JPH0694113A - 自動変速機のライン圧制御装置 - Google Patents

自動変速機のライン圧制御装置

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JPH0694113A
JPH0694113A JP24192092A JP24192092A JPH0694113A JP H0694113 A JPH0694113 A JP H0694113A JP 24192092 A JP24192092 A JP 24192092A JP 24192092 A JP24192092 A JP 24192092A JP H0694113 A JPH0694113 A JP H0694113A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】機関の吸入空気量に基づいて自動変速機のライ
ン圧を決定するシステムにおいて、補機駆動の有無に応
じてライン圧を適正に設定させる。 【構成】回転速度のフィードバック制御が行われるアイ
ドル運転状態において(S2,S3)、まず、目標回転
速度の設定パラメータである水温Twに応じて基準空気
量QSTDを求める(S4)。ここで、この基準空気量
QSTDと実際に検出された吸入空気量Qとの偏差QD
IFを演算する(S5)。次いで、前記偏差QDIF
を、補機負荷駆動分に相当する補正空気量COQに換算
し(S6)、該補正空気量COQで吸入空気量Qを補正
する(S7)。そして、前記補正された吸入空気量Qa
に基づいて機関発生トルクPRSを演算し(S8)、該
トルクPRSからライン圧PLを決定する(S9)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動変速機のライン圧制
御装置に関し、特に、機関の吸入空気量に基づいてライ
ン圧を設定するライン圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動変速機の各変速要素を制御する油圧
回路に供給されるライン圧は、ギヤトレーン入力トルク
に応じた適正油圧に調整する必要がある。適正油圧より
もライン圧が高い場合は、変速時においてトルク伝達率
が高く、変速ショックを車軸に伝えてしまい、また、定
常走行時においては、クラッチ,バンドブレーキ等の摩
擦締結要素が締結するのに必要以上の油圧となり、オイ
ルポンプ負荷が増して燃費の悪化を招く。また、適正油
圧よりも低い場合には、クラッチ,バンドブレーキ等の
締結力が弱まり、無用なスリップが発生し、伝達効率が
低下する他、最悪の場合はクラッチ等が摩擦で壊れる惧
れもある。
【0003】そこで、機関の吸入空気量と回転速度とか
らギヤトレーン入力トルクに対応する機関出力トルク相
当値(1吸気行程当たりの吸入空気量)を演算し、この
機関出力トルク相当値に基づいてライン圧を決定するよ
う構成された装置が先に提案されている(特開昭62−
9054号公報等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、同じ吸入空
気量及び回転速度の条件(1吸気行程当たりの吸入空気
量が同じ条件)であっても、実際には、エアコン用コン
プレッサなどの補機駆動の有無によってギヤトレーンに
入力されるトルクが異なるが、上記の方法では、この補
機駆動によるトルクの変動分に対応することができず、
補機駆動の有無によってライン圧設定が不適切になって
しまう場合があった。
【0005】例えば、補機駆動が無い状態にライン圧設
定の特性を適合させてあると、補機が駆動されてその駆
動トルク分だけギヤトレーンに入力される実際のトルク
が小さくなると、ライン圧は前記補機駆動による損失ト
ルク分を含めて設定されることになるから、ライン圧の
設定が要求レベルよりも大きくなり、変速ショックを招
くなどの問題が発生する。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、機関の吸入空気量を検出し、これに基づいてライ
ン圧を決定する装置において、補機駆動の有無に対応し
て適正なライン圧に制御することができるようにするこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため本発明にかかる
自動変速機のライン圧制御装置は、内燃機関の動力伝達
系を構成する自動変速機の各変速要素を制御する油圧回
路に供給されるライン圧を制御する装置であって、図1
に示すように構成される。図1において、吸入空気量検
出手段は機関の吸入空気量を検出し、補機負荷検出手段
は、前記検出された吸入空気量と所定の基準空気量との
比較に基づいて機関の補機駆動の有無を検出する。
【0008】空気量補正手段は、補機負荷検出手段によ
る検出結果に基づいて前記吸入空気量検出手段で検出さ
れた吸入空気量を補正する。そして、ライン圧設定手段
は、空気量補正手段で補正された吸入空気量に基づいて
ライン圧を設定し、ライン圧制御手段は、前記設定され
たライン圧に基づいて前記油圧回路に供給されるライン
圧を制御する。
【0009】ここで、前記補機負荷検出手段が、機関の
アイドル運転状態で空気量の比較を行うよう構成すると
良い。また、機関のアイドル運転状態において機関回転
速度を目標回転速度に近づけるように機関の吸入空気量
をフィードバック制御するアイドル回転制御手段を備え
る場合には、前記補機負荷検出手段が、機関のアイドル
運転状態で検出された吸入空気量が所定の基準空気量よ
りも大きいことに基づいて機関が補機駆動している状態
を検出するよう構成されると共に、前記検出された吸入
空気量が所定の基準空気量よりも少ないことを検出した
ときに、前記検出された吸入空気量を基準空気量として
更新設定するよう構成すると良い。
【0010】
【作用】機関の吸入空気量から機関発生トルクが推定さ
れるが、機関が補機を駆動しているときには、かかる駆
動トルクが損失トルクとなって、実際に自動変速機に入
力されるトルクが機関発生トルクよりも減少する。そこ
で、補機駆動の有無を、補機駆動の有無に伴う吸入空気
量の変化に基づいて検出し、これによってライン圧設定
に用いる吸入空気量を補正することで、実際に自動変速
機に入力されるトルクが高精度に推定できるようにし
た。
【0011】ここで、アイドル回転速度のフィードバッ
ク制御を行う構成においては、かかるフィードバック制
御によって補機駆動時に吸入空気量が増大制御されるか
ら、この増大制御を捉えて補機駆動の有無を検出させる
ことができる。また、前記の検出においては、基準空気
量は、補機駆動を行っていない状態に対応する最も低レ
ベルの空気量であるから、実際に検出された空気量が前
記基準を下回る場合に、この下回った空気量を基準空気
量とすることで、個々の機関のばらつきによる基準空気
量の不適合を修正できる。
【0012】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。一実施例
を示す図2において、オイルポンプ1は、内燃機関12の
出力軸によりトルクコンバータを介して駆動される。パ
イロットバルブ3は、オイルポンプ1の吐出圧を電磁バ
ルブ2に作用するパイロット圧に調圧する。電磁バルブ
2は、前記パイロット圧を運転条件に応じたスロットル
圧に調圧し、プレッシャモディファイヤバルブ4では、
パイロット圧をスロットル圧に応じたプレッシャモディ
ファイヤ圧へ調圧し、プレッシャレギュレータバルブ5
へ作用する。プレッシャレギュレータバルブ5では、オ
イルポンプ吐出圧を、プレッシャモディファイヤ圧に比
例したライン圧へ調圧し、トルクコンバータ用(動力伝
達用)6,潤滑用7,冷却用8,作動油圧発生用9,そ
の他10の各油圧回路へ送る。尚、作動油圧発生用の回路
9の先には、バルブがあって、ギヤポジションに応じた
組み合わせでクラッチ,バンドブレーキ等を作動させ
る。
【0013】前記電磁バルブ2をデューティ制御するマ
イクロコンピュータ内蔵のコントロールユニット11に
は、機関12の回転速度Neを検出する回転速度センサ13
からの回転速度信号Ne、吸気通路14に介装されたアク
セルペダルに連動するスロットル弁15に装着され、前記
スロットル弁15のアイドル位置でオンとなるアイドルス
イッチ16からのアイドル検出信号、前記スロットル弁15
の上流側で機関12の吸入空気量Qを検出する吸入空気量
検出手段としてのエアフローメータ17からの吸入空気量
信号Q、機関12の冷却ジャケット内の冷却水温度wを検
出する水温センサ18からの水温信号Tw、及び、車速セ
ンサ19により検出される車速信号VSP等が入力される
ようになっている。
【0014】また、前記スロットル弁15をバイパスして
設けられたバイパス通路20に、アイドル制御弁21が介装
されており、機関のアイドル運転状態において前記コン
トロールユニット11は、回転速度センサ13で検出される
機関回転速度Neが、目標のアイドル回転速度に近づく
ように、前記アイドル制御弁21の開度をフィードバック
制御して、バイパス通路20を介して機関12に供給される
空気量を制御するようになっている。即ち、回転速度セ
ンサ13,バイパス通路20,アイドル制御弁21,コントロ
ールユニット11によってアイドル回転制御手段としての
機能が実現される。
【0015】コントロールユニット11は、内蔵のマイク
ロコンピュータによって図3のフローチャートに示すよ
うに自動変速機のライン圧制御を行う。尚、本実施例に
おいて、補機負荷検出手段,空気量補正手段,ライン圧
設定手段,ライン圧制御手段としての機能は、前記図3
のフローチャートに示すようにコントロールユニット11
がソフトウェア的に備えている。
【0016】図3のフローチャートにおいて、まず、ス
テップ1(図中ではS1としてある。以下同様)では、
吸入空気量Q,機関回転速度Ne,冷却水温度Tw,車
速VSP,アイドルスイッチ信号などの信号を入力す
る。そして、次のステップ2では、車速VSPが車両の
略停止状態と見做せる程度の低速であるか否かを、所定
車速VSPsと検出され車速VSPとの比較に基づいて
判別し、所定の低車速状態であるときには、ステップ3
へ進む。
【0017】ステップ3では、アイドルスイッチ16のオ
ン・オフを判別し、アイドルスイッチ16がオンであるア
イドル運転状態(前記アイドルフィードバック制御が行
われる条件)であるときには、吸入空気量Qのレベルに
基づいてエアコン用コンプレッサなどの補機が機関駆動
されている状態であるか否かを判別すべく、ステップ4
へ進む。
【0018】ステップ4では、予め冷却水温度Twに対
応させてアイドル運転時の基準空気量QSTDを記憶さ
せたマップを参照し、現在の冷却水温度Twに対応する
基準空気量QSTDを求める。本実施例のアイドルフィ
ードバック制御では、冷却水温度Twに応じて目標回転
が設定されるので、基準空気量QSTDがこの目標回転
速度の変化に対応して設定されるようにしてある。ここ
で、前記基準空気量QSTDは、機関による補機駆動が
なく目標アイドル回転速度を得るための必要空気量が最
も少ないときの空気量に相当する。
【0019】次のステップ5では、エアフローメータ17
で検出された吸入空気量Qと、上記ステップ4で求めた
基準空気量QSTDとの偏差QDIF(Q−QSTD)
を求める。エアコンなどの補機を機関駆動させている状
態では、目標アイドル回転速度を維持するために、アイ
ドル制御弁20を開けて空気量を増大させる制御が行われ
るから、補機駆動を行っていないときの基準空気量QS
TDに対して、実際の空気量Qが所定レベル以上大きい
ときには、補機の駆動によって補助空気量を増大させて
いるものと推定できる。
【0020】そこで、次のステップ6では、前記偏差Q
DIFのレベルに応じて、補機駆動による損失トルク分
に相当する空気量COQを更新設定する。本実施例で
は、前記偏差QDIFの増大が、補機駆動による負荷の
増大を示すものと見做し、前記偏差QDIFが大きいと
きほど前記空気量COQが増大設定されるようにしてあ
る。
【0021】そして、次のステップ7では、エアフロー
メータ17で検出された吸入空気量Qから、前記空気量C
OQを減算して、実際に自動変速機に入力されるトルク
に相当する空気量Qaを求める。即ち、機関の発生トル
クは、吸入空気量Qに基づいて推定できるが、補機を駆
動している場合には、前記発生トルクがそのまま自動変
速機に入力されず、補機を駆動するためのトルクが損失
となって、自動変速機に対する入力トルクが減少する。
このため、検出された吸入空気量Qから補機駆動トルク
分に相当する空気量COQを減算して、実際に自動変速
機に入力されるトルクが、補機駆動の有無に応じて精度
良く推定できるようにした。
【0022】次のステップ8では、前記補機駆動分が補
正された空気量Qaと機関回転速度Neとに基づいて1
吸気行程当たりの空気量を求め、更に、これに定数Kを
乗算して、自動変速機の入力トルクに相当する値PRS
(←K×Qa/Ne)を演算する。そして、ステップ9
では、前記入力トルクPRSに対応させて予めライン圧
を記憶させてあるマップを参照し、ステップ8で今回演
算された入力トルクPRSに対応するライン圧PLを決
定する。
【0023】ステップ10では、前記決定されたライン圧
PLが得られるように油圧調整バルブに前記ライン圧P
Lに対応するデューティ信号を送る。このように、本実
施例によると、吸入空気量Qと機関回転速度Neとに基
づいて機関の発生トルクを推定し、これを自動変速機の
入力トルクとして、入力トルクに見合ったライン圧を設
定する構成において、前記吸入空気量Qを、補機駆動に
よる損失トルク分だけ補正するから、補機駆動の有無に
よってライン圧設定の精度が悪化することが防止され、
補機駆動の有無に因らず安定してライン圧を適正レベル
制御することができる。
【0024】ところで、本実施例では、上記のように補
機駆動されていない状態の空気量を基準空気量QSTD
として、これよりも実際の検出空気量が多いことに基づ
いて補機駆動の有無を検出するが、機関個々のばらつき
によって前記基準空気量QSTDの真のレベルは変動す
る。本実施例のように、基準空気量QSTDと実際の空
気量Qとの偏差に応じて補機駆動負荷を推定する場合に
は、前記ばらつきが補機駆動負荷の推定精度を悪化させ
ることになり、特に、基準空気量QSTDが実際レベル
よりも大きいと、補機駆動負荷が過小に検出されたり、
全く補機駆動状態を検出できなくなる惧れもある。
【0025】そこで、図3のフローチャートのステップ
41,42に示すように、マップから求めた基準空気量QS
TDよりも実際の空気量Qが小さいときには(ステップ
41)、今回検出された空気量Qが、補機駆動が行われて
いない状態に対応する真の空気量であると見做し、マッ
プ上で該当する基準空気量QSTDのデータを、今回検
出した空気量Qに書き換える(ステップ42)。
【0026】このようにして基準空気量QSTDを更新
設定すれば、基準空気量QSTDが機関個々のばらつき
によって実際値よりも大きいために、補機駆動状態を検
出できなくなることを防止できる。尚、補機駆動状態を
示すスイッチ信号を入力し、このスイッチ信号に基づい
て吸入空気量Qを補正することも可能であるが、この場
合、コントロールユニット11に対する入力データライン
の増設などによって構成が複雑化する。これに対し、本
実施例のように、入力トルクの検出のために入力が必要
な吸入空気量Qをデータを用いて補機駆動の有無を検出
させる構成であれば、補機駆動の有無による補正が、回
路構成を複雑化することをなく実現できる利点がある。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、機
関の吸入空気量に基づいて自動変速機に対する入力トル
クを推定し、該推定された入力トルクに基づいてライン
圧を決定するシステムにおいて、前記吸入空気量のデー
タを用いて補機駆動状態を判別し、該判別結果に基づい
てライン圧決定用の吸入空気量を補正するようにしたの
で、補機駆動の有無によってライン圧の設定精度が悪化
することを防止でき、然も、補機駆動の有無による補正
を簡便に実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施例を示すシステム概略図。
【図3】実施例のライン圧制御の様子を示すフローチャ
ート。
【符号の説明】
1 オイルポンプ 2 電磁バルブ 6〜10 油圧回路 11 コントロールユニット 12 機関 13 回転速度センサ 15 スロットル弁 16 アイドルスイッチ 17 エアフローメータ 18 水温センサ 19 車速センサ 20 バイパス通路 21 アイドル制御弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の動力伝達系を構成する自動変速
    機の各変速要素を制御する油圧回路に供給されるライン
    圧を制御する自動変速機のライン圧制御装置であって、 機関の吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段と、 前記吸入空気量検出手段で検出された吸入空気量と所定
    の基準空気量との比較に基づいて機関の補機駆動の有無
    を検出する補機負荷検出手段と、 該補機負荷検出手段による検出結果に基づいて前記吸入
    空気量検出手段で検出された吸入空気量を補正する空気
    量補正手段と、 該空気量補正手段で補正された吸入空気量に基づいてラ
    イン圧を設定するライン圧設定手段と、 該ライン圧設定手段で設定されたライン圧に基づいて前
    記油圧回路に供給されるライン圧を制御するライン圧制
    御手段と、 を含んで構成されたことを特徴とする自動変速機のライ
    ン圧制御装置。
  2. 【請求項2】前記補機負荷検出手段が、機関のアイドル
    運転状態で空気量の比較を行うことを特徴とする請求項
    1記載の自動変速機のライン圧制御装置。
  3. 【請求項3】機関のアイドル運転状態において機関回転
    速度を目標回転速度に近づけるように機関の吸入空気量
    をフィードバック制御するアイドル回転制御手段を備
    え、前記補機負荷検出手段が、機関のアイドル運転状態
    において検出された吸入空気量が所定の基準空気量より
    も大きいことに基づいて機関が補機駆動している状態を
    検出するよう構成されると共に、前記検出された吸入空
    気量が所定の基準空気量よりも少ないことを検出したと
    きに、前記検出された吸入空気量を基準空気量として更
    新設定することを特徴とする請求項2記載の自動変速機
    のライン圧制御装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0242263A (ja) * 1988-08-02 1990-02-13 Nissan Motor Co Ltd 自動変速機のライン圧制御装置
JPH03134363A (ja) * 1989-10-20 1991-06-07 Japan Electron Control Syst Co Ltd 自動変速機のライン圧制御装置

Patent Citations (2)

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