JPH0693130B2 - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH0693130B2
JPH0693130B2 JP1259981A JP25998189A JPH0693130B2 JP H0693130 B2 JPH0693130 B2 JP H0693130B2 JP 1259981 A JP1259981 A JP 1259981A JP 25998189 A JP25998189 A JP 25998189A JP H0693130 B2 JPH0693130 B2 JP H0693130B2
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resin
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    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording-members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat or to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/14Inert intermediate or cover layers for charge-receiving layers
    • G03G5/142Inert intermediate layers

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電子写真感光体に関し、詳しくは導電性支持
体と感光層との間に設けられた中間層の改良に関する。
[従来の技術] 一般に、カールソンタイプの電子写真感光体において
は、帯電−露光を繰り返したときに一定の画像濃度とカ
ブリのない画像を形成する上で、暗部電位と明部電位の
安定性が重要になっている。
このため、支持体から感光層への電荷注入性改良、支持
体と感光層との接着性改良、感光層の塗工性向上、支持
体上の欠陥の被覆などの機能を有する中間層を支持体と
感光層との中間に設けることが提案されている。
また、感光層を電荷発生層と電荷輸送層に機能分離した
積層構造を有するものが提案されているが、一般に電荷
発生層は極めて薄い層として、例えば0.5μm程度で設
けられているため、支持体表面の欠陥、汚れ、付着物ま
たは傷などが電荷発生層の膜厚を不均一とする原因とな
る。
電荷発生層の膜厚が不均一であると感光体に感度ムラを
生じるので、電荷発生層をできるだけ均一なものとする
ことが要求されている。
このようなことから、電荷発生層と支持体との間にバリ
ヤー層としての機能、接着層としての機能および支持体
上の欠陥を被覆する機能を有する中間層を設けることが
提案されている。
これまで感光層と支持体との間に設ける層として、ポリ
アミド(特開昭46−47344号公報、特開昭52−25638号公
報)、ポリエステル(特開昭52−20836号公報、特開昭5
4−26738号公報)、ポリウレタン(特開昭49−10044号
公報、特開昭53−89435号公報)、カゼイン(特開昭55
−103556号公報)、ポリペプチド(特開昭53−48523号
公報)、ポリビニールアルコール(特開昭52−100240号
公報)、ポリビニルピロリドン(特開昭48−30936号公
報)、酢酸ビニル−エチレン共重合体(特開昭48−2614
1号公報)、無水マレイン酸エステル重合体(特開昭52
−10138号公報)、ポリビニルブチラール(特開昭57−9
0639号公報、特開昭58−106549号公報)、第四級アンモ
ニウム塩含有重合体(特開昭51−126149号公報、特開昭
56−60448号公報)、エチルセルロース(特開昭55−143
564号公報)などを用いることが知られている。
しかしながら、前述の材料を中間層として用いた電子写
真感光体では、温湿度変化により中間層の抵抗が変化す
るために、低温低湿下から高温高湿下の全環境に対して
常に安定した電位特性、画質を得ることが困難であっ
た。
例えば、中間層の抵抗が高くなる低温低湿下では感光体
を繰り返し使用した場合、中間層に電荷が残留するため
明部電位、残留電位が上昇し、コピーした画像にカブリ
を生じたり、反転現象を行なう電子写真方式のプリンタ
ーにこのような感光体を用いた場合には画像の濃度が薄
くなったり、一定の画質を有するコピーが得られない問
題があった。
また、高温高湿下になると中間層の低抵抗化によりバリ
ヤー機能が低下し、支持体側からのキャリアー注入が増
え暗部電位が低下してしまう。
このため、高温高湿下ではコピーした画像の濃度が薄く
なったり、反転現象を行なう電子写真方式のプリンター
にこのような感光体を用いた場合には、画像に黒点状の
欠陥(黒ポチ)、およびカブリを生じ易くなるといった
問題があった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、低温低湿下から高温高湿下にわたる全
環境に対して安定した電位特性と画像の得られる電子写
真感光体を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、支持体上の欠陥を充分に被
覆できる中間層を形成して、欠陥のない良好な画像の得
られる電子写真感光体を提供することにある。
[課題を解決するための手段、作用] 本発明は、導電性支持体上に中間層を介して感光層を設
けた電子写真感光体において、該中間層が下記一般式で
示す単位成分を含む重合体または共重合体でグラフト化
されたポリアミドを含有することを特徴とする電子写真
感光体から構成される。
一般式 式中、R1は水素原子またはメチル基を示し、Zは‐O-ま
たは‐NH-を示し、Aは炭素数1〜6のアルキレン基を
示す。
本発明に用いられるグラフト化ポリアミドの主鎖を構成
するポリアミドとしては6ナイロン、11ナイロン、12ナ
イロン、66ナイロン、610ナイロンなどのナイロンおよ
び上記成分を含む共重合ナイロン、N−アルコキシメチ
ル化、N−アルキル化されたナイロン、芳香族成分を含
むナイロンなどが挙げられる。
一方、グラフト側鎖を構成する成分は、前記一般式で示
す単位成分単独の重合体でも、他の共重合し得る化合物
との共重合体であってもよい。
共重合体の場合、グラフト側鎖中の前記一般式で示す単
位成分組成は、少なくとも50モル%以上であることが好
ましく、さらに好ましくは70モル%以上である。
また、本発明に用いられるグラフト化ポリアミドは、感
光層用塗料に対する耐溶剤性を考慮して架橋して用いる
ことができる。
架橋は、通常グラフト鎖中のエポキシ基の反応によって
塗膜形成後の加熱処理によって行なわれる。また、必要
に応じて他のエポキシ化合物、メラミン化合物を添加し
て架橋することもできる。
ポリアミド成分にN−アルコキシメチル化ナイロンを用
いた場合は、架橋剤を用いずにクエン酸、アジピン酸、
酒石酸、マレイン酸、次亜リン酸などの酸触媒を用い
て、加熱によるアルコキシメチル基の自己架橋により、
架橋体を形成することもできる。
ここで本発明に用いられるグラフト化されたポリアミド
の例を示す。
グラフト化されたポリアミドは主鎖に用いるポリアミド
を高分子反応によってグラフト化するものである。
以下に主鎖となるポリアミド部分を例示する。
ポリアミド主鎖の成分例 樹脂名 重量平均分子量 (I)ナイロン 105,000 (II)6,66,610共重合ナイロン 180,000 組成比 6/66/610=1/1/1 (III)6,12,66,610共重合ナイロン 140,000 組成比 6/12/66/610=2/1/2/2 (IV)N−メトキシメチル化6ナイロン 260,000 メトキシメチル置換率 28モル% 次に本発明の用いられるグラフト化されたポリアミドの
例を示す。
樹脂例(I) 主鎖:ポリアミド成分例(I) 側鎖:グラフト部分成分 グラフト部分含有率:42wt% 樹脂例(2) 主鎖:ポリアミド成分例(II) 側鎖:グラフト部分成分 同上 グラフト部分含有率:35wt% 樹脂例(3) 主鎖:ポリアミド成分例(III) 側鎖:グラフト部分成分 同上 グラフト部分含有率:17wt% 樹脂例(4) 主鎖:ポリアミド成分例(IV) 側鎖:グラフト部分成分 同上 グラフト部分含有率:32wt% 樹脂例(5) 主鎖:ポリアミド成分例(I) グラフト部分含有率:31wt% 樹脂例(6) 主鎖:ポリアミド成分例(II) 側鎖:グラフト部分成分 同上 グラフト部分含有率:25wt% 樹脂例(7) 主鎖:ポリアミド成分例(III) 側鎖:グラフト部分成分 同上 グラフト部分含有率:27wt% 樹脂例(8) 主鎖:ポリアミド成分例(IV) 側鎖:グラフト部分成分 同上 グラフト部分含有率:32wt% 樹脂例(9) 主鎖:ポリアミド成分例(I) 側鎖:グラフト部分成分 グラフト部分含有率:19wt% 樹脂例(10) 主鎖:ポリアミド成分例(II) 側鎖:グラフト部分成分 同上 グラフト部分含有率:23wt% 樹脂例(11) 主鎖:ポリアミド成分例(III) 側鎖:グラフト部分成分 同上 グラフト部分含有率:20wt% 樹脂例(12) 主鎖:ポリアミド成分例(IV) 側鎖:グラフト部分成分 同上 グラフト部分含有率:16wt% 樹脂例(13) 主鎖:ポリアミド成分例(I) 側鎖:グラフト部分成分 グラフト部分含有率:23wt% 樹脂例(14) 主鎖:ポリアミド成分例(II) 側鎖:グラフト部分成分 同上 グラフト部分含有率:30wt% 樹脂例(15) 主鎖:ポリアミド成分例(III) 側鎖:グラフト部分成分 同上 グラフト部分含有率:29wt% 樹脂例(16) 主鎖:ポリアミド成分例(IV) 側鎖:グラフト部分成分 同上 グラフト部分含有率:17wt% 樹脂例(17) 主鎖:ポリアミド成分例(I) 側鎖:グラフト部分成分 グラフト部分含有率:13wt% 樹脂例(18) 主鎖:ポリアミド成分例(II) 側鎖:グラフト部分成分 同上 グラフト部分含有率:22wt% 樹脂例(19) 主鎖:ポリアミド成分例(III) 側鎖:グラフト部分成分 同上 グラフト部分含有率:21wt% 樹脂例(20) 主鎖:ポリアミド成分例(IV) 側鎖:グラフト部分成分 同上 グラフト部分含有率:21wt% 樹脂例(21) 主鎖:ポリアミド成分例(I) 側鎖:グラフト部分成分 グラフト部分含有率:28wt% 樹脂例(22) 主鎖:ポリアミド成分例(II) 側鎖:グラフト部分成分 同上 グラフト部分含有率:25wt% 樹脂例(23) 主鎖:ポリアミド成分例(III) 側鎖:グラフト部分成分 同上 グラフト部分含有率:22wt% 樹脂例(24) 主鎖:ポリアミド成分例(IV) 側鎖:グラフト部分成分 同上 グラフト部分含有率:25wt% 樹脂例(25) 主鎖:ポリアミド成分例(I) 側鎖:グラフト部分成分 グラフト部分含有率:14wt% 樹脂例(26) 主鎖:ポリアミド成分例(II) 側鎖:グラフト部分成分 同上 グラフト部分含有率:18wt% 樹脂例(27) 主鎖:ポリアミド成分例(III) 側鎖:グラフト部分成分 グラフト部分含有率:21wt% 樹脂例(28) 主鎖:ポリアミド成分例(IV) 側鎖:グラフト部分成分 同上 グラフト部分含有率:33wt% 樹脂例(29) 主鎖:ポリアミド成分例(I) 側鎖:グラフト部分成分 グラフト部分含有率:34wt% 樹脂例(30) 主鎖:ポリアミド成分例(III) 側鎖:グラフト部分成分 同上 グラフト部分含有率:30wt% 樹脂例(31) 主鎖:ポリアミド成分例(II) 側鎖:グラフト部分成分 グラフト部分含有率:15wt% 樹脂例(32) 主鎖:ポリアミド成分例(IV) 側鎖:グラフト部分成分 同上 グラフト部分含有率:27wt% 樹脂例(33) 主鎖:ポリアミド成分例(III) 側鎖:グラフト部分成分 グラフト部分含有率:32wt% 樹脂例(34) 主鎖:ポリアミド成分例(IV) 側鎖:グラフト部分成分 同上 グラフト部分含有率:34wt% 樹脂例(35) 主鎖:ポリアミド成分例(III) 側鎖:グラフト部分成分 グラフト部分含有率:17wt% 樹脂例(36) 主鎖:ポリアミド成分例(IV) 側鎖:グラフト部分成分 同上 グラフト部分含有率:23wt% 樹脂例(37) 主鎖:ポリアミド成分例(III) 側鎖:グラフト部分成分 グラフト部分含有率:25wt% 樹脂例(38) 主鎖:ポリアミド成分例(IV) 側鎖:グラフト部分成分 同上 グラフト部分含有率:22wt% 本発明の電子写真感光体は、前述のグラフト化されたポ
リアミドを中間層を含有することにより、発明の目的を
達成することができる。
即ち、グラフト化されたポリアミドを中間層に用いるこ
とにより、低温低湿下における残留電位の上昇および高
温高湿下におけるバリヤー機能の低下による暗部電位の
低下などの環境変動を防止することができる。
グラフト化されたポリアミドは低温低湿、高温高湿など
各環境下において体積抵抗の変動があまり起こらず、こ
の樹脂を中間層とした場合、環境変動のない電子写真感
光体を得ることができる。
通常のポリアミドは、常温常湿下より高温高湿下にする
と抵抗が3桁ほど低くなったりするが、グラフト化され
たポリアミドはほとんど変化がない。
グラフト化されたポリアミドの環境変動が少ない理由は
定かではないが、次のような構造要因が考えられる。
グラフト鎖をつけることにより塗工膜形成時に直線ポ
リマーよりアモルファス化、網目化し易く内部に保留し
た水またはイオンなどの導電物質を保持し易い。
グラフト部分の極性基により水、イオン物質などが吸
着され易い。
上記2点から、低温低湿下でも抵抗が上昇せず、またア
モルファスに形成された網目構造が塗膜内部への過剰の
水分子などの取り込みを防止することにもなり、高温高
湿下でも抵抗の急激な低下がないものと考えられる。
本発明において用いられるグラフト化されたポリアミド
は、主鎖であるポリアミドに一般式で示す単位成分に相
当するモノマーを高分子反応によりグラフト化させるこ
とにより合成される。
主鎖であるポリアミドは特に限定されるものではない
が、一般的にアミド結合の窒素原子の接するメチン基ま
たはメチレン基は活性度合がかなり強く、ラジカル化を
起こし易く、この部分からグラフト鎖が成長することが
知られている。
このため、本発明において用いるポリアミドもアミド結
合の窒素原子に接する主鎖上の炭素原子にプロトンを有
するものが好ましい。
グラフト化を行なう高分子反応は、主鎖とするポリアミ
ドおよびグラフト成分となるモノマーをポリアミドおよ
びモノマーを共に溶解する適当な溶媒に溶かし、アゾビ
スイソブチルニトリル(AIBN)、過酸化ベンゾイルなど
のラジカル開始剤または金属ナトリウムのようなイオン
重合開始剤を投入することにより、グラフト化されたポ
リアミドを合成することができる。
また、合成後のグラフト化ポリアミドはモノマー開始剤
残分などの不純物が残っている場合が多いので、再沈、
洗浄などの精製工程を行なうことが好ましい。
合成例(樹脂例(7)の合成) 6,12,66,610の共重合ナイロン(重量組成比:6/12/66/61
0=2/1/2/2、重量平均分子量140,000)を11.4g、グリシ
ジルメタクリレート3.8g、AIBNを0.0002gをメタノール1
50g中に溶解し、40℃で4時間加熱撹拌し、グラフト化
反応させた。
次に、室温に冷却した反応混合物溶液をメタノール150g
で希釈し、これをメチルエチルケトン(MEK)2.2kg、n
−ヘキサン1.1kgの混合溶剤中に滴下し、グラフト化ポ
リアミドの白色沈殿物を得た。この沈殿物を濾取し、瀘
紙上でMEK500gを用いて3回洗浄後、濾別し、25℃で6
時間減圧乾燥を行ない、14.1gの目的樹脂を得た。
本発明の中間層は、前述のグラフト化されたポリアミド
のみで構成されていても、必要に応じて他の樹脂、添加
剤、導電性物質を加えた系で構成されていてもよい。
ここで加える他の樹脂の例としては共重合ナイロン、N
−アルコキシメチル化ナイロンなどのポリアミド、ポリ
エステル、ポリウレタン、ポリウレア、フェノール樹脂
などが挙げられる。
添加剤の例としては酸化チタン、アルミナ、シリコーン
樹脂などの粉体類、界面活性剤、シリコーンレベリング
剤、シランカップリング剤、チタネートカップリング剤
などが挙げられる。
また、導電性物質としてはアルミニウム、銅、ニッケ
ル、銀などの金属粉体、鱗片状金属粉体および金属短繊
維、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化スズなどの
導電性金属酸化物、ポリピロール、ポリアニリン、高分
子電解質などの高分子導電材、カーボンファイバー、カ
ーボンブラック、グラファイト粉体、有機および無機の
電解質またはこれらの導電性物質で表面を被覆した導電
性粉体などが挙げられる。
中間層の厚さは、電子写真特性および支持体上の欠陥を
考慮して設定され、0.1〜50μm程度まで設定し得る
が、通常は0.5〜5μm、導電性物質を添加したときは
1〜30μmが好適である。
中間層の塗工は、浸漬コーティング、スプレーコーティ
ング、ロールコーティングなどの方法で行なうことがで
きる。
また、本発明においては、バリヤー性のコントロールな
ど必要に応じて、中間層上に樹脂を主成分とする第二の
中間層を設けることができる。
この第二の中間層に用いられる樹脂材料としてはポリア
ミド、ポリエステル、ポリウレタン、ポリウレア、フェ
ノール樹脂などが挙げられる。
この第二の中間層の厚さは、0.1〜5μmが好適であ
り、前述の中間層と同様な方法により塗工される。
本発明の電子写真感光体においては、感光層は単一層型
でも、電荷発生層と電荷輸送層に機能分離した積層構造
型でもよい。
積層構造型感光体の電荷発生層はスーダンレッド、ダイ
アンブルーなどのアゾ顔料、ピレンキノン、アントアン
トロンなどのキノン顔料、キノシアニン顔料、ペリレン
顔料、インジゴ、チオインジゴなどのインジゴ顔料、ア
ズレニウム塩顔料、銅フタロシアニン、チタニルオキソ
フタロシアニンなどのフタロシアニン顔料などの電荷発
生物質をポリビニルブチラール、ポリスチレン、ポリ酢
酸ビニル、アクリル樹脂、ポリビニルピロリドン、エチ
ルセルロース、酢酸酪酸セルロースなどの結着剤樹脂に
分散させて、この分散液を前述の中間層の上に塗工する
ことによって形成できる。
このような電荷発生層の膜厚は、5μm以下、好ましく
は0.05〜2μmである。
電荷輸送層は、主鎖または側鎖にビフェニレン、アント
ラセン、ピレン、フェナントレンなどの構造を有する多
環芳香族化合物、インドール、カルバゾール、オキサジ
アゾール、ピラゾリンなどの含窒素環式化合物、ヒドラ
ゾン化合物、スチリル化合物などの電荷輸送性物質を成
膜性を有する樹脂に溶解させた塗工液を用いて形成され
る。
このようにして形成する理由は、電荷輸送性物質が一般
に低分子量で、それ自体では成膜性に乏しいためであ
る。
このような成膜性を有する樹脂としてはポリエステル、
ポリカーボネート、ポリメタクリル酸エステル、ポリス
チレンなどが挙げられる。
電荷輸送層の厚さは5〜40μm、好ましくは10〜30μm
である。
また、本発明においては、ポリビニルカルバゾール、ポ
リビニルアントラセンなどの有機光導電性ポリマー層、
セレン蒸着層、セレン−テルル蒸着層、アモルファスシ
リコン層なども感光層に用いることができる。
一方、本発明の電子写真感光体において用いる支持体
は、導電性を有するものであれば、何れのものでもよ
く、例えばアルミニウム、銅、クロム、ニッケル、亜
鉛、ステンレスなどの金属や合金をドラムまたはシート
状に成形したもの、アルミニウムや銅などの金属箔をプ
ラスチックフィルムにラミネートしたもの、アルミニウ
ム、酸化インジウム、酸化スズなどをプラスチックフィ
ルムに蒸着したものあるいは導電性物質を単独または適
当な結着剤樹脂と共に塗布して導電層を設けた金属、プ
ラスチックや紙などが挙げられる。
この導電層に用いられる導電性物質としてはアルミニウ
ム、銅、ニッケル、銀などの金属粉体、金属箔および金
属短繊維、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化スズ
などの導電性金属酸化物、ポリピロール、ポリアニリ
ン、高分子電解質などの高分子導電材、カーボンファイ
バー、カーボンブラック、グラファイト粉体、有機およ
び無機の電解質またはこれらの導電性物質で表面を被覆
した導電性粉体などが挙げられる。
また、導電層に用いられる結着剤樹脂としてはポリアミ
ド、ポリエステル、アクリル樹脂、ポリアミノ酸エステ
ル、ポリ酢酸ビニル、ポリカーボネート、ポリビニルホ
ルマール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルキル
エーテル、ポリアルキレネーテル、ポリウレタネラスト
マーなどの熱可塑性樹脂や熱硬化性ポリウレタン、フェ
ノール樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂が挙げら
れる。
導電性物質と結着剤樹脂の混合比は、5:1〜1:5程度であ
る。この混合比は導電層の抵抗値、表面性、塗布適正な
どを考慮して決められる。
導電性物質が粉体の場合にはボールミル、ロールミル、
サンドミルなどを用いて常法により混合物を調製して用
いる。
また、他の添加剤として界面活性剤、シランカップリン
グ剤、チタネートカップリング剤、シリコーンオイル、
シリコーンレベリング剤などを添加してもよい。
本発明の電子写真感光体は、複写機、レーザービームプ
リンター、LEDプリンター、液晶シャッター式プリンタ
ーなどの電子写真装置一般に適用し得るが、さらに電子
写真技術を応用したディスプレー、記録、軽印刷、製
版、ファクシミリなどの装置にも幅広く適用し得る。
[実施例] 実施例1 10%の酸化アンチモンを含有する酸化スズで被覆した導
電性酸化チタン粉体50部、フェノール樹脂25部、メチル
セロソルブ20部、メタノール5部およびシリコーンオイ
ル(ポリジメチルシロキサンポリオキシアルキレンコポ
リマー、平均分子量3千)0.002部をφ1mmガラスビーズ
を用いたサンドミルで2時間分散して導電層用塗料を調
製した。
アルミニウムシリンダー(φ30mm×260mm)上に、上記
塗料を浸漬塗布し、140℃で30分間乾燥させ、膜厚20μ
mの導電層を形成した。
次に樹脂例(2)の5倍をメタノール95部に溶解し、中
間層用塗料を調製した。
この塗料を、上記導電層上に浸漬塗布し、100℃で20分
間乾燥させ、膜厚0.6μmの中間層を形成した。
次に、構造式 のジスアゾ顔料3部、ポリビニルベンザール(ベンザー
ル化率80%、重量平均分子量1万1千)2部およびシク
ロヘキサノン35部をφ1mmガラスビーズを用いたサンド
ミルで12時間分散した後、MEK60部を加えて電荷発生層
用塗工液を調製した。
この塗工液を上記中間層上に浸漬塗布し、80℃で20分間
乾燥させ、膜厚0.2μmの電荷発生層を形成した。
次に、構造式 のスチリル化合物10部およびポリカーボネート(重量平
均分子量4万6千)10部をジクロロメタン20部、クロロ
ベンゼン40部の混合溶媒中に溶解し、この溶液を上記電
荷発生層上に浸漬塗布し、120℃で60分間乾燥させ、膜
厚18μmの電荷輸送層を形成した。
こうして製造した電子写真感光体を、帯電−露光−現像
−転写−クリーニングのプロセスを1.5秒サイクルで繰
り返す反転現像方式のレーザービームプリンターに取り
付け露光量を1.7μJ/cm2に調節し、常温常湿下(23℃、
50%RH)および高温高湿下(30℃、85%RH)の環境で電
子写真特性の評価を行なった。
結果を後記する。
この結果は、実施例1の電子写真感光体では、暗部電位
(VD)と明部電位(VL)の差が大きく、十分な電位コン
トラストが得られ、また高温高湿下でも暗部電位は安定
し、黒点上の欠陥(黒ポチ)、カブリのない良好な画像
が得られた。
実施例2〜5 中間層用塗料に、樹脂例(7)、(10)、(26)および
(31)をそれぞれ用いた他は、実施例1と同様にして実
施例2〜5に対応する電子写真感光体を製造した。
これらの電子写真感光体を実施例1と同様にして評価し
たところ、後記のように、いずれも高温高湿下でも暗部
電位は安定し、黒点上の欠陥(黒ポチ)、カブリのない
良好な画像が得られた。
比較例1 中間層用塗料にN−メトキシメチル化6ナイロン(重量
平均分子量15万、メトキシメチル基置換率28%)を用い
た他は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し
た。
この電子写真感光体を実施例1と同様にして評価したと
ころ、後記するように高温高湿下になると帯電能が悪化
し、暗部電位の低下が見られ、画像上には黒点状の欠陥
(黒ポチ)が発生するようになった。
実施例6 樹脂例(8)の5部をメタノール95部に溶解し、中間層
用塗料を調製した。
この塗料を、アルミニウムシリンダー(φ30mm×360m
m)上に浸漬塗布し、100℃で15分間乾燥させ、膜厚1.2
μmの中間層を形成した。
次に、構造式 のジスアゾ顔料4部、ポリビニルブチラール(ブチラー
ル化率68%、重量平均分子量2万4千)2部およびシク
ロヘキサノン34部をφ1mmガラスビーズを用いたサンド
ミルで12時間分散した後、テトラヒドロフラン(THF)6
0部を加えて電荷発生層用塗工液を調製した。
この塗工液を上記中間層上に浸漬塗布し、80℃で15分間
乾燥させ、膜厚0.15μmの電荷発生層を形成した。
次に、実施例1で用いたスチリル化合物10部およびポリ
カーボネート(重量平均分子量6万3千)10部をジクロ
ロメタン15部、クロロベンゼン45部の混合溶媒中に溶解
し、この溶液を上記電荷発生層上に浸漬塗布し、120℃
で60分間乾燥させ、膜厚25μmの電荷輸送層を形成し
た。
こうして製造した電子写真感光体を、帯電−露光(露光
量2.2ux・sec)−現像−転写−クリーニングのプロセ
スを0.6秒サイクルで繰り返す複写機に取り付けた。
この電子写真感光体に対して低温低湿下(15℃、15%R
H)の環境で電子写真特性の評価を行なった。結果を後
記する。
この結果は、暗部電位(VD)と明部電位(VL)の差が大
きく、十分な電位コントラストが得られた。
さらに、連続1千枚の画像を出したところ、明部電位の
上昇もなく、非常に安定した画像が得られた。
実施例7〜10 中間層用塗料に樹脂例(15)、(20)、(27)、(30)
を用いた他は、実施例6と同様にして実施例7〜10に対
応する電子写真感光体を製造した。
実施例6と同様にして評価したところ、いずれの電子写
真感光体も、暗部電位(VD)と明部電位(VL)との差が
大きく、十分な電位コントラストが得られると共に、連
続1千枚の画像を出しても、明部電位の上昇がほとんど
なく、非常に安定した画像が得られた。結果を後記す
る。
比較例2 中間層用塗料にアルコール可溶性共重合ナイロン(重量
平均分子量7万8千)を用いた他は、実施例6と同様に
して電子写真感光体を製造し、実施例6と同様にして評
価したところ、連続1千枚の繰り返しで明部電位が上昇
し、画像上にはカブリを生じるようになった。結果を示
す。
比較例3 中間層用塗料にポリグリシジルメタクリレート(重量平
均分子量8万5千)を用いた他は、実施例6と同様にし
て電子写真感光体を製造し、実施例6と同様にして評価
したところ、連続1千枚の繰り返しで明部電位が上昇
し、画像上にはカブリを生じるようになった。結果を示
す。
実施例11 10%の酸化アンチモンを含有する酸化スズで被覆した導
電性酸化チタン粉体30部、ルチル型酸化チタン粉体20
部、樹脂例(20)の20部、メタノール20部、2−プロパ
ノール10部をφ1mmガラスビーズを用いたサンドミルで
1時間分散して導電層用塗料を調製した。
この塗料を、アルミニウムシリンダー(φ60mm×260m
m)上に浸漬塗布し、160℃で30分間乾燥させ、膜厚16μ
mの中間層を形成した。
次に、アルコール可溶性共重合ナイロン(重量平均分子
量7万5千)5部をメタノール95部に溶解し、上記中間
層上に浸漬塗布後、80℃で10分間乾燥させ、膜厚0.3μ
mの第二中間層を形成した。
次に、構造式 のジスアゾ顔料2部、ポリビニルブチラール(ブチラー
ル化率72%、重量平均分子量1万8千)1部およびシク
ロヘキサノン30部をφ1mmガラスビーズを用いたサンド
ミルで20時間分散した後、MEK65部を加えて電荷発生層
用塗工液を調製した。
この塗工液を上記第二中間層上に浸漬塗布し、80℃で20
分間乾燥させ、膜厚0.2μmの電荷発生層を形成した。
次に、構造式 のヒドラゾン化合物10部およびポリカーボネート(重量
平均分子量4万6千)10部をジクロロメタン20部、クロ
ロベンゼン40部の混合溶媒中に溶解し、この溶液を上記
電荷発生層上に浸漬塗布し、120℃で60分間乾燥させ、
膜厚23μmの電荷輸送層を形成した。
こうして製造した電子写真感光体を、帯電−露光(露光
量2.8ux・sec)−現像−転写−クリーニングのプロセ
スを0.8秒サイクルで繰り返す複写機に取り付けた。
この電子写真感光体に対して低温低湿下(10℃、10%R
H)の環境で電子写真特性の評価を行なった。結果を後
記する。
この結果は、暗部電位(VD)と明部電位(VL)との差が
大きく、十分な電位コントラストが得られた。
さらに、連続1千枚の画像を出したところ、明部電位の
上昇もなく、非常に安定した画像が得られた。
実施例12 第二の中間層を設けなかった他は、実施例11と同様にし
て中間層、電荷発生層および電荷輸送層を形成し、電子
写真感光体を製造した。
この電子写真感光体を実施例11と同様にして評価したと
ころ、暗部電位(VD)と明部電位(VL)との差が大き
く、十分な電位コントラストが得られた。
さらに、連続1千枚の画像を出したところ、明部電位の
上昇がほとんどなく、非常に安定した画像が得られた。
結果を後記する。
比較例4および5 導電性酸化チタン粉体およびルチル型酸化チタン粉体を
含む中間層用塗料にフェノール樹脂を用いた他は、実施
例11および12と同様にして比較例4および5に対応する
電子写真感光体を製造した。
このそれぞれの電子写真感光体を実施例11と同様にして
評価したところ、比較例4では連続1千枚の繰り返しで
明部電位が上昇し、画像上にはカブリを生じるようにな
った。
また、中間層上に直接電荷発生層、電荷輸送層を設けた
比較例5では中間層のバリヤー性が不足し、支持体側か
らの電荷注入が大きく暗部電位が低いため、画像形成に
必要な電位コントラストが得られなかった。結果を示
す。
実施例13および14 中間層用塗料に樹脂例(34)、(35)をそれぞれ用いた
他は、実施例1と同様にして、それぞれ実施例13および
14に対応する電子写真感光体を製造した。
これらの電子写真感光体を実施例1と同様にして評価し
たところ、いずれも高温高湿下でも暗部電位は安定し、
黒点状の欠陥(黒ポチ)、カブリのない良好な画像が得
られた。結果を後記する。
比較例6 中間層用塗料として、主鎖のポリアミドにN−メトキシ
メチル化6ナイロン(ポリアミド成分例(IV))を用
い、以下の構造の共重合体をグラフト化した樹脂を用い
た他は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し
た。
グラフト部分含有率:31wt% この電子写真感光体を実施例1と同様にして評価したと
ころ、高温高湿下になると帯電能が悪化し、暗部電位の
低下が見られ、画像上には黒点状の欠陥(黒ポチ)が発
生するようになった。
結果を示す。
[発明の効果] 本発明の電子写真感光体は、支持体と感光層との間の中
間層に特定のグラフト化されたポリアミドを含有するこ
とにより、低温低湿下から高温高湿下に至る全環境にお
いて安定した電位特性と良好な画像を得られるという顕
著な効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−45961(JP,A) 特開 平3−45962(JP,A) 特開 平3−62040(JP,A) 特開 平3−62041(JP,A) 特開 平3−122655(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性支持体上に中間層を介して感光層を
    設けた電子写真感光体において、該中間層が下記一般式
    で示す単位成分を含む重合体または共重合体でグラフト
    化されたポリアミドを含有することを特徴とする電子写
    真感光体。 一般式 式中、R1は水素原子またはメチル基を示し、Zは‐O-ま
    たは‐NH-を示し、Aは炭素数1〜6のアルキレン基を
    示す。
  2. 【請求項2】導電性支持体が、支持体基体と、その上に
    設けられた導電性物質を含有する導電層とから構成され
    る請求項1記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】中間層が下記一般式で示す単位成分を含む
    重合体または共重合体でグラフト化されたポリアミドお
    よび導電性物質を含有し、かつ、中間層と感光層との間
    に樹脂を主成分とする第二の中間層を設けた請求項1記
    載の電子写真感光体。 一般式 式中、R1は水素原子またはメチル基を示し、Zは‐O-ま
    たは‐NH-を示し、Aは炭素数1〜6のアルキレン基を
    示す。
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