JPH0693799B2 - 振動部品とその製造方法 - Google Patents
振動部品とその製造方法Info
- Publication number
- JPH0693799B2 JPH0693799B2 JP9135191A JP9135191A JPH0693799B2 JP H0693799 B2 JPH0693799 B2 JP H0693799B2 JP 9135191 A JP9135191 A JP 9135191A JP 9135191 A JP9135191 A JP 9135191A JP H0693799 B2 JPH0693799 B2 JP H0693799B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibrating component
- polyether nitrile
- nitrile resin
- manufacturing
- polyether
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- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂を用いたスピ
ーカ用振動板やダストキャップ等の電気音響変換器に用
いられる振動部品とその製造方法に関する。
ーカ用振動板やダストキャップ等の電気音響変換器に用
いられる振動部品とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】スピーカ用振動板やダストキャップ等の
振動部品は、周知のように、ボイスコイルに固着或いは
その近傍に位置し、ボイスコイルによって駆動されて音
波を放射するが、素材が完全な剛体でないため、極低周
波帯域を除きピストン運動を行うことは困難で、通常は
高次の分割振動モードとなって周波数特性が劣化するの
で、ピストン運動帯域を可能な限り高周波帯域まで拡
げ、生じた分割振動を抑制するために、剛性が大きく且
つ振動エネルギー吸収能力が大きいことを要求される。
また、ボイスコイルの発熱の影響を受けるため、耐熱性
等も高い必要がある。
振動部品は、周知のように、ボイスコイルに固着或いは
その近傍に位置し、ボイスコイルによって駆動されて音
波を放射するが、素材が完全な剛体でないため、極低周
波帯域を除きピストン運動を行うことは困難で、通常は
高次の分割振動モードとなって周波数特性が劣化するの
で、ピストン運動帯域を可能な限り高周波帯域まで拡
げ、生じた分割振動を抑制するために、剛性が大きく且
つ振動エネルギー吸収能力が大きいことを要求される。
また、ボイスコイルの発熱の影響を受けるため、耐熱性
等も高い必要がある。
【0003】これらの条件を満たす素材として、近年、
ポリエーテルイミド(PEI)、ポリエーテルサルホン
(PES)等のエンジニアリングプラスティックを用い
たものが多く使用されている。
ポリエーテルイミド(PEI)、ポリエーテルサルホン
(PES)等のエンジニアリングプラスティックを用い
たものが多く使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この様な従来の樹脂を
用いた振動部品は、弾性率(ヤング率E)が高いことな
どで知られるが、まだ十分ではなく、また、熱変形温度
が高いため、極めて高温で成形する必要があった。
用いた振動部品は、弾性率(ヤング率E)が高いことな
どで知られるが、まだ十分ではなく、また、熱変形温度
が高いため、極めて高温で成形する必要があった。
【0005】そこで本発明は、上記従来例に付する欠点
を解消し、弾性率、成形性、耐熱性等に優れた振動部品
を提供することを目的とする。
を解消し、弾性率、成形性、耐熱性等に優れた振動部品
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る振動部品とその製造方法は、該振動部品
に於いて、ポリエーテルニトリル樹脂を用いたことを特
徴とし、また前記ポリエーテルニトリル樹脂を結晶化ポ
リエーテルニトリル樹脂としたことを特徴とし、製造方
法に於いては前記ポリエーテルニトリル樹脂を用いた振
動部品材料を、振動部品の形状に成形した後、200℃
〜260℃の温度範囲でこれを結晶化させることを特徴
とする。
の本発明に係る振動部品とその製造方法は、該振動部品
に於いて、ポリエーテルニトリル樹脂を用いたことを特
徴とし、また前記ポリエーテルニトリル樹脂を結晶化ポ
リエーテルニトリル樹脂としたことを特徴とし、製造方
法に於いては前記ポリエーテルニトリル樹脂を用いた振
動部品材料を、振動部品の形状に成形した後、200℃
〜260℃の温度範囲でこれを結晶化させることを特徴
とする。
【0007】
【作用】振動部品にポリエーテルニトリル樹脂を用いた
ことにより、弾性率(ヤング率E)、耐熱性、耐溶剤性
等が向上する。更に、ポリエーテルニトリル樹脂は結晶
化させることにより、弾性率、耐熱性が向上し、特に図
1に示すように、200℃〜260℃の温度範囲で最も
結晶化速度が早いため、この温度範囲で保持することに
より効率的に結晶化できる。また、ポリエーテルニトリ
ル樹脂は、図2に示すようなヤング率特性をもち、未結
晶の状態では、熱変形温度以上の温度域に於いて急激に
ヤング率が低下するという特性をもつ。
ことにより、弾性率(ヤング率E)、耐熱性、耐溶剤性
等が向上する。更に、ポリエーテルニトリル樹脂は結晶
化させることにより、弾性率、耐熱性が向上し、特に図
1に示すように、200℃〜260℃の温度範囲で最も
結晶化速度が早いため、この温度範囲で保持することに
より効率的に結晶化できる。また、ポリエーテルニトリ
ル樹脂は、図2に示すようなヤング率特性をもち、未結
晶の状態では、熱変形温度以上の温度域に於いて急激に
ヤング率が低下するという特性をもつ。
【0008】ポリエーテルニトリル樹脂は化1の構造を
もつ結晶性全芳香族ポリエーテルであり、主鎖にフェニ
レン基を有するため、機械的強度、耐熱性に優れ、ま
た、エーテル結合による成形性の良さとニトリル基によ
る接着性の良さとを備えた樹脂である。
もつ結晶性全芳香族ポリエーテルであり、主鎖にフェニ
レン基を有するため、機械的強度、耐熱性に優れ、ま
た、エーテル結合による成形性の良さとニトリル基によ
る接着性の良さとを備えた樹脂である。
【0009】
【図1】
【0010】
【図2】
【0011】
【化1】
【0012】
【実施例】実施例1に、本願に係る振動部品としてドー
ム型のスピーカ用振動板を製作した例を詳述する。ポリ
エーテルニトリル樹脂フィルム(大きさ100mm×10
0mm,厚さ40μm)を、270℃〜300℃に加熱し
たドーム形状(φ25)の加熱成形型の凹型上に置き、
5〜6秒して該ポリエーテルニトリル樹脂フィルムの軟
化が始まると、プレス圧15 kg/cm2 で2〜3秒間プレ
スし、成形された振動板を取り出す。この振動板を24
0±20℃に加熱した前記加熱成形型と同じ形状の型を
用いて、プレス圧1 kg/cm2 で約90秒間プレスを行
い、ポリエーテルニトリルを結晶化させた後、振動板を
取り出し、冷却する。
ム型のスピーカ用振動板を製作した例を詳述する。ポリ
エーテルニトリル樹脂フィルム(大きさ100mm×10
0mm,厚さ40μm)を、270℃〜300℃に加熱し
たドーム形状(φ25)の加熱成形型の凹型上に置き、
5〜6秒して該ポリエーテルニトリル樹脂フィルムの軟
化が始まると、プレス圧15 kg/cm2 で2〜3秒間プレ
スし、成形された振動板を取り出す。この振動板を24
0±20℃に加熱した前記加熱成形型と同じ形状の型を
用いて、プレス圧1 kg/cm2 で約90秒間プレスを行
い、ポリエーテルニトリルを結晶化させた後、振動板を
取り出し、冷却する。
【0013】実施例2に、本願に係る振動部品としてダ
ストキャップを製作した例を詳述する。実施例1と同じ
ポリエーテルニトリルフィルムを、270〜300℃に
加熱したドーム形状(φ60)の成形金型の凹型上に置
き、5〜6秒放置して軟化するまで予備加熱した後、1
5 kg/cm2 の圧力で2〜3秒間プレス成形してドーム状
ダストキャップを取り出す。次に240±20℃に加熱
した前記成形金型と同形状の金型に挟み、1 kg/cm2 に
圧力で約90秒間加熱プレスして結晶化させ、ダストキ
ャップを取り出し、冷却する。
ストキャップを製作した例を詳述する。実施例1と同じ
ポリエーテルニトリルフィルムを、270〜300℃に
加熱したドーム形状(φ60)の成形金型の凹型上に置
き、5〜6秒放置して軟化するまで予備加熱した後、1
5 kg/cm2 の圧力で2〜3秒間プレス成形してドーム状
ダストキャップを取り出す。次に240±20℃に加熱
した前記成形金型と同形状の金型に挟み、1 kg/cm2 に
圧力で約90秒間加熱プレスして結晶化させ、ダストキ
ャップを取り出し、冷却する。
【0014】以上、本発明に係る振動部品とその製造方
法について代表的と思われる実施例を基に詳述したが、
本発明の実施態様は、上記実施例に限定されるものでは
なく、例えばポリエーテルニトリルと他の材質とを混合
或いは結合させたり、剛性付与材等の添加物を添加する
等、前記した特許請求の範囲に記載の構成要件を具備
し、本発明にいう作用を呈し、以下に述べる効果を有す
る限りにおいて、適宜改変して実施しうるものである。
法について代表的と思われる実施例を基に詳述したが、
本発明の実施態様は、上記実施例に限定されるものでは
なく、例えばポリエーテルニトリルと他の材質とを混合
或いは結合させたり、剛性付与材等の添加物を添加する
等、前記した特許請求の範囲に記載の構成要件を具備
し、本発明にいう作用を呈し、以下に述べる効果を有す
る限りにおいて、適宜改変して実施しうるものである。
【0015】
【効果】実施例1で得られた振動板の物性と、比較の為
PEI(ポリエーテルイミド)、PES(ポリエーテル
サルホン)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)
の各々の振動板の物性とを表1に示す。
PEI(ポリエーテルイミド)、PES(ポリエーテル
サルホン)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)
の各々の振動板の物性とを表1に示す。
【0016】
【表1】 表1から明らかなように、本願に係る振動部品は、電気
音響変換器用として十分な耐熱性と優れた弾性率、耐溶
剤性とを有し、また、結晶化ポリエーテルニトリルを用
いたものは更にヤング率E、比弾性率E/ρ、熱変形温
度ともに向上するため、音響特性上極めて優れたものと
なり、且つ厳環境下の使用に適し、長期間に於いてその
特性を維持できる。
音響変換器用として十分な耐熱性と優れた弾性率、耐溶
剤性とを有し、また、結晶化ポリエーテルニトリルを用
いたものは更にヤング率E、比弾性率E/ρ、熱変形温
度ともに向上するため、音響特性上極めて優れたものと
なり、且つ厳環境下の使用に適し、長期間に於いてその
特性を維持できる。
【0017】次に、図1から明らかなように、ポリエー
テルニトリルの結晶化速度は240℃前後で最も早く、
このため本願に係る製造方法によると効率的に優れた結
晶化ポリエーテルニトリル樹脂を用いた振動部品の製造
が可能となる。
テルニトリルの結晶化速度は240℃前後で最も早く、
このため本願に係る製造方法によると効率的に優れた結
晶化ポリエーテルニトリル樹脂を用いた振動部品の製造
が可能となる。
【0018】また、図2から明らかなように、成形が可
能となる熱変形温度以上の温度域に於ける弾性率は未結
晶化ポリエーテルニトリル樹脂が最も小さいため、最も
容易に成形できる。
能となる熱変形温度以上の温度域に於ける弾性率は未結
晶化ポリエーテルニトリル樹脂が最も小さいため、最も
容易に成形できる。
【図1】ポリエーテルニトリル樹脂の結晶化速度説明図
である。
である。
【図2】ポリエーテルニトリル樹脂のヤング率特性説明
図である。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 電気音響変換器に用いられる振動部品に
於いて、ポリエーテルニトリル樹脂を用いたことを特徴
とする振動部品。 - 【請求項2】 前記ポリエーテルニトリル樹脂が、結晶
化ポリエーテルニトリル樹脂であることを特徴とする請
求項1記載の振動部品。 - 【請求項3】 前記ポリエーテルニトリル樹脂を用いた
振動部品材料を、振動部品の形状に成形した後、200
℃〜260℃の温度範囲で該振動部品材料を結晶化させ
ることを特徴とする振動部品の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9135191A JPH0693799B2 (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 振動部品とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9135191A JPH0693799B2 (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 振動部品とその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04301999A JPH04301999A (ja) | 1992-10-26 |
| JPH0693799B2 true JPH0693799B2 (ja) | 1994-11-16 |
Family
ID=14023983
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9135191A Expired - Fee Related JPH0693799B2 (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 振動部品とその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0693799B2 (ja) |
-
1991
- 1991-03-28 JP JP9135191A patent/JPH0693799B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04301999A (ja) | 1992-10-26 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |