。
【0034】5.癌細胞の増殖阻害作用 1−メトキシ−2−ホルミル−3−ヒドロキシアントラ
キノンを種々の濃度で含む5%の仔牛血清を含むDME
培地を用い、種々の癌細胞(形質転換細胞)を培養し
て、細胞増殖を50%抑制する濃度(IC50)を求め
た。結果は下記のとおりであった。
【0035】
【表2】
【0036】
【発明の効果】1−メトキシ−2−ホルミル−3−ヒド
ロキシアントラキノンは、癌細胞の増殖を阻止し、その
形態を正常化させる活性を有し、抗癌剤として有効に使
用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】A.1−メトキシ−2−ホルミル−3−ヒドロ
キシアントラキノンを含まない培地を用いて K-rasts-N
RK細胞を33℃で3日間培養したとき(コントロール)の
生物(細胞)の形態を示す写真である。 B.1−メトキシ−2−ホルミル−3−ヒドロキシアン
トラキノンを5μg/mlの濃度で加えた培地を用いて
K-rasts-NRK細胞を33℃で3日間培養したときの生物
(細胞)の形態を示す写真である。
【図2】A.1−メトキシ−2−ホルミル−3−ヒドロ
キシアントラキノンを10μg/mlの濃度で加えた培地
を用いて K-rasts-NRK細胞を33℃で3日間培養したとき
の生物(細胞)の形態を示す写真である。 B.1−メトキシ−2−ホルミル−3−ヒドロキシアン
トラキノンを含まない培地を用いて K-rasts-NRK細胞を
39℃で3日間培養したとき(コントロール)の生物(細
胞)の形態を示す写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小谷野 喬 埼玉県入間郡大井町西鶴ケ岡一丁目3番1 号 東燃株式会社総合研究所内 (72)発明者 小宮山 淑子 埼玉県入間郡大井町西鶴ケ岡一丁目3番1 号 東燃株式会社総合研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効成分として1−メトキシ−2−ホル
    ミル−3−ヒドロキシアントラキノンを含有する抗癌
    剤。
  2. 【請求項2】 1−メトキシ−2−ホルミル−3−ヒド
    ロキシアントラキノンの単離方法であって、モリンダ・
    シトリフォリア(Morinda citrifolia L.)から1−
    メトキシ−2−ホルミル−3−ヒドロキシアントラキノ
    ンを溶媒抽出し、次いで精製することを包含する方法。
JP4264311A 1992-09-07 1992-09-07 抗癌剤 Pending JPH0687736A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005048919A3 (en) * 2003-08-12 2005-08-11 Morinda Inc Preventative effects of morinda citrifolia on mammary breast cancer
US7018662B2 (en) * 2001-04-17 2006-03-28 Morinda, Inc. Palliative effects of morinda citrifolia oil and juice

Cited By (3)

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WO2005048919A3 (en) * 2003-08-12 2005-08-11 Morinda Inc Preventative effects of morinda citrifolia on mammary breast cancer
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