JPH0698718A - コレステロール上昇抑制作用並びにhdl−コレステロール低下抑制作用を有する素材およびこれを含有する健康飲食品 - Google Patents
コレステロール上昇抑制作用並びにhdl−コレステロール低下抑制作用を有する素材およびこれを含有する健康飲食品Info
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- JPH0698718A JPH0698718A JP4273390A JP27339092A JPH0698718A JP H0698718 A JPH0698718 A JP H0698718A JP 4273390 A JP4273390 A JP 4273390A JP 27339092 A JP27339092 A JP 27339092A JP H0698718 A JPH0698718 A JP H0698718A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 カカオ豆外皮より抽出したヘミセルロースを
主成分として含むコレステロール上昇抑制作用並びにH
DL−コレステロール低下抑制作用を有する素材、およ
び該素材を含有することを特徴とする健康飲食品。 【効果】 本発明に従えば、従来まで殆ど利用価値が無
かったカカオ豆外皮を有効に利用することが可能とな
り、しかも他の原料に比し、簡便な工程で、ヘミセルロ
ースを含有する素材を抽出することができる。このよう
にして得られた本発明の素材、或いはこれを含有する飲
食品は、血清の総コレステロール値の上昇を抑制する作
用を有し、しかも生体にとって有用なHDL−コレステ
ロール値は、殆ど低下させない。従って、この点におい
てはトウモロコシのヘミセルロースを含有する素材より
も優れたものである。以上の点から、本発明のヘミセル
ロース含有素材、およびこれを含有する飲食品は、高コ
レステロール血症の予防・治療、さらには成人病の予防
のために大変有益である。
主成分として含むコレステロール上昇抑制作用並びにH
DL−コレステロール低下抑制作用を有する素材、およ
び該素材を含有することを特徴とする健康飲食品。 【効果】 本発明に従えば、従来まで殆ど利用価値が無
かったカカオ豆外皮を有効に利用することが可能とな
り、しかも他の原料に比し、簡便な工程で、ヘミセルロ
ースを含有する素材を抽出することができる。このよう
にして得られた本発明の素材、或いはこれを含有する飲
食品は、血清の総コレステロール値の上昇を抑制する作
用を有し、しかも生体にとって有用なHDL−コレステ
ロール値は、殆ど低下させない。従って、この点におい
てはトウモロコシのヘミセルロースを含有する素材より
も優れたものである。以上の点から、本発明のヘミセル
ロース含有素材、およびこれを含有する飲食品は、高コ
レステロール血症の予防・治療、さらには成人病の予防
のために大変有益である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コレステロールの上昇
を抑制し、並びにHDL−コレステロールの低下を抑制
する作用を有する素材、およびこれを含有する健康飲食
品に関する。さらに詳しくは、本発明は、カカオ豆外皮
より抽出したヘミセルロースを主成分として含むコレス
テロール上昇抑制作用並びにHDL−コレステロール低
下抑制作用を有する素材、およびこれを含有する健康飲
食品に関する。
を抑制し、並びにHDL−コレステロールの低下を抑制
する作用を有する素材、およびこれを含有する健康飲食
品に関する。さらに詳しくは、本発明は、カカオ豆外皮
より抽出したヘミセルロースを主成分として含むコレス
テロール上昇抑制作用並びにHDL−コレステロール低
下抑制作用を有する素材、およびこれを含有する健康飲
食品に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近
年、我が国においては、脂肪、特に動物性脂肪の摂取量
が高い西洋型の食生活の定着に伴い、成人病の増加が懸
念されている。最近の研究では、小児においても血清コ
レステロール値の上昇など、成人病の兆候が認められる
症例の増加が報告されており、極めて深刻な問題となっ
ている。血清コレステロール値は動脈硬化の臨床的な指
標である。動脈硬化の進行は、高血圧症、心臓病、脳血
管疾患などの引き金となる。従って、体内のコレステロ
ール濃度を低く維持することは、動脈硬化の進行を抑
え、ひいてはこれらの成人病の予防となる。
年、我が国においては、脂肪、特に動物性脂肪の摂取量
が高い西洋型の食生活の定着に伴い、成人病の増加が懸
念されている。最近の研究では、小児においても血清コ
レステロール値の上昇など、成人病の兆候が認められる
症例の増加が報告されており、極めて深刻な問題となっ
ている。血清コレステロール値は動脈硬化の臨床的な指
標である。動脈硬化の進行は、高血圧症、心臓病、脳血
管疾患などの引き金となる。従って、体内のコレステロ
ール濃度を低く維持することは、動脈硬化の進行を抑
え、ひいてはこれらの成人病の予防となる。
【0003】このような体内のコレステロール濃度を低
く維持する作用が期待できる食品素材として、近年食物
繊維が注目されている。なかでも、ヘミセルロースにこ
のような作用が強いとする報告が多い。ヘミセルロース
とは、アルカリに可溶な複合糖質の総称である。例え
ば、血清コレステロール値の上昇抑制作用が報告されて
いるヘミセルロースには、小麦ふすまより抽出されたも
の(特開昭58-41824号公報)、大豆皮より抽出されたも
の(特開昭60-146828 号公報、特開昭60-204723号公
報)、コーン外皮より抽出されたもの(特開昭57-36947
号公報)、バガスより抽出されたもの(特開平1-132352
号公報)などがある。一般的に、これらの原料からのヘ
ミセルロースの抽出はアルカリ溶液によって行われる
が、原料そのものでは血清コレステロール値の上昇抑制
作用が発現しない場合が多く、抽出操作は不可欠なもの
と考えられる。従って、原料中にヘミセルロースが多量
に含有しているものが望ましく、先に例示した原料のす
べてが必ずしも好ましいとは言えない。
く維持する作用が期待できる食品素材として、近年食物
繊維が注目されている。なかでも、ヘミセルロースにこ
のような作用が強いとする報告が多い。ヘミセルロース
とは、アルカリに可溶な複合糖質の総称である。例え
ば、血清コレステロール値の上昇抑制作用が報告されて
いるヘミセルロースには、小麦ふすまより抽出されたも
の(特開昭58-41824号公報)、大豆皮より抽出されたも
の(特開昭60-146828 号公報、特開昭60-204723号公
報)、コーン外皮より抽出されたもの(特開昭57-36947
号公報)、バガスより抽出されたもの(特開平1-132352
号公報)などがある。一般的に、これらの原料からのヘ
ミセルロースの抽出はアルカリ溶液によって行われる
が、原料そのものでは血清コレステロール値の上昇抑制
作用が発現しない場合が多く、抽出操作は不可欠なもの
と考えられる。従って、原料中にヘミセルロースが多量
に含有しているものが望ましく、先に例示した原料のす
べてが必ずしも好ましいとは言えない。
【0004】本発明は、上記従来の問題点を解消し、顕
著な血清コレステロール値の上昇抑制作用を有するだけ
でなく、生体にとって有用なHDL−コレステロール値
の低下抑制作用を有する素材、およびこれを含有した健
康飲食品を提供することを目的とするものである。
著な血清コレステロール値の上昇抑制作用を有するだけ
でなく、生体にとって有用なHDL−コレステロール値
の低下抑制作用を有する素材、およびこれを含有した健
康飲食品を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来、産
業上ほとんど利用価値のなかった、チョコレート製造時
に出る副産物であるカカオ豆外皮の産業上の利用分野を
模索する過程で、このカカオ豆外皮が多くのヘミセルロ
ースを含有することから、血清コレステロール値の上昇
抑制作用を期待し、鋭意研究を重ねた。その結果、カカ
オ豆外皮より抽出したヘミセルロースを多く含む画分
に、著明な血清コレステロール値の上昇抑制作用がある
だけでなく、生体にとって有用なHDL−コレステロー
ル値の低下抑制作用があることを見出し、この知見に基
づいて本発明を完成するに到った。
業上ほとんど利用価値のなかった、チョコレート製造時
に出る副産物であるカカオ豆外皮の産業上の利用分野を
模索する過程で、このカカオ豆外皮が多くのヘミセルロ
ースを含有することから、血清コレステロール値の上昇
抑制作用を期待し、鋭意研究を重ねた。その結果、カカ
オ豆外皮より抽出したヘミセルロースを多く含む画分
に、著明な血清コレステロール値の上昇抑制作用がある
だけでなく、生体にとって有用なHDL−コレステロー
ル値の低下抑制作用があることを見出し、この知見に基
づいて本発明を完成するに到った。
【0006】すなわち本発明は、カカオ豆外皮より抽出
したヘミセルロースを主成分として含むコレステロール
上昇抑制作用並びにHDL−コレステロール低下抑制作
用を有する素材を提供するものである。
したヘミセルロースを主成分として含むコレステロール
上昇抑制作用並びにHDL−コレステロール低下抑制作
用を有する素材を提供するものである。
【0007】本発明の素材は、カカオ豆外皮より抽出し
たヘミセルロースを主成分として含むものである。ここ
でカカオ豆外皮は、チョコレート製造時に出る副産物で
あり、一部が家畜飼料等に添加し使用される他には、ほ
とんど利用価値が無かった。したがって、このカカオ豆
外皮の用途の開発は、産業上非常に価値あることであ
る。
たヘミセルロースを主成分として含むものである。ここ
でカカオ豆外皮は、チョコレート製造時に出る副産物で
あり、一部が家畜飼料等に添加し使用される他には、ほ
とんど利用価値が無かった。したがって、このカカオ豆
外皮の用途の開発は、産業上非常に価値あることであ
る。
【0008】カカオ豆外皮からのヘミセルロースの抽出
は、アルカリ溶液を用いる公知の方法によって行われ
る。ここで用いるアルカリ溶液は特に規定されるもので
はないが、水酸化ナトリウム溶液が好ましく、濃度は0.
1〜10%程度が適している。
は、アルカリ溶液を用いる公知の方法によって行われ
る。ここで用いるアルカリ溶液は特に規定されるもので
はないが、水酸化ナトリウム溶液が好ましく、濃度は0.
1〜10%程度が適している。
【0009】通常、各種原料からヘミセルロースを抽出
する場合、前処理として不純物である澱粉や蛋白質を除
去する目的で、アミラーゼやプロテアーゼ等による不純
物の酵素分解が行われる。カカオ豆外皮よりヘミセルロ
ースを抽出する場合にもこれらの前処理を行ってもかま
わないが、カカオ豆外皮には糖質、脂質、蛋白質が少量
しか含有されておらず、これらは温水洗浄によりかなり
の部分が容易に除去できることから、特にこれらの前処
理は必要がない。従って、カカオ豆外皮は、ヘミセルロ
ースを抽出する工程が簡便なため、ヘミセルロースを得
るためには非常に適した原料であるといえる。このよう
にして得られた本発明の素材のヘミセルロース含有率
は、以下に述べる実施例1の場合、48.6%であった。
このように本発明の素材は、カカオ豆外皮より抽出した
ヘミセルロースを主成分として含むものであればよく、
多少の不純物等を含むものであってもよいが、必要に応
じて、さらに精製したものを用いてもよい。
する場合、前処理として不純物である澱粉や蛋白質を除
去する目的で、アミラーゼやプロテアーゼ等による不純
物の酵素分解が行われる。カカオ豆外皮よりヘミセルロ
ースを抽出する場合にもこれらの前処理を行ってもかま
わないが、カカオ豆外皮には糖質、脂質、蛋白質が少量
しか含有されておらず、これらは温水洗浄によりかなり
の部分が容易に除去できることから、特にこれらの前処
理は必要がない。従って、カカオ豆外皮は、ヘミセルロ
ースを抽出する工程が簡便なため、ヘミセルロースを得
るためには非常に適した原料であるといえる。このよう
にして得られた本発明の素材のヘミセルロース含有率
は、以下に述べる実施例1の場合、48.6%であった。
このように本発明の素材は、カカオ豆外皮より抽出した
ヘミセルロースを主成分として含むものであればよく、
多少の不純物等を含むものであってもよいが、必要に応
じて、さらに精製したものを用いてもよい。
【0010】本発明の素材は、そのまま摂取することが
できるが、砂糖、香辛料など、食品製造に用いられる各
種の調味料および食品添加物を添加してもかまわない。
また本発明の素材は、褐色の色素を含有しているので、
溶液とすれば透明な紅茶様の色を呈するため、色素とし
ての利用も可能である。
できるが、砂糖、香辛料など、食品製造に用いられる各
種の調味料および食品添加物を添加してもかまわない。
また本発明の素材は、褐色の色素を含有しているので、
溶液とすれば透明な紅茶様の色を呈するため、色素とし
ての利用も可能である。
【0011】また、本発明の素材は、顆粒剤、カプセル
剤、錠剤、粉剤、液剤など、あらゆる形態で摂取するこ
とができるが、他の食品に配合し、摂取されてもよいこ
とはいうまでもない。
剤、錠剤、粉剤、液剤など、あらゆる形態で摂取するこ
とができるが、他の食品に配合し、摂取されてもよいこ
とはいうまでもない。
【0012】本発明は、上記本発明の素材を含有するこ
とを特徴とする健康飲食品をも提供するものである。す
なわち本発明は、カカオ豆外皮より抽出したヘミセルロ
ースを主成分として含むコレステロール上昇抑制作用並
びにHDL−コレステロール低下抑制作用を有する素材
を含有せしめた健康飲食品をも提供するものである。こ
こで健康飲食品としては特に制限はなく、本発明の素材
は、例えば果汁、コーヒー、紅茶、チョコレートなどに
配合し、健康飲食品とすることができる。
とを特徴とする健康飲食品をも提供するものである。す
なわち本発明は、カカオ豆外皮より抽出したヘミセルロ
ースを主成分として含むコレステロール上昇抑制作用並
びにHDL−コレステロール低下抑制作用を有する素材
を含有せしめた健康飲食品をも提供するものである。こ
こで健康飲食品としては特に制限はなく、本発明の素材
は、例えば果汁、コーヒー、紅茶、チョコレートなどに
配合し、健康飲食品とすることができる。
【0013】
【実施例】以下、実施例をあげて具体的に説明するが、
これらは本発明を限定するものではない。 実施例1 (1)素材の調製 図1の如くして本発明の素材を調製した。図1は、本実
施例1における本発明の素材の調製法(前処理として不
純物の酵素分解を行う場合)を示す工程図である。すな
わち、カカオ豆外皮500gを55℃の温水で充分に洗
浄した後、pH4.8の0.2Mの酢酸緩衝液10リットルを
加え、さらにグルコアミラーゼ(長瀬産業製)15gを
添加し、40℃で6時間反応させた。その後、ペプシン
(和光純薬工業製)15gを添加し、さらに40℃で6
時間反応させた後、遠心分離して液部を除いた。残った
固形分に0.5Nの水酸化ナトリウム溶液3リットルを加
え、室温で24時間振盪した。これを遠心分離し、得られ
た上清を氷酢酸で中和した後、9リットルの特級エタノ
ールを加え、18時間室温で放置した。これを遠心分離
し、得られた沈殿を乾燥させ、本発明の素材を得た。こ
のようにして得られた本発明の素材の成分組成を表1に
示す。
これらは本発明を限定するものではない。 実施例1 (1)素材の調製 図1の如くして本発明の素材を調製した。図1は、本実
施例1における本発明の素材の調製法(前処理として不
純物の酵素分解を行う場合)を示す工程図である。すな
わち、カカオ豆外皮500gを55℃の温水で充分に洗
浄した後、pH4.8の0.2Mの酢酸緩衝液10リットルを
加え、さらにグルコアミラーゼ(長瀬産業製)15gを
添加し、40℃で6時間反応させた。その後、ペプシン
(和光純薬工業製)15gを添加し、さらに40℃で6
時間反応させた後、遠心分離して液部を除いた。残った
固形分に0.5Nの水酸化ナトリウム溶液3リットルを加
え、室温で24時間振盪した。これを遠心分離し、得られ
た上清を氷酢酸で中和した後、9リットルの特級エタノ
ールを加え、18時間室温で放置した。これを遠心分離
し、得られた沈殿を乾燥させ、本発明の素材を得た。こ
のようにして得られた本発明の素材の成分組成を表1に
示す。
【0014】
【表1】
【0015】(2)コレステロール上昇抑制効果の評価 上記(1)で得られた本発明の素材のコレステロール上
昇抑制効果を、以下の動物実験を行い、評価した。すな
わち、標準固形飼料(商品名:タイプMF,オリエンタ
ル酵母製)で予備飼育した体重140〜160gのSD
系雄ラット14匹を、1群7匹ずつ2群に分けた。表2
に示すように、試験群は上記の本発明の素材を0.5%配
合した飼料を、対照群には本発明の素材の代わりにグラ
ニュー糖を0.5%多く配合した飼料を、それぞれ摂取さ
せた。なお、飼料及び水は自由摂取とし、3週間飼育し
た。試験開始前と、試験開始後7日目、14日目及び2
1日目に、それぞれ尾静脈穿刺により血液150μlを
採血し、遠心分離後、血清中の総コレステロール濃度を
コレステロール測定用キット(コレステロールCII テ
スト ワコー:和光純薬社製)を用い、比色法で測定し
た。血清中の総コレステロール値は表3に示す如く、対
照群に比べ、試験群で試験開始後7日目、14日目及び
21日目の全ての時点で有意に低下し、本発明の素材に
明らかなコレステロール上昇抑制効果が認められた。
昇抑制効果を、以下の動物実験を行い、評価した。すな
わち、標準固形飼料(商品名:タイプMF,オリエンタ
ル酵母製)で予備飼育した体重140〜160gのSD
系雄ラット14匹を、1群7匹ずつ2群に分けた。表2
に示すように、試験群は上記の本発明の素材を0.5%配
合した飼料を、対照群には本発明の素材の代わりにグラ
ニュー糖を0.5%多く配合した飼料を、それぞれ摂取さ
せた。なお、飼料及び水は自由摂取とし、3週間飼育し
た。試験開始前と、試験開始後7日目、14日目及び2
1日目に、それぞれ尾静脈穿刺により血液150μlを
採血し、遠心分離後、血清中の総コレステロール濃度を
コレステロール測定用キット(コレステロールCII テ
スト ワコー:和光純薬社製)を用い、比色法で測定し
た。血清中の総コレステロール値は表3に示す如く、対
照群に比べ、試験群で試験開始後7日目、14日目及び
21日目の全ての時点で有意に低下し、本発明の素材に
明らかなコレステロール上昇抑制効果が認められた。
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】* : 対照群と有意差有り(p<0.05) **: 対照群と有意差有り(p<0.01)
【0019】実施例2 (1)素材の調製 図2の如くして本発明の素材を調製した。図2は、本実
施例1における本発明の素材の調製法(前処理としての
不純物の酵素分解を行わない場合)を示す工程図であ
る。すなわち、カカオ豆外皮2000gを55℃の温水
で充分に洗浄した後、0.5Nの水酸化ナトリウム溶液1
2リットルを加え、室温で24時間振盪した。これを遠
心分離し、得られた上清を氷酢酸で中和した後、36リ
ットルの特級エタノールを加え、18時間室温で放置し
た。これを遠心分離し、得られた沈殿を乾燥させ、本発
明の素材を得た。このようにして得られた本発明の素材
のヘミセルロース含有率は45.6%であった。
施例1における本発明の素材の調製法(前処理としての
不純物の酵素分解を行わない場合)を示す工程図であ
る。すなわち、カカオ豆外皮2000gを55℃の温水
で充分に洗浄した後、0.5Nの水酸化ナトリウム溶液1
2リットルを加え、室温で24時間振盪した。これを遠
心分離し、得られた上清を氷酢酸で中和した後、36リ
ットルの特級エタノールを加え、18時間室温で放置し
た。これを遠心分離し、得られた沈殿を乾燥させ、本発
明の素材を得た。このようにして得られた本発明の素材
のヘミセルロース含有率は45.6%であった。
【0020】(2)コレステロール上昇抑制効果並びに
HDL−コレステロール低下抑制効果の評価 上記(1)で得られた本発明の素材のコレステロール上
昇抑制効果並びにHDL−コレステロール低下抑制効果
を、以下の動物実験を行い、評価した。すなわち、標準
固形飼料(商品名:タイプMF,オリエンタル酵母製)
で予備飼育した体重140〜160gのSD系雄ラット
21匹を、1群7匹ずつ3群に分けた。表4に示すよう
に、試験群は上記(1)で得られた本発明の素材を0.5
%配合した飼料を、対照群には本発明の素材の代わりに
グラニュー糖を0.5%多く配合した飼料を、また陽性対
照群としてはトウモロコシヘミセルロース(商品名:セ
ルエース ♯80,日本食品加工製)を0.5%配合した
飼料を、それぞれ摂取させた。なお、飼料及び水は自由
摂取とし、2週間飼育した。試験開始前及び試験開始後
14日目に、尾静脈穿刺により血液150μlを採血
し、遠心分離後、血清中の総コレステロール濃度をコレ
ステロール測定用キット(商品名:コレステロールCII
テスト ワコー,和光純薬社製)で測定し、HDL−
コレステロールをHDL−コレステロール測定用キット
(商品名:HDL−コレステロールテスト ワコー,和
光純薬社製)で測定した。各群における血清中の総コレ
ステロール値を表5に示す。また、HDL−コレステロ
ール値、およびHDL−コレステロール値と血清中の総
コレステロール値との比を表6に示す。総コレステロー
ル値は対照群に比して、試験群及び陽性対照群で有意に
低下した。また、HDL−コレステロール値は対照群に
比べて、試験群では差が認められなかったが、陽性対照
群では有意に低下した。HDL−コレステロール値の総
コレステロール値に占める割合は対照群に比して、試験
群では差が認められなかったが、陽性対照群では有意に
低下した。このように、本発明の素材は生体にとって有
用なHDL−コレステロール値は低下させずに、総コレ
ステロール値の上昇を明らかに抑制した。
HDL−コレステロール低下抑制効果の評価 上記(1)で得られた本発明の素材のコレステロール上
昇抑制効果並びにHDL−コレステロール低下抑制効果
を、以下の動物実験を行い、評価した。すなわち、標準
固形飼料(商品名:タイプMF,オリエンタル酵母製)
で予備飼育した体重140〜160gのSD系雄ラット
21匹を、1群7匹ずつ3群に分けた。表4に示すよう
に、試験群は上記(1)で得られた本発明の素材を0.5
%配合した飼料を、対照群には本発明の素材の代わりに
グラニュー糖を0.5%多く配合した飼料を、また陽性対
照群としてはトウモロコシヘミセルロース(商品名:セ
ルエース ♯80,日本食品加工製)を0.5%配合した
飼料を、それぞれ摂取させた。なお、飼料及び水は自由
摂取とし、2週間飼育した。試験開始前及び試験開始後
14日目に、尾静脈穿刺により血液150μlを採血
し、遠心分離後、血清中の総コレステロール濃度をコレ
ステロール測定用キット(商品名:コレステロールCII
テスト ワコー,和光純薬社製)で測定し、HDL−
コレステロールをHDL−コレステロール測定用キット
(商品名:HDL−コレステロールテスト ワコー,和
光純薬社製)で測定した。各群における血清中の総コレ
ステロール値を表5に示す。また、HDL−コレステロ
ール値、およびHDL−コレステロール値と血清中の総
コレステロール値との比を表6に示す。総コレステロー
ル値は対照群に比して、試験群及び陽性対照群で有意に
低下した。また、HDL−コレステロール値は対照群に
比べて、試験群では差が認められなかったが、陽性対照
群では有意に低下した。HDL−コレステロール値の総
コレステロール値に占める割合は対照群に比して、試験
群では差が認められなかったが、陽性対照群では有意に
低下した。このように、本発明の素材は生体にとって有
用なHDL−コレステロール値は低下させずに、総コレ
ステロール値の上昇を明らかに抑制した。
【0021】
【表4】
【0022】
【表5】
【0023】*異文字間で有意差有り (p<0.05)
【0024】
【表6】
【0025】*異文字間で有意差有り (p<0.05)
【0026】実施例3 100%リンゴ果汁に、実施例1で得られた本発明の素
材の5%懸濁液を下記配合で添加し、50%果汁を作っ
た。 100% リンゴ果汁 50部 本発明の素材(5%懸濁液) 4部 砂糖 10部 クエン酸 0.5部 蒸留水 35.5部 この果汁を200ml容瓶に詰め、40℃の湯槽に入れて
加温し、温度90℃で打栓した。これを50℃で冷却
し、さらに流水で冷却した。試飲の結果はリンゴ本来の
風味を損なうことなく、喉ごしのなめらかな果汁であ
り、また濃厚感のある褐色透明の自然な色調であった。
材の5%懸濁液を下記配合で添加し、50%果汁を作っ
た。 100% リンゴ果汁 50部 本発明の素材(5%懸濁液) 4部 砂糖 10部 クエン酸 0.5部 蒸留水 35.5部 この果汁を200ml容瓶に詰め、40℃の湯槽に入れて
加温し、温度90℃で打栓した。これを50℃で冷却
し、さらに流水で冷却した。試飲の結果はリンゴ本来の
風味を損なうことなく、喉ごしのなめらかな果汁であ
り、また濃厚感のある褐色透明の自然な色調であった。
【0027】実施例4 実施例1で得られた本発明の素材5部と砂糖95部とを
混合したものを用い、常法に従って、以下の配合でチョ
コレートを作った。 カカオマス 50部 カカオバター 50部 本発明の素材 5部 砂糖 95部 牛乳 2部 ショートニング 10部 この製品の試食の結果は、円やかな風味をもち、口溶け
もよく、市販品に対して遜色のないチョコレートであっ
た。
混合したものを用い、常法に従って、以下の配合でチョ
コレートを作った。 カカオマス 50部 カカオバター 50部 本発明の素材 5部 砂糖 95部 牛乳 2部 ショートニング 10部 この製品の試食の結果は、円やかな風味をもち、口溶け
もよく、市販品に対して遜色のないチョコレートであっ
た。
【0028】実施例5 実施例1で得られた本発明の素材10部を用い、下記の
配合で造粒、乾燥した後に、打錠機で錠菓を作った。 結晶ぶどう糖 400部 本発明の素材 10部 アスコルビン酸 5部 クエン酸 7部 カゼインナトリウム 7部 硬化油 3部 この製品の試食の結果は、爽やかな風味をもち、市販品
に対して遜色のない錠菓であった。
配合で造粒、乾燥した後に、打錠機で錠菓を作った。 結晶ぶどう糖 400部 本発明の素材 10部 アスコルビン酸 5部 クエン酸 7部 カゼインナトリウム 7部 硬化油 3部 この製品の試食の結果は、爽やかな風味をもち、市販品
に対して遜色のない錠菓であった。
【0029】
【発明の効果】本発明に従えば、従来まで殆ど利用価値
が無かったカカオ豆外皮を有効に利用することが可能と
なり、しかも他の原料に比し、より簡便な工程で、ヘミ
セルロースを含有する素材を抽出することができる。こ
のようにして得られた本発明の素材、或いはこれを含有
する飲食品は、血清の総コレステロール値の上昇を明ら
かに抑制する作用を有する。また、本発明の素材、或い
はこれを含有する飲食品は、生体にとって有用なHDL
−コレステロール値は、ほとんど低下させない。したが
って、本発明の素材は、この点においてはトウモロコシ
のヘミセルロースを含有する素材よりも優れたものであ
る。以上の点から、本発明のヘミセルロース含有素材、
およびこれを含有する飲食品は、血清コレステロールの
上昇を抑制し、並びにHDL−コレステロールの低下を
も抑制し、高コレステロール血症の予防・治療、さらに
は成人病の予防のために大変有益である。
が無かったカカオ豆外皮を有効に利用することが可能と
なり、しかも他の原料に比し、より簡便な工程で、ヘミ
セルロースを含有する素材を抽出することができる。こ
のようにして得られた本発明の素材、或いはこれを含有
する飲食品は、血清の総コレステロール値の上昇を明ら
かに抑制する作用を有する。また、本発明の素材、或い
はこれを含有する飲食品は、生体にとって有用なHDL
−コレステロール値は、ほとんど低下させない。したが
って、本発明の素材は、この点においてはトウモロコシ
のヘミセルロースを含有する素材よりも優れたものであ
る。以上の点から、本発明のヘミセルロース含有素材、
およびこれを含有する飲食品は、血清コレステロールの
上昇を抑制し、並びにHDL−コレステロールの低下を
も抑制し、高コレステロール血症の予防・治療、さらに
は成人病の予防のために大変有益である。
【図1】は、実施例1における本発明の素材の調製法
(前処理として不純物の酵素分解を行う場合)を示す工
程図である。
(前処理として不純物の酵素分解を行う場合)を示す工
程図である。
【図2】は、実施例2における本発明の素材の調製法
(前処理としての不純物の酵素分解を行わない場合)を
示す工程図である。
(前処理としての不純物の酵素分解を行わない場合)を
示す工程図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 安弘 埼玉県坂戸市千代田5−3−1 明治製菓 株式会社生物科学研究所内 (72)発明者 日高 秀昌 埼玉県坂戸市千代田5−3−1 明治製菓 株式会社生物科学研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】 カカオ豆外皮より抽出したヘミセルロー
スを主成分として含むコレステロール上昇抑制作用並び
にHDL−コレステロール低下抑制作用を有する素材。 - 【請求項2】 請求項1記載の素材を含有することを特
徴とする健康飲食品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4273390A JPH0698718A (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | コレステロール上昇抑制作用並びにhdl−コレステロール低下抑制作用を有する素材およびこれを含有する健康飲食品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4273390A JPH0698718A (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | コレステロール上昇抑制作用並びにhdl−コレステロール低下抑制作用を有する素材およびこれを含有する健康飲食品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0698718A true JPH0698718A (ja) | 1994-04-12 |
Family
ID=17527234
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4273390A Pending JPH0698718A (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | コレステロール上昇抑制作用並びにhdl−コレステロール低下抑制作用を有する素材およびこれを含有する健康飲食品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0698718A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003079321A (ja) * | 2001-09-07 | 2003-03-18 | Takemoto Oil & Fat Co Ltd | 反芻動物の血中高密度リポ蛋白質コレステロール濃度増加剤 |
| US8715766B2 (en) | 2009-04-17 | 2014-05-06 | Kraft Foods R&D, Inc. | Process for producing high flavour cocoa |
-
1992
- 1992-09-18 JP JP4273390A patent/JPH0698718A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003079321A (ja) * | 2001-09-07 | 2003-03-18 | Takemoto Oil & Fat Co Ltd | 反芻動物の血中高密度リポ蛋白質コレステロール濃度増加剤 |
| US8715766B2 (en) | 2009-04-17 | 2014-05-06 | Kraft Foods R&D, Inc. | Process for producing high flavour cocoa |
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