JPH0697568B2 - 電気絶縁油組成物 - Google Patents

電気絶縁油組成物

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JPH0697568B2
JPH0697568B2 JP62266282A JP26628287A JPH0697568B2 JP H0697568 B2 JPH0697568 B2 JP H0697568B2 JP 62266282 A JP62266282 A JP 62266282A JP 26628287 A JP26628287 A JP 26628287A JP H0697568 B2 JPH0697568 B2 JP H0697568B2
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oil
wax
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充史 松永
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、流動点−45℃以下を有する鉱油系電気絶縁油
組成物に関する。
従来技術 本来、鉱油系電気絶縁油組成物の規格としては流動点
(pour point)が規定されており、例えばJIS C2320で
は−27.5℃以下、ASTM D3487-82aでは−40℃以下、IEC2
96-1982classIIでは−45℃以下とそれぞれ規定されてい
る。
したがつて、このような流動点についての規定のため、
従来、電気絶縁油にはナフテン基原油由来のものが使用
されてきたが、近年、ナフテン基原油資源は枯渇化の傾
向にあることから、パラフイン基原油又はナフテン基と
パラフイン基との混合基原油の電気絶縁油の基油として
の利用が望まれるようになつた。しかし、これらの原油
は、ワツクス分を含むため、脱ロウ処理が必要となる。
ところで、脱ロウ法として現在最も広く行われている溶
剤脱ロウでは一般に流動点−20℃が限界であり、また深
冷脱ロウでも−30℃が経済的に限度である。
したがつて、後述のように−40℃、更には−45℃以下の
流動点を有する絶縁油を得るには流動点降下剤を利用し
て油に添加することが経済上有利とされ、種々の流動点
降下剤が提案され、実際に用いられているものもある。
例えばポリメタクリレートは潤滑油に流動点降下剤とし
て広く用いられている。しかし、ポリメタクリレートは
極性を有するため、電気特性の低下及びその他の好まし
くない副作用を呈するという問題があるので電気絶縁油
に用いるには適しない。
また、近年、絶縁油基油に、特定範囲の平均分子量及び
プロピレン含量を有するエチレンプロピレン共重合体を
流動点降下剤として0.001〜0.1重量%配合した電気絶縁
油組成物が提案されている(特公昭57-59605号)。
しかし、後述のように、上記エチレンプロピレン共重合
体を配合した電気絶縁油では、それに用いる基油の種類
によつてはその効果が異なり、−40℃以下の流動点のも
のが安定的に得られるとは限らない。
発明が解決しようとする課題 本発明は、パラフイン系基油を含む原油からの電気絶縁
油においても、安定的に−45℃以下の流動点を有する鉱
油系電気絶縁油組成物を提供することを課題とする。
以下本発明を詳しく説明する。
発明の構成 本発明の特徴は、流動点が−20〜−35℃の電気絶縁油基
油に、ワツクスナフタレン縮重合体0.03〜0.4重量%と
オレフイン共重合体0.01〜0.3重量%とを配合したこと
にある。
課題を解決するための手段 本発明は、電気絶縁油に用いる基油とそれに添加する流
動点降下剤との両面から検討した結果により得られた知
見に基いてなされたものである。
すなわち、本発明では、上記基油として、予め脱ロウ精
製によりワツクス分を相当量除去して流動点を−20〜−
35℃に調整したものを用いる。
ここで採用する脱ロウ精製は苛酷な深冷脱ロウが効果的
であり、この脱ロウによりワツクス分を1〜5重量%、
好ましくは1〜3重量%までに低減した基油を用いるこ
とが好ましい。なお、ここで用いる基油は、電気絶縁油
として必要な性質を示すための精製、例えば水素化精
製、フルフラールなどによる溶剤抽出精製、白土吸着精
製等を上記脱ロウ精製と組合わせて行うことは勿論であ
る。
本発明においては、上記基油に、ワツクスナフタレン縮
重合体とオレフイン共重合体との両者を併用して添加す
るものであつて、この併用により相乗作用を示して−45
℃以下の流動点を有する電気絶縁油が安定して得られ
る。
因に、ワツクスナフタレン縮重合体並びにオレフイン共
重合体をそれぞれ単独で用いたのでは、後記実施例に示
すごとく、安定した流動点降下は得られない。
また、これらの添加剤と基油との関係においても、特定
なレベルの流動点を有する基油と添加剤を組合わせて用
いることが必要である。
例えば、流動点を20℃低下させる場合でも、−15℃の流
動点を有する油を−35℃の流動点まで低下させるのと、
−30℃のものを−50℃まで低下させるのでは技術的な困
難さが異なる。
本発明において流動点降下剤として用いるワツクスナフ
タレン縮重合体は、塩素化ワツクス(炭素数20〜30個)
をAlCl3触媒の存在下でナフタレンと反応させて縮合さ
せたものであつて、分子量1000〜30,000を有する(重合
方法の詳細は米国特許第1,815,022号広報等に記載され
ている)。また、ワツクスナフタレン縮重合体の市販品
としてはParaflow149(エクソン化学社製商品名:有効
成分量65重量%)並びにルグランA-D(東邦化学社製商
品名:有効成分量65重量%)がある。
また、オレフイン共重合体としては、エチレンプロピレ
ン共重合体(分子量30,000〜150,000)、スチレンブタ
ジエン共重合体及びスチレンオレフイン共重合体(分子
量20,000〜60,000)等を例示でき、それらの市販品には
下記のものが例示される。
エチレンプロピレン共重合体: Paratone755(エクソン化学社製商品名) 分子量 61,000、有効成分量13wt% XLL-10 (三井石油化学社製商品名) 分子量 50,000のポリマー XLH-17 (同上) 分子量110,000のポリマー TLA-347A(テキサコ社製商品名) 分子量 35,000、有効成分量13wt% スチレンオレフイン共重合体: スチレンブタジエン共重合体 Lubrizol-7441(ルーブリゾール社製商品名) スチレンプロピレン共重合体 Lubrizol-7321(ルーブリゾール社製商品名) 本発明では、これらのワツクスナフタレン縮重合体を、
電気絶縁油基油に対し、0.03〜0.4重量%、好ましくは
0.05〜0.2重量%添加する。因に、これらの数値は以下
全て有効成分量を示すものである。
上記添加量が0.03重量%より低くなると、オレフイン共
重合体と併用しても相乗的作用が発揮されないので−45
℃以下の流動点は達成できない。一方、添加量を0.4重
量%より多くすることは経済上から得策でなく、場合に
よつては流動点を逆に高めることもあるので留意する必
要がある。
また、オレフイン共重合体は、上記基油に対し、0.01〜
0.3重量%、好ましくは0.02〜0.1重量%添加するが、ワ
ツクスナフタレン縮重合体との組合わせにおいて、オレ
フイン共重合体が0.01重量%の場合ワツクスナフタレン
縮重合体を0.05〜0.2重量%、特に0.1〜0.2重量%用い
るのが好ましく、オレフイン共重合体が0.02重量%では
ワツクスナフタレン縮重合体を0.02〜0.3重量%、特に
0.05〜0.25重量%、更にオレフイン共重合体が0.04重量
%では、ワツクスナフタレン縮重合体を0.03〜0.3重量
%特に0.05〜0.25重量%用いるのが好ましい。
次に、ワツクスナフタレン縮重合体とオレフイン共重合
体との併用による相乗効果を測定した結果は添付の第1
図乃至第4図のとおりである。なお、これらの図中の縦
及び横軸スケールは、添加剤の配合量であつて、有効成
分量でない。
第1図及び第2図は、流動点を−30℃になした基油に対
するワツクスナフタレン縮重合体(有効成分量65wt%)
とスチレンブタジエン共重合体との併用による流動点降
下における相乗作用を示したものであつて、第1図にみ
られるとおり、併用による流動点降下は顕著であるのに
対し、ワツクスナフタレン縮重合体が共存しない、スチ
レンブタジエン共重合体単独では流動点の低下は全くみ
られない。また、第2図にみられるとおり、ワツクスナ
フタレン縮重合体単独でも流動点は−42.5℃程度までし
か低下しない。
第3図及び第4図は、同等の原油、留分を用い、温和な
溶剤脱ロウによつて得られたワツクス分を十分に除去し
ていない流動点−12.5℃の基油(ワツクス含有量6.5重
量%)に対するワツクスナフタレン縮重合体とスチレン
ブタジエン共重合体の単独並びに併用による流動点降下
の効果を示したものであつて、両者を併用しても基油に
よつては目的とする−45℃以下の流動点は得られないこ
とがわかる。
また、第3図にみられるとおり、スチレンブタジエン共
重合体単独では流動点の降下はほとんどないが、第4図
ではワツクスナフタレン縮重合体単独でもスチレンブタ
ジエン共重合体との併用の場合とほとんど同等の流動点
降下を示しており、両者の相乗効果が、この基油では認
められないことがわかる。
すなわち、上記試験結果から、用いる基油の性状の違い
により、ワツクスナフタレン縮重合体とオレフイン共重
合体との併用による相乗作用も異なること、および上記
併用による相乗作用は、脱ロウ精製によりワツクス分を
1〜5重量%、好ましくは1〜3重量%程度に低減させ
た基油を用いる場合に有効に発揮されることがわかる。
以下に実施例により本発明とその効果を具体的に説明す
る。
実施例1 中東系原油から得られる沸点250〜500℃(常圧換算)の
留分を精製し、−35℃で溶剤脱ロウ処理によつてワツク
ス分を1.8wt%となした流動点−30℃を有する脱ロウ油
(JIS−C2320第1種2号絶縁油)を基油として用いた。
なお、ワツクス分の定量は、下記の尿素アダクト法によ
り行つた。
ワツクス分の定量分析: 尿素とメチルエチルケトンを4:1の割合に混合し、その1
00gを油100g、石油エーテル100mlと室温下に混合してワ
ツクスを尿素アダクトとなして濾過し、次いでベンゼン
で洗浄して油分を除去した。次に、これを減圧濾過し、
90℃の温水で尿素を除去し、遊離したワツクス分を無水
硫酸ナトリウムで脱水処理した。分離したワツクスをキ
ヤピラリーガスクロマトグラフイーと質量分析計により
行つた。
この基油に、ワツクスナフタレン縮重合体としてのルグ
ランA-D(東邦化学社製)とスチレンブタジエン共重合
体としてのL-7441(ルブリゾール社製)を表1に示す割
合でそれぞれ添加し、得られた各電気絶縁油の流動点を
測定した。結果は表1に示すとおりである。
表1にみられるとおり、ワツクスナフタレン縮重合体並
びにスチレンブタジエン共重合体をそれぞれ単独添加し
たものではその量を多くしても流動点の低下はみられな
いか、もしくは精々−42.5℃まで低下するにすぎず、ワ
ツクスナフタレン縮重合体では、0.6wt%の添加により
逆に流動点が上昇している。これに対し、本発明に従つ
て、上記両者の特定量を組合わせて併用すると、流動点
は−45℃以下に低下し、明らかに併用による相乗効果が
認められる。
実施例2 実施例1で用いたと同様な基油に、ワツクスナフタレン
縮重合体としてのParaflow149(エクソン化学社製)と
エチレンプロピレン共重合体としてのParatone755(エ
クソン化学社製)を表2に示す割合でそれぞれ添加し、
得られた各電気絶縁油の流動点を測定した。結果は表2
に示すとおりである。
表2にみられるとおり、実施例1におけると同様に、ワ
ツクスナフタレン縮重合体とエチレンプロピレン共重合
体との併用による相乗作用が明らかに認められる。
本発明の電気絶縁油組成物は、流動点−45℃以下である
のでJIS、ASTM、IEC等の鉱油系電気絶縁油組成物の流動
点に関する全ての規格を満足し、寒冷地等の電気絶縁油
の基油として鉱油系基油、特にパラフィン基原油あるい
はパラフィン基原油とナフテン基原油との混合基油の用
途を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、ワツクスナフタレン縮重合体とオ
レフイン共重合体との併用による、流動点降下の相乗作
用を示したものであり、第3図及び第4図は本発明で用
いる特定な流動点を有しない基油に対する上記添加物の
作用を示したものである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−35200(JP,A) 特開 昭60−200404(JP,A) 特開 昭57−73085(JP,A) 特公 昭57−59605(JP,B2)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流動点が−20〜−35℃の電気絶縁油基油
    に、ワツクスナフタレン縮重合体0.03〜0.4重量%とオ
    レフイン共重合体0.01〜0.3重量%とを配合して成る流
    動点−45℃以下を有する電気絶縁油組成物。
  2. 【請求項2】上記電気絶縁油基油は、脱ロウ精製により
    油中のワツクス分を1〜5重量%に調整したものである
    特許請求の範囲第(1)項記載の電気絶縁油組成物。
  3. 【請求項3】オレフイン共重合体が、エチレンプロピレ
    ン共重合体、スチレンブタジエン共重合体及びスチレン
    イソプレン共重合体から成る群から選択されるものであ
    る特許請求の範囲第(1)項記載の電気絶縁油組成物。
JP62266282A 1987-10-23 1987-10-23 電気絶縁油組成物 Expired - Lifetime JPH0697568B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CA1103913A (en) * 1976-08-24 1981-06-30 Jerry Ourlian Insulating oil
JPS60200404A (ja) * 1984-03-26 1985-10-09 日石三菱株式会社 電気絶縁油組成物

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