JPH0696365B2 - 車両用空調制御装置 - Google Patents

車両用空調制御装置

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JPH0696365B2
JPH0696365B2 JP1100815A JP10081589A JPH0696365B2 JP H0696365 B2 JPH0696365 B2 JP H0696365B2 JP 1100815 A JP1100815 A JP 1100815A JP 10081589 A JP10081589 A JP 10081589A JP H0696365 B2 JPH0696365 B2 JP H0696365B2
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temperature
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克巳 飯田
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株式会社ゼクセル
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は車両用空調制御装置、特に環境条件に関する入
力信号の処理機能を備えたものに関する。
(従来の技術) 従来、この種の装置としては、例えば特公昭62-5804号
公報に示されるように、外気温度等の環境情報に応じて
送風機や熱交換器等の温度調節手段を制御するようにし
た空調装置にあって、外気温度等の環境情報の単位時間
当りの変化量又は変化度を検出する検出手段を設けると
共に、検出された変化量又は変化度に応じて環境情報に
遅延処理を施して入力するか又は上述の温度調節手段へ
入力される調節量の変化の現れる時間応答を調整するよ
うにして、環境変化によって空調状態が必要以上に変動
しないようにしたものが公知となっている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来例にあって、環境情報の変化度
によって遅延処理等を行なう場合、例えば、短時間の変
化度は所定以上の値であっても総変化量としては少ない
際には上述の遅延処理等を行なう必要がないが、斯る場
合にあっても遅延処理等を行なってしまうという問題点
があった。
また変化量を検出する構成であっても、遅延処理等を行
なう程の変化量であるか否かを判定するには比較的長い
時間信号検出を行なわなければならないが、このように
すると制御応答性の低下や、マイクロコンピュータを用
いるものにあってはプログラムの負担が大となるという
問題点があった。
そこで、本発明は上記従来例の問題点を解決し温度制御
に影響する環境情報を空調フィーリングを損なわないよ
うにその変化に応じて入力処理する車両用空調制御装置
を提供することを課題とするものである。
(課題を解決するための手段) しかして、この発明は、第1図に示すように、少なくと
も送風機と熱交換器とを含んで車室内の温度調節を行な
う温度調節手段100と、外気温度を含む環境条件の検出
情報に応じて前記温度調節手段100の温度調節量を設定
する調節量制御手段110とを具備する車両用空調制御装
置において、外気温度信号を出力する外気温度検出手段
120と、イグニッションスイッチ投入後、前記外気温度
信号が真の外気温度に相当する信号に収束したか否かを
判定する第1の判定手段130と、前記第1の判定手段130
によって前記外気温度信号が真の外気温度に相当する信
号に収束したと判定されるまで、前記外気温度信号を制
御処理上の判定基準を定める判定基準用信号と制御処理
上でのパラメータとして用いる制御用信号とにする初期
制御手段140と、前記第1の判定手段130によって前記外
気温度信号が真の外気温度に相当する信号に収束したと
判定された以後、前記判定基準用信号と前記制御用信号
とを前記外気温度信号を遅延させて形成する第1の信号
処理手段150と、前記外気温度信号と前記判定基準用信
号との差が第1の所定値より大きいか否かを判定する第
2の判定手段160と、前記外気温度信号と前記判定基準
用信号との差が第2の所定値より小さいか否かを判定す
る第3の判定手段170と、前記第2の判定手段160によっ
て前記外気温度信号と前記判定基準用信号との差が前記
第1の所定値より大きいと判定された場合に、前記制御
用信号を固定する第2の信号処理手段180と、前記第3
の判定手段190によって前記外気温度信号と前記判定基
準用信号との差が前記第2の所定値より小さいと判定さ
れた場合、前記判定基準用信号を前記制御用信号と一致
させると共に前記制御用信号の固定を解除する第3の信
号処理手段190とを具備することにある。
(作用) したがって、この発明においては、第1の判定手段130
によって、外気温度信号が真の外気温度に相当する信号
に収束するまで、(請求項2:外気温度の初めての下降が
停止したと判定されるまで、請求項3:外気温度の初めて
の下降が停止したと判定されると見なすことができる所
定時間が経過したと判定されるまで)、初期制御手段14
0によって制御処理上の判定基準を定める判定基準用信
号及び制御処理上でのパラメータとして用いる制御用信
号を外気温度信号と同じにすることができるために、空
調制御を起動初期における外気温度信号の変動に速やか
に追従させることができる。
また、第1の判定手段140によって前記外気温度信号が
真の外気温度に相当する信号に収束したと判定された後
は、第1の信号処理手段150によって前記判定基準用信
号と前記制御用信号とを外気温度信号を遅延させて形成
し外気温度の変動に対してゆるやかな制御を実行でき
る。
さらに、第2の判定手段160によって前記外気温度信号
と前記判定基準用信号との差が第1の所定値より大きく
なった場合には、外乱により外気温度信号の変動が大き
いと判断できるために、第2の信号処理手段180によっ
て前記制御用信号をこの段階で固定する。これによっ
て、外気温度の急激な変化に対して制御が乱れることを
防止できる。
さらにまた、第3の判定手段170によって前記外気温度
信号と前記判定基準用信号との差が第2の所定値より小
さくなった場合には、外気温度信号が正常値に戻りつつ
あることが判定できるために、第3の信号処理手段190
によって前記第2の信号処理手段180によって固定され
た前記制御用信号の値に前記判定基準用信号を一致させ
ると共に、前記制御用信号の固定を解除することによっ
て、通常の制御に復帰できるものである。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面により説明する。
第2図において、車両用空調制御装置は、空調ダクト1
の最上流側にインテークドア切換装置2が設けられ、こ
のインテークドア切換装置2は、内気入口3と外気入口
4とが分かれた部分に内外気切換ドア5が配置され、こ
の内外気切換ドア5をアクチュエータ6により操作して
空調ダクト1内に導入する空気を内気と外気とに選択で
きるようになっている。
送風機7は、空調ダクト1内に空気を吸い込んで下流側
に送風するもので、この送風機7の後方にはエバポレー
タ8とヒータコア9とが設けられれている。
エバポレータ8は、図示しないコンプレッサ等と配管結
合されて冷房サイクルを構成するものである。また、ヒ
ータコア9は図示されないエンジンの冷却水が循環して
空気を加熱するようになっているものである。
ヒータコア9の前方には、エアミックスドア10が設けら
れており、このエアミックスドア10の開度をアクチュエ
ータ11により調節することで、ヒータコア9を通過する
空気と、ヒータコア9をバイパスする空気との割合が調
節されるようになっている。さらに、ヒータコア9の下
流側はデフロスト吹出口12、ベント吹出口13及びヒート
吹出口14に分かれて車室に開口し、その分かれた部分に
モードドア15a,15bが設けられ、このモードドア15a,15b
をアクチュエータ16,17で操作することで吹出モードが
切り換えられるようになっている。
そして、前記アクチュエータ6,11,16,17及び送風機7の
モータ7aは、それぞれ駆動回転40a〜40dを介してマイク
ロコンピユータ41からの出力信号に基づいて制御され
る。このマイクロコンピユータ41は図示しない中央処理
装置(CPU)、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアク
セスメモリ(RAM)、入出力ポート(I/O)等を持つそれ
自体周知のもので、該マイクロコンピュータ41には、車
室内の温度を検出する車室内温度センサ42からの車室内
温度TR、外気の温度を検出する外気温度センサ43から外
気温度TA、日射量を検出する日射センサ44からの日射量
TS、車室内の温度設定を行なう温度設定器45からの設定
温度TDがマルチプレクサ46を介してデジタル信号に変換
されて入力される。
また、マイクロコンピユータ41には操作部48から出力信
号は入力される。この操作部48は空調装置の制御状態と
して自動制御状態(AUTO)の断続を行なうAUTOスイッ
チ、内外気切換ドア(INTAKE DOOR)5の切換スイッ
チ、送風機7の速度を手動設定するためのスイッチ等
(図示せず)を有するものである。
次に、前述したマイクロコンピユータ41による本装置の
基本的な制御について第3図に示されるメインフローチ
ャートを参照しつつ説明する。
先ず、マイクロコンピユータ41はステップ200より実行
を開始し、ステップ202へ進んで各種変数、フラグ等の
初期設定を行なう。
次のステップ204では前述した車室内温度センサ42等か
ら検出信号等を入力してステップ206へ進む。ステップ2
06では、上述のステップ204で入力された検出信号を用
いて車室内へ吹き出される空気の目標吹出温度XMを例え
ば次式に従って演算する。
XM=A・TD−B・TR−C・TAD−D・TS+E 但し、A,B,C,Dは演算係数で、Eは演算定数であり、TD
は設定温度、TRは車室内温度、TADは後述する制御用外
気温度(制御用信号)、TSは日射量である。
そして、次のステップ300に進み、上述の目標吹出温度X
Mに対してエアミックスドア10の開度が演算され、この
開度となるよう駆動回路40bを介してエアミックスドア1
0が回動される。ここで、目標吹出温度XMに対するエア
ミックスドア10の開度は送風機7の回転速度、モードド
ア15a,15bのドア位置、内外気切換ドア5のドア位置と
共に予め定められており、例えば、このXMに対するエア
ミックスドア開度特性をROM化したものを用いて開度制
御が行なわれているものである。
以後、ステップ400〜700の処理は基本的には上述のステ
ップ300の場合と同様にして各機器(送風機7、モード
ドア15a,15b及び内外気切換ドア5)の駆動制御が行な
われる。尚、ステップ700においては図示しないコンプ
レッサの駆動制御を上述の目標吹出温度に基づいて行っ
た後、前述したステップ204へ戻り上述の処理が繰り返
されるようになっている。
第4図には前述したステップ206における目標吹出温度
演算の一環として行なわれる外気温度処理の制御ルーチ
ンが示されており、以下、同図を参照しつつその内容に
ついて説明する。尚、このフローチャートにおいては、
前記外気温度信号が真の外気温度に相当する信号に収束
したことを判定するために、外気温度信号によって示さ
れる外気温度のはじめての下降が停止したか否かを判定
するものである。
先ず、マイクロコンピユータ41はステップ208より実行
を開始し、ステップ210へ進んでイグニッションスイッ
チ(図示せず)がオフからオンへ切り換えられたか否か
を判定する。そして、オフからオンへ切り換えられたと
判定された場合(YES)はステップ212へ、それ以外(N
O)即ちイグニッションスイッチが一旦オンとされた以
降はステップ228へそれぞれ進む。ここで、イグニッシ
ョンスイッチのオンオフを判定するのは、空調装置の作
動はイグニッションスイッチのオンオフに連動している
からである。
ステップ212においては外気温度センサ43の検出値(外
気温度信号)TAを入力し、外気温度変数TA(N-1)に外気
温度信号TAを設定し、ステップ214へ進む。ステップ214
ではFLAG1〜FLAG3に零を設定する。ここで、FLAG1は外
気温度サンプリングタイマフラグと称されるもので、外
気温度センサ43から外気温度検出値を入力するにあた
り、後述するように所定のタイマ時間毎に行なうのであ
るが、このタイマが作動中か否かを表示するもので、タ
イマ作動中は“1"が設定される。また、FLAG2は後述す
る制御用外気温度(制御用信号)TADが固定状態にある
か否かを表示するためのもので、TADが固定状態にある
間は“1"とされるものである。さらに、FLAG3は判定基
準用信号リセットフラグで、後述するように判定基準用
外気温度(判定基準用信号)TABが所定条件下でTADに一
致する以外は“1"が設定されているものである。
上述ステップ214の後は、ステップ216へ進みTA>T
A(N-1)か否かを判定する。即ち、装置始動直後の本ステ
ップにおいてはTA=TA(N-1)であるためステップ220へ進
むこととなるが、二回目以降の処理においては現在の外
気温度信号TA前回処理実行時の外気温度信号TAを代入し
たTA(N-1)より大か否かを判定するという意味を有して
いる。そして、TAがTA(N-1)より大である場合(YES)に
はステップ218へ進んでFLAG0に“1"を設定し、ステップ
224へ進む。ここで、FLAG0は判定基準用信号TABに外気
温度信号TAをそのまま用いているか否かを表示するため
のもので、イグニッションスイッチ投入後所定区間はT
AB=TAであり、FLAG0には零が設定されるものである。
このように、TAB=TAとするのは、例えば車両がある程
度走行した後に停車し、この停車状態で再びイグニッシ
ョンスイッチをオンとした場合、停車中にエンジンの余
熱で外気温センサ43の周囲温度が上昇していることがあ
り、実際の外気温度より高い値を入力してしまう。この
状態で後述する制御用信号TADを判定基準外気温度TAB
外気温度信号TAとの比較に応じて変えてゆく制御を行な
うと、装置起動によって、ラジェータファン(図示せ
ず。)等の作動のためエンジンが冷却されるので、外気
温センサ43の周囲は急速に実際の温度に近づいているた
めに、TADが実際の外気温度より高いある値に固定され
てしまう。このため、吹出空気温度が必要以上に低下し
てしまい且つ送風機7の風量も大となってしまうことが
ある。したがって、斯る事態を避けるためにイグニッシ
ョンスイッチをオンした後、所定の条件を満足するまで
はあえてTAB=TAとしているのである。
このようなことから、ステップ220では、ステップ216の
判断の結果に基づいて上述したように、エンジン余熱に
より温度上昇した外気温度検出器7近傍の温度が徐々に
実際の温度に近づきつつある状態と擬制して、FLAG0に
零を設定している。そして、ステップ222へ進み外気温
度変数TA(N-1)に外気温度信号TAを設定する。
ステップ224では、制御用信号TADにTAを、ステップ226
では後述する判定基準外気温度TABにTAをそれぞれ設定
し、ステップ278を介してメインルーチンへ戻る。
一方、ステップ228においては、FLAG0が“1"であるか否
かを判定し、“1"であれば(YES)ステップ234へ、“1"
でなければ(NO)前述したステップ214へそれぞれ進
む。
ステップ232においては、後述する判定基準用信号TAB
び制御用信号TADを更新する所定時間間隔を定めるため
のタイマを始動させ、FLAG1に“1"を設定してステップ2
34へ進む。ステップ234においては上述ステップ232でタ
イマを始動させてから経過時間tが60秒を越えたか否か
を判定し、tが60秒を越えている場合(YES)はステッ
プ240へ進み、越えていない場合(NO)はステップ236へ
進んでFLAG1には“1"をFLAG2,FLAG3には共に零を設定し
てステップ238へ進む。
そして、制御用信号TADには現在のTAD値を設定即ちTAD
をそのまま維持し、ステップ278を介してメインルーテ
ンへ戻る。
一方ステップ240では、タイマ時間tが60秒を越えたこ
とに対応してFLAG1に零を設定してステップ242へ進んで
|TA−TAB|>aである場合(YES)、即ち外気温度信号
TAと判定基準用信号TABとの差が所定値a(℃)より大
である場合にはステップ244へ、|TA−TAB|>aでない
場合(NO)はステップ240へそれぞれ進む。
ステップ244ではFLAG3に零を設定して次のステップ246
へ進む。また、ステップ260では|TA−TAB|>b(a>
b)か否かを判定し、|TA−TAB|>bである場合(YE
S)即ち外気温度信号TAと判定基準用信号TABとの差が所
定値b(℃)以上である場合(但し、a>b)はステッ
プ246へ、|TA−TAB|>bでない場合(NO)はステップ
262へそれぞれ進む。
ステップ246においては、FLAG2が“1"か否かを判定し、
FLAG2=1である場合(YES)にはステップ250へ、FLAG2
が“1"でない場合(NO)はステップ248へ進んで変数N
に零を設定すると共にFLAG2に“1"を設定してステップ2
50へ進む。
ステップ250においては、現時点におけるNの値に1を
加算した値を新たにNに設定してステップ252へ進み、
同ステップ252ではTADの値を現時点の値に保持してステ
ップ254へ進む。
ステップ254においてはTA>TABか否かを判定し、TA>T
ABの場合(YES)はステップ256へ進み、TADにN×C
(Cは単位所定温度)の値を加算してこれをTABへ設定
する。また、TA>TABでない場合(NO)はステップ258へ
進み、TADからN×Cの値を減算してこれをTABへ設定す
る。そして、前述のステップ256又ステップ258の後はス
テップ278を介してメインルーチンへ戻る。
一方、前述のステップ260でNOの場合にはステップ262へ
進んでFLAG2に零を設定してステップ264へ進む。ステッ
プ264においてはFLAG3が“1"か否かを判定し、FLAG3が
“1"の場合(YES)は直接ステップ268へ、“1"でない場
合(NO)はステップ266において変数Nに零を設定する
と共にFLAG3に“1"を設定した後にステップ268へそれぞ
れ進む。
ステップ268においてはN+1を新たなNとした後にス
テップ270へ進んで外気温度信号TAが制御用信号TADより
大か否かを判定する。そして、TA>TADの場合(YES)は
ステップ272へ進んで現時点でのTADにN×Cの値を加算
したものを新たにTADの値としてステップ276へ進む。ま
た、TA>TADでない場合(NO)はステップ274へ進んで、
現時点でのTADからN×Cを減算したものを新たなTAD
値としてステップ276へ進む。
ステップ276においては上述のステップ272又は274にお
いて更新されたTADの値をTABに設定し、ステップ278を
介してメインルーチンへ戻る。
次に、本装置における作用を第6図を参照しつつ総括的
に説明する。
先ず、第6図は、イグニッションスイッチ投入前に、エ
ンジンの余熱によって外気温度センサ43の周囲が現実の
外気温度より上昇している場合に本装置による外気温度
の処理を開始した時のTAD等の変化の説明図であり、イ
グニッションスイッチの投入(NO)時には上述の前提条
件から比較的高い値が検出されている。
イグニッションスイッチが投入された後はラジエータフ
ァン(図示せず。)等が作動するために、外気温度セン
サ43の周囲の温度は徐々に下降して現実の外気温度に近
づいてゆく(第6図IG ONから時間T1までの区間)。そ
して、この間は前述のフローチャートで言えばステップ
210〜ステップ226の処理が行なわれ、制御用信号TAD
は外気温度信号TAがそのまま代入されるので(ステップ
226参照)、目標吹出温度の演算は外気温度信号TAを用
いて行なわれることとなる。
そして、外気温度信号TAが再度上昇し始めたことが確認
されたら、判定基準用信号TABと制御用信号TADとは、そ
の後60秒毎に|TA−TAB|>aとなるまで所定温度α
(℃)ずつ増加されてゆく(第6図時刻T1からT2
間)。ここで、第6図のように一旦下った温度が再び上
昇するような場合とは、例えばイグニッションスイッチ
を投入しても停車状態であるような場合が考えられる。
上述の処理は、前述した第4図のフローチャートで言え
ば、ステップ216、ステップ218〜226及びステップ228〜
256によって実行されるものである。
そして、時刻T2において|TA−TAB|>aが成立した以
後には、TABはそれまでと同様に60秒毎にα(℃)ずつ
増加されてゆくが、TADは|TA−TAB|>aが成立した時
点の値に固定されることになる(第4図ステップ252参
照)。したがって、この間、目標吹出温度XMの演算にお
いてTADは同じ値が用いられることとなる。尚、第6図
においてTA及びTADは実線でTABは点線によりそれぞれ表
わされている。
この後、外気温度信号TAが下降してきて|TA−TAB|>
b(但し、|TA−TAB|>aでないという条件の下で)
が成立した場合(第6図時刻T3)には、それ以後TAB
再び先の固定値からα(℃)ずつ増加されてゆき、この
とき同時にTABはTADの値と同一とされる。これらの処理
は第4図のフローチャートで言えばステップ260〜276に
よって実行されるものである。
ここで、TAが第6図のように急激に下降する場合とは、
例えなそれまで停車中であった車両が走行を開始したよ
うな場合等である。
そして、TAが更に下降してTADより低くなるとTADは60秒
毎にα(℃)ずつ減じられてゆき|TA−TAD|>aが成
立すると(第6図時刻T4)、先の時刻T2での処理と同様
にTADを固定する一方、TABはそのままα(℃)ずつ減じ
られてゆくこととなる。(第4図ステップ274参照)。
尚、これ以降は、時刻T2〜T3までの処理と基本的には同
様の処理が繰り返されるので、その説明は省略する。
第5図には外気温度処理の第2の実施例がフローチャー
トとして示されているが、前述の実施例と同一の処理ス
テップについては第4図と同一の番号を付しその説明を
省略して、以下異なる点についてのみ同図を参照しつつ
説明する。
この第2の実施例において、前述の実施例と異なる点
は、TADをα(℃)づつ変化させてゆく処理開始の条件
として、前述の実施例においては、前記外気温度信号が
真の外気温度に相当する信号に収束したか否かを判定す
るために、TA>TA(N-1)が成立するか否かに依ったが、
この例においては、タイマを設けて所定のタイマ時間が
経過したらTADをα(℃)づつ変化させてゆくようにし
たことにある。
このため、ステップ213においてはタイマをスタートさ
せており、ステップ217においてタイマスタートからの
経過時間tが120秒を経過したか否かを判定し、t>120
秒が成立した以降、第1の実施例と同様にTAD,TABが所
定量づつ増加されてゆくこととなる。
これを第6図で見ると、第1の実施例によれば時刻T1
外気温度信号の塩化に応じて種々変わるものであったの
が、この第2の実施例によれば120秒に固定されること
となる。
尚、第1及び第2の実施例において、ステップ234の所
定の経過時間を60秒としたが、特にこの値に限定される
ものではなく、他の値に任意に設定して良いものであ
る。
また第2の実施例においてステップ217の所定時間も特
にこの値に限定れるものではなく、他の値に自由に設定
して良いものである。
さらに、本実施例においてはTAB及びTADの増減を周期的
に行なう時間を同一としたが、必ずしも同一とする必要
はなく、例えばTADの増減の同期時間をTABより長くして
も良い。
(発明の効果) 本発明は、上述のように構成されているので検出情報と
しての外気温度が急激に変化することによって温度調節
量もまた急変して空調フィーリングを損ねることがな
く、特に、例えば車両がトンネル内へ出入りすることに
より検出情報の変化量が所定量ある場合には温度調節に
用いられる制御用信号を固定するようにしたので、空調
状態の急変をより効果的に防止し、安定した空調制御を
得ることができる。
また、外気温度はイグニッションスイッチ投入直後の特
定の場合を除いては、温度調節にはそのままで用いられ
るのではなく、信号処理を施したものが用いられるの
で、センサとして環境条件による経年変化等を軽減する
ための特徴なコーティング等がされている高価なもので
なくとも良く、安価なセンサを用いることができ装置の
コストダウンを図ることができる。
さらに、イグニッションスイッチの投入から所定条件を
満足するまでは、検出情報をそのまま用いるようにすれ
ば、例えばイグニッションスイッチ投入後に真の外気温
度より高い温度が検出され、その後検出温度が下降する
ような場合に作動制御手段の作用により真の外気温度よ
り制御用信号が高い温度に固定されてしまうようなこと
が避けられ、より快適な空調装置を提供できるという効
果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は請求項1の車両用空調制御装置の機能ブロック
図、第2図は本発明に係る車両用空調制御装置の具体的
構成を示す構成図、第3図は同上の車両用空調制御装置
に用いられるマイクロコンピユータにおける空調制御の
制御作動例を示すメインフローチャート、第4図はマイ
クロコンピユータによる外気温度処理の制御作動例を示
すフローチャート、第5図はマイクロコンピユータによ
る外気温度処理の第2の実施例を示すフローチャート、
第6図は外気温度処理における外気温度信号、制御用信
号及び判定基準用信号の変化を表わす特性線図である。 41……マイクロコンピユータ、43……外気温度センサ、
46……マルチプレクサ、47……A/D変換器。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも送風機と熱交換器とを含んで車
    室内の温度調節を行なう温度調節手段と、 外気温度を含む環境条件の検出情報に応じて前記温度調
    節手段の温度調節量を設定する調節量制御手段とを具備
    する車両用空調制御装置において、 外気温度信号を出力する外気温度検出手段と、 イグニッションスイッチ投入後、前記外気温度信号が外
    気温度に相当する信号に収束したか否かを判定する第1
    の判定手段と、 前記第1の判定手段によって前記外気温度信号が真の外
    気温度に相当する信号に収束したと判定されるまで、前
    記外気温度信号を制御処理上の判定基準を定める判定基
    準用信号と制御処理上でのパラメータとして用いる制御
    用信号とにする初期制御手段と、 前記第1の判定手段によって前記外気温度信号が真の外
    気温度に相当する信号に収束したと判定された以後、前
    記判定基準用信号と前記制御用信号とを前記外気温度信
    号を遅延させて形成する第1の信号処理手段と、 前記外気温度信号と前記判定基準用信号との差が第1の
    所定値より大きいか否かを判定する第2の判定手段と、 前記外気温度信号と前記判定基準用信号との差が第2の
    所定値より小さいか否かを判定する第3の判定手段と、 前記第2の判定手段によって前記外気温度信号と前記判
    定基準用信号との差が前記第1の所定値より大きいと判
    定された場合に、前記制御用信号を固定する第2の信号
    処理手段と、 前記第3の判定手段によって前記外気温度信号と前記判
    定基準用信号との差が前記第2の所定値より小さいと判
    定された場合、前記判定基準用信号を前記制御用信号と
    一致させると共に前記制御用信号の固定を解除する第3
    の信号処理手段とを具備することを特徴とする車両用空
    調装置。
  2. 【請求項2】前記第1の判定手段は、前記外気温度信号
    によって示される外気温度の初めての下降が停止したか
    否かを判定することによって、前記外気温度信号が真の
    外気温度に相当する信号に収束したか否かを判定するこ
    とを特徴とする請求項1記載の車両用空調制御装置。
  3. 【請求項3】前記第1の判定手段は、タイマによって設
    定された所定時間が経過したか否かを判定することによ
    って、前記外気温度信号が真の外気温度に相当する信号
    に収束したか否かを判定することを特徴とする請求項1
    記載の車両用空調制御装置。
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