JPH0690541B2 - バインダ−型キヤリア - Google Patents

バインダ−型キヤリア

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JPH0690541B2
JPH0690541B2 JP61163146A JP16314686A JPH0690541B2 JP H0690541 B2 JPH0690541 B2 JP H0690541B2 JP 61163146 A JP61163146 A JP 61163146A JP 16314686 A JP16314686 A JP 16314686A JP H0690541 B2 JPH0690541 B2 JP H0690541B2
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toner
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淳司 大谷
央一 佐野
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    • G03G9/00—Developers
    • G03G9/08—Developers with toner particles
    • G03G9/10—Developers with toner particles characterised by carrier particles
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は静電潜像現像剤用キャリア、特に、内部に磁石
を有し回転駆動される現像スリーブによりトナーと磁性
キャリアとからなる磁性現像剤を現像領域へ搬送し、該
現像領域で担体表面に担持された静電潜像を現像する方
法に適したキャリアに関する。
従来技術 従来、磁力により現像スリーブ表面に磁性現像剤の磁気
刷子を形成させ、該磁気刷子を、静電潜像担体として機
能する感光体表面等に摺接させてその表面に担持された
静電潜像を顕像化する現像剤としては、平均粒径100〜2
00μm程度の鉄粉粒子等からなる磁性キャリアと、平均
粒径10〜20μm程度の絶縁性トナーとを混合したものが
使用されていた。しかし、この現像剤では、磁気刷子形
成時にキャリア粒子間の磁気吸引力が強過ぎて磁気刷子
の穂が硬く、しかもキャリア粒子が現像スリーブ上で連
鎖状もしくはフィン状に凝集するため、現像画像中に白
スジ等を発生するなどのトラブルを生じる他、一般的に
キャリア自体の体積固有電気抵抗が106Ω・cm以下と低
い為、連続使用等により現像剤中のトナー濃度が低下す
ると、静電潜像担体上の電荷がキャリアを介して逃げて
しまい潜像が乱れ、画像に欠損等を生じたり、キャリア
が現像スリーブからの注入電荷により静電潜像担体の画
像部に付着したりする問題がある。しかもキャリアが感
光体上の静電潜像上に付着した場合、キャリア粒子が硬
いため感光体表面をブレードクリーナ等で清掃する際、
感光体表面が損傷する欠点があった。
他方、鉄粉等の磁性体単体からなるキャリアの欠点を解
決する手段として、磁性体微粉末を樹脂などの絶縁性材
料に分散させた平均粒径5〜30μmのバインダー型キャ
リアが、例えば、特開昭54-66134号公報により提案さ
れ、実用に供されている。この種のバインダー型キャリ
アは、一般の現像装置における磁場中での磁化が約1000
ガウス程度と押並べて低く、ソフトな穂を形成すること
ができ、キャリアによる白スジの発生のない優れた画像
を得ることができる利点を有している。しかしながら、
この種のバインダー型キャリアは、最近要求されている
高速現像を行なう場合、現像スリーブの発熱が問題にな
るばかりでなく、トルクの大きなモータを使用しなけれ
ばならず、現像装置のコストが高くなるという難点があ
った。すなわち、バインダー型キャリアを含有してなる
現像剤を使用する現像装置は、通常、現像スリーブ内に
配設された磁石を回転させることにより、現像剤で磁気
刷子を形成させると同時に、その穂を現像スリーブ表面
上で回転させて現像剤を搬送させる形態のものであるこ
とが望まれている。しかし、磁石の回転に伴なう磁極の
変化に対応し、磁石の回転が低速であった場合、現像ム
ラが発生し易く、この現像ムラは現像速度(静電潜像担
体の移動速度)が速くなる程増大する傾向を示し、これ
を防止するためには磁石の回転速度をできるだけ速くす
る必要がある。一般に、磁石の回転速度は1000〜2500rp
mの範囲に設定されているが、高速現像を行なう場合に
は、静電潜像担体の移動速度に対応してより高速度にし
なければならず、その結果、現像スリーブ中に発生する
うず電流が増大することになり、高速現像になればなる
ほど現像スリーブの高温発熱が生ずるばかりでなく回転
駆動負荷が増大し、トルクの大きなモータを使用しなけ
ればならないからである。なお、市販の電子写真複写機
においては、磁石を高速回転させるだけでなく現像スリ
ーブも補助的に回転させる方式の現像装置を採用するも
のもあるが、この方式でも高速現像時における前記問題
はさけられなかった。
磁石を回転させる方式とは逆に磁石を固定とし、現像ス
リーブのみを回転させる方法(以下、現像スリーブ回転
式という)は磁石回転に起因する問題を生じることがな
い。従って、磁石回転方式で使用されるバインダー型キ
ャリアを現像スリーブ回転式において使用することによ
って磁気凝集による白スジのない画像を得ると共に、磁
石回転に伴う欠点をも解消しようとする試みが考えられ
るが、磁石回転方式で使用できるバインダー型キャリア
を含有してなる現像剤を現像スリーブ回転方式に単に流
用したとしても、静電潜像担体表面の非画像部にキャリ
アが多量に付着し、実用上で大きな支障が生じることが
経験されており、その試みも実用化されるに到っていな
いのが現状である。
バインダー型キャリアにおいてバインダー樹脂よりも磁
性粉の割合が多くなれば成る程、キャリアの電気抵抗が
低くなり、さらに粒径が小さい場合は吸湿性が大きくな
るため上記した問題がより顕著になる。
発明が解決しようとする問題点 内部に磁石を有する現像スリーブを回転させるか又は磁
石と現像スリーブの両方を回転させることによりトナー
と磁性キャリアからなる磁性現像剤を搬送させ、静電潜
像担体表面に担持された静電潜像を現像する方法に使用
される磁性キャリアにおいて見られる前記問題点を解消
し、磁気力によるキャリアの凝集を防止し、ソフトな穂
を形成させ、もって白スジのない画像を得ることができ
るようにすることを目的とする。
本発明の他の技術的課題はエッジ効果の適度にきいたシ
ャープな画像を得ると共に、現像スリーブからの注入電
荷によるキャリアの静電潜像担体表面の画像部への付着
を防止することにある。
さらに他の技術的課題は、キャリアの摩擦帯電による電
荷の蓄積を防止し、トナーに与える帯電性を安定させる
と共に、静電潜像担体表面の非画像部へのキャリアの付
着を防止することにある。
本発明の他の技術的課題は、キャリアの劣化を防止し、
キャリアの寿命を長くすることにある。
問題点を解決するための手段 本発明は、少なくとも磁性体微粉末とバインダー樹脂か
らなるバインダー型キャリアにおいて、該バインダー樹
脂が、 (イ)100℃における溶融粘度(η100(ポイズ)); 4.5≦log(η100)≦8.2 (ロ)溶融粘度の温度依存性(dη/dT(ポイズ/°
K)); 1.2×10-2≦−d(logη)/dT≦9.5×10-2および (ハ)軟化点温度(Tm)(℃); 95≦Tm≦145 なる特性を有することを特徴とするバインダー型キャリ
アに関する。
本発明キャリアに使用できるバインダー樹脂としては、
カルボキシル基、水酸基、グリシジル基、アミノ基など
の極性基を有するアクリル系樹脂、例えば、メタクリル
酸、アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸などのアクリ
ル酸系モノマー;ヒドロキシポリプロピレンモノメタク
リレート、ポリエチレングリコールモノメタクリレート
などの水酸基を有するモノマー;ジメチルアミノエチル
メタクリレートなどアミノ基を有するモノマー;グリシ
ジルメタクリレートなどをアクリル酸低級アルキルエス
テルおよび/またはスチレンと共重合させたものがあげ
られる。また、ポリエステル樹脂、例えば、エチレング
リコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレン
グリコール、1,4ブタンジオールなどのポリオールと、
ジカルボン酸、例えば、マレイン酸、イタコン酸、マロ
ン酸などを縮合させて得られるポリエステル樹脂、さら
にエポキシ樹脂等の熱可塑性樹脂があげられ、樹脂の製
造条件、たとえば温度、触媒の種類あるいは量、反応時
間または連鎖移動剤あるいは架橋剤の添加等を変化させ
て得た特性の異なる樹脂あるいはその混合樹脂を使用す
ることができる。
本発明において重要なことは、上記バインダー樹脂が (イ)100℃における溶融粘度(η100(ポイズ)); 4.5≦log(η100)≦8.2 (ロ)溶融粘度の温度依存性(dη/dT(ポイズ/°
K));1.2×10-2≦−d(logη)/dT≦9.5×10-2およ
び (ハ)軟化点温度(Tm)(℃); 95≦Tm≦145 なる特性を有する熱可塑性樹脂を使用しバインダー型キ
ャリアを構成することである。
本発明の樹脂を規定する溶融粘度および軟化点温度の測
定法を第1図を用いて説明する。
試料(3)1.5gを加熱体(2)の中のシリンダ(1)
(断面積1cm2)内に投入し、昇温速度3℃/分で加熱
する。ピストン(6)をシリンダ内に挿入し30Kg/cm2の
荷重をかけ、試料をノズル(4)(直径1mm)から流出
させ、その時の試料の流出量、ピストンの降下距離およ
び温度を読み取る。温度は温度検出器(5)によって検
出する。
係る測定は具体的には降下式フローテスターCFT−500
(島津製作所(株)製)を使用して行うことができる。
樹脂の軟化点温度は、上記測定においてピストンが4.8m
m降下したときの温度である。
上記の方法によって、各温度の降下量を測定し、それを
以下に示す式によって各温度における粘度に換算した。
ここでR:ノズル半径(0.5cm) P:荷重(30kg/cm2→3.059×10-4Pa) L:ノズル長さ(0.1cm) Q:流れ値(ml/sec) 溶融粘度の温度依存性d(logη)/dTは、logη−Tプ
ロットの直線部分に対し最小二乗近似して得られた直線
の傾きとして得た。
本発明においては溶融粘度、溶融粘度の温度勾配および
軟化点温度は、上記のように測定されたものをいう。
本発明はバインダー型キャリアの特性、特に体積固有電
気抵抗が、使用するバインダー樹脂の物性面に関連し
て、種々の値を取りうることを見出だし、そのことを利
用することにより高い体積固有電気抵抗を有するキャリ
アを作製することが可能となった。
一般に磁性キャリアに用いる磁性粉は106Ω・cm程度の
低抵抗物質である。係る磁性粉を使用してバインダ型キ
ャリアを作製するとき、樹脂は磁性粉をバインドするだ
けでなく、それを覆ってしまうのが望ましい。しかし、
そのことは樹脂の量に比してかなり多量の磁性粉を使用
しなければならないバインダー型キャリアには非常に困
難であり、キャリア粒子の表面は必ず低抵抗磁性粉が露
出した状態となる。それ故、バインダー樹脂の体積固有
電気抵抗は表面電導に加え体積電導の寄与も受けうる。
係る理由から、バインダー樹脂と磁性粉とを混合混練し
てバインダー型キャリアを作製するには、樹脂の溶融粘
度はできるだけ小さいものを使用して、磁性粉の表面は
できうる限り樹脂に被覆させることが望ましいが、溶融
粘度が小さければよいというものでないことが判明し
た。一方、バインダー型キャリアに使用する磁性粉、特
に粒径の小さい磁性粉は凝集し2次粒子となっている。
混練時には、これを解砕し、なるべく1次粒子として樹
脂と分散混合させなければならないが、そのため樹脂
は、ある程度の“粘り”を有することが必要である。す
なわち樹脂に起因する剪断力が磁性粉にかからないと、
磁性粉の解砕−分散は望めない。
本発明は係る理由によりバインダー樹脂の粘度、軟化温
度等と、その樹脂で構成したバインダー型キャリアの体
積固有電気抵抗の関係を種々検討した結果、 (イ)100℃における溶融粘度(η100(ポイズ)); 4.5≦log(η100)≦8.2 (ロ)溶融粘度の温度依存性(dη/dT(ポイズ/°
K));1.2×10-2≦−d(logη)/dT≦9.5×10-2およ
び (ハ)軟化点温度(Tm)(℃); 95≦Tm≦145 なる特性を有する熱可塑性樹脂で構成したバインダー型
キャリアは、高い体積固有電気抵抗を有することを見い
出した。
上記特性を有する樹脂で構成したバインダー型キャリア
はその体積固有抵抗が1011〜1016Ω・cmを有する。実使
用に際しては1012〜1016Ω・cmを有することが好まし
い。
係る観点からより好ましくは 5.5≦log(η100)≦6.5 2.5×10-2≦−d(logη)/dt≦7.5×10-2 100≦Tm≦130 なる特性を有する樹脂を使用する。
本発明はη100、−d(logη)/dTおよびTmの3特性値
を同時に満たす樹脂を使用することにより目的を達成し
うるものである。
本発明は上記軟化点をガラス転移点(Tg(℃))で表す
ことができ、Tmに代え、Tgが40≦Tg≦80、好ましくは45
≦Tg≦70の条件の樹脂を使用することによっても達成す
ることができる。
本発明に係る磁性キャリアは、磁性体微粉末を絶縁性バ
インダー樹脂中に分散させることにより製造し得るが、
磁性体微粉末としては体積固有電気抵抗が107Ωcm以上
の磁性材料であれば何でも良く制限はない。特に、フエ
ライトが好適である。具体的には、フエライトとして
は、例えば、特公昭57-19055号公報に記載の一般式: (式中MはMn、Ni、Co、Mg、Cu、ZnおよびCdからなる群
から選ばれた少なくとも一種の原子を示し、0.5≦x≦
1、0.1≦y≦0.571である。) で示されるフエライトなどがあげられる。
これ以外にFeO・Fe2O3なるマグネタイトや鉄ニッケル、
コバルトなどの強磁性を含む金属又はこれらの合金や化
合物がある。
前記磁性体微粉末とバインダー樹脂は、通常、バインダ
ー樹脂100重量部に対し磁性体微粉末200〜900重量部の
割合で配合される。これは磁性体微粉末が200重量部未
満では前記磁場中で充分な磁化が得られず、900重量部
を超えるとキャリアがもろくなるからである。
本発明のキャリアは、磁性の面からは、キャリア磁束密
度(Bm)(ガウス)として1000≦Bm≦7000、好ましくは
2000≦Bm≦3000を有するものが好ましい。磁束密度が70
00ガウスより大きいと磁気刷子の穂が硬くなりすぎ、10
00ガウスより小さいと磁場中で十分な磁化量が得られず
本発明の目的を達成することができない。
本発明の有用性は、従来では体積抵抗が低くなり過ぎ使
用不可能であったこと、すなわちバインダー樹脂に磁性
体微粉末を500重量部より多く使用してもキャリアの体
積抵抗を高く、即ち、1013Ω・cm以上に維持することが
可能であることである。
従来は、バインダー樹脂100重量部に対して磁性粉を200
〜900重量部程度多く含有させたキャリアは抵抗を上げ
る為の特別な処理を施さなければ使用できなかった。こ
れは、磁性粉のバインダー樹脂への分散が不充分で、磁
性粉が解砕されないままで含まれ、磁性粉そのものの抵
抗が現れたり、あるいは吸湿性が高くなって表面電気伝
導性の増大した電気抵抗の低いキャリアしか得られなか
ったためであり、一般に全ての樹脂に対して当てはまる
ものと考えられていた。本発明のごとく、樹脂を選択す
ることにより、あるいは合成条件を選択することによ
り、あるいは特定の性質(物性)を有する樹脂を選択す
ることにより、上記したように従来にない高い抵抗のキ
ャリアを得られることは容易に認識しがたいものであっ
た。
本発明のキャリアは、磁性粉を多く含有することがで
き、かつその体積抵抗を大きく維持できるため、高速で
回転する現像スリーブ回転式複写機に使用することがで
き、かつ感光体へのキャリアの付着、また画像部へのキ
ャリア現像が生ぜず、画像欠損の無い良質の画像を得る
ことができる。
なお電気抵抗の点だけを考慮し、キャリアの体積固有電
気抵抗が108〜1012Ω・cmと低い場合に、トナーの絶縁
性を利用し、現像剤中のトナーの含有量を多く(一般に
5wt%以上)し、現像剤の体積固有電気抵抗を高くした
としても、エッジ効果が適度に得られず、また現像剤中
のトナーの含有量が少なくなった場合には注入電荷によ
るキャリアの多量付着がさけられないので好ましくな
い。
本発明のキャリアは、上記バインダー樹脂と、磁性粉
を、所定の混合比で、充分加熱混合し、冷却後粉砕、分
級して得ることができる。
本発明の好ましい実施態様においては、キャリアの凝集
と静電潜像担体への付着防止をより完全にするため、キ
ャリアの平均粒径が重量平均粒径で15〜100μmの範囲
に設定される。
キャリアの平均粒径が15μm未満ではキャリアの凝集、
静電潜像担体へのキャリア付着が生じ易くなり、かつキ
ャリアの流動性の悪化を招き、100μmを超えると通常
の鉄粉キャリアなどと同様にハケムラ等が生じて鮮明な
画像が得られなくなる。
本発明のキャリアは、通常の粉砕、分級を行い、粒子径
を揃えたあと、表面の改質を行う為にさらに (イ)シリカや酸化チタン、酸化アルミニウムなどの微
粉末による表面処理;、 (ロ)加熱処理; 等を施しても良い。
以下、実施例について説明する。
実施例1 樹脂の合成 重量部 スチレン 70 ブチルメタクリレート 30 メタクリル酸 4 アゾビスイソブチロニトリル 3.4 上記組成の混合物をキシレン200重量部に溶解させた
後、窒素気流中100℃で20分間予備重合させた。この後
の反応条件;(イ)温度、(ロ)触媒量、(ハ)反応時
間、(ニ)連鎖移動剤等を変化させ、物性の異なる樹脂
α〜εを得た。
表1に樹脂α〜εのガラス転移温度(Tg)、軟化点(T
m)、100℃における溶融粘度(η100)、溶融粘度の温
度勾配d(logη)/dTを示した。
次に上記樹脂α〜εをブレンドして樹脂A〜Lを得た。
樹脂α〜εのブッレンド比およびえられた樹脂A〜Lの
Tg、η100、d(logη)/dTを表2に表した。
キャリアの調製 重量部 樹脂A : 100 磁性粉(戸田工業(株)製、EPT-1000) : 500 カーボンブラック (三菱化成(株)製、MA#8) : 2 上記材料をヘンシェルミキサーに依り充分混合粉砕し、
次いでシリンダ部200℃、シリンダヘッド部190℃に設定
した押し出し混練機を用いて、溶融、混練した。混練物
を冷却後ジェットミルで微粉砕したのち、分級機を用い
て分級し、平均粒径55μmの磁性キャリアを得た。
このものの体積固有抵抗率は1.2×1014Ω・cmであっ
た。
トナーの調製 (i)(−)帯電性トナー 重量部 ポリエステル樹脂(軟化点130℃;ガラス転移点60
℃) : 100 カーボンブラック (三菱化成(株)製、MA#8) : 5 (ii)(+)帯電性トナー 重量部 スチレン−n−ブチルメタクリレート樹脂(軟化点132
℃;ガラス転移点60℃) : 100 カーボンブラック (三菱化成(株)製、MA#8) : 5 ニグロシン染料(オリエント化学社製、ボントロンN−
01) : 3 上記材料をボールミルで充分混合した後、140℃に加熱
した3本ロール上で混練した。混練物を放置冷却後、フ
ェザーミルを用い粗粉砕し、さらにジェットミルで微粉
砕した。その後風力分級し、平均粒径13μmの微粉末を
得た。各極性トナーに対し、以下トナーA((−)帯電
性トナー)、トナーB((+)帯電性トナー)と称す
る。
現像剤の調製 キャリアとトナーAあるいはBを用い、トナー混合比10
wt%の現像剤を10分間混合し現像剤を調製した。
評価 (キャリアーの体積固有抵抗) 得られたキャリアについて、体積固有抵抗を測定した。
なお、体積固有抵抗は以下に示す方法により測定した。
金属製の円形電極上に厚さ1mm、直径50mmとなる様に試
料を置き、質量895.4g、直径20mmの電極、内径38mm、外
径42mmのガード電極を載せ、500Vの直流電圧印加時の1
分後の抵抗値を読みとり、試料の体積固有抵抗に換算し
た。測定環境は温度25±1℃、相対湿度55±5%で、測
定は5回繰り返し、平均を取っている。
(帯電性、画像および耐刷性の評価) 現像剤調製後のトナー帯電量を測定したところ−11.5μ
c/gであった。このトナーAで調製した現像剤を用い、
(+)帯電性Se系感光体とテフロンコーティングした加
熱定着ロールとを備えた複写機を用い磁気刷子現像法に
より正極性の静電荷像を現像するとともに、60,000枚の
連続コピーを行った。その結果、60000枚後においても
初期と同様、良好な画質の複写画像が得られ、キャリア
のカブリも全く見られなかった。また、感光体へのキャ
リア付着もなかった。
同様にトナーBについても調べた。10分間混合後のトナ
ー帯電量は+12.7μc/gであり、同様の60000枚の耐刷試
験後においても初期と同様、全くキャリアカブリ等のな
い優れた画質が得られた。ただし耐刷試験においては、
(−)帯電性積層型有機感光体を用い、負極性の静電荷
像を現像・転写する以外のシステムはトナーAにおいて
用いたものと同様である。
以上の実験値を表3にまとめた。
実施例2〜5 樹脂B、D、F、Gを用い実施例1と同様にキャリアを
調製し、トナーA、Bそれぞれに対して現像剤を調製
し、帯電量を測定し、耐刷テストを行った。結果を表3
にまとめた。いずれの場合もキャリアカブリは全くな
く、画質も鮮明で、帯電性もよかった。
比較例1 樹脂Cを用い、実施例1と同様にキャリアを調製した。
このものの体積固有抵抗率は、9.7×109Ω・cmであっ
た。トナーAを用い、10wt%の現像剤を10分間混合した
後のトナー帯電量は−8.5μc/gであった。この現像剤を
用い、実施例1と同様の(−)トナー用複写機を用いて
耐刷テストを試みたが初期こそカブリも少なく良好な画
質であったが、1000枚後は、画像濃度が低く、また下地
にキャリアカブリが多数見られた。
この状況はトナーBに対しても同様であった。トナーB
を用いた現像剤のトナー帯電量は+7.8μc/gであった。
比較例2〜7 樹脂E、H、I、J、K、Lを用い実施例1と同様にキ
ャリアを調製し、トナーA、Bそれぞれに対して現像剤
を作り、帯電量を測り、耐刷テストを行った。結果は表
4にまとめた。これらの中には帯電量としては実施例1
などと同等のものもあったが、総じてキャリアカブリは
免れなかった。
実施例6 ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン700重量部と、テレフタル酸97.
2重量部を入れた撹拌機付きの反応容器をマントルヒー
タ中に置き、窒素雰囲気にして昇温し、0.05gのジブチ
ル錫オキシドを加えて反応させた。さらに、無水1,2,4
−ベンゼンカルボン酸15.6gを加えて反応させ、軟化点1
20℃、dη/dT=−6.72×10-2、log(η100)=5.94を
示す樹脂を得た。この樹脂を用い、実施例1と同様の組
成比でキャリアを調製した。このキャリアの体積固有抵
抗率は9.94×1014Ω・cmであった。このキャリアとトナ
ーAを用い、トナー混合比10wt%の現像剤を得、10分間
混合後のトナー帯電量は−11.7μc/gであった。
この現像剤を用い、(+)帯電性Se系感光体とテフロン
コーティングした加熱定着ロールとを備えた複写機を用
い磁気刷子現像法により正極性の静電荷像を現像すると
ともに、60,000枚の連続コピーを行った。その結果初期
において画質に優れ、キャリアカブリは全くなく60,000
枚後もこれを維持した。また、感光体へのキャリア付着
もなかった。
同様にトナーBについても調べたが、10分間混合後のト
ナー帯電量は+13.5μc/gであり、同様の耐刷試験にお
いても初期より、全くキャリアカブリ等のない優れた画
質が得られ、これは耐刷試験後も変わらなかった。ただ
し、耐刷試験においては、(−)帯電性積層型有機感光
体を用い、負極性の静電荷像を現像・転写する以外のシ
ステムはトナーAにおいて用いたものと同様である。
発明の効果 本発明に規定する樹脂を使用して構成したバインダー型
キャリアは、高い体積固有電気抵抗を有する。
本発明のバインダー型キャリアは感光体へ付着したり、
現像されたりしない。そのため感光体はキャリアにより
損傷を受けず、また転写紙上へのキャリアのカブリがな
く、かつ得られる複写画像の画質が向上し、カラー複写
画像においても鮮明な画像が得られる。さらにキャリア
が消費されることがないので現像剤の寿命が延びる。
【図面の簡単な説明】
第1図は粘度の測定方法を示す図である。 1……シリンダー、2……加熱体 3……試料、4……ノズル 5……温度検出器、6……ピストン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも磁性体微粉末とバインダー樹脂
    からなるバインダー型キャリアにおいて、該バインダー
    樹脂が、 (イ)100℃における溶融粘度(η100(ポイズ)); 4.5≦log(η100)≦8.2 (ロ)溶融粘度の温度依存性(dη/dT(ポイズ/°
    K)); 1.2×10-2≦−d(logη)/dT≦9.5×10-2および (ハ)軟化点温度(Tm)(℃); 95≦Tm≦145 なる特性を有することを特徴とするバインダー型キャリ
    ア。
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