JPH0699314B2 - マクロフア−ジ活性化剤 - Google Patents
マクロフア−ジ活性化剤Info
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- JPH0699314B2 JPH0699314B2 JP61269828A JP26982886A JPH0699314B2 JP H0699314 B2 JPH0699314 B2 JP H0699314B2 JP 61269828 A JP61269828 A JP 61269828A JP 26982886 A JP26982886 A JP 26982886A JP H0699314 B2 JPH0699314 B2 JP H0699314B2
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- peptidoglycan complex
- peptidoglycan
- lactobacillus
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- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、マクロファージ活性化剤に関するものであ
る。
る。
従来の技術 ガン、重度火傷などの重篤な基礎疾患を持つ患者や老令
患者は、弱毒菌による院内感染(いわゆる日和見感染)
を起こし易く、その防御策の確立が望まれている。日和
見感染に対しては、従来、主として抗生物質による治療
が行われているが、周知のように、抗生物質の使用には
菌が耐性を穫得するという問題がある。したがって、抗
生物質のみに頼ることなく、生体の感染防御能を高める
ことが望ましく、そのために有効な手段が探索されてい
る。
患者は、弱毒菌による院内感染(いわゆる日和見感染)
を起こし易く、その防御策の確立が望まれている。日和
見感染に対しては、従来、主として抗生物質による治療
が行われているが、周知のように、抗生物質の使用には
菌が耐性を穫得するという問題がある。したがって、抗
生物質のみに頼ることなく、生体の感染防御能を高める
ことが望ましく、そのために有効な手段が探索されてい
る。
マウスを用いた実験で生体防御能向上作用が確認された
物質の一つとして、乳酸桿菌菌体がある。その作用は、
多数の異物(老化赤血球、細菌、ウィルス、真菌、原虫
など)を処理する能力を有する細胞−マクロファージ‐
を活性化し、それにより感染防御能を向上させるなど、
好ましい結果を生むものと考えられている。しかしなが
ら、乳酸桿菌のいかなる成分がマクロファージの活性化
に関与するのかは知られていない。したがって、乳酸桿
菌をマクロファージ活性化に利用しようとする菌体その
ものを用いるしかなく、注射薬のように、薬効に無関係
の物質をなるべく含まず且つ水溶性であることが望まれ
る剤形での利用ができないことはもちろん、内服しても
充分な効果は期待できなかった。
物質の一つとして、乳酸桿菌菌体がある。その作用は、
多数の異物(老化赤血球、細菌、ウィルス、真菌、原虫
など)を処理する能力を有する細胞−マクロファージ‐
を活性化し、それにより感染防御能を向上させるなど、
好ましい結果を生むものと考えられている。しかしなが
ら、乳酸桿菌のいかなる成分がマクロファージの活性化
に関与するのかは知られていない。したがって、乳酸桿
菌をマクロファージ活性化に利用しようとする菌体その
ものを用いるしかなく、注射薬のように、薬効に無関係
の物質をなるべく含まず且つ水溶性であることが望まれ
る剤形での利用ができないことはもちろん、内服しても
充分な効果は期待できなかった。
発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、マクロファージの活性化に乳酸桿菌を
利用する場合における上述のような問題点を解決するた
め、乳酸桿菌が示すマクロファージ活性化作用の根源物
質もしくはそれになるべく近い物質を見出し、それを用
いたマクロファージ活性化剤を提供することにある。
利用する場合における上述のような問題点を解決するた
め、乳酸桿菌が示すマクロファージ活性化作用の根源物
質もしくはそれになるべく近い物質を見出し、それを用
いたマクロファージ活性化剤を提供することにある。
問題点を解決するための手段 乳酸桿菌の処理物に関する広範な研究の結果、乳酸桿菌
たとえばラクトバチルス・カゼイが示す上記マクロファ
ージ活性化作用は、該活性化作用を示す乳酸桿菌をN-ア
セチルラミデースで処理して得られる多糖‐ペプチドグ
リカン複合体に見出されることが判明した。
たとえばラクトバチルス・カゼイが示す上記マクロファ
ージ活性化作用は、該活性化作用を示す乳酸桿菌をN-ア
セチルラミデースで処理して得られる多糖‐ペプチドグ
リカン複合体に見出されることが判明した。
本発明は上記新規な知見に基づくもので、L-アラニン、
D-グルタミンおよびL-リジンを必須の構成アミノ酸とす
るペプチド鎖ならびにグルコースおよびラムノースを必
須の構成糖とする糖鎖を有する、乳酸桿菌細胞壁由来の
多糖‐ペプチドグリカン複合体を有効成分とするマクロ
ファージ活性化剤を提供するものである。
D-グルタミンおよびL-リジンを必須の構成アミノ酸とす
るペプチド鎖ならびにグルコースおよびラムノースを必
須の構成糖とする糖鎖を有する、乳酸桿菌細胞壁由来の
多糖‐ペプチドグリカン複合体を有効成分とするマクロ
ファージ活性化剤を提供するものである。
乳酸桿菌の細胞壁の表層部には主としてペプチドグリカ
ンからなる層があり、更にその外側には、タイコ酸や多
糖などが存在する。ペプチドグリカンは、4個または5
個のアミノ酸からなるペプチド鎖で置換されたN-アセチ
ルムラミン酸とN-アセチルグルコサミンと結合した二糖
単位を基本単位とし、これが、他のアミノ酸やペプチド
によって架橋されながら巨大分子化したものであり、細
胞壁中では、上記タイコ酸や多糖とリン酸を介して結合
している。乳酸桿菌をN-アセチルラミデースで処理する
と、N-アセチルムラミン酸とN-アセチルグルコサミンと
の間のβ‐1,4結合が切断されて、ペプチドグリカンと
多糖との結合を残したまま、上記基本単位および該基本
単位同士がペプチド鎖部分で結合したものが遊離する。
その代表的なものを次に示す。
ンからなる層があり、更にその外側には、タイコ酸や多
糖などが存在する。ペプチドグリカンは、4個または5
個のアミノ酸からなるペプチド鎖で置換されたN-アセチ
ルムラミン酸とN-アセチルグルコサミンと結合した二糖
単位を基本単位とし、これが、他のアミノ酸やペプチド
によって架橋されながら巨大分子化したものであり、細
胞壁中では、上記タイコ酸や多糖とリン酸を介して結合
している。乳酸桿菌をN-アセチルラミデースで処理する
と、N-アセチルムラミン酸とN-アセチルグルコサミンと
の間のβ‐1,4結合が切断されて、ペプチドグリカンと
多糖との結合を残したまま、上記基本単位および該基本
単位同士がペプチド鎖部分で結合したものが遊離する。
その代表的なものを次に示す。
但し、式中の略号はそれぞれ下記の単位を意味する。
L-Ala:L-アラニン D-Glu:Dグルタミン L-Lys:L-リジン D-Asp:D-アスパラギン なお、上記Rにおける“多糖”はグルコースおよびラム
ノースを必須の構成糖とし、ほかにガラクトースを構成
糖として含む場合がある。
ノースを必須の構成糖とし、ほかにガラクトースを構成
糖として含む場合がある。
これら複雑な化合物の混合物が、本発明のマクロファー
ジ活性化剤を構成する多糖‐ペプチドグリカン複合体で
ある。
ジ活性化剤を構成する多糖‐ペプチドグリカン複合体で
ある。
多糖‐ペプチドグリカン複合体における糖組成およびア
ミノ酸配列は、原料乳酸桿菌の種類によって若干異なる
が、下記の乳酸桿菌から得られるものはすべて上記の糖
組成およびアミノ酸配列のものであり、且つ本発明のマ
クロファージ活性化剤を構成する多糖‐ペプチドグリカ
ン複合体として好ましい。L.カゼイ(L.casei)、L.ブ
ヒネリ(L.buchneri)、L.ユーグルティ(L.jugurt
i)、L.サケ(L.sake)、L.ラクチス(L.lactis)、L.
コリネフォルミス(L.coryneformis)、L.アシドフィル
ス(L.acidophilus)、L.パストリアヌス(L.pastorian
us)、L.カルバタス(L.curvatus)、L.サリバリウス
(L.salivarius)、L.キシロサス(L.xylosus)、L.デ
ルブレッキイ(L.del-brueckii)、L.ライヒマンニ(L.
leichmannii)、L.ブルガリクス(L.bulgalicus)、L.
ヘルベティカス(L.helveticus)、L.ブレビス(L.brev
is)。(但し、L.はラクトバチルスLactobacillusの
略。以下の文において同じ)。
ミノ酸配列は、原料乳酸桿菌の種類によって若干異なる
が、下記の乳酸桿菌から得られるものはすべて上記の糖
組成およびアミノ酸配列のものであり、且つ本発明のマ
クロファージ活性化剤を構成する多糖‐ペプチドグリカ
ン複合体として好ましい。L.カゼイ(L.casei)、L.ブ
ヒネリ(L.buchneri)、L.ユーグルティ(L.jugurt
i)、L.サケ(L.sake)、L.ラクチス(L.lactis)、L.
コリネフォルミス(L.coryneformis)、L.アシドフィル
ス(L.acidophilus)、L.パストリアヌス(L.pastorian
us)、L.カルバタス(L.curvatus)、L.サリバリウス
(L.salivarius)、L.キシロサス(L.xylosus)、L.デ
ルブレッキイ(L.del-brueckii)、L.ライヒマンニ(L.
leichmannii)、L.ブルガリクス(L.bulgalicus)、L.
ヘルベティカス(L.helveticus)、L.ブレビス(L.brev
is)。(但し、L.はラクトバチルスLactobacillusの
略。以下の文において同じ)。
本発明のマクロファージ活性化剤の有効成分である多糖
‐ペプチドグリカン複合体を乳酸桿菌から製造する方法
の詳細は、次のとおりである。
‐ペプチドグリカン複合体を乳酸桿菌から製造する方法
の詳細は、次のとおりである。
原料とする乳酸桿菌は、乳酸桿菌の培養に使用可能な適
当な培地を用いて常法により培養したものでよく、特殊
な培養法によるものである必要はない。培養後、常法に
より洗浄し、望ましくは加熱して死菌体としたものを水
に懸濁させて、N-アセチルムラミデースで処理する。pH
約5〜6、温度約37〜50℃で12〜24時間程度処理する
と、細胞壁が溶解する。反応混液を遠心分離し、上清を
再度酵素処理したのち、核酸分解酵素で核酸を分解し、
更にトリプシンを加えてタンパク質を分解する。次いで
蒸留水にて透析し、透析内液を凍結乾燥すれば、目的と
する多糖‐ペプチドグリカン複合体が得られる。
当な培地を用いて常法により培養したものでよく、特殊
な培養法によるものである必要はない。培養後、常法に
より洗浄し、望ましくは加熱して死菌体としたものを水
に懸濁させて、N-アセチルムラミデースで処理する。pH
約5〜6、温度約37〜50℃で12〜24時間程度処理する
と、細胞壁が溶解する。反応混液を遠心分離し、上清を
再度酵素処理したのち、核酸分解酵素で核酸を分解し、
更にトリプシンを加えてタンパク質を分解する。次いで
蒸留水にて透析し、透析内液を凍結乾燥すれば、目的と
する多糖‐ペプチドグリカン複合体が得られる。
上述のようにして得られる多糖‐ペプチドグリカン複合
体は、そのまま、あるいは必要に応じて更に精製して、
本発明のマクロファージ活性化剤の構成成分とすること
ができる。多糖‐ペプチドグリカン複合体は水溶性であ
り、また安定性のよい物質である。すなわち、凍結乾燥
粉末は室温保存で一年以上も活性が低下せず、また生理
的食塩水溶液にしたものは、‐20℃で凍結保存した場
合、6カ月以上活性が減弱しないし、凍結融解を3回く
り返しても活性が減弱しない。生理的食塩水溶液は、さ
らに100℃で10分間加熱しても活性減弱を起こさない。
したがって、多糖‐ペプチドグリカン複合体からマクロ
ファージ活性化剤を製造する場合は任意の方法により注
射剤、錠剤、粉剤等の形に製剤し、静脈注射、経口投与
などの形で利用することができる。
体は、そのまま、あるいは必要に応じて更に精製して、
本発明のマクロファージ活性化剤の構成成分とすること
ができる。多糖‐ペプチドグリカン複合体は水溶性であ
り、また安定性のよい物質である。すなわち、凍結乾燥
粉末は室温保存で一年以上も活性が低下せず、また生理
的食塩水溶液にしたものは、‐20℃で凍結保存した場
合、6カ月以上活性が減弱しないし、凍結融解を3回く
り返しても活性が減弱しない。生理的食塩水溶液は、さ
らに100℃で10分間加熱しても活性減弱を起こさない。
したがって、多糖‐ペプチドグリカン複合体からマクロ
ファージ活性化剤を製造する場合は任意の方法により注
射剤、錠剤、粉剤等の形に製剤し、静脈注射、経口投与
などの形で利用することができる。
本発明によるマクロファージ活性化剤の標準的な投与量
は、体重1kg当り、多糖‐ペプチドグリカン複合体とし
て約0.8〜80mgである。
は、体重1kg当り、多糖‐ペプチドグリカン複合体とし
て約0.8〜80mgである。
多糖‐ペプチドグリカン複合体の毒性は、下記のLD50値
(7週令、体重約25gのBALB/c雄マウスについての値)
から明らかなように、全く認められない。
(7週令、体重約25gのBALB/c雄マウスについての値)
から明らかなように、全く認められない。
経口投与の場合 2000mg/kg以上 静脈内投与の場合 800mg/kg以上 腹腔内投与の場合 800mg/kg以上 発明の効果 本発明のマクロファージ活性化剤は、毒性がなく、また
抗生物質のように菌の耐性穫得という問題もないこと、
グラム陽性菌にもグラム陰性菌にも有効であるため広範
囲の感染症の予防と治療に有効なこと、マクロファージ
を活性化するため感染症以外の疾患にも効果が期待され
ること、水溶性であるため注射剤その他任意の剤形への
製剤が容易なことなど、多くの特長を有するものであ
る。
抗生物質のように菌の耐性穫得という問題もないこと、
グラム陽性菌にもグラム陰性菌にも有効であるため広範
囲の感染症の予防と治療に有効なこと、マクロファージ
を活性化するため感染症以外の疾患にも効果が期待され
ること、水溶性であるため注射剤その他任意の剤形への
製剤が容易なことなど、多くの特長を有するものであ
る。
実施例 以下、実施例を示して本発明を説明する。なお実施例2
以降の各例においては、次の方法により、多糖‐ペプチ
ドグリカン複合体の細菌感染防御効果を確認した。
以降の各例においては、次の方法により、多糖‐ペプチ
ドグリカン複合体の細菌感染防御効果を確認した。
試験法:試験動物として7週令のBALB/cマウスを、1群
5匹として用いた。このマウスに106個のリステリア菌
(Listeria monocytogenes EDG株)またはネズミチフス
菌(Salmonella tybhimurium LT-2株)を腹腔内に接種
して24時間目の腹腔内接種菌生菌数を測定するか、同量
の菌を腹腔内接種したマウスの生死を菌接種後14日目ま
で観察する。その場合、実験群には多糖‐ペプチドグリ
カン複合体の生理食塩水溶液を、感染菌接種3〜10日前
に、腹腔内に接種した。対照群にはこの前処置をしな
い。感染防御効果は、感染マウスの生残率または感染菌
の増殖抑制率(次式によるをもって判定した。
5匹として用いた。このマウスに106個のリステリア菌
(Listeria monocytogenes EDG株)またはネズミチフス
菌(Salmonella tybhimurium LT-2株)を腹腔内に接種
して24時間目の腹腔内接種菌生菌数を測定するか、同量
の菌を腹腔内接種したマウスの生死を菌接種後14日目ま
で観察する。その場合、実験群には多糖‐ペプチドグリ
カン複合体の生理食塩水溶液を、感染菌接種3〜10日前
に、腹腔内に接種した。対照群にはこの前処置をしな
い。感染防御効果は、感染マウスの生残率または感染菌
の増殖抑制率(次式によるをもって判定した。
増殖抑制率(%)=100×(1-X/Y) 但し、X:実験群の腹腔内生菌数の平均値 Y:無処置対照群の腹腔内生菌数の平均値 製造実施例 1 L.カゼイYIT9018(微工研菌寄第665号)をロゴサの培地
に接種し、37℃で2時間培養した後、遠心分離操作によ
り集菌し、蒸留水で4回洗浄した。洗浄済み菌体は、10
0℃に20分間加熱したのち凍結乾燥した。
に接種し、37℃で2時間培養した後、遠心分離操作によ
り集菌し、蒸留水で4回洗浄した。洗浄済み菌体は、10
0℃に20分間加熱したのち凍結乾燥した。
上記により得られた菌末1gを、200mlの5mMトリス‐マレ
ート緩衝液(pH5.8,2mMのMgCl2を含む)に懸濁させ、10
mgのN-アセチルムラミデースSG(生化学工業製品)を加
え、37℃で16時間反応させた。その後、反応混合液を50
00×gで20分間遠心分離して細胞質部分を含む沈殿を除
き、上清をさらに18時間反応させた。次いで反応液に10
mgのDNaseと10mgのRNase(いずれもシグマ社製品)を加
えて37℃で12時間反応させることにより混在する核酸を
分解し、さらに10mgのトリプシン(シグマ社製品)を加
えて37℃で16時間反応させることにより混在するタンパ
ク質を分解した。得られた反応混合液は、4℃で多量の
蒸留水に対して透析し、その後、透析内液を凍結乾燥し
て、約400mgの多糖‐ペプチドグリカン複合体を得た。
その赤外線吸収スペクトル図は第1図のとおりである。
ート緩衝液(pH5.8,2mMのMgCl2を含む)に懸濁させ、10
mgのN-アセチルムラミデースSG(生化学工業製品)を加
え、37℃で16時間反応させた。その後、反応混合液を50
00×gで20分間遠心分離して細胞質部分を含む沈殿を除
き、上清をさらに18時間反応させた。次いで反応液に10
mgのDNaseと10mgのRNase(いずれもシグマ社製品)を加
えて37℃で12時間反応させることにより混在する核酸を
分解し、さらに10mgのトリプシン(シグマ社製品)を加
えて37℃で16時間反応させることにより混在するタンパ
ク質を分解した。得られた反応混合液は、4℃で多量の
蒸留水に対して透析し、その後、透析内液を凍結乾燥し
て、約400mgの多糖‐ペプチドグリカン複合体を得た。
その赤外線吸収スペクトル図は第1図のとおりである。
製造実施例 2 乳酸桿菌としてL.ユーグルティYIT0085株を用いたほか
は製造実施例1と同様にして、多糖‐ペプチドグリカン
複合体を製造した。
は製造実施例1と同様にして、多糖‐ペプチドグリカン
複合体を製造した。
製造実施例 3 製造実施例1で製造した多糖‐ペプチドグリカン複合体
を、Sephacryl S-300(ファルマシア社製品)を用いる
ゲル濾過により分画した。50mM(NH4)2CO3溶液による
溶出液について調べた結果、多糖‐ペプチドグリカン複
合体は分子量が約10万以上のもの(以下PS-PG・Aとい
う)と分子量が約4万以下のもの(以下、PS-PG・Bと
いう)とに分画された。
を、Sephacryl S-300(ファルマシア社製品)を用いる
ゲル濾過により分画した。50mM(NH4)2CO3溶液による
溶出液について調べた結果、多糖‐ペプチドグリカン複
合体は分子量が約10万以上のもの(以下PS-PG・Aとい
う)と分子量が約4万以下のもの(以下、PS-PG・Bと
いう)とに分画された。
また、製造実施例2による多糖‐ペプチドグリカン複合
体を、Sephacryl S-200(ファルマシア社製品)を用い
るゲル濾過により上記と同様にして分画し、分子量が約
5万の画分(以下、PS-PG・Cという)と分子量が約2.5
万の画分(以下、PS-PG・Dという)とを得た。
体を、Sephacryl S-200(ファルマシア社製品)を用い
るゲル濾過により上記と同様にして分画し、分子量が約
5万の画分(以下、PS-PG・Cという)と分子量が約2.5
万の画分(以下、PS-PG・Dという)とを得た。
以上の各画分は、第1表に示したような糖組成のもので
あった。
あった。
実施例 1 製造実施例1による多糖‐ペプチドグリカン複合体を濃
度5mg/mlになるように無菌生理食塩水に溶解し、得られ
た溶液0.1mlを、7週令のマウス(BALB/cマウス,体重
約25g,1群4匹)の腹腔内に注入した。投与後、1〜10
日の間に順次各群マウスを脱血、屠殺し、直ちに腹腔内
にハンクス緩衝液(pH7.0)5mlを注入してもむことによ
り腹腔内を洗浄した。次に注射器で腹腔内洗浄液を取出
し、その中に含まれる白血球数を血球計算盤にて測定し
た。一方、腹腔内洗浄液に含まれる腹腔浸出細胞をスラ
イドガラスに塗沫して乾燥し、メタノールで固定したの
ちギムザ液で染色してから顕微鏡下で観察し、全細胞中
のマクロファージ含有率を求めた。
度5mg/mlになるように無菌生理食塩水に溶解し、得られ
た溶液0.1mlを、7週令のマウス(BALB/cマウス,体重
約25g,1群4匹)の腹腔内に注入した。投与後、1〜10
日の間に順次各群マウスを脱血、屠殺し、直ちに腹腔内
にハンクス緩衝液(pH7.0)5mlを注入してもむことによ
り腹腔内を洗浄した。次に注射器で腹腔内洗浄液を取出
し、その中に含まれる白血球数を血球計算盤にて測定し
た。一方、腹腔内洗浄液に含まれる腹腔浸出細胞をスラ
イドガラスに塗沫して乾燥し、メタノールで固定したの
ちギムザ液で染色してから顕微鏡下で観察し、全細胞中
のマクロファージ含有率を求めた。
上記方法により測定された白血球数にマクロファージ含
有率を乗じて求められたマクロファージ数(平均値)
は、第1表のとおりであった。無処置の対照群について
同様にして測定されたマクロファージ数は6.35×105で
あり、多糖‐ペプチドグリカン複合体すなわち本発明の
マクロファージ活性化剤の投与によってマクロファージ
数が顕著に増加することを確認した。
有率を乗じて求められたマクロファージ数(平均値)
は、第1表のとおりであった。無処置の対照群について
同様にして測定されたマクロファージ数は6.35×105で
あり、多糖‐ペプチドグリカン複合体すなわち本発明の
マクロファージ活性化剤の投与によってマクロファージ
数が顕著に増加することを確認した。
実施例 2 製造実施例1による多糖‐ペプチドグリカン複合体につ
いて、リステリア菌の感染防御効果を調べた。なお実験
群マウスに対する多糖‐ペプチドグリカン複合体の投与
量は、20mg/kgとした。
いて、リステリア菌の感染防御効果を調べた。なお実験
群マウスに対する多糖‐ペプチドグリカン複合体の投与
量は、20mg/kgとした。
その結果、無処置対照群のマウスはリステリア菌感染に
より4日目までにすべて死亡したのに対し、実験群マウ
スは全例14日目まで生存した。また、菌接種後24時間の
腹腔内菌増殖も、第3表に示したように顕著に抑制され
た。
より4日目までにすべて死亡したのに対し、実験群マウ
スは全例14日目まで生存した。また、菌接種後24時間の
腹腔内菌増殖も、第3表に示したように顕著に抑制され
た。
実施例 3 製造実施例1による多糖‐ペプチドグリカン複合体につ
いて、ネズミチフス菌の感染防御効果を調べた。感染5
日前に多糖‐ペプチドグリカン複合体を20mg/kg投与し
たところ、菌の増殖抑制率は96.3%であった。
いて、ネズミチフス菌の感染防御効果を調べた。感染5
日前に多糖‐ペプチドグリカン複合体を20mg/kg投与し
たところ、菌の増殖抑制率は96.3%であった。
実施例 4 製造実施例1による多糖‐ペプチドグリカン複合体につ
いて、リステリア菌の感染防御効果を調べた。この場
合、多糖‐ペプチドグリカン複合体は0.8〜80mg/kgとな
るように感染5日前に投与した。その結果を第4表に示
す。
いて、リステリア菌の感染防御効果を調べた。この場
合、多糖‐ペプチドグリカン複合体は0.8〜80mg/kgとな
るように感染5日前に投与した。その結果を第4表に示
す。
実施例 5 製造実施例1および同2による多糖‐ペプチドグリカン
複合体、ならびに製造実施例1と同様にしてL.カゼイYI
T0123株、L.カゼイYIT0105株、L.サリバリウスYIT0104
株、L.ヘルベティカスYIT0083株等から製造した多糖‐
ペプチドグリカン複合体について、リステリア菌に対す
る感染防御効果を調べた。但し多糖‐ペプチドグリカン
複合体は20mg/kgを菌感染の5日前に投与した。その結
果を表5表に示す。
複合体、ならびに製造実施例1と同様にしてL.カゼイYI
T0123株、L.カゼイYIT0105株、L.サリバリウスYIT0104
株、L.ヘルベティカスYIT0083株等から製造した多糖‐
ペプチドグリカン複合体について、リステリア菌に対す
る感染防御効果を調べた。但し多糖‐ペプチドグリカン
複合体は20mg/kgを菌感染の5日前に投与した。その結
果を表5表に示す。
実施例 6 製造実施例3による多糖‐ペプチドグリカン複合体分画
物すなわちPS-PG・A〜Dについて、リステリア菌に対
する感染防御効果を調べた。但し多糖‐ペプチドグリカ
ン複合体は20mg/kgを菌感染の5日前に投与した。
物すなわちPS-PG・A〜Dについて、リステリア菌に対
する感染防御効果を調べた。但し多糖‐ペプチドグリカ
ン複合体は20mg/kgを菌感染の5日前に投与した。
その結果を表6表に示す。
第1図は製造実施例1による多糖‐ペプチドグリカン複
合体の赤外線スペクトル図である。
合体の赤外線スペクトル図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 Infection and Immu nity,vol,24,No.2,PP 308〜312(1979) Infection and Immu nity,vol,41,No.2,PP 462〜469(1983)
Claims (1)
- 【請求項1】L-アラニン、D-グルタミンおよびL-リジン
を必須の構成アミノ酸とするペプチド鎖ならびにグルコ
ースおよびラムノースを必須の構成糖とする糖鎖を有す
る、乳酸桿菌細胞壁由来の多糖‐ペプチドグリカン複合
体を有効成分とするマクロファージ活性化剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61269828A JPH0699314B2 (ja) | 1986-11-14 | 1986-11-14 | マクロフア−ジ活性化剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61269828A JPH0699314B2 (ja) | 1986-11-14 | 1986-11-14 | マクロフア−ジ活性化剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63126827A JPS63126827A (ja) | 1988-05-30 |
| JPH0699314B2 true JPH0699314B2 (ja) | 1994-12-07 |
Family
ID=17477744
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61269828A Expired - Lifetime JPH0699314B2 (ja) | 1986-11-14 | 1986-11-14 | マクロフア−ジ活性化剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0699314B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| WO2013038997A1 (ja) | 2011-09-14 | 2013-03-21 | 医療法人再生未来 | 医薬組成物およびその製造方法 |
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| JP6358933B2 (ja) * | 2013-12-04 | 2018-07-18 | 株式会社ヤクルト本社 | 多糖−ペプチドグリカン複合体含有粒子 |
-
1986
- 1986-11-14 JP JP61269828A patent/JPH0699314B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (2)
| Title |
|---|
| InfectionandImmunity,vol,24,No.2,PP308〜312(1979) |
| InfectionandImmunity,vol,41,No.2,PP462〜469(1983) |
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| JPS63126827A (ja) | 1988-05-30 |
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