JPH0687738A - 抗真菌剤 - Google Patents

抗真菌剤

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JPH0687738A
JPH0687738A JP4265644A JP26564492A JPH0687738A JP H0687738 A JPH0687738 A JP H0687738A JP 4265644 A JP4265644 A JP 4265644A JP 26564492 A JP26564492 A JP 26564492A JP H0687738 A JPH0687738 A JP H0687738A
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acid
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general formula
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JP4265644A
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English (en)
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Kayo Aoyanagi
加代 青柳
Fuminori Abe
史紀 安部
Tsugio Tomiyoshi
次男 冨吉
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】新規な抗真菌剤を提供する。 【構 成】下記式等で示されるスパガリン関連化合物の
有効成分とする抗真菌剤に関する。 Gu−X0 −(CH2)a −CONH−X1 −CO−X2 〔1〕 〔式中Guはグアニジノ基、X0 はフェニレン基等、a
は3ないし5の整数、X1 は−(CH2)0-2 −CH2 −
(CH2)0-2 −等、X2 は−NH(CH2)1-3 −COO
H等を示す。〕 H2 N−X−(CH2)1-5 −CONH(CH2)n −CH(OH)−(CH2)m −COR1 〔A−1〕 〔式中Xはフェニレン基など、n,mは0〜2の整数、
R1 は−NH(CH2)1-4 −COOH又は水酸基〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスパガリン関連化合物を
有効成分とする抗真菌剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、抗真菌剤としては、アンホテリシ
ンB、5−フルオロシトシン、フルコナゾール等が代表
的薬剤としてあげられる。また、スパガリン関連化合物
はバチルス属の生産菌より単離されたスパガリンの誘導
体で誘導体の種類により抗腫瘍活性、免疫増強活性、免
疫抑制活性のあることが知られている。(特開昭58年
第62152号、特開昭61年第129119号)例え
ば、一般式[A−2]で示される化合物はEP−A1−
0347820に、[A−3]で示される化合物は特開
昭64年第90164号に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現在用いられている抗
真菌剤は、毒性が強く場合によっては後遺症の恐れがあ
り、新規な安全性の高い抗真菌剤の開発が切望されてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、新しいタ
イプの抗真菌剤、開発の為、鋭意研究を行い、スパガリ
ン関連化合物が真菌症に対する治療効果を有することを
見いだし本発明を完成した。
【0005】即ち本発明は一般式[1] Gu−X0 −(CH2)a −CONH−X1 −CO−X2 〔1〕
【0006】〔式中Guはグアニジノ基、X0 は−(C
H2)1-5 −又は置換基を有してもよいフェニレン基、a
は3ないし5の整数、 X1 は−(CH2)0-2 −CH(R00) −(CH2)0-2 − 〔式中R00は−H,−OH又は−CH2 OHを示
す。〕、X2 は−NHR2(式中R2 は−(CH2)1-3 −
COOHを示す。〕又は −NH(CH2)4 N(R01) −NH−R02(式中R01お
よびR02はそれぞれ独立に、同一又は異なってもよく、
アミノ酸もしくはペプチドのカルボキシル基より水素基
を除いた残基を示す。)で表わされるスパガリン関連化
合物及びそれらの薬理学的に許容される塩を有効成分と
して含有する抗真菌剤、
【0007】一般式[A−1]
【化5】
【0008】〔式中、Xは−(CH2)0-3 −又は置換基
を有していてもよいフェニレン基を示し、mは0、1又
は2を示し、nは1又は2を示し、R1 は水酸基又は−
NH(CH2)1-4 −COOHを示す。〕で表わされるス
パガリン関連化合物及びそれらの薬理学的に許容される
塩を有効成分として含有する抗真菌剤に関するものであ
る。
【0009】上記一般式[I]に含まれる化合物として
は例えば一般式[A−2]
【化6】
【0010】〔式中、Xは−(CH2)1■5 −又は置換
基を有するフェニレン基を示し、pは1又は2を示し、
qは0、1又は2を示し、R2 は−(CH2)1■3 −C
OOHを示す。〕で表わされるスパガリン関連化合物、
【0011】一般式[A−3]
【化7】
【0012】〔式中Zは−(CH2)3■5 −又は−C6
H4 −を示し、Uは3〜5の整数を示し、R3 は−H又
は−CH2 −OH、R4 及びR5 はアミノ酸もしくはペ
プチドのカルボキシル基より水酸基を除いた残基を示
す。〕で表わされるスパガリン関連化合物などがあげら
れる。
【0013】一般式〔A−1〕のXがフェニレン基を表
わす場合には、そのフェニレン基は置換基を有していて
もよく、置換基としては、塩素、フッ素、臭素などのハ
ロゲン原子;メチル、エチル、プロピル、t−ブチル、
ペンチルなどの低級アルキル基;メトキシ、エトキシ、
プロポキシ、t−ブトキシ、ペントキシなどの低級アル
コキシ基等が挙げられる。Xが−(CH2)0-3 −を表わ
す場合には−CH2 −又は−(CH2)3 −が好ましい。
一般式〔A−1〕における−(CH2)1-5 −としては−
(CH2)5 −が好ましい。mとしては0又は1、nとし
ては1が好ましい。R1 としては−(CH2)2 −COO
H又は−(CH2)3 −COOHが好ましい。
【0014】一般式〔A−1〕で表わされる化合物は、
酸と塩を形成してもよいが、塩を形成するための酸とし
て非毒性であれば無機酸、有機酸のいずれでもよい。無
機酸としては特に制限はないが、塩酸、硫酸、硝酸等が
好ましい。有機酸も特に制限はないが、メタンスルホン
酸、エタンスルホン酸、プロパンスルホン酸等が好まし
い。
【0015】本発明の一般式〔A−1〕において、水酸
基が結合する炭素原子の立体配置はS、RあるいはRS
型を示す。本発明の化合物の主なものは以下の表1〜9
に示す通りである。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】
【表3】
【0019】
【表4】
【0020】
【表5】
【0021】
【表6】
【0022】
【表7】
【0023】
【表8】
【0024】
【表9】
【0025】一般式〔A−2〕で表わされる化合物も酸
と塩を形成し、塩を形成するための酸としては、一般式
〔A−1〕の化合物の場合と同様なものが使用できる。
本発明の一般式〔A−2〕において、水酸基が結合する
炭酸原子の立体配置はS、RあるいはRS型を示す。そ
の主なものは以下の表10〜13に示す通りである。
【0026】
【表10】
【0027】
【表11】
【0028】
【表12】
【0029】
【表13】
【0030】本発明の一般式〔A−3〕において、R4
及びR5 としては下記アミノ酸もしくは下記ペプチドの
カルボキシル基より水酸基を除いた残基があげられる。
なおアミノ酸残基の立体配置はグリシン、β−アラニン
およびγ−アミノ酪酸を除き、L、DあるいはDL型を
示す。
【0031】(1) アミノ酸 アラニン、アルギニン、オルニチン、アスパラギン酸、
アスパラギン、システイン、シスチン、グルタミン酸、
グルタミン、ピログルタミン酸、グリシン、ヒスチジ
ン、リジン、プロリン、ヒドロキシプロリン、イソロイ
シン、ロイシン、メチオニン、フエニルアラニン、フエ
ニル置換フエニルアラニン、セリン、スレオニン、トリ
プトフアン、ホモセリン、チロシン、バリン、フエニル
グリシン、パラヒドロキシフエニルグリシン、4−ヒド
ロキシメチル−3−ヒドロキシフエニルグリシン、β−
アラニン、γ−アミノ酪酸、3−アミノ−2−ヒドロキ
シ−4−フエニル酪酸等
【0032】(2) ペプチド 上記(1)のアミノ酸が単独あるいは組みあわさって2
〜3個のアミノ酸が縮合したジあるいはトリペプチドな
どが好ましい。例えばアラニルアラニン、ロイシルロイ
シン、バリルバリン、フエニルアラニルフエニルアラニ
ン、チロシルチロシン、フエニルグリシルフエニルグリ
シン、グリシルグリシン、イソロイシルイソロイシン、
ロイシルフエニルアラニン、フエニルアラニルロイシ
ン、ロイシルフエニルグリシン、フエニルグリシルロイ
シン、グリシルグリシルグリシン、フエニルグリシルフ
エニルグリシルフエニルグリシン、フエニルアラニルフ
エニルアラニルフエニルアラニンおよびロイシルロイシ
ルロイシン等があげられる。
【0033】好ましいアミノ酸もしくはペプチドとして
はフエニルグリシン、フエニルアラニン、ロイシン、ア
スパラギン酸、トリプトフアン、アラニン及びこれらの
アミノ酸が2〜3個縮合したペプチド等である。
【0034】R4 およびR5 の代表的な基を示すと下記
の通りである。 式 X1 、X2 −C6 H4 −(CH2)r −CH(NH2)CO
− 〔式中rは0又は1、X1 は−H又は−OH、X2 は−
H又は−CH2 OHを示す。〕で示される基。
【0035】 式 X3 −(CH2)s −CH(X4)CO− 〔式中Sは0〜4の整数、X3 は−H、−COOH、−
OH、−NH2 又は−CONH2 、X4 は−H又は−N
H2 を示し、少なくともX3 及びX4 のいずれか一方は
−NH2 を示す。〕で示される基。
【0036】 式 H−(A)y −(式中yは1又は2、Aは−NHCH
(CH2 CH(CH3)2)又は−NC4 H7 −CO−を示
し、y=2のとき、両者はペプチド結合しているものと
する。但し、−NC4 H7 −は1、2−ピロリジニレン
基を示す。)で示される基または、
【0037】 式 C6 H5 −CH2 CH(NH2)−CH(OH)CO− で示される基などである。
【0038】一般式〔A−3〕の化合物の中で好ましい
化合物としては、一般式〔A−3〕におけるZが−C6
H4 −、R3 が−CH2 OH、R4 およびR5 がそれぞ
れ同一もしくは異なってもよく、下記 (L)C6 H5 −CH2 CH(NH2)CO−、(L)p
−HO−C6 H5 −CH2 CH(NH2)CO−、(L)
CH3 CH(NH2)CO−、(L)(CH3)2 CHCH
2 CHNH2または(L、L)(CH3)2 CHCH2 C
H(NH2)CONHCH(CH2 CH(CH3)2)CO−
で表わされる基である化合物又はその薬理学的に許容さ
れる塩、などがあげられる。
【0039】一般式〔A−3〕で表わされるスパガリン
関連化合物も酸と塩を形成し、塩を形成するための酸と
しては前記一般式〔A−1〕の化合物の場合と同様なも
のが使用できる。
【0040】一般式〔A−3〕の化合物の例示 本発明の一般式〔A−3〕の化合物としては例えば次の
表14〜19の化合物があげられる。
【0041】
【表14】
【0042】
【表15】
【0043】
【表16】
【0044】
【表17】
【0045】
【表18】
【0046】
【表19】
【0047】本発明で使用するスパガリン関連化合物は
いずれも公知化合物もしくはその類縁化合物で公知の方
法もしくはそれに準じた方法で製造することができる。
【0048】本化合物が抗真菌剤として用いられる場合
は、単独または賦形剤あるいは担体と混合して注射剤、
経口剤、または坐剤などとして投与される。賦形剤及び
担体としては薬剤学的に許容されるものが選ばれ、その
種類及び組成は投与経路や投与方法によって決まる。例
えば液状担体として水、アルコール類もしくは大豆油、
ピーナツ油、ゴマ油、ミネラル油等の動植物油または合
成油が用いられ、固体担体として乳糖、マルトース、シ
ュクロースなどの糖類、アミノ酸類、ヒドロキシプロピ
ルセルロースなどセルロース誘導体、ステアリン酸マグ
ネシウムなどの有機酸塩などが使用される。
【0049】注射剤で使用する賦形剤はマンニトール、
マルトース、デキストラン、乳糖、シクロデキストリ
ン、コンドロイチン硫酸、ゼラチン、ヒト血清アルブミ
ンであるが、マルトース、乳糖、コンドロイチン硫酸、
ゼラチン、ヒト血清アルブミンが好ましい。これらの賦
形剤と共に凍結乾燥製剤とし、それを投与時に注射用の
適当な溶剤、例えば滅菌水、生理食塩水、ブドウ糖液、
電解質溶液アミノ酸液等静脈投与用液体に溶解して投与
することもできる。
【0050】また、本発明における製剤の組成中にpH
調整等の目的で、酸やアルカリ又は適量の緩衝剤を加え
てもよい。
【0051】製剤中における本化合物の含量は製剤によ
り種々異なるが通常0.1〜100重量%が好ましくは
1〜98重量%である。例えば注射液の場合には、通常
0.1〜30重量%、好ましくは1〜10重量%の有効
成分を含むようにすることがよい。経口投与する場合に
は、前記固体担体もしくは液状担体とともに錠剤、カプ
セル剤、粉剤、顆粒剤、液剤、ドライシロップ剤等の形
態で、用いられる。カプセル、錠剤、顆粒、粉剤は一般
に5〜100重量%、好ましくは25〜98重量%の有
効成分を含む。
【0052】投与量は、患者の年齢、体重、症状、治療
目的等により決定されるが治療量は一般に、非経口投与
で1〜100mg/Kg・日、経口投与で5〜500mg/Kg
・日である。本化合物は比較的低毒性であり、また、連
続投与による毒性の蓄積性が小さいことが特徴的であ
る。
【0053】
【作 用】一般式〔A−1〕、〔A−2〕、〔A−
3〕、で表わされるスパガリン関連化合物の真菌の全身
感染に対する効果について試験例で示す。
【0054】試験例 マウスにおける真菌の全身感染モデルに対する感染防御
効果実験方法 試験方法 正常ICRマウス(4週齢、雌性)及び、感染4日前に
サイクロホスファミド200mg/kgを腹腔内投与
し、免疫を抑制したマウスに、スパガリン関連化合物な
いしは対照として生理食塩水、を感染3日前より、3回
連日腹腔内投与した。感染は、Candida albicansを、正
常マウスには1×106cells/mouse 、免疫抑制マウス
には4×104 cells /mouse 、尾静脈より接種するこ
とによって行った。感染後21日間マウスの生存を観察
した。結果を表20に示す。
【0055】
【表20】 化合物番号 投与量 正常マウス 免疫抑制マウス mg 生存匹数 (MST) 生存匹数(MST) kg 使用数 使用数 ──────────────────────────────────── A−2−2 0 0/13(10.7) 3/36(6.2) 3 5/9++(13.8**) 10 4/10(15.5* )13/28++(13.2**) 30 8/28(8.6) 90 2/10(8.9) ──────────────────────────────────── MST;平均生存日数(日) ++;P<0.01 by χ2 −test * ;P<0.05 by Student's t-test **;P<0.01 by Student's t-test
【0056】結果 表20に示す如く、正常マウスにおいて、化合物A−2
−2の10mg/kg投与による有意な平均生存日数の
延長が認められた。また、免疫抑制マウスにおいても、
化合物102の3mg/kg、10mg/kg投与によ
る、有意な生存率の上昇、及び平均生存日数の延長が認
められた。
【0057】
【発明の効果】本発明のスパガリン関連化合物は真菌感
染に対し優れた治療効果を示し、毒性も低く安全性も高
いことより、抗真菌剤の有効成分として有用である。
【0058】
【実施例】以下本発明の実施例を具体的に示すが、本発
明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 注射剤 10重量部、乳糖20重量部、1N−塩酸(化合物番号
A−2−2適量)及び注射用蒸留水(適量)によりpH
4.0に調整した薬液500重量部を得る。この調整し
た薬液をメンブランフィルターで除菌ろ過して後、注射
用ガラス容器に分注し、凍結乾燥する。凍結乾燥終了
後、1バイアルに化合物番号A−2−2100mgを含む
凍結乾燥注射用製剤を得る。
【0059】実施例2 顆粒剤 化合物番号A−1−3 50重量部、乳糖600部、結
晶セルロール330部及びヒドロキシプロピルセルロー
ス20部をよく混和し、ロール型圧縮機(ローラーコン
パクター登録商標)を用いて圧縮し、破砕して16メッ
シュと60メッシュの間に入るよう篩過し、顆粒とし
た。
【0060】実施例3 錠 剤 化合物番号A−1−6 30重量部、結晶乳糖120
部、結晶セルロース147部及びステアリン酸マグネシ
ウム3部をV型混合機で混合後打錠し、1錠300mgの
錠剤を得た。
【0061】参考例118−アミノ−7−(RS)−ヒドロキシ−5,10−
ジオキソ−4,9−ジアザオクタデカン酸(化合物番号
A−1−3)の合成 イ)9 −t−ブチルオキシカルボニル−7−(RS)−
ヒドロキシ−5−オキソ−4,9−ジアザノナン酸ベン
ジルエステルの合成 γ−アミノ−N−t−ブチルオキシカルボニル−β−
(RS)−ヒドロキシブタン酸10.0g(45.61
mmol)とN−ヒドロキシベンゾトリアゾール9.1g
(59.42mmol)をジクロロメタン300mlに溶解し
た。この溶液を氷で冷やし、N,M´−ジシクロヘキシ
ルカルボジイミド12.3g(59.61mmol)を加
え、氷冷下で15分間反応させた。次いでこの溶液にβ
−アラニンベンジルエステル・p−トルエンスルホン酸
塩16.03g(45.61mmol)とトリエチルアミン
5.1g(50.39mmol)のジクロロメタン溶液を氷
冷下で加え、室温に戻し数時間反応させた。不溶物を濾
別し、濾液を減圧濃縮した。油状の残渣を酢酸エチル4
00mlに溶解し、蒸留水、5%リン酸、5%炭酸ナトリ
ウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水
硫酸ナトリウムで乾燥し、上清液を減圧濃縮し、淡黄色
油状物25.0gを得た。得られた油状物をシリカゲル
60(メルク社製)によるカラムクロマトグラフィーに
付し、クロロホルムーメタノール(30:1、v/v)
の混液で展開すると油状物17.0g(収率97.98
%)が得られた。
【0062】NMR(CD3 OD) δ=1.47(s,9H),2.1〜2.5(d,2
H,J=6Hz),2.4〜2.8(t,2H,J=6
Hz),2.9〜3.3(d,2H,J=6Hz),
3.2〜3.7(t,2H,J=6Hz),3.8〜
4.3(q,H,J=6Hz),5.15(s,2
H),7.37(s,5H). TLC(クロロホルム:メタノール=10:1,v/
v) Rf=0.45
【0063】ロ)8−アミノ−7−(RS)−ヒドロキ
シ−5−オキソ−4−アザオクタン酸ベンジステル・塩
酸塩の合成 9 −t−ブチルオキシカルボニル−7−(RS)−ヒド
ロキシ−5−オキソ−4,9−ジアザノナン酸ベンジル
エステル17.0g(44.68mmol) をジクロロメタ
ン40mlに溶解し、氷冷下4N塩酸−ジオキサン溶液
40mlを加え、室温に戻し一夜反応させた。反応液を
減圧で濃縮し、得られた白色残渣をn−ヘキサン、エー
テルでデカンテーションした後減圧濃縮すると、白色結
晶13.2g(収率93.3%)が得られた。
【0064】TLC(クロロホルム:メタノール:17
%アンモニア水=6:2.5:0.5,v/v) Rf=0.35
【0065】ハ)19−ベンジルオキシカルボニル−7
−(RS)−ヒドロキシ−5,10−ジオキソ−4,
9,19−トリアザノナデカン酸ベンジルエステルの合
成 9−ベンジルオキシカルボニルアミノノナン酸3.6g
(11.71mmol) をジクロロメタン50mlに溶解
し、氷冷下N−ヒドロキシコハク酸イミド1.64g
(14.25mmol) とN,N′−ジシクロヘキシカルボ
ジイミド2.94g(14.25mmol) を加え、室温で
一夜反応させた。析出物を濾別し、濾液はそのまま次の
反応に使用した。
【0066】白色結晶の8−アミノ−7 (RS)−ヒ
ドロキシ−5−オキソ−4−アザオクタン酸ベンジステ
ル・塩酸塩3.3g(10.41mmol) をジメチルホル
ムアミド50mlに溶解し、氷冷下トリエチルアミン
1.26g(12.45mmol)を加え、次いで上述の9
−ベンジルオキシカルボニルアミノノナン酸塩酸塩N−
ヒドロキシコハク酸イミドエステルのジクロロメタン溶
液を加え、室温で一夜反応させた。反応液を濾別後濾液
を減圧濃縮し、油状の残渣をn−ヘキサン100mlで
2回デカンテーションした後減圧濃縮した。得られた油
状物をシリカゲル60(メルク社製)によるカラムクロ
マトグラフィーに付し、クロロホルム−メタノール(2
0:1,v/v)の溶液で展開し、白色結晶の目的物
4.4g(収率66.06%)を得た。
【0067】NMR(200MHz,CDCl3 ,TM
S) δ=1.14〜1.73(m,12H),2.12〜
2.34(m,4H),2.52〜2.64(t,2
H,J=6.0Hz),3.08〜3.60(m,6
H),3.93〜4.12(m,H),4.60〜4.
72(d,H,J=3.0Hz),4.78〜4.94
(b,H),5.093(s,2H),5.135
(s,2H),6.12〜6.26(b,H),6.5
6〜6.78(b,H),7.35(s,5H),7.
36(s,5H). TLC(クロロホルム:メタノール=10:1,v/
v) Rf=0.44
【0068】ニ)18−アミノ−7−(RS)ヒドロキ
シ−5,10−ジオキソ−4,9−ジアザオクタデカン
酸の合成 19−ベンジルオキシカルボニル−7−(RS)−ヒド
ロキシ−5,10−ジオキソ−4,9,9,19−トリ
アザノナデカン酸ベンジルエステル4.4g(7.72
mmol) をメタノール40mlに溶解し、酢酸20mlと
パラジウム黒0.5gを加え、50℃常圧で4時間接触
還元を行なった。触媒を濾別し、濾液を減圧濃縮する
と、白色結晶物3.2gを得られた。
【0069】この白色結晶物を蒸留水40mlに溶解
し、CM−SephadexTM C−25(Na+ )3
20mlを充填したカラムに付し、蒸留水で溶出し、目
的物を含むフラクションを集め減圧乾固し、乾固物2.
3gを得た。少量の不純物を除去するために得られた乾
固物を蒸留水40mlに溶解し、三菱化成HP−20TM
200mlを充填したカラムに付す。蒸留水で溶出し、
目的物を含むフラクションを集め減圧濃縮した。得られ
た白色結晶物を蒸留水30mlに溶解し、不溶物を濾別
後凍結乾燥すると、目的物1.69g(収率63.30
%)が得られた。
【0070】NMR(200MHz,D2 O,TSP) δ=1.16〜1.44(m,8H),1.44〜1.
80(m,4H),2.19〜2.47(m,6H),
2.90〜3.07(t.2H,J=7.5Hz),
3.16〜3.52(m,4H),4.02〜4.22
(m,H). IR(KBr) v(cm-1)=3280,3070,2930,284
0,1635,1600,1540,1455,139
5,1300,1180,1060
【0071】参考例212−アミノ−3−(RS)−ヒドロキシ−6−オキソ
−5−アザドデカン酸(化合物番号A−1−6)の合成 イ)13−ベンジルオキシカルボニル−3−(RS)−
ヒドロキシ−6−オキソ−5,13−ジアザトリデカン
酸メチルエステルの合成 7−ベンジルオキシカルボニルアミノヘプタン酸2.5
5g(9.12mmol)をジクロロメタン50mlに溶解
し、氷冷下N−ヒドロキシコハク酸イミド1.26g
(10.95mmol) とN,N′−ジシクロヘキシルカル
ボジイミド2.26g(10.95mmol) を加え、室温
で一夜反応させた。析出物を濾別し、濾液はそのまま次
の反応に使用した。
【0072】白色結晶のγ−アミノ−β−(RS)−ヒ
ドロキシブタン酸メチルエステル・酢酸塩1.60g
(8.28mmol)をジメチルホルムアミド50mlに溶
解し、氷冷下トリエチルアミン0.92g(9.09mm
ol) を加え、次いで上述の7−ベンジルオキシカルボニ
ルアミノヘプタン酸塩酸塩N−ヒドロキシコハク酸イミ
ドエステルのジクロロメタン溶液を加え、室温で一夜反
応させた。反応液を濾別後濾液を減圧濃縮した。得られ
た油状物をシリカゲル60(メルク社製)によるカラム
クロマトグラフィーに付し、クロロホルム−メタノール
(20:1.v/v)の溶液で展開し、白色結晶の目的
物3.0g(収率91.74%)を得た。
【0073】NMR(CD3 OD,external
TMS) δ=1.1〜2.0(m,8H),2.1〜2.7
(m,4H),2.9〜3.6(m,4H),3.74
(s,3H),3.9〜4.4(m,H),5.12
(s,2H),7.38(s,5H). IR(KBr) v(cm-1)=3330,2950,2870,173
0,1680,1635,1530,1440,134
0,1255,1200,1170. TLC(クロロホルム:メタノール=10:1,v/
v) Rf=0.48
【0074】ロ)13−ベンジルオキシカルボニル−3
−(RS)−ヒドロキシ−6−オキソ−5,13−ジア
ザトリデカン酸ナトリウム塩の合成 13−ベンジルオキシカルボニル−3−(RS)−ヒド
ロキシ−6−オキソ−5,13−ジアザトリデカン酸メ
チルエステル3.0g(7.60mmol) をメタノール5
0mlに溶かし、1規定水酸化ナトリウム溶液8.4m
lを加え、室温で一夜反応させた。反応液を濃縮して残
渣にアセトンを加え濾別すると、白色結晶の目的物2.
44g(収率79.74%)が得られた。
【0075】TLC(クロロホルム:メタノール:酢酸
9:1:0.5,v/v) Rf=0.34
【0076】ハ)12−アミノ−3−(RS)−ヒドロ
キシ−6−オキソ−5−アザドデカンの合成 13−ベンジルオキシカルボニル−3−(RS)−ヒド
ロキシ−6−オキソ−5,13−ジアザトリデカン酸ナ
トリウム塩2.44g(6.06mmol) をメタノール4
0mlと水10mlに溶解し、次いで酢酸10mlとパ
ラジウム黒0.4gを加え、室温で4時間接触還元を行
なった。触媒を濾別し、濾液を減圧濃縮すると、白色結
晶物2.7gが得られた。
【0077】この白色結晶物を蒸留水40mlに溶解
し、CM−SephadexTM C−25(Na+ )2
10mlを充填したカラムに付し、蒸留水で溶出し、目
的物を含むフラクションを集め減圧乾固し、乾固物2.
1gを得た。少量の不純物を除去するために得られた乾
固物を蒸溜水30mlに溶解し、三菱化成HP−20TM
120mlを充填したカラムに付す。蒸溜水で溶出し、
目的物を含むフラクションを集め減圧濃縮した。得られ
た白色結晶物を蒸留水30mlに溶解し、不溶物を濾別
後凍結乾燥すると、目的物0.96g(収率60.81
%)が得られた。
【0078】NMR(D2 O,external TM
S) δ=1.5〜2.5(m,8H),2.5〜3.1
(m,4H),3.2〜3.6(t,2H,J=7.0
Hz),3.6〜3.9(d,2H,J=6.0H
z),4.2〜4.8(q,H,J=6.0Hz). IR(KBr) V(cm-1)=3300,3200,2870,164
0,1610,1550,1460,1410,138
0,1330,1210,1175,1100,104
5.
【0079】また、一般式A−1で表わされる他の化合
物も実施例1または2の方法に準じて合成される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 279/18 7188−4H C07K 5/06 Z 8930−4H

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式[1] Gu−X0 −(CH2)a −CONH−X1 −CO−X2 〔I〕 〔式中Guはグアニジノ基、X0 は−(CH2)1-5 −又
    は置換基を有してもよいフェニレン基、aは3ないし5
    の整数を示し、X1 は−(CH2)0-2 −CH(R00)−
    (CH2)0-2 −(式中R00は−H,−OH又は−CH2
    OHを示す。)、X2 は−NHR2 (式中R2 は−(C
    H2)1-3 −COOHを示す。)又は−NH(CH2)4 N
    (R01) −(CH2)3 −NH−R02(式中R01およびR
    02はそれぞれ独立に同一又は異なってもよく、水素、ア
    ミノ酸もしくはペプチドのカルボキシル基より水素基を
    除いた残基を示す。)〕で表わされるスパガリン関連化
    合物及びそれらの薬理学的に許容される塩または、一般
    式[A−1] 【化1】 〔式中、Xは−(CH2)0-3 −又は置換基を有してもよ
    いフェニレン基を示し、mは0、1又は2を示し、nは
    1又は2を示し、R1 は水酸基又は−NH(CH2)1-4
    −COOHを示す。〕で表わされるスパガリン関連化合
    物及びそれらの薬理学的に許容される塩を有効成分とし
    て含有する抗真菌剤。
  2. 【請求項2】一般式[A−1] 【化2】 〔式中、Xは−(CH2)0-3 −又は置換基を有してもよ
    いフェニレン基を示し、mは0、1又は2を示し、nは
    1又は2を示し、R1 は水酸基又は−NH(CH2)1-4
    −COOHを示す。〕で表わされるスパガリン関連化合
    物及びそれらの薬理学的に許容される塩を有効成分とし
    て含有する請求項1の抗真菌剤。
  3. 【請求項3】一般式[A−2] 【化3】 〔式中、Yは−(CH2)1-5 −又は置換基を有するフェ
    ニレン基を示し、pは1又は2を示し、qは0,1又は
    2を示し、R2 は−(CH2)1-3 −COOHを示す。〕
    で表わされるスパガリン関連化合物及びそれらの薬理学
    的に許容される塩を有効成分として含有する請求項1の
    抗真菌剤。
  4. 【請求項4】一般式[A−3] 【化4】 〔式中、Zは−(CH2)3-5 −又は−C6 H4 −を示
    し、uは3〜5の整数を示し、R3 は−H又は−CH2
    −OH、R4 及びR5 はアミノ酸もしくはペプチドのカ
    ルボキシル基より水酸基を除いた残基を示す。〕で表わ
    される新スパガリン関連化合物又はその薬理学的に許容
    される塩を有効成分として含有する請求項1の抗真菌
    剤。
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