JPH0696177A - 図形関係付け編集処理方法および編集装置 - Google Patents

図形関係付け編集処理方法および編集装置

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JPH0696177A
JPH0696177A JP4241115A JP24111592A JPH0696177A JP H0696177 A JPH0696177 A JP H0696177A JP 4241115 A JP4241115 A JP 4241115A JP 24111592 A JP24111592 A JP 24111592A JP H0696177 A JPH0696177 A JP H0696177A
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智 菊地
Masahiro Suzuki
雅裕 鈴木
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敦子 葛西
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Abstract

(57)【要約】 【目的】計算機により表示装置上で複数の図形を作成/
編集する際に用いる図形関係付け編集処理方法および編
集装置に関し,関連する図形について,関係付けの種類
に応じた矛盾のない自動編集を可能とすることを目的と
する。 【構成】関係付け処理手段17は,位置指定装置12によ
り,図形の形状を決定する形状決定点と他の図形上の任
意の点との間に,参照/被参照の関係付けを行う指示情
報を入力し,参照点21と被参照点22との関係情報を図形
情報記憶部13に設定する。図形操作処理手段18は,被参
照点22を含む図形20A の移動または変形があったとき
に,被参照点22を参照する参照点21を,被参照点22に協
調させて移動させ,参照点21を持つ図形20B を移動また
は変形させる編集を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,計算機により表示装置
上で複数の図形を作成/編集する際に,図形要素を関係
付けて編集することができる図形関係付け編集処理方法
および編集装置に関する。
【0002】図形を作成/編集するためには,各種の図
形要素の位置や,その変形を指定していくが,複数の図
形要素を組み合わせていく場合には,それらの図形要素
間の位置関係も考えに入れて編集していく必要がある。
また,一定の関連を持った図形群を,その位置関係も含
めてまとめて部品として扱うことも可能にする必要があ
る。
【0003】
【従来の技術】計算機を利用した図形処理システムで
は,表示装置上で個別に作成された複数の図形を関係付
けて,1つの図形として扱うことが必要になる場合が多
くある。例えば,自転車のハンドルの図形,車体フレー
ムの図形,サドル部分の図形,前輪の図形,後輪の図形
等を個別に作成し,それを組み合わせて自転車の図形と
するような場合である。また,ハンドルや車体フレーム
の各部の図形についても,さらに部品化された図形の組
み合わせによって構成することが必要になる場合があ
る。
【0004】従来の技術では,複数の図形を位置関係も
含めて部品とする場合には,部品化の時点での図形群の
位置を記憶してグループとし,グループ全体を1つの図
形とみなして,全体としての変形や回転,移動などを実
現するようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし,従来の方法で
は,一旦,グループとした図形群の中の特定の図形を変
形させるためには,図形のグループを解いて変形操作を
行わなければならず,グループを解いた場合には,他の
図形との位置関係がすべて消滅してしまうため,変形に
合わせて他の図形についても,編集者が変形したり移動
したりしなければならないという問題があった。
【0006】例えば,自転車のハンドルの図形と車体フ
レームとの図形を関係付けてグループ化した場合,それ
らは一体化された図形として扱われるため,ハンドルだ
けを大きくしたり,小さくしたりすることはできず,車
体フレームも含めて拡大または縮小しなければならなか
った。すなわち,ハンドルだけを拡大する場合には,一
旦,ハンドルと車体フレームとのグループ化を解消し,
ハンドルのみを拡大した後に,拡大されたハンドルと元
の車体フレームの位置合わせを行い,再度,グループ化
しなければならなかった。
【0007】本発明は上記問題点の解決を図り,一定の
関連を持った図形群を,その位置関係も含めて,まとめ
て部品として扱うことができるようにするとともに,関
係付けた図形要素の個々に対する編集操作によって,関
連する図形が関係付けの種類に応じて矛盾なく自動的に
編集されるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1は,本発明の原理説
明図である。図1において,10はCPUおよびメモリ
などからなる処理装置,11は作成/編集する図形を表
示する表示装置,12はマウスやキーボードなどの表示
画面中での位置を指定する位置指定装置,13は図形情
報記憶部,14A,14Bは図形に関する管理情報を持
つ図形ヘッダ情報,15A,15Bは図形の形状を決定
する点に関する形状決定点情報,16は他の図形の形状
決定点に関係付けられた点に関する被参照点情報,17
は関係付け処理手段,18は図形操作処理手段,20
A,20Bは編集対象の図形,21は参照点,22は参
照点21に関係して定義された被参照点,23は図形中
にあらかじめ定められた束縛点を表す。
【0009】表示装置11に表示される各図形の図形情
報は,図形ヘッダ情報14とその図形の形状を決定する
形状決定点情報15からなる。さらに本発明では,図形
中のある点が,他の図形の形状決定点に関係付けられた
場合,その情報が被参照点情報16として図形情報記憶
部13に記憶される。被参照点に関係する他の図形の形
状決定点を,参照点という。
【0010】関係付け処理手段17は,図形の形状を決
定する形状決定点と他の図形上の任意の点との間の参照
/被参照関係を,位置指定装置12から入力することに
より,被参照点情報16を作成するとともに,該当する
形状決定点情報15中に被参照点情報16へのポインタ
情報を設定する処理手段である。
【0011】図形操作処理手段18は,被参照点を含む
図形の移動または変形によって,被参照点が移動する
と,それを参照する参照点を被参照点に協調させて移動
させ,参照点を持つ図形を移動または変形させる編集を
行う処理手段である。
【0012】本発明による処理は,次のように行われ
る。関係付け処理手段17は,例えば図1の(ロ)に示
す図形20B中の参照点21と図形20A中の被参照点
22との間に,参照/被参照の関係付けを行う指示情報
を,位置指定装置12から入力する。この関係付け指示
情報の入力があったならば,被参照点22の位置情報な
どを持つ被参照点情報16を作成し,参照点21を示す
形状決定点情報15から被参照点情報16をポイントす
る。
【0013】図形20Aに対する編集操作により,例え
ば図1の(ハ)に示すように図形20Aが移動すると,
被参照点22も移動する。図形操作処理手段18は,被
参照点22の移動を検出すると,被参照点情報16を調
べ,被参照点22を参照する参照点21の形状決定点情
報15を得て,それを被参照点22に協調させて移動さ
せ,参照点21を持つ図形20Bを移動または変形させ
る。図1の(ハ)の例では,被参照点22が上方へ移動
することに伴って,参照点21も上方に移動するように
され,図形20Bが変形する。この例の場合,図形20
Bの底辺の右角点が束縛点23としてあらかじめ定義さ
れているので,束縛点23は移動しないようにされ,図
形20Bは,縦方向に伸びるように変形する。
【0014】参照/被参照の関係には,少なくとも回
転,変形,および拡大または縮小させる相似変形の種類
がある。この種類は,関係付け指示情報の入力または同
じ図形中の束縛点23と参照点21との位置関係によっ
て決められる。なお,束縛点23は,各図形に対して1
点または複数点,事前に設定できるようにされた点であ
り,この情報は,図形情報記憶部13中に記憶されてい
る。
【0015】参照点21が被参照点22に対して回転参
照の関係にある場合には,被参照点22の移動に伴い,
参照点21を持つ図形20Bが,例えば束縛点23を中
心として回転する。参照点21が被参照点22に対して
変形参照の関係にある場合には,被参照点22の移動に
伴い,参照点21を持つ図形20Bが,例えば図1の
(ハ)に示すように変形する。参照点21が被参照点2
2に対して相似変形参照の関係にある場合には,被参照
点22の移動に伴い,参照点21を持つ図形20Bが,
拡大または縮小するように変形する。
【0016】
【作用】本発明では,図形20Bの形状を決定する点を
参照点21とし,他の図形20A上の被参照点22に関
係付け,その関係情報を図形情報記憶部13に保持する
ことによって,図形20Aが位置指定装置12による編
集操作によって変形または移動した場合にも,あらかじ
め指定した関係が保持されるように,参照点21を持つ
図形20Bを変形/移動させることができる。
【0017】また,参照点21を持つ図形20Bの他の
形状決定点,例えば束縛点23を位置指定装置12によ
って下方へ移動させた場合,参照点21と被参照点22
との関係は保持されるので,図形20Bを下方に長く伸
びるように変形させることもできる。
【0018】
【実施例】図2は,本発明の実施例に係る図形情報のデ
ータ構造の例を示す図である。例えば図2の(イ)に示
す図形20Aと図形20Bとの参照/被参照関係は,図
2の(ロ)に示すようなデータ構造によって管理され
る。
【0019】各図形に対して,図形ヘッダ情報14A,
14Bが設けられる。図形ヘッダ情報14A(14B等
も同様)は,図形が占める矩形の範囲(これを,エクス
テントという)に関する情報と,形状決定点の数および
先頭の形状決定点情報15Aへのポインタ等の情報を持
つ。さらに,その図形において束縛点として定義された
形状決定点情報へのポインタ情報を持つ。
【0020】図2の(イ)に示す図形20Aのエクステ
ントは,点線の矩形で図示した範囲の領域であり,図形
ヘッダ情報14A中のエクステント情報は,エクステン
トの左上角の点の座標(x0,y0)と,エクステント
の幅wと,エクステントの高さh等の情報からなる。形
状決定点情報15Aは,図形20Aの頂点に関する位置
情報(x1,y1)や次の点へのポインタ情報等を持
つ。また,その形状決定点が他の図形の点に関係付けら
れた参照点である場合に,被参照情報をポイントするた
めのフィールドおよび参照の種類を示すフィールドが,
形状決定点情報15A中に設けられている。
【0021】図2の(ロ)に示す形状決定点情報15B
は,(イ)における参照点21に関する形状決定点の情
報であり,被参照点情報16が,被参照点22の情報で
ある。被参照点22は,形状決定点である必要はなく,
図形20Aの形状決定点に依存する任意の点である。こ
こで,被参照点22の位置がa,b,cの3つの形状決
定点に依存するとすると,被参照点情報16には,それ
らの点へのポインタと,各点への依存度ka ,kb ,k
c が設定される。
【0022】図2の(ハ)に示すように,a,b,cの
各点の座標を,それぞれ(xa ,y a ),(xb ,
yb ),(xc ,yc )とし,被参照点22の座標を
(xp ,y p )とする。3点からの依存度ka ,kb ,
kc は, xa ka +xb kb +xc kc =xp ya ka +yb kb +yc kc =yp ka + kb + kc =1 の連立方程式の解として得られる値である。
【0023】被参照点情報16は,関係付け処理手段1
7によって動的に作成され,参照点21である形状決定
点情報15Bとの間の相互のポインタ情報を持つ。図形
20A中に複数の被参照点がある場合には,次の被参照
点情報へのポインタ情報を持つ。
【0024】図3は,本発明の実施例に係る変形参照の
例を示す図である。図中,30は画面上の操作位置を示
すカーソル,31は各種操作を指定するための領域であ
るアイコン,32は表示画面を表す。
【0025】図1に示す位置指定装置12としてマウス
を用い,カーソル30はマウスの操作によって位置が変
わるものとする。図3の(イ)に示すように,カーソル
30によって,変形参照の操作を指示するアイコン31
を選択し,さらに関係付ける図形20A,20Bを選択
する。
【0026】ここで,図形20Bの右上の形状決定点
を,図形20Aの下辺上の1点に関係付ける場合,図3
の(ロ)に示すように,カーソル30を図形20Bの右
上の点に持っていき,マウスボタンを押下する。そし
て,マウスボタンを押下した状態で,図3の(ハ)に示
すように,カーソル30を移動させる。このようにマウ
スボタンを押下した状態でカーソル30を移動させる操
作をドラッグという。
【0027】図3の(ニ)に示すように,図形20A上
の関係づける点にカーソル30を移動させ,ドラッグを
終了すると,図3の(ホ)に示すように,そのドラッグ
の終了点が被参照点22として認識され,図形20B上
のドラッグ開始点である参照点21が,被参照点22の
位置に合うように,図形20Bが変形される。
【0028】図1に示す関係付け処理手段17は,関係
付け操作に対して,以上のような処理を行い,図形情報
記憶部13に参照点21と被参照点22との参照/被参
照関係およびその関係が変形参照である旨の情報を設定
する。
【0029】このような図形の関係付けが行われた後,
例えば図3の(ヘ)に示すように,図形20Aを左方へ
移動させる操作が行われたとすると,被参照点22も左
方へ移動するので,それに合わせて参照点21が移動
し,図形20Bの横幅が短くなるように,図形20Bの
自動編集が行われる。また,図3の(ト)に示すよう
に,図形20Aが右方へ移動すると,参照点21も右方
へ移動し,図形20Bは長く変形させられる。以上の図
形操作の処理は,図1に示す図形操作処理手段18が図
形情報記憶部13の参照/被参照の関係情報に基づいて
実行する。
【0030】図4は,本発明の実施例に係る回転参照の
例を示す図である。図3に示す例と同様に,位置指定装
置12としてマウスを用い,カーソル30はマウスの操
作によって位置が変わるものとする。
【0031】図4の(イ)に示すように,カーソル30
によって,回転参照の操作を指示するアイコン31を選
択し,さらに関係付ける図形20A,20Bを選択す
る。ここで,図形20Bの矢印の先の形状決定点が,図
形20Aの左側辺上の1点を常に向くように関係付ける
場合,図4の(ロ)に示すように,カーソル30を図形
20Bの矢印の先端に持っていき,マウスボタンを押下
する。そして,マウスボタンを押下した状態で,図4の
(ハ)に示すようにドラッグする。ドラッグによって,
図形20Bは回転し,点線で示すようなラバーバンドが
表示される。
【0032】図形20A上の関係付ける点でドラッグを
終了すると,図4の(ニ)に示すように,図形20B
が,束縛点23を中心として,図形20A上のドラッグ
終了点(被参照点22)を向くように回転して再表示さ
れる。
【0033】この関係を維持するため,図1に示す関係
付け処理手段17は,図形情報記憶部13に参照点21
と被参照点22との参照/被参照関係およびその関係が
回転参照である旨の情報を設定する。
【0034】このような図形の関係付けが行われた後,
例えば図4の(ホ)に示すように,図形20Aを下方へ
移動させる操作が行われると,回転参照の関係情報に基
づく図形操作処理手段18の処理により,被参照点22
と参照点21とが協調して動作し,図形20Bの矢印の
先端にある参照点21が被参照点22の方向を向くよう
に,図形20Bの回転操作が行われる。
【0035】図5は,本発明の実施例に係る相似変形参
照の例を示す図である。相似変形とは,参照点21を持
つ図形20Bを,被参照点22の移動に応じて拡大また
は縮小させる操作である。相似変形の操作を選択した
後,図5の(イ)に示すように,図形20B上の参照点
21を,図3または図4と同様な操作により,図形20
A上の被参照点22に関係付ける。関係付け処理手段1
7は,図形情報記憶部13に参照点21と被参照点22
との参照/被参照関係およびその関係が相似変形参照で
ある旨の情報を設定する。
【0036】このような図形の関係付けが行われた後,
例えば図5の(ロ)に示すように,図形20Aを移動さ
せる操作が行われると,相似変形参照の関係情報に基づ
く図形操作処理手段18の処理により,参照点21が被
参照点22と協調して動作するように操作され,参照点
21の新たな位置が計算されて,図形20Bは拡大また
は縮小される。
【0037】図6は,本発明の実施例に係る移動参照の
例を示す図である。移動参照は,変形参照の一種であ
る。変形参照の操作において,図6の(イ)に示すよう
に,参照点21として図形20Bの束縛点23が選択さ
れたとき,すなわち束縛点23と参照点21とが一致す
るとき,移動参照となる。
【0038】移動参照の場合,図6の(ロ)に示すよう
に,被参照点22を持つ図形20Aが移動すると,参照
点21と被参照点22との関係により,図形20Bもそ
のまま移動する編集が行われる。
【0039】図7は,本発明の実施例に係る束縛点によ
る変形操作の例を示す図である。図3などの例で説明し
たように,参照の種類をアイコン31によって指定し,
回転や変形の動作を決めることができるが,束縛点23
と参照点21との位置関係によって,変形動作を確定さ
せることもできる。
【0040】図7において,参照点21aの位置は,被
参照点が移動する前の参照点の位置,参照点21bの位
置は,被参照点の移動に伴って,参照点が引きずられる
方向の仮想的な位置を表している。
【0041】図7の(イ)に示すような二次元図形に対
して,束縛点23が左上の点に定義されており,その束
縛点23と同一の辺上にある隣の点が参照点21aであ
ったとする。被参照点(図示省略)の移動により,参照
点21aが参照点21bの位置まで引っ張られたとする
と,図形操作処理手段18は,束縛点23と参照点21
aとの位置関係から1軸変形が必要であると認識し,
(イ)に点線で示すように長方形を引き伸ばす変形を行
う。
【0042】また,参照点21aが束縛点23と一致す
る場合には,(ロ)に点線で示すように,被参照点の移
動に伴い,図形全体を束縛点23(参照点)とともに平
行移動させる。
【0043】参照点21aが頂点ではなく,辺上の点で
あるとき,(ハ)に示すように,束縛点23を中心とし
て,被参照点の方向である参照点21bの方向へ図形を
回転させる。
【0044】さらに,(ニ)に示すように,参照点21
aが束縛点23と対角の位置にあるときには,長方形に
2軸変形を施し,参照点21bの位置まで図形を相似変
形(拡大/縮小)させる。
【0045】図形が三次元図形である場合にも,同様に
束縛点23と参照点21aとの位置関係によって,例え
ば次のように変形動作を確定させる。図7の(ホ)は,
1軸変形の例であり,参照点21aが束縛点23と同一
辺上の隣の点であるとき,参照点21bの方向へ長方体
図形を引き伸ばす。
【0046】参照点21aが束縛点23とは同一面には
ない対角点である場合には,(ヘ)に示すように,三次
元図形に対して3軸相似変形を施し,図形全体を拡大ま
たは縮小させる。
【0047】参照点21aが束縛点23と同一面上の対
角点上にある場合には,(ト)に示すように,参照点2
1bの位置まで2軸変形を施し,縦横の長さを伸縮させ
る。図7の(チ)は,1軸回転の例である。この例で
は,束縛点23−1と束縛点23−2の2点が束縛点と
して定義されている。この図形の辺上の点が参照点21
aであり,被参照点の移動に伴い,これが参照点21b
まで引っ張られたとすると,束縛点23−1と束縛点2
3−2の軸を中心として,三次元図形が点線で示すよう
に回転操作される。
【0048】図7の(リ)と(ヌ)は,連続直線に対す
る参照編集操作の例であり,例えば(リ)に示すよう
に,束縛点23と異なる頂点を参照点21aとすると,
被参照点の移動に伴い,1点変形によって参照点21b
までの図形の変形が行われる。また,参照点21aが束
縛点23である場合には,(ヌ)に示すように,図形全
体が平行移動される。
【0049】なお,図7に示す例は,被参照点を参照す
る図形の変形操作の例であるが,本実施例では,被参照
点の移動ではなく,直接,マウスなどにより参照点21
aの位置から参照点21bの位置まで形状決定点をドラ
ッグした場合にも,同様な変形動作の確定により図形が
編集操作される。
【0050】図8は,本発明の実施例に係るグリップ表
示説明図である。本発明の場合,参照/被参照関係を持
たせる点を選択する場合には,どの点が形状決定点であ
るか,特に,どの点が束縛点であるかを,表示装置11
上の画面ですぐに見分けることができる必要がある。ま
た,参照点として定義された点と,参照点ではない点と
をすぐに見分けることができる必要がある。
【0051】そこで本実施例では,図形編集操作の指定
対象候補となる点を「グリップ」とし,グリップを特定
のマークで表示可能としている。グリップには,束縛点
を示す束縛点グリップと,束縛点以外の通常グリップと
がある。
【0052】操作対象として選択されていない点の場合
には,通常グリップは,図8(イ)の(a) に示すよう
に,正方形のマークで表示される。これに対し,束縛点
は,(b) に示すように,菱形の図形で表示される。図1
に示す位置指定装置12により,それらの点が操作対象
として選択されると,そのマークがそれぞれ(c) または
(d) に示すように拡大して表示される。さらに,これら
のグリップは,参照点でない場合には,(イ)の上段に
示すマークで,参照点である場合には,(イ)の下段に
示す白抜きのマークで表示される。なお,例えば束縛点
グリップを円のような他の形状で表示したり,または各
マークを色によって識別できるように表示してもよい。
【0053】これらのマークは,一般に図形の作成/編
集が完了した後は不要である。そこで,本実施例では,
図形を選択したときに自動的に,または表示モードの選
択指定操作により,グリップ非表示モードとグリップ表
示モードとが切り替えられるようにしている。
【0054】グリップ非表示モードでは,図形が長方形
の場合,図8の(ロ)に示すように,その図形の形状だ
けが表示される。グリップ表示モードが選択されると,
図8の(ハ)に示すように,各形状決定点の種類に応じ
てグリップが表示される。この例では,長方形図形に対
して,9個のグリップが設けられるようになっている。
図示省略するが,図形が例えば円の場合には,円を囲む
長方形図形を想定し,そのグリップ位置に相当する位置
に9個のグリップが,自動的に設けられる。
【0055】図9は,本発明の実施例に係る関係付け処
理説明図である。図1に示す関係付け処理手段17は,
図9に示す処理(a) 〜(g) により,複数の図形を関係付
ける。
【0056】(a) 変形参照,回転参照,相似変形参照と
いうような図形参照指定モードの指定を入力する。な
お,この処理は,次の(b) による図形選択の後に実行し
てもよい。
【0057】(b) 関係付けを行う複数の図形についての
マウス操作による選択指示を入力し,関係付けの対象を
認識する。 (c) 選択された図形について,操作を容易にするため
に,図8に示すようなグリップを表示する。
【0058】(d) 選択図形上のグリップが,マウスボタ
ンの操作によりドラッグされたならば,そのドラッグ開
始点の形状決定点を参照点として認識する。 (e) 他の選択図形上におけるドラッグ終了点を,被参照
点とする。もし,ドラッグ終了点が他の選択図形上にな
い場合には,関係付けの操作を無効とする。
【0059】(f) 被参照点が決定したならば,その図形
における形状決定点と,被参照点との位置関係から依存
点を決め,依存度を計算する。そして,被参照点情報1
6を作成し,図形情報記憶部13に格納する。被参照点
情報16には,被参照点の位置情報,依存点,依存度,
参照の種類などを設定するとともに,参照点の形状決定
点情報15に対するポインタを設定する。一方,参照点
の形状決定点情報15には,被参照点情報16へのポイ
ンタを設定する。
【0060】(g) 参照点を持つ図形を,被参照点に合う
ように更新し,再表示する。図10は,本発明の実施例
に係る図形操作処理説明図である。図1に示す図形操作
処理手段18は,図10に示す処理(a) 〜(g) により,
関係付けられた点を持つ図形に関する編集操作を実行す
る。この処理は,マウスによって図形上の点が操作され
たとき,および関連する被参照点が何らかの操作によっ
て移動したときに呼び出されて実行される。
【0061】(a) 図形上の点の移動通知を受ける。 (b) 回転/変形/相似変形などの編集モード,参照の種
類,または移動する点と束縛点との位置関係などによ
り,点が移動する図形の編集態様を決定し,移動/回転
/変形/相似変形などの図形編集処理を行う。
【0062】(c) 更新した図形を表示装置11に再描画
する。 (d) 図形情報記憶部13を検索し,更新した図形に被参
照点情報16があるかどうかを調べる。被参照点情報1
6がなければ,処理を終了する。
【0063】(e) 被参照点情報16があれば,他の点へ
の依存度から被参照点の新しい位置を算出する。被参照
点がa,b,cの3点に依存し,各点への依存度がそれ
ぞれka ,kb ,kc であるとすると,被参照点の新し
い座標(xp ,yp )は, xp =xa ka +xb kb +xc kc yp =ya ka +yb kb +yc kc の計算によって算出される。なお,(xa ,ya ),
(xb ,yb ),(xc ,yc )は,図形更新後の点
a,b,cの座標である。
【0064】(f) 被参照点の旧座標と新座標との差か
ら,参照の種類に応じた参照点の移動量を計算し,その
点の移動通知を行う。すなわち,被参照点を参照する参
照点を持つ図形の編集操作を,再帰的に実行する。
【0065】(g) 次の被参照点があれば,同様に処理
(e) ,(f) を繰り返す。本実施例の説明から明らかなよ
うに,本システムを通常の逐次処理による処理機構で実
現することもできるが,例えば形状決定点情報15等を
操作手続きと内部状態値とからなるオブジェクトとして
構成し,メッセージ・パッシングによって処理を進める
オブジェクト指向の処理機構によって実現することもで
きる。この場合,特に参照/被参照関係等に関する処理
構成の簡易化が可能である。
【0066】図形間の参照/被参照関係は,関係解除操
作によって解消することができる。関係解除操作が行わ
れると,被参照点情報16が削除され,各々独立な図形
として扱われる。
【0067】図11は,本発明の実施例で用いるハード
ウェア構成例を示す図である。本発明は,例えば図11
に示すような周知のハードウェア機構により実施するこ
とができる。システムバス107には,ディスプレイア
ダプタ103,ランダム・アクセス・メモリ(RAM)
105,CPU106,ディスクアダプタ108が接続
されている。ディスプレイアダプタ103には,グラフ
ィックディスプレイ100,キーボード101,マウス
102,ビデオ用メモリ(VRAM)104が接続さ
れ,VRAM104の内容がディスプレイアダプタ10
3を介して,グラフィックディスプレイ100に表示さ
れる。ディスクアダプタ108には,磁気ディスクなど
のディスク記憶装置109が接続され,ディスクアダプ
タ108は,CPU106の入出力命令によって,RA
M105とディスク記憶装置109との間のデータ転送
を制御する。
【0068】グラフィックディスプレイ100,キーボ
ード101,マウス102およびディスプレイアダプタ
103は,図1に示す表示装置11および位置指定装置
12に相当する。図1に示す図形情報記憶部13は,R
AM105またはディスク記憶装置109に設けられ
る。
【0069】もちろん,本発明は,図11に示すシステ
ムに限らず,通常の汎用計算機,ワークステーション・
タイプの計算機または一般のパーソナル・コンピュータ
等によっても実施することが可能である。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
一定の関連を持った図形群を,その位置関係も含めて,
まとめて部品として扱うことができるようになるととも
に,関係付けた図形要素の個々に対する編集操作によっ
て,関連する図形を関係付けの種類に応じて矛盾なく自
動的に編集することができるようになる。特に,アニメ
ーションなどの動画編集の場合,従来方式による複数図
形のグループ化では,図形全体が固定化されてしまうこ
とになるが,本発明による図形の関係付けによれば,個
々の図形要素を変形させ,かつその変形によって影響を
受ける部分を,自動的に追従させることができるので,
編集操作がきわめて容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の実施例に係る図形情報のデータ構造の
例を示す図である。
【図3】本発明の実施例に係る変形参照の例を示す図で
ある。
【図4】本発明の実施例に係る回転参照の例を示す図で
ある。
【図5】本発明の実施例に係る相似変形参照の例を示す
図である。
【図6】本発明の実施例に係る移動参照の例を示す図で
ある。
【図7】本発明の実施例に係る束縛点による変形操作の
例を示す図である。
【図8】本発明の実施例に係るグリップ表示説明図であ
る。
【図9】本発明の実施例に係る関係付け処理説明図であ
る。
【図10】本発明の実施例に係る図形操作処理説明図で
ある。
【図11】本発明の実施例で用いるハードウェア構成例
を示す図である。
【符号の説明】
10 処理装置 11 表示装置 12 位置指定装置 13 図形情報記憶部 14A,14B 図形ヘッダ情報 15A,15B 形状決定点情報 16 被参照点情報 17 関係付け処理手段 18 図形操作処理手段 20A,20B 図形 21 参照点 22 被参照点 23 束縛点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 泰次 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 菊地 智 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 鈴木 雅裕 神奈川県大和市深見西4丁目2番49号 株 式会社ピーエフユー大和工場内 (72)発明者 葛西 敦子 神奈川県大和市深見西4丁目2番49号 株 式会社ピーエフユー大和工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図形を表示する表示装置(11)と,表示画
    面中での位置を指定する位置指定装置(12)と,図形を作
    成/編集する処理装置(10)とを備えた図形編集装置にお
    ける編集処理方法において,前記位置指定装置(12)によ
    り,図形の形状を決定する形状決定点と他の図形上の任
    意の点との間に,参照/被参照の関係付けを行う指示情
    報を入力する処理過程と,関係付け指示情報の入力によ
    り,参照点(21)と被参照点(22)との関係情報を図形情報
    中に設定する処理過程と,被参照点(22)を含む図形(20
    A) の移動または変形があったときに,被参照点(22)を
    参照する参照点(21)を,被参照点(22)に協調させて移動
    させ,参照点(21)を持つ図形(20B) を移動または変形さ
    せる編集を行う処理過程とを有することを特徴とする図
    形関係付け編集処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の図形関係付け編集処理方
    法において,前記参照/被参照の関係には,少なくとも
    回転,変形,および拡大または縮小させる相似変形の種
    類があり,被参照点(22)を含む図形(20A) の移動または
    変形に対応して,被参照点(22)を参照する参照点(21)
    を,被参照点(22)に協調させて移動させ,前記参照の種
    類に応じて参照点(21)を持つ図形(20B) を回転,変形ま
    たは相似変形させる編集を行うことを特徴とする図形関
    係付け編集処理方法。
  3. 【請求項3】 図形を表示する表示装置(11)と,表示画
    面中での位置を指定する位置指定装置(12)と,図形を作
    成/編集する処理装置(10)とを備えた図形編集装置にお
    いて,図形の形状を決定する形状決定点とその図形にお
    いて他の点から参照される被参照点(22)に関する情報を
    記憶する図形情報記憶部(13)と,図形の形状を決定する
    形状決定点と他の図形上の任意の点との間の参照/被参
    照関係を,前記位置指定装置(12)から入力することによ
    り,参照点(21)と被参照点(22)との関係情報を図形情報
    中に設定する関係付け処理手段(17)と,被参照点(22)を
    含む図形(20A) の移動または変形に対応して,被参照点
    (22)を参照する参照点(21)を,被参照点(22)に協調させ
    て移動させ,参照点(21)を持つ図形(20B) を移動または
    変形させる編集を行う図形操作処理手段(18)とを備えた
    ことを特徴とする図形関係付け編集装置。
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