JPH06981A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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Publication number
JPH06981A
JPH06981A JP18570192A JP18570192A JPH06981A JP H06981 A JPH06981 A JP H06981A JP 18570192 A JP18570192 A JP 18570192A JP 18570192 A JP18570192 A JP 18570192A JP H06981 A JPH06981 A JP H06981A
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JP
Japan
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recording
recording medium
ink sheet
conveying
sheet
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Application number
JP18570192A
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English (en)
Inventor
Hirohisa Sawada
宏久 沢田
Masakatsu Iwata
正勝 岩田
Keizo Sasai
敬三 笹井
Fumihiko Nakamura
中村  文彦
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録装置の小型化、及びコストダウンを図る
こと。 【構成】 記録手段10aの対向位置で記録媒体2を支持
しつつその搬送を行うための記録媒体搬送手段10bと、
記録手段10aへ記録媒体2を供給するための記録媒体供
給手段3,5aの駆動を第一駆動手段39で行い、インク
シート9を搬送するためのインクシート搬送手段32と、
圧接手段に働きかけて記録手段10aの圧接力を調整する
ための圧接力調整手段の駆動を第二駆動手段40で行うよ
うに構成する。 【効果】 上記構成により、記録媒体搬送手段の駆動と
インクシート搬送手段の駆動とを同時に同一の駆動手段
で行うものに比べ、トルクの低い駆動手段を使用するこ
とができ、更に該駆動手段及びその駆動用回路等による
コストアップを防止すると共に、装置の大型化を防止す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクシートの有するイ
ンクを記録媒体に転写して記録媒体に画像の記録を行う
記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、情報処理システムの発達に伴い、
種々の情報処理機器が開発されている。これら機器のう
ち、ファクシミリ装置やプリンタ等の記録装置は、オフ
ィスのみならず、一般家庭においても広く使用されるよ
うになっている。
【0003】これらファクシミリ装置等にあっては小型
化を容易にするために、加熱により発色する感熱シート
を使用した所謂感熱記録方式が一般的に使用されている
が、近年ではインクシートを使用した所謂熱転写記録方
式に係るファクシミリ装置も開発されている。例えば、
図20に示すようにベースフィルムにインクを塗布したイ
ンクシート100 を供給リール101 及び巻取リール102 に
巻き付けて装置本体に装填する。
【0004】先ず、記録の前段階として給紙ローラ103
により最上部の記録シート104 を一枚繰り出す。この
時、記録ヘッド105 を圧接するバネ106 は図示しない機
構により、記録ヘッド105 への圧接力が解除されてい
る。最上部の記録シート104 はフィードローラ対107a,
107bにより更に搬送され、プラテンローラ108 とインク
シート100 の間に記録シート104 の先端が突っ込まれ
る。この状態でバネ106 は図示しない機構により、記録
ヘッド105 の圧接力が所定の力となるよう設定されてい
る。そして記録に際しては前記インクシート100 を、駆
動回転する搬送ローラ109a,109bにより搬送すると共
に、記録ヘッド105 に圧接された記録シート104 をプラ
テンローラ108 で搬送しながら、記録ヘッド105 を画信
号に応じて発熱することによって画情報の記録を行うも
のである。画情報の記録された記録シート104は排出ロ
ーラ対110a,110bにより装置外に搬送される。
【0005】上記熱転写記録方式のファクシミリ装置の
駆動源は、前記プラテンローラ108を駆動する第一のモ
ータと、インクシート100 を搬送する搬送ローラ109aを
駆動する第二のモータと、記録シート104 を繰り出す給
紙ローラ103 の駆動及びバネ106 の圧接力を解除する機
構の駆動を行う第三のモータの計3個のモータで構成さ
れている。
【0006】また、前記プラテンローラ108 の駆動とイ
ンクシート100 を搬送する搬送ローラ109aの駆動を1つ
のモータで行い、記録シート104 を繰り出す給紙ローラ
103の駆動及び及びバネ106 の圧接力を解除する機構の
駆動を他のモータで行う、計2個のモータで構成されて
いるものもある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例に於いて、駆動源として3個のモータを有する装置
は、3個のモータと前記3個のモータの駆動用回路を必
要とするため、該モータ及びモータ駆動用回路によるコ
ストアップ、及び装置の小型化の妨げとなる問題があっ
た。
【0008】また、上記従来例に於いて、駆動源として
2個のモータを有する装置は、モータが2個で済むた
め、前記問題は解決されるが、記録時に於けるプラテン
ローラ108 と搬送ローラ109aには夫々大きな負荷が加わ
るため、前記プラテンローラ108 と搬送ローラ109aを1
つのモータで同時に駆動するには、大きなトルクを発生
するモータが必要とされ、モータ単体のコストアップや
大型化をまねく虞があった。
【0009】また、上記熱転写記録方式のファクシミリ
装置にあっては、記録位置に対して記録シート104 の先
端位置合わせを行うために、前記記録シート104 の先端
をプラテンローラ108 と記録ヘッド105 との間に入り込
ませる動作が必要となり、その動作に伴い記録ヘッド10
5 を圧接するバネ106 の力を解除することにより、前記
動作をより容易に、且つ安定させることが可能である
が、前記記録ヘッド105を圧接する力の作用点は1箇所
以上となるため、前記作用点付近に配設されたバネ106
を夫々押圧位置から押圧解除位置へ移動させるための夫
々の駆動系が必要となり、装置の大型化やコストアップ
の要因につながるという問題があった。
【0010】そこで、本発明の目的は、2個のモータを
駆動源とし、且つ記録シートを搬送する手段と、インク
シートを搬送する手段とを夫々別のモータで駆動して、
トルクの低いモータを使用可能とし、記録装置の小型
化、及びコストダウンを図ることである。
【0011】また、本発明の他の目的は、記録ヘッドに
対し圧接力の付与及び解除を行う機構を簡素化し、装置
の小型化、及びコストダウンを図ることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、以下
に述べる実施例に適用される手段は、インクシートの有
するインクを記録媒体に転写して前記記録媒体に画像の
記録を行う記録装置に於いて、前記インクシートにエネ
ルギーを印加して記録媒体に記録を行うための記録手段
と、前記インクシートを搬送するためのインクシート搬
送手段と、前記記録手段へ記録媒体を供給するための記
録媒体供給手段と、前記記録手段の対向位置で記録媒体
を支持しつつその搬送を行うための記録媒体搬送手段
と、前記記録手段に圧接力を付与するための圧接手段
と、前記圧接手段に働きかけて前記記録手段の前記記録
媒体搬送手段への圧接力を調整するための圧接力調整手
段と、前記記録媒体搬送手段と前記記録媒体供給手段と
前記インクシート搬送手段と前記圧接力調整手段を駆動
するための第一、第二駆動手段とを有し、前記記録媒体
搬送手段と前記記録媒体供給手段の駆動を第一駆動手段
で行い、前記インクシート搬送手段と前記圧接力調整手
段の駆動を第二駆動手段で行うよう構成したことを特徴
とする。
【0013】また、前記記録媒体搬送手段と前記圧接力
調整手段の駆動を第一駆動手段で行い、前記インクシー
ト搬送手段と前記記録媒体供給手段の駆動を第二駆動手
段で行うよう構成したことを特徴とする。
【0014】また、前記記録媒体搬送手段と前記記録媒
体供給手段及び前記圧接力調整手段の駆動を第一駆動手
段で行い、前記インクシート搬送手段の駆動を第二駆動
手段で行うよう構成したことを特徴とする。
【0015】また、前記圧接手段は、軸と、前記軸に支
持された少なくとも1つ以上の押圧部材と、前記押圧部
材の夫々に作用するバネとを有し、前記押圧部材が前記
軸に対し円周方向に遊びを有しながら支持され、前記軸
を前記圧接力調整手段により回転するよう構成した。
【0016】
【作用】本発明によれば、記録媒体搬送手段の駆動及び
記録媒体供給手段の駆動を第一駆動手段で行い、またイ
ンクシート搬送手段の駆動及び圧接力調整手段の駆動を
第二駆動手段で行うよう構成したことにより、2個の駆
動手段を駆動源としながらも記録媒体搬送手段の駆動と
インクシート搬送手段の駆動とを夫々別の駆動手段で行
うことが可能となり、更にトルクの低い駆動手段を使用
することが可能となる。
【0017】また、本発明によれば、記録媒体搬送手段
の駆動及び圧接力調整手段の駆動を第一駆動手段で行
い、インクシート搬送手段の駆動及び記録媒体供給手段
の駆動を第二駆動手段で行うよう構成したことにより、
2個の駆動手段を駆動源としながらも記録媒体搬送手段
の駆動とインクシート搬送手段の駆動とを夫々別の駆動
手段で行うことが可能となり、更にトルクの低い駆動手
段を使用することが可能となる。
【0018】また、本発明によれば、記録媒体搬送手段
の駆動、記録媒体供給手段の駆動、及び圧接力調整手段
の駆動を第一駆動手段で行い、またインクシート搬送手
段の駆動を第二駆動手段で行うよう構成したことによ
り、2個の駆動手段を駆動源としながらも記録媒体搬送
手段の駆動とインクシート搬送手段の駆動とを夫々別の
駆動手段で行うことが可能となり、更にトルクの低い駆
動手段を使用することが可能となる。
【0019】また、本発明によれば、少なくとも1つ以
上の押圧部材を遊びを持たせて支持した軸を回転させる
ことで記録手段の圧接力を調整することが可能となり、
更に前記押圧部材は前記軸に対し遊びを持っているた
め、押圧位置では押圧部材の夫々に作用するバネの付勢
力だけを記録手段に付与することが可能となり、また押
圧解除位置では押圧部材と記録手段とを離すことが可能
となる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して前記手段を適用した記
録装置の一実施例について説明する。
【0021】〔第一実施例〕この実施例に係る記録装置
Bはファクシミリ装置の記録系として構成されており、
一般に熱転写記録装置と称されるものである。図1はそ
のファクシミリ装置の全体構造説明図、図2はその外観
斜視説明図、図3はインクシートの断面説明図、図4は
インクシートカートリッジの展開説明図である。
【0022】(ファクシミリ全体説明)先ず、図1及び
図2によりファクシミリ装置の全体構成を説明する。こ
のファクシミリ装置は図1に示すように記録シートを供
給する給紙系Aと、記録装置としての記録系Bと、原稿
に記載された画像を読み取るための読取系Cと、操作部
Dと、装填されたインクシートカートリッジEとによっ
て構成されている。
【0023】{給紙系}給紙系Aは、給紙カセット1に
載置された記録シート2を、給紙ローラ3とこれに圧接
する給紙片4とからなる給紙部で一枚ずつ分離給送し、
その記録シート2をフィードローラ対5a,5bによっ
て搬送し、後述する記録系Bに供給する。また、記録シ
ート2の搬送経路はガイド6a,6bによって記録シー
ト2の上下を裏返す半円形の経路を形成している。更
に、記録系Bの手前近傍には、記録シート2の先端位置
を検出するフォトセンサ,マイクロスイッチ等の記録シ
ート先端センサ7が設けられている。前記給紙カセット
1は装置本体8に対して着脱可能に設けられており、ま
た給紙ローラ3、給紙片4、フィードローラ対5a,5
b、ガイド6a,6b、記録シート先端センサ7は夫々
装置本体8に設けられている。
【0024】{記録系}記録系Bは他機から伝送された
画信号、或いは後述する読取系Cから伝送された画信号
に応じて、給紙系Aにより供給された記録シート2に画
像を記録するものである。即ち、重合した記録シート2
とインクシート9とを後述する記録手段10を構成する記
録ヘッド10aによってプラテンローラ10b側に押圧し、
プラテンローラ10bを図1の矢印方向へ駆動回転させる
ことで記録シート2を矢印a方向へ搬送すると共に、後
述する駆動機構によってインクシート9を矢印b方向へ
搬送する。前記記録シート2及びインクシート9の搬送
と同期して記録ヘッド10aを画信号に応じて発熱させて
インクシート9に塗布したインクを溶融(昇華を含む、
以下同じ)させ、溶融したインクを記録シート2に転写
して画像を形成するものである。
【0025】そして所定の画像を形成した記録シート2
を更に矢印a方向に搬送し、排出ガイド11a,11bによ
って形成された経路を通り、排出ローラ対12a,12bに
よって搬送して装置外へ排出する。また、排出ローラ対
12a,12b手前近傍には記録シート2の通過を検出する
フォトセンサ,マイクロスイッチ等の記録シート排出セ
ンサ13が設けられている。前記プラテンローラ10b、排
出ガイド11a,11b、排出ローラ対12a,12b、記録シ
ート排出センサ13は夫々装置本体8に設けられている。
またインクシート9は、本実施例では後述する構成より
なるインクシートカートリッジEに収納されており、こ
のインクシートカートリッジEは装置本体8の所定位置
に装填され、また前記記録ヘッド10aは回動軸14を介し
て回動可能に構成された蓋体としての記録カバー15の所
定位置に設けられている。
【0026】{読取系}一方、読取系Cは原稿16に光を
照射してその反射光を電気信号に変換し、この信号を操
作モードに応じて他機に伝送し、或いは自己の記録系B
に伝送するものである。即ち、記録カバー15の上面に形
成された原稿載置台15aに原稿16を複数枚載置し、この
原稿16を予備搬送ローラ17a及び押圧片17bで予備搬送
すると共に、分離ローラ18a及びこれに圧接する圧接片
18bによって一枚ずつ分離給送し、その原稿16を搬送ロ
ーラ対19a,19b及び排出ローラ対20a,20bによって
搬送して排出トレイ21へ排出するように構成している。
そして前記原稿16が搬送される間にコンタクトセンサ等
の光電変換素子22で画情報を読み取り、その画信号をコ
ピーモードの場合には自己の記録系に伝送し、送信モー
ドの場合は他機の記録系に伝送するように構成してい
る。
【0027】{操作部}操作部Dは、図2に示すように
前記モード切り換え操作、コピー操作、送信操作等の操
作を行うためのパネルであり、各種操作に応じたキーが
設けられている。この操作部Dは、読取系Cに於ける原
稿搬送機構の上部に設けられており、装置本体8に対し
て回動可能に構成されている。尚、操作部Dの一方端側
には送信・受信を行う電話機のハンドセット23が装備さ
れている。尚、図1に於いて、24a,24bは電装基板で
ある。
【0028】次に上記給紙系A,記録系B及びインクシ
ートカートリッジE等の各部の構成について具体的に説
明する。
【0029】(給紙カセット)給紙カセット1は、複数
枚の記録シート2を収容する箱形状をしたオケ1aと中
板1b、上ガイド1c、フタ1dとからなり、記録シー
ト2は中板1bと上ガイド1cとの間に所定量載置され
る。中板1bは載置された記録シート2の下面に一端を
支点として回動自在に設けられており、後述する押し上
げ板25によって押し上げられ、最上部の記録シート2を
給紙ローラ3に圧接させるものである。また、上ガイド
1cは所定位置で固定されており、最上部の記録シート
2を常に所定位置に保っている。
【0030】前記押し上げ板25は、装置本体8に回動自
在に支持されており、更に図示しないバネ等の力により
中板1bを押し上げる方向に回転力が付与されている。
従って、載置された記録シート2の枚数が少なくなるに
従って、押し上げ板25の回転力により中板1bが回動
し、最上部の記録シート2が順次搬送される。フタ1d
はオケ1aの上面に着脱可能に設けられており、記録シ
ート2へゴミ付着を防止すると共に、記録が終了し装置
外へ排出された記録シート2を載置するトレイとしても
機能する。図2に示す如く、フタ1dの端部及び側部は
記録シート2の載置を安定させるための傾斜がつけられ
ており、またその中央部は給紙カセット1の着脱の際に
オケ1aを持ち易くするために切り欠きが設けられてい
る。
【0031】また、給紙カセット1は装置本体8に対し
て着脱可能に設けられており、図1の左方向へ引き出す
ことで装置本体8から外れ、開口部8aから図1の右方
向へ挿入しつつガイド部8b,8cとで案内され、装置
本体8の所定位置(図1に示す位置)へ装着される。
【0032】(給紙部)給紙ローラ3はシリコンゴム等
の摩擦係数の高い材質からなるローラであって、円弧部
3aと平面部3bとを形成してなり、図1の矢印方向に
回転することで給紙カセット1内の最上部の記録シート
2を繰り出す。また給紙ローラ3の両側端には、円弧部
3aと略同じ外径を持つ円形のコロ(図示せず)が設け
られている。給紙片4は、コルクを含有したウレタンゴ
ム等のシート部4aをアーム部4bで回動可能に支持し
ており、図示しないバネ等により給紙ローラ3方向へ押
圧されている。従って、円弧部3aがシート部4aと対
向する位置にある時は、給紙片4は給紙ローラ3の円弧
部3aと圧接している。一方、平面部3bがシート部4
aと対向する位置にある時は、給紙片4は前述した給紙
ローラ3a両端の円形コロ(図示せず)に圧接してお
り、給紙ローラ3と給紙片4との間には記録シート2が
通過する空間が形成されている。
【0033】記録待機状態に於いて給紙ローラ3は、そ
の平面部3bが記録シート2及び給紙片4に対向した位
置(図1に示す位置、以下給紙待機位置という)にあ
る。後述する駆動源により給紙ローラ3が図1の矢印方
向に回転すると、その円弧部3aが記録シート2に接す
ることで最上部の記録シート2を一枚繰り出す。この
時、複数枚の記録シート2が繰り出された場合、下部の
記録シート2はシート部4aとの接触摩擦で搬送を阻止
されるため、最上部の記録シート2のみ一枚がフィード
ローラ対5a,5bへと送られ、以後記録シート2はフ
ィードローラ対5a,5bにより搬送される。給紙ロー
ラ3は電磁クラッチ等のクラッチ手段によって1回転
し、その後前述した給紙待機位置で回転を停止する。そ
のため、記録シート2は給紙ローラ3と接することな
く、フィードローラ対5a,5bにより記録系Bへと搬
送されるのである。
【0034】(記録シート)記録シート2としては、普
通紙やプラスチックシート等及びその他の材質であっ
て、インクを転写し得るものを用いることが可能であ
る。本実施例では、B4サイズ又はA4サイズにカット
された普通紙を記録シート2として用いる。そして記録
シート2を収納した給紙カセット1は装置本体8の所定
位置(図1に示す位置)に収納している。また本実施例
ではランニングコストの低減を図るために記録シート2
の搬送速度よりも、インクシート9の搬送速度を遅くし
て記録を行う所謂マルチプリント方式を採用している。
このマルチプリント方式は、記録時に於ける記録シート
2の搬送長さLP よりも、インクシート9の搬送長さL
I を短く、(LP /LI =n>1)として記録を行うも
のである。このようにすると、記録シート2とインクシ
ート9の搬送長さを同じにした従来の記録方式(LP
I =1)に比べてインクシート9の使用効率をn倍に
することが出来る。
【0035】(インクシート)インクシート9は前述し
た如くマルチプリントを行うために、同一部分でn回分
のインク転写が可能となるように構成している。そのた
め、本実施例では図3に示すように第1層の耐熱コート
層9a、第2層のベースフィルム層9b、第3層のイン
ク層9c、第4層のトップコーティング層9dの4層で
構成してなる。
【0036】前記耐熱コート層9aはサーマルヘッドで
ある記録ヘッド10aの熱からベースフィルム層9bを保
護するものである。この耐熱コート層9aは同一箇所に
nライン分の熱エネルギーが印加される可能性のある
(発熱情報が連続したとき)マルチプリントには好適で
あるが、この耐熱コート層9aを設けるか否かは記録方
式に応じて適宜選択すれば良い。尚、ポリエステルフィ
ルムのように比較的耐熱性の低いベースフィルムには前
記耐熱コート層9aを設けることは有効である。
【0037】第2層のベースフィルム層9bはインクシ
ート9の支持体となるものであり、マルチプリントの場
合、同一箇所に何回も熱エネルギーが印加されるため、
耐熱性の高い芳香族ポリアミドフィルムやコンデンサ紙
が有利であるが、従来のポリエステルフィルムでも使用
に耐える。これらの厚さは、媒体という役割からなるべ
く薄い方が印字品質の点で有利となるが、強度の点を加
味しなければならず、大体3μm〜8μm程度が好まし
い。
【0038】また第3層のインク層9cは記録シート2
にn回分の転写が可能な量のインクを含有した層であ
る。このインク成分は、接着剤としてのEVA等の樹
脂、着色のためのカーボンブラックやニグロシン染料、
バインディング材としてのカルナバワックス、パラフィ
ンワックス等を主成分として同一箇所でn回の使用に耐
えるように配合されている。このインク層9cの塗布量
によって感度や濃度が異なり、これは任意に選択すれば
良いが、4g/m2 〜9g/m2 程度が好ましい。
【0039】また第4層のトップコーティング層9dは
記録しない部分で記録シート2に第3層のインク層9c
が圧力転写されるのを防止するためのものであり、一般
に透明なワックス等で構成される。これにより、非記録
部分で記録シート2に圧力転写されるのは透明なトップ
コーティング層9dだけとなり、記録シート2の地汚れ
が防止されるものである。
【0040】尚、インクシート9の構成はこの実施例の
ものに限定されるものでなく、例えば支持体となるベー
ス層及びベース層の片側に設けられたインクが含有され
た多孔性インク保持層とからなるものでも良く、またベ
ースフィルム上に微細多孔質網状構造を有する耐熱性イ
ンク層を設け、そのインク層内にインクを含有させたも
のでも良い。またベースフィルム層9bの材質として
は、例えばポリイミド、ポリエチレン、ポリエステル、
ポリ塩化ビニル、トリアセチルセルロース、ナイロン等
からなるフィルム、或いは紙であっても良い。更に耐熱
コート層9aは必ずしも必要でないが、その材質として
は、例えばシリコン樹脂やエポキシ樹脂、フッ素樹脂、
エトロセルロース等であっても良い。また熱昇華性イン
クを有するインクシート9の一例としては、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、芳香族
ポリアミドフィルム等で形成された基材上に、グアナミ
ン系樹脂とフッ素系樹脂で形成したスペーサ粒子及び染
料を含有する色材層を設けたインクシートが挙げられ
る。本実施例にあっては前記インクシート9の取り扱い
を容易にするために、これをインクシートカートリッジ
Eに装填している。
【0041】{インクシートカートリッジ}インクシー
トカートリッジEの構成は、図4に示すように第一巻回
部材となる供給リール26及び第二巻回部材となる巻取リ
ール27を枠体28の所定位置に装着すると共に、供給リー
ル26に巻き付けたインクシート9を巻取リール27側に張
り渡すことによって、インクシート9を装填している。
このインクシートカートリッジEを用いることによっ
て、記録系Bに対するインクシート9を極めて簡単に、
且つ確実に安定した状態で装填し得るものである。前記
インクシートカートリッジEはインクシート9が使い終
わると、そのインクシート9と共に廃棄される。即ち、
インクシートカートリッジEは使い捨てとなるために、
安価に提供し得ることが要求される。次に前記インクシ
ートカートリッジEの各部の構成について具体的に説明
する。
【0042】(枠体)本実施例に於ける枠体28は第一筐
体28a,第二筐体28bが超音波溶着されている。即ち、
図4に示すように第一筐体28aと第二筐体28bとの連結
部の溶着部28c1,28c2を超音波溶着し、第一筐体28aの
略先端及び側端に形成した溶着部28a1,28a4と、第二筐
体28bの略先端及び側端に形成した溶着部28b1,28b6と
を超音波溶着することによって構成している。前記溶着
部28a1,28b1及び28c1,28c2は全長にわたって形成して
も良く、インクシート幅方向へ所定の長さを持って断続
的に形成しても良い。前記枠体28の成形材料としては、
ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂等の樹脂を用いること
が可能である。前記枠体28に於いて、第一筐体28aの略
中央には図4に示すように記録ヘッド10aを挿入するた
めの窓28dが形成されており、第二筐体28bの略中央に
はプラテンローラ10bを挿入するための窓28eが形成さ
れており、この窓28eに連続してプラテンローラ10bの
軸部10b1(図1参照)を逃げるための切欠28e1が形成さ
れている。
【0043】また前記第一筐体28a及び第二筐体28bの
両側面には、夫々側板28a2,28b2が起立形成されてお
り、溶着部28c1,28c2側及び開放側は夫々1/4円の曲
面が形成されている。そして第一筐体28aの開放側曲面
端部に形成された溶着部28a1には嵌入孔28a3が穿孔さ
れ、第二筐体28bの開放側曲面端部に形成された溶着部
28b1には前記嵌入孔28a3に嵌入する嵌入突起28b3が形成
されている。更に第二筐体28bの開放側曲面には、イン
クシートカートリッジEを装置本体8に装着した際に、
該本体8に設けた図示しないコ字形溝と係合する係止突
起28b4が形成されている。前記第二筐体28bの側板28b2
の両側所定位置には、インクシートカートリッジEを装
置本体8に装着する際のガイドとなるガイドピン28fが
形成されている。
【0044】前記側板28a2,28b2の所定位置には、供給
リール26の一方端に装着した軸受29aと嵌合するU溝28
g1と、後述するように供給リール26の他方端に取り付け
る滑りクラッチ30の軸30aを固定支持するための角溝28
g2が形成されている。また側板28a2,28b2には巻取リー
ル27の一方端に装着した軸受29bと嵌合するU溝28g3
と、後述するように巻取リール27の他方端に取り付ける
滑りクラッチ31の軸部31aが嵌合するU溝28g4が形成さ
れている。更に前記側板28a2,28b2には後述するインク
シート搬送部材となるキャプスタンローラ32の軸受32a
が嵌合するU溝28g5,28g6が形成されている。更に第二
筐体28bには巻取リール27のリールギア33を露出するた
めの開口28hが形成されている。
【0045】(供給リール及び滑りクラッチ)供給リー
ル26はインクシート9を巻き付けるためのものである。
これは図4に示すようにインクシート9の幅寸法と略同
一の長さを有するリール軸26aの両端にフランジ26b1,
26b2が設けられ、一方のフランジ26b1側には軸受29aが
装填され、他方のフランジ26b2側にはテンション付与手
段である滑りクラッチ30が取り付けられている。前記滑
りクラッチ30は供給リール26から引き出されるインクシ
ート9にバックテンションを付与するためのものであ
る。この滑りクラッチ30の構成は、図5(a)の分解図
及び図5(b)の断面図に示すように二方取りされた端
部を有する軸30aにスプリングバネ30bが締めつけるよ
うに取り付けられ、このバネ30bにフック部30b1が形成
されている。そして前記バネ30bを取り付けた軸30aを
鍔30cの貫通孔30c1に挿通し、Eリング30dを軸30aの
先端に取り付けて抜け止めする。このとき前記スプリン
グバネ30bのフック部30b1が貫通孔30c1に形成した凹部
30c2に係止するように取り付ける。更に前記鍔30cを中
空状のリール軸26aに嵌入し、鍔30cの外周部に突設し
た凸部30c3をリール軸26aの端部に形成したコ字形溝26
cに嵌入係止して取り付ける。
【0046】前記構成に於いて、供給リール26を枠体28
に取り付けた状態でインクシート9が引き出されると、
供給リール26が図5(a)の矢印c方向(インクシート
9を繰り出す方向)に回転する。このとき軸30aは枠体
28の角溝28g2に嵌入して回転不能状態にあるために、軸
30aを締めつけているスプリングバネ30bはゆるみ方向
に回転力を受け、軸30aの外周とスプリングバネ30bの
内周との間に摩擦負荷が発生する。この摩擦負荷はイン
クシート9が搬送力を受け、供給リール26が所定トルク
以上の回転力を受けると、スプリングバネ30bが軸30a
の外周を前記所定トルクを受けながら滑る。従って、供
給リール26からインクシート9を引き出す場合には常に
一定の負荷がかかり、これによってインクシート9にバ
ックテンションが付与されるものである。尚、前記スプ
リングバネ30bのゆるみトルク負荷は値が安定している
ために、インクシート9には安定したバックテンション
が付与されるものである。
【0047】(巻取リール及び滑りクラッチ)次に巻取
リール27は記録に際して供給リール26から引き出された
インクシート9を巻き取るものである。これは図4に示
すように前述した供給リール26と同様にインクシート9
の幅寸法と略同一の長さを有するリール軸27aの両端に
フランジ27b1,27b2が設けられ、一方のフランジ27b1側
には軸受29bが装填され、他方のフランジ27b2側には回
転力伝達制限手段(トルク伝達手段)である滑りクラッ
チ31が取り付けられている。前記滑りクラッチ31は巻取
リール27に一定の回転トルクを付与するためのものであ
る。この滑りクラッチ31の構成は、図6(a)の分解図
及び図6(b)の断面図に示すようにDカット嵌合部31
a1を有する軸部31aにスプリングバネ31bが締めつける
ように取り付けられ、このバネ31bにフック部31b1が形
成されている。そして前記バネ31bを取り付けた軸部31
aにリールギア33を遊嵌すると共に、この軸部31aを鍔
31cの貫通孔31c1に挿通し、Eリング31d,31eを軸部
31aの端部に取り付けて抜け止めする。このとき前記ス
プリングバネ31bのフック部31b1がリールギア33に形成
した凹部33aに係止するように取り付ける。更に前記鍔
31cを中空状のリール軸27aに嵌入し、鍔31cの外周部
に突設した凸部31c2をリール軸27aの端部に形成したコ
字形溝27cに嵌入係止して取り付ける。
【0048】前記構成に於いて、後述する駆動系によっ
てリールギア33が図6(a)の矢印d方向(巻取リール
27がインクシート9を巻き取る方向)に回転すると、軸
部31aを締めつけているスプリングバネ31bはゆるみ方
向に回転力を受け、軸部31aの外周とスプリングバネ31
bの内周との間に摩擦負荷が発生する。この摩擦負荷を
受けて巻取リール27が図6(a)の矢印d方向に回転し
てインクシート9を巻き取るものである。前記スプリン
グバネ31bは所定以上のトルクを受けると軸部31aの外
周を前記所定トルクを付与しながら滑る。従って、巻取
リール27には常に一定のトルクで回転力が付与されるも
のである。尚、前記スプリングバネ31bのゆるみトルク
負荷は値が安定していることは供給リール26の滑りクラ
ッチ30の場合と同様である。
【0049】本実施例にあっては供給リール26に滑りク
ラッチ30を内蔵し、また巻取リール27に滑りクラッチ31
を内蔵することにより、前記滑りクラッチ30,31を設け
るための特別なスペースが不要となる。このため駆動系
の設計に於けるギア等の配置を容易なものとし、組立性
の向上が図れるものである。また前記クラッチ30,31は
インクシートカートリッジEと共に交換されるため、イ
ンクシート一巻分の耐久性があれば足りることになる。
更に前記クラッチ30,31は構造が簡単であるために、市
販されているパウダークラッチと比較して安価に製造し
得る等の利点がある。
【0050】ここで本実施例にあっては前記巻取リール
27にインクシート9を巻き取る場合、インクシート9の
端部であってベースフィルム9b側をテープ等によって
巻取リール27のリール軸27a外周面に貼り付け、インク
シート9のインク塗布面側が巻取ロールの内側を向くよ
うに巻取リール27を回転させるものである。
【0051】(キャプスタンローラ)次にキャプスタン
ローラ32はインクシート9に搬送力を付与するものであ
り、本実施例にあっては図4に示すようにインクシート
カートリッジE内に収納されている。このキャプスタン
ローラ32は金属材料で構成された芯部32bの外周面に、
シリコンゴム等を吹きつけ塗装してローラ部32cを形成
し、その表面状態は鏡面仕上げとなっており、且つ芯部
32bの端部にギア32dを固着して構成している。前記キ
ャプスタンローラ32は枠体28のU溝28g5,28g6に軸受32
aを嵌入して取り付けるが、枠体28内に収納するインク
シート9のベースフィルム9b面側に位置するように取
り付ける。そしてインクシートカートリッジEを記録系
Bに装填して記録を行う場合、図1に示すようにインク
シート9の記録搬送方向(図1の矢印b方向)に於い
て、記録手段10よりも下流側であって巻取リール27より
も上流側でキャプスタンローラ32がインクシート9のベ
ースフィルム層9b側に接触するように構成している。
【0052】記録に際してインクシート9は図1の矢印
方向に回転するキャプスタンローラ32によって搬送され
るものである。本実施例のように記録シート2とインク
シート9とを逆方向へ搬送しながら記録を行うマルチプ
リント方式にあっては、インクシート9を搬送する力と
して最大15kg程度の力が必要とされている。そのため
本実施例ではキャプスタンローラ32とインクシート9の
ベースフィルム9b間の摩擦係数が10〜20の範囲になる
ように設定すると、両者間でのスリップを防止すること
が出来る。尚、本実施例では前記摩擦係数を約14程度に
設定している。
【0053】また図7に示すようにキャプスタンローラ
32に対するインクシート9の巻付角θが大きい程キャプ
スタンローラ32とインクシート9との間の接触面積が増
すため、前記キャプスタンローラ32にスリップが生じ難
くなる。そこで本実施例では巻取リール27にインクシー
ト9が全く巻き付いていない状態(巻取ロール径最小)
で前記巻付角θが約30°となるように設定している。そ
して図1からも明らかなようにインクシート9のインク
面が内側に向かって巻き取られ、且つキャプスタンロー
ラ32がベースフィルム面側に接触するように位置してい
るために、インクシート9が巻取リール27に巻き取ら
れ、巻取ロール径が大きくなると、前記巻付角θも大き
くなる。従って、インクシート9が巻取リール27に巻き
取られる程にキャプスタンローラ32によって確実にイン
クシート搬送力が付与されるものである。前記巻付角θ
は、基本的にはキャプスタンローラ32とインクシート9
が接触していれば良いのであるが、記録装置本体8及び
インクシートカートリッジE等の寸法精度のバラツキを
考慮すれば、キャプスタンローラ径にもよるが、5°≦
θ≦ 180°の範囲になるように設定すると良い。尚、本
実施例ではインクシート9を巻き取る巻取リール27の巻
取ロール径の変化によって前記巻付角θが30°以上90°
以下の範囲で変化するように構成している。
【0054】前記の如くインクシート9に対して高摩擦
係数のキャプスタンローラ32が所定の巻付角θで巻き付
くようにすることにより、インクシート9への搬送力付
与をキャプスタンローラ32のみで行うことが可能とな
り、従来の如きピンチローラが不要となる。尚、前記イ
ンクシート9の搬送精度を高めるためにはキャプスタン
ローラ32のローラ部32cの変形が少ない方が良い。その
ため本実施例では前記ローラ部32cの厚さが約75μm程
度となるように薄く構成している。これによりキャプス
タンローラ32のローラ部32cが変形し難くなり、インク
シート9の搬送精度が高まるものである。
【0055】更に本実施例に於いてはキャプスタンロー
ラ32をインクシートカートリッジE内に設けたために、
該カートリッジEを交換するとキャプスタンローラ32も
交換される。従って、キャプスタンローラ32の耐久性は
インクシート一巻分で良いため、キャプスタンローラ32
の製造が容易となる。またキャプスタンローラ32を一定
速度で回転した場合、インクシート9の搬送量はキャプ
スタンローラ32のローラ径に依存する。従って、特にマ
ルチプリントの場合、記録n値(記録シート2の搬送量
に対するインクシート9の搬送量の値)は所望のローラ
径を有するキャプスタンローラ32を収納してあるインク
シートカートリッジEを選択することにより、容易に対
応し得るものである。
【0056】(インクシートカートリッジの組立)次に
前記インクシートカートリッジEを組立るには、図4に
示すインクシート9を巻き付けた供給リール軸26aの一
方端に軸受29aを取り付け、該軸受29aを第二筐体28b
に形成したU溝28g1に嵌合すると共に、滑りクラッチ30
の二方取りされた軸30aを角溝28g2に嵌合する。更に巻
取リール軸27aの一方端に軸受29bを取り付け、該軸受
29bを第二筐体28bのU溝28g3に嵌合すると共に、滑り
クラッチ31の軸部31aに取り付けた図示しない軸受をU
溝28g4に嵌合する。そしてキャプスタンローラ32の軸受
32aを第二筐体28bに形成したU溝28g5,28g6に嵌合す
る。次に第一筐体28aを第二筐体28bと対向させ、溶着
部28a1,28b1と溶着部28a4,28b6を夫々超音波溶着する
ことで、インクシート9及びキャプスタンローラ32を装
填したインクシートカートリッジEを組み立てる。
【0057】(インクカートリッジの装填方法)このイ
ンクシートカートリッジEは、図1に示す如く記録系B
に於ける記録カバー15を開き、カートリッジ元部のガイ
ドピン28fを装置本体8に形成された図示しない案内カ
ードレールに沿って挿入し、且つカートリッジ先端部の
係止突起28b4を装置本体8に形成された図示しないコ字
形溝と係止することにより記録系Bに装填するものであ
る。
【0058】{記録構成}記録系Bに於ける記録は前記
の如くしてインクシートカートリッジEを装填し、記録
手段10によって熱転写記録を行うものである。
【0059】(記録手段)次に記録手段10について図1
及び図8を参照して説明する。本実施例で用いている記
録ヘッド10aはヘッド基板10a1上に通電により発熱する
複数の発熱素子10a2が一列に配列されている共に、この
発熱素子10a2に対して画信号に応じて選択的に通電を行
うためのヘッドドライバー素子10a3及び記録シート2の
幅方向全体にわたり前記ヘッドドライバー素子10a3を囲
って保護する保護カバー10a4を取り付けてなるライン型
のサーマルヘッドである。
【0060】このサーマルヘッドである記録ヘッド10a
に対する前記発熱素子10a2の配設位置は、図8に示すよ
うに該発熱素子10a2から記録ヘッド10aの短手方向の一
端部までの距離をL1、他端部までの距離をL2とした
場合、前記距離の関係がL1<L2となる位置(例えば
本実施例ではL1=5mm,L2=20mm)に配設され
ている。前記発熱素子10a2を有する記録ヘッド10aは、
図1に示すように発熱素子10a2が記録シート2の搬送方
向上流側に位置するように記録カバー15に設けたヘッド
支持部10cに揺動可能に取り付けられ、更に記録ヘッド
10aの長手方向両側には図示しないフォーク部材が設け
られている。このフォーク部材は、記録カバー15を閉め
た際に、プラテンローラ10bの軸部10b1又は所定位置に
配設された図示しない軸が係合して、プラテンローラ10
bに対する記録ヘッド10aの位置を設定するための位置
決め機能を有するものである。また本実施例で用いてい
る記録ヘッド10aは発熱素子の配列順を従来とは逆にす
ることにより記録ヘッドの構成を変えるだけで従来通り
の画像を再現している。
【0061】(プラテンローラ)また図1に示すよう
に、前記記録ヘッド10aの対向位置には、記録シート2
を支持しつつその搬送を行うための記録媒体搬送手段と
してのプラテンローラ10bが設けられている。このプラ
テンローラ10bは装置本体8に対して回転可能に取り付
けられた軸部10b1に記録シート2の幅寸法よりも軸方向
に長いローラ部10b2が形成され、前記軸部10b1の一端に
は図10に示す如くプラテンギア48が固着され、更に他端
にはローラプーリ10b3が固着されている。
【0062】(記録ヘッドの圧接手段)次に、記録ヘッ
ド10aに圧接力を付与する圧接手段について図9(a)
及び図10を参照して詳しく説明する。尚、前記圧接力を
調整する機構は後述する。前記プラテンローラ10bに記
録ヘッド10aを圧接するために、該記録ヘッド10aの背
面側には、押圧部材としての押圧梃子34a,34b,34c
が、回転可能に支持された軸35を回動中心として回動可
能に設けられており、押圧梃子34a,34b,34cは各々
バネ36a,36b,36cにより図1の矢印e方向に回転力
が付与されている。また押圧梃子34a,34b,34cには
溝部34a1,34b1,34c1が設けてあり、溝部34a1,34b1,
34c1は軸35に固着されたピン35a,35b,35cと所定の
ガタをもって接するように構成されている。更に軸35の
一端にはアーム37が固着されている。
【0063】従って、軸35の位置が図1に示す位置(即
ちピン35a,35b,35cが各々溝部34a1,34b1,34c1と
接していない位置)にある時、押圧梃子34a,34b,34
cは各々バネ36a,36b,36cの力で図1の矢印e方向
へ回動し記録ヘッド10aと接することで、記録ヘッド10
aをプラテンローラ10bへ圧接するものである(以下、
この時の押圧梃子34a,34b,34cの位置を記録位置と
言う)。一方、軸35が図1に示す位置から反時計周りに
所定角度回転すると、ピン35a,35b,35cと溝部34a
1,34b1,34c1とが接するため、押圧梃子34a,34b,3
4cはバネ36a,36b,36cの力に打ち勝ち、図1の矢
印f方向に回動することで記録ヘッド10aのプラテンロ
ーラ10bへの圧接力を弱める(或いは無くす)ものであ
る(以下、この時の押圧梃子34a,34b,34cの位置を
待機位置と言う)。待機位置は押圧梃子34a,34b,34
cが記録ヘッド10aと接しない位置であることが望まし
い。また、本実施例では軸35に対して押圧梃子34a,34
b,34cが各々独立して回動可能に構成してあるため、
バネ36a,36b,36cのバネ力を変えることで押圧梃子
34a,34b,34cの記録ヘッド10aへの圧接力を記録ヘ
ッド10aの幅方向で差を持たせ、記録品質を高めること
ができる。
【0064】また、前記圧接手段を図9(a)に示すよ
うに押圧部材としての押圧梃子34aの溝部34a1が軸35に
固着したピン35aとガタを持って接するよう構成した
が、これに限るものではなく、図9(b)に示すように
軸35自体の形状を変え、押圧部材としての押圧梃子34a
の溝部34a1が前記軸35自体とガタを持って接するよう構
成しても良いことは当然である。
【0065】(駆動伝達構成)次に、前記記録シート2
とインクシート9の搬送駆動機構について図10を参照し
て説明する。図10に於いて、第一駆動手段としてのプラ
テンモータ39、及び第二駆動手段としてのインクシート
モータ40は図示しない装置本体に取り付けられている。
【0066】前記第一駆動手段としてのプラテンモータ
39は、一方向の回転で記録シート2を記録ヘッド10aの
対向位置で支持しつつ搬送する記録媒体搬送手段として
のプラテンローラ10bと、排出ローラ12aを回転させ、
他方向の回転で記録シート2を記録位置に供給する記録
媒体供給手段としての給紙ローラ3及びフィードローラ
5aを回転させるものである。
【0067】前記プラテンモータ39のモータギア39aは
クラッチギア41a,41bと噛合しており、クラッチギア
41a,41bは各々バネクラッチ42a,42bを介してボス
ギア43a,43bと接している。前記バネクラッチ42a,
42bは夫々線材を巻き回した第一,第二の一方向クラッ
チであり、前記ボスギア43aは一方向の回転を前記記録
媒体搬送手段に伝達する第一伝達手段、前記ボスギア43
bは他方向の回転を前記記録媒体供給手段に伝達する第
二伝達手段である。
【0068】前記第一伝達手段としてのボスギア43aは
プラテンローラ10bのプラテンギア48と噛合している。
また、プラテンローラ10bの回転はローラプーリ10b3、
ベルト45b、ローラプーリ12cを介して排出ローラ12a
へと伝達される。一方、前記第二伝達手段としてのボス
ギア43bは中間ギア44bを介してフィードローラ5a一
端側のローラギア5cと噛合している。また、フィード
ローラ5a他端側のローラギア5dは中間ギア44aを介
して給紙ローラ3のローラギア3cと噛合している。
【0069】前記構成により、プラテンモータ39を駆動
してモータギア39aを実線矢印方向に回転する(以下、
正転と言う)と、クラッチギア41a,41bが実線矢印方
向に回転するが、この回転方向ではバネクラッチ42aが
ロックする一方、バネクラッチ42bが空転するように構
成してあるため、ボスギア43aが実線矢印方向に回転す
る一方、ボスギア43bは停止している。従って、前記プ
ラテンローラ10b及び排出ローラ12aが実線矢印方向に
回転し、記録シート2を矢印a方向に搬送する。
【0070】一方、プラテンモータ39を駆動してモータ
ギア39aを破線矢印方向に回転する(以下、逆転と言
う)と、クラッチギア41a,41bが破線矢印方向に回転
するが、この回転方向ではバネクラッチ42aが空転する
一方、バネクラッチ42bがロックするように構成してあ
るため、ボスギア43aが停止する一方、ボスギア43bが
破線矢印方向に回転する。従って、前記給紙ローラ3及
びフィードローラ5aが破線矢印方向に回転し、記録シ
ート2を矢印a方向に搬送する。
【0071】また、前記第二駆動手段としてのインクシ
ートモータ40は、一方向の回転でインクシート9を搬送
するためのインクシート搬送手段であるキャプスタンロ
ーラ32と、巻取リール27を回転させ、他方向の回転で後
述する圧接力調整手段を駆動して記録ヘッド10aのプラ
テンローラ10bへの圧接力を調整するものである。
【0072】前記インクシートモータ40のモータギア40
aはクラッチギア41c,41dと噛合しており、クラッチ
ギア41c,41dは各々バネクラッチ42c,42dを介して
ボスギア43c,ボスプーリ43dと接している。前記バネ
クラッチ42c,42dは夫々線材を巻き回した第三,第四
の一方向クラッチであり、前記ボスギア43cは一方向の
回転を前記インクシート搬送手段に伝達する第三伝達手
段、前記ボスギア43bは他方向の回転を後述する圧接力
調整手段に伝達する第四伝達手段である。
【0073】前記第三伝達手段としてのボスギア43cに
は、インクシートカートリッジEが装着されると、キャ
プスタンローラ32のギア32dが噛合し、且つ前記ギア32
dに巻取リール27のリールギア33が噛合する。一方、前
記第四伝達手段としてのボスプーリ43dの回転はベルト
45aを介してボスプーリ49aに伝達される。前記ボスプ
ーリ49aには連結ボス49bを介してボスギア49cが一体
的に設けられており、前記ボスギア49cがカム46のカム
ギア46aと噛合している。このカム46はアーム37と接し
ており、回転位置に応じてアーム37を揺動させ、前記記
録ヘッド10aのプラテンローラ10bへの圧接力を調整す
る手段である。ここで、カム46の形状は、カム46の半径
最小部46bがアーム37と接している時、押圧梃子34a,
34b,34cは前述の記録位置にあり、カム46の半径最大
部46cがアーム37と接している時、押圧梃子34a,34
b,34cは前述の待機位置にあるよう構成してある。
尚、カム46の回転位置はカムセンサ47によって検出す
る。
【0074】前記構成により、インクシートモータ40を
駆動してモータギア40aを実線矢印方向に回転する(以
下、正転と言う)と、クラッチギア41d,41cが実線矢
印方向に回転するが、この回転方向では、バネクラッチ
42dが空転する一方、バネクラッチ42cがロックするよ
うに構成してあるため、ボスプーリ43dが停止する一
方、ボスギア43cが実線矢印方向に回転し、キャプスタ
ンローラ32のギア32dが実線矢印方向へ回転すると共
に、巻取リール27のリールギア33が実線矢印方向へ回転
する。従って、前記キャプスタンローラ32の回転によっ
てインクシート9が供給リール26から引き出されて図1
の矢印b方向へ搬送される。そして前記搬送されたイン
クシート9は巻取リール27に巻き取られるものである。
この時、前記カム46は停止している。
【0075】また、前記キャプスタンローラ32の回転周
速度よりも巻取リール27の回転周速度が速くなるように
ギア比が設定してあり、巻取リール27は滑りクラッチ31
による滑りを生じながら回転するように構成されてい
る。そして前記滑りによりインクシート9はフロントテ
ンションを付与されつつ巻取リール27に巻き取られるも
のである。尚、前記インクシート9に搬送力を付与する
キャプスタンローラ32をプラテンローラ10bの近くに配
置することにより、インクシート9の伸びを少なくし、
より正確な搬送を行うことが出来る。
【0076】一方、前記インクシートモータ40を駆動し
てモータギア40aを破線矢印方向に回転する(以下、逆
転と言う)と、クラッチギア41d,41cが破線矢印方向
に回転するが、この回転方向では、バネクラッチ42cが
空転する一方、バネクラッチ42dがロックするように構
成してあるため、ボスギア43cが停止する一方、ボスプ
ーリ43dが破線矢印方向に回転し、ベルト45a、ボスプ
ーリ49a、連結ボス49b、ボスギア49c、カムギア46a
を介してカム46が破線矢印方向に回転する。従って、カ
ムセンサ47の出力(カム46の位置)に応じた所定ステッ
プだけインクシートモータ40を逆転することで、カム4
6、アーム37、軸35を介して押圧梃子34a,34b,34c
を記録位置又は待機位置へ移動させ、記録ヘッド10aの
プラテンローラ10bへの圧接力を強めたり弱めたりする
のである。
【0077】(制御系の説明)次に前記各部材を駆動制
御する制御系について図11に示すブロック図を参照して
説明する。図11において、50は前記ファクシミリ装置の
制御部を示しており、装置全体に電力を供給する電源部
51、モデム基板ユニット52、電話器53を接続するNCU
基板ユニット54、更には操作部Dから入力した内容等を
表示する表示部55等が配置されている。
【0078】前記制御部50は、記録装置全体の制御を行
うCPU50aと、各種プログラムや各種データ等を格納
したROM50bと、上記CPU50aのワークエリアとし
て使用されると共に、記録枚数等の各種データの一時保
存を行うRAM50c等を有する。また、50dは画像デー
タの各ラインのイメージを格納するラインメモリであっ
て、原稿の送信若しくはコピーの場合は原稿読取系Cか
らの1ライン分のイメージデータが格納され、画像デー
タの受信の場合は復号された1ライン分のデータが格納
される。そして上記ラインメモリ50dに格納された各種
データは、記録系Bに出力されることによって、画像記
録が行われる。また、50eは送信する画像情報をMH符
号化等により符号化したり、受信した符号化画像データ
を復号化してイメージデータに変換する符号化/復号化
部である。50fは送受信された符号化画像データを格納
するバッファメモリである。
【0079】次に図12を参照して、前記記録系Bと制御
部50との電気系接続について説明する。記録ヘッド10a
は前記制御部50より1ライン分のシリアル記録データ56
aを入力するためのシフトレジスタ57、ラッチ信号56b
により上記シフトレジスタ57のデータをラッチするラッ
チ回路58、1ライン分の発熱抵抗体からなる発熱素子10
a1を装備している。上記発熱素子10a1はm個のブロック
(10a1−1〜10a1−m)に分割されて駆動されるもので
ある。また上記記録ヘッド10aには、温度を検出するた
めの温度センサ59を装備しており、この温度センサ59の
出力信号56cは、制御部50内でA/D変換されて前記C
PU50aに入力される。これによって、前記CPU50a
は記録ヘッド10aの温度を検出して、その温度に応じて
ストローブ信号56dのパルス幅を変更したり、或いは記
録ヘッド10aの駆動電圧等を変更して、インクシート9
の特性に応じて記録ヘッド10aへの印加エネルギーを変
更している。前記インクシート9の種類(特性)は、操
作部Dから入力する等により選択されているが、インク
シート9に印刷されたマーク等を検出してその種類や特
性を判別することも可能である。またインクシート9を
収納するカートリッジに付されたマークや切欠或いは突
起等を判別することも可能である。
【0080】60は前記制御部50より記録ヘッド10aの駆
動信号を入力し、上記記録ヘッド10aを各ブロック単位
で駆動するストローブ信号56dを出力する記録ヘッド駆
動回路である。この記録ヘッド駆動回路60は前記制御部
50の指示により、記録ヘッド10aの発熱素子10a1に電流
を供給するための電源線56eに出力する電流の制御時間
を変更することによって、記録ヘッド10aの印加エネル
ギーを変更することができる。また、62,63は前記第
一,第二駆動手段としてのプラテンモータ39,インクシ
ートモータ40を夫々回転駆動するモータ駆動回路であ
る。尚、前記各モータ39,40としては、ステッピングモ
ータを使用しているが、これに限定されるものではなく
DCモータやサーボモータ等であっても良い。更に前記
制御部50には、記録シート2の先端を検出する記録シー
ト先端センサ7、記録シート2の通過を検出する記録シ
ート排出センサ13、記録シート2の有無を検出する記録
シート有無センサS1、インクシート9の有無を検出す
るインクシート有無センサS2、インクシート9の搬送
速度等を検出するインクシート速度センサS3からの検
出信号を入力し、その検出信号に応じて表示部55に所定
表示をすると共に記録動作を制御する。
【0081】{シート搬送及び記録動作}次に、記録シ
ート2及びインクシート9の搬送動作、及び記録系Bに
よる記録動作について図13に示すタイミングチャートを
用いて説明する。以後の説明に於いて、各モータの回転
方向は、図10に示すように実線矢印方向への回転を正
転、破線矢印方向への回転を逆転とする。
【0082】(動作1)先ず、インクシートモータ40が
逆転して押圧梃子34a,34b,34cを待機位置へ動か
す。これにより記録ヘッド10aのプラテンローラ10bへ
の圧接力が弱まるため、後述するインクシート9の搬送
の際、記録ヘッド10aとプラテンローラ10bとに対する
インクシート9の摩擦が小さくなり、インクシート9の
擦れによるシワやインク剥離などのトラブルを防止する
ことが出来る。
【0083】(動作2)記録信号が来ると、先ず記録開
始前に、インクシートモータ40が正転してキャプスタン
ローラ32及び巻取リール27を正転させて所定量インクシ
ート9を巻き取る。これにより、供給リール26の滑りク
ラッチ30の作用によりインクシート9にバックテンショ
ンがかかり、該インクシート9のシワや弛み等が無くな
り、後の記録の品質が高まる。また、キャプスタンロー
ラ32と記録ヘッド10aとの間でインクシート9が平らな
面をなすことで、プラテンローラ10bとインクシート9
とでくさび状の空間を形成する。そのため、記録シート
2を記録手段10へ供給する際、該シート2先端に折れや
シワ等が生じずにスムーズに入り込むことが出来る。
【0084】(動作3)次に、プラテンモータ39が逆転
して給紙ローラ3及びフィードローラ5aを逆転させ
る。この時プラテンローラ10bは停止している。これに
より給紙ローラ3及び給紙片4により給紙カセット1の
最上部の記録シート2が繰り出されてフィードローラ対
5a,5bによりガイド6a,6bを介して記録手段10
へ向かって搬送される。前記記録シート2の先端が記録
シート先端センサ7に達すると、該先端センサ7の出力
がONになる。この時点からプラテンモータ39の駆動ス
テップを制御部50でカウントし、所定ステップa(ここ
では、記録シート2の先端が、先端センサ7を通過後、
記録手段10へ至るに必要なステップ数である。)回転す
ることで、記録シート2の先端が上述したようにインク
シート9にガイドされつつ記録位置に到達する。
【0085】(動作4)上記所定ステップa経過後、プ
ラテンモータ39を正転してプラテンローラ10bを正転さ
せる。この時、給紙ローラ3及びフィードローラ5aは
停止している。従って、前記記録位置に到達した記録シ
ート2は、以後プラテンローラ10bによって搬送され
る。前記プラテンモータ39を所定量回転することで、記
録シート2の先端は記録手段10の記録位置よりも余白分
下流まで搬送され、記録待機状態となる。
【0086】(動作5)次に、インクシートモータ40を
逆転して押圧梃子34a,34b,34cを記録位置へ動か
す。これにより記録ヘッド10aのプラテンローラ10bへ
の圧接力が強まり、記録可能状態となる。
【0087】(動作6)上記給紙動作が終了し、記録可
能状態になると、プラテンモータ39及びインクシートモ
ータ40が正転し、プラテンローラ10b、排出ローラ12
a、キャプスタンローラ32を正転させる。これにより、
記録シート2が矢印a方向に搬送されると共に、インク
シート9が記録シート2の搬送方向とは反対の矢印b方
向に搬送され、前記記録シート2への記録が行われる。
【0088】前述の如く記録シート2とインクシート9
とを逆方向へ搬送して記録を行うマルチプリント方式を
採用した場合、インク層内に於いてインクを剪断しつつ
画像を形成することになる。従って、インクシート9の
搬送はインクシート9と記録ヘッド10aとの摩擦力と、
インクの剪断力とを加えた力が必要となる。このためイ
ンクシート9に対する搬送力は従来のワンタイムインク
シートを用いた場合の搬送力と比較して大きな力が必要
となる。またマルチプリント記録方式にあっては、記録
シート2に1ライン分の画像を形成する毎にインクシー
ト9を1/nライン分だけ確実に搬送することが必要で
あり(記録n値)、前記搬送を確実に行うことによって
記録画像の品質を高めることが可能となる。前記条件を
満足させるために、本実施例ではキャプスタンローラ32
によりインクシート9に対して高精度で確実な搬送力を
付与するものである。
【0089】(動作7)記録シート2への記録が終了す
ると、インクシートモータ40が逆転して押圧梃子34a,
34b,34cを待機位置に動かす。これにより記録ヘッド
10aのプラテンローラ10bへの圧接力が弱まる。
【0090】(動作8)次に、プラテンモータ39が正転
して、プラテンローラ10b、排出ローラ12aを正転させ
る。これにより、記録が終了した記録シート2を完全に
記録手段10から脱することが出来る。
【0091】(動作9)更に、プラテンモータ39を正転
して、排出ローラ12aを正転させる。これにより、前記
記録シート2が、該シート2を載置するトレイとして機
能するフタ1d上へ排出される。また、記録シート排出
センサ13が記録シート2の後端を検出することで、記録
シート2の正常排出を確認する。尚、次ページの記録信
号が来ると上記動作2へ続いて、以下同じ動作を繰り返
す。また、連続ページ記録のページ間では上記動作8,
9を省略しても良い。
【0092】〔第二実施例〕本実施例では、第一駆動手
段としてのプラテンモータ39の一方向の回転で記録媒体
搬送手段としてのプラテンローラ10bと、排出ローラ12
aと、記録媒体供給手段としての給紙ローラ3及びフィ
ードローラ5aを駆動するよう構成している。以下、図
14及び図15を参照してその駆動伝達構成、シート搬送動
作、及び記録動作について詳しく説明する。尚、本実施
例に於ける記録装置の基本的な構成は上記第一実施例に
於いて説明した装置と略同等であるので、その構成につ
いての詳しい説明は省略する。また同等の機能を有する
部材には同符号を付している。
【0093】(駆動伝達構成)図14に於いて、第一駆動
手段としてのプラテンモータ39、及び第二駆動手段とし
てのインクシートモータ40は図示しない装置本体に取り
付けられている。
【0094】前述したように、本実施例に於ける第一駆
動手段としてのプラテンモータ39は、一方向の回転で記
録シート2を記録ヘッド10aの対向位置で支持しつつ搬
送する記録媒体搬送手段としてのプラテンローラ10b
と、排出ローラ12aと、記録シート2を記録位置に供給
する記録媒体供給手段としての給紙ローラ3及びフィー
ドローラ5aを回転させるものである。
【0095】前記第一駆動手段としてのプラテンモータ
39のモータギア39aはプラテンローラ10bのプラテンギ
ア48と噛合している。また、プラテンローラ10bの回転
はローラプーリ10b3、ベルト45b、ローラプーリ12cを
介して排出ローラ12aへと伝達される。更に、前記第一
駆動手段としてのプラテンモータ39のモータギア39aは
フィードローラ5a一端側のローラギア5cと噛合して
いる。また、フィードローラ5a他端側のローラギア5
dは中間ギア44aを介して給紙ローラ3のローラギア3
cと噛合している。
【0096】前記構成により、プラテンモータ39を駆動
してモータギア39aを実線矢印方向に回転すると、前記
プラテンギア48及びローラギア5cが実線矢印方向に回
転する。従って、前記プラテンローラ10b、排出ローラ
12a、給紙ローラ3、フィードローラ5aが実線矢印方
向に回転し、記録シート2を矢印a方向に搬送する。
【0097】また、前記第二駆動手段としてのインクシ
ートモータ40は、一方向の回転でインクシート9を搬送
するためのインクシート搬送手段であるキャプスタンロ
ーラ32と、巻取リール27を回転させ、他方向の回転で前
述した圧接力調整手段を駆動して記録ヘッド10aのプラ
テンローラ10bへの圧接力を調整するものである。
【0098】前記インクシートモータ40の駆動を、前記
キャプスタンローラ32と巻取リール27に伝達するための
駆動伝達構成、及び記録ヘッド10のプラテンローラ10b
への圧接力を調整する手段に伝達するための駆動伝達構
成は、上記第一実施例に於いて説明した駆動伝達構成と
同等であるため、ここでは説明を省略する。
【0099】{シート搬送及び記録動作}次に、記録シ
ート2及びインクシート9の搬送動作、及び記録系Bに
よる記録動作について図15に示すタイミングチャートを
用いて説明する。以後の説明に於いて、各モータの回転
方向は、図14に示すように実線矢印方向への回転を正
転、破線矢印方向への回転を逆転とする。
【0100】(動作1)先ず、インクシートモータ40が
逆転して押圧梃子34a,34b,34cを待機位置へ動か
す。これにより記録ヘッド10aのプラテンローラ10bへ
の圧接力が弱まるため、後述するインクシート9の搬送
の際、記録ヘッド10aとプラテンローラ10bとに対する
インクシート9の摩擦が小さくなり、インクシート9の
擦れによるシワやインク剥離などのトラブルを防止する
ことが出来る。
【0101】(動作2)記録信号が来ると、先ず記録開
始前に、インクシートモータ40が正転してキャプスタン
ローラ32及び巻取リール27を正転させて所定量インクシ
ート9を巻き取る。これにより、供給リール26の滑りク
ラッチ30の作用によりインクシート9にバックテンショ
ンがかかり、該インクシート9のシワや弛み等が無くな
り、後の記録の品質が高まる。また、キャプスタンロー
ラ32と記録ヘッド10aとの間でインクシート9が平らな
面をなすことで、プラテンローラ10bとインクシート9
とでくさび状の空間を形成する。そのため、記録シート
2を記録手段10へ供給する際、該シート2先端に折れや
シワ等が生じずにスムーズに入り込むことが出来る。
【0102】(動作3)次に、プラテンモータ39を正転
してプラテンローラ10b、排出ローラ12a、給紙ローラ
3、及びフィードローラ5aを正転させる。これにより
給紙ローラ3及び給紙片4により給紙カセット1の最上
部の記録シート2が繰り出されてフィードローラ対5
a,5bによりガイド6a,6bを介して記録手段10へ
向かって搬送される。前記記録シート2の先端が記録シ
ート先端センサ7に達すると、該先端センサ7の出力が
ONになる。この時点からプラテンモータ39の駆動ステ
ップを制御部50でカウントし、所定ステップa(ここで
は、記録シート2の先端が、先端センサ7を通過後、記
録手段10へ至るに必要なステップ数である。)回転する
ことで、記録シート2の先端が上述したようにインクシ
ート9にガイドされつつ記録位置に到達する。
【0103】(動作4)更に、プラテンモータ39を正転
してプラテンローラ10b、排出ローラ12a、給紙ローラ
3、及びフィードローラ5aを正転させる。これにより
記録シート2の記録手段10への挿入を容易に行うことが
でき、前記記録位置に到達した記録シート2は、以後プ
ラテンローラ10bによって搬送される。前記プラテンモ
ータ39を所定量回転することで、記録シート2の先端は
記録手段10の記録位置よりも余白分下流まで搬送され、
記録待機状態となる。
【0104】(動作5)次に、インクシートモータ40を
逆転して押圧梃子34a,34b,34cを記録位置へ動か
す。これにより記録ヘッド10aのプラテンローラ10bへ
の圧接力が強まり、記録可能状態となる。
【0105】(動作6)上記給紙動作が終了し、記録可
能状態になると、プラテンモータ39及びインクシートモ
ータ40が正転し、フィードローラ5a、プラテンローラ
10b、排出ローラ12a、キャプスタンローラ32を正転さ
せる。これにより、記録シート2が矢印a方向に搬送さ
れると共に、インクシート9が記録シート2の搬送方向
とは反対の矢印b方向に搬送され、前記記録シート2へ
の記録が行われる。
【0106】(動作7)記録シート2への記録が終了す
ると、インクシートモータ40が逆転して押圧梃子34a,
34b,34cを待機位置に動かす。これにより記録ヘッド
10aのプラテンローラ10bへの圧接力が弱まる。
【0107】(動作8)次に、プラテンモータ39が正転
して、プラテンローラ10b、排出ローラ12aを正転させ
る。これにより、記録が終了した記録シート2を完全に
記録手段10から脱することが出来る。
【0108】(動作9)更に、プラテンモータ39を正転
して、排出ローラ12aを正転させる。これにより、前記
記録シート2が、該シート2を載置するトレイとして機
能するフタ1d上へ排出される。また、記録シート排出
センサ13が記録シート2の後端を検出することで、記録
シート2の正常排出を確認する。尚、次ページの記録信
号が来ると上記動作2へ続いて、以下同じ動作を繰り返
す。また、連続ページ記録のページ間では上記動作8,
9を省略しても良い。
【0109】〔第三実施例〕本実施例では、第一駆動手
段としてのプラテンモータ39により記録媒体搬送手段と
してのプラテンローラ10bと、前述した圧接力調整手段
の駆動を行い、第二駆動手段としてのインクシートモー
タ40によりインクシート搬送手段としてのキャプスタン
ローラ32と、記録媒体供給手段としての給紙ローラ3及
びフィードローラ5aを駆動するよう構成している。以
下、図16及び図17を参照してその駆動伝達構成、シート
搬送動作、及び記録動作について詳しく説明する。尚、
本実施例に於ける記録装置の基本的な構成は上記第一実
施例に於いて説明した装置と略同等であるので、その構
成についての詳しい説明は省略する。また同等の機能を
有する部材には同符号を付している。
【0110】(駆動伝達構成)図16に於いて、第一駆動
手段としてのプラテンモータ39、及び第二駆動手段とし
てのインクシートモータ40は図示しない装置本体に取り
付けられている。
【0111】前記第一駆動手段としてのプラテンモータ
39は、一方向の回転で記録シート2を記録ヘッド10aの
対向位置で支持しつつ搬送する記録媒体搬送手段として
のプラテンローラ10bと、排出ローラ12aを回転させ、
他方向の回転で前述した圧接力調整手段を駆動して記録
ヘッド10aのプラテンローラ10への圧接力を調整するも
のである。
【0112】前記第一駆動手段としてのプラテンモータ
39のモータギア39aはクラッチギア41a,41bと噛合し
ており、クラッチギア41a,41bは各々バネクラッチ42
a,42bを介してボスギア43a,43bと接している。前
記バネクラッチ42a,42bは夫々線材を巻き回した第
一,第二の一方向クラッチであり、前記ボスギア43aは
一方向の回転を前記記録媒体搬送手段に伝達する第一伝
達手段、前記ボスギア43bは他方向の回転を前記圧接力
調整手段に伝達する第二伝達手段である。
【0113】前記第一伝達手段としてのボスギア43aは
プラテンローラ10bのプラテンギア48と噛合している。
また、プラテンローラ10bの回転はローラプーリ10b3、
ベルト45b、ローラプーリ12cを介して排出ローラ12a
へと伝達される。一方、前記第二伝達手段としてのボス
ギア43bはカム46のカムギア46aと噛合している。この
カム46はアーム37と接しており、回転位置に応じてアー
ム37を揺動させ、前記記録ヘッド10aのプラテンローラ
10bへの圧接力を調整する手段である。ここで、カム46
の形状は、カム46の半径最小部46bがアーム37と接して
いる時、押圧梃子34a,34b,34cは前述の記録位置に
あり、カム46の半径最大部46cがアーム37と接している
時、押圧梃子34a,34b,34cは前述の待機位置にある
よう構成してある。尚、カム46の回転位置はカムセンサ
47によって検出する。
【0114】前記構成により、プラテンモータ39を駆動
してモータギア39aを実線矢印方向に回転する(以下、
正転と言う)と、クラッチギア41a,41bが実線矢印方
向に回転するが、この回転方向では、バネクラッチ42a
がロックする一方、バネクラッチ42bが空転するように
構成してあるため、ボスギア43aが実線矢印方向に回転
する一方、ボスギア43bは停止している。従って、前記
プラテンローラ10b及び排出ローラ12aが実線矢印方向
に回転し、記録シート2を矢印a方向に搬送する。
【0115】一方、プラテンモータ39を駆動してモータ
ギア39aを破線矢印方向に回転する(以下、逆転と言
う)と、クラッチギア41a,41bが破線矢印方向に回転
するが、この回転方向ではバネクラッチ42aが空転する
一方、バネクラッチ42bがロックするように構成してあ
るため、ボスギア43aが停止する一方、ボスギア43bが
破線矢印方向に回転し、カム46が破線矢印方向に回転す
る。従って、カムセンサ47の出力(カム46の位置)に応
じた所定ステップだけプラテンモータ39を逆転すること
で、カム46、アーム37、軸35を介して押圧梃子34a,34
b,34cを記録位置又は待機位置へ移動させ、記録ヘッ
ド10aのプラテンローラ10bへの圧接力を強めたり弱め
たりするのである。
【0116】また、前記第二駆動手段としてのインクシ
ートモータ40は、一方向の回転でインクシート9を搬送
するインクシート搬送手段としてのキャプスタンローラ
32と、巻取リール27を回転させ、他方向の回転で記録シ
ート2を記録位置に供給する記録媒体供給手段としての
給紙ローラ3及びフィードローラ5aを回転させるもの
である。
【0117】前記第二駆動手段としてのインクシートモ
ータ40のモータギア40aはクラッチギア41c,41dと噛
合しており、クラッチギア41c,41dは各々バネクラッ
チ42c,42dを介してボスギア43c,ボスプーリ43dと
接している。前記バネクラッチ42c,42dは夫々線材を
巻き回した第三,第四の一方向クラッチであり、前記ボ
スギア43cは一方向の回転を前記インクシート搬送手段
に伝達する第三伝達手段、前記ボスギア43bは他方向の
回転を前記記録媒体供給手段に伝達する第四伝達手段で
ある。
【0118】前記第三伝達手段としてのボスギア43cに
は、インクシートカートリッジEが装着されると、キャ
プスタンローラ32のギア32dが噛合し、且つ前記ギア32
dに巻取リール27のリールギア33が噛合する。一方、前
記第四伝達手段としてのボスプーリ43dの回転はベルト
45aを介してフィードローラ5aのローラプーリ49dに
伝達される。更に、前記ローラプーリ49dの回転はフィ
ードローラ5aの回転中心軸を介してローラギア5dに
伝達される。前記フィードローラ5aのローラギア5d
は中間ギア44aと、中間ギア44aは給紙ローラ3のロー
ラギア3cと噛合している。
【0119】前記構成により、インクシートモータ40を
駆動してモータギア40aを実線矢印方向に回転する(以
下、正転と言う)と、クラッチギア41d,41cが実線矢
印方向に回転するが、この回転方向では、バネクラッチ
42dが空転する一方、バネクラッチ42cがロックするよ
うに構成してあるため、ボスプーリ43dが停止する一
方、ボスギア43cが実線矢印方向に回転し、キャプスタ
ンローラ32のギア32dが実線矢印方向へ回転すると共
に、巻取リール27のリールギア33が実線矢印方向へ回転
する。従って、前記キャプスタンローラ32の回転によっ
てインクシート9が供給リール26から引き出されて図1
の矢印b方向へ搬送される。そして前記搬送されたイン
クシート9は巻取リール27に巻き取られるものである。
【0120】また、前記キャプスタンローラ32の回転周
速度よりも巻取リール27の回転周速度が速くなるように
ギア比が設定してあり、巻取リール27は滑りクラッチ31
による滑りを生じながら回転するように構成されてい
る。そして前記滑りによりインクシート9はフロントテ
ンションを付与されつつ巻取リール27に巻き取られるも
のである。尚、前記インクシート9に搬送力を付与する
キャプスタンローラ32をプラテンローラ10bの近くに配
置することにより、インクシート9の伸びを少なくし、
より正確な搬送を行うことが出来る。
【0121】一方、前記インクシートモータ40を駆動し
てモータギア40aを破線矢印方向に回転する(以下、逆
転と言う)と、クラッチギア41c,41dが破線矢印方向
に回転するが、この回転方向では、バネクラッチ42cが
空転する一方、バネクラッチ42dがロックするように構
成してあるため、ボスギア43cが停止する一方、ボスプ
ーリ43dが破線矢印方向に回転し、ベルト45a、ボスプ
ーリ49dを介してローラギア5dが破線矢印方向に回転
し、更に中間ギア44aを介してローラギア3cが破線矢
印方向に回転する。従って、給紙ローラ3、フィードロ
ーラ5aが破線矢印方向に回転し、記録シート2を矢印
a方向に搬送する。
【0122】{シート搬送及び記録動作}次に、記録シ
ート2及びインクシート9の搬送動作、及び記録系Bに
よる記録動作について図17に示すタイミングチャートを
用いて説明する。以後の説明に於いて、各モータの回転
方向は、図16に示すように実線矢印方向への回転を正
転、破線矢印方向への回転を逆転とする。
【0123】(動作1)先ず、プラテンモータ39が逆転
して押圧梃子34a,34b,34cを待機位置へ動かす。こ
れにより記録ヘッド10aのプラテンローラ10bへの圧接
力が弱まるため、後述するインクシート9の搬送の際、
記録ヘッド10aとプラテンローラ10bとに対するインク
シート9の摩擦が小さくなり、インクシート9の擦れに
よるシワやインク剥離などのトラブルを防止することが
出来る。
【0124】(動作2)記録信号が来ると、先ず記録開
始前に、インクシートモータ40が正転してキャプスタン
ローラ32及び巻取リール27を正転させ、所定量インクシ
ート9を巻き取る。これにより、供給リール26の滑りク
ラッチ30の作用によりインクシート9にバックテンショ
ンがかかり、該インクシート9のシワや弛み等が無くな
り、後の記録の品質が高まる。また、キャプスタンロー
ラ32と記録ヘッド10aとの間でインクシート9が平らな
面をなすことで、プラテンローラ10bとインクシート9
とでくさび状の空間を形成する。そのため、記録シート
2を記録手段10へ供給する際、該シート2先端に折れや
シワ等が生じずにスムーズに入り込むことが出来る。
【0125】(動作3)次に、インクシートモータ40が
逆転して給紙ローラ3及びフィードローラ5aを逆転さ
せる。これにより給紙ローラ3及び給紙片4により給紙
カセット1の最上部の記録シート2が繰り出されてフィ
ードローラ対5a,5bによりガイド6a,6bを介し
て記録手段10へ向かって搬送される。前記記録シート2
の先端が記録シート先端センサ7に達すると、該先端セ
ンサ7の出力がONになる。この時点からインクシート
モータ40の駆動ステップを制御部50でカウントし、所定
ステップa(ここでは、記録シート2の先端が、先端セ
ンサ7を通過後、記録手段10へ至るに必要なステップ数
である。)回転することで、記録シート2の先端が上述
したようにインクシート9にガイドされつつ記録位置に
到達する。
【0126】(動作4)上記所定ステップa経過後、プ
ラテンモータ39を正転してプラテンローラ10bを正転さ
せる。この時インクシートモータ40は逆転しており、即
ち給紙ローラ3及びフィードローラ5aは逆転してい
る。従って、記録シート2の記録手段10への挿入を容易
に行うことができ、記録ヘッド10aとプラテンローラ10
bとの圧接部に記録シート2が挟み込まれ、以後はプラ
テンローラ10bによって記録シート2を搬送するもので
ある。前記プラテンモータ39を所定量回転することで、
記録シート2の先端は記録手段10の記録位置よりも余白
分下流まで搬送され、記録待機状態となる。
【0127】本例では、プラテンローラ10bと、給紙ロ
ーラ3及びフィードローラ5aとを各々別のモータで駆
動するため、給紙ローラ3及びフィードローラ5aによ
る記録シート供給時に、プラテンローラ10bを余分に回
転させることが無いため、プラテンローラ10bとインク
シート9との接触回転を最小限に抑えることができ、イ
ンクシートの擦れによるシワやインク剥離を防止するこ
とができ、記録品質を高めることができる。
【0128】(動作5)次に、プラテンモータ39を逆転
して押圧梃子34a,34b,34cを記録位置へ動かす。こ
れにより記録ヘッド10aのプラテンローラ10bへの圧接
力が強まり、記録可能状態となる。
【0129】(動作6)上記給紙動作が終了し、記録可
能状態になると、プラテンモータ39及びインクシートモ
ータ40が正転し、フィードローラ5a、プラテンローラ
10b、排出ローラ12a、キャプスタンローラ32を正転さ
せる。これにより、記録シート2が矢印a方向に搬送さ
れると共に、インクシート9が記録シート2の搬送方向
とは反対の矢印b方向に搬送され、前記記録シート2へ
の記録が行われる。
【0130】前述の如く記録シート2とインクシート9
とを逆方向へ搬送して記録を行うマルチプリント方式を
採用した場合、インク層内においてインクを剪断しつつ
画像を形成することになる。従って、インクシート9の
搬送はインクシート9と記録ヘッド10aとの摩擦力と、
インクの剪断力とを加えた力が必要となる。このためイ
ンクシート9に対する搬送力は従来のワンタイムインク
シートを用いた場合の搬送力と比較して大きな力が必要
となる。またマルチプリント記録方式にあっては、記録
シート2に1ライン分の画像を形成する毎にインクシー
ト9を1/nライン分だけ確実に搬送することが必要で
あり(記録n値)、前記搬送を確実に行うことによって
記録画像の品質を高めることが可能となる。前記条件を
満足させるために、本実施例ではキャプスタンローラ32
によりインクシート9に対して高精度で確実な搬送力を
付与するものである。
【0131】(動作7)記録シート2への記録が終了す
ると、プラテンモータ39が逆転して押圧梃子34a,34
b,34cを待機位置に動かす。これにより記録ヘッド10
aのプラテンローラ10bへの圧接力が弱まる。
【0132】(動作8)次に、プラテンモータ39が正転
して、プラテンローラ10b、排出ローラ12aを正転させ
る。これにより、記録が終了した記録シート2を完全に
記録手段10から脱することが出来る。
【0133】(動作9)更に、プラテンモータ39を正転
して、排出ローラ12aを正転させる。これにより、前記
記録シート2が、該シート2を載置するトレイとして機
能するフタ1d上へ排出される。また、記録シート排出
センサ13が記録シート2の後端を検出することで、記録
シート2の正常排出を確認する。尚、次ページの記録信
号が来ると上記動作2へ続いて、以下同じ動作を繰り返
す。また、連続ページ記録のページ間では上記動作8,
9を省略しても良い。
【0134】〔第四実施例〕本実施例では、第一駆動手
段としてのプラテンモータ39により記録媒体搬送手段と
してのプラテンローラ10bと、記録媒体供給手段として
の給紙ローラ3及びフィードローラ5aと、前述した圧
接力調整手段の駆動を行い、第二駆動手段としてのイン
クシートモータ40によりインクシート搬送手段としての
キャプスタンローラ32を駆動するよう構成している。以
下、図18及び図19を参照してその駆動伝達構成、シート
搬送動作、及び記録動作について詳しく説明する。尚、
本実施例に於ける記録装置の基本的な構成は上記第一実
施例に於いて説明した装置と略同等であるので、その構
成についての詳しい説明は省略する。また同等の機能を
有する部材には同符号を付している。
【0135】(駆動伝達構成)図18に於いて、第一駆動
手段としてのプラテンモータ39、及び第二駆動手段とし
てのインクシートモータ40は図示しない装置本体に取り
付けられている。
【0136】前記第一駆動手段としてのプラテンモータ
39は、一方向の回転で記録シート2を記録ヘッド10aの
対向位置で支持しつつ搬送する記録媒体搬送手段として
のプラテンローラ10bと、排出ローラ12aと、記録シー
ト2を記録位置に供給する記録媒体供給手段としての給
紙ローラ3及びフィードローラ5aを回転させ、他方向
の回転で前述した圧接力調整手段により記録ヘッド10a
のプラテンローラ10への圧接力を調整するものである。
【0137】前記第一駆動手段としてのプラテンモータ
39のモータギア39aはクラッチギア41a,41bと噛合し
ており、クラッチギア41a,41bは各々バネクラッチ42
a,42bを介してボスギア43a,43bと接している。前
記バネクラッチ42a,42bは夫々線材を巻き回した第
一,第二の一方向クラッチであり、前記ボスギア43aは
一方向の回転を前記記録媒体搬送手段及び前記記録媒体
供給手段に伝達する第一伝達手段、前記ボスギア43bは
他方向の回転を前記圧接力調整手段に伝達する第二伝達
手段である。
【0138】前記第一伝達手段としてのボスギア43aは
プラテンローラ10bのプラテンギア48及びボスギア49c
と噛合している。前記プラテンローラ10bの回転はロー
ラプーリ10b3、ベルト45b、ローラプーリ12cを介して
排出ローラ12aへと伝達される。また前記ボスギア49c
には連結ボス49bを介してボスプーリ49aが一体的に設
けられており、前記ボスプーリ49aの回転はベルト45a
を介してフィードローラ5aのローラプーリ49dに伝達
される。更に、前記ローラプーリ49dの回転はフィード
ローラ5aの回転中心軸を介してローラギア5dに伝達
される。前記フィードローラ5aのローラギア5dは中
間ギア44aと、中間ギア44aは給紙ローラ3のローラギ
ア3cと噛合している。一方、前記第二伝達手段として
のボスギア43bはカム46のカムギア46aと噛合してい
る。このカム46はアーム37と接しており、回転位置に応
じてアーム37を揺動させ、前記記録ヘッド10aのプラテ
ンローラ10bへの圧接力を調整する手段である。ここ
で、カム46の形状は、カム46の半径最小部46bがアーム
37と接している時、押圧梃子34a,34b,34cは前述の
記録位置にあり、カム46の半径最大部46cがアーム37と
接している時、押圧梃子34a,34b,34cは前述の待機
位置にあるよう構成してある。尚、カム46の回転位置は
カムセンサ47によって検出する。
【0139】前記構成により、プラテンモータ39を駆動
してモータギア39aを実線矢印方向に回転する(以下、
正転と言う)と、クラッチギア41a,41bが実線矢印方
向に回転するが、この回転方向では、バネクラッチ42a
がロックする一方、バネクラッチ42bが空転するように
構成してあるため、ボスギア43aが実線矢印方向に回転
する一方、ボスギア43bは停止している。従って、前記
プラテンローラ10b、排出ローラ12a、給紙ローラ3、
及びフィードローラ5aが実線矢印方向に回転し、記録
シート2を矢印a方向に搬送する。この時、前記カム46
は停止している。
【0140】一方、プラテンモータ39を駆動してモータ
ギア39aを破線矢印方向に回転する(以下、逆転と言
う)と、クラッチギア41a,41bが破線矢印方向に回転
するが、この回転方向では、バネクラッチ42aが空転す
る一方、バネクラッチ42bがロックするように構成して
あるため、ボスギア43aが停止する一方、ボスギア43b
が破線矢印方向に回転し、カム46が破線矢印方向に回転
する。従って、カムセンサ47の出力(カム46の位置)に
応じた所定ステップだけプラテンモータ39を逆転するこ
とで、カム46、アーム37、軸35を介して押圧梃子34a,
34b,34cを記録位置又は待機位置へ移動させ、記録ヘ
ッド10aのプラテンローラ10bへの圧接力を強めたり弱
めたりするのである。
【0141】また、前記第二駆動手段としてのインクシ
ートモータ40は、一方向の回転でインクシート9を搬送
するインクシート搬送手段としてのキャプスタンローラ
32を回転させるものである。
【0142】前記第二駆動手段としてのインクシートモ
ータ40のモータギア40aには、インクシートカートリッ
ジEが装着されると、キャプスタンローラ32のギア32d
が噛合し、且つ前記ギア32dに巻取リール27のリールギ
ア33が噛合する。
【0143】前記構成により、インクシートモータ40を
駆動してモータギア40aを実線矢印方向に回転する(以
下、正転と言う)と、キャプスタンローラ32のギア32d
が実線矢印方向へ回転すると共に、巻取リール27のリー
ルギア33が実線矢印方向へ回転する。従って、前記キャ
プスタンローラ32の回転によってインクシート9が供給
リール26から引き出されて図1の矢印b方向へ搬送され
る。そして前記搬送されたインクシート9は巻取リール
27に巻き取られるものである。
【0144】また、前記キャプスタンローラ32の回転周
速度よりも巻取リール27の回転周速度が速くなるように
ギア比が設定してあり、巻取リール27は滑りクラッチ31
による滑りを生じながら回転するように構成されてい
る。そして前記滑りによりインクシート9はフロントテ
ンションを付与されつつ巻取リール27に巻き取られるも
のである。尚、前記インクシート9に搬送力を付与する
キャプスタンローラ32をプラテンローラ10bの近くに配
置することにより、インクシート9の伸びを少なくし、
より正確な搬送を行うことが出来る。
【0145】{シート搬送及び記録動作}次に、記録シ
ート2及びインクシート9の搬送動作、及び記録系Bに
よる記録動作について図19に示すタイミングチャートを
用いて説明する。以後の説明に於いて、各モータの回転
方向は、図18に示すように実線矢印方向への回転を正
転、破線矢印方向への回転を逆転とする。
【0146】(動作1)先ず、プラテンモータ39が逆転
して押圧梃子34a,34b,34cを待機位置へ動かす。こ
れにより記録ヘッド10aのプラテンローラ10bへの圧接
力が弱まるため、後述するインクシート9の搬送の際、
記録ヘッド10aとプラテンローラ10bとに対するインク
シート9の摩擦が小さくなり、インクシート9の擦れに
よるシワやインク剥離などのトラブルを防止することが
出来る。
【0147】(動作2)記録信号が来ると、先ず記録開
始前に、インクシートモータ40が正転してキャプスタン
ローラ32及び巻取リール27を正転させ、所定量インクシ
ート9を巻き取る。これにより、供給リール26の滑りク
ラッチ30の作用によりインクシート9にバックテンショ
ンがかかり、該インクシート9のシワや弛み等が無くな
り、後の記録の品質が高まる。また、キャプスタンロー
ラ32と記録ヘッド10aとの間でインクシート9が平らな
面をなすことで、プラテンローラ10bとインクシート9
とでくさび状の空間を形成する。そのため、記録シート
2を記録手段10へ供給する際、該シート2先端に折れや
シワ等が生じずにスムーズに入り込むことが出来る。
【0148】(動作3)次に、プラテンモータ39を正転
してプラテンローラ10b、排出ローラ12a、給紙ローラ
3、及びフィードローラ5aを正転させる。これにより
給紙ローラ3及び給紙片4により給紙カセット1の最上
部の記録シート2が繰り出されてフィードローラ対5
a,5bによりガイド6a,6bを介して記録手段10へ
向かって搬送される。前記記録シート2の先端が記録シ
ート先端センサ7に達すると、該先端センサ7の出力が
ONになる。この時点からプラテンモータ39の駆動ステ
ップを制御部50でカウントし、所定ステップa(ここで
は、記録シート2の先端が、先端センサ7を通過後、記
録手段10へ至るに必要なステップ数である。)回転する
ことで、記録シート2の先端が上述したようにインクシ
ート9にガイドされつつ記録位置に到達する。
【0149】(動作4)更に、プラテンモータ39を正転
してプラテンローラ10b、排出ローラ12a、給紙ローラ
3、及びフィードローラ5aを正転させる。これにより
記録シート2の記録手段10への挿入を容易に行うことが
でき、前記記録位置に到達した記録シート2は、以後プ
ラテンローラ10bによって搬送される。前記プラテンモ
ータ39を所定量回転することで、記録シート2の先端は
記録手段10の記録位置よりも余白分下流まで搬送され、
記録待機状態となる。
【0150】(動作5)次に、プラテンモータ39を逆転
して押圧梃子34a,34b,34cを記録位置へ動かす。こ
れにより記録ヘッド10aのプラテンローラ10bへの圧接
力が強まり、記録可能状態となる。
【0151】(動作6)上記給紙動作が終了し、記録可
能状態になると、プラテンモータ39及びインクシートモ
ータ40が正転し、フィードローラ5a、プラテンローラ
10b、排出ローラ12a、キャプスタンローラ32を正転さ
せる。これにより、記録シート2が矢印a方向に搬送さ
れると共に、インクシート9が記録シート2の搬送方向
とは反対の矢印b方向に搬送され、前記記録シート2へ
の記録が行われる。
【0152】前述の如く記録シート2とインクシート9
とを逆方向へ搬送して記録を行うマルチプリント方式を
採用した場合、インク層内においてインクを剪断しつつ
画像を形成することになる。従って、インクシート9の
搬送はインクシート9と記録ヘッド10aとの摩擦力と、
インクの剪断力とを加えた力が必要となる。このためイ
ンクシート9に対する搬送力は従来のワンタイムインク
シートを用いた場合の搬送力と比較して大きな力が必要
となる。またマルチプリント記録方式にあっては、記録
シート2に1ライン分の画像を形成する毎にインクシー
ト9を1/nライン分だけ確実に搬送することが必要で
あり(記録n値)、前記搬送を確実に行うことによって
記録画像の品質を高めることが可能となる。前記条件を
満足させるために、本実施例ではキャプスタンローラ32
によりインクシート9に対して高精度で確実な搬送力を
付与するものである。
【0153】(動作7)記録シート2への記録が終了す
ると、プラテンモータ39が逆転して押圧梃子34a,34
b,34cを待機位置に動かす。これにより記録ヘッド10
aのプラテンローラ10bへの圧接力が弱まる。
【0154】(動作8)次に、プラテンモータ39が正転
して、プラテンローラ10b、排出ローラ12aを正転させ
る。これにより、記録が終了した記録シート2を完全に
記録手段10から脱することが出来る。
【0155】(動作9)更に、プラテンモータ39を正転
して、排出ローラ12aを正転させる。これにより、前記
記録シート2が、該シート2を載置するトレイとして機
能するフタ1d上へ排出される。また、記録シート排出
センサ13が記録シート2の後端を検出することで、記録
シート2の正常排出を確認する。尚、次ページの記録信
号が来ると上記動作2へ続いて、以下同じ動作を繰り返
す。また、連続ページ記録のページ間では上記動作8,
9を省略しても良い。
【0156】〔他の実施例〕次に前述したインクシート
カートリッジ及び記録装置における各部の他の実施例に
ついて説明する。前述した実施例では記録シート2とイ
ンクシート9とを逆方向へ搬送して記録を行うマルチプ
リント方式を例示したが、ワンタイムインクシートを用
い、記録シートとインクシートとを同一方向へ搬送して
記録を行うワンタイムプリント方式であっても当然可能
である。
【0157】また前述した実施例ではキャプスタンロー
ラ32としてシリコンゴムを吹きつけてローラ部を構成す
るようにしたが、前記シリコンゴムに限定する必要がな
いことは当然である。即ち、インクシート9に対して前
述した範囲の摩擦係数が得られるものであれば良く、他
にも例えばクロロプレンゴム等の材料を使用し得る。ま
た前記材料を芯部に取り付ける方法としても、一枚の薄
板状の部材を芯部に巻き付けて取り付けるようにしても
良い。また前記材料でパイプ状の部材を構成し、芯部を
パイプ内に通して取り付けても良い。また成型によりゴ
ム部を構成しても良い。この場合、前記吹き付け行程に
よるものよりも摩擦係数が落ちるため(1.5 〜6程
度)、巻付角θ及びバックテンションを増やしてキャプ
スタンローラ32とインクシート9が滑ることがないよう
にする必要がある。実験データとしては、摩擦係数2.6
の時で巻付角45°,バックテンション400g以上でイン
クシート9の搬送不良は無かった。また前述した薄板、
パイプ、成型等の製作の場合、ゴム外周面を鏡面仕上げ
しておくことで、前述した第一実施例で使用したキャプ
スタンローラ32とインクシート9との摩擦係数に近づけ
ることが出来る。
【0158】更に前述した実施例では、キャプスタンロ
ーラ32をインクシートカートリッジEに内蔵したが、記
録装置としては前記ローラ32は必ずしもカートリッジE
に内蔵されている必要はなく、装置本体側に取り付ける
ようにしても良い。また前述した実施例では、キャプス
タンローラ32をインクシート9の搬送手段として構成し
たが、搬送ローラとピンチローラとを用いる等の他のイ
ンクシート9の搬送手段として構成しても良いことは当
然である。
【0159】また前述した実施例では、記録ヘッド10a
の発熱素子の配列順を従来とは逆にすることにより従来
通りの画像を得たが、制御部50のシリアル記録データ56
aのデータ順列を逆にすることにより、本発明と同等の
効果が得られることは当然である。また前述した実施例
では、インクシートカートリッジを用いた熱転写記録装
置として構成したが、感熱記録装置として構成しても構
わないことは当然である。
【0160】
【発明の効果】以上説明したように、記録媒体搬送手段
の駆動とインクシート搬送手段の駆動とを夫々別の駆動
手段で行うよう構成しているため、記録媒体搬送手段と
インクシート搬送手段を同時に同一の駆動手段で駆動す
るのに比べ、トルクの低い駆動手段を使用することがで
き、更に該駆動手段及びその駆動用回路等によるコスト
アップを防止すると共に、装置の大型化を防止すること
ができる。また、前記駆動手段の回転方向を規制するた
めの一方向クラッチとして安価なバネクラッチを使用し
ているため、コストダウンが図れる。
【0161】また、夫々のバネにより回転力を付勢され
た少なくとも1つ以上の押圧部材を遊びを持たせて支持
した軸を回転するよう構成しているため、前記軸を回転
させるだけで記録手段の圧接力を調整することができ、
従って前記押圧部材を動作させるための駆動部材が減少
するため、記録装置本体の簡素化を図ることができる。
更に押圧部材は前記軸に対し遊びを有しながら支持され
ているため、押圧位置では押圧部材の夫々に作用するバ
ネの付勢力だけを記録手段に付与することができ、また
押圧解除位置では押圧部材と記録手段とを離すことがで
きる。従って、記録装置本体の小型化を促進し、かつコ
ストダウンを促進するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ファクシミリ装置の全体構造説明図である。
【図2】ファクシミリ装置の外観斜視説明図である。
【図3】インクシートの断面説明図である。
【図4】インクシートカートリッジの展開説明図であ
る。
【図5】供給リール側の滑りクラッチの構成説明図であ
る。
【図6】巻取リール側の滑りクラッチの構成説明図であ
る。
【図7】インクシート搬送経路の説明図である。
【図8】サーマルヘッドの構成の説明図である。
【図9】押圧部材の周辺部を拡大して示す斜視説明図で
ある。
【図10】駆動伝達構成の説明図である。
【図11】記録制御系のブロック図である。
【図12】駆動制御系のブロック図である。
【図13】駆動機構の動作を説明するタイミングチャート
である。
【図14】第二実施例に於ける駆動伝達構成の説明図であ
る。
【図15】第二実施例に於ける駆動機構の動作を説明する
タイミングチャートである。
【図16】第三実施例に於ける駆動伝達構成の説明図であ
る。
【図17】第三実施例に於ける駆動機構の動作を説明する
タイミングチャートである。
【図18】第四実施例に於ける駆動伝達構成の説明図であ
る。
【図19】第四実施例に於ける駆動機構の動作を説明する
タイミングチャートである。
【図20】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
A…給紙系、B…記録系、C…読取系、D…操作部、E
…インクシートカートリッジ 1…カセット 1a…オケ、1b…中板、1c…上ガイド、1d…フタ 2…記録シート 3…給紙ローラ 3a…円弧部、3b…平面部、3c…ローラギア 4…給紙片 4a…シート部、4b…アーム部 5a,5b…フィードローラ、5c,5d…ローラギア 6a,6b…ガイド 7…記録シート先端センサ 8…装置本体 8a…開口部、8b,8c…ガイド部 9…インクシート 9a…耐熱コート層、9b…ベースフィルム層、9c…
インク層、9d…トップコーティング層 10…記録手段 10a…記録ヘッド、10a1…ヘッド基板、10a2…発熱素
子、10a3…ヘッドドライバー素子、10a4…保護カバー 10b…プラテンローラ、10b1…軸部、10b2…ローラ部、
10b3…ローラプーリ 10c…ヘッド支持部 11a,11b…排出ガイド 12a,12b…排出ローラ、12c…ローラプーリ 13…記録シート排出センサ 14…回動軸 15…記録カバー、15a…原稿載置台 16…原稿 17a…予備搬送ローラ、17b…押圧片 18a…分離ローラ、18b…圧接片 19a,19b…搬送ローラ 20a,20b…排出ローラ 21…排出トレイ 22…光電変換素子 23…ハンドセット 24a,24b…電装基板 25…押し上げ板 26…供給リール、26a…リール軸、26b1,26b2…フラン
ジ、26c…コ字形溝 27…巻取リール、27a…リール軸、27b1,27b2…フラン
ジ、27c…コ字形溝 28…枠体 28a…第一筐体、28a1…溶着部、28a2…側板、28a3…嵌
入孔、28a4…溶着部 28b…第二筐体、28b1…溶着部、28b2…側板、28b3…嵌
入突起、28b4…係止突起、28b6…溶着部 28c1,28c2…溶着部、28d,28e…窓 28e1…切欠、28
f…ガイドピン、28g1…U溝、28g2…角溝、28g3,29g
4,28g5,28g6…U溝、28h…開口 29a,29b…軸受 30…滑りクラッチ 30a…軸、30b…スプリングバネ、30b1…フック部、30
c…鍔、30c1…貫通孔、30c2…凹部、30c3…凸部、30d
…Eリング 31…滑りクラッチ 31a…軸部、31a1…Dカット嵌合部、31b…スプリング
バネ、31b1…フック部、31c…鍔、31c1…貫通孔、31c2
…凸部、31d,31e…Eリング 32…キャプスタンローラ 32a…軸受、32b…芯部、32c…ゴム部、32d…ギア 33…リールギア、33a…凹部 34a,34b,34c…押圧梃子、34a1,34b1,34c1…溝部 35…軸、35a,35b,35c…ピン 36a,36b,36c…バネ 37…アーム 39…プラテンモータ、39a…モータギア 40…インクシートモータ、40a…モータギア 41a,41b,41c,41d…クラッチギア 42a,42b,42c,42d…バネクラッチ 43a,43b,43c…ボスギア、43d…ボスプーリ 44a,44b…中間ギア 45a,45b…ベルト 46…カム、46a…カムギア、46b…半径最小部、46c…
半径最大部 47…カムセンサ 48…プラテンギア 49a…ボスプーリ、49b…連結ボス、49c…ボスギア、
49d…ローラプーリ 50…制御部 50a…CPU、50b…ROM、50c…RAM、50d…ラ
インメモリ、50e…符号化/復合化部、50f…バッファ
メモリ 51…電源部 52…モデム基板ユニット 53…電話機 54…NCU基板ユニット 55…表示部 56a…シリアル記録データ、56b…ラッチ信号、56c…
出力信号、56d…ストローブ信号、56e…電源線 57…シフトレジスタ 58…ラッチ回路 59…温度センサ 60…記録ヘッド駆動回路 62,63…モータ駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 文彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクシートの有するインクを記録媒体
    に転写して前記記録媒体に画像の記録を行う記録装置に
    於いて、 前記インクシートにエネルギーを印加して記録媒体に記
    録を行うための記録手段と、 前記インクシートを搬送するためのインクシート搬送手
    段と、 前記記録手段へ記録媒体を供給するための記録媒体供給
    手段と、 前記記録手段の対向位置で記録媒体を支持しつつその搬
    送を行うための記録媒体搬送手段と、 前記記録手段に圧接力を付与するための圧接手段と、 前記圧接手段に働きかけて前記記録手段の前記記録媒体
    搬送手段への圧接力を調整するための圧接力調整手段
    と、 前記記録媒体搬送手段と前記記録媒体供給手段と前記イ
    ンクシート搬送手段と前記圧接力調整手段を駆動するた
    めの第一、第二駆動手段とを有し、 前記記録媒体搬送手段と前記記録媒体供給手段の駆動を
    第一駆動手段で行い、前記インクシート搬送手段と前記
    圧接力調整手段の駆動を第二駆動手段で行うよう構成し
    たことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記第一駆動手段の互いに異なる方向の
    回転を、夫々伝達する第一、第二の一方向クラッチを介
    して、前記第一駆動手段の一方向の回転を前記記録媒体
    搬送手段に伝達する第一伝達手段と、他方向の回転を前
    記記録媒体供給手段に伝達する第二伝達手段とを有する
    請求項1記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記第一駆動手段の一方向の回転により
    前記記録媒体搬送手段と前記記録媒体供給手段とを駆動
    する請求項1記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記第二駆動手段の互いに異なる方向の
    回転を、夫々伝達する第三、第四の一方向クラッチを介
    して、前記第二駆動手段の一方向の回転を前記インクシ
    ート搬送手段に伝達する第三伝達手段と、他方向の回転
    を前記圧接力調整手段に伝達する第四伝達手段とを有す
    る請求項1記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 インクシートの有するインクを記録媒体
    に転写して前記記録媒体に画像の記録を行う記録装置に
    於いて、 前記インクシートにエネルギーを印加して記録媒体に記
    録を行うための記録手段と、 前記インクシートを搬送するためのインクシート搬送手
    段と、 前記記録手段へ記録媒体を供給するための記録媒体供給
    手段と、 前記記録手段の対向位置で記録媒体を支持しつつその搬
    送を行うための記録媒体搬送手段と、 前記記録手段に圧接力を付与するための圧接手段と、 前記圧接手段に働きかけて前記記録手段の前記記録媒体
    搬送手段への圧接力を調整するための圧接力調整手段
    と、 前記記録媒体搬送手段と前記記録媒体供給手段と前記イ
    ンクシート搬送手段と前記圧接力調整手段を駆動するた
    めの第一、第二駆動手段とを有し、 前記記録媒体搬送手段と前記圧接力調整手段の駆動を第
    一駆動手段で行い、前記インクシート搬送手段と前記記
    録媒体供給手段の駆動を第二駆動手段で行うよう構成し
    たことを特徴とする記録装置。
  6. 【請求項6】 前記第一駆動手段の互いに異なる方向の
    回転を、夫々伝達する第一、第二の一方向クラッチを介
    して、前記第一駆動手段の一方向の回転を前記記録媒体
    搬送手段に伝達する第一伝達手段と、他方向の回転を前
    記圧接力調整手段に伝達する第二伝達手段とを有する請
    求項5記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記第二駆動手段の互いに異なる方向の
    回転を、夫々伝達する第三、第四の一方向クラッチを介
    して、前記第二駆動手段の一方向の回転を前記インクシ
    ート搬送手段に伝達する第三伝達手段と、他方向の回転
    を前記記録媒体供給手段に伝達する第四伝達手段とを有
    する請求項5記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 インクシートの有するインクを記録媒体
    に転写して前記記録媒体に画像の記録を行う記録装置に
    於いて、 前記インクシートにエネルギーを印加して記録媒体に記
    録を行うための記録手段と、 前記インクシートを搬送するためのインクシート搬送手
    段と、 前記記録手段へ記録媒体を供給するための記録媒体供給
    手段と、 前記記録手段の対向位置で記録媒体を支持しつつその搬
    送を行うための記録媒体搬送手段と、 前記記録手段に圧接力を付与するための圧接手段と、 前記圧接手段に働きかけて前記記録手段の前記記録媒体
    搬送手段への圧接力を調整するための圧接力調整手段
    と、 前記記録媒体搬送手段と前記記録媒体供給手段と前記イ
    ンクシート搬送手段と前記圧接力調整手段を駆動するた
    めの第一、第二駆動手段とを有し、 前記記録媒体搬送手段と前記記録媒体供給手段と前記圧
    接力調整手段の駆動を第一駆動手段で行い、前記インク
    シート搬送手段の駆動を第二駆動手段で行うよう構成し
    たことを特徴とする記録装置。
  9. 【請求項9】 前記第一駆動手段の互いに異なる方向の
    回転を、夫々伝達する第一、第二の一方向クラッチを介
    して、前記第一駆動手段の一方向の回転を前記記録媒体
    搬送手段及び前記記録媒体供給手段に伝達する第一伝達
    手段と、他方向の回転を前記圧接力調整手段に伝達する
    第二伝達手段とを有する請求項8記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 インクシートの有するインクを記録媒
    体に転写して前記記録媒体に画像の記録を行う記録装置
    に於いて、 前記インクシートにエネルギーを印加して記録媒体に記
    録を行うための記録手段と、 前記インクシートにエネルギーを印加して記録媒体に記
    録を行うための記録手段と、 前記インクシートを搬送するためのインクシート搬送手
    段と、 前記記録媒体を搬送するための記録媒体搬送手段と、 前記記録手段に圧接力を付与するための圧接手段とを有
    し、 前記圧接手段が、 軸と、 前記軸に支持された少なくとも1つ以上の押圧部材と、 前記押圧部材の夫々に作用するバネとを有し、 前記押圧部材が前記軸に対し円周方向に遊びを有しなが
    ら支持されるよう構成したことを特徴とした記録装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に於いて、前記圧接手段
    を、前記圧接手段の有する前記軸を前記圧接力調整手段
    により回転するよう構成した請求項1乃至請求項9の何
    れか1記載の記録装置。
JP18570192A 1992-06-22 1992-06-22 記録装置 Pending JPH06981A (ja)

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