JPH069877A - アミド化タンパク質を用いた合成皮革用樹脂組成物 - Google Patents

アミド化タンパク質を用いた合成皮革用樹脂組成物

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JPH069877A
JPH069877A JP18998292A JP18998292A JPH069877A JP H069877 A JPH069877 A JP H069877A JP 18998292 A JP18998292 A JP 18998292A JP 18998292 A JP18998292 A JP 18998292A JP H069877 A JPH069877 A JP H069877A
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JP
Japan
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protein
synthetic
leather
amidation
synthetic leather
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Application number
JP18998292A
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English (en)
Inventor
Shuji Takagi
修治 高木
Nobuyuki Kitagishi
信之 北岸
Michitaka Hishiike
通隆 菱池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】A.タンパク質の側鎖のアミノ基を鎖延長して
得られる不飽和基を有するタンパク質のアミド化物、あ
るいはビニルモノマーを付加重合させるかまたは合成高
分子をグラフト重合させるか、あるいは合成高分子に該
不飽和基を有するタンパク質のアミド化物をグラフト重
合させて得られるタンパク質誘導体:5〜80重量%、
およびB:熱可塑性樹脂:95〜20重量%とからなる
合成皮革用樹脂組成物;該組成物を不織布あるいは織
物、または合成樹脂発泡体に塗布または散布後、加熱し
て得られる合成皮革。 【効果】本発明の合成皮革用樹脂組成物は、化学修飾タ
ンパク質が均一に熱可塑性樹脂中に分布している。その
ため本発明の合成皮革用樹脂組成物を用いて合成皮革と
した場合には、天然皮革に近い保湿性、通気性、肌触り
感等を有する合成皮革が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアミド化タンパク質を用
いた合成皮革用樹脂組成物および該組成物により得られ
る天然皮革に似た保湿性、通気性、肌触り感を有する合
成皮革に関する。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】天然の皮
革は古くより、保温性、通気性および吸湿膨潤性に優
れ、べとつき感のない優れた肌触り感を与えると共に柔
軟性、強靱性にも優れ、ファッション性をも有している
ため衣料あるいは身の回りの生活用品等のカバーとして
広い用途に使用されてきている。しかしながら、かかる
天然皮革は供給に限界があり、表面処理に特殊な技術を
要することから高価であり、日常生活の中で気軽に使用
できるものではない。そこで、近年、天然皮革に代わる
ものとして中空繊維、または極細繊維を三次元に絡みあ
わせた不織布または織布にエラストマーを主体とするバ
インダーを含浸させたり合成樹脂を塗布した人工皮革
や、塩化ビニル、ポリアミド、ポリウレタタン等の合成
樹脂発泡体からなる、あるいはその表面に合成樹脂を塗
布したビニルレザー等の合成皮革の提供がなされてい
る。しかしながら、上記の人工皮革や合成皮革は、吸湿
性が乏しく、天然皮革に似た保湿性、通気性、肌触り感
等を有する素材として不十分なものであった。そこで、
天然皮革が有する特性を付与するため、天然の皮革また
はゼラチン等の粉状に粉砕して、これを合成樹脂に混合
し、不織布または織布あるいは発泡体に塗布して合成皮
革とすることが行われている。
【0003】天然皮革またはゼラチンと合成樹脂の混合
は、相互の馴染みが悪く、天然皮革またはゼラチンが合
成樹脂中に均一に分散せずに塊となって存在し、成形時
に均一なものが得にくかったり、天然皮革またはゼラチ
ンと合成樹脂との接着力が乏しく、充分な強度を有して
いるものが得られ難いという問題があった。さらに、成
形品中に均一に皮革粉が分散されない場合、天然皮革ま
たはゼラチンと合成樹脂との間には、成形時の熱収縮、
乾湿時の膨潤の程度等の違いがあり、そのため成型品に
予期しない歪みがでたり、しわを生じたり、割れが発生
したりして皮革様としての美粧性を損なったものとなる
おそれがある。本発明の目的は、天然皮革に似た保湿
性、通気性、肌触り感があり、且つ、十分な強度を有す
る合成皮革用樹脂組成物および該組成物により得られる
合成皮革を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
状況に鑑み、従来からの天然皮革またはゼラチンを合成
樹脂と混合して得られる合成皮革、または人工皮革の有
する欠点を克服した合成皮革を製造するための合成皮革
用樹脂組成物を提供するため鋭意検討した。その結果、
天然皮革またはゼラチンと合成樹脂との馴染みをよくす
るためには、本来親水性である天然皮革またはゼラチン
に疎水性を付与すればよく、このためにはアミド化タン
パク質を用いることにより優れた効果が得られることを
見出し本発明に到達した。
【0005】即ち、本発明の要旨は、 (1) A.タンパク質と不飽和カルボン酸または該カルボン酸
誘導体とを反応させてアミド化を行い、タンパク質の側
鎖のアミノ基を鎖延長して得られる不飽和基を有するタ
ンパク質のアミド化物(以下、単にタンパク質のアミド
化物という)、あるいは前記タンパク質のアミド化物の
側鎖に存在する不飽和基に重合開始剤の存在下、ビニル
モノマーを付加重合させるかまたは合成高分子をグラフ
ト重合させるか、あるいは合成高分子に該不飽和基を有
するタンパク質のアミド化物をグラフト重合させて得ら
れるタンパク質誘導体(以下、単にタンパク質誘導体と
いう:5〜80重量%、および B:熱可塑性樹脂:95〜20重量%とからなる合成皮
革用樹脂組成物、 (2)該組成物を天然繊維または合成繊維の不織布ある
いは織物の少なくとも片面に塗布または散布後、加熱し
て得られる合成皮革、および (3)該組成物を合成樹脂発泡体の少なくとも片面に塗
布または散布後、加熱して得られる合成皮革に関する。
【0006】本発明におけるアミド化タンパク質は、タ
ンパク質のアミド化物またはタンパク質誘導体を意味す
るものであり、具体的には次のようなものが挙げられ
る。即ち、タンパク質のアミド化物は、タンパク質の水
溶液、微粉末あるいはその懸濁液と、不飽和基を有する
カルボン酸またはカルボン酸誘導体を反応させてアミド
化を行い、タンパク質の側鎖のアミノ基を鎖延長するこ
とによりタンパク質のアミド化物を製造することができ
る。
【0007】本発明で用いられるタンパク質は、特に限
定されるものではなく、各種のタンパク質が挙げられ
る。例えば、ゼラチン、コラーゲン、ガゼイン等が挙げ
られる。またこれらのタンパク質を含むクロムなめし革
のような皮革粉、例えば牛皮、豚皮、羊皮などの皮革粉
を用いてもよい。
【0008】また、カルボン酸あるいはカルボン酸誘導
体としては、アクリル酸、プロピオル酸、メタクリル
酸、ビニル酢酸、アリル酢酸、クロトン酸、ケイ皮酸あ
るいはアクリル酸クロライド、プロピオル酸クロライ
ド、メタクリル酸クロライド、ビニル酢酸クロライド、
アリル酢酸クロライド、クロトン酸クロライド、ケイ皮
酸クロライド、無水メタクリル酸、無水ビニル酢酸、無
水クロトン酸等が例示される。これらのカルボン酸ある
いはカルボン酸誘導体の使用量は特に限定されることは
ないが、タンパク質1gに対し、0.0015〜0.1
0モルの量が適当である。アミド化は反応温度として通
常10〜100℃の範囲で任意に行うことができ、反応
に要する時間は、カルボン酸またはカルボン酸誘導体の
使用量及び反応時間によりアミド化率を任意に選択でき
るため一義的には定まらないが、通常1時間〜4日間の
範囲で選ばれる。これらの不飽和基を有するカルボン酸
またはカルボン酸誘導体を前記タンパク質と反応させる
ことにより、タンパク質中のリジン(Lys)、アルギ
ニン(Arg)等の側鎖のアミノ基がアミド化され、鎖
延長される。このようにして延長された鎖にカルボン酸
またはカルボン酸誘導体由来の不飽和基を有するタンパ
ク質のアミド化物が得られる。
【0009】また、タンパク質誘導体は、前記タンパク
質のアミド化物を得る際に用いたのと同様の不飽和基を
有するカルボン酸またはカルボン酸誘導体を用い、鎖延
長された側鎖に不飽和基を有するタンパク質のアミド化
物を合成し、次いで該不飽和基に重合開始剤の存在下、
ビニルモノマーを付加重合させるか、または合成高分子
をグラフト重合させるか、あるいは合成高分子に該不飽
和基を有するタンパク質のアミド化物をグラフト重合さ
せることにより、タンパク質誘導体を製造することがで
きる。即ち、このような不飽和基を有するタンパク質の
アミド化物を用いてタンパク質誘導体を製造するのに
は、種々の方法が挙げられる。例えば、従来の重合開
始剤を用いて種々の重合性ビニルモノマーと付加重合さ
せる、合成高分子をアミド化物にグラフト重合させ
る、合成高分子にアミド化物をグラフト重合させる方
法が挙げられる。
【0010】前記における重合開始剤としては、例え
ば、過酸化ベンゾイルやアゾビスイソブチロニトリルな
どであり、さらに放射線重合や紫外線重合あるいはメカ
ノケミカル反応による重合など公知の重合技術を用いて
もよい。また、重合性ビニルモノマーとしては、塩化ビ
ニル、エチレン、スチレン、メチルメタクリレート、ブ
タジエン、クロロプレンなどのほか、シリコン系モノマ
ーを用いることもできる。
【0011】前記またはにおいては、アミド化物の
不飽和基を合成高分子や合成高分子成形品上で重合開始
剤により開裂させて、該アミド化物を合成高分子にグラ
フトさせたり、あるいは逆に合成高分子を該アミド化物
にグラフトすることにより行われる。ここで用いられる
重合開始剤は、前記で列記したものと同様のものが使
用できる。また、合成高分子としては、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレン、ポリアミド樹脂、シリコンゴム、ポ
リブタジエンゴム、ポリクロロプレンゴム、熱可塑性ゴ
ムなどが挙げられる。ただし、ゴムについては加硫物で
もグラフト可能であるが、未加硫物に比べてその効果は
小さい。
【0012】本発明で用いる熱可塑性樹脂としては、通
常のものが使用可能であり、その例を挙げればポリエチ
レン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、ポリアミド系樹脂、ポリス
チレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、熱可塑性ゴム系樹
脂等が挙げられる。
【0013】本発明の合成皮革用樹脂組成物を調製する
には、このようなタンパク質のアミド化物またはタンパ
ク質誘導体と熱可塑性樹脂を混合することにより行われ
る。タンパク質のアミド化物またはタンパク質誘導体と
熱可塑性樹脂との混合割合は、タンパク質のアミド化物
またはタンパク質誘導体5〜80重量%に対し、熱可塑
性樹脂95〜20重量%が適量である。タンパク質のア
ミド化物またはタンパク質誘導体が5重量%より少ない
量ではタンパク質を混合したことによる保湿性、通気
性、肌触り感等の改質効果がみとめられず、80重量%
より多くを用いた場合には熱可塑性樹脂が少なくなり過
ぎ成形が困難であったり、得られた成形品からタンパク
質のアミド化物またはタンパク質誘導体の脱落が起こる
場合があり好ましくない。これらのタンパク質のアミド
化物またはタンパク質誘導体と熱可塑性樹脂の粒径は特
に限定するものではないが両者が十分混合するために
は、タンパク質のアミド化物またはタンパク質誘導体に
は熱可塑性がないことからできるだけ細かいもの、例え
ば、平均粒径500μm以下のもの、好ましくは400
μm以下のものを使用すると得られる成型品の表面の仕
上がりが滑らかで風合のよいものが得られる場合が多
い。しかし、上記した粒状のものの他、楕円状のものま
たは繊維状のものの使用も可能である。混合には通常用
いられるヘンシェルミキサーまたはナウターミキサー等
が用いられる。また、本発明組成物中には、適宜、填
料、顔料あるいは短繊維等を添加することもできる。
【0014】本発明の合成皮革用樹脂組成物(以下、単
に本発明の組成物と略す場合がある)を用いて得られ
る、本発明の合成皮革には2つの態様がある。 (1)第1の態様 タンパク質のアミド化物またはタンパク質誘導体5〜8
0重量%と熱可塑性樹脂95〜20重量%とからなる本
発明の組成物を、天然繊維または合成繊維の不織布ある
いは織物の少なくとも片面に塗布または散布後、加熱し
て得られる合成皮革である。すなわち、本発明の合成皮
革は、天然繊維、合成繊維の不織布あるいは織物の少な
くとも片面に本発明の組成物を塗布または散布し、加熱
することにより得られる。得られる合成皮革の性状は、
使用する天然繊維、合成繊維の不織布あるいは織物の種
類および形状、タンパク質のアミド化物あるいはタンパ
ク質誘導体と熱可塑性樹脂との混合割合、熱可塑性樹脂
の種類等により種々変更することが可能である。
【0015】天然繊維としては麻、綿、絹、羊毛など、
合成繊維としてはナイロン、ポリエステル、アクリルな
ど通常の繊維を織物としたもの、または不織布としたも
のが使用できる。また、最近の技術の進歩により得られ
る中空繊維等の繊維の形状を種々替えたものも用途によ
り使い分けることができる。天然繊維または合成繊維の
不織布あるいは織物の上にタンパク質のアミド化物ある
いはタンパク質誘導体と熱可塑性樹脂との組成物を散布
する量は、5〜2000g/m2 、好ましくは50〜1
000g/m2 が適量である。タンパク質のアミド化物
あるいはタンパク質誘導体と熱可塑性樹脂との組成物を
塗布する場合は、該組成物を適当な溶媒を用いて溶液状
またはエマルジョン状となし、組成物固形分換算で5〜
2000g/m2 、好ましくは50〜1000g/m2
となるよう塗布すればよい。5g/m2 より少ない量で
は得られる合成皮革に天然皮革に似た保湿性、通気性、
肌触り感を付与するに十分でなく、2000g/m2
り多くを用いては合成皮革の厚みが厚くなり、用途が限
られたものとなってしまうため好ましくない。ここで用
いられる溶媒としては、ジメチルスルホキシド、メチル
エチルケトン、トルエン、キシレン等が挙げられる。
【0016】不織布あるいは織物の上にタンパク質のア
ミド化物あるいはタンパク質誘導体と熱可塑性樹脂との
組成物を塗布または散布した後、加熱することにより組
成物中の熱可塑性樹脂が溶融し不織布あるいは織物と接
着し一体化され合成皮革を得ることができる。このとき
の加熱温度は、用いた組成物中の熱可塑性樹脂の融点よ
り10〜50℃高めの温度が適当である。基材となる不
織布あるいは織物の融点以下であることはいうまでもな
い。
【0017】(2)第2の態様 タンパク質のアミド化物またはタンパク質誘導体5〜8
0重量%と熱可塑性樹脂95〜20重量%とからなる本
発明の組成物を、合成樹脂発泡体の少なくとも片面に塗
布または散布後、加熱して得られる合成皮革である。す
なわち、本発明の合成皮革は、本発明の組成物を合成樹
脂発泡体の少なくとも片面に塗布または散布後、加熱す
ることにより得られる。ここで用いられる合成樹脂発泡
体としては、塩化ビニル、ポリアミド、ポリウレタン等
の合成樹脂発泡体が挙げられる。
【0018】該合成樹脂発泡体上へタンパク質のアミド
化物あるいはタンパク質誘導体と熱可塑性樹脂との組成
物を散布する量は、5〜2000g/m2 、好ましくは
50〜1000g/m2 が適量である。タンパク質のア
ミド化物あるいはタンパク質誘導体と熱可塑性樹脂との
組成物を塗布する場合は、該組成物を適当な溶媒を用い
て溶液状またはエマルジョン状となし、組成物固形分換
算で5〜2000g/m2 、好ましくは50〜1000
g/m2 となるよう塗布すればよい。5g/m2 より少
ない量では得られる合成皮革に天然皮革に似た保湿性、
通気性、肌触り感を付与するに十分でなく、2000g
/m2 より多くを用いては合成皮革の厚みが厚くなり、
用途が限られたものとなってしまうため好ましくない。
ここで用いられる溶媒としては、ジメチルスルホキシ
ド、メチルエチルケトン、トルエン、キシレン等が挙げ
られる。
【0019】合成樹脂発泡体上にタンパク質のアミド化
物あるいはタンパク質誘導体と熱可塑性樹脂との組成物
を塗布または散布した後、加熱することにより組成物中
の熱可塑性樹脂が溶融し合成樹脂発泡体と接着し、一体
化され合成皮革を得ることができる。このときの加熱温
度は、用いた組成物中の熱可塑性樹脂の融点より10〜
50℃高めの温度が適当である。基材となる合成樹脂発
泡体の融点以下であることはいうまでもない。
【0020】本発明の合成皮革用樹脂組成物は、上記し
た合成皮革を製造する原料となるばかりでなく、人工皮
革を製造する原料ともなりうる。通常、人工皮革は0.
3デニール以下の極細繊維を使用し、これをランダム三
次元繊維絡合体となし、ポリウレタン系エラストマーを
主体とするバインダーを含浸させてなるが、本発明の組
成物をバインダー成分に混入させることにより、天然皮
革に近い、保湿性、通気性、肌触り感を有する人工皮革
を得ることも可能である。
【0021】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定さ
れるものではない。 製造例1 アルカリ処理ゼラチン(コニカゼラチン(株)製、分子
量10万のαゼラチン)94.6g(乾物量)をナス型
フラスコに入れ、これを蒸留水200gで溶解させた。
ここにアクリル酸25gを加え、マグネッチクスタラー
で攪拌しながら50℃で24時間反応させた。得られる
アミド化物を回収するため、水および反応に関与しなか
ったアクリル酸を80℃で24時間減圧下で乾燥させ
た。その結果、得られたアミド化物の収量は105gで
あり、平均粒径は約40μm、重量増加によるアミド化
率は75%であった。重量増加によるアミド化率は、反
応後のタンパク質を洗浄、乾燥し、重量増加を測定し、
100%アミド化された場合の不飽和カルボン酸または
該カルボン酸誘導体による重量増加を理論値として、そ
の値との割合で表したものをいう。
【0022】製造例2 製造例1で得られたアミド化ゼラチン95.2gとラジ
カル開始剤ベンゾイルパーオキサイド2mmol/リッ
トルのトルエン溶液300mlとを反応容器に入れた。
ここに、スチレンモノマー91.4gと700mlのト
ルエンを加えて、窒素置換し、80℃で3時間反応させ
た。その後、メタノールを加えて反応を停止させた。得
られたグラフト物中のスチレンモノマーおよび結合に関
与しなかったポリスチレンをアセトンで洗浄して除去
し、103gのタンパク質誘導体(ゼラチン/ポリスチ
レン複合体)を得た。
【0023】製造例3 製造例1で得られたアミド化ゼラチン4.5gと塩化ビ
ニル粉末50gを反応容器に入れ、ここにラジカル開始
剤ベンゾイルパーオキサイド3mmol/リットルのジ
メチルスルホキシド溶液1mlとトルエン50mlを加
えた。窒素置換の後、80℃で3時間反応させた。その
後、反応液を濾過し、残渣をエタノールで洗浄した後、
乾燥し、54.1gのタンパク質誘導体(ゼラチン/塩
化ビニルグラフト複合体)を得た。
【0024】製造例4 製造例1で使用したものと同じアルカリ処理ゼラチン1
00g(乾物量89.8g)をナス型フラスコに入れ、
そこにトルエン400g及びアクリル酸25.0gを加
え懸濁状態とした。攪拌しながら20℃で24時間反応
させた後、反応液を濾過して得られるアミド化ゼラチン
をトルエン200mlで洗浄、濾過し、80℃で24時
間減圧下で完全に乾燥させ、アミド化ゼラチン94.6
gを得た。重量増加によるアミド化率は65%であっ
た。平均粒径は約40μmであった。
【0025】製造例5〜6 表1記載のタンパク質、カルボン酸、溶媒を用い、製造
例4と同様にしてタンパク質のアミド化物を得た。
【0026】
【表1】
【0027】実施例1 製造例1で得たタンパク質のアミド化物(アミド化ゼラ
チン)30gと平均粒径150μmのポリスチレン系樹
脂粉末(商品名:「バイタックスV−6702A」日立
化成社製)70gをよく混合した後、ポリプロピレン製
不織布(商品名「タフネルPA−4021」三井石油化
学社製、1m2 当たり重量100g)1m2 に均一に散
布した。その後、120℃まで加熱し、ポリスチレン系
樹脂粉末を溶融させ、不織布に融着させ合成皮革を得
た。得られた合成皮革の表面は皮様であり、保湿性、通
気性、肌触り感は天然皮革にちかいものであった。
【0028】実施例2〜6 実施例1と同様の方法により表2に示すタンパク質のア
ミド化物またはタンパク質誘導体と平均粒径400μm
以下に粉砕した熱可塑性樹脂粉末との混合物を1m2
不織布あるいは織物に散布した。その後、加熱により熱
可塑性樹脂粉末を溶融させ、不織布あるいは織物に融着
させ、合成皮革を得た。得られた合成皮革の表面は皮様
であり、保湿性、通気性、肌触り感は天然皮革にちかい
ものであった。
【0029】
【表2】
【0030】実施例7〜9 実施例2〜6と同様の方法により、表3に示すタンパク
質のアミド化物またはタンパク質誘導体と平均粒径40
0μm以下に粉砕した熱可塑性樹脂粉末との混合物を厚
み3mm、面積1m2 のウレタン合成樹脂発泡体上に散
布した。その後、加熱により熱可塑性樹脂粉末を溶融さ
せ、融着させ、合成皮革を得た。得られた合成皮革の表
面は皮様であり、保湿性、通気性、肌触り感は天然皮革
にちかいものであった。
【0031】
【表3】
【0032】実施例10 製造例1で得たタンパク質のアミド化物(アミド化ゼラ
チン)30gと平均粒径150μmのポリスチレン系樹
脂粉末(商品名:「バイタックスV−6702A」日立
化成社製)70gをジメチルスルホキシド1Kgに溶解
した後、厚み3mm、面積1m2 のウレタン樹脂発泡体
(商品名「クララフォームKM−54」クラボウ社製)
上に塗布した。室温乾燥によりジメチルスルホキシドを
蒸発させた後120℃まで加熱し、アミド化ゼラチンと
ポリスチレンの混合物をウレタン樹脂発泡体に付着、溶
融させ、合成皮革を得た。得られた合成皮革の表面は皮
様であり、保湿性、通気性、肌触り感は天然皮革にちか
いものであった。
【0033】
【発明の効果】本発明の合成皮革用樹脂組成物は、天然
のタンパク質を化学修飾し、熱可塑性樹脂との馴染みを
改良したものを構成成分としているため、該化学修飾タ
ンパク質が均一に熱可塑性樹脂中に分布している。その
ため本発明の合成皮革用樹脂組成物を用いて合成皮革と
した場合には、天然皮革に近い保湿性、通気性、肌触り
感等を有する合成皮革が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06N 7/00 7141−4F

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A.タンパク質と不飽和カルボン酸または
    該カルボン酸誘導体とを反応させてアミド化を行い、タ
    ンパク質の側鎖のアミノ基を鎖延長して得られる不飽和
    基を有するタンパク質のアミド化物、あるいは前記タン
    パク質のアミド化物の側鎖に存在する不飽和基に重合開
    始剤の存在下、ビニルモノマーを付加重合させるかまた
    は合成高分子をグラフト重合させるか、あるいは合成高
    分子に該不飽和基を有するタンパク質のアミド化物をグ
    ラフト重合させて得られるタンパク質誘導体:5〜80
    重量%、および B:熱可塑性樹脂:95〜20重量%とからなる合成皮
    革用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 タンパク質がゼラチン、コラーゲンまた
    はカゼインである請求項1記載の合成皮革用樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】 タンパク質が皮革粉である請求項1記載
    の合成皮革用樹脂組成物。
  4. 【請求項4】A.タンパク質と不飽和カルボン酸または
    該カルボン酸誘導体とを反応させてアミド化を行い、タ
    ンパク質の側鎖のアミノ基を鎖延長して得られる不飽和
    基を有するタンパク質のアミド化物、あるいは前記タン
    パク質のアミド化物の側鎖に存在する不飽和基に重合開
    始剤の存在下、ビニルモノマーを付加重合させるかまた
    は合成高分子をグラフト重合させるか、あるいは合成高
    分子に該不飽和基を有するタンパク質のアミド化物をグ
    ラフト重合させて得られるタンパク質誘導体:5〜80
    重量%、および B:熱可塑性樹脂:95〜20重量%とからなる組成物
    を天然繊維または合成繊維の不織布あるいは織物の少な
    くとも片面に塗布または散布後、加熱して得られる合成
    皮革。
  5. 【請求項5】 タンパク質がゼラチン、コラーゲンまた
    はカゼインである請求項4記載の合成皮革。
  6. 【請求項6】 タンパク質が皮革粉である請求項4記載
    の合成皮革。
  7. 【請求項7】A.タンパク質と不飽和カルボン酸または
    該カルボン酸誘導体とを反応させてアミド化を行い、タ
    ンパク質の側鎖のアミノ基を鎖延長して得られる不飽和
    基を有するタンパク質のアミド化物、あるいは前記タン
    パク質のアミド化物の側鎖に存在する不飽和基に重合開
    始剤の存在下、ビニルモノマーを付加重合させるかまた
    は合成高分子をグラフト重合させるか、あるいは合成高
    分子に該不飽和基を有するタンパク質のアミド化物をグ
    ラフト重合させて得られるタンパク質誘導体:5〜80
    重量%、および B:熱可塑性樹脂:95〜20重量%とからなる組成物
    を合成樹脂発泡体の少なくとも片面に塗布または散布
    後、加熱して得られる合成皮革。
  8. 【請求項8】 タンパク質がゼラチン、コラーゲンまた
    はカゼインである請求項7記載の合成皮革。
  9. 【請求項9】 タンパク質が皮革粉である請求項7記載
    の合成皮革。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7812075B2 (en) 2008-03-25 2010-10-12 Hyundai Motor Company Solvent-free polyurethane-based artificial leather having the texture of human skin and the preparation method thereof

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