JPH069438A - メタキシレンの分離方法 - Google Patents
メタキシレンの分離方法Info
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- JPH069438A JPH069438A JP18605292A JP18605292A JPH069438A JP H069438 A JPH069438 A JP H069438A JP 18605292 A JP18605292 A JP 18605292A JP 18605292 A JP18605292 A JP 18605292A JP H069438 A JPH069438 A JP H069438A
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- desorbent
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 C8芳香族炭化水素混合物からその中に含ま
れるメタキシレンを、ゼオライト吸着剤を用いて、装置
効率よくかつ低められた熱エネルギーの消費量で分離す
る方法を提供する。 【構成】 メタキシレンを含むC8芳香族炭化水素混合
物を吸着分離処理する方法において、該混合物を、脱着
剤の存在下、金属ナトリウムを含み、シリカ/アルミナ
モル比が5以上のY型ゼオライト吸着剤と接触させて、
該吸着剤にメタキシレンを選択的に吸着させた後、該吸
着剤からメタキシレンを脱着剤により脱着させることか
らなり、該脱着剤として、沸点145℃以上のアルキル
芳香族炭化水素を用いることを特徴とするメタキシレン
の分離方法。
れるメタキシレンを、ゼオライト吸着剤を用いて、装置
効率よくかつ低められた熱エネルギーの消費量で分離す
る方法を提供する。 【構成】 メタキシレンを含むC8芳香族炭化水素混合
物を吸着分離処理する方法において、該混合物を、脱着
剤の存在下、金属ナトリウムを含み、シリカ/アルミナ
モル比が5以上のY型ゼオライト吸着剤と接触させて、
該吸着剤にメタキシレンを選択的に吸着させた後、該吸
着剤からメタキシレンを脱着剤により脱着させることか
らなり、該脱着剤として、沸点145℃以上のアルキル
芳香族炭化水素を用いることを特徴とするメタキシレン
の分離方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メタキシレンを含むC
8芳香族炭化水素混合物を吸着分離処理して、メタキシ
レンを高純度で分離する方法に関するものである。
8芳香族炭化水素混合物を吸着分離処理して、メタキシ
レンを高純度で分離する方法に関するものである。
【0002】
【従来技術及びその問題点】従来、C8芳香族炭化水素
混合物からそれに含まれているメタキシレンを分離する
ために、その原料混合物を、シリカ/アルミナモル比が
4.9のNa−Y型ゼオライト吸着剤を用いて吸着処理
を行った後、トルエンを脱着剤として用いて脱着処理す
る方法が知られている(特開昭58−34010号)。
この方法によると、C8芳香族から高純度のメタキシレ
ンを収率よく分離することが可能であるが、工業的に実
用性あるプロセスとしては、未だ満足し得るものではな
い。即ち、本発明者らは、前記公知方法について、工業
的実施上の観点から鋭意検討を重ねた結果、脱着剤の存
在下で原料混合物をゼオライト吸着剤と接触させて吸着
処理を行う場合、ゼオライト吸着剤の単位重量当りに吸
着される被吸着物量は、その吸着剤及び脱着剤の各種類
によって大きく変化するとともに、前記公知方法におい
て用いられている脱着剤(トルエン)と吸着剤(シリカ
/アルミナモル比=4.9のNa−Y型ゼオライト)の
組合せでは、吸着剤の単位重量当りに吸着される被吸着
物量が低く、そのため装置効率が悪く、装置コストが高
くなるという問題のあることが見出された。また、実際
の吸着分離操作においては、脱着剤は原料混合物の2〜
3倍量用いられるが、前記公知方法で脱着剤として用い
られているトルエンは、その沸点がC8芳香族炭化水素
の沸点よりも低いために、脱着剤をC8芳香族炭化水素
との混合物から分離回収する際に、その多量に使用され
る脱着剤の方を塔頂物として蒸留分離することになり、
多量の熱エネルギーを必要とする不利があることが見出
された。
混合物からそれに含まれているメタキシレンを分離する
ために、その原料混合物を、シリカ/アルミナモル比が
4.9のNa−Y型ゼオライト吸着剤を用いて吸着処理
を行った後、トルエンを脱着剤として用いて脱着処理す
る方法が知られている(特開昭58−34010号)。
この方法によると、C8芳香族から高純度のメタキシレ
ンを収率よく分離することが可能であるが、工業的に実
用性あるプロセスとしては、未だ満足し得るものではな
い。即ち、本発明者らは、前記公知方法について、工業
的実施上の観点から鋭意検討を重ねた結果、脱着剤の存
在下で原料混合物をゼオライト吸着剤と接触させて吸着
処理を行う場合、ゼオライト吸着剤の単位重量当りに吸
着される被吸着物量は、その吸着剤及び脱着剤の各種類
によって大きく変化するとともに、前記公知方法におい
て用いられている脱着剤(トルエン)と吸着剤(シリカ
/アルミナモル比=4.9のNa−Y型ゼオライト)の
組合せでは、吸着剤の単位重量当りに吸着される被吸着
物量が低く、そのため装置効率が悪く、装置コストが高
くなるという問題のあることが見出された。また、実際
の吸着分離操作においては、脱着剤は原料混合物の2〜
3倍量用いられるが、前記公知方法で脱着剤として用い
られているトルエンは、その沸点がC8芳香族炭化水素
の沸点よりも低いために、脱着剤をC8芳香族炭化水素
との混合物から分離回収する際に、その多量に使用され
る脱着剤の方を塔頂物として蒸留分離することになり、
多量の熱エネルギーを必要とする不利があることが見出
された。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、C8芳香族
炭化水素混合物からその中に含まれるメタキシレンをゼ
オライト吸着剤を用いて選択的に吸着分離する方法に見
られる前記問題を解決し、装置効率よくかつ低められた
熱エネルギーの消費量でメタキシレンを分離する方法を
提供することをその課題とする。
炭化水素混合物からその中に含まれるメタキシレンをゼ
オライト吸着剤を用いて選択的に吸着分離する方法に見
られる前記問題を解決し、装置効率よくかつ低められた
熱エネルギーの消費量でメタキシレンを分離する方法を
提供することをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、メタキシレンを含む
C8芳香族炭化水素混合物を吸着分離処理する方法にお
いて、該混合物を、脱着剤の存在下、ナトリウムを含
み、シリカ/アルミナモル比が5以上のY型ゼオライト
吸着剤と接触させて、該吸着剤にメタキシレンを選択的
に吸着させた後、該吸着剤からメタキシレンを脱着剤に
より脱着させることからなり、該脱着剤として、沸点1
45℃以上のアルキル芳香族炭化水素を用いることを特
徴とするメタキシレンの分離方法が提供される。
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、メタキシレンを含む
C8芳香族炭化水素混合物を吸着分離処理する方法にお
いて、該混合物を、脱着剤の存在下、ナトリウムを含
み、シリカ/アルミナモル比が5以上のY型ゼオライト
吸着剤と接触させて、該吸着剤にメタキシレンを選択的
に吸着させた後、該吸着剤からメタキシレンを脱着剤に
より脱着させることからなり、該脱着剤として、沸点1
45℃以上のアルキル芳香族炭化水素を用いることを特
徴とするメタキシレンの分離方法が提供される。
【0005】本発明において原料として用いるC8芳香
族炭化水素混合物は、メタキシレンを含有するものであ
る。このような混合物は、オルトキシレン、パラキシレ
ン及びエチルベンゼンの中から選ばれる少なくとも1種
と、メタキシレンとからなる混合物が包含される。この
原料混合物において、メタキシレンの含有率は、通常、
20重量%以上、好ましくは30〜60重量%である。
族炭化水素混合物は、メタキシレンを含有するものであ
る。このような混合物は、オルトキシレン、パラキシレ
ン及びエチルベンゼンの中から選ばれる少なくとも1種
と、メタキシレンとからなる混合物が包含される。この
原料混合物において、メタキシレンの含有率は、通常、
20重量%以上、好ましくは30〜60重量%である。
【0006】本発明において用いる吸着剤は、ナトリウ
ムを含有するY型ゼオライトである。このゼオライトに
おいて、そのシリカ/アルミナモル比は5以上、好まし
くは5.0〜6.0の範囲である。シリカ/アルミナモ
ル比がこの範囲より小さくなると、吸着剤の単位重量当
りの被吸着物量が低下するので好ましくない。また、本
発明で用いる吸着剤は、そのNaイオン交換率が80%
以上、好ましくは90%以上であることが好ましい。吸
着剤の粒径は、10〜150メッシュ、好ましくは20
〜80メッシュであり、吸着床の形式に応じて適当に選
定すればよい。また、吸着剤はその水分含有量を調節し
て、その吸着選択率の向上を図ることも可能である。吸
着剤に存在する水は、Naイオン又は塩基交換位に部分
的に含有させるか、あるいは吸着剤の空所内に含有され
る。1000℃での灼熱下における重量損失によって測
定される水分含有量が、吸着剤重量基準で5〜20wt
%の範囲であることが望ましい。水分の調節は、原料混
合物に適量の水を添加することによって行うことができ
る。
ムを含有するY型ゼオライトである。このゼオライトに
おいて、そのシリカ/アルミナモル比は5以上、好まし
くは5.0〜6.0の範囲である。シリカ/アルミナモ
ル比がこの範囲より小さくなると、吸着剤の単位重量当
りの被吸着物量が低下するので好ましくない。また、本
発明で用いる吸着剤は、そのNaイオン交換率が80%
以上、好ましくは90%以上であることが好ましい。吸
着剤の粒径は、10〜150メッシュ、好ましくは20
〜80メッシュであり、吸着床の形式に応じて適当に選
定すればよい。また、吸着剤はその水分含有量を調節し
て、その吸着選択率の向上を図ることも可能である。吸
着剤に存在する水は、Naイオン又は塩基交換位に部分
的に含有させるか、あるいは吸着剤の空所内に含有され
る。1000℃での灼熱下における重量損失によって測
定される水分含有量が、吸着剤重量基準で5〜20wt
%の範囲であることが望ましい。水分の調節は、原料混
合物に適量の水を添加することによって行うことができ
る。
【0007】本発明で用いる脱着剤は、その沸点が14
5℃以上、即ち、C8芳香族炭化水素の沸点より高い沸
点を有するアルキル芳香族炭化水素である。本発明で
は、145〜400℃の範囲に沸点を有するアルキル芳
香族炭化水素の使用が好ましい。アルキル芳香族炭化水
素には、モノアルキル芳香族炭化水素及びポリアルキル
芳香族炭化水素が包含される。本発明で用いる好ましい
アルキル芳香炭化水素を一般式で示すと、次の通りであ
る。
5℃以上、即ち、C8芳香族炭化水素の沸点より高い沸
点を有するアルキル芳香族炭化水素である。本発明で
は、145〜400℃の範囲に沸点を有するアルキル芳
香族炭化水素の使用が好ましい。アルキル芳香族炭化水
素には、モノアルキル芳香族炭化水素及びポリアルキル
芳香族炭化水素が包含される。本発明で用いる好ましい
アルキル芳香炭化水素を一般式で示すと、次の通りであ
る。
【0008】
【化1】
【0009】前記式中、R1、R2及びR3は低級アルキ
ル基であり、その炭素数は1〜6、好ましくは1〜4で
ある。このようなアルキル基としては、例えば、メチル
基、エチル基、イソプロピル基、n−プロピル基、ブチ
ル基等が挙げられる。本発明ではトリメチルベンゼンの
使用が好ましい。この脱着剤は、原料混合物1重量部に
対して、通常、20重量部以上、好ましくは30〜60
重量部の割合で用いられる。
ル基であり、その炭素数は1〜6、好ましくは1〜4で
ある。このようなアルキル基としては、例えば、メチル
基、エチル基、イソプロピル基、n−プロピル基、ブチ
ル基等が挙げられる。本発明ではトリメチルベンゼンの
使用が好ましい。この脱着剤は、原料混合物1重量部に
対して、通常、20重量部以上、好ましくは30〜60
重量部の割合で用いられる。
【0010】本発明では、前記のような高沸点のアルキ
ル芳香族炭化水素からなる脱着剤を、前記特定のゼオラ
イト吸着剤と組合せて用いることにより、吸着剤の単位
重量当りの被吸着物(メタキシレン及びその他のC8芳
香族炭化水素)の量を向上させ、装置効率の高いメタキ
シレンの吸着分離プロセスを得ることができる。また、
本発明で用いる脱着剤は、前記のように、その沸点がC
8芳香族炭化水素よりも高いことから、原料混合物の吸
着分離操作において、ラフィネートやエキストラクトか
らその脱着剤を蒸留分離する際に、脱着剤を蒸留塔の塔
底物として分離回収することができる。従って、本発明
の場合には、多量に用いる脱着剤を蒸発させる必要のな
いことから、熱エネルギーの消費量が少なくてすみ、そ
の結果、装置の運転コストが低減されるという利点が得
られる。
ル芳香族炭化水素からなる脱着剤を、前記特定のゼオラ
イト吸着剤と組合せて用いることにより、吸着剤の単位
重量当りの被吸着物(メタキシレン及びその他のC8芳
香族炭化水素)の量を向上させ、装置効率の高いメタキ
シレンの吸着分離プロセスを得ることができる。また、
本発明で用いる脱着剤は、前記のように、その沸点がC
8芳香族炭化水素よりも高いことから、原料混合物の吸
着分離操作において、ラフィネートやエキストラクトか
らその脱着剤を蒸留分離する際に、脱着剤を蒸留塔の塔
底物として分離回収することができる。従って、本発明
の場合には、多量に用いる脱着剤を蒸発させる必要のな
いことから、熱エネルギーの消費量が少なくてすみ、そ
の結果、装置の運転コストが低減されるという利点が得
られる。
【0011】本発明の吸着分離方法は、吸着工程と脱着
工程を含むものであるが、この吸脱着工程における温度
は50〜300℃、好ましくは100〜200℃であ
り、その圧力は系内が液相状態に保持されるに十分な圧
力であればよい。本発明の吸着分離方法は、クロマトグ
ラフィー法により実施され、固定床、流動床、移動床な
ど、どのような方式でも実施可能であるが、工業的には
擬似移動床方式で実施するのが好ましい。擬似移動床方
式による吸着分離は、既に確立された技術であり、キシ
レン異性体混合物の吸着分離に適用されている。
工程を含むものであるが、この吸脱着工程における温度
は50〜300℃、好ましくは100〜200℃であ
り、その圧力は系内が液相状態に保持されるに十分な圧
力であればよい。本発明の吸着分離方法は、クロマトグ
ラフィー法により実施され、固定床、流動床、移動床な
ど、どのような方式でも実施可能であるが、工業的には
擬似移動床方式で実施するのが好ましい。擬似移動床方
式による吸着分離は、既に確立された技術であり、キシ
レン異性体混合物の吸着分離に適用されている。
【0012】擬似移動床方式による吸着分離についてさ
らに詳述すると、この吸着分離技術は、基本的操作とし
て次に示す吸着操作、濃縮操作、脱着操作及び脱着剤回
収操作を連続的に循環して実施される。 (1) 吸着操作:被処理原料がゼオライト吸着剤と接触
し、強吸着成分としての目的吸着成分が選択的に吸着さ
れ、弱吸着成分である他の成分が、ラフィネート流れと
して脱着剤とともに回収される。 (2) 濃縮操作:吸着目的成分を選択的に吸着した吸着剤
は後で述べるエクストラクトの一部と接触させられ、吸
着剤上に残存している非吸着成分が追い出され目的成分
が濃縮される。 (3) 脱着操作:濃縮された吸着目的成分を含む吸着剤
は、脱着剤と接触させられ吸着目的成分が吸着剤から追
い出され、脱着剤を伴なってエクストラクト流れとして
回収される。 (4) 脱着剤回収操作:実質的に脱着剤のみを吸着した吸
着剤は、ラフィネート流れの一部と接触し、吸着剤に含
まれる脱着剤の一部が脱着剤回収流れとして回収され
る。
らに詳述すると、この吸着分離技術は、基本的操作とし
て次に示す吸着操作、濃縮操作、脱着操作及び脱着剤回
収操作を連続的に循環して実施される。 (1) 吸着操作:被処理原料がゼオライト吸着剤と接触
し、強吸着成分としての目的吸着成分が選択的に吸着さ
れ、弱吸着成分である他の成分が、ラフィネート流れと
して脱着剤とともに回収される。 (2) 濃縮操作:吸着目的成分を選択的に吸着した吸着剤
は後で述べるエクストラクトの一部と接触させられ、吸
着剤上に残存している非吸着成分が追い出され目的成分
が濃縮される。 (3) 脱着操作:濃縮された吸着目的成分を含む吸着剤
は、脱着剤と接触させられ吸着目的成分が吸着剤から追
い出され、脱着剤を伴なってエクストラクト流れとして
回収される。 (4) 脱着剤回収操作:実質的に脱着剤のみを吸着した吸
着剤は、ラフィネート流れの一部と接触し、吸着剤に含
まれる脱着剤の一部が脱着剤回収流れとして回収され
る。
【0013】図1に擬似移動床による吸着分離操作の模
式図を示す。この図において、1〜12はゼオライト吸
着剤の入った吸着室であり、相互に連結されている。1
3は脱着剤供給ライン、14はエクストラクト抜出ライ
ン、15は原料供給ライン、16はラフィネート抜出ラ
イン、17はリサイクルラインを示す。図1に示した吸
着室1〜12と各ライン13〜16の配置状態では、吸
着室1〜3で脱着操作、吸着室4〜6で濃縮操作、吸着
室7〜10で吸着操作、吸着室11〜12で脱着剤回収
操作がそれぞれ行われている。このような擬似移動床で
は、一定時間間隔ごとに、バルブ操作により、各供給及
び抜出ラインを液流れ方向に吸着室1室分だけそれぞれ
移動させる。従って、次の吸着室の配置状態では、吸着
室2〜4で脱着操作、吸着室5〜7で濃縮操作、吸着室
8〜11で吸着操作、吸着室12〜1で脱着剤回収操作
がそれぞれ行われるようになる。このような操作を順次
行うことによって、擬似移動床による吸着分離処理が達
成される。なお、図面においては、吸着室は12個に特
定されているが、この吸着室の数は限定されるものでは
ないことに留意すべきである。
式図を示す。この図において、1〜12はゼオライト吸
着剤の入った吸着室であり、相互に連結されている。1
3は脱着剤供給ライン、14はエクストラクト抜出ライ
ン、15は原料供給ライン、16はラフィネート抜出ラ
イン、17はリサイクルラインを示す。図1に示した吸
着室1〜12と各ライン13〜16の配置状態では、吸
着室1〜3で脱着操作、吸着室4〜6で濃縮操作、吸着
室7〜10で吸着操作、吸着室11〜12で脱着剤回収
操作がそれぞれ行われている。このような擬似移動床で
は、一定時間間隔ごとに、バルブ操作により、各供給及
び抜出ラインを液流れ方向に吸着室1室分だけそれぞれ
移動させる。従って、次の吸着室の配置状態では、吸着
室2〜4で脱着操作、吸着室5〜7で濃縮操作、吸着室
8〜11で吸着操作、吸着室12〜1で脱着剤回収操作
がそれぞれ行われるようになる。このような操作を順次
行うことによって、擬似移動床による吸着分離処理が達
成される。なお、図面においては、吸着室は12個に特
定されているが、この吸着室の数は限定されるものでは
ないことに留意すべきである。
【0014】図2に本発明の吸着分離方法を実施する場
合のフロシートの1例を示す。図2において、20は吸
着分離塔、21及び22は蒸留塔である。原料のC8芳
香族炭化水素混合物はライン25から吸着分離塔20に
供給され、また、循環脱着剤はライン32から吸着分離
塔20に導入される。この吸着分離塔20では、メタキ
シレンが選択的吸着分離され、このメタキシレンを主成
分として含むエクストラクトは、ライン26を通って抜
出される。一方、メタキシレン以外のC8芳香族炭化水
素を含むラフィネートは、ライン27を通って抜出され
る。ライン27を通って抜出されたラフィネートは蒸留
塔22に導入され、ここで蒸留処理を受け、そのラフィ
ネート中に含まれる脱着剤は、蒸留塔の塔底からライン
31を通って抜出され、脱着剤の分離された後のラフィ
ネートは、蒸留塔の塔頂物としてライン30を通って抜
出される。このラフィネートは、メタキシレン以外のC
8芳香族炭化水素を主成分として含むものである。
合のフロシートの1例を示す。図2において、20は吸
着分離塔、21及び22は蒸留塔である。原料のC8芳
香族炭化水素混合物はライン25から吸着分離塔20に
供給され、また、循環脱着剤はライン32から吸着分離
塔20に導入される。この吸着分離塔20では、メタキ
シレンが選択的吸着分離され、このメタキシレンを主成
分として含むエクストラクトは、ライン26を通って抜
出される。一方、メタキシレン以外のC8芳香族炭化水
素を含むラフィネートは、ライン27を通って抜出され
る。ライン27を通って抜出されたラフィネートは蒸留
塔22に導入され、ここで蒸留処理を受け、そのラフィ
ネート中に含まれる脱着剤は、蒸留塔の塔底からライン
31を通って抜出され、脱着剤の分離された後のラフィ
ネートは、蒸留塔の塔頂物としてライン30を通って抜
出される。このラフィネートは、メタキシレン以外のC
8芳香族炭化水素を主成分として含むものである。
【0015】一方、吸着分離塔20からライン26を通
って抜出されたエクストラクトは蒸留塔21に導入さ
れ、ここで蒸留処理を受け、エクストラクト中に含まれ
る脱着剤が蒸留塔の塔底からライン29を通って抜出さ
れる。蒸留塔21の塔頂からは、ライン28を通ってメ
タキシレンが回収される。蒸留頂塔21及び蒸留塔22
の塔底からそれぞれライン29及び31を通って抜出さ
れた脱着剤は、ライン32を通って吸着分離塔20に循
環される。
って抜出されたエクストラクトは蒸留塔21に導入さ
れ、ここで蒸留処理を受け、エクストラクト中に含まれ
る脱着剤が蒸留塔の塔底からライン29を通って抜出さ
れる。蒸留塔21の塔頂からは、ライン28を通ってメ
タキシレンが回収される。蒸留頂塔21及び蒸留塔22
の塔底からそれぞれライン29及び31を通って抜出さ
れた脱着剤は、ライン32を通って吸着分離塔20に循
環される。
【0016】
【実施例】次に本発明を実施例によってさらに詳細に説
明するが、本発明はこの実施例によって限定されるもの
ではない。なお、以下において示される相対分離係数β
値は、メタキシレンを含む原料混合物をゼオライト吸着
剤を用いて吸着処理した時に、メタキシレンを基準とし
た混合成分の相対的な吸着力の強さの指標を与えるもの
で、次の式で示される。このβ値が大きい程吸着剤に吸
着されにくいことを示す。 β〔i〕=K〔mx〕/K〔i〕 β〔i〕:混合成分iの相対分離係数 K〔i〕:混合成分iの吸着平衡定数 K〔mx〕:メタキシレンの吸着平衡定数 K〔i〕=(吸着相中の成分iの重量%)/(液相中の成分i
の重量%) K〔mx〕=(吸着相中のメタキシレンの重量%)/(液相中
のメタキシレンの重量%)
明するが、本発明はこの実施例によって限定されるもの
ではない。なお、以下において示される相対分離係数β
値は、メタキシレンを含む原料混合物をゼオライト吸着
剤を用いて吸着処理した時に、メタキシレンを基準とし
た混合成分の相対的な吸着力の強さの指標を与えるもの
で、次の式で示される。このβ値が大きい程吸着剤に吸
着されにくいことを示す。 β〔i〕=K〔mx〕/K〔i〕 β〔i〕:混合成分iの相対分離係数 K〔i〕:混合成分iの吸着平衡定数 K〔mx〕:メタキシレンの吸着平衡定数 K〔i〕=(吸着相中の成分iの重量%)/(液相中の成分i
の重量%) K〔mx〕=(吸着相中のメタキシレンの重量%)/(液相中
のメタキシレンの重量%)
【0017】実施例1 表1に示される組成のC8芳香族炭化水素混合物の原料
として、吸着分離実験を行った。実験に使用した吸着剤
は、種々の金属を含む、シリカ/アルミナ比が5.5の
ゼオライトであり、その粒度は40〜80メッシュであ
る。
として、吸着分離実験を行った。実験に使用した吸着剤
は、種々の金属を含む、シリカ/アルミナ比が5.5の
ゼオライトであり、その粒度は40〜80メッシュであ
る。
【0018】(吸着分離実験)内容積30ccのオート
クレーブ内に吸着剤約1.5g、原料油約6.5g、脱
着剤(1,2,4−トリメチルベンゼン)約1.5gを
仕込み、撹拌しながら温度を110℃にし、120分保
った。濾過により吸着剤と原料残液を分離し、吸着剤中
の被吸着物は、吸着剤をイソオクタンで洗浄後、トルエ
ン溶媒を用いてソックスレー抽出を2時間行い脱着させ
た。原料残液(液相)及び被吸着物(吸着相)の組成を
ガスクロマトグラフィーにより分析し、その相対分離係
数β値を算出した。結果を表2に示す。この表2に示さ
れた結果からわかるように、本発明で特定した吸着剤と
脱着剤を用いる時には、m−キシレンを選択的に他の成
分から吸着分離させ得ることがわかる。
クレーブ内に吸着剤約1.5g、原料油約6.5g、脱
着剤(1,2,4−トリメチルベンゼン)約1.5gを
仕込み、撹拌しながら温度を110℃にし、120分保
った。濾過により吸着剤と原料残液を分離し、吸着剤中
の被吸着物は、吸着剤をイソオクタンで洗浄後、トルエ
ン溶媒を用いてソックスレー抽出を2時間行い脱着させ
た。原料残液(液相)及び被吸着物(吸着相)の組成を
ガスクロマトグラフィーにより分析し、その相対分離係
数β値を算出した。結果を表2に示す。この表2に示さ
れた結果からわかるように、本発明で特定した吸着剤と
脱着剤を用いる時には、m−キシレンを選択的に他の成
分から吸着分離させ得ることがわかる。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】実施例2 種々のシリカ/アルミナモル比を有するNa−Y型ゼオ
ライトを吸着剤として用いた以外は、実施例1と同様の
吸着分離実験を行った。その結果を表3に示す。また、
表3には、吸着剤1g当りの被吸着物量(g)を示す。
この被吸着物量は、前記吸着分離実験において、ソック
スレー抽出により吸着剤から分離された被吸着物量を測
定し、その測定値から吸着剤1g当りの被吸着物量
(g)を算出したものである。
ライトを吸着剤として用いた以外は、実施例1と同様の
吸着分離実験を行った。その結果を表3に示す。また、
表3には、吸着剤1g当りの被吸着物量(g)を示す。
この被吸着物量は、前記吸着分離実験において、ソック
スレー抽出により吸着剤から分離された被吸着物量を測
定し、その測定値から吸着剤1g当りの被吸着物量
(g)を算出したものである。
【0022】
【表3】
【0023】実施例3 シリカ/アルミナモル比が5.5のNa−Y型ゼオライ
トを吸着剤として用いるとともに、脱着剤として種々の
アルキル芳香族炭化水素を用いた以外は、実施例1と同
様にして吸着実験を行った。その結果を表4に示す。
トを吸着剤として用いるとともに、脱着剤として種々の
アルキル芳香族炭化水素を用いた以外は、実施例1と同
様にして吸着実験を行った。その結果を表4に示す。
【0024】
【表4】 * 比較例
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、C8芳香族炭化水素混
合物から、それに含まれるメタキシレンを高純度で吸着
分離することができる。しかも、本発明の場合には、吸
着剤の単位重量当りの被吸着物量が高いことから、装置
効率が向上し、装置コストを低減することができる。さ
らに、本発明の場合には、脱着剤の沸点がC8芳香族炭
化水素の沸点よりも高いことから、実際の吸着分離操作
においては、原料混合物に比べて多量に用いる脱着剤を
塔底物として分離回収し得るので、熱エネルギーの消費
も少なくすみ、装置の運転コストが大幅に節約できると
いう利点が得られる。
合物から、それに含まれるメタキシレンを高純度で吸着
分離することができる。しかも、本発明の場合には、吸
着剤の単位重量当りの被吸着物量が高いことから、装置
効率が向上し、装置コストを低減することができる。さ
らに、本発明の場合には、脱着剤の沸点がC8芳香族炭
化水素の沸点よりも高いことから、実際の吸着分離操作
においては、原料混合物に比べて多量に用いる脱着剤を
塔底物として分離回収し得るので、熱エネルギーの消費
も少なくすみ、装置の運転コストが大幅に節約できると
いう利点が得られる。
【図1】擬似移動度による吸着分離操作の模式図であ
る。
る。
【図2】本発明によってC8芳香族炭化水素混合物から
高純度メタキシレンを取得するフローシートの一例であ
る。
高純度メタキシレンを取得するフローシートの一例であ
る。
1〜12 吸着室 13 脱着剤供給ライン 14,29,31 エキストラクト抜出ライン 15,19,27 原料供給ライン 16,26,28 ラフィネート抜出ライン 17 リサイクルライン 18 ポンプ 20 吸着分離塔 21,22 蒸留塔
Claims (4)
- 【請求項1】 メタキシレンを含むC8芳香族炭化水素
混合物を吸着分離処理する方法において、該混合物を、
脱着剤の存在下、ナトリウムを含み、シリカ/アルミナ
モル比が5以上のY型ゼオライト吸着剤と接触させて、
該吸着剤にメタキシレンを選択的に吸着させた後、該吸
着剤からメタキシレンを脱着剤により脱着させることか
らなり、該脱着剤として、沸点145℃以上のアルキル
芳香族炭化水素を用いることを特徴とするメタキシレン
の分離方法。 - 【請求項2】 脱着剤として用いるアルキル芳香族炭化
水素が、下記一般式 【化1】 (式中、R1、R2、R3は低級アルキル基を示す)で表
わされるアルキルベンゼンである請求項1の方法。 - 【請求項3】 脱着剤として用いる芳香族炭化水素が、
トリメチルベンゼンである請求項1の方法。 - 【請求項4】 該吸着分離処理を擬似移動床で行う請求
項1〜3のいずれかの方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18605292A JPH069438A (ja) | 1992-06-20 | 1992-06-20 | メタキシレンの分離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18605292A JPH069438A (ja) | 1992-06-20 | 1992-06-20 | メタキシレンの分離方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH069438A true JPH069438A (ja) | 1994-01-18 |
Family
ID=16181559
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18605292A Pending JPH069438A (ja) | 1992-06-20 | 1992-06-20 | メタキシレンの分離方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH069438A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08143485A (ja) * | 1994-11-22 | 1996-06-04 | Uop Inc | 芳香族炭化水素からメタキシレンの吸着分離法 |
| JP2007045824A (ja) * | 2005-08-10 | 2007-02-22 | Inst Fr Petrole | 脱着剤としてテトラリンを用いる液相吸着により芳香族炭化水素の供給材料からメタキシレンを分離する方法 |
| JP2007519719A (ja) * | 2004-01-30 | 2007-07-19 | ビーピー・コーポレーション・ノース・アメリカ・インコーポレーテッド | 選択透過性分離を用いるパラキシレンプロセス |
| JP2007522125A (ja) * | 2004-01-30 | 2007-08-09 | ビーピー・コーポレーション・ノース・アメリカ・インコーポレーテッド | 選択透過分離を用いるキシレンプロセス |
| JP2011526897A (ja) * | 2008-06-30 | 2011-10-20 | ユーオーピー エルエルシー | 芳香族炭化水素からメタキシレンを分離するための吸着剤と方法 |
| WO2016020386A1 (fr) * | 2014-08-05 | 2016-02-11 | IFP Energies Nouvelles | Procédé de séparation du méta-xylène utilisant un adsorbant zéolithique à haute surface externe |
| WO2024012444A1 (zh) * | 2022-07-12 | 2024-01-18 | 中国石油化工股份有限公司 | 含烷基苯解吸剂、及其用于间位芳烃吸附分离的用途 |
-
1992
- 1992-06-20 JP JP18605292A patent/JPH069438A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08143485A (ja) * | 1994-11-22 | 1996-06-04 | Uop Inc | 芳香族炭化水素からメタキシレンの吸着分離法 |
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| JP2011526897A (ja) * | 2008-06-30 | 2011-10-20 | ユーオーピー エルエルシー | 芳香族炭化水素からメタキシレンを分離するための吸着剤と方法 |
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