JPH0696577B2 - チアナフテン誘導体およびその製造法 - Google Patents

チアナフテン誘導体およびその製造法

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JPH0696577B2
JPH0696577B2 JP61228769A JP22876986A JPH0696577B2 JP H0696577 B2 JPH0696577 B2 JP H0696577B2 JP 61228769 A JP61228769 A JP 61228769A JP 22876986 A JP22876986 A JP 22876986A JP H0696577 B2 JPH0696577 B2 JP H0696577B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野および発明の目的 本発明は、血小板凝集抑制作用およびトロンボキサンA2
(以下、TXA2と略す)生合成阻害作用を有し、血栓症、
脳卒中、心筋梗塞、狭心症などの循環器障害の予防およ
び治療のための医薬として有用である新規なチアナフテ
ン誘導体およびその製法に関するものである。
発明の構成 本発明のチアナフテン誘導体は、一般式 で表わされる化合物である。
上記式中、Yはイミダゾリル基またはピリジル基を示
し、Zは各々随意に置換基として低級アルキル基、シク
ロアルキル基、置換基しくは非置換アリール基あるいは
複素環基を有していてもよいメチレン基、エチレン基、
トリメチレン基またはビニレン基を示し、Wは直接結
合、各々随意に置換基として低級アルキル基あるいは置
換若しくは非置換アリール基を有していてもよいメチレ
ン基、エチレン基またはビニレン基を示し、R1およびR2
は同一または異なつて水素原子、低級アルキル基または
置換若しくは非置換アリール基を示し、nは1または2
を示し、点線部分は単結合または二重結合を示す。
但し、4,5位が二重結合の時は、6,7位は単結合であつ
て、置換基−Z−Yは5位に結合し、6,7位が二重結合
の時は、4,5位は単結合であつて、置換基−Z−Yは6
位に結合する。
前記一般式(1)において、好適にはYは1−イミダゾ
リル基または3−ピリジル基を示し、Zは各々随意に例
えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルの
ような炭素数1乃至4個を有する直鎖状若しくは分枝鎖
状のアルキル基、例えばシクロプロピル、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシルのような炭素数3
乃至6個を有するシクロアルキル基、芳香環または複素
環に後述する置換分を有していてもよい例えばフエニ
ル、1−ナフチル、2−ナフチルのようなアリール基あ
るいは例えばフリル、チエニル、イミダゾリル、チアゾ
リル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピリジル、キ
ノリル、イソキノリル、イソドリルのような窒素原子、
酸素原子または硫黄原子を1個乃至3個含有する単環ま
たは双環の複素環基等を置換基として有していてもよい
メチレン基、エチレン基、トリメチレン基またはビニレ
ン基を示し、その芳香環または複素環の置換分としては
例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピルの
ような炭素数1乃至3個を有する直鎖状若しくは分枝鎖
状のアルキル基、例えばメトキシ、エトキシ、n−プロ
ポキシ、イソプロポキシのような炭素数1乃至3個を有
する直鎖状若しくは分枝鎖状のアルコキシ基、例えばア
セトキシ、プロピオニルオキシ、n−ブチリルオキシ、
イソブチリルオキシのような低級脂肪族アシルオキシ基
若しくは例えばベンゾイルオキシ、o−,m−,p−トルオ
イルオキシ、o−,m−,p−アニソイルオキシ、o−,m
−,p−クロルベンゾイルオキシのような芳香族アシルオ
キシ基等のアシルオキシ基、例えばアセチルアミノ、プ
ロピオニルアミノ、n−ブチリルアミノ、イソブチリル
アミノのような低級脂肪族アシルアミノ基若しくは例え
ばベンゾイルアミノ、o−,m−,p−トルオイルアミノ、
o−,m−,p−アニソイルアミノ、o−,m−,p−クロルベ
ンゾイルアミノのような芳香族アシルアミノ基等の芳香
族アシルアミノ基等のアシルアミノ基、トリフルオロメ
チル基または例えばフツ素、塩素、臭素のようなハロゲ
ン原子をあげることができ、これらの置換基は同一また
は組合わされて1乃至3個置換されていてもよい。Wは
直接結合あるいは置換基として前述したZと同意義を有
する炭素数1乃至4個のアルキル基若しくはアリール基
を有していてもよいメチレン基、エチレン基またはビニ
レン基を示し、R1およびR2は同一または異なつて水素原
子、前述したZにおける基と同意義を有する炭素数1乃
至4個のアルキル基またはアリール基を示し、nは1ま
たは2を示し、点線部分は単結合または上述した条件に
おける二重結合を表わし、 置換基−Z−Yは5あるいは6位に結合する。
本発明によつて得られる前記一般式(1)を有するチア
ナフテン誘導体の具体的化合物として、例えば以下の第
一,二,三および四表に記載する化合物をあげることが
できる。
上記例示化合物のうちで好適な化合物としては化合物1,
2,5,13,17,20,23,32,39,40,45,52,59,69,70,73,81,85,8
8,91,100,107,108,120,127,137,141,146,153,156,168,1
81,187,193,205,209,217,224,236,249,255,262をあげる
ことができ、最も好適な化合物は化合物1,32,45,69,10
0,113,137,168,181,205,236および249である。
本発明による新規化合物(1)は以下に示す方法によつ
て合成することができる。
製法(1) 一般式 (式中、R1,R2,W,nおよび点線は前述したものと同意義
を表わし、Y1は1−イミダゾリル基を示し、Z1は対応す
るZの置換分と同意義を表わす各々随意に置換基として
低級アルキル基、シクロアルキル基、置換若しくは非置
換アリール基あるいは複素環基を有していてもよいメチ
レン基、エチレン基またはトリメチレン基を示す。) を有するチアナフテン誘導体は、 一般式 (式中、Z1,R1,R2,A1,Wおよびnは前述したものと同
意義を表わし、Xは塩素、臭素、沃素のようなハロゲン
原子、メタンスルホニルオキシ、エタンスルホニルオキ
シのような低級アルカンスルホニルオキシ基またはベン
ゼンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシ
のようなアリールスルホニルオキシ基を示し、Aは水素
原子またはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチルのようなカ
ルボキシル基の保護基を示す。) を有する化合物と 式 Y1H (3) (式中、Y1は前述したものと同意義を表わす。) を有する化合物またはそのリチウム、ナトリウム、カリ
ウムのようなアルカリ金属の塩と反応させ、得られた化
合物を必要に応じて加水分解することにより得られる。
この方法を実施するにあたつて、溶媒として、メチレン
クロリド、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭
化水素類:メタノール、エタノール、t−ブタノールの
ようなアルコール類;ベンゼン、トルエン、キシレンの
ような芳香族炭化水素類;アセトニトリル;ジメチルホ
ルムアミドなどが用いられる。反応温度は10℃乃至用い
る溶媒の沸点付近で行う。反応時間は反応温度などによ
り異なるが、通常、1乃至20時間である。
必要に応じて実施する加水分解工程は常法に従つて行な
われる。
加水分解反応は上記の反応によつて得られたエステル化
合物を加水分解試剤である酸または塩基と接触させるこ
とによつて行なわれる。使用される酸または塩基として
は通常の加水分解反応に用いられる酸または塩基が特に
限定なく用いられるが、塩酸、臭化水素酸、硫酸などの
鉱酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカ
リ金属水酸化物を好適な試剤としてあげることができ
る。反応は通常溶剤の存在下で行なわれる。使用される
溶剤としては、メタノール、エタノールのようなアルコ
ール類、およびこれらのアルコール類と水との混合錠剤
が好適である。反応温度には特に限定はないが、通常は
室温乃至約110℃で行なわれる。反応時間は主に反応温
度、使用される加水分解試剤などによつて異なるが、約
10分乃至6時間である。
反応終了後、反応混合物を常法によつて処理し、前記一
般式(1a)を有する化合物を得る。更に必要ならば、カ
ラムクロマトグラフイー、再結晶または蒸留により精製
することができる。
なお、一般式 (式中、R1,R2,W,Y1,Z1およびnは前述したものと同
意義を表わす。) を有する化合物は、その構造式上の点線部分が二重結合
を示す化合物(1a)あるいは(1a)のエステルの還元反
応によつても得られる。
還元反応は、反応に関与しない有機溶剤(例えば酢酸エ
チルのようなエステル類、ベンゼン、トルエンのような
芳香族炭化水素類、メタノール、エタノールのようなア
ルコール類、テトラヒドロフラン、ジオキサンのような
エーテル類)中、塩化パラジウムあるいは塩化白金のよ
うな触媒の存在下、接触還元に付し、反応終了後、反応
混合物を常法に従つて処理し、エステルを用いる場合は
さらに上記の加水分解を行なうことにより目的化合物
(1b)を得ることができる。
製法(2) 一般式(1a)を有するチアナフテン誘導体は、 一般式 (式中、R1,R2,Z1,W,nおよびAは前述したものと同意
義を表わす。) を有する化合物と 式 (式中、Y1は前述したものと同意義を表わす。) で表わされるN,N′−チオニルジイミダゾールを反応さ
せ、得られた化合物を必要に応じて加水分解することに
より得られる。
化合物(3)と(4)の反応は、溶媒として、塩化メチ
レン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、エーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル
類、ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化
水素類等が用いられる。本反応は4−ジメチルアミノピ
リジンのような塩基の存在においても行なわれるが、反
応温度は0℃から用いられる溶媒の沸点付近で行う。反
応時間は反応温度などにより異なるが、通常、1分乃至
72時間である。反応終了後、水にあけ、常法によつて処
理し、必要に応じてカラムクロマトグラフイー、再結晶
若しくは蒸留によつて精製する。
必要に応じて実施する加水分解反応は常法に従つて行な
われる。即ち、製法(1)において用いた反応と全く同
様に実施できる。
製法(3) 一般式 (式中、R1,R2,Z,Wおよびnは前述したものと同意義を
表わし、Y2はピリジル基を示す。)を有するチアナフテ
ン誘導体は 一般式 (式中、R1,R2,W,nおよびAは前述したものと同意義を
表わし、R3は水素原子、低級アルキル基、シクロアルキ
ル基、置換基を有していてもよいアリール基または複素
環基を示し、mは0乃至2の整数を示す。) を有する化合物と 一般式 Y2−Li (6) (式中、Y2は前述したものと同意義を示す。) を有する化合物を反応させて、得られる 一般式 (式中、R1,R2,R3,Y2,W,A,mおよびnは前述したもの
と同意義を表わす。) を有する化合物を還元、あるいは脱水した後、必要に応
じて加水分解することによつて得ることができる。
化合物(5)と(6)の反応は、エーテル、テトラヒド
ロフランなどのエーテル類を溶媒として用いる。反応温
度は−73℃から30℃、反応時間は30分から5時間であ
る。反応終了後、塩化アンモン水溶液を加え、常法によ
つて処理し、必要に応じてカラムクロマトグラフイー、
再結晶、若しくは蒸留によつて精製する。
化合物(7)の還元反応は、反応に関与しない有機溶剤
(例えば酢酸エチルのようなエステル類、ベンゼン、ト
ルエンのような芳香族炭化水素類、メタノール、エタノ
ールのようなアルコール類)中、当モル以上の塩酸、臭
化水素酸、硫酸のような鉱酸を加え、塩化パラジウムあ
るいは塩化白金のような触媒の存在下、接触還元に付
し、反応終了後、反応混合物を常法に従つて処理するこ
とにより、Zが前記の置換分を有していてもよいメチレ
ン基、エチレン基またはトリメチレン基を示す目的化合
物(1c)を得ることができる。
化合物(7)(式中、mは1を示す。)の脱水反応は、
反応に関与しない有機溶媒(例えばベンゼン、トルエ
ン、キシレンのような芳香族炭化水素類、ジオキサン、
テトラヒドロフランのようなエーテル類)中触媒量のパ
ラトルエンスルホン酸あるいは塩酸、臭化水素酸、硫酸
のような鉱酸を加え、アゼオトロピツクに加熱し、必要
に応じて前述したように加水分解することにより、Zが
前記の置換分を有していてもよいビニレン基を示す目的
化合物(1c)を得ることができる。反応終了後、反応混
合物を常法に従つて処理し、更に必要ならば、カラムク
ロマトグラフイー、または再結晶により精製することが
できる。
製法(4) 一般式 (式中、R1,R2,Y1,Wおよびnは前述したものと同意義
を表わし、Z2は置換基として低級アルキル基、シクロア
ルキル基、置換若しくは非置換アリール基または複素環
基を有してもよいビニレン基を示す。) を有するチアナフテン誘導体は、 一般式 (式中、R1,R2,R3,W,Aおよびnは前述したものと同意
義を表わし、m′は1を示す。) を有する化合物と 式 (式中、Y1は前述したものと同意義を表わす。) を反応させ、得られた化合物を必要に応じて加水分解す
ることによつて得ることができる。化合物(5)と
(4)の反応は製法(2)と全く同様の反応条件、反応
処理によつて得ることができる。
製法(5) 一般式 (式中、R1,R2,Y1,Wおよびnは前述したものと同意義
を表わし、Z3は各々随意に置換基として低級アルキル
基、シクロアルキル基、置換若しくは非置換アリール基
あるいは複素環基を有するエチレン基、トリメチレン基
またはビニレン基を示す。) を有するチアナフテン誘導体は、 一般式 (式中、R1,R2,W,A,Y1およびnは前述したものと同意
義を表わし、pは1または2を示す。)を有する化合物
を還元するかあるいは 一般式 R4Li (9)または R4MgX′ (10) (式中、R4は対応するR3の置換分と同意義を有する低級
アルキル基、シクロアルキル基、置換若しくは非置換ア
リール基または複素環基を示し、X′は塩素、臭素、沃
素のようなハロゲン原子を示す。) を有する化合物と反応させて、得られる 一般式 (式中、R1,R2,R4,Y1,W,A′,pおよびnは前述したも
のと同意義を表わす。) を有する化合物を還元あるいは脱水した後、必要に応じ
て加水分解することによつて得ることができる。
化合物(8)と有機リチウム化合物(9)の反応は、エ
ーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル類を溶媒と
して用いる。反応温度は−73℃から30℃、反応時間は30
分から5時間である。反応終了後、塩化アンモン水溶液
を加え、常法によつて処理し、必要に応じてカラムクロ
マトグラフイー、再結晶、若しくは蒸留によつて精製す
る。
また、化合物(8)とグリニヤール試剤(10)の反応
は、エーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル類を
溶媒として用い、反応温度は0℃から溶媒の沸点の温
度、反応時間は30分から10時間である。反応終了後は
(8)と(9)の反応と同様の処理によつて得られる。
また化合物(8)の水素化ホウ素ナトリウムあるいは水
素化シアノホウ素ナトリウムのような金属ヒドリド化合
物による還元は、エーテル、テトラヒドロフランのよう
なエーテル類、メタノールのようなアルコール類を溶媒
として、反応温度は0℃から使用する溶媒の沸点で行な
われる。反応時間は、30分から5時間である。反応終了
後は常法によつて処理し、必要に応じてカラムクロマト
グラフイー、再結晶、若しくは蒸留によつて精製する。
化合物(11)の還元反応は反応に関与しない有機溶剤
(例えばエーテル、テトラヒドロフランのようなエーテ
ル類、ベンゼン、トルエンのような芳香族炭化水素類)
中、水素化ナトリウムを加えて30分から2時間攪拌し、
次いで二硫化炭素および沃化メチルを加えて反応する。
反応時間は10分から1時間で終了するが、反応温度は0
℃から使用する溶媒の沸点で行なわれる。かくして得ら
れた 一般式 (式中、R1,R2,R4,Y1,A,p,Wおよびnは前述したもの
と同意義を表わす。) を有する化合物を水素化トリブチル錫(n−Bu3SnH)で
還元するか、あるいは脱水した後、必要に応じて加水分
解することによつて得ることができる。
化合物(12)の水素化トリブチル錫によるラジカル還元
反応は、反応に関与しない有機溶剤(例えばエーテル、
テトラヒドロフランのようなエーテル類、ベンゼン、ト
ルエンのような芳香族炭化水素類、あるいはこれらの混
合溶媒)中、α,α′−アゾビスイソブチロニトリル
(AIBN)の存在下10〜30時間、加熱還流することによ
り、Zが前記の置換分を有していてもよいメチレン基、
エチレン基またはトリメチレン基を示す目的化合物(1
e)を得ることができる。
化合物(12)の脱水反応は、反応に関与しない有機溶媒
(例えばベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族
炭化水素類、ジオキサン、テトラヒドロフランのような
エーテル類)中触媒量のパラトルエンスルホン酸あるい
は塩酸、臭化水素酸、硫酸のような鉱酸を加え、アゼオ
トロピツクに加熱し、必要に応じて前述したように加水
分解することにより、Zが前記の置換分を有していても
よいビニレン基を示す目的化合物(1e)を得ることがで
きる。反応終了後、反応混合物を常法に従つて処理し、
更に必要ならば、カラムクロマトグラフイー、または再
結晶により精製することができる。
本発明の製法における原料化合物は、例えば以下に示す
製法に従つて製造することができる。
製法A 上記式中、A′は前述したAにおけるカルボキシル基の
保護基を示し、Xは前述したものと同意義を示す。
本反応経路は、Zがメチレン基であり、Wが直接結合を
示す場合の製法であるが、化合物(13)を還元して化合
物(14)を得、これをハロゲン化あるいはスルホニル化
して化合物(15)を得る。これをフリーデル・クラフト
反応にかけ、得られた化合物(16)を酸化、エステル化
して化合物(2a)を得る。
製法B 上記式中、R5は前述したZ部分に含まれる水素原子、低
級アルキル基、シクロアルキル基、アリール基または複
素環基を示し、A′およびXは前述したものと同意義を
示す。
本反応経路は、Zが置換基を有していてもよいエチレン
基であり、Wが直接結合を示す場合の製法であるが、化
合物(17)から炭素数をのばした化合物(18)を得、こ
れを加水分解脱炭酸して化合物(19)を得る。次いで還
元、脱水して化合物(20)を得、更に還元して化合物
(21)を得、これをハロゲン化あるいはスルホニル化し
て化合物(22)を得、これをフリーデルクラフト反応に
かけ、得られた化合物(23)を酸化、エステル化して化
合物(2b)を得る。
製法C 上記式中、A′,R4およびR5は前述したものと同意義を
示す。
本反応経路は、製法Bで得た化合物(20)をクロライド
とし、これをグリニヤール反応により化合物(25)を得
る。次いでフリーデルクラフト反応にかけ、得られた化
合物(26)を酸化した後エステル化して化合物(5a)を
得る。
製法D 上記式中、A′およびY1は前述したものと同意義を示
す。
本反応経路は化合物(13′)をクロル化し化合物(27)
を得、これをグリニヤール試薬と反応して化合物(28)
とし、フリーデルクラフト反応により化合物(29)を得
た後、酸化、エステル化して化合物(30)を得る。これ
をブロム化した後、イミダゾールと反応させてケトン体
(8a)を得る。
以上5位の置換体について述べたが、6位置換体も5位
置換体と全く同様の方法で合成できる。即ち、製法Aの
出発原料(13)のかわりに を得る。製造Bの出発原料(17)の代りに を得る。製法Cの出発原料(20)の代りに を得る。製造Dの出発原料(13′)の代りに を得る。
以上の製法A,B,C,Dおよび6位置換体の製法に従つて4,
5,6,7−テトラヒドロチアナフテン化合物を得るために
は、次式に従つて 化合物(13),(32),(20)および,(34)の接触還
元によりエステル化合物(36),(37),(38)および
(39)を合成し、前記の製法A,B,CおよびDおよび6位
置換体の製法で述べた化合物(13),(32),(20)お
よび(34)の代りに、得られた化合物(36),(37),
(38)および(39)を用いることによつてその目的が達
成される。
製法E 上記式中、A′およびXは前述したものと、同意義を示
す。
本反応経路は、Zがメチレン基であり、Wがビニレン基
の場合の製法である。化合物(16)のウイツテイヒ反応
により化合物(2c)を得る。
製法F 上記式中、Xは前述したものと同意義を示す。本反応経
路はWがメチレン基の場合である。化合物(16)をウイ
ツテイヒ反応により化合物(40)を得、これを酸化して
化合物(2d)を得る。以上製法EおよびFは5位置換体
の製法であるが、6位置換体も全く同様の方法で合成で
きる。即ち出発原料(16)の代りに を用い、 を得る。
以上の製法、E,Fおよび6位置換体の製法に従つて、4,
5,6,7−テトラヒドロチアナフテン化合物を得るために
は先に述べた還元反応により得られた化合物(36)を用
いることによつてその目的が達成される。
以上のような製法により合成される前記一般式(1)を
有するチアナフテン誘導体は、その製法により遊離塩基
若しくは遊離酸あるいは薬理学的に許容される塩として
得られる。薬理学的に許容される酸付加塩とは塩酸、リ
ン酸、硫酸、硝酸のような鉱酸の塩、シュウ酸、酒石
酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、マレイン酸、メタンス
ルホン酸等の有機酸の塩を包含し、カルボン酸塩として
は、ナトリウム、カルシウムのようなアルカリ金属、あ
るいはアルカリ土類金属の塩、アルミニウム塩、アンモ
ニウム塩、トリエチルアミン、ジシクロヘキシルアミ
ン、ベンジルアミン、モルホリン、ピペリジンのような
有機塩基またはリジン、アルギニンのような塩基性アミ
ノ酸の塩等をあげることができる。
また、本発明のチアナフテン誘導体(1)は常法に従つ
て生体内で容易に加水分解されるエステルの形にするこ
とができる。その場合のエステル基としてはメチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチルのような低級ア
ルキル基、アセトキシメチル、プロピオニルオキシメチ
ル、ビバロイルオキシメチルのような脂肪族アシルオキ
シアルキル基、1−メトキシカルボニルオキシエチル、
1−エトキシカルボニルオキシエチル、1−イソプロポ
キシカルボニルオキシエチルのような低級アルコキシカ
ルボニルオキシアルキル基または(5−メチル−2−オ
キソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル基などが
あげられる。
なお、前記一般式(1)のうちチアナフテン誘導体は不
斉炭素原子が存在するために光学異性体が存在する。従
つて前記一般式(1)のうち、チアナフテン誘導体が光
学異性体の混合物で得られる場合には、常法により光学
分割してそれぞれの異性体を得ることができる。前記一
般式(1)を有する化合物において光学異性体及び光学
異性体の混合物がすべて単一の式で示されているが、こ
れにより本発明の記載の範囲は限定されるものではな
い。
発明の効果 本発明の前記一般式(1)を有するチアナフテン誘導体
は薬理試験によりすぐれた血小板凝集抑制作用及びトロ
ンボキサンA2生合成阻害作用を有する。
すなわち、本発明の化合物は、例えばウサギPRP(多血
小板血漿)を用いてのコラーゲンにより惹起された血小
板凝集阻止作用は10-5g/mlで100%の阻止を示し、さら
に、10-8モル濃度でTXZ2生合成を50%阻害する一方、シ
クロオキシゲナーゼやプロスタサイクリンシンセターゼ
阻害作用は非常に弱いものである。また、invivo実験系
において、アラキドン酸静注によるウサギおよびマウス
の栓塞致死に対し、本発明化合物を経口投与することに
より防止する効果が極めて強い。
従つて、本発明の前記一般式(1)を有するチアナフテ
ン誘導体はTXA2に起因する疾患、例えば炎症、高血圧、
血栓症、脳出血、喘息などに対する治療薬として有用で
あり、特にヒトを含む哺乳動物における血栓塞栓症の処
置および(または)予防に対して有用である。たとえ
ば、本発明化合物は心筋梗塞、脳血管血栓症および虚血
性末梢血管疾病の処置および予防に;手術後血栓症の処
置および予防に;ならびに手術後の移植血管の開孔性の
促進に有用である。
上記の疾患の治療または予防効果に必要な本発明の化合
物の投与量はその投与形態、年令および処置する症状の
種類等によつて異なるが、通常成人に対する1日の経口
投与量は50乃至1800mgであり、1日2乃至3回に分けて
投与することができる。
本発明の化合物はそのまま投与することができるが、通
常、医薬製剤として提供するのが好ましい。その製剤と
しては錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、シロツプ剤な
どの経口投与用剤形あるいは坐剤、皮下若しくは静脈注
射剤などの非経口投与用剤形をあげることができる。
次に実施例および参考例をあげて本発明を更に具体的に
説明する。
実施例−1. 2−メトキシカルボニル−5−(1−イミダゾリルメチ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロチアナフテン 0.12gの水素化ナトリウム(油性)のジメチルホルムア
ミド(10ml)懸濁液中に、窒素雰囲気下、イミダゾール
0.35gのジメチルホルムアミド(10ml)溶液を室温にて
滴下した。30分後、0.78gの2−メトキシカルボニル−
5−メタンスルホニルオキシメチル−4,5,6,7−テトラ
ヒドロチアナフテンのジメチルホルムアミド(20ml)溶
液を滴下し、さらに50℃に加温し2時間反応した。反応
終了後、常法により処理し、シリカゲルカラムクロマト
グラフイー(酢酸エチル:エタノール:トリエチルアミ
ン=20:1:1)にて精製し、目的物0.49gを油状物質とし
て得た。
核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム,δ頂,TMS内部
基準);3.85(一直線,3H,−COOCH3 ),3.95(二重線,結
合定数6Hz,−CH2 −N),6.85〜7.6(4H,H−3および−
イミダゾール環)。
実施例−2. 2−〔5−(1−イミダゾリルメチル)−4,5,6,7−テ
トラヒドロチアナフテン〕カルボン酸・塩酸塩 実施例−1より得られた2−メトキシカルボニル−5−
(1−イミダゾリルメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ
チアナフテン0.47gを、氷酢酸5mlおよび濃塩酸5mlに溶
解し、6時間加熱還流した。反応終了後、常法により処
理し、イソプロピルアルコールおよびジエチルエーテル
より再沈殿し、目的物0.47gを無色無定型固体として得
た。
赤外線吸収スペクトル(KBr法):1680cm-1 元素分析値 C13H14N2O2S・HClとしての計算値: C,52.26;H,5.06;N,9.38;S,10.73;Cl,11.87% 実験値:C,52.38;H,5.13;N,9.16;S,10.55;Cl,12.01% 実施例−3 2−メトキシカルボニル−5−(1−イミダゾリルメチ
ル)−6,7−ジヒドロチアナフテン 実施例−1と同様の方法にて、2−メトキシカルボニル
−5−メタンスルホニルオキシメチル−6,7−ジヒドロ
チアナフテン0.63gより、目的物0.39gを油状物質として
得た。
核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム,δ値,TMS内部
基準);3.88(一重線,3H,−COOCH3 ),4.63(一重線,2H,
CH2 −N),6.5〜7.6(5H,H−3,H−4およびイミダゾ
ール環)。
実施例−4 2−〔5−(1−イミダゾリルメチル)−6,7−ジヒド
ロチアナフテン〕カルボン酸・塩酸塩 実施例−2と同様の方法にて、実施例−3により得られ
た2−メトキシカルボニル−5−(1−イミダゾリルメ
チル)−6,7−ジヒドロチアナフテン0.31gより、目的物
0.27gを無色無定形固体として得た。
赤外線吸収スペクトル(KBr法):1690cm-1 元素分析値 C13H12N2O2S・HClとしての計算値: C,52.61;H,4.42;N,9.44;S,10.80;Cl,11.95% 実験値:C,52.77;H,4.44;N,9.20;S,11.03;Cl,12.01% 実施例−5 2−メトキシカルボニル−6−(1−イミダゾリルメチ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロチアナフテン 実施例−1と同様の方法にて、2−メトキシカルボニル
−6−メタンスルホニルオキシメチル−4,5,6,7−テト
ラヒドロチアナフテン1.00gより、目的物0.87gを無色無
定形固体として得た。
核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム,δ値,TMS内部
基準);3.83(一重線,3H,−COOCH3 ),3.96(二重線,結
合定数6Hz,−CH2 −N),6.9〜7.6(4H,H−3およびイミ
ダゾール環)。
実施例−6 2−〔6−(1−イミダゾリルメチル)−4,5,6,7−テ
トラヒドロチアナフテン〕カルボン酸・塩酸塩 実施例−2と同様の方法にて、実施例−5により得られ
た2−メトキシカルボニル−6−(1−イミダゾリルメ
チル)−4,5,6,7−テトラヒドロチアナフテン0.74gよ
り、目的物0.51gを無色無定形固体として得た。
赤外線吸収スペクトル(KBr法):1685cm-1 元素分析値 C13H14N2O2S・HClとしての計算値: C,52.26;H,5.06;N,9.38;S,10.73;Cl,11.87% 実験値:C,52.03;H,4.99;N,9.53;S,10.71;Cl,11.72% 実施例−7 2−メトキシカルボニル−6−(1−イミダゾリルメチ
ル)−4,5−ジヒドロチアナフテン 実施例−1と同様の方法にて、2−メトキシカルボニル
−6−メタンスルホニルオキシメチル−4,5−ジヒドロ
チアナフテン0.35gより、目的物0.29gを無色無定形固体
として得た。
核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム,δ値,TMS内部
基準);3.84(一重線,3H,−COOCH3 ),4.68(一重線,2H,
CH2 −N),6.5〜7.6(5H,H−3,H−7およびイミダゾ
ール環)。
実施例−8 2−〔6−(1−イミダゾリルメチル)−4,5−ジヒド
ロチアナフテン〕カルボン酸・塩酸塩 実施例−2と同様の方法にて、実施例−7により得られ
た2−メトキシカルボニル−6−(1−イミダゾリルメ
チル)−4,5−ジヒドロチアナフテン0.29gより、目的物
0.23gを無色無定形固体として得た。
赤外線吸収スペクトル(KBr法):1690cm-1 元素分析値 C13H12N2O2S・HClとしての計算値: C,52.26;H,4.42;N,9.44;S,10.80;Cl,11.95% 実験値:C,52.40;H,4.32;N,9.60;S,10.59;Cl,11.88% 実施例−9 2−メトキシカルボニル−5−〔2−(1−イミダゾリ
ル)エチル〕−4,5,6,7−テトラヒドロチアナフテン 実施例−1と同様の方法にて、2−メトキシカルボニル
−5−〔2−(1−イミダゾリル)エチル〕−4,5,6,7
−テトラヒドロチアナフテン1.50gより、目的物1.28gを
油状物質として得た。
核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム,δ値,TMS内部
基準);3.90(一重線,3H,−COOCH3 ),4.05(三重線,結
合定数6.5Hz,−CH2 −N),6.9〜7.6(4H,H−3およびイ
ミダゾール環)。
実施例−10 2−〔5−〔2−(1−イミダゾリル)エチル〕−4,5,
6,7−テトラヒドロチアナフテン〕カルボン酸・塩酸塩 実施例−2と同様の方法にて、実施例−9により得られ
た2−メトキシカルボニル−5−〔2−(1−イミダゾ
リル)エチル〕−4,5,6,7−テトラヒドロチアナフテン
1.00gより、目的物0.27gを無色無定形固体として得た。
赤外線吸収スペクトル(KBr法):1690cm-1 元素分析値 C14H16N2O2S・HClとしての計算値: C,53.76;H,5.48;N,8.96;S,10.25;Cl,11.33% 実験値:C,53.70;H,5.51;N,9.13;S,10.39;Cl,11.27% 参考例−1 5−ヒドロキシメチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアナ
フテン 5−メトキシカルボニル−4,5,6,7−テトラヒドロチア
ナフテン3.20gをエーテル35mlに溶かした溶液を、水素
化リチウムアルミニウム0.62gのエーテル30ml懸濁液中
に10℃以下で滴下した、10分後、硫酸ナトリウム10水和
物を加え攪拌した。反応液を過助剤(セライト545)
を用い過し、液を減圧下に濃縮した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフイー(ヘキサン:酢酸エチル
=2:1)に付し、目的物2.59gを油状物質として得た。
核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム,δ値,TMS内部
基準);3.53(二重線,2H,−CH2 −OH),6.68および7.00
(各二重線,結合定数6Hz,各1H,H−2およびH−3)。
参考例−2 5−メタンスルホニルオキシメチル−4,5,6,7−テトラ
ヒドロチアナフテン 参考例−1により得られた5−ヒドロキシメチル−4,5,
6,7−テトラヒドロチアナフテン1.09gを塩化メチレン30
mlおよびトリエチルアミン2.71mlに溶解した溶液に、メ
タンスルホニルクロリド1.00mlの塩化メチレン10ml溶液
を氷水冷却下にて滴下し、室温にて1時間攪拌した。反
応終了後、常法により処理し、シリカゲルカラムクロマ
トグラフイー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)にて精製
し、目的物1.38gを油状物質として得た。
核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム,δ値,TMS内部
基準);2.98(一重線,3H,−OSO2 CH3 ),4.16(二重線,
結合定数5Hz,2H,−CH2 −O),6.72および7.05(各二重
線,結合定数5Hz,各1H,H−2およびH−3)。
参考例−3 2−ホルミル−5−メタンスルホニルオキシメチル−4,
5,6,7−テトラヒドロチアナフテン 参考例−2より得られた5−メタンスルホニルオキシメ
チル−4,5,6,7−テトラヒドロチアナフテン1.18gを塩化
メチレン35mlに溶解した溶液を、無水塩化アルミニウム
0.96gの塩化メチレン40ml懸濁液中に窒素気流下−30℃
にて滴下した。さらに0℃にて2時間攪拌反応した。反
応終了後、常法により処理し、シリカゲルカラムクロマ
トグラフイー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製
し、目的物0.85gを油状物質として得た。
核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム,δ値,TMS内部
基準):3.06(一重線,3H,−OSO2 CH3 ),4.24(二重線,
結合定数,5Hz,2H,−CH2 −O),7.46(一重線,1H,H−
3),9.85(一重線,1H,−CHO)。
参考例−4 2−メトキシカルボニル−5−メタンスルホニルオキシ
メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアナフテン 参考例−3により得られた2−ホルミル−5−メタンス
ルホニルオキシメチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアナ
フテン0.80gおよびスルフアミン酸1.77gをジオキサン水
(5:1v/v)48mlに溶解した溶液に、亜塩素酸0.40gを水5
mlに溶解した溶液を室温にて滴下した。反応終了後、常
法により処理した。得られた粗生成物をメタノール150m
lに溶解し、濃硫酸触媒存在下加熱還流した。反応終了
後、常法により処理し、シリカゲルカラムクロマトグラ
フイー(ヘキサン:酢酸エチル=3:2)にて精製し、目
的物0.78gを油状物質として得た。
核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム,δ値,TMS内部
基準);3.03(一重線,3H,−OSO2 CH3 ),3.86(一重線,3
H,−COOCH3 ),4.22(二重線,結合定数5Hz,2H,−CH2 O
−),7.48(一重線,1H,H−3)。
参考例−5 5−ヒドロキシメチル−6,7−ジヒドロチアナフテン 参考例−1と同様の方法にて、5−メトキシカルボニル
−6,7−ジヒドロチアナフテン2.07gより目的物1.65gを
油状物質として得た。
核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム,δ値,TMS内部
基準);4.19(二重線,結合定数,6Hz,2H,−CH2 -OH),6.
41(三重線,結合定数1.5Hz,1H,H−4),6.81および7.0
3(各二重線,結合定数5Hz,各1H,H−2およびH−
3)。
参考例−6 5−メタンスルホニルオキシメチル−6,7−ジヒドロチ
アナフテン 参考例−2と同様の方法にて、参考例−5により得られ
た5−ヒドロキシメチル−6,7−ジヒドロチアナフテン
1.14gより、目的物1.07gを油状物質として得た。
核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム,δ値,TMS内部
基準);3.02(一重線,3H,−OSO2 CH3 ),4.31(一重線,2
H,−CH2 −O−),6.45(三重線,結合定数1.5Hz,1H,H−
4),6.85および7.06(各二重線,結合定数5Hz,各1H,H
−2およびH−3)。
参考例−7 2−ホルミル−5−メタンスルホニルオキシメチル−6,
7−ジヒドロチアナフテン 参考例−3と同様の方法にて、参考例−6により得られ
た5−メタンスルホニルオキシメチル−6,7−ジヒドロ
チアナフテン0.99gより、目的物0.82gを油状物質として
得た。
核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム,δ値,TMS内部
基準);3.07(一重線,3H,−OSO2 CH3 ),4.33(一重線,2
H,−CH2 O−),6.46(三重線,結合定数1.5Hz,1H,H−
4),7.49(一重線,1H,H−3),9.89(一重線,1H,−CH
O)。
参考例−8 2−メトキシカルボニル−5−メタンスルホニルオキシ
メチル−6,7−ジヒドロチアナフテン 参考例−4と同様の方法にて、参考例−7により得られ
た2−ホルミル−5−メタンスルホニルオキシメチル−
6,7−ジヒドロチアナフテン0.75gより、目的物0.69gを
油状物質として得た。
核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム,δ値,TMS内部
基準);3.02(一重線,3H,−OSO2 CH3 ),3.88(一重線,3
H,−COOCH3 ),4.30(一重線,2H,−CH2 −O−),6.43
(三重線,結合定数1.5Hz,1H,H−4),7.50(一重線,1
H,H−3)。
参考例−9 6−ヒドロキシメチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアナ
フテン 6−メトキシカルボニル−4,5,6,7−テトラヒドロチア
ナフテン4.85gより,参考例−1と同様の方法により、
目的物3.91gを油状物質として得た。
核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム,δ値,TMS内部
基準);3.57(二重線,結合定数,6Hz,2H,−CH2 −OH),
6.69および7.00(各二重線,結合定数5Hz,各1H,H−2お
よびH−3)。
参考例−10 6−メタンスルホニルオキシメチル−4,5,6,7−テトラ
ヒドロチアナフテン 参考例−2と同様の方法にて、参考例−9により得られ
た6−ヒドロキシメチル−4,5,6,7−テトラヒドロチア
ナフテン3.50gより、目的物4.28gを油状物質として得
た。
核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム,δ値,TMS内部
基準);2.98(一重線,3H,−OSO2 CH3 ),4.17(二重線,
結合定数,6Hz,2H,−CH2 −O−),6.72および7.04(各二
重線,結合定数5Hz,各1H,H−2およびH−3)。
参考例−11 2−ホルミル−6−メタンスルホニルオキシメチル−4,
5,6,7−テトラヒドロチアナフテン 参考例−3と同様の方法にて、参考例−10により得られ
た6−メタンスルホニルオキシメチル−4,5,6,7−テト
ラヒドロチアナフテン4.11gより、目的物2.92gを油状物
質として得た。
核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム,δ値,TMS内部
基準);3.05(一重線,3H,−OSO2 CH3 ),4.24(二重線,
結合定数5Hz,−CH2 −O−),7.46(一重線,1H,H−3),
9.85(一重線,1H,−CHO)。
参考例−12 2−メトキシカルボニルメチル−6−メタンスルホニル
オキシメチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアナフテン 参考例−4と同様の方法にて、参考例−11により得られ
た2−ホルミル−6−メタンスルホニルオキシメチル−
4,5,6,7−テトラヒドロチアナフテン2.32gより、目的物
2.19gを無色針状晶(m.p.,188〜191℃)として得た。
核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム,δ値,TMS内部
基準);3.05(一重線,3H,−OSO2 CH3 ),3.86(一重線,3
H,−COOCH3 ),4.20(二重線,結合定数,5Hz,2H,−CH2
O−),7.48(一重線,1H,H−3)。
参考例−13 6−ヒドロキシメチル−4,5−ジヒドロチアナフテン 参考例−1と同様の方法にて、6−メトキシカルボニル
−4,5−ジヒドロチアナフテン1.64gより、目的物1.19g
を油状物質として得た。
核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム,δ値,TMS内部
基準);4.22(二重線,結合定数,6Hz,2H,−CH2 −O
−),6.43(三重線,結合定数1.5Hz,1H,H−7),6.71お
よび7.02(各二重線,結合定数5Hz,各1H,H−2およびH
−3)。
参考例−14 6−メタンスルホニルオキシメチル−4,5−ジヒドロチ
アナフテン 参考例−2と同様の方法にて、参考例−13により得られ
た6−ヒドロキシメチル−4,5−ジヒドロチアナフテン
1.03gより、目的物0.82gを油状物質として得た。
核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム,δ値,TMS内部
基準);3.01(一重線,3H,−OSO2CH3 ),4.33(一重線,
2H,−CH2 O−),6.48(三重線,結合定数1.5Hz,1H,H−
7),6.81および7.06(各二重線,結合定数5Hz,各1H,H
−2およびH−3)。
参考例−15 2−ホルミル−6−メタンスルホニルオキシメチル−4,
5−ジヒドロチアナフテン 参考例−3と同様の方法にて、参考例−14により得られ
た6−メタンスルホニルオキシメチル−4,5−ジヒドロ
チアナフテン0.73gより、目的物0.49gを油状物質として
得た。
核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム,δ値,TMS内部
基準);3.05(一重線,3H,−OSO2 CH3 ),4.31(一重線,2
H,−CH2 O−),6.47(三重線,結合定数1.5Hz,1H,H−
7),7.50(一重線,1H,H−3),9.88(一重線,1H,−CH
O)。
参考例−16 2−メトキシカルボニル−6−メタンスルホニルオキシ
メチル−4,5−ジヒドロチアナフテン 参考例−4と同様の方法にて、参考例−15により得られ
た2−ホルミル−6−メタンスルホニルオキシメチル−
4,5−ジヒドロチアナフテン0.40gより、目的物0.39gを
油状物質として得た。
核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム,δ値,TMS内部
基準);3.02(一重線,3H,−OSO2 CH3 ),3.87(一重線,3
H,−COOCH3 ),4.29(一重線,2H,−CH2 O−),6.42(三重
線,結合定数1.5Hz,1H,H−7),7.49(一重線,1H,H−
3)。
参考例−17 5−(2−ヒドロキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒド
ロチアナフテン 5−メトキシカルボニルメチル−4,5,6,7−テトラヒド
ロチアナフテン4.50gより、参考例−1と同様の方法に
より、目的物3.75gを油状物質として得た。
核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム,δ値,TMS内部
基準);3.85(四重線,結合定数6.5Hz,−CH2 OH),6.68
および7.00(各二重線,結合定数6Hz,各1H,H−2および
H−3)。
参考例−18 5−(2−メタンスルホニルオキシエチル)−4,5,6,7
−テトラヒドロチアナフテン 参考例−2と同様の方法にて、参考例−17により得られ
た5−(2−ヒドロキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロチアナフテン3.68gより、目的物3.72gを油状物質と
して得た。
核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム、δ値,TMS内部
基準);2.91(一重線,3H,−OSO2 CH3 ),4.25(三重線,
結合定数6Hz,2H,−CH2 O−),6.73および7.07(各二重
線,結合定数5Hz,各1H,H−2およびH−3)。
参考例−19 5−(2−メタンスルホニルオキシエチル)−2−ホル
ミル−4,5,6,7−テトラヒドロチアナフテン 参考例−3と同様の方法にて、参考例−18により得られ
た5−(2−メタンスルホニルオキシエチル)−4,5,6,
7−テトラヒドロチアナフテン3.51gより、目的物2.29g
を油状物質として得た。
核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム,δ値,TMS内部
基準);3.06(一重線,3H,−OSO2 CH3 ),4.19(三重線,
結合定数6.5Hz,2H,−CH2 O−),7.44(一重線,1H,H−
3),9.88(一重線,1H,−CHO)。
参考例−20 2−メトキシカルボニル−5−(2−メタンスルホニル
オキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロチアナフテン 参考例−4と同様の方法にて、参考例−19により得られ
た5−(2−メタンスルホニルオキシエチル)−2−ホ
ルミル−4,5,6,7−テトラヒドロチアナフテン2.13gよ
り、目的物1.93gを油状物質として得た。
核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム,δ値,TMS内部
基準);3.04(一重線,3H,−OSO2 CH3 ),3.88(一重線,3
H,−COOCH3 ),4.19(三重線,結合定数6.5Hz,2H,−CH2 O
−),7.50(一重線,1H,H−3)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大島 武史 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−181084(JP,A) 特開 昭58−15972(JP,A) 米国特許4611059(US,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 [式中、Yはイミダゾリル基を示し、Zはメチレン基ま
    たはエチレン基を示し、Wは直接結合を示し、R1および
    R2は水素原子を示し、点線部分は単結合または二重結合
    を示す。但し、4,5位が二重結合の時は6,7位は単結合で
    あって、更に置換基−Z−Yは5位に結合し、6,7位が
    二重結合の時は4,5位は単結合であって、更に置換基−
    Z−Yは6位に結合する。]を有するチアナフテン誘導
    体、その薬理上許容される塩並びにその低級アルキルエ
    ステル。
  2. 【請求項2】一般式 [式中、Xはハロゲン原子、低級アルカンスルホニルオ
    キシ基またはアリールスルホニルオキシ基を示し、Z1
    メチレン基またはエチレン基を示し、Wは直接結合を示
    し、R1およびR2は水素原子を示し、Aは水素原子または
    カルボキシル基の保護基を示し、点線部分は単結合また
    は二重結合を示す。 但し、4,5位が二重結合の時は、6,7位は単結合であって
    置換基−Z1−Xは5位に結合し、6,7位が二重結合の時
    は4,5位は単結合であって置換基−Z1−Xは6位に結合
    する。] を有する化合物を、式 Y1H [式中、Y1は1−イミダゾリル基を示す。] を有する化合物と反応させ、得られた化合物を必要に応
    じて加水分解することを特徴とする一般式 [式中、Y1、Z1、W、R1およびR2は前述したものと同意
    義を示す。] を有するチアナフテン誘導体、その薬理上許容される塩
    並びにその低級アルキルエステルの製法。
  3. 【請求項3】一般式 [式中、Z1はメチレン基またはエチレン基を示し、Wは
    直接結合を示し、R1およびR2は水素原子を示し、Aは水
    素原子またはカルボキシル基の保護基を示し、点線部分
    は単結合または二重結合を示す。 但し、4,5位が二重結合の時は、6,7位は単結合であっ
    て、置換基−Z1−OHは5位に結合し、6,7位が二重結合
    の時は4,5位は単結合であって、置換基−Z1−OHは6位
    に結合する。] を有する化合物を、式 Y1−SO−Y1 [式中、Y1は1−イミダゾリル基を示す。] を有する化合物と反応させ、得られた化合物を必要に応
    じて加水分解することを特徴とする一般式 [式中、Y1、Z1、W、R1およびR2は前述したものと同意
    義を示す。]を有するチアナフテン誘導体、その薬理上
    許容される塩並びにその低級アルキルエステルの製法。
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