JPH0692546B2 - 着色メタリック顔料およびその製造方法 - Google Patents

着色メタリック顔料およびその製造方法

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JPH0692546B2 JP63148505A JP14850588A JPH0692546B2 JP H0692546 B2 JPH0692546 B2 JP H0692546B2 JP 63148505 A JP63148505 A JP 63148505A JP 14850588 A JP14850588 A JP 14850588A JP H0692546 B2 JPH0692546 B2 JP H0692546B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、プラスチック練り込み用などに用いられる金
属的光輝性色感の優れた一次着色メタリック顔料、或い
は塗料用などに用いられる耐水性、耐薬品性で金属的光
輝性色感の優れた二次着色メタリック顔料およびこれら
の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
メタリック感覚の美粧効果を得るため、アルミニウム微
粉末等のメタリック顔料が広く使用されているが、近
年、種々な色調を有する着色メタリック顔料が開発され
てきている。
上記着色メタリック顔料は、一般にメタリック顔料の表
面に着色顔料を含有した樹脂皮膜を形成したもので、例
えば、溶剤に可溶な樹脂を揮発性溶剤に溶解した溶液中
に、メタリック顔料および着色顔料を混合分散させ、こ
の混合物を噴霧乾燥させてメタリック顔料の表面に着色
顔料を含有した樹脂皮膜を形成させるか、或いは、二重
結合を有するモノマーは可溶でこのモノマーを重合した
ポリマーは不溶となる有機溶剤中に、上記モノマー、メ
タリック顔料および着色顔料を添加混合した後、これに
重合開始剤を加えて上記モノマーを重合させ、メタリッ
ク顔料の表面に着色顔料を含有する樹脂層を形成させて
つくられる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、前者または後者の方法で得られた着色メタリッ
ク顔料は、いずれも着色顔料を含有する樹脂層で被覆さ
れたメタリック顔料(以下Aという)と、着色顔料のみ
が樹脂層で被覆された樹脂被覆着色顔料との混合物で色
感が劣るが、これらを分離することは困難である。また
分離出来たとしても、前者の方法で得られるAは、顕微
鏡的に一個一個のメタリック顔料が独立して着色された
ものではなく、数個または数10個のメタリック顔料が凝
集して着色された粗い粒度のものしか得られない。ま
た、後者の方法によって得られたAは、着色度がうす
く、濃い色のものは得られない。
また、これらの方法によってつくられたAは、被覆樹脂
層に着色顔料を含有しているため、着色顔料を含有しな
い単一の樹脂層によって被覆されたメタリック顔料に比
較して、耐水性、耐薬品性が劣り、特に金属的光輝性色
感のものが得られず、実用化されていないのが現状であ
る。
本発明者らは、上記問題点を解決すべく鋭意研究した結
果、メタリック顔料に、二重結合を有する1種以上のカ
ルボン酸を熱重合した1個以上の二重結合と2個以上の
カルボキシル基を有するカルボン酸(以下熱重合カルボ
ン酸という)を介して着色顔料を化学吸着させると強固
に吸着され、メタリック顔料の表面に着色顔料の独立し
た層が形成されることを発見した。
本発明は上記の発見に基づいてなされたもので、塗料に
したり、プラスチックに混練することによって金属的色
感を発揮する一次着色メタリック顔料、さらにこの一次
着色メタリック顔料を樹脂コーティングすることによ
り、上記金属的色感を損うことなく、耐水性、耐薬品性
を有する二次着色メタリック顔料およびこれらの製造方
法を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明の一次着色メタリック
顔料においては、メタリック顔料の表面に熱重合カルボ
ン酸を介して着色顔料を化学吸着させてある。
また、二次着色メタリック顔料は、上記一次着色メタリ
ック顔料を、さらにラジカル重合性不飽和カルボン酸お
よびラジカル重合性二重結合を3個以上有するモノマー
よりなるポリマーによって被覆してある。
これらの製造方法において、一次着色メタリック顔料
は、熱重合カルボン酸およびメタリック顔料を有機溶剤
中で攪拌し、これを過したケーキおよび着色顔料を有
機溶剤の存在下で、混練混合或いは攪拌混合した後、余
分な有機溶剤を除去してつくられる。
また、二次着色メタリック顔料は、上述の方法で得られ
る余分な有機溶剤除去前の一次着色メタリック顔料を含
むスラリーを分散攪拌しながら、ラジカル重合性不飽和
カルボン酸を添加した後、ラジカル重合性二重結合を3
個以上有するモノマーおよび重合開始剤を加えて重合さ
せ、これより余分な有機溶剤を除去してつくられる。
〔作用〕
本発明に係るメタリック顔料は、メタリック顔料の各粒
の表面に熱重合カルボン酸が化学吸着され、この化学吸
着されたカルボン酸に着色顔料が吸着されて、着色顔料
はうすめられることなく、層を形成しているので色が濃
く、金属的光輝性を有する一次着色メタリック顔料とな
る。さらにこの一次着色メタリック顔料をラジカル重合
性不飽和カルボン酸、およびラジカル重合性二重結合を
3個以上有するモノマーよりなる三次元化したポリマー
によって被覆するので、金属的光輝性色感が損なわれる
ことなく、耐水性、耐薬品性を有する二次着色メタリッ
ク顔料となる。
(一次着色メタリック顔料) 本発明の一次着色メタリック顔料の製造に用いられるメ
タリック顔料としては、Al、Zn、Fe、Ni、Cr、Sn、Cu、
Ag、Au等の金属単体、またはこれらの合金がいずれも使
用可能であるが、実際には銀色顔料として広く用いられ
ているAlが主として用いられる。
本発明に用いられるメタリック顔料の形状は、主として
鱗片フレーク状の粉末または球状のアトマイズ粉末で、
各粒の表面が平滑で乱反射の少ないものが望ましい。粒
度は着色メタリック顔料の用途によって異なり、捺染、
プラスチック練込用等には平均粒径1〜200μm、平均
厚さ0.1〜5μm、塗料および印刷インキ用等には、平
均粒径が1〜100μm、平均厚さ0.1〜3μmのものが好
ましい。
Al顔料の場合、粉砕時にオレイン酸、ステアリン酸など
の脂肪酸を添加するが、各粒子が脂肪酸に被覆されたAl
ペーストは、表面が酸化しておらず、熱重合カルボン酸
が粉砕時に使用した脂肪酸と置換して、Al表面に化学吸
着されるので好適である。
本発明に使用される着色顔料としては、本発明で使用す
る有機溶剤に溶解しないものであれば、有機顔料、無機
顔料のいずれでも良いが、熱重合カルボン酸吸着処理を
したメタリック顔料に安定的に吸着される吸着顔料であ
る事が必要である。
これら有機顔料の具体例としては、ブリリアントカーミ
ン6B,レーキレッドC,パーマネントレッド2B,ボルドー10
B等のアゾレーキ系顔料,ブリリアントファストスカー
レット,ファストイエローER,ナフトールレッドHFG,フ
ァストイエローFGL,ジスアゾイエローHR,ピラゾイロン
オレンジ等の不溶性アゾ系顔料,クロモフタルイエロー
GR,クロモフタルオレンジ4R,クロモフタルレッド144,ク
ロモフタルスカーレッドRN,クロモフタルブラウン5R等
の縮合アゾ系顔料,フタロシアニンブルー,フタロシア
ニングリーン等のフタロシアニン系顔料,アンスラピリ
ジンイエロー,フラバントロンイエロー,アシルアミド
イエロー,ピラントロンオレンジ,アントラントロンオ
レンジ,ジアンスラキノニルレッド,イシビオランドロ
ンブルー,インダントロンブルー等のスレン系顔料,イ
ンジゴブルー,チオインジゴボルドー,チオインジゴマ
ゼンタ等のインジゴ系顔料,ペリノンオレンジ,ペリノ
ンレッド等のペリノン系顔料,ペリレンレッド、ペリレ
ンスカーレット,ペリレンマルーン,ペリレンブラウン
等のペリレン系顔料,キノフタロンイエローその他のフ
タロン系顔料,ジオキサジンバイオレットその他のジオ
キサジン系顔料,キナクリドンレッド、キナクリドンマ
ゼンタ,キナクリドンスカーレット,キナクリドンマリ
ーン等のキナクリドン系顔料,イソインドリノンイエロ
ー,イソインドリノンレッド,イソインドリノンオレン
ジ等のイソインドリノン系顔料,ニッケルジオキシンイ
エロー,銅アゾメチンイエロー,ニッケルアゾイエロー
等の金属錯体顔料等がある。
無機顔料の例としては、黄鉛,黄色酸化鉄,べんがら,
コバルトブルー,カーボンブラック,酸化チタン等があ
る。
有機溶剤としては、例えばヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、ミネラルスピリット等の脂肪族炭化水素、ベンゼ
ン、トルエン、ゾルベンナトフサ、キシレン等の芳香族
炭化水素、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、テ
トラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテル類が
挙げられる。これらの有機溶剤は、通常単独或いは混合
して用いられるが、二次着色メタリック顔料を製造する
場合、一次着色メタリック顔料の製造において使用した
有機溶剤と同じものを用いるのが望ましい。
また、熱重合カルボン酸としては、いずれも二重結合と
カルボキシル基とを有するアマニ油脂肪酸,大豆油脂肪
酸またはアクリル酸を熱重合させて得られる1個以上の
二重結合と2個以上のカルボキシル基とを有する熱重合
カルボン酸を使用する。
上述のアマニ油脂肪酸,大豆油脂肪酸またはアクリル酸
は1個以上の二重結合と1個のカルボン酸を有している
が、このようなものでは金属顔料表面への着色顔料の吸
着は十分達成されず、これらを熱重合して得られる1個
以上の二重結合と2個以上のカルボキシル基とを有する
熱重合カルボン酸でないと、本発明の目的である金属顔
料表面への着色顔料の強固な吸着は達成されない。
熱重合カルボン酸の使用量は、使用するメタリック顔料
の比表面積と、一次着色メタリック顔料を製造する場合
に使用する着色顔料の量により異なるが比表面積1m2/g
rのメタリック顔料100重量部に対して0.2〜10重量部、
特に1〜6重量部が好ましい。
上記原料を用いて一次着色メタリック顔料を製造するに
は、先ず有機溶剤にメタリック顔料および熱重合カルボ
ン酸を添加して昇温し、充分攪拌する。有機溶剤の量は
激しい攪拌が可能で、メタリック顔料の表面に熱重合カ
ルボン酸が均一に吸着されればよく、厳密を要しないが
有機溶剤100重量部に対しメタリック顔料10〜70重量部
程度が用いられる。温度は50〜150℃がよく50℃未満で
はメタリック顔料の表面に熱重合カルボン酸が吸着され
ず、150℃を越えると化学吸着速度が早くなりすぎて均
一に吸着させることが困難となる。時間は温度が高い程
短くなる傾向があり、適宜選択される。
上記操作後、フィルタプレス等によって過し、外表面
に熱重合カルボン酸の層が形成されたメタリック顔料
(以下熱重合カルボン酸処理メタリック顔料という)を
過ケーキとして回収する。
次いで回収した熱重合カルボン酸処理メタリック顔料を
ニーダーに入れ、クロム鋼球等の入ったポットミル(小
型ボールミル)を用いて有機溶剤とともに分散攪拌した
着色顔料をこのニーダー中に添加し、混練混合或いは攪
拌混合する。
上記ニーダー内で攪拌して着色顔料を吸着させる操作の
代りに、上記ポットミルを用いて着色顔料を分散混合さ
せるとともに、これに熱重合カルボン酸処理メタリック
顔料を添加しても行なうことができる。この際、有機溶
剤の使用量は必要最小限にできる。
ポットミルによる着色顔料の分散攪拌の最適条件は、各
顔料毎に異なるが、着色顔料1重量部に対し、有機溶剤
1〜10重量部を目途にすれば良い。又顔料分散剤を0.01
〜0.03重量部加えると、さらに分散が良好になる。
ニーダーに於ける混合攪拌に際しては、有機溶剤を添加
するがその量が多いと熱重合カルボン酸処理メタリック
顔料に対する着色顔料の化学吸着が不良となり、少ない
と混合攪拌が困難となる。
有機溶剤は、熱重合カルボン酸処理メタリック顔料ペー
スト中に含有されるものと着色含料の分散攪拌に使用し
たものも必然的に使用されるが、これらの合計量も含め
て、メタリック顔料の金属分100重量部に対して10〜700
重量部が好ましい。
また、着色顔料の量は、メタリック顔料の比表面積(実
際は粒度と逆相関があるので、粒度で代用する)によっ
て変るが、平均粒度22μm,WAC(金属粉の水被覆表面
積)7400cm2/grのアルミニウム顔料の場合、金属分100
重量部に対して1〜50重量部、特に5〜20重量部が好ま
しい。
着色顔料が1重量部未満では色感が低下し、50重量部を
越えると吸着量が多すぎて金属感を損なうばかりでな
く、未吸着の着色顔料が残留して不経済である。
平均粒度が上記よりも粗い場合は、比表面積も小さくな
るので、着色顔料の使用量もそれに応じて減少せねばな
らないし、逆に平均粒度が上記よりも細かい場合は、比
表面積は非常に大きくなり、着色顔料もそれに応じて多
量に使用する必要がある。上記操作は60℃以下で行なわ
れ、時間はそれぞれの温度によって適宜選択される。温
度が60℃を越えると、吸着速度が早くなりすぎ均一に吸
着されにくくなる。
上記方法によって得られた一次着色メタリック顔料を顔
料として使用する場合には有機溶剤を分離して用い、二
次着色メタリック顔料の原料として使用する場合には、
有機溶剤を保有した状態で使用に供する。
これらのどちらの場合でも、未吸着の着色顔料を有機溶
剤を用いて、デカンテーション等によって除去してもよ
い。
上記一次着色メタリック顔料は、熱重合カルボン酸を介
して、メタリック顔料表面に着色顔料が化学吸着してい
るものであり、樹脂で被覆する等により、物理的に固定
してはいないため、塗料化等に使用する場合、激しい攪
拌を行なったり、系内に熱重合カルボン酸又はそれに相
当する様な物質が相当量含まれているときは、上記の化
学吸着している着色顔料が、脱着してしまい本発明の特
徴を失う。
しかし、上記の様な激しい攪拌がなく、又脱着剤を含ま
ない塗料等の用途に使用する場合はどの様な用途にも使
用可能である。特に、表面がなめらかであることから、
筆記用インキに使用した場合はインキの流れが良くペン
のつまりがない。又スクリーン印刷や捺染用に使用した
場合にも、スクリーンの通過がスムースである。また本
発明の一次着色メタリック顔料をプラスチックに練り込
んだ場合、従来にない華やかな色合いのプラスチックが
得られる。
(二次着色メタリック顔料) 一次着色メタリック顔料は、激しい攪拌を行なう用途や
系内に脱着剤を含む用途には不適当であるが、これをさ
らに加工することによって、上記のような系内に脱着剤
を含む用途を含めて顔料としての各種用途に用いられ、
さらに耐水性、耐薬品性で、しかも金属的色感の優れた
塗料をつくることができる二次着色メタリック顔料が得
られる。
本発明の二次着色メタリック顔料を製造するのに用いら
れるラジカル重合性不飽和カルボン酸としては、例えば
アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸など
があげられ、これらの一種、また二種以上を混合して用
いる。
また、ラジカル重合性二重結合を3個以上有するモノマ
ーとしては、例えばトリメチロールプロパントリアクリ
レート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、
テトラメチロールメタントリアクリレート、テトラメチ
ロールメタンテトラアクリレート等があげられる。
また、重合開始剤としては、一般にラジカル発生剤とし
て知られているものであればよく、例えばベンゾイルパ
ーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、イソブチル
パーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド等
のパーオキサイド類、およびアゾビスイソブチロニトリ
ル等があげられる。
これらを用いて二次着色メタリック顔料をつくるには、
前記一次着色メタリック顔料の金属分100重量部に対し
て400〜2000重量部の有機溶剤を添加し、激しく攪拌し
ながらラジカル重合性不飽和カルボン酸を添加した後、
さらにラジカル重合性二重結合を3個以上有するモノマ
ー5〜20重量部および重合開始剤0.1〜5重量部を添加
して重合させる。この操作によって、一次着色メタリッ
ク顔料は高度に架橋し、三次元化された樹脂層によって
被覆される。この後、余分な有機溶剤を過、乾燥等で
分離することにより、耐水性および耐薬品性に優れた二
次着色メタリック顔料が得られる。上記二次着色メタリ
ック顔料の製造工程において、上記有機溶剤の量が少な
過ぎるときは、重合が開始すると反応系の粘度が高くな
り過ぎて、着色メタリック粒子一つ一つに樹脂被覆する
事が困難となり、複数個の粒子が重なって樹脂被覆さ
れ、塗料化した時にブツ発生の原因となる。上記有機溶
剤の量が多過ぎると製造効率が悪くなる。
上記反応において、反応系を窒素、アルゴン等の不活性
ガスによって置換しておくことが好ましい。また、上記
ラジカル重合性不飽和カルボン酸を添加してから、ラジ
カル重合性二重結合を3個以上有するモノマーおよび重
合開始剤を入れるまでの時間は、密着性のよい三次元化
された重合体を得るために少なくとも5分以上の間隔を
おくのが好ましい。重合反応の温度は重合開始剤の種類
によって異なるが、30〜150℃の間で、反応時間は温度
によって適宜選ばれるが30分〜10時間の範囲である。重
合反応の温度が30℃未満では反応速度が遅くて経済的で
ない。また、150℃を越えると反応速度が早すぎて均質
で強固な樹脂層が得られない。
上記重合反応をラジカル重合性不飽和カルボン酸を用い
ずラジカル重合性二重結合を3個以上有するモノマーと
重合開始剤のみで行なうと重合系が増粘し、攪拌ができ
なくなるばかりでなく、安定強固な被膜が得られない。
これは、一次着色メタリック顔料の表面を、前もってラ
ジカル重合性不飽和カルボン酸で覆っておくことが必要
不可欠であることを示すものである。
本発明の二次着色メタリック顔料を用いた着色メタリッ
ク塗料は、塗料用樹脂100重量部に対し、上記顔料0.1〜
100重量部、必要量の希釈シンナを混合することによっ
て得られる。
塗料用樹脂としては、従来顔料塗料で用いられている塗
料用樹脂の中の任意のものを用いることが出来、更に、
金属と反応を起こし、ゲル化を起こし易い官能基を多量
に持つ従来のメタリック塗料に使用されていなかった樹
脂も用いることが出来る。これらの樹脂としては、アク
リル樹脂、アルキッド樹脂、オイルフリーアルキッド樹
脂、塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂、尿素樹脂、セルロース系樹脂、
エポキシ樹脂等が挙げられ、これらは単独で用いてもよ
いし混合して用いてもよい。
本発明の二次着色メタリック顔料は、塗料用樹脂100重
量部に対して0.1〜100重量部、特に、1〜50重量部用い
ることが好ましい。この二次着色メタリック顔料が0.1
重量部未満であると、着色メタリック塗料として必要な
金属的色感が不充分であり、又、100重量部を越えて用
いると、塗料中の二次着色メタリック顔料の量が多くな
り過ぎて、塗装作業性が悪くなるばかりでなく、物性も
劣った塗膜となり実用的でない。
希釈シンナーとしては、トルエン、キシレン等の芳香族
系化合物、ヘキサン、ペンタン、オクタン等の脂肪族系
化合物、エタノール、ブタノール等のアルコール類、酢
酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、メチルエチルケ
トン等のケトン類、トリクロロエチレン等の塩素化合
物、エチレングリコールモノエチルエーテル等のセロソ
ルブ類等の一般有機溶剤で、これらの溶剤は二種以上混
合して使用するのが好ましく、この組成は塗料用樹脂に
対する溶解性、塗膜形成特性、塗装作業性等を考慮して
決定される。
なお、本発明の二次着色メタリック顔料の塗料化に際し
ては、塗料業界で一般に使用されている顔料、染料、湿
潤剤、分散剤、色分れ防止剤、レベリング剤、スリップ
剤、皮張り防止剤、ゲル化防止剤、消泡剤等の添加剤等
を加えることが可能である。
実施例1 1000mlの三ツ口フラスコにミネラルスピリット400mlを
入れ、これにアルミニウム顔料(昭和アルミパウダー株
式会社製、高輝度グレードフレーク状アルミニウムペー
スト725N、金属分85.5%、平均粒径22μm)を140g、お
よびアクリル酸と大豆油脂肪酸とを熱重合した二重結合
を有するカルボン酸(播磨化成工業株式会社製、ダイア
シッド)3.6gを加え、N2ガスを導入しながら90℃の温度
を保持して1時間、激しく攪拌した後、常温まで冷却
し、これを過して熱重合カルボン酸処理アルミニウム
顔料を得た。このアルミニウムに吸着したダイアシッド
は3.2gであった。
また、250mlのガラス瓶に径6mmのクロム鋼球を入れたポ
ットミルに、ミネラルスピリット30mlおよび赤色顔料
(大日本インキ化学工業株式会社製、Colofine Red 236
A)24gおよび顔料分散剤(花王株式会社製ホモゲノール
L−100)0.48gを入れ、30rpmで16時間回転し、赤色顔
料を分散粉砕した。
次いで、前記ダイアシッドを吸着したアルミニウム顔料
および分散粉砕した着色顔料を、1000mlの三ツ口フラス
コに700mlのミネラルスピリットとともに入れ、N2を導
入しながら常温で10分間激しく攪拌して着色顔料をダイ
アシッドの表面に吸着させた。これより余分なミネラル
スピリットを別して一次赤色アルミニウム顔料を得
た。
上記方法によって得られた一次赤色アルミニウム顔料
は、顕微鏡で観察したところアルミニウムフレーク粒子
の表面に細かい赤色顔料が均一に分散して吸着されてい
た。
この一次赤色アルミニウム顔料2gと低密度ポリエチレン
100gを混練したところ、華麗な赤色金属的色感のポリエ
チレンが得られた。
実施例2 ダイアシッドを吸着させたアルミニウム顔料を、赤色顔
料を分散粉砕し終ったポットミルに投入し、さらにポッ
トミルを30rpmで3分間回転させ、ダイアシッドの表面
に赤色顔料を吸着させた以外は実施例1と同じにして一
次赤色アルミニウム顔料をつくり、ポリエチレンに対し
て同様の着色試験を行った。その結果、同様な色感のポ
リエチレンが得られた。
実施例3 ダイアシッドの代りに大豆油脂肪酸を熱重合した二重結
合を有するカルボン酸(ミヨシ油脂株式会社製ファイン
アシッドDM)、ミネラルスピリットの代りにキシレン赤
色顔料の代わりに橙色顔料(大日本インキ化学工業株式
会社製Colofine Or ange 320B)を用いた他は実施例1
と同じにして一次橙色アルミニウム顔料をつくり、同様
の試験を行った。その結果橙色の金属的色感の優れたポ
リエチレンが得られた。
実施例4 アルミニウム顔料に昭和アルミパウダー株式会社製、高
輝度グレードフレーク状アルミニウムペースト574PS、
(金属分75.0%、平均粒径13μm)105gを使用した他は
実施例1と同じにして、一次赤色アルミニウム顔料をつ
くり、アクリルウレタン樹脂塗料(イサム塗料株式会社
製AU 21 クリヤー45重量部,AU 21硬化剤5重量部,AU 21
シンナー50重量部)100重量部とここで得られた一次赤
色アルミニウム顔料5重量部を混合して、鉄板(180×5
0mm)に吹付塗装した。その結果、華麗な金属的色感を
した赤色が得られた。
実施例5 250mlのガラス瓶に径3mmのクロム鋼球を入れたポットミ
ルに、キシレン150mlおよび黄色顔料(チバ・ガイギー
社製、Cinquasia Fast Gold YT−915−D)24grおよび
顔料分散剤(花王株式会社製ホモゲノールL−100)0.4
8gを入れた他は実施例2と同じにして、一次黄金色アル
ミニウム顔料をつくり、これにノニオン系界面活性剤を
加えて水分散可能にしたもの5重量部,アクリルエマル
ジョン系捺染用糊(株式会社佐野製ブロンズバインダ
ー)100重量部を混練して、白地の絹織物上にスクリー
ン捺染したところ、金粉で捺染した物と同じ様な黄金色
光沢が得られた。
実施例6 赤色顔料の代りに青色顔料(大日本インキ化学工業株式
会社製Colofine Blue 702A)を用いた他は実施例1と同
じにして一次青色アルミニウム顔料をつくり、同様な試
験に供した。その結果、青色の金属的色感の優れたポリ
エチレンが得られた。
実施例7 実施例1において作成した一次赤色アルミニウム顔料Ne
t150gを、ミネラルスピリットを除去することなくミネ
ラルスピリット1600ml入った三ツ口フラスコに入れ、さ
らにアクリル酸1.5gを添加して60℃の温度で15分間攪拌
した。次いでトリメチロールプロパントリメタクリレー
ト15gおよびアゾビスイソブチロニトリル2.1gをそれぞ
れミネラルスピリット170ml、150mlに溶解したものを添
加して3時間かけて100℃に昇温して重合させ、一次赤
色アルミニウム顔料の表面を樹脂被覆した。これを過
によって余分なミネラルスピリットを除去し、二次赤色
アルミニウム顔料を作成した。
この二次赤色アルミニウム顔料を顕微鏡で観察したとこ
ろ、実施例1の一次赤色アルミニウム顔料と比べて、ア
ルミニウムフレークの赤色顔料が吸着していない部分の
光沢が若干劣って見える程度で、大きな差は認められな
かった。即ち、コーティング樹脂層への赤色顔料の溶解
はないものと思われる。更に、このことを確認するた
め、二次赤色アルミニウム顔料を希塩酸と硝酸の混液中
に浸漬してアルミニウム部分を溶解したところ、透明な
不溶解物が得られた。これを顕微鏡で観察したところ、
赤色顔料が吸着したアルミニウム片がなくなったスポン
ジ状の樹脂の袋が検出された。このことから、本発明の
二次着色メタリック顔料に於いては、着色顔料は、金属
片に吸着しており、樹脂に懸濁しているのではないこと
を確認できた。
この二次赤色アルミニウム顔料100gおよびアクリル樹脂
500gをトルエン350gに懸濁または溶解して赤色メタリッ
ク塗料を作成し、これを鉄板(180×50mm)に塗布して
試験片とし、その色を観察するとともに、耐水、耐アル
カリ、耐酸、暴露試験を行なった。その結果、華麗な金
属的赤色を呈し、また、耐水性、耐薬品性に優れている
ことがわかった。
実施例8 実施例1の一次赤色アルミニウム顔料の代りに実施例2
の一次赤色アルミニウム顔料を用いた以外は実施例7と
同じにして二次赤色アルミニウム顔料を作成して塗料と
し、試験に供した。その結果、実施例7と全同じであっ
た。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明の方法によって造られた一次メ
タリック顔料は、表面に着色顔料の層が形成されている
ので、色が鮮明で金属的色感に優れ、これを練込んだプ
ラスチックは優れた色感のものとなる。
また、二次着色メタリック顔料は、上記の優れた色感の
一次着色メタリック顔料が三次元化した樹脂層によって
被覆されているので、耐水性、耐薬品性に優れ、これに
用いた塗料は、華麗な色感の塗膜が形成される。
すなわち、本発明に係る一次着色メタリック顔料、二次
着色メタリック顔料は、それぞれの用途において従来に
ない多くの長所を有するものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メタリック顔料の表面に、二重結合を有す
    る1種以上のカルボン酸を熱重合して得られた1個以上
    の二重結合と2個以上のカルボキシル基とを有するカル
    ボン酸を介して着色顔料を化学吸着させてなる一次着色
    メタリック顔料。
  2. 【請求項2】請求項(1)の一次着色メタリック顔料
    を、さらにラジカル重合性不飽和カルボン酸およびラジ
    カル重合性二重結合を3個以上有するモノマーよりなる
    ポリマーによって被覆してなる二次着色メタリック顔
    料。
  3. 【請求項3】二重結合を有する1種以上のカルボン酸を
    熱重合して得られた1個以上の二重結合と2個以上のカ
    ルボキシル基とを有するカルボン酸およびメタリック顔
    料を有機溶剤中で攪拌し、これを濾過したケーキおよび
    着色顔料を有機溶剤の存在下で混練混合または攪拌混合
    した後、余分な有機溶剤を除去することを特徴とする一
    次着色メタリック顔料の製造方法。
  4. 【請求項4】二重結合を有する1種以上のカルボン酸を
    熱重合して得られた1個以上の二重結合と2個以上のカ
    ルボキシル基とを有するカルボン酸およびメタリック顔
    料を有機溶剤中で攪拌し、これを濾過したケーキおよび
    着色顔料を有機溶剤の存在下で混練混合または攪拌混合
    し、さらにこれを有機溶剤中で分散攪拌しながらラジカ
    ル重合性不飽和カルボン酸を添加した後、ラジカル重合
    性二重結合を3個以上有するモノマーおよび重合開始剤
    を加えて重合させ、これより余分な有機溶剤を除去する
    ことを特徴とする二次着色メタリック顔料の製造方法。
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