JPH0820533A - 細菌性ショック治療剤 - Google Patents

細菌性ショック治療剤

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JPH0820533A
JPH0820533A JP17771794A JP17771794A JPH0820533A JP H0820533 A JPH0820533 A JP H0820533A JP 17771794 A JP17771794 A JP 17771794A JP 17771794 A JP17771794 A JP 17771794A JP H0820533 A JPH0820533 A JP H0820533A
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JP
Japan
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group
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acid
active ingredient
spagarin
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Application number
JP17771794A
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English (en)
Inventor
Kyuichi Nemoto
久一 根本
Takako Mae
貴子 前
Tsugio Tomiyoshi
次男 冨吉
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】新規な細菌性ショック治療剤を提供する。 【構成】一般式〔1〕で表されるスパガリン関連化合物
およびそれらの薬理学的に許容される塩を有効成分とし
て含有する細菌性ショック治療剤。 〔式中X0 は−(CH2)1-5 −または置換基を有しても
よいフェニレン基,aは3ないし7の整数を示し、X1
は−(CH2)0-2 −CH(R00)−(CH2)0-2−(式
中R00は−H、−OH、−OCH3 、−OCH2 CH3
または−CH2 OHを示す。)、X2 は−NH(CH2)
4 NH−(CH2)3 −NH−R02(式中R02は水素、ア
ミノ酸もしくはペプチドのカルボキシル基より水酸基を
除いた残基を示す。)〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スパガリン関連化合物
を有効成分とする細菌性ショック治療剤に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】細菌性ショックに対する治療として、感
染源である細菌の除去を目的とした抗生物質の投与が行
われる。また、ショック時の全身管理のために副腎皮質
ホルモン剤、抗凝固剤、利尿剤、ブドウ糖、インスリ
ン、カリウム、ジギタリスなどの投与や輸液療法が実施
される。スパガリン関連化合物はバチルス属の生産菌よ
り単離されたスパガリンの誘導体で、誘導体の種類によ
り抗腫瘍活性、免疫増強活性、免疫抑制活性のあること
が知られている(特開昭58年第62152号、特開昭
61年第129119号、特開昭64年第90164
号)。後記一般式〔1〕の化合物の多くはこれらの公報
に開示され、更に〔B−1〕で示される化合物の多くは
特開昭59年第42356号に、〔B−2〕で示される
化合物の多くは特開平2年第131458号に、〔B−
3〕で示される化合物の多くは特開昭63年第4524
7号に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現在の細菌性ショック
に対する治療法は不十分で、新規な安全性の高い薬剤の
開発が切望されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らはス
パガリン関連化合物もしくはその塩がエンドトキシンシ
ョックによる症状を改善することを発見し、細菌性ショ
ックに対する優れた治療剤として有望であることを見出
した。
【0005】すなわち、本発明は一般式〔1〕 Gu−X0 −(CH2)a −CONH−X1 −CO−X2
【0006】〔式中Guはグアニジノ基、X0 は−(C
2)1-5 −または置換基を有してもよいフェニレン基、
aは3ないし7の整数を示し、X1 は−(CH2)0-2
CH(R00) −(CH2)0-2 −(式中R00は−H、−O
H、−OCH3 、−OCH2 CH3 または−CH2 OH
を示す。)、X2 は−NH(CH2)4 NH−(CH2)3
−NH−R02(式中R02は水素、アミノ酸もしくはペプ
チドのカルボキシル基より水酸基を除いた残基を示
す。)〕で表されるスパガリン関連化合物およびそれら
の薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する細
菌性ショック治療剤に関する。
【0007】上記一般式〔1〕に含まれる化合物として
は、たとえば、一般式〔B−1〕
【化5】
【0008】〔式中Xは−(CH2)1-5 −または−C6
4 −を示し、rは3〜7の整数を示し、R6 はα−ア
ミノ酸のα−アミノ基から水素原子1個およびα−カル
ボキシル基からヒドロキシル基を除いた残基またはω−
アミノ酸のω−アミノ基から水素原子1個およびα−カ
ルボキシル基からヒドロキシル基を除いた残基で、残基
中に官能基を有しいてもよいものを示す。〕で表される
スパガリン関連化合物、一般式〔B−2〕
【化6】
【0009】〔式中Yは−(CH2)1-5 −または−C6
4 −を示し、Wは水素原子またはアミノ酸もしくはペ
プチドのカルボキシル基より水酸基を除いた残基を示
し、またmは0、1または2を示し、nは1または2、
sは3〜7の整数を示す。〕で表されるスパガリン関連
化合物および
【0010】一般式〔B−3〕
【化7】
【0011】〔式中Uは−(CH2)1-3 −または−C6
4 −を示し、R2 は−H、−OH、−OCH3 、−O
CH2 CH3 または−CH2 OHを示し、R4 は水素原
子またはアミノ酸もしくはペプチドのカルボキシル基よ
り水酸基を除いた残基、tは3〜7の整数を示す。〕で
表されるスパガリン関連化合物などがあげられる。
【0012】一般式〔1〕のX0 がフェニレン基を表す
場合には、そのフェニレン基は置換基を有していてもよ
い。置換基としては、塩素、フッ素、臭素などのハロゲ
ン原子、そして、メチル、エチル、プロピル、t−ブチ
ル、ペンチルなどのC1-5 の低級アルキル基やメトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、t−ブトキシ、ペントキシ
などのC1-5 の低級アルコキシ基などが挙げられる。
【0013】X0 の−(CH2)1-5 −としては、−(C
2)3 −または−(CH2)5 −が好ましい。一般式
〔1〕で表される化合物は、酸と塩を形成してもよい
が、塩を形成するための酸として非毒性であれば無機
酸、有機酸のいずれでもよい。無機酸としては特に制限
はないが、塩酸、硫酸、硝酸などが好ましい。有機酸も
特に制限はないが、メタンスルホン酸、エタンスルホン
酸、プロパンスルホン酸などが好ましい。
【0014】次に、一般式〔B−1〕のスパガリン関連
化合物において、R6 はα−アミノ酸のα−アミノ基か
ら水素原子1個およびα−カルボキシル基からヒドロキ
シル基を除いた残基またはω−アミノ酸のω−アミノ基
から水素原子1個およびα−カルボキシル基からヒドロ
キシル基を除いた残基で、残基中に官能基を有しいても
よいものであり、公知のα−またはω−アミノ酸から誘
導される残基であれば特に制限はない。
【0015】また、α−またはω−アミノ酸から誘導さ
れる残基において、光学活性炭素を有するものは、L
−、D−及びDL−型のいずれでも使用することができ
る。
【0016】R6 の代表的な具体例としては、グリシ
ン、アラニン、α−アミノ酪酸、プロリン、バリン、ノ
ルバリン、イソロイシン、アロイソロイシン、ロイシ
ン、ノルロイシン、セリン、ホモセリン、スレオニン、
アロスレオニン、o−メチルセリン、o−エチルセリ
ン、o−メチルホモセリン、o−エチルホモセリン、o
−メチルスレオニン、o−エチルスレオニン、o−メチ
ルアロスレオニン、o−エチルアロスレオニン、オルニ
チン、リジン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパ
ラギン、グルタミン、アルギニン、フェニルアラニン、
チロシン、ヒスチジン、トリプトファン、システイン、
ホモシステイン、S−メチルシステイン、S−エチルシ
ステイン、メチオニン、エチオニンなどのα−アミノ酸
のα−アミノ基から水素原子1個およびα−カルボキシ
ル基からヒドロキシル基を除いた残基およびβ−アラニ
ン、γ−アミノ酪酸、δ−アミノ吉草酸、ε−アミノカ
プロン酸などのアミノ酸のω−アミノ基から水素原子1
個およびα−カルボキシル基からヒドロキシル基を除い
た残基などが挙げられる。
【0017】一般式〔B−1〕のスパガリン関連化合物
の代表的な具体例を表1に列挙する。なお、一般式〔B
−1〕のR6 が不斉炭素原子を有する場合、その立体配
置はS、RまたはSRのいずれでもよい。
【0018】
【表1】
【0019】本発明の一般式〔B−2〕において、Wと
しては例えば水素原子または下記アミノ酸もしくは下記
ペプチドのカルボキシル基から水酸基を除いた残基など
が挙げられる。なお、アミノ酸残基の立体配置はグリシ
ン、β−アラニンおよびγ−アミノ酪酸を除き、S、R
またはSR型を示す。
【0020】(1)アミノ酸 アラニン、アルギニン、オルニチン、アスパラギン酸、
アスパラギン、システイン、シスチン、グルタミン酸、
グルタミン、ピログルタミン酸、ヒスチジン、リジン、
グリシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、イソロイシ
ン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、フェニ
ル置換フェニルアラニン、セリン、ホモセリン、スレオ
ニン、チロシン、トリプトファン、バリン、フェニルグ
リシン、パラヒドロキシフェニルグリシン、4−ヒドロ
キシメチル−3−ヒドロキシフェニルグリシン、β−ア
ラニン、γ−アミノ酪酸、α−アミノ酪酸、3−アミノ
−2−ヒドロキシ−4−フェニル酪酸など
【0021】(2)ペプチド 上記(1)のアミノ酸が単独あるいは組み合った2〜3
個のアミノ酸が縮合したジあるいはトリペプチドなどが
望ましい。
【0022】例えばアラニルアラニン、ロイシルロイシ
ン、バリルバリン、フェニルアラニルフェニルアラニ
ン、チロシルチロシン、フェニルグリシルフェニルグリ
シン、グリシルグリシン、イソロイシルイソロイシン、
ロイシルフェニルアラニン、フェニルアラニルロイシ
ン、ロイシルフェニルグリシン、フェニルグリシルロイ
シン、グリシルグリシルグリシン、フェニルグリシルフ
ェニルグリシルフェニルグリシン、フェニルアラニルフ
ェニルアラニルフェニルアラニンおよびロイシルロイシ
ルロイシンなどが挙げられる。
【0023】好ましいアミノ酸もしくはペプチドとして
は、フェニルグリシン、フェニルアラニン、ロイシン、
アスパラギン酸、トリプトファン、アラニンおよびこれ
らのアミノ酸が2〜3個縮合したペプチドなどである。
より好ましいものとしては、フェニルグリシン、ロイシ
ルロイシンなどである。
【0024】本発明の一般式〔B−2〕の代表的化合物
としては、例えば以下の表2〜4に示した化合物が挙げ
られる。一般式〔B−2〕において*印を付した炭素原
子の立体配置はS、RまたはSRのいずれでもよい。
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】
【表4】
【0028】但し、表中のphGはC6 5 −CH(N
2)CO−を、Leu−Leuは(CH3)2 CHCH2
CH(NH2)CONHCH(CH2 CH(CH3)2)CO
−を示す。
【0029】本発明の一般式〔B−3〕におけるR4
しては水素原子または前記一般式〔B−2〕のところで
挙げたアミノ酸もしくはペプチドのカルボキシル基より
水酸基を除いた残基が挙げられる。
【0030】以下にR4 の代表的な基を示す。 式 X1 、X2 −C6 4 −(CH2)r −CH(N
2)CO− 〔式中のrは0または1、X1 およびX2 はフェニル基
上の置換基を示し、X1は−Hまたは−OH、X2 は−
Hまたは−CH2 OHを示す。〕で示される基、
【0031】式 X3 −(CH2)b −CH(X4)CO
− 〔式中のbは0〜4の整数、X3 は−H、−COOH、
−OH、−NH2 または−CONH2 、X4 は−Hまた
は−NH2 を示し、少なくともX3 およびX4 のいずれ
か一方は−NH2 を示す。〕で示される基、
【0032】式 H−(A) y − 〔式中のyは1または2、Aは−NHCH(CH2 CH
(CH3)2)−CO−または−NC4 7 −CO−を示
し、y=2のとき、両者はペプチド結合をしているもの
とする。ただし、−NC4 7 −は1,2−ピロリジニ
レン基を示す。〕で示される基または、
【0033】式 C6 5 −CH2 CH(NH2)−C
H(OH)CO− で示される基などである。
【0034】一般式〔B−3〕の化合物の中で好ましい
化合物としては、一般式〔B−3〕におけるUが−C6
4 −、R2 が−CH2 OH、R4 が(LまたはD)C
6 5 −CH(NH2)CO−、(L)C65 −CH2
CH(NH2)CO−、(L)p−HO−C6 4 −CH
2 CH(NH2)CO−、(L)CH3 CH(NH2)CO
−、(L)(CH3)2 CHCH2 CH(NH2)CO−ま
たは(L,L)(CH3)2 CHCH2 CH(NH2)CO
NHCH(CH2 CH(CH3)2)CO−である化合物ま
たはその薬理学的に許容される塩などが挙げられる。
【0035】一般式〔B−3〕の化合物の例示 本発明の一般式〔B−3〕の化合物としては、例えば表
5〜10の化合物が挙げられる。
【0036】
【表5】
【0037】
【表6】
【0038】
【表7】
【0039】
【表8】
【0040】
【表9】
【0041】
【表10】
【0042】〔B−1〕〜〔B−3〕の化合物は酸と塩
を形成し、そして、塩を形成するための酸は薬理学的に
許容されるものであれば無機酸、有機酸のどちらでもよ
い。無機酸としては、例えば塩酸、硫酸、硝酸、燐酸な
どが好ましい。有機酸としては、例えば酢酸、プロピオ
ン酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ酸、酒
石酸、グルタル酸、クエン酸、ベンゼンスルホン酸、ト
ルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン
酸、プロパンスルホン酸、アスパラギン酸、グルタミン
酸などが好ましい。
【0043】本発明で使用するスパガリン関連化合物は
いずれも公知化合物あるいはその類縁化合物で公知の方
法もしくはそれに準じた方法で製造することができる。
【0044】上記〔B−1〕〜〔B−3〕の化合物の中
で好ましい化合物としては、一般式〔1〕において、X
0 が−(CH2)3-5 −またはフェニレン基、aは3ない
し7の整数、X1 が−CH(OH)−、−CH(OCH
3)−、−CH2 CH(OH)CH2 −または−CH(C
2 OH)−、X2 が−NH(CH2)4 NH(CH2)3
NH2 または−NH(CH2)4 NH(CH2)3 NH−L
euであるスパガリン関連化合物が挙げられる。
【0045】これらの化合物の中で、より活性の高いも
のとしては下記化合物およびそれらの薬理学的に許容さ
れる塩があげられる。 Gu−(CH2)6 −CONHCH(OH)CONH(C
2)4 NH(CH2)3 −NH2 (化合物No.B−3−
37) Gu−C6 4 −(CH2)3 −CONHCH(CH2
H)CONH(CH2)4−NH(CH2)3 NH2 (化合
物No.B−1−5) Gu−C6 4 −(CH2)3 −CONHCH(CH2
H)CONH(CH2)4−NH(CH2)3 NH−Leu
(化合物No.B−3−2) 〔式中Guはグアニジノ残基(H2 NC(NH)NH
−)、Leuはロイシル残基((CH3)2 CHCH2
H(NH2)CO−)を表す。)
【0046】本化合物が細菌性ショック治療剤として使
用される場合は単独または賦形剤あるいは担体と混合し
て注射剤、経口剤または座剤などとして投与される。賦
形剤および担体としては、薬剤学的に許容されるものが
選ばれ、その種類および組成は投与経路や投与方法によ
って決まる。例えば液状担体として水、アルコール類も
しくは大豆油、ピーナッツ油、ゴマ油、ミネラル油など
の動植物油または合成油が用いられる。固体担体として
は、乳糖、マルトース、シュクロースなどの糖類、アミ
ノ酸類、ヒドロキシセルロースなどのセルロース誘導
体、ステアリン酸マグネシウムなどの有機酸塩などが使
用される。
【0047】注射剤で用いる賦形剤としては、マンニト
ール、マルトース、デキストラン、乳糖、シクロデキス
トリン、コンドロイチン硫酸、ゼラチン、ヒト血清アル
ブミンが挙げられ、その中で、マルトース、乳糖、コン
ドロイチン硫酸、ゼラチン、ヒト血清アルブミンが好ま
しい。これらの賦形剤と共に凍結乾燥製剤とし、それを
投与時に注射用の適当な溶剤、例えば滅菌水、生理食塩
水、ブドウ糖液、電解質液、アミノ酸液などの静脈投与
用液体に溶解して投与することもできる。
【0048】また、本発明における製剤の組成中にpH
調製等の目的で、酸やアルカリまたは適量の緩衝剤を加
えてもよい。
【0049】製剤中における本化合物の含量は製剤によ
り種々異なるが、通常0.1〜100重量%、好ましく
は1〜98重量%である。例えば注射液では、通常0.
1〜30重量%、好ましくは1〜10重量%の有効成分
を含むようにする。経口投与する場合には、前記固体担
体もしくは液状担体と共に錠剤、カプセル剤、粉剤、顆
粒剤、液剤、ドライシロップ剤などの形態で用いられ
る。一般に、錠剤、カプセル剤、粉剤、顆粒剤は5〜1
00重量%、好ましくは25〜98重量%の有効成分を
含む。
【0050】投与量は患者の年齢、体重、症状、治療目
的などにより決定されるが、治療量は一般的に、非経口
投与で1〜100mg/kg・日、経口投与で5〜50
0mg/kg・日である。本化合物は比較的低毒性で、
しかも、連続投与による重症な臓器障害がないことが特
徴である。
【0051】
【作用】一般式〔B−1〕、〔B−2〕および〔B−
3〕で表されるスパガリン関連化合物が細菌性ショック
を改善する効果について実験例で示す。
【0052】実験例 マウスにおけるエンドトキシンシ
ョック時の低血糖に対するスパガリン関連化合物の作用 実験方法 雌性BALB/cマウスにリポ多糖(LPS)、12.
5μgを腹腔内注射し、その6時間後に採血した。血漿
中のブドウ糖量(mg/dl)は富士ドライケムアナラ
イザーで測定した。スパガリン関連化合物は10mg/
kg・日の用量でLPS注射の前日まで7日間連日腹腔
内投与された。実験結果は、LPS注射前後の血糖値の
割合で示した(1群7〜8匹、平均値±標準偏差)。
【0053】
【表11】 マウスにおけるエンドトキシンショック時の低血糖に対する スパガリン関連化合物の作用 ─────────────────────────────────── 化合物番号 低下血糖値の正常血糖値に対する割合(%) (対照群に対する割合) ─────────────────────────────────── 実験1 対照群 49.6±10.1 (100) B−3−37 66.9±5.4** (135) 実験2 対照群 48.4±11.2 (100) B−2−40 54.8±12.3 (113) B−1−5 58.9±7.1* (122) B−3−2 61.6±11.5* (127) 実験3 対照群 44.2±8.8 (100) B−3−38 51.1±9.7 (116) B−1−1 46.6±6.1 (105) B−1−2 49.4±9.8 (112) ─────────────────────────────────── *p<0.05,**p<0.01(t−検定)
【0054】
【実施例】以下に本発明の実施例を具体的に示すが、本
発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 注射剤 化合物番号B−3−37 10重量部、乳糖20重量
部、1N−塩酸および注射用蒸留水(適量)によりpH
4.0に調製した薬液500重量部を得る。この調製し
た薬液をメンブランフィルターで除菌ろ過した後、注射
用ガラス容器に分注し、凍結乾燥する。凍結乾燥終了
後、1バイアルに化合物番号B−3−37100mgを
含む凍結乾燥注射用製剤を得る。
【0055】実施例2 顆粒剤 化合物番号B−3−37 50重量部、乳糖600重量
部、結晶セルロース330重量部およびヒドロキシプロ
ピルセルロース20重量部をよく混和し、ロール型圧縮
機(ローラーコンパクター登録商標)を用いて圧縮し、
破砕して、16メッシュと60メッシュの間に入るよう
に篩過し、顆粒とした。
【0056】実施例3 錠剤 化合物番号B−3−37 30重量部、結晶乳糖120
重量部、結晶セルロース147重量部およびステアリン
酸マグネシウム3重量部をV型混合機で混合した後、打
錠し、1錠300mgの錠剤を得た。
【0057】参考例1 10−{N−(11−グアニジノウンデカノイル)−γ
−アミノ−β−(S)−ヒドロキシブタノイル}−1,
5,10−トリアザデカン・3塩酸塩(化合物番号B−
2−40)の合成
【0058】(イ)10−{N−(11−グアニジノウ
ンデカノイル)−γ−アミノ−β−(S)−ヒドロキシ
ブタノイル}−1,5−ジ−ベンジルオキシカルボニル
−1,5,10−トリアザデカン・塩酸塩 11−グアニジノウンデカン酸・塩酸塩3.3g(1
1.71mmol)をジメチルホルムアミド40mlに
溶かし、氷冷下N−ヒドロキシコハク酸イミド1.63
g(14.05mmol)とN,N’−ジシクロヘキシ
ルカルボジイミド2.92g(14.05mmol)を
加え、室温で一夜反応される。析出物をろ別し、ろ液は
そのまま次の反応に使用する。
【0059】油状の10−(γ−アミノ−β−(S)−
ヒドロキシブタノイル)−1,5−ジ−ベンジルオキシ
カルボニル−1,5,10−トリアザデカン・塩酸塩
5.5g(9.76mmol相当)をジメチルホルムア
ミド40mlに溶かし、氷冷下トリエチルアミン1.1
9g(11.71mmol)を加え、次いで上述の11
−グアニジノウンデカン酸塩酸塩N−ヒドロキシコハク
酸イミドエステルのジメチルホルムアミド溶液を加え、
室温で一夜反応させる。反応液を減圧濃縮し、油状の残
渣をn−ヘキサン100mlで2回洗滌したのち減圧濃
縮する。
【0060】得られた油状物をシリカゲル60(メルク
社製)によるカラムクロマトグラフィーに付し、クロロ
ホルム−メタノール17%アンモニア水(6:2.5:
0.5v/v)の混液で展開すると油状物4.9g(収
率64.72%)が得られる。
【0061】NMR(CD3 OD+D2 O、exter
na(TMS) δ=1.2〜2.2(m、22H)、2.2〜2.8
(m、4H)、3.1〜3.8(m、12H)、4.0
〜4.6(m、H)、5.25(S、2H)、5.28
(S、2H)、7.56(S:10H). TLC(クロロホルム:メタノール:17%アンモニア
水=6:2.5:0.5%) Rf=0.42
【0062】(ロ)10−{N−(11−グアニジノウ
ンデカノイル)−γ−アミノ−β−(S)−ヒドロキシ
ブタノイル}−1,5−ジ−ベンジルオキシカルボニル
−1,5,10−トリアザデカン・塩酸塩4.7g
(6.05mmol)をメタノール60mlに溶かし、
酢酸1.3gとパラジウム黒0.7gを加えて室温、常
圧で4時間接触還元を行う。
【0063】反応後触媒をろ別し、ろ液を減圧濃縮する
と油状物4.0g(収率定量的)が得られる。この油状
物を蒸留水60mlに溶かし、CM−セファデックス
(登録商標)C−25(Na+ )350mlを充填した
カラムに付し、蒸留水1800mlと0.8M塩化ナト
リウム水溶液1800mlとの間のグラジェント溶出法
で溶出し、目的物を含むフラクションを集め減圧で濃縮
乾固し、乾固物にメタノールを加えて不溶物の塩化ナト
リウムをろ別する。得られた油状物からの目的物の精製
は、次のようにして行う。
【0064】残存する少量の塩化ナトリウムを除去する
ために得られた油状物をメタノール20mlに溶かし、
セファデックス(登録商標)LH−20 200mlを
充填したカラムに付し、メタノールで溶出し、目的物を
含むフラクションを集め、減圧で濃縮する。得られた油
状物を蒸留水35mlに溶かし、不溶物をろ別後凍結乾
燥すると目的物2.63g(収率74.93%)が得ら
れる。
【0065】NMR(D2 O、200MHz) δ=1.18〜1.46(m、12H)、1.47〜
1.83(m、8H)、1.98〜2.19(m、2
H)、2.21〜2.54(m、4H)、3.03〜
3.4(m、12H)、4.03〜4.20(m、
H). IR(KBr) υ(cm- )=3310、3160、2930、285
0、1640、1545、1455、1410. 〔α〕20 D +1.4°(C=1.00、H2 O)
【0066】参考例2 10−{N−(11−グアニジノウンデカノイル)−γ
−アミノ−β−(S)−ヒドロキシブタノイル}−1−
L−ロイシル−L−ロイシル−1,5,10−トリアザ
デカン・3塩酸塩(化合物番号B−2−39)の合成
【0067】(イ)10−{N−(11−グアニジノウ
ンデカノイル)−γ−アミノ−β−(S)−ヒドロキシ
ブタノイル}−1−(N−tert−ブチルオキシカル
ボニル−L−ロイシル−L−ロイシル)−1,5−10
−トリアザデカン・2塩酸塩の合成 10−{N−(11−グアニジノウンデカノイル)−γ
−アミノ−β−(S)−ヒドロキシブタノイル}−1,
5−10−トリアザデカン・3塩酸塩 1.28g
(2.22mmol)をメタノール40mlに溶かし、
氷冷下トリエチルアミン0.25g(2.47mmo
l)を加える。次いで、N−tert−ブチルオキシカ
ルボニル−L−ロイシル−L−ロイシルとN−ヒドロキ
シコハク酸イミドとのエステル0.99g(2.24m
mol)を加え、氷冷下で2時間反応させる。反応液を
減圧濃縮し、残渣をアセトンで2回デカンテーションし
たのち減圧濃縮すると白色結晶2.1g(収率定量的)
が得られる。
【0068】IR(KBr) υ(cm- )=3270、2930、1645、154
0、1450、1360、1240、1165.
【0069】(ロ)10−{N−(11−グアニジノウ
ンデカノイル)−γ−アミノ−β−(S)ヒドロキシブ
タノイル}−1−(N−tert−ブチルオキシカルボ
ニル−L−ロイシル−L−ロイシル)−1,5,10−
トリアザデカン 2.1g(2.22mmol相当)を
メタノール10mlと水10mlの混合溶媒に溶かし、
氷冷下4N−塩酸−ジオキサン溶液10mlを加え、室
温で3〜5時間反応させる。反応液を減圧で濃縮し、得
られた油状物を蒸留水30mlに溶かし、CM−Sep
hadex(登録商標)C−25(Na+ )200ml
を充填したカラムに付し、蒸留水1000mlと1.0
M塩化ナトリウム水溶液1000mlとの間のグラジェ
ント溶出法で溶出し、目的物を含むフラクションを集め
減圧で濃縮乾固し、乾固物にメタノールを加えて不溶物
の塩化ナトリウムをろ別する。得られた油状物から目的
物の精製は、次のようにして行う。
【0070】残存する少量の塩化ナトリウムと不純物を
除去するために得られた油状物を蒸留水30mlに溶解
し、三菱化成HP−20(登録商標)120mlを充填
したカラムに付し、蒸留水120mlと20%メタノー
ル水溶液120mlとの間のグラジェント溶出法で溶出
し、目的物を含むフラクションを集め減圧濃縮した。得
られた油状物を蒸留水10mlに溶かし、不溶物をろ別
後凍結乾燥すると、目的物0.622g(収率34.5
4%)が得られる。
【0071】NMR(D2 O、200NHa) δ=0.85〜1.04(m、12H)、1.18〜
1.45(m、12H)、1.46〜1.82(m、1
4H)、1.82〜2.02(m、2H)、2.21〜
2.53(m、4H)、2.96〜3.41(m、12
H)、3.91〜4.20(m、2H)、4.27〜
4.39(m、H). IR(KBr) υ(cm- )=3270、3070、2930、286
0、1645、1540、1455、1365.
【0072】
【発明の効果】本発明のスパガリン関連化合物を有効成
分とする細菌性ショック治療剤はエンドトキシンショッ
ク時の低血糖に対して優れた改善効果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07K 5/062 8318−4H

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式〔1〕 【化1 】 〔式中X0 は−(CH2)1-5 −または置換基を有しても
    よいフェニレン基、aは3ないし7の整数を示し、X1
    は−(CH2)0-2 −CH(R00) −(CH2 )0-2−(式
    中R00は−H、−OH、−OCH3 、−OCH2 CH3
    または−CH2 OHを示す。)、X2 は−NH(CH2)
    4 NH−(CH2)3 −NH−R02(式中R02は水素、ア
    ミノ酸もしくはペプチドのカルボキシル基より水酸基を
    除いた残基を示す。)〕で表されるスパガリン関連化合
    物およびそれらの薬理学的に許容される塩を有効成分と
    して含有する細菌性ショック治療剤
  2. 【請求項2】一般式〔B−1〕 【化2】 〔式中Xは−(CH2)1-5 −または−C64 −を示
    し、rは3〜7の整数を示し、R6 はα−アミノ酸のα
    −アミノ基から水素原子1個およびα−カルボキシル基
    からヒドロキシル基を除いた残基またはω−アミノ酸の
    ω−アミノ基から水素原子1個およびα−カルボキシル
    基からヒドロキシル基を除いた残基で、残基中に官能基
    を有しいてもよいものを示す。)で表されるスパガリン
    関連化合物およびそれらの薬理学的に許容される塩を有
    効成分として含有する請求項1の細菌性ショック治療
    剤。
  3. 【請求項3】一般式〔B−2〕 【化3】 〔式中Yは−(CH2)1-5 −または−C64 −を示
    し、Wは水素原子またはアミノ酸もしくはペプチドのカ
    ルボキシル基より水酸基を除いた残基を示し、またmは
    0、1または2を示し、nは1または2、sは3〜7の
    整数を示す。〕で表されるスパガリン関連化合物およ
    び、それらの薬理学的に許容される塩を有効成分として
    含有する請求項1の細菌性ショック治療剤。
  4. 【請求項4】一般式〔B−3〕 【化4】 〔式中Uは−(CH2)1-5 −または−C64 −を示
    し、R2 は−H、−OH、−OCH3 、−OCH2 CH
    3 または−CH2 OHを示し、R4 は水素原子またはア
    ミノ酸もしくはペプチドのカルボキシル基より水酸基を
    除いた残基、tは3〜7の整数を示す。〕で表されるス
    パガリン関連化合物およびそれらの薬理学的に許容され
    る塩を有効成分として含有する請求項1の細菌性ショッ
    ク治療剤。
  5. 【請求項5】一般式〔1〕において、X0 が−(CH2)
    3-5 −またはフェニレン基、aは3ないし7の整数、X
    1 が−CH(OH)−、−CH(OCH3)−、−CH2
    CH(OH)CH2 −または−CH(CH2 OH)−、
    2 が−NH(CH2)4 NH(CH2)3 NH2 または、
    −NH(CH2)4 NH(CH2)3 NH−Leuであるス
    パガリン関連化合物またはそれらの薬理学的に許容され
    る塩を有効成分として含有する請求項1の細菌性ショッ
    ク治療剤。
  6. 【請求項6】式 Gu−(CH2)6 −CONHCH(OH)CONH(C
    2)4 NH(CH2)3 −NH2 〔式中Guはグアニジノ基を示す。〕で表されるスパガ
    リン関連化合物またはそれらの薬理学的に許容される塩
    を有効成分として含有する細菌性ショック治療剤。
  7. 【請求項7】式 Gu−C6 4 −(CH2)3 −CONHCH(CH2
    H)CONH(CH2)4−NH(CH2)3 NH2 〔式中Guはグアニジノ基を示す。〕で表されるスパガ
    リン関連化合物またはそれらの薬理学的に許容される塩
    を有効成分として含有する細菌性ショック治療剤。
  8. 【請求項8】式 Gu−C6 4 −(CH2)3 −CONHCH(CH2
    H)CONH(CH2)4−NH(CH2)3 −NH−Le
    u 〔式中Guはグアニジノ残基、Leuはロイシル残基を
    示す。〕で表されるスパガリン関連化合物またはそれら
    の薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する細
    菌性ショック治療剤。
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