JPH0690703A - 抗潰瘍性食品 - Google Patents

抗潰瘍性食品

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JPH0690703A
JPH0690703A JP4240994A JP24099492A JPH0690703A JP H0690703 A JPH0690703 A JP H0690703A JP 4240994 A JP4240994 A JP 4240994A JP 24099492 A JP24099492 A JP 24099492A JP H0690703 A JPH0690703 A JP H0690703A
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JP
Japan
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molecular weight
alginate
alginic acid
ulcer
water
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JP4240994A
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English (en)
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Kazuyuki Iwata
一幸 岩田
Takashi Yamagishi
喬 山岸
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 平均分子量1万〜5.9万のアルギン酸塩ま
たはエステルを含む、抗潰瘍性の保健飲料。 【効果】 粘度が低く飲みやすい飲料であるにもかかわ
らず、高濃度でアルギン酸を含有することができ、潰瘍
の予防に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、潰瘍の予防に有用な食
品に関し、より詳しくは、高濃度の飲料とした場合でも
飲みやすく、アルギン酸の有する抗潰瘍性の機能を十分
に発揮することができるアルギン酸含有抗潰瘍性保健飲
料に関する。
【0002】
【従来の技術】アルギン酸はD−マンヌロン酸(以下M
と称する)およびL−グルロン酸(以下Gと称する)が
種々の割合で結合しているポリウロニド多糖で、褐藻類
の細胞間に充填されており、そのM/G比は種属間、季
節、藻体の部分により異なっている。アルギン酸は、褐
藻類を炭酸ナトリウム水溶液で抽出し、塩酸または塩化
カルシウムで沈殿させることにより得られ、遊離のアル
ギン酸は水に難溶性でゲル化しやすいため、通常はアル
ギン酸塩にして水溶性の形態で使用される。この水溶液
は高い粘性をもち、例えば、サイジング剤、食品加工、
塗料など多方面の用途がある。
【0003】アルギン酸は保健上多くの効用をもつこと
が知られている。体内で吸収されずに排出されるため整
腸、便秘予防効果を示し、また有害金属の体内吸収抑制
作用やナトリウムの排出作用を有する。このような効用
を利用した保健飲料として、飲料水に高分子量アルギン
酸を分散添加した強壮・保健飲料が提案されている(特
開昭55-28956号公報) 。また、食物ファイバーを分散媒
に分散させたファイバー飲料においてゲル化剤としてア
ルギン酸を使用することが特開平1−240175号公報に記
載されている。
【0004】また、アルギン酸は従来より医薬品分野で
製剤原料としても用いられている。潰瘍治療効果を示す
銅クロロフィリンナトリウムとの合剤として胃・十二指
腸潰瘍の治療に用いられた例があり (共成製薬株式会社
製「アルロイドG」) 、平均分子量6万〜25万の水溶
性アルギン酸塩を消化管粘膜保護や消化管止血作用を有
する消化管用薬剤 (特開昭57-46920号公報) に、またア
ルギン酸アルミニウム(重合度50〜1500) を有効成分と
する抗ペプシン活性を有する抗潰瘍剤 (特開昭57-16791
8)号公報) に使用することが提案されている。アルギン
酸は、体内では胃酸により不溶性のアルギン酸となるた
め、消化管の粘膜を保護すると推測される。
【0005】しかし、上記のような従来の保健飲料や医
薬品においては、褐藻類から得た高分子量のアルギン酸
を使用しているため、ナトリウム塩等のアルギン酸塩と
して水溶性化しても水に対する溶解度が非常に低く、濃
度数%の希薄溶液としてしか利用できなかった。濃度を
高くすると著しく粘性が高まり飲用には適さない。高濃
度が必要な場合には、粉体としてそのまま使用すること
になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、アルギ
ン酸は種々の有用な機能を有するが、利用に際しては希
薄溶液とするか、粉体としてそのまま使用するかであっ
た。粉体では嚥下が容易でないという欠点がある。潰瘍
等の治療に薬剤として用いる場合はともかく、アルギン
酸の保健上の効用を生かした保健飲料としては、アルギ
ン酸を一定以上の濃度で含み、かつ低粘度で飲みやすい
ことが要求される。アルギン酸またはアルギン酸塩を高
分子量のままで使用すると、5重量%程度の濃度でも粘
度が高く、飲料には適さない。また、アルギン酸の保健
上の効果を発現するために必要な量を摂取しようとする
と、低濃度の飲料を多量に飲用することになる。本発明
の目的は、抗潰瘍性を発揮するのに必要な量のアルギン
酸量を含有しながら摂取しやすい食品、特に、粘性が低
く飲みやすい保健飲料を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、アルギン
酸の品質と薬理作用との関連を検討した結果、低分子量
化により特定範囲の分子量としたアルギン酸が、消化管
粘膜保護作用を有したまま飲用等に適した保健食品を製
造するのに有用であることを見出し、本発明を完成し
た。本発明は、平均分子量1万〜5.9万の水溶性アル
ギン酸塩またはアルギン酸エステルを含有することを特
徴とする抗潰瘍性食品を要旨とする。
【0008】
【作用】本発明で使用する、平均分子量1万〜5.9万
の水溶性アルギン酸塩またはアルギン酸エステルは、褐
藻類から抽出した高分子量のアルギン酸を酸による加水
分解、酵素分解あるいは加圧熱水分解等により処理して
得られる。低分子量化の方法としては、加圧熱水分解が
所望の平均分子量に選択的に分解できるため好ましい。
アルギン酸塩またはエステルの平均分子量が1万未満で
は、摂取した場合胃液の作用によりアルギン酸となって
も析出することがなく、胃粘膜の保護作用を発揮できな
い。一方、平均分子量が5.9万を超えると、アルギン
酸の抗潰瘍性を発揮するのに必要な量の濃度とするのに
粘性が高すぎ、飲用に適さなくなる。なお、平均分子量
はプルランを標準物質として液体クロマトグラフィーに
より測定した重量平均分子量である。
【0009】水溶性アルギン酸塩としてはアルギン酸の
ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、アミン塩
等が、また水溶性アルギン酸エステルとしてはアルギン
酸プロピレングリコールエステルが例示できる。
【0010】本発明の低分子量アルギン酸塩またはエス
テルは、1〜20重量%濃度の水溶液とした場合でも、
回転粘度計による粘度が1〜100センチポイズと低
い。保健飲料とする場合は、上記の水溶性アルギン酸塩
またはエステルを1〜20重量%の濃度で含有するのが
好ましい。上記範囲の平均分子量のアルギン酸塩または
エステルをこの範囲で含有すれば、抗潰瘍作用を有する
のに必要な量を無理なく摂取でき、消化管の潰瘍の防止
に有用である。アルギン酸塩またはエステルの分子量お
よび濃度を調節して、飲料の粘度を回転粘度計で測定し
て1〜100センチポイズの範囲にすると、飲用に適し
たものが得られる。
【0011】また、飲料だけでなく、ゼリーやプリン等
の形態で使用しても、食品の物性に影響を与えることな
く保健上の効能を発揮させるのに必要な量を添加でき
る。従来の高分子量アルギン酸では、ゼリーやプリンに
配合すると、少量でも食品の物性に与える影響が大きい
ため、多量配合することができなかった。また、本発明
の低分子量アルギン酸塩またはエステルを含む食品は、
粉末の形態も可能であり、スティック状食品として水ま
たは温水に溶かして飲用することができる。
【0012】本発明の抗潰瘍性食品には、甘味料、香
料、着色料、保存料などの慣用されている各種の添加物
を添加することができる。また、保健食品としての機能
を高めるために、他の食物繊維や健康増進物質(例え
ば、ヨード、鉄分、フラクトオリゴ糖など)を1種もし
くは2種以上添加することも可能である。後述の実験例
からも明らかなように、アルギン酸塩またはエステルに
加え、抗潰瘍性を有するカンゾウエキスや抗炎症作用を
有するカミツレエキスなどを添加すると、ストレス潰瘍
に対する抑制作用がさらに高まる。
【0013】高分子量のアルギン酸塩またはエステルの
摂取により消化管保護作用を発揮できることは知られて
いたが、本発明では、従来使用されていなかった低分子
量のものでも消化管粘膜保護作用を有することを見出し
た。しかも、低分子量アルギン酸塩またはエステルは、
高分子量の場合に比べて水に対する溶解度が著しく高
く、また同じ濃度でも水溶液の粘度が低下するため、高
濃度での摂取が容易となる。本発明で使用する低分子量
の水溶性アルギン酸塩またはエステルを摂取すると、胃
液の作用により不溶性のアルギン酸が生成し、消化管粘
膜を被覆し、潰瘍促進物質による粘膜破壊作用を抑制す
る。特に、潰瘍を生起させるストレスが負荷される前に
摂取すると有効である。
【0014】本発明の保健飲料は、抗潰瘍性を保持した
分子量範囲のアルギン酸塩またはエステルを、抗潰瘍作
用を発揮するのに有効な濃度で含有しており、これを飲
用することにより胃や十二指腸などの消化管の潰瘍の予
防に効果的である。しかもアルギン酸塩またはエステル
の安全性は確認されており、しかもノン・カロリー食品
である。
【0015】
【実施例】以下に、本発明で使用する低分子量アルギン
酸塩の抗潰瘍作用を実証する実験例を示す。
【0016】実験法 〔エタノール・塩酸潰瘍に対する作用〕24時間絶食し
た1群10匹のラットに、試料を所定量経口投与した。
10分後にエタノール・塩酸(150mM塩酸で調製した
60V/V %エタノール) を5 ml/kgの割合で経口投与し
た。エタノール・塩酸投与1時間後に、ラットをエーテ
ル軽麻酔下で放血致死させ胃を摘出した。摘出した胃内
に2%ホルマリン溶液を8ml注入し、さらに同溶液に1
0分間浸漬して胃を固定した。その後、大彎に沿って切
開し、解剖顕微鏡下にて腺胃部に惹起された潰瘍の長さ
を測定し、1匹当たりの総和を算出した。なお、対照群
には蒸留水を試料と同容量投与した。
【0017】〔水浸拘束ストレス潰瘍に対する作用〕2
4時間絶食した1群10匹のラットに、試料を所定量経
口投与した。10分後にストレス管に入れ、水温23℃
の水槽に剣状突起の高さまで浸し、ストレスを負荷し
た。7時間後にラットを水槽より引上げ、エーテル麻酔
下で放血致死させて胃を摘出した。その後は、エタノー
ル・塩酸潰瘍試験と同様に操作した。
【0018】実験例1 平均分子量5万のアルギン酸ナトリウムを水に溶解した
ものを使用し、アルギン酸ナトリウムとして20、50
および200mg/kgとなるようにラットに投与してエタ
ノール・塩酸潰瘍に対する作用を調べた。結果を表1に
示す。表1の結果から明らかなように、アルギン酸ナト
リウムは前投与によっていずれの投与量においても潰瘍
形成を顕著に抑制した。特に200mg/kgの投与では約
71%という高い抑制率であった。
【0019】
【表1】
【0020】実験例2 平均分子量5万のアルギン酸ナトリウムを5W/V %、抗
潰瘍作用を示すカンゾウエキスを0.2W/V%、および抗炎
症作用を有するカミツレエキスを0.1W/V%となるように
配合した製剤、および消化性潰瘍用剤「アルロイドG」
(アルギン酸ナトリウム含量5W/V %) を使用してエタ
ノール・塩酸潰瘍に対する作用を調べた。結果を表2に
示す。表2の結果から明らかなように、アルギン酸ナト
リウムとして同量投与した場合、アルギン酸ナトリウム
単独、製剤、アルロイドGによる、エタノール・塩酸に
よる潰瘍形成の抑制率は同程度であった。
【0021】
【表2】
【0022】実験例3 平均分子量5万のアルギン酸ナトリウムを水に溶解し、
アルギン酸ナトリウムとして20、50および200mg
/kgをラットに投与して水浸拘束ストレス潰瘍に対する
作用を調べた。結果を表3に示す。アルギン酸ナトリウ
ムは前投与によって用量依存的に潰瘍形成を抑制する傾
向を示した。
【0023】
【表3】
【0024】実験例4 平均分子量5万のアルギン酸ナトリウムを5W/V %、抗
潰瘍作用を示すカンゾウエキスを0.2W/V%、および抗炎
症作用を有するカミツレエキスを0.1W/V%となるように
配合した製剤、および消化性潰瘍用剤「アルロイドG」
(アルギン酸ナトリウム含量5W/V %) を使用して水浸
拘束ストレス潰瘍に対する作用を調べた。結果を表4に
示す。製剤は潰瘍形成を顕著に抑制し、その抑制率は約
50%であった。アルロイドGも潰瘍形成を約35%抑
制する傾向を示したが、対照群に比較して有意ではなか
った。アルギン酸単独、製剤、アルロイドGをアルギン
酸として同量投与した際の潰瘍形成抑制率を比較する
と、製剤が最もよく潰瘍を抑制した。
【0025】
【表4】
【0026】
【実施例】種々の平均分子量を有するアルギン酸ナトリ
ウムを使用して、下記処方の保健飲料を調製した。 例1 分子量5万のアルギン酸ナトリウム 50g カンゾウエキス 2g カミツレエキス 1g フレーバー 1g 以上に水を加えて全量を1000mlとした。
【0027】 例2 分子量5万のアルギン酸ナトリウム 20g クエン酸 2g 還元麦芽糖水飴 60g 果糖ぶどう糖液糖 60g 以上に水を加えて全量を1000mlとした。
【0028】 例3 分子量5万のアルギン酸ナトリウム 50g クエン酸ナトリウム 5g リンゴ果汁 10g ハチミツ 5g 以上に水を加えて全量を1000mlとした。
【0029】 例4 分子量3万のアルギン酸ナトリウム 50g クエン酸ナトリウム 5g リンゴ果汁 10g ハチミツ 5g 以上に水を加えて全量を1000mlとした。
【0030】 例5 分子量1万のアルギン酸ナトリウム 50g クエン酸 1g クエン酸ナトリウム 5g オレンジ果汁 10g ハチミツ 5g 以上に水を加えて全量を1000mlとした。
【0031】
【発明の効果】従来のアルギン酸含有飲料では、溶液粘
度が高いため有効な濃度の保健飲料とすることができな
かった。本発明によれば、平均分子量1万〜5.9万と
いう低分子量のアルギン酸塩またはエステルを使用し
て、飲用に適した粘性でありながら保健上有効な高濃度
でアルギン酸を含有しうる、消化管の潰瘍の予防に有用
な保健飲料を提供できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均分子量1万〜5.9万の水溶性アル
    ギン酸塩またはエステルを含有することを特徴とする抗
    潰瘍性食品。
  2. 【請求項2】 水溶性アルギン酸塩またはエステルを1
    〜20重量%の濃度で含有し、水溶液とした場合の粘度
    が1〜100センチポイズである請求項1記載の食品。
JP4240994A 1992-09-09 1992-09-09 抗潰瘍性食品 Withdrawn JPH0690703A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010115210A (ja) * 2010-02-24 2010-05-27 Kao Corp 野菜汁及び/又は果汁飲料
JP2013534240A (ja) * 2010-10-15 2013-09-02 ストラウマン ホールディング アーゲー Pgaを含んでなる新しいemd製剤

Cited By (3)

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