JPH0690746A - 7−アミノセファロスポラン酸の酵素的製造方法 - Google Patents

7−アミノセファロスポラン酸の酵素的製造方法

Info

Publication number
JPH0690746A
JPH0690746A JP3282343A JP28234391A JPH0690746A JP H0690746 A JPH0690746 A JP H0690746A JP 3282343 A JP3282343 A JP 3282343A JP 28234391 A JP28234391 A JP 28234391A JP H0690746 A JPH0690746 A JP H0690746A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coli
acylase
strain
carboxybutanamide
glutaryl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3282343A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3404406B2 (ja
Inventor
Christian Croux
クロウクス クリスチャン
Javier C Perez
ペレツ ジャビイール コスタ
Jose L B Fuentes
フェンテス ジョゼ ルイス バレド
Francisco S Maldonado
マルドナド フランシスコ サルト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olon SpA
Original Assignee
Antibioticos SpA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Antibioticos SpA filed Critical Antibioticos SpA
Publication of JPH0690746A publication Critical patent/JPH0690746A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3404406B2 publication Critical patent/JP3404406B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/14Hydrolases (3)
    • C12N9/78Hydrolases (3) acting on carbon to nitrogen bonds other than peptide bonds (3.5)
    • C12N9/80Hydrolases (3) acting on carbon to nitrogen bonds other than peptide bonds (3.5) acting on amide bonds in linear amides (3.5.1)
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P35/00Preparation of compounds having a 5-thia-1-azabicyclo [4.2.0] octane ring system, e.g. cephalosporin
    • C12P35/02Preparation of compounds having a 5-thia-1-azabicyclo [4.2.0] octane ring system, e.g. cephalosporin by desacylation of the substituent in the 7 position

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高収率でグルタリル−7ACA−アシラーゼ
を産生し、最終生成物たる7−アミノセファロスポラン
酸を分解するβ−ラクタマーゼ活性を実質的に有しない
E.coliリコンビナント株を得る。 【構成】 7β−(4−カルボキシブタンアミド)セフ
ァロスポラン酸から7−アミノセファロスポラン酸の酵
素的製造に関する組換えDNA技術;E.coli中で
の7β−(4−カルボキシブタンアミド)セファロスポ
リンアシラーゼ活性酵素をコードする遺伝子のクローニ
ング;ハイパニプロダクション;酵素抽出及び固定化に
よる遺伝子の単離。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、7−アミノセファロス
ポラン酸の酵素的製造法に関する。特に、本発明は、7
β−(4−カルボキシブタンアミド)セファロスポラン
酸から7−アミノセファロスポラン酸の酵素的製造に関
し、リコンビナントDNA技術;Escherichi
属微生物中での7β−(4−カルボキシブタンアミ
ド)セファロスポリンアシラーゼ活性酵素をコードする
遺伝子のクローニング;前記微生物での発酵による前記
酵素のハイパープロダクション(hyperprodu
ction);及び前記酵素の抽出及び固定化により、
前記酵素をコードする遺伝子を単離する方法を提供する
ものである。
【0002】
【従来の技術】醗酵による7β−(4−カルボキシブタ
ンアミド)セファロスポリンアシラーゼ(以下、グルタ
リル−7ACA−アシラーゼと言う)の製造としては、
Pseudomonas及びAcinetobacte
sp.(Shibuya等、(1981)Agr.
Biol.Chem.45,1561;Matsuda
A.等(1985)J.Bacteriol.163,
1222;Matsuda A.等(1987)J.B
acteriol.169,5815)のような微生物
の使用が知られている。上記微生物によるこれらの酵素
の生産は、多くの欠点を有している。第一に、グルタリ
ル−7ACA−アシラーゼ活性レベルが非常に低いこと
であり、第二に、グルタリルアシラーゼ活性とともに、
これらの微生物によって他の酵素が生産されることであ
る。例えば、7−アミノセファロスポラン酸を分解する
β−ラクタマーゼ及びアセチラーゼであり、これらは、
生産収率の低下及び最終生成物精製プロセスのコスト高
をもたらす。前記の酵素コンタミネーションを防止する
ために、該グルタリル−7ACA−アシラーゼの精製が
必要となり、これは、そして7β−(4−カルボキシブ
タンアミド)セファロスポラン酸から出発して7−アミ
ノセファロスポラン酸を得る酵素的プロセスのコストを
高め、そのプロセスを大きく損なうことになる。
【0003】最近、Pseudomonas GK16
株(Matsuda A.等(1985)J.Bact
eriol 163,1222)及びPseudomo
nasSE83株(Matsuda A.等、(198
7)J.Bacteriol169,5815)からの
グルタリル−7ACAアシラーゼ遺伝子を単離する2つ
のプロセスが記述されている。第1のプロセスでは、グ
ルタリル−7ACA−アシラーゼをコードする遺伝子
を、Pseudomonas GK16のライブラリー
から得られたクローンのインディビジュアライズドアッ
セイ(individualized assay)、
酵素的アッセイ法により単離した。第二のケースでは、
グルタリル−7ACA−アシラーゼをコードする遺伝子
Pseudomonas SE83のライブラリーか
ら得たクローンのインディビジュアライズドアッセイに
より、7−アミノセファロスポラン酸には感受性である
が、7β−(4−カルボキシブタンアミド)セファロス
ポラン酸には感受性でないアッセイ−微生物を用いて、
単離している。これらの方法は、共に極めて煩わしく、
非効率的である。というのは、これらは、何千ものクロ
ーンを分析するからである。更に、両方法とも、感度上
の限界を、特に、酵素的方法の場合に有している。Ps
eudomonas GK16及ひSG83のグルタリ
ル−7ACA−アシラーゼ遺伝子は、遺伝子工学で頻ぱ
んに使用されるEscherichia coli株で
発現される(Matsuda A.等、(1985)
J.Bacteriol.163,1222,Mats
uda A.等、(1987)J.Bacterio
l.169,5815)。
【0004】
【発明が解決すべき課題】土壌から単離したグルタリル
−7ACA−アシラーゼ−生産性Acinetobac
ter sp.は、極めて低い酵素的収率レベルを示
し、極めて退屈な突然変異的(mutagenic)ス
クリーニング法が必要であった。この方法は、生産性を
改善するものの、満足すべき良好な結果を導くものでは
ない。変異による改良方法を用いて、100−150倍
の増加が得られたが、本発明により得られた1,000
倍の増加からはほど遠いものであった。他方、より良い
生産性ミュータントをスクリーニングした後でさえ、前
記した好ましくない酵素(β−ラクタマーゼ、エステラ
ーゼ等)の合成は、避けられない。Acinebect
er sp.からのグルタリル−7ACA−アシラーゼ
をコードする遺伝子の単離、クローニング及び同定並び
に形質転換によるE.coli中への再挿入に関する科
学的文献中にも、いかなる参照も見出されなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】従来のランダムミューテ
ーション法及びオーバープロデューシング(over−
producing)株のスクリーニングによっては、
グルタリル−7ACA−アシラーゼ活性の注目すべき増
加を得ることはできなかったが、本発明のリコンビナン
トDNA技術により可能となった。このようなリコンビ
ナントDNA法による収率の増加は、親株(Paren
tal strain)中に存在する前記好ましからざ
る酵素活性を排除するという付加的利益を持たらす。
【0006】デオキシリボ核酸(以下、DNAという)
のドナーとして、グルタリル−7ACA−アシラーゼを
生産するどのような微生物、例えばAcinetoba
cter、及び特に、Acinetobacter
p.ATCC53891からでも開始することができ
る。そして、その染色体DNA(これは、グルタリル−
7ACA−アシラーゼをコードする遺伝情報を含んでい
る)を消化し、得られたDNAフラグメントをEsch
erichia coli:株から得られたDNAベク
ター中に挿入した。得られたリコンビナントベクターを
グルタリル−7ACAアシラーゼを生産しない、Esc
herichia属に属し数種の化合物に栄養要求性
(auxotrophy)を示す宿主微生物の細胞に導
入した。グルタリル−7ACA−アシラーゼ活性を発現
するリコンヒナントベクターを持つ形質転換体を、人工
培地を用いてスクリーニングした。この中には、宿主が
栄養要求を持つ1種若しくは数種の化合物を、グルタリ
ル酸又はグルタリル酸の誘導体である他の酸又はグルタ
リル酸の誘導体でない他の酸とのアミド型の結合(li
nk)によるリンケージによって得られた前記化合物の
誘導体により置換され、そして、DNAドナー株により
生産されたグルタリル−7ACA−アシラーゼにより加
水分解に服される。
【0007】このために、前述の証明をドナー株由来の
酵素的抽出物を用いて行なう必要があり、これらのアミ
ド型誘導体(これらに対し、グルタリル−7ACA−ア
シラーゼは親和性を示す)が、グルタリル酸及び宿主の
栄養要求を補完し、その生育をさせるのに必須な化合物
を解放しながら、前記酵素によって加水分解されて、グ
ルタリル−7ACA−アシラーゼを生産することができ
る細胞が、前記した人工培地中で生き残ることができ
る。
【0008】ここで、この人工培地では他の2つの細胞
のタイブも又生存できるということを指摘することは重
要である。即ち、宿主細胞の栄養要求に反応性のある遺
伝子におけるバック−ミューテーション(back−m
utation)を有する細胞、及び宿主細胞で栄養要
求に反応する酵素をコードする遺伝情報を、リコンヒナ
ントベクター中で獲得した細胞である。第1の型のコン
タミナント細胞を避けるため、栄養要求をコントロール
する変異での非常に低いリバージョン率(revers
ion rate)を示す宿主細胞を用いた。例えば、
栄養要求に反応する遺伝子の全部又は一部を欠損した細
胞の如くである。
【0009】第2の型のコンタミナント細胞を避けるた
めに、2つの栄養要求を示す宿主細胞を用いること、及
ひ株が栄養要求する化合物を対応するグルタリル誘導体
で置換することが可能であり、この場合、2つの栄養要
求に反応性のある2つの酵素をコードする遺伝情報を同
時に含む形質転換体を見出す可能性は、極めて低い。
【0010】グルタリル−7ACA−アシラーゼを生産
する細胞と一緒に培地に現れる前記の両細胞のタイプ
は、これらの最後のものから容易に分画することができ
る。というのは、数時間後、グルタリル−7ACA−ア
シラーゼ生産性コロニーの回りに、共生バクテリアの生
育ハロー(halo)が検出できるからである(グルタ
リル−7ACA−アシラーゼの作用により解放された化
合物を利用している)
【0011】更に、非−生産性グルタリル−7ACA−
アシラーゼバクテリア(バック−ミューテーションを有
するか又は栄養要求を補完する化合物をコードする遺伝
情報により形質転換されている)を、グルタリル−7A
CA−アシラーゼ−生産性バクテリアから簡単なプレー
ト複製(plate replication)実験に
より区別することができる。これは、非−生産性バクテ
リアは、栄養要求を示す両方の化合物及び対応するグル
タリル誘導体が存在しない最小培地で生育できるのに対
して、生産性グルタリル−7ACA−アシラーゼバクテ
リアは生育するためにこれら両方の化合物を要求するた
めである。
【0012】従って、本発明によって、7β−(4−カ
ルボキシブタンアミド)セファロスポリンアシラーゼを
高収率で生産するE.coli株の製造法を提供し、こ
の方法は次の工程を含む。 イ) 7β−(4−カルボキシブタンアミド)セファロ
スポリンアシラーゼをコードする配列を含む微生物の株
の全DNAを消化(digest)し、このDNAフラ
グメントをDNAベクター中に置いて(プレースして)
プラスミディックライブラリー(plasmidic
library)を形成し、 ロ) グルタリル酸又は関連する酸でアミドリンクを形
成できる化合物に栄養要求のあるE.coli宿主を、
該プラスミディックライブラリーに含められたDNA配
列で形質転換し、 ハ) 非形質転換E.coli株が栄養要求する化合物
のグルタル酸アミド、又は関連する酸のアミドを含む培
地での生育により7β−(4−カルボキシブタンアミ
ド)セファロスポリンアシラーゼをコードする配列を含
む、形質転換されたE.coli宿主を選択し ニ) 選択された宿主から、7β−(4−カルボキシブ
タンアミド)セファロスポリンアシラーゼをコードする
配列を含むベクターを単離し、このベクターDNAを消
化し、得られたDNA配列の各々をE.coliベクタ
ー中にライゲートし、E.coliプロモーター配列の
支配下におき、 ホ) グルタル酸又は関連する酸とアミドリンクを形成
することができる化合物に栄養要求のあるE.coli
宿主を、工程(ニ)で形成されたベクターのそれぞれに
より形質転換し、それから工程(ハ)と同じ培地での生
育により、E.coliプロモーターの支配下、7β−
(4−カルボキシブタンアミド)セファロスポリンアシ
ラーゼをコードする配列を含む形質転換宿主を選択し、 ヘ) 選択されたE.coli宿主からベクターを単離
し、それらを使用して、実質的にβ−ラクタマーゼ活性
を欠くように選択されたE.coli宿主を形質転換す
る。
【0013】従って、本発明によれば、グルタリル−7
ACA−アシラーゼ生産に関する生産株の遺伝情報を抽
出すること、及びリコンビナントベクターをスクリーニ
ングするシステムとして、人工培地中の宿主細胞の栄養
要求を補完することに基づく方法を用いて、該遺伝情報
を単離することを可能とする方法が提供される。
【0014】本発明のこの側面での主たる新規とする点
は、迅速に且つ非常に感度良く、クローニングベクター
の使用により得られたリコンビナントベクターのライブ
ラリーの中でグルタリル−7ACA−アシラーゼ生産性
クローンを、使用するシステムで全く制限なしに単離で
きる新規で非常に簡単なスクリーニングシステムを採用
することにある。これは、β−ラクタマーゼのような、
ベクター中に存在する選択マーカーに依存しないためで
ある。
【0015】本発明の新規方法は、たった一つの培養ペ
トリプレートで完全なライブラリーの分析を可能とし、
個々に利用しうるトランスホーマントを必要としない。
これは、短時間内で、DNA消化(digestio
n)の種々のベクター及び種々のシステムを使用して得
られた多数の異なるライブラリーを分析する可能性を意
味する。本方法の高い感度は、栄養要求の化合物のバク
テリアにより一般的に要求される量が極めて小さいとい
う事実(特にp−アミノ安息香酸のようなビタミンの場
合にそうである)からも分かる。
【0016】この場合、たとえクローンしたグルタリル
−7ACA−アシラーゼの活性が非常に小さくても、バ
クテリアは生育できる。特に、培養プレートを数日間イ
ンキュベートすることができ、グルタリル誘導体を加水
分解するのに必要な酵素の量を生産する時間が許される
ということを考慮すればそうである。本方法の更に利点
とするところは、グルタリルー7ACA−アシラーゼ遺
伝子のサブクローニング作業を非常に容易にすることで
ある。これは、本方法により、活性サブクローニングが
迅速且つ容易にスクリーニングされうるためである。
【0017】グルタリル−7ACA−アシラーゼ遺伝子
の単離用の宿主として本発明で選択した微生物は、Es
chcrichia coliのHB101株であり、
これは、チアミン、L−プロリン及びL−ロイシンに対
して栄養要求を示す。形質転換でき、アミノ酸又はグル
タル酸若しくはグルタル酸に関連した他の酸とアミドリ
ンクを形成できる他の化合物に対して栄養要求性であ
り、そして、グルタリル−7ACA−アシラーゼにより
加水分解される他のどのような株も宿主細胞として採用
しうる。
【0018】従って、前駆体としてEscherich
ia coliのHB101株の栄養要求を補完するた
めに使用する化合物は、グルタリル−L−ロイシンであ
った。グルタリル−7ACA−アシラーゼを単離するの
に有用であると示された他の化合物の例としては、スク
シニル−L−プロリンを挙げることができる。
【0019】使用することのできるもうひとつの化合物
は、p−アミノ安息香酸のグルタリルアミドである。た
だし、p−アミノ安息香酸に栄養要求な株が使用され
る。例えばEscherichia coliのAB3
292又はAB3295株である。既述したように、本
方法の特異性を増加させるために、2つの化合物を一度
に使用することが可能である。例えば、グルタリル−L
−ロイシン及びスクシニル−L−プロリンである。
【0020】グルタリル−7ACA−アシラーゼを生産
し、及び選ばれた宿主細胞中で発現できる化合物をコー
ドする遺伝子を有する如何なる微生物もDNA源として
使用しうる。
【0021】DNAドナー細胞としては、例えば、グル
タリル−7ACA−アシラーゼ生産株Acinetob
acter sp.ATCC53を使用することができ
る。
【0022】Escherichia coli HB
101中のグルタリル−7ACA−アシラーゼ遺伝子の
単離方法を述べるのに使用するDNAベクターは、PA
CYC184、pUC18、pBR325として知られ
ているプラスミドであった。抗生物質に耐性の選択マー
カーを有する他のプラスミドも又使用できる。使用する
宿主微生物に応じて、他の特別のDNAベクターで前述
のものと異なるものも使用できる。
【0023】グルタリル−7ACA−アシラーゼ単離の
例では、第1の工程は、DNAドナーとして使用される
株のグルタリル−7ACA−アシラーゼ活性により、選
択生育培地でひき続き使用されるグルタリル誘導体を加
水分解できることを確認することから構成される。この
様な証明は、従来の生化学的技術によりなされる。
【0024】その後、グルタリル−7ACA−アシラー
ゼ遺伝子のドナーのDNAを十分に又は部分的に消化す
る。DNAベクター(一般的にはプラスミド)も又切断
端でDNAドナーフラグメントのものと相補的な配列を
生じさせる制限エンドヌクレアーゼによりダイジェスト
する。
【0025】このように生じたベクターとフラグメント
をT4 DNAリガーゼのようなリガーゼ−活性酵素を
使用してライゲートする。ドナー細胞のDNAフラグメ
ントの1つ以上とベクターとのライゲーションにより得
られたリコンヒナントベクターは、Escherich
ia coliのHB101株のような適当な株に、従
来の形質転換技術、例えばMamiatis T.等
(1982)Molecular Cloning:A
Laboratory Manual,ColdSp
ring Harbor Laboratory,Co
ld Spring Harbor,New Yor
k,U・S・Aに記述された技術によって導入すること
ができる。
【0026】望ましい形質転換体を、DNAベクターの
抵抗性を持ち、且つDNAドナーのフラグメントを持ち
グルタリル−7ACA−アシラーゼ活性を発現するクロ
ーンのみが生育し得る培地内で選択する。以前に述べた
けれども宿主細胞が栄養要求性の遺伝子の活性を回復し
たであろう他のコンタミナント株が、この選択培地中に
出現するであろう。
【0027】この場合、グルタリル−7ACA−アシラ
ーゼ生産株は区別できる。これは、その回りに、生育中
のサテライト共生バクテリアのハローが前述した如く形
成されるためである。形質転換体を単離したら、グルタ
リル−7ACA−アシラーゼの発現を確認する。何故な
ら、その細胞は、細胞が栄養要求する化合物又は、培地
中で選択化合物として用いられた対応するグルタリル誘
導体を含む培地中で生育することができるためである。
【0028】前述したように単離したグルタリル−7A
CA−アシラーゼ生産株をそれからいくつかの微生物学
的及び生化学的検査にかけ、リコンビナントDNAベク
ターの物理的マップを決定し、そして得られた酵素を分
析する。グルタリル−7ACA−アシラーゼ遺伝子に関
する遺伝情報がそのリコンビナントベクターに含まれて
いることを明らかにするために、種々の技術例えば、イ
ンビトロ遺伝子発現システム、マキシセルを適用するこ
とが可能である。もっとも、単離で使用した宿主細胞と
異なるもう一つの宿主細胞中で、リコンビナントベクタ
ーの簡単な再クローニングを行ない、ひき続いて得られ
た新しいリコンビナント株がグルタリル−7ACA−ア
シラーゼを生産していることを証明することはより容易
である。
【0029】リコンビナントベクターの物理的マップの
決定は、従来の遺伝子工学技術により、種々の制限エン
ドヌクレアーゼを用いて描くことができる。グルタリル
−7ACA−アシラーゼの定量化は従来のスペクトロホ
トメトリック技術又は、HPLC装置を用いて行なうこ
とができる。
【0030】リコンビナントベクターを含むグルタリル
−7ACA−アシラーゼの物理的マップが描けたら、以
下の工程を実施して、本発明の第2の側面に進む。即
ち、Escherichia coliの一株でのグル
タリル−7ACA−アシラーゼのハイパープロダクショ
ンである。この目的のため、グルタリル−7ACA−生
産性トランスフォーマントを、前述した方法によって選
択した。従って、グルタリル−7ACA−アシラーゼの
ロケーションをより正確に決定することができた。
【0031】グルタリル−7ACA−アシラーゼ遺伝子
の転写レベルを増加させるために、つまりこの微生物で
のこの酵素の生産を増加させるために、グルタリル−7
ACA−アシラーゼ遺伝子を、lac、tac、tr
c、trpプロモーター、又はEscherichia
coliでの遺伝子の発現に従来から使用されている
他のプロモーターのようなEscherichia c
oliプロモーター配列の支配下に置くことができる。
【0032】このプロセスを実施するために、Acin
etobacter ATCC53891染色体DNA
から単離したグルタリル−7ACA−アシラーゼ遺伝子
を含むリコンビナントベクターを選択し、これを異なる
制限エンドヌクレアーゼで消化した。得られたフラグメ
ントをT4 DNAリガーゼを用いて、例えばpBR3
25、pUC18、pACYC184のようなプラスミ
ディックベクター又はライゲートするフラグメントとコ
ンパチブルな制限部位を示す制限エンドヌクレアーゼに
より以前消化した他のプラスミディックベクターとライ
ゲートした。
【0033】こうして得たリコンビナントベクターを形
質転換によりEscherichiacoli HB1
01のようなEscherichia coli株中に
導入し、そしてグルタリル−7ACA−アシラーゼを生
産するトランスフォーマントを既に説明したようにスク
リーニングした。リコンビナントベクターを得たら、制
限酵素により、その物理マップを描き、どのDNAフラ
グメントがグルタリル−7ACA−アシラーゼ遺伝子を
含んでいるか決定した。
【0034】グルタリル−7ACA−アシラーゼ遺伝子
を含むDNAフラグメントを、例えばプロモーター配列
tacを含むプラスミドpDR540のようなEsch
erichia coliの配列プロモーターを含む他
のプラスミディックベクターのように挿入した(de
Boer,H.et a1.(1983)Proc.N
atl.Acad.Sci.USA 80:21)。グ
ルタリル−7ACA−アシラーゼ遺伝子をプロモーター
tacの支配下にあるように位置させた。かく得られた
新リコビナントベクターをEscherichia c
oli HB101のようなEscherichia株
に形質転換し、そしてグルタリル−7ACA−アシラー
ゼ生産性トランスフォーマントを前述した方法によりス
クリーニングした。
【0035】これらの形質転換体でのグルタリル−7A
CA−アシラーゼの生産は、種々の形質転換体培養から
得られた抽出物中に存在する酵素活性を評価することに
より分析した。これらの評価はスペクトロホトメトリッ
ク技術及びHPLCクロマトグラフィーの両方で行なっ
た。このように、グルタリル−7ACA−アシラーゼ生
産株が得られ、その生産レベルは、前に特定した初期の
単離中に得られたリコンビナントEscherichi
a coli株からのものより有意に高かった。
【0036】本プロセスの第2の段階により達成できた
高生産収率は、遺伝子に高い発現をもたらすEsche
richia coliに特異的なプロモーター配列を
使用したことによるものである。このグルタリル−7A
CA−アシラーゼは、Acinetobacter
p.由来で、そのオリジナルなプロモーター配列は、
cinetobacter sp.中では効率よく働く
が、必ずしもEscherichia coli中では
そうではないため、E.coli中の初期のリコンビナ
ントクローンは低い収率レベルを示す。というのは、そ
れらはグルタリル−7ACA−アシラーゼ遺伝子をオリ
ジナルのプロモーターを通じて発現するからである。従
って、プロモーターの変更は、本発明の方法において重
大な改善を意味している。
【0037】本発明中の方法の第3の側面は、酵素生産
レベル及び得られた酵素的抽出物の質を産業上の用途の
ため改良する目的をもって、種々のサポート上にそれら
を固定化することにより、Escherichia c
oliのいくつかの株中の前記したグルタリル−7AC
A−アシラーゼ遺伝子を含むリコンビナントベクターを
導入することにある。
【0038】上記コメントしたように、遺伝子工学技術
を実施するのに通常使用される多くの株は、7−アミノ
セファロスポラン酸の生産を意図した酵素的抽出物を得
るのには適当ではない。というのは、それらの株は7−
アミノーセファロスポラン酸を分解し、それ故最終収率
を低下させる、ある量のβ−ラクタマーゼとアセチラー
ゼを生産するためである。
【0039】E.coli中でグルタリル−7ACA−
アシラーゼをコードする遺伝子の発現のために、このよ
うな株及び使用されたプラスミドが、グルタリル−7A
CAと7−ACAの両方を分解するβ−ラクタマーゼ活
性を欠くことが必須である。E.coli中で外来蛋白
の発現に使用される多くのプラスミドは、アンピシリン
に耐性のある選択マーカー遺伝子(これはβ−ラクタマ
ーゼ活性をコードする)を有する。
【0040】この目的のため、β−ラクタム系抗生物質
の生合成に関する遺伝子の発現を意図する全ての作業を
アンピシリン耐性遺伝子を欠いたベクターを用いて実施
した。しかしながら、高いアンピシリンレベルに耐性で
ない一方、大量のE.coli株は、β−ラクタマーゼ
活性の基礎的レベルを有している。
【0041】β−ラクタマーゼ活性を所有するグルタリ
ル−7ACA−アシラーゼ遺伝子(日本特許出願110
292/1985)をホストする微生物として使用され
E.coli K12−C−600の場合のように、
基質の一部を明らかに破壊する。本発明においては、グ
ルタリル−7ACA−アシラーゼのホストとして使用す
るために、β−ラクタマーゼを生産しないE.coli
の株を発見することが必須である。このように、グルタ
リル−7ACAは、グルタリル−7ACA−アシラーゼ
の活性によってのみ影響される。
【0042】しかしながら、本発明者らは又、β−ラク
タマーゼを生産しないが、β−ラクタムにハイパーセン
シティブ(hypersensitive)な株も又、
グルタリル−7ACA−アシラーゼの発現に適当であ
り、従って、このような酵素を生産する改善に適当なこ
とを見出した。
【0043】非β−ラクタマーゼ生産E.coli株を
スクリーニングするために、クロモジェニックセファロ
スポリン「ニトロセフィン(Nitrocefin)」
(Oxoid)を採用した、酵素活性を測定するカロリ
メトリック法を使用した。得られた結果を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】β−ラクタマーゼ活性の弱いE.coli
株を選択したら、セファロスポリン及び7−ACAから
の分解生成物の出現をもたらすエステラーゼ、アセチラ
ーゼのような好ましくない酵素活性を欠くコロニーを単
離した。
【0046】このために、前述の選択株の粗抽出物中の
ナトリウムセファロスポリンCを基質として使用するこ
とにより、酵素活性を評価した。これらの株を選択した
後、既に得られているグルタリル−7ACA−アシラー
ゼを含むリコンビナントベクターを形質転換によりその
様に挿入した。グルタリル−7ACA−アシラーゼの生
産レベルは、別の形質転換体で決定し、最も良い生産菌
を選択した。結果は、グルタリル−7ACA−アシラー
ゼの生産、非検出レベルのβ−ラクタマーゼ、及び低下
したレベルの7−アミノセファロスポリン−アセチラー
ゼであった。
【0047】本発明の第3の段階の新規性は、得られた
Escherichia coliリコンビナント株
が、親のAcinetobacter sp.ATCC
53891よりも多くのグルタリル−7ACA−アシラ
ーゼを生産するだけでなく、更に、7−アミノセファロ
スポラン酸最終生成物を分解する酵素の生産が非常に低
レベルであるという事実にある。これらリコンビナント
微生物から得られた酵素抽出物の使用することによっ
て、プロセスのコストを極端に高くするグルタリルー7
ACA−アシラーゼの長期かつ高価な精製プロセスにむ
かうことなく、7β−(4−カルボキシブタンアミド)
セファロスポラン酸を7−アミフセファロスポラン酸へ
非常に高収率で転換することができる。
【0048】既に選択されたE.coli株中に、グル
タリル−7ACA−アシラーゼ活性をコードする遺伝子
を持つプラスミドを挿入するために、第1の工程は、コ
ンピテントな細胞を得ることである。コンピテントな細
胞とは、一般的な化学的処置によって、その膜の等価性
の変化を示し、外来DNAの分子を受け入れることがで
きるものを意味する。前記プラスミドをこのコンピテン
ト細胞に形質転換により挿入した。
【0049】形質転換とは、外来DNAをホストのコン
ピテントな細胞に導入することを意味する。
【0050】導入されたプラスミドは、Acineto
bacter sp.のグルタリル−7ACA−アシラ
ーゼ遺伝子に加えて、クロラムフェニコールに耐性の遺
伝子、選択マーカーを有している。
【0051】形質転換により得られたクロラムフェニコ
ールに耐性のE.coli株が、目的とするプラスミド
を持っていることを証明するために、一連の単離された
コロニーから、プラスミデイックDNAのミニプレパレ
ーションを作成した。後に、プラスミドを従来技術によ
り分析した。
【0052】既に選択したE.coliを使用してグル
タリル−7ACA−アシラーゼを生産するため、この
E.coliを炭素源(例えば、グルコース、スクロー
ス、ラクトース、グリセロール、ベジタブルオイル、
等)、窒素源(例えば、酵母エキス、肉エキス、ソイミ
ール、ピーナッツミール、コーンステープリカー、等)
及びミネラル塩を含む培地で生育させる。この生産の温
度範囲は、18−38℃でpH5−9である。フラスコ
醗酵として、50、100、250、500ml及び1
リットルを、フラスコ容量の10〜50%の培地量を含
んで使用できる。発酵は12−90時間続く。
【0053】リコンビナント微生物の生育は、リコンビ
ナントベクターの安定性を保持する適当な条件を与える
ことで、改良することができる。例えば、グルタリル−
7ACA−アシラーゼ遺伝子を含むリコンビナントベク
ターが耐性マーカーを示す、例えば、クロラムフェニコ
ール又はテトラサイクリンのような抗生物質の培地に添
加することによってである。これは、生産の安定化の他
に、他の好ましくない微生物の培地中へのコンタミネー
ションを避け、及びリコンビナントベクターを失って、
グルタリル−7ACA−アシラーゼを生産することがで
きない細胞も又排除する。
【0054】リコンビナント微生物中で生産されたグル
タリル−7ACA−アシラーゼは、従来の方法により細
胞を分離し固定化するために、培地を遠心分離して回収
することができる。固定化されたE.coli細胞は、
酵素の活性pH及び温度(pH6.5、8.5;20−
40℃)でグルタリル−7ACAをA7−ACAに転換
するのに使用しうる。得られた7−ACAも又従来方法
により分離する。
【0055】グルタリル−7ACA−アシラーゼは又、
酵素抽出物からも精製することができる。そのために、
E.coli細胞を遠心分離した後、それらを従来方法
(圧力、超音波処理、浸透ショック等)により破壊し、
得られた抽出物を従来の沈殿、クロマトグラフィー及び
膜技術によって精製する。
【0056】濃縮した酵素抽出物を、それから適当な不
活性サポート(例えば、Eupergit R、商標)
で反応させて固定化し、即ち、固定化された酵素は、循
環的に、グルタリル−7ACA溶液の転換と、7−AC
Aの単離に、公知の技術によって使用される。本発明を
以下の実施例により詳細に述べる。
【0057】
【実施例】例1 1. Acinetobacter ATCC 538
91により生産されたグルタリル−7ACA−アシラー
ゼのグリタリル−L−ロイシンを分解する能力のアッセ
【0058】Acinetobacter sp. A
TCC53891株から生じた精製グルタリル−7AC
A−アシラーゼで、3U/リットルの活性を示すもの
の、ひとつの0.1mlアリコート(1Uは37℃で1
分間に7−アミノ−セファロスポラン酸の1μmolを
解放するのに必要な酵素の量に等価)を0.1mlアリ
コートのグルタリル−L−ロイシンの10mg/ml溶
液とともに、100mMホスフェートバッファーの存在
下、pH8.0で10時間37℃でインキュベートし
た。
【0059】この混合物中のL−ロイシンの存在が、混
合物へのニンヒドリンの添加による反応の着色と、アミ
ノ酸アナライザーでの反応生成物の分析による両方で示
された。従って、グルタリル−7ACA−アシラーゼが
グリルタリル−L−ロイシンを加水分解することができ
ることを示している。
【0060】2. DNAベクターの調製 いくつかの抗生物質に対する耐性マーカーを含むプラス
ミドベクターPACYC184(Tet、Ca
)、pUC18(Amp)及びpDR540(A
mp)を次のように調製した。即ち、前記プラスミド
を個々に所有するEscherichia coli
株を10g/リットル酵母エキス;5g/リットルNa
Clを含む0.5リットルの培地中で、37℃、16時
間インキュベートした。
【0061】インキュベーション後、細胞を安定化し、
洗滌し、溶解し、そしてプラスミドをアルカリ法(Ma
niatis T,等(1982) Molecula
r Cloning:A Laboratory Ma
nual,Cold Spring Horbor L
aboratory,Cold Spring Har
bor,New York,USA)により単離した。
この方法により得られたDNAをCsClグラジエント
中で遠心分離により精製した。
【0062】3. グルタリル−7ACA−アシラーゼ
生産に関する遺伝情報を含むDNAドナーの調整Acinetobacter sp.ATCC5389
1の株を酸性グルタミン酸ナトリウム、5;KHPO
、1.5;コラーゲン加水分解物、25;コーンステ
ープリカー、5;及びグルコース、2を含む(g/リッ
トル)培地中で生育させた。インキュベーションを25
℃で48時間持続させた。それから、細胞を安定化さ
せ、洗滌し、SDS1%、EDTA20mM及びプロテ
ィナーゼk0.1mg/mlで溶解した。この溶解混合
物を55℃で3時間加熱した。
【0063】次に、混合物をフェノールとクロロホルム
−イソアミリックアルコールで数回抽出し、DNAを含
む水性相をエタノールで沈殿させた。沈殿したDNAを
エタノール100%及びエタノール70%で洗滌し、1
0mM Tris−HClバッファー、pH7.5(E
DTA 1mMを含む)に溶解させた。
【0064】4. DNAベクターへのDNAドナーフ
ラグメントの挿入Acinetobacter sp.ATCC5389
1株から得られた1μgのDNAを含むいくつかのサン
プルを制限エンドヌクレアーゼBamHIで37℃で消
化し、異なる時間で、サンプルを65℃で10分間加熱
することにより反応を停止させた。このようにして、い
くつかの部分的DNA消化物を得、これをエチジウムブ
ロミドで染色し、その後アガロースゲル中で電気泳動に
付した。
【0065】pACYC184プラスミドからの2μg
DNAを含むいくつかのサンプルを制限エンドヌクレア
ーゼBamHIで、37℃;1時間消化し、そして65
℃で10分間加熱して反応を停止させた。
【0066】Acinetobacter sp.のD
NA部分BamHI消化物からの各サンプルを、AT
P、Mg2+イオン及び2−メルカプトエタノールの存
在下、16時間、14℃でT4 DNAリガーゼによ
り、プラスミドpACY184 BamHI消化のサン
プルとライゲートさせた。
【0067】この方法により、プラスミドpACYC1
84に挿入された、Acinetobacter
p.ATCC53891のDNAフラグメントを含む、
いくつかのリコンビナントベクターコレクションを得
た。
【0068】5. リコンビナントベクターによる宿主
細胞の遺伝子形質転換及びグルタリル−7ACA−アシ
ラーゼ遺伝子の単離 形質転換用に選択した宿主細胞は、Escherich
ia coli HB101株であった。これらの細胞
をコンピテントとするため、ManiatisT.等
(1982)、Molecular Cloningに
述べられたRbCl法を用いた(A Laborato
ry Manual,Cold Spring Hor
bor Laboratory,Cold Sprin
g Harbor,New York,U.S.
A.)。異なるアリコートのコンピテントEscher
ichia coli HB101細胞を上記第4段階
で得られたリコンビナントベクターコレクションの異な
るアリコートと混合した。
【0069】コンピテント細胞とリコンビナントベクタ
ーの混合物を4℃、15分間培養し、次にこれを37
℃;3分間加熱した。それから、LB培地の1mlのア
リコートを上記アリコートに添加し、37℃1時間イン
キュベートした。細胞を安定化させ、8.5g/リット
ルNaClの溶液で洗滌した。その後これらの細胞をM
9食塩水培地(Maniatis,T.等(1982)
MoleCular Cloning,A Labor
atory Manual,Cold Spring
Harbor Laboratory,Co1d Sp
ring Harbor,New York,U.S.
A)2g/リットル グルコース、1mg/リットルチ
アミン−HCl、100mg/リットル・L−プロリ
ン、50mg/リットルクロラムフェニコール、5mg
/リットル グルタリル−L−ロイシン、及び1.5g
/リットル寒天を含むペトリプレートに植えた。
【0070】プレートを37℃でインキュベートし、4
−7日以内にコロニーを収集し、単離した。グルタリル
−7ACA−アシラーゼを生産できるコロニーの周り
に、サテライトコロニーの生育ハローが観察された。
【0071】グルタリル−7ACA−アシラーゼ生産コ
ロニは、遺伝子leu Bをリバート(revert)
するバクテリア又は、Escherichia col
HB100株のleu B遺伝子に等価な挿入され
た遺伝子を有するバクテリアとは区別される。何故な
ら、その周りに生育ハローを形成するのに加えて、それ
らは、以前述べたような人工培地で、L−ロイシン又は
グルタリル−L−ロイシンを含む人工培地を含むペトリ
プレートでのみ生育することができるからである。ここ
で、ペトリプレートの上記培養にL−ロイシンを添加
し、そして、スクシニル−L−プロリンでL−プロリン
を置換したとき、グルタリル−7ACA−アシラーゼを
生産する能力を有する細胞は、生育することができた
が、それ以外の細胞は該能力を有さなかったということ
を強調しておかなければならない。
【0072】グルタリル−7ACA−アシラーゼも又ス
クシニル−L−プロリンを加水分解し、Escheri
chia coli HB101バクテリアの生育に必
須なL−プロリンを解放することができるという事実に
よっている。
【0073】このように、BamHI部位で、Acin
etobacter sp.ATCC53891の約
8.5kbのDNAインサートであって、バクテリアに
グルタリル−7ACA−アシラーゼを生産する能力を授
けるDNAインサートを含むpACYC184由来のリ
コンビナントプラスミドを有するEscherichi
acoli HB101(pJC11)株が得られた。
このプラスミドは、又バクテリアにクロラムフェニコー
ル耐性を授けている。
【0074】Escherichia coli HB
101(pJC11)株をLB培地で37℃、20時間
生育させた。次に、グルタリル−7ACA−アシラーゼ
をソニケーションにより細胞内から解放させた。酵素活
性を従来のカロリメトリック法(Balashingh
am K.等(1972)Biochem,Bioph
ys.Acta 276,250)により決定した。こ
こで、7−アミノセファロスポラン酸をスタンダードに
用いて較正曲線を計算した。決定されたグルタリル−7
ACA−アシラーゼ活性は、0.02U/mg蛋白であ
った。これらの値は、又HLPCクロマトグラフィーを
用いて計算し、同様の結果を得た。
【0075】6. 発現ベクター中のグルタリル−7A
CA−アシラーゼ遺伝子のサブクローニング pJC11プラスミドのいくつかのサンプルを制限エン
ドヌクレアーゼEcoRにより37℃1時間消化し、
その後制限エンドヌクレアーゼHincIIにより37
℃で消化を行ない、反応を種々のインターバルで、サン
プルを65℃で10分間加熱することによって停止させ
た。これにより、プラスミドの完全な消化が酵素Eco
RVについて、部分的な消化が酵素HincIIについ
て得られた。
【0076】更に、1μgのプラスミドpUC18を含
むいくつかのサンプルを、制限エンドヌクレアーゼHi
ncIIで1時間37℃で消化し、反応の停止のため
に、65℃10分間加熱した。
【0077】プラスミドpJCII消化物の各サンプル
をプラスミドpUC18消化物のサンプルと合わせ、T
4 DNAリガーゼでライゲートした。そして、いくつ
かのライゲーション混合物を、パラグラフ(5)で述べ
たのと同様のプロセスによりコンピテントなEsche
richia coli HB101細胞を形質転換す
るのに使用した。グルタリル−7ACA−アシラーゼ生
産株を、パラグラフ(5)で述べたのと同様にただし、
クロラムフェニコールを100ng/リットルアンピシ
リンと置換した人工選択培地を含むペトリプレートでの
生育により単離した。
【0078】そこで、プラスミドpUC18のHinc
II部位にAcinetobacter sp.ATC
C53891のグルタリル−7ACA−アシラーゼ遺伝
子を含む約3KbのDNAインサートを含むEsche
richia coli HB101(pJC40)株
が得られた。
【0079】1マイクログラムのプラスミドpJC40
を含むいくつかのサンプルを制限ヌクレアーゼBam
Iにより37℃で消化し、65℃で10分間加熱して、
反応を停止させた。商業的なプラスミドpDR540
(Pharmacia LKBFine Chemic
als)は、BamHI部位に近接してtacプロモー
ターを含み、これにより、そこに挿入された遺伝子は、
プロモーターにより発現することができる。
【0080】プラスミドpJC40消化物の各サンプル
をプラスミドpDR540消化物のサンプルと合わせ、
そしてT4 DNAリガーゼでライゲートした。そし
て、ライゲーション混合物をパラグラフ(5)で述べた
のと同じ方法でコンピテントなEscherichia
coli HB101細胞を形質転換するのに使用し
た。
【0081】グルタリル−7ACA−アシラーゼを、そ
れらをpJC40の単離に対して述べた培地と類似の選
択人工培地を含むペトリプレート内で生育させて単離し
た。プロモーターtacにより、グルタリル−7ACA
−アシラーゼ遺伝子を発現するバクテリアは、プラスミ
ドpJC40を含むバクテリアから区別される。何故な
ら、前者は、グルタリル−7ACA−アシラーゼをより
良く発現することによって、より高速度で生育し、従っ
て、選択プレート中でより大きなコロニーを生みだす。
【0082】かくして、Escherichia co
li HB101(pJC40 11)株を単離した。
これは、プラスミドpDR540のBamHI部位に、
Acinetobacter sp.ATCC5389
1のグルタリル−7ACA−アシラーゼ遺伝子を含む約
2.8KbのDNAインサートを含んでいる。
【0083】プラスミドpJC540 11はアンピシ
リン耐性を授けており、7−アミノセファロスポラン酸
を分解するβ−ラクタマーゼを発現するので、プロモー
ターtacとグルタリル−7ACA−アシラーゼ遺伝子
の融合をβ−ラクタム系抗生物質に耐性を与えない異な
るプラスミドにシフトすることが必要であった。そのた
めに、1μgのプラスミドpJC40 11を制限エン
ドヌクレアーゼXbal及びHindIIIにより、3
7℃1時間消化した。そして同じことを1マイクログラ
ムのプラスミドpACYC184を用いて行なった。両
方の反応とも、65℃10分間で不活性化させた。
【0084】両方の消化物を一緒にし、T4 DNAリ
ガーゼでライゲートし、このライゲーション混合物を使
って、パラグラフ(5)で述べたとおり、Escher
ichia coli HB101のコンピテントな細
胞を形質転換した。グルタリル−7ACA−アシラーゼ
生産菌をpJC11の単離のために述べた培地と類似の
選択人工培地を含むペトリプレートで生育させて単離し
た。
【0085】このようにして、プロモーターtacと融
合したAcinetobactersp.ATCC53
891のグルタリル−7ACA−アシラーゼ遺伝子を含
む約2.9KbのDNAインサートを、プラスミドpA
CYC184のHindIIIとXbaI部位の間に含
む、Escherichia coli HB101
(pJC200)株を単離した。
【0086】Escherichia coli HB
101(pJC200)をLB培地で20時間、37℃
で生育させた。次に、細胞を安定化させ、そしてグルタ
リル−7ACA−アシラーゼを超音波処理により細胞内
部から解放した。酵素活性をパラグラフ(5)で述べた
方法により評価した。決定されたグルタリル−7ACA
−アシラーゼ活性は、0.2U/mg蛋白であった。
【00877. プラスミドpJC200の異なるEs
cherichia coli株への導入 プラスミドpJC200の生産改良を行なったにも拘ら
ず、このようなプラスミドを含むEscherichi
a coli HB101株はグルタリル−7ACA−
アシラーゼを生産するのに適当であるとは考えられなか
った。何故なら、これらの細胞の酵素抽出物中に、グル
タリル−7ACA−アシラーゼ反応からの最終生成物で
ある、7−アミノセファロスポラン酸を部分的に分解す
る酵素活性が検出されたからである。これが、我々自身
のコレクション(collection)からいくつか
Escherichia coli株を、パラグラフ
(5)で述べた方法と類似の方法によりそれらをコンピ
テントにすることによって、形質転換した理由である。 【0088】これらの作業の結果、Escherich
ia coli P−3株(pJC200)を単離し
た。このEscherichia coli P−3
(pJC200)株を21℃でTB培地で48時間生育
させた。それから、細胞を安定化し、超音波処理により
グルタリル−7ACA−アシラーゼを細胞内部から解放
した。
【0089】酵素活性をパラグラフ(5)で述べたカロ
リメトリック法によって評価した。決定されたグルタリ
ル−7ACA−アシラーゼ活性は、2U/mg蛋白であ
った。これらの値は、又HPLCクロマトグラフィー法
によって計算され、同一の結果が得られた。
【0090】Escherichia coli P−
3(pJC200)株によるグルタリル−7ACA−ア
シラーゼ収率の増加は、Acinetobacter
sp.ATCC53891のオリジナル株よりも、そし
て以前に得られたいかなる他のリコンビナント株よりも
極めて高い。更に、これらの新しいグルタリル−7AC
A−アシラーゼ生産リコンピナント株の抽出液は、7−
アミノセファロスポラン酸を分解する酵素活性を検知し
うるほど含まない。そして、それ故、それらは産業上の
使用上、サポートに固定化されているため、グルタリル
−7ACA−アシラーゼ源として非常に有用である。P
−3(pJC200)は、ナショナルコレクション オ
ブ インダストリアル アンド マリーン バクテリア
リミテッド(National Collectio
n of Industrialand Marine
Bacteria Limited,NCIMB)
に、寄託番号NCIMB40433として寄託されてい
る。
【0091】例2 株のエステラーゼ活性を証明するため、等量の細胞ペー
ストから得られた細胞抽出物を得た。この抽出物をリン
酸バッファー0.1M(pH:7)中のセファロスポリ
ンCの1:1溶液と混合し、反応混合物は、5000U
/ml cef.Cを含む。
【0092】最初のCef.Cに対するデスアセチルC
ef.Cの出現の率は、室温で8時間インキュベーショ
ン後:
【0093】 %Desacetyl Cef.C. コントロール(Cef.C) 1.8 E.coli A(pJC200) 49.7 E.coli P−3(pJC200) 87
【0094】例3 本例は、グルタリル−7ACA−酵素を生産する遺伝子
を運び、そしてクロラムフェニコール耐性マーカーを有
するプラスミドpJC200により形質転換された、
E.coli P−3株の獲得に関する。
【0095】A. E・coliのコンピテント細胞
(目的のプラスミドで形質転換されるべきもの)を得る
ため、次の工程を実施した。−50mlのSOB培地
(Hanahan,D(1983)J.Mol.Bio
l.166,557)を入れた250mlフラスコに
E.coli P−3細胞を植え、37℃、250r.
p.m.で15−18時間インキュベートし、そして5
0mlSOB培地を入れた500mlフラスコを100
μlの先の培地でインキュベートし、OD600=0.
4になるまで37℃、250r.p.m.で生育させ
た。細胞を4℃でトップデスク遠心分離機で2500
r.p.m.で収集し、そしてRF1(Hanaha
n,D.(1983)J.Biol.166,557)
の最初の容量の1/3に再懸濁させた。
【0096】このサスペンジョンを氷上で15分間イン
キュベートし、再び前記した条件で遠心分離し、RF2
(Hanahan,D.(1983)J.Mol.Bi
ol.(66,557)の最初の容量の1/12に再懸
濁させた。
【0097】このようにして得られたコンピテント細胞
を氷上で15分間インキュベートし、そして400μl
のアリコートに分配した。これは、ドライアイス−エタ
ノール浴中で瞬間的に凍結させた。
【0098】B. これらのコンピテント細胞のプラス
ミドpJC200による形質転換を以下の工程で実施し
た。
【0099】Aで得られた細胞をゆっくりと解凍し、直
ちに100μlの該細胞を10−15μgプラスミドと
混合する。混合物を氷上で30分間インキュベートす
る。次に、混合物を42℃、45秒間の熱ショックにか
け、そして直ちに氷上で2−5分間インキュベートす
る。1ml SOBを添加し、インキュベーションを3
7℃で1時間、緩かに振らしながら(約100r.p.
m.)インキュベーションを行なう。形質転換された細
胞をクロラムフェニコール(30μg/ml)を有する
LB培地プレート中に植えて、37℃で15−18時間
インキュベートする。
【0100】C. 本方法により得られたE.coli
P−3 pJC200細胞の生化学及び生育特性
【0101】 生育、30−37℃ + 条件的嫌気性 + TSl(トリプルシュガーアイアン) A/A ONPG(β−ガラクトシダーゼ) + ADH(アルギニンジヒドロラーゼ) − LDC(リジンデカルボキシラーゼ) + ODC(オルニチン デカルボキシラーゼ) + クエン酸塩使用 − マロン酸塩使用 − SH生産 − ウリアーゼ −
【0102】 インドール生産 + アセトイン生産 − アセトアミド加水分解 − エスクリン加水分解 − インドキシル−ベータ−D−グリコシド − ゼラチン加水分解 − 糖醗酵:
【0103】 グルコース +(遅い) ラフィノース + ソルビトール + スクロース + イノシトール − アドニトール − ラムノース + L−アラビノース +
【0104】 酸生成での糖の酸化 グルコース + マンニトール + イノシトール − ソルビトール + ラムノース + マルトース + キシロース + スクロース + メロビオース + アミグダリン − アラビノース +
【0105】 DP−300の存在下での生育 − (30μg/100ml) DP−300の存在下での生育 − (30μg/100ml)
【0106】 p−クマリン酸の存在下での生育 + (2mg/ml) レビネ(levine)寒天中の生育 + コンキー(Mac Conkey)寒天中の生育 +
【0107】例4 本例は、グルタリル−7ACA−アシラーゼ酵素の生産
のための実施例1で述べたように、得られた形質転換
E.coli P−3(pJC200)株の生育に関す
る。
【0108】前記株の凍結バイアルから植えたLA培地 (組成g/リットル:バクトトリプトン、10;バクト
−酵母エキス、5;NaCl,10;クロラムフェニコ
ール、0.03;寒天、15)の斜面培養基を5mlの
0.9%滅菌食塩水溶液中に懸濁させる。
【0109】TB液体培地(組成g/リットル:バクト
トリプトン、12;酵母エキス、24;グリセロール、
4;KHPO、2.31;KHPO、12.5
4;クロラムフェニコール、0.03)の接種材料を5
00/100mlフラスコ中の0.5mlの懸濁液で植
え、そしてそれから28℃、250r.p.m.24時
間インキュベートした。
【0110】同じ培地を入れた500/100フラスコ
に、前述のもの(1%シード)を植え、21℃、250
r.p.m.48−72時間インキュベートした。
【0111】細胞を4000r.p.m.20分間の遠
心分離によりブロスから分離し、それから、最初のブロ
スの容量になるまで、リン酸バッファー0.1M、pH
8.0中に再懸濁させる。
【0112】この細胞懸濁液をカロリメトリックに又は
HPLCにより滴定した。
【0113】このプロセスによって、オリジナルなAc
inetobacter sp.ATCC53891株
と比較して、400倍の酵素活性の増加が得られた。
【0114】例5 この例は新しい醗酵培地を用いてグルタリル−7ACA
−アシラーゼを得ることを目的とした形質転換E.co
li P−3(pJC200)株の生育に関する。
【0115】接種材料を例4で述べたとおり調製した。
当該接種材料を、酵母自己溶解物24;カゼイン加水分
解物、12;グリセロール、4;POK、2.3
14;POHK、12.54;の組成(g/リット
ル)の培地を含む500mlフラスコに1%再接種し
た。殺菌にひきつづき、クロラムフェニコールの溶液を
最終濃度30μg/mlで添加し、最後にインキュベー
ションを21℃、250r.p.m.48−72時間行
なった。
【0116】この細胞を4,000r.p.m. 20
分間の遠心分離によりブロスから分離し、リン酸バッフ
ァー0.1M、pH8.0に最初のブロス容量まで再懸
濁させた。
【0117】上記細胞懸濁液をカロリメトリック法又は
HPLCによって滴定した。本プロセスによって、Ac
inetobacter sp.ATCC53891株
と比較して500倍の酵素活性の増加が得られた。
【0118】例6 本例では、生育条件及びE.coli A (pJC2
00)株により得られた生産について開示する。
【0119】培養ブロスの調製及び細胞の分離の例4の
スペックをE.coli A(pJC200)株の凍結
バイアルに適用した。
【0120】このケースで得られたグルタリル−7AC
A−アシラーゼの生産は、Acinetobacter
sp・ATCC53891株から得られた生産よりも
600倍高かった。
【0121】例7 全細胞でのブロスの活性 0.4%グリセロールを24及び48時間、O.D.
600=22、で添加する修正を加えて、例5と同様に
調製した1.5リットルの培地を5000gで遠心分離
し、これにより85gの細胞ペースト(湿度80%)を
得た。
【0122】このようにして得られた1gの細胞ペース
トを、2%グルタリル−7ACAを含む50mlのリン
酸バッファー0.1M、pH8.0中に懸濁させた。そ
して37℃10分間インキュベートした。この時間経過
後、20%酢酸を、反応混合物1mlに対して3mlの
割合で添加することによって反応を停止させた。得られ
た懸濁液を遠心分離し、形成された7−ACAを透明な
上澄液中で定量した。
【0123】7−ACAのスタンダードに対してHPL
Cにより実施したコントロールは、出発ブロス中の活性
を示し、これはAcinetobacter sp.A
TCC53891株と比較して1000倍の増加を示し
た。
【0124】例8 溶解細胞でのブロスの活性 例4で述べたとおりにして得られた10gの細胞を50
mlリン酸バッファー0.1M、pH8.0中に懸濁さ
せ、そして超音波破壊(5パルス、各15秒)にかけ
た。
【0125】40mlの細胞ホモジェネートを得た。こ
れは、細胞破壊の前に、91%の活性を残していた(H
PLCにより測定)。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 15/70 C12P 35/06 8931−4B //(C12N 1/21 C12R 1:19) (C12N 15/57 C12R 1:01) (72)発明者 バレド フェンテス ジョゼ ルイス スペイン国レオン,2 ビー,ブロックェ 15,モイセス デ レオン (72)発明者 サルト マルドナド フランシスコ スペイン国レオン,3 ビー,カルレ フ ェロ,15

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イ) 7β−(4−カルボキシブタンア
    ミド)セファロスポリンアシラーゼをコードする配列を
    含む微生物の株の全DNAを消化し、そのDNAフラグ
    メントをDNAベクターにプレースしてプラスミディッ
    クライブラリーを形成し; ロ) プラスミディックライブラリーに含まれるDNA
    配列の各々により、グルタル酸若しくは関連する酸とア
    ミド結合を形成できる化合物に栄養要求性を持つE.c
    oli宿主を形質転換し、 ハ) 非形質転換E.coli株が栄養要求性である化
    合物の、グルタル酸アミド若しくは関連する酸アミドを
    含む培地上の生育により、7β−(4−カルボキシブタ
    ンアミド)セファロスポリンアシラーゼをコードする配
    列を含む形質転換E.coli宿主を選択し、 ニ) 7β−(4−カルボキシブタンアミド)セファロ
    スポリンアシラーゼをコードする配列を含むベクター
    を、選択された宿主から単離し、ベクターDNAを消化
    し、得られたDNA配列の各々をE.coliベクター
    中にライゲートし、E.coliプロモーター配列の支
    配下にあるようにし、 ホ) グルタル酸若しくは関連する酸とアミド結合でき
    る化合物に栄養要求性のあるE.co1i宿主を、工程
    (ニ)で形成されたベクターのそれぞれで形質転換し、
    次いでE.coliプロモーターの支配下にある7β−
    (4−カルボキシブタンアミド)セファロスポリンアシ
    ラーゼをコードする配列を含む形質転換宿主を上記工程
    (ハ)の培地上の生育により選択し、そして ヘ) 選択されたE.coli宿主からベクターを単離
    し、それらを使用して 、実質的にβ−ラクタマーゼ活
    性を欠くように選択されたE.coli宿主を形質転換
    する、 工程を含む、高収率の7β−(4−カルボキシブタンア
    ミド)セファロスポリンアシラーゼを生産するE.co
    li株の生産方法。
  2. 【請求項2】 最終的なE.co1i宿主が、低下した
    アセチルエステラーゼ活性を持つように、さらに選択さ
    れたものである請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 工程(ロ)のE.co1i株がロイシン
    に対して栄養要求性である請求項1又は2の方法。
  4. 【請求項4】 グルタル酸に関連する酸が、コハク酸で
    ある請求項1又は2の方法。
  5. 【請求項5】 7β−(4−カルボキシブタンアミド)
    セファロスポリンアシラーゼをコードする配列を含む微
    生物が、Acinetobacterの株である請求項
    1から4のいずれか1項の方法。
  6. 【請求項6】 Acinetobacter sp.プ
    ラスミディックライブラリーを構築するのに使用する
    cinetobacter sp.ドナーが、ATCC
    53891として寄託されているものである請求項5の
    方法。
  7. 【請求項7】 β−ラクタマーゼ活性を実質的に欠くよ
    うに選択されたE.coli株がNCIMB40432
    として寄託されたE.coli P−3である請求項1
    から6のいずれか1項の方法。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれかの方法により
    生産された高生産性E.coli株を、7β−(4−カ
    ルボキシブタンアミド)セファロスポリンアシラーゼを
    発現できる条件下で生育させ、全ブロスから発現した7
    β−(4−カルボキシブタンアミド)セファロスポリン
    アシラーゼを回収することを含む高収率の7β−(4−
    カルボキシブタンアミド)セファロスポリンアシラーゼ
    の生産方法。
  9. 【請求項9】 得られた7β−(4−カルボキシブタン
    アミド)セファロスポリンアシラーゼの活性が、少くと
    も2U/mgである請求項8の方法。
  10. 【請求項10】 水性媒体中で7β−(4−カルボキシ
    ブタンアミド)セファロスポラン酸、3−デスアセトキ
    シ−7β−(4−カルボキシブタンアミド)セファロス
    ポラン酸又はそれらの塩から選ばれる基質を、請求項8
    又は9の方法により得られた7β−(4−カルボキシブ
    タンアミド)セファロスポリンアシラーゼと反応させる
    ことを含む、7−アミノセファロスポラン酸及びその誘
    導体の製造方法。
  11. 【請求項11】 最終的な形質転換E.coli宿主の
    全細胞により又は物理化学的に細胞又は酵素を固定化す
    るよう処置されたE.coli宿主から得られた物質に
    より反応を行う請求項10の方法。
  12. 【請求項12】 7β−(4−カルボキシブタンアミ
    ド)セファロスポリンアシラーゼをコードするAcin
    etobacterからのDNAの配列を含むベクター
    により形質転換されたE.coliの株。
  13. 【請求項13】 Acinetobacter由来の7
    β−(4−カルボキシブタンアミド)セファロスポリン
    アシラーゼをコードする配列が、E.coliプロモー
    ター配列の支配下にある請求項12のE.coli
    株。
  14. 【請求項14】 実質的にβ−ラクタマーゼ活性を欠く
    ように選択されたE.coli宿主を、請求項13の
    E.coliの株から単離したE.coliプロモータ
    ー配列の支配下で7β−(4−カルボキシブタシアミ
    ド)セファロスポリンアシラーゼをコードするAcin
    etobacterからのDNA配列を含むベクターに
    より形質転換し得られたE.coliの株。
  15. 【請求項15】 高収率の7β−(4−カルボキシブタ
    ンアミド)セファロスポリンアシラーゼを生産できるN
    CIMB40433として寄託されたE.coli
    株、そのミュータント、バリアント及ひプロジェニ。
  16. 【請求項16】 請求項15のE.coli株中に保持
    されているE.coli tacプロモーター配列の支
    配下で7β−(4−カルボキシブタンアミド)セファロ
    スポリンアシラーゼをコードするDNA配列を含むpJ
    C200プラスミド。
JP28234391A 1990-08-03 1991-08-02 7−アミノセファロスポラン酸の酵素的製造方法 Expired - Fee Related JP3404406B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
ES9002109 1990-08-03
ES9002109A ES2020792A6 (es) 1990-08-03 1990-08-03 Un procedimiento enzimatico para la presentacion de acido 7-amino-cefa-losporanico y un procedimiento para expresar la enzima 7b (4-carboxibutanamido) cefalosporinacilasa.

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0690746A true JPH0690746A (ja) 1994-04-05
JP3404406B2 JP3404406B2 (ja) 2003-05-06

Family

ID=8268451

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28234391A Expired - Fee Related JP3404406B2 (ja) 1990-08-03 1991-08-02 7−アミノセファロスポラン酸の酵素的製造方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US5354667A (ja)
EP (1) EP0469919B1 (ja)
JP (1) JP3404406B2 (ja)
AT (1) ATE151461T1 (ja)
DE (1) DE69125541T2 (ja)
DK (1) DK0469919T3 (ja)
ES (1) ES2020792A6 (ja)
GR (1) GR3023866T3 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11510398A (ja) * 1996-04-19 1999-09-14 アンティビオティコス,ソシエダ アノニマ 酵素7β−(4−カルボキシブタンアミド)セファロスポリンアシラーゼの修飾方法及び単一クロマトグラフィー段階においてその酵素を精製する方法

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR0171897B1 (ko) * 1989-12-27 1999-02-01 후지사와 도모끼찌로 7-아미노세펨 화합물 또는 그 염류의 제조 방법
IT1269180B (it) * 1994-01-14 1997-03-21 Mini Ricerca Scient Tecnolog Processo per la produzione dell'enzima acido 7beta- (4-carbossibutanamido)-cefalosporanico acilasi
DE4437420A1 (de) * 1994-10-19 1996-04-25 Hoechst Ag Verbessertes, induktionsfreies Verfahren zur gentechnischen Herstellung von Glutarylamidase
FR2780416B1 (fr) * 1998-06-10 2002-12-20 Rhone Poulenc Nutrition Animal Procede industriel de production de proteines heterologues chez e. coli et souches utiles pour le procede
IT1312567B1 (it) * 1999-05-21 2002-04-22 Antibioticos Spa Processo per la sintesi di derivati beta-lattamici.
ES2252302T3 (es) 2000-09-22 2006-05-16 Bristol-Myers Squibb Company Amidasa de glutaril cefalosporina a partir de pseudomonas diminuta bs-203.
KR100530299B1 (ko) 2003-08-11 2005-11-22 산도즈 게엠베하 변이 세팔로스포린 c 아실라제 및 이를 이용한 7-aca 제조방법
CN1912127B (zh) * 2005-08-08 2011-05-25 百瑞全球有限公司 一种大肠杆菌表达载体及其应用

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6121097A (ja) * 1984-07-10 1986-01-29 Asahi Chem Ind Co Ltd 7−アミノセフアロスポラン酸及びその誘導体の製造法
EP0322032A3 (en) * 1987-12-21 1991-01-30 Merck & Co. Inc. One-step enzymatic conversion of cephalosporin c and derivatives to 7-aminocephalosporanic acid and derivatives
JPH04504362A (ja) * 1989-04-04 1992-08-06 バイオピユア・コーポレーシヨン 酵素による7―アミノセフアロスポラン酸の製造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11510398A (ja) * 1996-04-19 1999-09-14 アンティビオティコス,ソシエダ アノニマ 酵素7β−(4−カルボキシブタンアミド)セファロスポリンアシラーゼの修飾方法及び単一クロマトグラフィー段階においてその酵素を精製する方法

Also Published As

Publication number Publication date
ES2020792A6 (es) 1991-09-16
DE69125541T2 (de) 1997-11-13
EP0469919A2 (en) 1992-02-05
EP0469919B1 (en) 1997-04-09
US5354667A (en) 1994-10-11
DK0469919T3 (da) 1997-07-21
GR3023866T3 (en) 1997-09-30
EP0469919A3 (en) 1992-03-04
DE69125541D1 (de) 1997-05-15
JP3404406B2 (ja) 2003-05-06
ATE151461T1 (de) 1997-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP4361260A1 (en) Imine reductase mutant, co-expressed enzyme of imine reductase and glucose dehydrogenase, and application thereof
HU219370B (en) Novel bioprocesses for preparing 7-aca and 7-adac
KR20010025039A (ko) 세팔로스포린의 개선된 생체내 생산
EP0961825B1 (en) Mutant penicillin g acylases
EP0711348B1 (en) Process for the efficient production of 7-adca via 3-(carboxyethylthio)propionyl-7-adca
JP3404406B2 (ja) 7−アミノセファロスポラン酸の酵素的製造方法
García et al. An improved method to clone penicillin acylase genes: cloning and expression in Escherichia coli of penicillin G acylase from Kluyvera citrophila
JP2954601B2 (ja) 二次代謝産物生産増加のための生合成遺伝子又は制御遺伝子の単離法及び使用法
EP0677584B1 (en) Stable mutants of D-N-alpha-carbamylase
Forney et al. Alteration of the catalytic efficiency of penicillin amidase from Escherichia coli
US4656136A (en) Method for producing L-aspartic acid
US4692409A (en) Method for producing L-aspartic acid
EP0537553B1 (en) Farnesyl pyrophosphate synthetase and DNA sequence encoding the same
US6686181B1 (en) Method for the production of L-amino acids from their racemic N-aceytyl-D, L-derivatives by enzymatic racemate cleavage by means of isolated recombinant enzymes
EP1553175A1 (en) Cephalosporin C acylase mutants
CA1187430A (en) Mutant strain of escherichia coli and its use for the preparation of glutathione
JP4437170B2 (ja) 微生物、該微生物より得られるラクタマーゼ酵素、およびその使用
KR100869687B1 (ko) 발효법에 의한 l-아미노산의 제조방법
JP2000509980A (ja) アミンアシラーゼ活性を有するバイオ触媒
US6916641B2 (en) (R)-2-hydroxy-3-phenylpropionate (d-phenyllactate) dehydrogenase and gene encoding the same
US20060292665A1 (en) Glutaryl amidases and their uses
EP1172439A1 (en) Thermostable enzyme having aminotransferase activity and gene encoding the same
EP0394479A1 (en) Gene coding for tyrosine phenol-lyase and its utilization
US6146871A (en) Process for modifying the enzyme 7β-(4-carboxybutanamide) cephalosporinacylase and purifying said enzyme in a single chromatographic step
EP1538205A1 (en) Glutaryl amidases and their uses

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees