JPH0696903B2 - 導電性溶接材およびそれを用いた導電床の施工方法 - Google Patents

導電性溶接材およびそれを用いた導電床の施工方法

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JPH0696903B2
JPH0696903B2 JP14949190A JP14949190A JPH0696903B2 JP H0696903 B2 JPH0696903 B2 JP H0696903B2 JP 14949190 A JP14949190 A JP 14949190A JP 14949190 A JP14949190 A JP 14949190A JP H0696903 B2 JPH0696903 B2 JP H0696903B2
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徹 飯島
力男 杉本
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、床材間の目地を形成する溶接材およびこの溶
接材を用いた導電床の施工方法に関する。
従来の技術 OA機器の普及に伴ない、コンピュータルームはもちろん
のこと、一般事務スペース等においても静電気対策が取
られるようになっており、この一環として床に適度の導
電性を付与することが行なわれている。
このような導電床は導電性の床材を敷設することにより
形成されるが、従来の導電性床材は導電性付与材として
カーボンブラックを何らかの形で使用しているため、色
味が黒色系となる問題があった。
しかし近年、導電性付与材としてカーボン繊維などの他
の素材を用いた導電性床材の開発が進められており、こ
れらの床材によれば様々な色彩を表現することができ、
カラフルな導電床を施工することができる。
しかしながら、長尺シート状の床材にしろ、タイル状の
床材にしろ、敷設された床材間は電気的に導通していな
いため、床材が敷設される面を導電化し、この面に床材
を導電性接着剤で貼り付けたり、アース板、ジョイント
板を各床材シートに入れ、床材ごとにアースを取る必要
があった。しかしこれらの方式は、施工上の制約が大き
く、また、アース板等が床材ごとに必要となり施工作業
も煩雑でコストの上昇につながる。
そこで、床材間に充填されて目地を形成する目地材に導
電性を付与し、床材を電気的に一体化することが考えら
れる。この方式によれば、敷設された床材全体の適宜の
一ケ所でアースを取ればよい。
しかしながら、目地の形成を使用される熱可塑性樹脂製
の溶接材にカーボンブラックを配合して導電化すると、
目地が黒色系となり、カラフルな床材の特徴を生かすこ
とができない。また、カーボン繊維等の導電性繊維や他
の導電性粉末を配合して導電化することを試みたが、満
足のいく結果が得られなかった。すなわち、溶接材は、
一般に2〜6mm程度の紐状ないし棒状体であり押出し成
形により製造されるが、このような溶接材にカーボン繊
維を配合すると、この押出し操作が困難になり、製造性
が悪くなってしまう。また、溶接材は、軟化、充填さ
れ、目地を形成して床材の端部を仕舞するが、目地部
は、床材間をしっかりと溶接し、移動荷重等の負荷に対
して耐える強度が要求される。カーボン繊維等を多量に
配合すると、床材への溶接性が悪化し、耐移動荷重性を
初めとする各種の強度に悪影響を及ぼす。
発明が解決しようとする課題 本発明は、導電性溶接材、およびこの溶接材を用いた導
電床の施工方法を提供するものである。
発明の構成 本発明の導電性溶接材は、熱可塑性プラスチック製から
なる紐状ないし棒状の溶接基材の周面上を、導電性被覆
材料で被覆したことを特徴とする。
本発明の導電床の施工方法は、導電性床材を敷設した
後、上記の導電性溶接材を軟化ないし溶融せしめて床材
間に充填して目地を形成し、床材間を電気的に導通、一
体化せしめることを特徴とする。
実施例 第1図は、本発明の導電性溶接材の実施例を示す一部省
略斜視図である。
導電性溶接材11は、紐状ないし棒状の熱可塑性プラスチ
ック製の溶接基材13の周面に、導電性被覆材料からなる
導電性被覆層15が形成されて構成されている。
溶接基材13は、従来からの目地形成用溶接材と同じもの
を用いることができ、ポリ塩化ビニルに代表される熱可
塑性樹脂を主体とし、これに可塑剤、安定剤、非導通性
の各種フィラーなどが配合され、着色材により任意の色
彩に着色することができる。
導電性被覆層15は、ポリ塩化ビニルなどの熱可塑性合成
樹脂中に導電材が配合されて形成されており、その他、
可塑剤、安定剤、非導電性の各種フィラー、着色材など
を配合することができる。
導電材としては、チタン酸カリウムとスズとの組合せ、
酸化亜鉛、導電性酸化アルミニウム、各種金属粉末、マ
イカとスズとの組合せ、カーボン繊維、カーボンブラッ
クなどの導電性粉体、繊維などが配合される。導電材
は、目地部の不用な着色を防止すべく、白色系ないし淡
色系のものが好ましいが、後述のように導電性被覆層15
は目地形成後に外部からほとんど目立たないため、色が
濃いものも使用できる。
第1図に示した導電性溶接材11は、押出し成形などによ
り紐状ないし棒状の溶接基材13を成形したのち、導電性
被覆材料をペーストゾルの状態で、あるいは適当な溶剤
に分散ないし溶解して塗料とし、溶接基材13の表面にコ
ーティングして、乾燥し、導電性被覆層15を形成するこ
とにより製造できる。コーティング方法としては、ディ
ッピング、スプレー、刷毛塗り等の適宜の方法を採用で
きる。
第2図は、本発明の目地形成方法の一例を示す説明図で
ある。
第2A図に示すように、床下地23上に、導電性の床タイル
21,21が突き合わせて敷設され、接着剤25により床下地2
3に対して貼り付けられている。
第2B図に示すように、目地切りカッターによりU字状な
いしV字状の目地溝27を切削する。
ついで、第2C図に示すように、導電性溶接材11を軟化さ
せて、床タイル21,21間の空隙部に充填し、床タイル21,
21を溶接する。
さらに第2D図に示すように、床タイル21,21より上の部
分の導電性溶接材11をカットし、目地を完成する。
導電性の床タイル21,21は、導電性溶接材11の導電性被
覆層15により電気的に接続、一体化される。よって、床
タイル21の集合体全体が目地部により電気的に導通する
ことになり、適宜の1ケ所にアース板を設けてアースを
取ればよく、個々の床タイルにアース板を設けたり、床
タイルを導電性の接着剤で貼り付ける必要がない。ま
た、個々の床タイルを導電性接着剤で貼り付けた場合
は、床下地のクラックあるいは水分による床タイルの部
分的剥れが導電性能に悪影響を与えるが、本発明の導電
床の施工方法ではこのような問題もない。
さらに第2C〜D図に示したように、最終的に溶接材の表
面側がカットされるので、導電性被覆層15は外部からは
殆ど目立たなくなる。現行の導電性付与技術では、全く
着色することなく樹脂を導電化することは困難である
が、上記のように導電性被覆層15が最終的に殆ど目立た
ないため、床の色合いに影響を与えない。
なお、上記の導電床の施工例では、床材の端部を突き合
わせて敷設する場合を説明したが、床材間に微少間隙を
あけて床材を敷設し、この間隙部に溶接材を充填、溶接
して目地を形成し、床材を一体化することもできる。
発明の効果 本発明によれば、可塑性プラスチック製の溶接基材の周
面上を導電性被覆材料で被覆して導電性溶接材とするこ
とにより、溶接材の製造が極めて容易となる。また、こ
の溶接材を用いることにより、簡単に、しかも色合いに
悪影響を与えることなく目地を形成して床材を電気的に
一体化することができる。この導電床は、1ケ所ないし
必要により適宜の数ケ所でアースを取ればよく、また、
施工後に導電性能が変化することがない。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明の導電性溶接材の実施例を示す斜視図
である。 第2A〜D図は、本発明の導電床の施工方法の一例を示す
説明図である。 11……導電性溶接材、13……溶接基材 15……導電性被覆層、21……床タイル 23……床下地、25……接着剤 27……目地溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性プラスチック製からなる紐状ない
    し棒状の溶接基材の周面上を、導電性被覆材料で被覆し
    たことを特徴とする導電性溶接材。
  2. 【請求項2】前記導電性被覆材料が、熱可塑性樹脂中に
    導電材料を配合してなる請求項1記載の導電性溶接材。
  3. 【請求項3】複数の導電性床材を敷設した後、請求項1
    または2に記載の導電性溶接材を軟化ないし溶融せしめ
    て床材間に充填して目地を形成し、床材間を電気的に導
    通、一体化せしめることを特徴とする導電床の施工方
    法。
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